JP2007101706A - 粉体収容容器 - Google Patents

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【課題】パイプ部材をスムーズに挿脱することができ、シール部材からのトナー漏れが生じにくくする。
【解決手段】トナー補給式の現像器は、現像器本体4aと、シール部材4eとを備えている。現像器本体は、トナー補給口40aを有している。シール部材は、挿脱部41aと、屈曲部41bと、装着部41cとを有している。挿脱部は、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入によって開口し、トナー補給パイプの取り出しによって閉塞する。屈曲部は、挿脱部へのトナー補給パイプの挿入によって屈曲し、挿脱部からのトナー補給パイプの取り出しによって復元する。装着部は、トナー補給パイプの挿入方向に交差する方向の装着部の剛性がトナー補給パイプの挿入方向に交差する方向の屈曲部の剛性より小さくなるように形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、粉体収容容器、特に、粉体を搬送可能な粉体搬送部材が挿脱される粉体収容容器に関する。
粉体たとえばトナーを搬送可能なパイプ部材が挿脱されるトナー回収ボトルを有する従来の画像形成装置では、パイプ部材によって廃トナーがトナー回収ボトルに回収される。トナー回収ボトルには不要となった廃トナーを取り込むための開口部が形成されおり、この開口部には廃トナーの外部漏れを防止するシャッター部材(シール部材)が装着されている。シャッター部材は、トナーの開口部からの飛散を抑制するためのものである。このシャッター部材は、弾性部材と弾性部材の片面に貼り付けられた両面粘着テープを備えている。この両面粘着テープは、トナー回収ボトルの開口寸法に合わせて円形形状に切り欠かれている。この切り欠かれた部分が開口部に重なるように、シャッター部材はトナー回収ボトルの開口部近傍に両面粘着テープによって接着される。シャッター部材は、パイプ部材(トナー搬送部材)の挿入時に屈曲しパイプ部材の取り出し時に復元する弾性部と、パイプ部材が挿入されるスリット部とを有している。このスリット部にパイプ部材が挿入されたときには、スリット部が開口して、廃トナーがパイプ部材からトナー回収ボトルに搬送されるようになっている。そして、スリット部にパイプ部材が取り出されたときには、シャッター部材のスリット部のスリット面が互いに密着することによって廃トナーの開口部からの飛散が抑制されるようになっている。(特許文献1)
特開2004−198765
従来の画像形成装置では、シール部材がトナー回収ボトルの開口部に装着されている。このシール部材のスリット部には、パイプ部材が挿脱可能になっている。このような画像形成装置では、成型時のシール部材の部材誤差や、設置時のパイプ部材およびシール部材の設置誤差等によって、パイプ部材の軸芯とスリット部の開口中心とがずれてしまう場合がある。この場合、パイプ部材がスリット部に挿入されるときに、パイプ部材がシール部材のスリット部をこじ開けざるを得なくなる。すると、パイプ部材とスリット部とに作用する摩擦力が大きくなってしまい、パイプ部材をスムーズに挿脱することができなくなるおそれがある。一方で、パイプ部材の軸芯とスリット部の開口中心とがずれてしまった場合、パイプ部材がスリット部に挿入された状態において、パイプ部材とスリット部との間に隙間が生じてしまい、この隙間からトナー漏れが生じてしまうおそれがある。
本発明の課題は、パイプ部材をスムーズに挿脱することができるようにすることにある。
本発明の別の課題は、シール部材からのトナー漏れが生じにくくなるようにすることにある。
請求項1に係る粉体収容容器は、粉体を搬送可能な粉体搬送部材が挿脱される粉体収容容器である。この粉体収容容器は、ハウジングとシール部材とを備えている。ハウジングは、粉体を収容可能になっている。このハウジングは、粉体搬送口を有している。シール部材は、装着部と挿脱部と屈曲部とを有している。装着部は、ハウジングの粉体搬送口の近傍に装着される部分である。挿脱部は、粉体搬送部材を挿脱可能なように形成されている。この挿脱部は、粉体搬送部材の挿入によって開口し粉体搬送部材の取り出しによって閉塞する。屈曲部は、装着部と挿脱部との間で装着部と挿脱部とに一体に形成されている。この屈曲部は、挿脱部への粉体搬送部材の挿入によって屈曲し、挿脱部からの粉体搬送部材の取り出しによって復元する。このような粉体収容容器では、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の装着部の剛性が、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の屈曲部の剛性より小さくなっている。
