JP2007105014A - シャリ玉製造装置 - Google Patents

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Harunori Ishino
晴紀 石野
Takashi Nakano
隆 中野
Yasushi Kamaya
康司 釜谷
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Abstract

【課題】成形されたシャリ玉を取り出し易いシャリ玉製造装置を提供すること。
【解決手段】ホッパ部8に投入された米飯を排出部17から所定量ずつ排出する排出装置12、17と、該排出された所定量の米飯を受け入れてシャリ玉状とするための少なくとも1つの成形受部21と、該成形受部21に排出された米飯を取り出すための少なくとも1つの取出部5と、排出部17の直下の排出位置と取出部5との間を反復移動して前記成形受部21に排出された米飯を前記取出部5に移送する移送装置23、25と、を備えるシャリ玉製造装置1において、成形受部21により成形されたシャリ玉の前記取出部5における長手方向の向きが、作業者が位置する作業者位置と当該装置の中心とを結ぶ線に対して所定角度Rを有するように、前記成形受部21を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、米飯をシャリ玉状に成形するシャリ玉製造装置に関する。
従来のシャリ玉製造装置では、上方に設けられたホッパー部より供給された米飯を、互いに対向させて配置した2列のローラ群に送り込むことで、ローラ群の下方に配置される成形機構部に米飯を定量ずつ供給し、この供給された米飯が成形機構部でシャリ玉状に成形されるようになっている。
また、シャリ玉製造装置における成形機構部には、水平方向に回転するターンテーブルが設けられ、このターンテーブルの同一円周上には、断面略長円形に形成された複数の成形シリンダ孔が配置されており、このシリンダ孔の内部の下方には、ターンテーブルの回転に伴って昇降される下型が設けられるとともに、上方からシリンダ孔内に遊嵌される上型が駆動源によって昇降可能に設けられていて、シリンダ孔に供給された米飯が上型によって上方から押圧されてシャリ玉状に成形され、このシャリ玉が下型によって下方から押圧されることでシリンダ孔内から排出され、作業者によってシャリ玉が取り出されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
これら成形機構部としてターンテーブルを用いた握り寿司製造装置は、ターンテーブルが装置前方に突出するように配置されるために、占有する空間が比較的大きいことから、これら限られた厨房のスペースを有効に活用するために、これらターンテーブルを有しない握り寿司製造装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−333709号公報 特願2005−1898号
これら特許文献2の握り寿司製造装置は、ターンテーブルを有しないことにより、省スペース化を実現できることから好ましいものの、シャリ玉が成形されるシリンダ孔を有するスライドテーブルが、作業者と対面する装置前面と平行に反復移動可能に設けられているとともに、シャリ玉が形成されるシリンダ孔の長手方向が、該スライドテーブルの移動方向と直交するように設けられていることにより、成形されたシャリ玉の配置状態が、該シャリ玉の長手方向の向きが、作業者が位置する作業者位置と握り寿司製造装置の中心とを結ぶ線に対してほぼ平行となってしまうので、該成形されたシャリ玉を作業者が取り出す際に、該シャリ玉の長手方向の側面を挟むように手首を捻ってシャリ玉を取り出す必要があり、シャリ玉を取り出し難いという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、成形されたシャリ玉を取り出し易いシャリ玉製造装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のシャリ玉製造装置は、
ホッパー部に投入された米飯を、該米飯を排出する排出部から所定量ずつ排出させるための排出装置と、前記排出部から排出された所定量の米飯を受け入れてシャリ玉状とするための少なくとも1つの成形受部と、該成形受部に排出された米飯を取り出すための少なくとも1つの取出部と、前記排出部の直下の排出位置と前記取出部との間を反復移動して該排出位置において前記成形受部に排出された米飯を前記取出部に移送する移送装置と、を備えるシャリ玉製造装置において、
