JP2007103263A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供する。
【解決手段】両面に合剤層を有する巻回された正極板3を含む発電要素2を備える非水電解質二次電池1において、正極板3の両面のうち、内周側の第1面の合剤層は、前記第1面の裏側の第2面の合剤層よりも柔軟性(引張破壊伸び)が高い。前記第1面の合剤層は、フッ素系高分子共重合体を含んでおり、前記第2面の合剤層は、ポリフッ化ビニリデンを含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、両面に合剤層を有する巻回された正極板を含む発電要素を備える非水電解質二次電池に関する。
リチウムイオン電池などの非水電解質二次電池は、両面に合剤層を有する正極板と負極板とがセパレータを介して扁平状に巻回された発電要素をケースに収納している。その際、巻回によって合剤層に亀裂などが生じる場合があるため、正極板の両面のうちの内周側の第1面(以下、内周面という)の合剤層に含まれる結着剤の弾性率を、内周面の裏側の第2面(以下、外周面という)の合剤層に含まれる結着剤の弾性率よりも高くした電池が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−161768号公報
しかし、内周面側の弾性率が外周面側の弾性率よりも高い場合、内周面側の方が外周面側よりも曲折し難くなり、合剤が塗布された集電体に内周側から大きな負荷が加わるという問題がある。図2は巻回時の正極板を模式的に示す断面図である。正極板3は、集電体3aの内周面3b及び外周面3cに夫々合剤が塗布されている。正極板3を扁平状に巻回した場合、曲折部では、内周側の合剤層から外周側(図2の矢印A)に力が加わる。そして、この力は、内周側の弾性率が外周側よりも高い場合は大きく、集電体3aを突き破る場合もある。このように集電体3aが突き破られるなどして正極板3が破断した場合、電池容量が低下するという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、正極板の両面のうち内周側の第1面(内周面)の合剤層が前記内周面の裏側の第2面(外周面)の合剤層よりも柔軟性が高いことにより、正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びが前記外周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びよりも大きいことにより、正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、前記内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びが400%以上であることにより、内周面の合剤層の柔軟性が十分に高くなり、正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、前記内周面の合剤層がフッ素系高分子共重合体を含むことにより、内周面の合剤層の柔軟性が十分に高くなり、正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、前記外周面の合剤層がポリフッ化ビニリデンを含むことにより、外周面の合剤層の膨潤率が小さくなり、発電要素の膨れを抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、前記内周面の合剤層の充填密度が前記外周面の合剤層の充填密度よりも小さいことにより、正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、前記内周面の合剤層の充填密度が3.4g/cm3 以上であっても、正極板の破断を抑制することができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
第1発明に係る非水電解質二次電池は、両面に合剤層を有する巻回された正極板を含む発電要素を備える非水電解質二次電池において、前記正極板の両面のうち内周側の第1面(内周面)の合剤層は、前記第1面の裏側で、外周側の第2面(外周面)の合剤層よりも柔軟性が高いことを特徴とする。
第2発明に係る非水電解質二次電池は、第1発明において、前記正極板の内周面及び外周面の各合剤層には結着剤が含まれており、内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びは、外周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びよりも大きいことを特徴とする。
第3発明に係る非水電解質二次電池は、第1又は第2発明において、前記内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びは400%以上であることを特徴とする。
第4発明に係る非水電解質二次電池は、第1乃至第3発明の何れかにおいて、前記内周面の合剤層は、フッ素系高分子共重合体を含むことを特徴とする。
第5発明に係る非水電解質二次電池は、第1乃至第4発明の何れかにおいて、前記外周面の合剤層は、ポリフッ化ビニリデンを含むことを特徴とする。
第6発明に係る非水電解質二次電池は、第1乃至第5発明の何れかにおいて、前記内周面の合剤層の充填密度は、前記外周面の合剤層の充填密度よりも小さいことを特徴とする。
第7発明に係る非水電解質二次電池は、第1乃至第6発明の何れかにおいて、前記内周面の合剤層の充填密度は3.4g/cm3 以上であることを特徴とする。