この粉体収容容器のシール部材は、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の装着部の剛性が、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の屈曲部の剛性より小さくなるように形成されている。このため、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とがずれてしまっても、このシール部材では、粉体搬送部材が挿脱部に挿入されたときに、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とが同軸になるように、装着部が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形する。これにより、粉体搬送部材の挿脱時に、粉体搬送部材をスムーズに挿脱することができる。また、粉体搬送部材が挿脱部に挿入された状態において、粉体搬送部材と挿脱部との間に隙間が生じにくくなり、シール部材の挿脱部からのトナー漏れを生じにくくすることができる。
請求項2に係る粉体収容容器では、請求項1に記載の粉体収容容器において、装着部が、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の装着部の剛性を屈曲部の剛性より小さくするための凹部を有している。
この場合、装着部が凹部を有しているので、凹部により粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の剛性を低下させることができる。これにより、粉体搬送部材が挿脱部に挿入されたときに、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とが同軸になるように、凹部が形成された部分が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形しやすくなり、粉体搬送部材の挿脱時に、粉体搬送部材をスムーズに挿脱することができる。また、凹部が形成された部分が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形すると、粉体搬送部材が挿脱部に挿入された状態において、粉体搬送部材と挿脱部との間に隙間が生じにくくなり、シール部材の挿脱部からのトナー漏れを生じにくくすることができる。
請求項3に係る粉体収容容器では、請求項1に記載の粉体収容容器において、装着部が、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の装着部の剛性を屈曲部の剛性より小さくするために蛇腹状に形成された蛇腹部を有している。
この場合、装着部が蛇腹部を有しているので、蛇腹部により粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の剛性を低下させることができる。これにより、粉体搬送部材が挿脱部に挿入されたときに、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とが同軸になるように、蛇腹部が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形して、粉体搬送部材の挿脱時に、粉体搬送部材をスムーズに挿脱することができる。また、蛇腹部が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形すると、粉体搬送部材が挿脱部に挿入された状態において、粉体搬送部材と挿脱部との間に隙間が生じにくくなり、シール部材の挿脱部からのトナー漏れを生じにくくすることができる。
請求項4に係る粉体収容容器では、請求項1に記載の粉体収容容器において、装着部が、屈曲部の外周部に一体に形成された基端部と、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の装着部の剛性を屈曲部の剛性より小さくするために基端部に装着された低剛性部材とを有している。
この場合、装着部では基端部に低剛性部材が装着されているので、低剛性部材により粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の剛性を低下させることができる。これにより、粉体搬送部材が挿脱部に挿入されたときに、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とが同軸になるように、低剛性部材が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形して、粉体搬送部材の挿脱時に、粉体搬送部材をスムーズに挿脱することができる。また、低剛性部材が粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形すると、粉体搬送部材が挿脱部に挿入された状態において、粉体搬送部材と挿脱部との間に隙間が生じにくくなり、シール部材の挿脱部からのトナー漏れを生じにくくすることができる。
請求項5に係る粉体収容容器では、請求項1から4のいずれかに記載の粉体収容容器において、粉体搬送部材が挿脱部に当接する面に、粉体搬送部材の挿入中心に挿脱部の開口中心を一致させるための凹部が形成されている。