前記成形受部によりシャリ玉状とされた米飯の前記取出部における長手方向の向きが、該米飯の取り出しを行う作業者が位置する作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対して所定角度を有するように、前記成形受部を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、シャリ玉状とされた米飯が、取出部において、作業者が位置する作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対してシャリ玉の長手方向の向きが所定角度を有するようになるので、作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対してシャリ玉の長手方向の向きが平行となる場合に比較して、該シャリ玉状に成形された米飯を取り出し易くなる。
本発明の請求項2に記載のシャリ玉製造装置は、請求項1に記載のシャリ玉製造装置であって、
前記成形受部を、前記排出部から排出された所定量の米飯をシャリ玉状に成形するための所定形状の成形孔を有する受部材により形成するとともに、
前記成形孔内を昇降可能であって、前記受部材が前記移送装置により反復移動されて前記成形孔が前記取出部に位置したときに、該成形孔内の米飯を上方に押し上げて成形孔から排出させる押上げ部材を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、排出部から排出された米飯が成形孔内に収納された状態で移動し、成形孔が取出部に位置したときに、押上げ部材により成形孔内のシャリ玉状とされた米飯が上昇されることで、移動中に米飯が崩れたり倒れたりする危険性を低減できるとともに、成形孔内に排出された米飯を容易に取り出すことができる。
本発明の請求項3に記載のシャリ玉製造装置は、請求項1または2に記載のシャリ玉製造装置であって、
前記移送装置は、前記作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対してほぼ直角を成し、該シャリ玉製造装置の筐体の作業者側端面に沿って直線反復移動し、
前記成形受部を、前記移送装置の反復移動方向に対して所定角度を有するように設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、取出部と作業者との距離を近接させることができ、取出部からの取り出しを容易にできる。
本発明の請求項4に記載のシャリ玉製造装置は、請求項1〜3のいずれかに記載のシャリ玉製造装置であって、
前記所定角度が、作業者の遠方側となる前記シャリ玉状とされた米飯の長手方向端部が、前記作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対して近づくような角度としたことを特徴としている。
この特徴によれば、作業者の近傍側となるシャリ玉状とされた米飯の長手方向端部が、前記作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対して近づくような角度とする場合に比較して、取り出しを容易にできる。
本発明の請求項5に記載のシャリ玉製造装置は、請求項1〜4のいずれかに記載のシャリ玉製造装置であって、
前記取出部の近傍位置に、当該シャリ玉製造装置に係わる操作を実施するための操作部を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、米飯を取り出す取出部の近傍に操作部があることで、該操作部における操作を行い易くなる。
本発明の請求項6に記載のシャリ玉製造装置は、請求項1〜5のいずれかに記載のシャリ玉製造装置であって、
シャリ玉製造装置の筐体を、平面視で略円形を成す円筒状のおひつ形状としたことを特徴としている。
この特徴によれば、装置の意匠性を向上できる。
本発明の請求項7に記載のシャリ玉製造装置は、請求項6に記載のシャリ玉製造装置であって、
前記おひつ形状とした平面視で略円形の筐体の外部であって、該略円形の筐体の外周に当接する当接正方形の内部に位置するように、前記取出部を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、取出部が極端に装置本体から突出することがなく、装置が占有する実質的な面積を削減することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例におけるシャリ玉製造装置を示す外観斜視図であり、図2は、実施例におけるシャリ玉製造装置を示す正面図であり、図3は、実施例におけるシャリ玉製造装置を示す側面図であり、図4は、本実施例における図3に示すC−C断面図であり、図5は、実施例における図3に示すB−B断面図であり、図6は、実施例における図2に示すA−A断面図である。以下、図3の右側、図6の左側、並びに図4の下方側をシャリ玉製造装置1の正面側として、図4に示すように、正面側から作業者が見た方向を右左方向として説明する。