第1発明においては、正極板の両面のうち内周面の合剤層が前記内周面の裏側の外周面の合剤層よりも柔軟性が高いので、正極板の曲折部において、内周側の合剤層から外周側へ加わる力を低減し、合剤が塗布された集電体の破断を抑制することができる。正極板の破断を抑制して電池容量を向上させることができる。
第2発明においては、前記内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びが前記外周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びよりも大きいので、外周面の合剤層よりも内周面の合剤層の柔軟性が高くなり、正極板の曲折部において、内周側の合剤層から外周側へ加わる力を低減し、正極板の破断を抑制することができる。ここで、合剤(結着剤)の柔軟性は、弾性率又は分子量と相関があるわけではなく、引張破壊伸びと相関がある。
第3発明においては、前記内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びが400%以上なので、内周面の合剤層の柔軟性が十分に高くなり、正極板の破断を抑制することができる。前記内周面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びが400%よりも小さい場合は、内周面の合剤層の柔軟性が十分に高くならず、正極板に破断が生じる場合がある。
第4発明においては、前記内周面の合剤層がフッ素系高分子共重合体を含んでおり、フッ素系高分子共重合体は柔軟性が高い(引張破壊伸びが大きい)ので、内周面の合剤層の柔軟性が十分に高くなり、正極板の破断を抑制することができる。
第5発明においては、前記外周面の合剤層がポリフッ化ビニリデンを含んでおり、ポリフッ化ビニリデンは膨潤率が小さいので、発電要素の膨れを抑制することができる。よって、例えば高温環境下での電池膨れを抑制することができる。
第6発明においては、前記内周面の合剤層の充填密度が前記外周面の合剤層の充填密度よりも小さいため、内周面の合剤層の柔軟性を外周面の合剤層の柔軟性よりも高くして、正極板の破断を抑制することができる。
第7発明においては、前記内周面の合剤層の充填密度が3.4g/cm3 以上の場合、柔軟性が低下して正極板の切断が生じ易くなるが、上述したように、内周面の合剤層の柔軟性を外周面の合剤層の柔軟性よりも高くして、正極板の破断を抑制することができる。
第1、第2、第6、第7発明によれば、正極板の曲折部において、内周側の合剤層から外周側へ加わる力を低減し、合剤が塗布された集電体の破断を抑制することができる。正極板の破断を抑制して電池容量を向上させることができる。
第3、第4発明によれば、内周面の合剤層の柔軟性が十分に高くなり、正極板の破断を抑制することができる。
第5発明によれば、外周面の合剤層の膨潤率が小さくなり、発電要素の膨れを抑制することができる。よって、高温環境下での電池膨れを抑制することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る非水電解質二次電池の概略断面図である。非水電解質二次電池(以下、電池と略す)1は、アルミ集電体に正極合剤を塗布してなる正極板3及び銅集電体に負極合剤を塗布してなる負極板4がセパレータ5を介して扁平状に巻回された発電要素2と、非水電解液とを電池ケース6に収納してなる幅30mm、高さ42mm、厚さ5mmのものである。電池ケース6には、安全弁8を設けた電池蓋7がレーザー溶接によって取り付けられ、正極端子9は正極リード10を介して正極板3と接続され、負極板4は電池ケース6の内面と接触により電気的に接続されている。
正極板3は、正極活物質としてリチウムコバルト複合酸化物(LiCoO2 )95重量%と、結着剤として引張破壊伸びが400%のフッ化ビニリデン及びヘキサフルオロプロピレンの共重合体(P(VDF−HFP)、フッ素系高分子共重合体)3重量%、又は、結着剤として引張破壊伸びが250%のポリフッ化ビニリデン(PVDF)3重量%と、導電剤としてアセチレンブラック2重量%とを混合してなる正極合剤に、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を加えてペースト状に調整した後、これを厚さ20μmのアルミニウム箔集電体に塗布、乾燥することによって製作した。
ただし、発電要素2は正極板3を負極板4よりも内側にして巻回しており、正極合剤は、正極板3の表裏の2面のうち、巻回の内周面の方は結着剤として引張破壊伸びが400%のP(VDF−HFP)を用い、外周面の方は結着剤として引張破壊伸びが250%のPVDFを用いている。すなわち、正極板3の内周面の正極合剤と外周面の正極合剤とは結着剤が異なる。また、正極板3の内周面の正極合剤層の充填密度は、外周面の正極合剤層の充填密度よりも小さく、内周面の正極合剤層の充填密度は3.4g/cm3 以上である。
ここで、引張破壊伸びは、ASTM D638に則り測定している。より詳しくは、23℃で調整された厚さ2.0mm±0.4mmのシートから、打抜刃を用いてV号(タイプV)ダンベル(試験片)を作製する。その後、25℃に調温された室内にて、初期長40mm、試験速度50mm/minにて測定を行う。測定は5つの試験片で行い、平均値を求める。
負極板4は、グラファイト(黒鉛)90重量%と、結着剤としてPVDF10重量%とを混合してなる負極合剤に、NMPを加えてペースト状に調整した後、これを厚さ10μmの銅箔集電体両面に塗布、乾燥することによって製作した。
セパレータ5には、ポリエチレン微多孔膜を用い、また、電解液には、エチレンカーボネート及びジエチルカーボネートの体積比5:5の混合溶媒にLiPF6 を1mol/1溶解させた電解液を用いた。