この場合、粉体搬送部材が当接面の凹部に当接したときに、挿脱部の開口中心が粉体搬送部材の挿入中心に一致しやすくなる方向に装着部を変形させることができる。これにより、粉体搬送部材をスムーズに挿入することができる。
請求項6に係る粉体収容容器では、請求項1から5のいずれかに記載の粉体収容容器において、挿脱部が、1つのスリット又は互いに交差する複数のスリットを有している。
この場合、挿脱部が、1つのスリット又は互いに交差する複数のスリットを有しているので、挿脱部のシール性能を向上することができる。これにより、シール部材の挿脱部からのトナー漏れを生じにくくすることができる。
本発明によれば、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の装着部の剛性が、粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の屈曲部の剛性より小さくなっているので、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とがずれてしまっても、粉体搬送部材が挿脱部に挿入されたときに、粉体搬送部材の軸芯と挿脱部の開口中心とが同軸になるように、装着部を粉体搬送部材の軸芯に交差する方向に変形させることができる。これにより、粉体搬送部材の挿脱時に、粉体搬送部材をスムーズに挿脱することができる。また、粉体搬送部材が挿脱部に挿入された状態において、粉体搬送部材と挿脱部との間に隙間が生じにくくなり、挿脱部からのトナー漏れを生じにくくすることができる。
図1は本発明の一実施形態が採用されたカラープリンタの概略構成を示す図である。カラープリンタ100は、図1に示すように、主に、カラープリンタ本体11と、画像形成部10と、トナーコンテナ8と、トナー補給パイプ13とを備えている。画像形成部10は、カラープリンタ本体11のほぼ中央に設けられている。
画像形成部10は、感光体ドラム1、帯電装置2、ロータリ現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、およびレーザユニット12を備えている。帯電装置2、ロータリ現像装置4、転写装置5、クリーニング装置6、およびレーザユニット12は、感光体ドラム1の周囲に配設されている。なお、感光体ドラム1の用紙搬送方向下流側には、定着装置7が配設されている。定着装置7は、転写されたトナー像を転写材に定着させるための装置である。また、画像形成部10の下部には給紙部20が設けられており、給紙部からの給紙方向には給紙ローラ9が配設されている。
感光体ドラム1は、カラープリンタ本体11の内部に回転自在に装着されている。感光体ドラム1の表面には、レーザユニット12によって静電潜像が形成される。帯電装置2は、感光体ドラム1の上方に設置されており、感光体ドラム1を一様に帯電させるための装置である。
転写装置5は、感光体ドラム1のトナー像を用紙に転写するための装置であって、中間転写ベルト51、一次転写ローラ52,53、駆動ローラ55、二次転写対向ローラ54、二次転写ローラ56を備えている。中間転写ベルト51は、一次転写ローラ52,53、駆動ローラ55、および二次転写対向ローラ54のそれぞれに巻きかけられている。この中間転写ベルト51は、駆動ローラ55の駆動力により、一次転写ローラ52,53、駆動ローラ55、および二次転写対向ローラ54のまわりを回転させられる。このような中間転写ベルト51には、感光体ドラム1に形成されたトナー像が転写され、転写されたトナー像が一時的に保持される。二次転写ローラ56は、中間転写ベルト51の外周面において二次転写対向ローラ54に対向する位置に配置されている。この二次転写ローラ56では、トナー像が転写材に二次転写される。
クリーニング装置6は、感光体ドラム1に残留した残留現像剤などの付着物を除去するための装置であって、本カラープリンタ100ではクリーニングブレードが設けられている。
レーザユニット12は、カラープリンタ本体11の内部に装着されている。このレーザユニット12は、コントローラ(図示しない)で処理された画像情報に基づいて、感光ドラム1上を走査し感光体ドラム1上に静電潜像を形成する。レーザユニット12は、半導体レーザ、各種のレンズ、ポリゴンミラー、ミラー回転モータなどから構成されている。
トナーコンテナ8は、ロータリ現像装置4にトナーを供給するための容器である。トナーコンテナ8は、図1に示すように、イエロー用コンテナ8Y、マゼンタ用コンテナ8M、シアン用コンテナ8C、およびブラック用コンテナ8Bのような複数のコンテナからなっている。これら複数のコンテナ8Y,8M,8C,8Bは、感光体ドラム1の上方(図1の上方)において、感光体ドラム1の回転軸方向すなわちロータリ現像装置4の回転軸41方向に並べて配置されており、カラープリンタ本体11の内部に装着されている。