図1の符号1は、本発明が適用されたシャリ玉製造装置であり、このシャリ玉製造装置1は、高さ方向の中央部がやや小径とされた中央部にくびれを有するおひつ形状を成す円筒状の筐体2の上部に蓋体3が設けられており、この筐体2は、正面側の向かって左部に、後述するスライドテーブル20上からシャリ玉Sを取り出すための取出部5を有している。
また、筐体2の正面側の前面は、着脱自在な前面パネル2’とされており、該パネル2’の取出部5に該当する位置には、該取出部5に移送されたシャリ玉Sを筐体2外に露出させるための凹部6が形成されている。
取出部5の正面側には、図4に示すように、作業者とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に直角となる、すなわち、作業者に対向するように、本実施例のシャリ玉製造装置1に係わる操作、具体的には、電源の「入り/切り」や、運転の「開始/停止」や、運転速度等の操作を実施するための操作部60が設けられている。
これら操作部60並びに取出部5は、図4に示すように、断面視円形とされた筐体2の底面よりも外部に突出する態様で設けられているが、これら操作部60並びに取出部5が底面の外周に当接する当接正方形Eの内部となる、作業者側(正面側)の角部内に位置するように設けられている。尚、本実施例では、該当接正方形Eにおける作業者との対向面が、シャリ玉製造装置1の正面であるとともに、該当接正方形Eにおける正面側の面に正対する位置が、作業者が作業する所定の作業者位置である。
図5に示すように、筐体2の上方内部には、円形の投入口から投入される米飯を、断面視長方形状を成す撹拌室7に誘導する誘導部材4の内部並びに該撹拌室7により形成され、投入された米飯を供給可能なホッパー部8が設けられており、蓋体3を開放すると、米飯S’をホッパー部8に投入できるようになっている。ホッパー部8内には、ホッパー部8に投入された米飯S’を、撹拌室7内において撹拌させながら前方へ移動させるための複数の撹拌棒9が配置されており、この撹拌棒9は、モータ10を駆動させることにより回動するようになっている。
図5および図6に示すように、ホッパー部8の下方には、供給部11が設けられており、ホッパー部8内の撹拌棒9の回動によって前方へ移動された米飯S’が供給部11内に供給されるようになっている。この供給部11には複数の供給ローラ12が配置されており、供給ローラ12は、左右2列に成るように互いに所定距離離間されて配置されている。この供給ローラ12は米飯を所定量ずつ後述する排出部17から排出する排出装置を構成している。左右に配置されている互いの供給ローラ12同士の間隔は下方に行くにつれて順次狭まるように配置されている。
また、図6に示すように、供給ローラ12は、回動軸13を介して後方に回動ギア14が固着されており、互いの回動ギア14同士の間には、互いの回動を伝達させるための伝達ギア15が配置され、これらの伝達ギア15内の1つがモータ16に係合されている。モータ16を駆動させると、互いに対向する供給ローラ12同士が、各々反対方向(図5中矢印方向)に回動されるようになっており、供給ローラ12間に供給された米飯S’が徐々に圧縮されつつ下方に移送されるようになっている。
図5および図6に示すように、供給部11によって下方に移送された米飯S’は供給部11の下端の排出部17から排出されるようになっている。この排出部17には、連なった米飯S’を切断して所定量ずつ排出するための左右方向に開閉可能なカッター18が配置されており、このカッター18は筐体2内に配置されたモータ19を駆動させることにより開放および閉鎖されるようになっている。つまり、これら供給ローラ12およびカッター18により、本発明の排出装置が構成されている。尚、図4中の22は、モータ19の駆動を伝達する減速器である。
図4および図5に示すように、排出部17の左側方位置には、前述した取出部5が配置されており、筐体2内の正面側下部位置には、図4に示すように、作業者位置とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対してほぼ直角を成す左方向、つまり、シャリ玉製造装置1の正面に対して平行な方向に向けてスライド移動自在な受部材としてのスライドテーブル20が配置されている。このスライドテーブル20の略中央部には、本発明における成形受部となる成形孔としての1つのシリンダ孔21が形成されており、このシリンダ孔21は、平面視で略長孔形状を成し、その長手方向の向きが、スライドテーブル20の移動方向に対して直角、すなわち、作業者位置と当該シャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線(シャリ玉製造装置1の正面に対して直交する線)と平行とならないような所定角度Rを有するように形成されている。