(実施例2)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが350%のP(VDF−HFP)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例3)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが420%のP(VDF−HFP)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが420%のP(VDF−HFP)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例4)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のフッ化ビニリデン及びテトラフルオロエチレンの共重合体(P(VDF−TFE)、フッ素系高分子共重合体)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例5)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが370%のP(VDF−TFE)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例6)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが470%のフッ化ビニリデン及びクロロトリフルオロエチレンの共重合体(P(VDF−CTFE)、フッ素系高分子共重合体)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例7)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが480%のフッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、及びヘキサフルオロプロピレンの共重合体(P(VDF−TFE−HFP)、フッ素系高分子共重合体)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例8)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが420%のP(VDF−HFP)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のP(VDF−TFE)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(実施例9)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のP(VDF−TFE)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが420%のP(VDF−HFP)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例1)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが250%のPVDFを用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが250%のPVDFを用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例2)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが420%のP(VDF−HFP)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例3)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のP(VDF−TFE)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例4)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のP(VDF−TFE)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のP(VDF−TFE)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例5)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが470%のP(VDF−CTFE)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例6)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが280%のPVDFを用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが480%のP(VDF−TFE−HFP)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例7)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが480%のP(VDF−TFE−HFP)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが480%のP(VDF−TFE−HFP)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
(比較例8)
正極板3の内周面の結着剤として引張破壊伸びが440%のP(VDF−TFE)を用い、外周面の結着剤として引張破壊伸びが480%のP(VDF−TFE−HFP)を用い、それ以外は実施の形態1と同様の電池を作製した。
上述した各実施例及び各比較例の電池について、正極板3の柔軟性を調べた。また、初期放電容量と、高温環境下で放置した後の放電容量を測定した。正極板3の柔軟性は、正極板3を内側にして巻回された発電要素2において、折り曲げられる角度がもっとも大きい最内周部の正極板3の切断(亀裂)の有無を確認した。試験数は、各実施例及び各比較例に対して夫々10個とし、亀裂なし(○)、1〜2個に亀裂あり(△)、3個以上に亀裂あり(×、切断不良)とみなした。
初期放電容量は、室温(20℃)の雰囲気下において、充電電流680mA、充電電圧4.20Vの定電流定電圧で2.5時間充電した後、放電電流680mA、終止電圧2.75Vの条件で放電を行って測定した。なお、試験数は、各実施例及び各比較例に対して夫々3個とし、3個の平均値を求めた。また、高温環境放置後の放電容量は、初期放電容量の測定を終えた電池を、室温下において充電電流680mA、充電電圧4.20Vの定電流定電圧で2.5時間充電した後、80℃の恒温槽内に48h静置し、その後25℃において680mAの定電流で終止電圧2.75Vまで放電を行って測定した。そして、初期放電容量(室温)に対する高温環境放置後の放電容量(室温)の比(%)を算出し、算出した比を保持率とし、この保持率で高温環境放置特性を評価(○+、○、△、×の4段階)した。試験結果を表1に示す。
Figure 2007103263
表1に示すように、正極板3の内周面の結着剤にPVDFを用いた比較例1,2,3,5,6は、PVDFの引張破壊伸びが小さく、柔軟性が低いため、従来(図2)と同様に内周面(3b)側から集電体(3a)に大きな力が加わり、正極板3の全て(10個)に切断が生じている(表の×印)。また、正極板に切断が生じているため、初期放電容量が小さくなっている。一方、正極板3の内周面の結着剤にフッ素系高分子共重合体を用いた他の比較例及び実施例は、PVDFよりも引張破壊伸びが大きく、柔軟性が高いため、内周面(3b)側から集電体(3a)に加わる力は小さく、正極板3に切断は生じていない(表の○印)、又は、実施例2及び5のように破断が生じている正極板は僅か(2個以下)である(表の△印)。よって、正極板3の内周面の結着剤として、引張破壊伸びが大きいフッ素系高分子共重合体を用いることが好ましい。実施例2及び5に示すように、正極板3の内周面の結着剤にフッ素系高分子共重合体を用いた場合であっても、引張破壊伸びが400%よりも小さいと僅かに正極板3の切断が生じるため、引張破壊伸びは400%以上であることが好ましい。
また、実施例3、8、9に示すように、正極板3の内周面の結着剤にフッ素系高分子共重合体を用いても、外周面の結着剤にフッ素系高分子共重合体を用いた場合は、両面の柔軟性が高いために、発電要素2の膨れが大きくなり、高温放置特性が低下する。一方、実施例1、2、4〜7に示すように、正極板3の内周面の結着剤にフッ素系高分子共重合体を用い、外周面の結着剤にPVDFを用いた場合は、外周面側の柔軟性が内周面側よりも低くなり、発電要素2の膨れが抑制され、高温放置特性は良好である。正極板3の内周面の正極合剤にフッ素系高分子共重合体を用い、外周にPVDFを用いた場合、正極板3の切断は生じず、しかも高温放置特性も良好である。なお、上述した本発明の効果は、正極合剤の充填密度が高い(例えば3.4g/cm3 以上の)場合により顕著に表れる。
本発明に係る非水電解質二次電池の概略断面図である。 巻回時の正極板を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 非水電解質二次電池
2 発電要素
3 正極板
4 負極板
5 セパレータ
6 電池ケース
7 電池蓋
8 安全弁
9 正極端子
10 正極リード

Claims (7)

  1. 両面に合剤層を有する巻回された正極板を含む発電要素を備える非水電解質二次電池において、
    前記正極板の両面のうち内周側の第1面の合剤層は、前記第1面の裏側で、外周側の第2面の合剤層よりも柔軟性が高いことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記正極板の第1面及び第2面の各合剤層には結着剤が含まれており、
    前記第1面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びは、前記第2面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記第1面の合剤層に含まれる結着剤の引張破壊伸びは400%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記第1面の合剤層は、フッ素系高分子共重合体を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記第2面の合剤層は、ポリフッ化ビニリデンを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の非水電解質二次電池。
  6. 前記第1面の合剤層の充填密度は、前記第2面の合剤層の充填密度よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の非水電解質二次電池。
  7. 前記第1面の合剤層の充填密度は3.4g/cm3 以上であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の非水電解質二次電池。
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