これら所定角度Rとしては、その大きさが小さいと、作業者が装置の外側(左側)に手首を捻ってシャリ玉Sを取り出す必要が生じ、取り出しの容易性が低下する一方、逆に角度が大き過ぎると、作業者が手首を捻る度合いが返って大きくなって取り出しの作業性が低下してしまう場合があるので、好ましくは、角度10〜30度の範囲とすることが好ましく、本実施例では約20度としている。
尚、本実施例では、所定角度Rを20度、つまり作業者の遠方側となるシャリ玉Sの長手方向端部が、作業者位置とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対して近づくような角度となる90度未満としており、このようにすることは、シャリ玉Sの両端部が等しい距離となる所定角度Rを90度としたり、所定角度Rを90度よりも大きい角度、すなわち、作業者の遠方側となるシャリ玉Sの長手方向端部が、作業者位置とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対して離れるような角度とする場合に比較して、手首の捻りが少なく、シャリ玉Sの側面に親指の腹部による大きな当接が得られる自然な状態での取り出しが可能となることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら所定角度Rを90度、或いは90度よりも大きい角度としても良い。
そして、これらシリンダ孔21の長手方向に満遍なく良好に米飯S’を供給できるように、これら長手方向の向きと同じ向きとなるように、排出部17、供給部11や撹拌室7が設けられている。(図4参照)
また、図4に示すように、スライドテーブル20の後方側には、左右方向に延びるスライドレール23が配置されており、スライドテーブル20は、支持部材24を介して、スライドレール23内部のリードスクリュー(図示略)に連結されている。スライドレール23の端部に設けられたモータ25を駆動させると、スライドレール23内部のリードスクリュー(図示略)が回動し、支持部材24を介してスライドテーブル20が左右方向に向けて直線状に反復(往復)移動するようになっている。つまり、スライドレール23、並びにモータ25により本発明における移送装置が形成されている。
図4および図5に示すように、筐体2内に配置されたスライドテーブル20が左側の端部までスライド移動された状態では、シリンダ孔21が取出部5において外部に露出されるとともに、スライドテーブル20が右側の端部までスライド移動された状態では、シリンダ孔21が排出部17の直下に位置するようになっている。
図5に示すように、排出部17と取出部5の中間位置には、駆動手段29によって上下動される上型26が配置されており、この上型26は、平面視で略長円形状を成している。この上型26は、上方からシリンダ孔21に遊嵌されるようになっている。
シリンダ孔21は、スライドテーブル20の上面から下面にかけて貫通されており、このシリンダ孔21に下方から平面視で略長円形状を成す実施例における押上げ部材としての下型28が嵌合されている。この下型28の上面はシリンダ孔21の底面を形成するとともに、この下型28の上面の中央部には、上方に向かって膨出する湾曲突出部30(図6参照)が形成されている。
下型28の下方には、左右方向に延びるガイドレール31が設けられ、このガイドレール31は、中央部が低く取出部5に該当する左側部が高くなるように形成されており、ガイドレール31における中央部と左側部の間は傾斜面として形成されている。下型28の下部には、摺動ローラ34が設けられており、この摺動ローラ34は、ガイドレール31の上面に当接されている。
また、下型28の後方には、図6に示されるように、傾斜されたガイドレール32が設けられているとともに、下型28の側部には係合片36が設けられており、この係合片36は、ガイドレール32の下面に当接されるようになっており、下型28がガイドレール31の上面と常に当接して該ガイドレール31上を移動するようになっている。尚、図6中における100は、操作部60の操作に応じてシャリ玉製造装置1の動作を制御する制御ボックスである。
次に、実施例におけるシャリ玉製造装置1の動作状況につき、図7〜図9を参照して説明する。
本実施例のシャリ玉製造装置1を用いてシャリ玉Sを製造する際には、先ず図7に示すように、スライドテーブル20を移動方向の右端となる排出部17の直下の位置になるまで、スライドテーブル20がスライドレール23により左方向にスライド移動された後、排出部17に配置されるカッター18を開放する。
そして、ホッパー部8に投入された米飯S’が、供給部11の供給ローラ12の回動により圧縮されつつ下方の排出部17に移送されて、排出部17から下方に落下(排出)される。排出部17から落下した米飯S’が所定量となったときに排出部17に設けられたカッター18を閉鎖することで、所定量の米飯S’がシリンダ孔21内部に保持される。具体的には、供給ローラ12の回転数を一定に保っておき、一定の時間間隔おきにカッター18を閉鎖することで、一定量の米飯S’がシリンダ孔21に投入されるようにする。
次に図8に示すように、米飯S’を保持したシリンダ孔21が、スライドテーブル20の移動経路上となる排出部17の左側に配置される上型26の直下の位置になるまでスライドテーブル20を左方向にスライド移動させて停止させる。
そして、該上型26の直下の位置において、上型26を降下させてシリンダ孔21に上方から遊嵌させると、シリンダ孔21内に保持された米飯S’が、上型26と下型28との間で上下方向から挟み込まれるようになり、米飯S’がシャリ玉形状に成形される。尚、米飯S’(シャリ玉S)の成形後には、上型26が上昇されてシリンダ孔21から引き抜かれるようになっている。
そして、図9に示すように、取出部5の位置になるまでスライドテーブル20をさらに左方向にスライド移動させると、摺動ローラ34がガイドレール31の傾斜された上面を摺動し、ガイドレール31の傾斜に沿って下型28が上昇され、シリンダ孔21の底面を成す下型28の上面がスライドテーブル20の上面とほぼ同じ高さになる。そしてシリンダ孔21が取出部5の位置まで移動されると、シャリ玉Sがシリンダ孔21から排出(露出)され、作業者が取出部5からシャリ玉Sを容易に取り出せる。
そして、作業者がシャリ玉Sを取り出した後、スライドテーブル20が右方向にスライド移動されると、シリンダ孔21に嵌合された下型28の側部に配置された係合片36(図6参照)が、ガイドレール32の下面に摺動されるので、ガイドレール32の傾斜に沿って下型28が降下されることにより、シリンダ孔21内に米飯S’を再度投入可能な状態とされた後、図7に示すように、スライドテーブル20が、排出部17の直下の位置になるまで移動されて、図7〜図9に示す工程が繰返し実施されることで、均一なシャリ玉Sが繰返し製造される。
尚、シリンダ孔21に嵌合された下型28は、シリンダ孔21が取出部5の位置になるまで上昇されないので、スライドテーブル20のスライド移動の速度を速めても、シャリ玉Sが、スライド移動中に崩れたり、倒れたりすることなく、シリンダ孔21内部に保持しておくことができる。
以上、本実施例のシャリ玉製造装置1によれば、シャリ玉状とされた米飯であるシャリ玉Sが、取出部5において、図4に示すように作業者が位置する作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対して、シャリ玉Sの長手方向の向きが所定角度Rを有するようになるので、作業者位置と当該シャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対してシャリ玉の長手方向の向きが平行となる場合に比較して、該シャリ玉Sを取り出し易くなる。
また、本実施例のシャリ玉製造装置1によれば、成形受部をシリンダ孔21(成形孔)にて受部材となるスライドテーブル20に形成し、該シリンダ孔21が取出部5に位置したときに、該シリンダ孔21内の米飯であるシャリ玉Sを上方に押し上げてシリンダ孔21から排出させる押上げ部材となる下型28を設けており、排出部17から排出された米飯S’がシリンダ孔21内に収納(保持)された状態で移動し、シリンダ孔21が取出部5に位置したときに、下型28によりシリンダ孔21内のシャリ玉Sが上昇されることで、移動中にシャリ玉Sが崩れたり倒れたりする危険性を低減できるとともに、シリンダ孔21内のシャリ玉Sを容易に取り出すことができる。
また、本実施例のシャリ玉製造装置1によれば、移送装置であるスライドレール23、並びにモータ25は、図4に示すように、作業者位置とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対してほぼ直角を成し、シャリ玉製造装置1の筐体2の作業者側端面に沿って直線反復(往復)移動するように設けているので、例えば、これら移動装置として、図10に示すように、スライドテーブル20を筐体2の円形の外周に沿って揺動移動させる場合等に比較して、取出部5と作業者との距離を近接させることができるようになる。
また、本実施例のシャリ玉製造装置1によれば、所定角度Rを90度未満、すなわち、作業者の遠方側となるシャリ玉Sの長手方向端部が、作業者位置とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対して近づくような角度としているので、取出部5においてシャリ玉Sを容易に取り出すことができる。
また、本実施例のシャリ玉製造装置1によれば、取出部5の近傍位置に操作部60を設けているので、作業者は、運転の開始や停止等における操作をシャリ玉Sの取出作業から、大きく手を移動させることなく操作できるので、操作部60における操作を行い易くなる。
また、本実施例のシャリ玉製造装置1によれば、図4に示すように、操作部60並びに取出部5を、おひつ形状の筐体2の円形底面の外周に当接する当接正方形の内部となる、作業者側(正面側)の角部内に位置するように設けているので、操作部60並びに取出部5が極端に装置本体から突出することがなく、装置が占有する実質的な面積を削減することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、作業者位置とシャリ玉製造装置1の中心とを結ぶ線に対してほぼ直角を成し、シャリ玉製造装置1の筐体2の作業者側端面に沿って直線反復(往復)移動するスライドレール23並びにモータ25により移送装置を構成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら移送装置の移送方向は、直線反復(往復)移動に限定されるものではなく、図10に示すように、シリンダ孔73が形成されたスライドテーブル72を、連結アーム71を介して筐体2の内周に沿って左右方向に揺動させる揺動装置70により構成しても良く、この場合、左右の取出部5a,5bにおいては、シリンダ孔73が、揺動により、シャリ玉Sの長手方向の向きが、該シャリ玉Sの取り出しを行う作業者が位置する作業者位置とシャリ玉製造装置1’の中心とを結ぶ線に対して所定角度を有するようになるので、本発明の成形受部となるシリンダ孔73は、スライドテーブル72が排出部17の直下位置となる揺動中央位置において、作業者位置とシャリ玉製造装置1’の中心とを結ぶ線に対して平行となるように設けることが、取出部5a,5bにおいてシャリ玉Sの長手方向の向きが、作業者位置と当該シャリ玉製造装置1’の中心とを結ぶ線に対して所定角度を有するように成形受部を設けることになる。
また、前記実施例では、取出部5を1つのみ設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら取出部を、図10に示す取出部5a,5bのように、排出部17を挟んで、左右位置に2つ、例えば、取出部5bは右利きの作業者用、取出部5aは、左利きの作業者用として設け、これらどちらの取出部5a,5bからの取出を実施するかを、操作部74において設定できるようにしても良い。
また、前記実施例では、シリンダ孔21を1つのみスライドテーブル20に設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらスライドテーブル20に複数のシリンダ孔21を設けて、一度に2つ以上のシャリ玉Sを取出部5にて取り出せるようにしても良い。
また、前記実施例では、供給ローラ12の回転数を一定に保っておき、一定時間間隔おきにカッター18を閉鎖することで、常に一定量の米飯S’がシリンダ孔21に投入されるようになっているが、供給ローラ12の回転数と、カッター18の閉鎖時間間隔を調節、すなわち、前述した制御ボックス100が、排出部17から排出する米飯の排出量を、1回毎に切り替える制御を行う排出量切替機能を備えることで、1回毎に、異なる大きさのシャリ玉Sを製造できるようにしても良い。
また、前記実施例では、排出部17からシリンダ孔21に投入された米飯S’が、該シリンダ孔21に上型26が遊嵌されることで、シャリ玉形状に成形されるようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、シリンダ孔21が上型の直下になるときにスライドテーブル20が一旦停止する動作と、上型26がシリンダ孔21に遊嵌される動作をしないように設定しておき、シリンダ孔21に投入された米飯を成形せずに、取出部5から取り出せるようにしてもよい。このようにすれば、上型の遊嵌動作を省略できるので、所定時間内でシャリ玉製造装置1が製造する定量の米飯の個数を増やすことができる。尚、取出部5から取り出された定量の米飯は、複数の成形作業者を用いて手作業でシャリ玉形状に成形すれば良い。
また、前記実施例では、受部材としてのスライドテーブル20に、成形受部としてのシリンダ孔21が形成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、スライドテーブル20の上面を平坦な構成としてもよく、この場合には、米飯をシャリ玉形状に成形する成形機構部、排出された米飯S’を例えば側方の4方向からほぼ同時に押さえて成形する成形受部となる成形機構部を、排出部に設けることができる。このようにすれば、排出部から排出されたシャリ玉(成形後の所定量の米飯)が、スライドテーブル20の上面に載置され、スライドテーブル20が取出部5に移動することで、該取出部5からシャリ玉が取り出せるようになる。尚、この際、スライドテーブル20が前記実施例のように直線移動する場合には、成形機構部の配置方向を、該成形機構部にて成形されるシャリ玉の長手方向が、取出部5において所定角度Rを有するように配置する一方、図10に示すように、スライドテーブル72が揺動移動される場合には、該成形機構部にて成形されるシャリ玉の長手方向が、作業者位置とシャリ玉製造装置1’の中心とを結ぶ線と平行となるように配置すれば良い。
また、米飯を所定量ずつ排出する排出装置は、所定量ずつ排出できるものであれば、移動ローラ12とカッター18にて構成されるものに限定されるものではなく、種々に変形可能である。
実施例におけるシャリ玉製造装置を示す斜視図である。 実施例におけるシャリ玉製造装置を示す正面図である。 実施例におけるシャリ玉製造装置を示す側面図である。 実施例における図3に示すC−C断面図である。 実施例における図3に示すB−B断面図である。 実施例における図2に示すA−A断面図である。 実施例におけるシャリ玉製造装置の動作状況を示す図である。 実施例におけるシャリ玉製造装置の動作状況を示す図である。 実施例におけるシャリ玉製造装置の動作状況を示す図である。 その他のシャリ玉製造装置の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 シャリ玉製造装置
2 筐体
5 取出部
6 凹部
7 撹拌室
8 ホッパー部
11 供給部
12 供給ローラ(排出装置)
17 排出部
18 カッター(排出装置)
20 スライドテーブル(受部材)
21 シリンダ孔(成形受部、成形孔)
23 スライドレール
26 上型
28 下型(押上げ部材)
S シャリ玉
S’ 米飯

Claims (7)

  1. ホッパー部に投入された米飯を、該米飯を排出する排出部から所定量ずつ排出させるための排出装置と、前記排出部から排出された所定量の米飯を受け入れてシャリ玉状とするための少なくとも1つの成形受部と、該成形受部に排出された米飯を取り出すための少なくとも1つの取出部と、前記排出部の直下の排出位置と前記取出部との間を反復移動して該排出位置において前記成形受部に排出された米飯を前記取出部に移送する移送装置と、を備えるシャリ玉製造装置において、
    前記成形受部によりシャリ玉状とされた米飯の前記取出部における長手方向の向きが、該米飯の取り出しを行う作業者が位置する作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対して所定角度を有するように、前記成形受部を設けたことを特徴とするシャリ玉製造装置。
  2. 前記成形受部を、前記排出部から排出された所定量の米飯をシャリ玉状に成形するための所定形状の成形孔を有する受部材により形成するとともに、
    前記成形孔内を昇降可能であって、前記受部材が前記移送装置により反復移動されて前記成形孔が前記取出部に位置したときに、該成形孔内の米飯を上方に押し上げて成形孔から排出させる押上げ部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のシャリ玉製造装置。
  3. 前記移送装置は、前記作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対してほぼ直角を成し、該シャリ玉製造装置の筐体の作業者側端面に沿って直線反復移動し、
    前記成形受部を、前記移送装置の反復移動方向に対して所定角度を有するように設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のシャリ玉製造装置。
  4. 前記所定角度が、作業者の遠方側となる前記シャリ玉状とされた米飯の長手方向端部が、前記作業者位置と当該シャリ玉製造装置の中心とを結ぶ線に対して近づくような角度としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシャリ玉製造装置。
  5. 前記取出部の近傍位置に、当該シャリ玉製造装置に係わる操作を実施するための操作部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のシャリ玉製造装置。
  6. シャリ玉製造装置の筐体を、平面視で略円形を成す円筒状のおひつ形状としたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシャリ玉製造装置。
  7. 前記おひつ形状とした平面視で略円形の筐体の外部であって、該略円形の筐体の外周に当接する当接正方形の内部に位置するように、前記取出部を設けたことを特徴とする請求項6に記載のシャリ玉製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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