複数のトナー補給パイプ13それぞれは、対応するコンテナ(イエロー用コンテナ8Y、マゼンタ用コンテナ8M、シアン用コンテナ8C、ブラック用コンテナ8B)に挿脱可能になっている。また、複数のトナー補給パイプ13は、トナーを搬送可能になっており、後述する現像器本体4aのトナー補給口40aから現像器本体4aの内部にトナーを搬送し補給する。トナー補給パイプ13は、トナー補給チューブ13aを有している。複数のトナー補給パイプ13は、トナー補給チューブ13aを介してトナーコンテナ8に装着されており、レーザユニット12と感光体ドラム1との間に配置されている。ここでは、4つのトナー補給パイプ13それぞれが、複数のトナー補給チューブ13aそれぞれを介して複数のコンテナ8Y,8M,8C,8Bそれぞれに装着されており、ロータリ現像装置4の回転軸41方向に並べて配置されている。
4つのトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bはそれぞれがロータリ現像装置4の所定の回転位置でロータリ現像装置4に挿入されることにより、ロータリ現像装置4に各色トナーが補給される。たとえば、コンテナ8Yに装着されたトナー補給パイプ13Yは、後述するロータリ現像装置4のイエロー現像器4Yにイエロー用トナーを補給する。コンテナ8Mに装着されたトナー補給パイプ13Mは、後述するロータリ現像装置4のマゼンタ現像器4Mにマゼンダ用トナーを補給する。コンテナ8Cに装着されたトナー補給パイプ13Cは、後述するロータリ現像装置4のシアン現像器4Cにシアン用トナーを補給する。コンテナ8Bに装着されたトナー補給パイプ13Bは、後述するロータリ現像装置4のブラック現像器4Bにブラック用トナーを補給する。
ロータリ現像装置4は、静電潜像が形成された感光体ドラム1表面にトナーを供給してトナー像を感光体ドラム1に形成する装置である。ロータリ現像装置4は、カラープリンタ本体11の内部に回転自在に装着されている。このロータリ現像装置4は、図2に示すように、ロータリラック40と複数の現像器4Y,4M,4C,4Bとを有している。
ロータリラック40は、回転軸41を有しており、この回転軸41を介してカラープリンタ本体11に回転自在に装着される。このロータリラック40は、図示しない回転手段により回転軸41を中心に回転しながら、複数の現像器4Y,4M,4C,4Bそれぞれを感光体ドラム1に対向する現像位置に順次移動させる。
4つの現像器4Y,4M,4C,4Bは、回転軸41まわりに隣接して配置されており、ロータリラック40に保持されている。ここでは、イエロー現像器4Y、マゼンタ現像器4M、シアン現像器4C、およびブラック現像器4Bが、4Y,4M,4C,4Bの順にロータリラック40の円周方向すなわち回転軸41まわりの円周方向に並べて配置されており、ロータリラック40に保持されている。これら4つの現像器4Y,4M,4C,4Bは、円周方向に約90度の間隔で配置されている。
4つの現像器4Y,4M,4C,4Bそれぞれは、図2に示すように、現像器本体4aと、トナー攪拌部材4bと、トナー供給ローラ4cと、現像ローラ4dと、シール部材4eとを備えている。
現像器本体4aは、トナー補給口40aを有している。このトナー補給口40aは、4つのトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bそれぞれをロータリ現像装置4の所定の回転位置で各現像器本体aに挿入するための開口である。
トナー攪拌部材4bは、現像器本体4aの内部に収容されたトナーを攪拌するためものであり、現像器本体4aの内部に回転自在に装着されている。ここでは、トナー攪拌部材4bが、感光体ドラム1および現像ローラ4cから離反した側すなわちロータリラック40の回転軸41側において、現像器本体4aの内部に回転自在に装着されている。
トナー供給ローラ4cは、トナー攪拌部材4bによって攪拌されたトナーを現像ローラ4dに供給するためのものであり、現像器本体4aの内部に回転自在に装着されている。ここでは、トナー供給ローラ4cは、トナー攪拌部材4bと現像ローラ4dとの間で、現像器本体4aの内部に回転自在に装着されている。
現像ローラ4dは、現像器本体4aに収容されたトナーを感光体ドラム1表面の静電潜像に付着させるためのものである。現像ローラ4dは、現像器本体4aの内部に回転自在に装着されている。ここでは、現像ローラ4dが、ロータリラック40の外周面側において現像器本体4aの内部に回転自在に装着されている。
シール部材4eは、図2に示すように、現像器本体4aのトナー補給口40aから外部へのトナーの漏れを防止するためのものである。シール部材4eは、現像器本体4aのトナー補給口40aの近傍に装着されている。ここでは、シール部材4eは、トナー補給口40aを覆うように現像器本体4aの外周面に装着されている。
シール部材4eは、図3から図6に示すように、矩形状に形成されている。このシール部材4eは、挿脱部41aと、屈曲部41bと、装着部41cとを有している。シール部材4eの材質としては、たとえば、ウレタンフォーム、ゴム、および熱可塑性エラストマー等が用いられる。たとえば、ウレタンフォームを用いる場合には、高密度ウレタンフォームが用いられることが望ましい。また、ゴムおよび熱可塑性エラストマーが用いられる場合には、JIS−A硬度(Hs)が20度から80度の範囲にあるものが用いられることが望ましい。
挿脱部41aは、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bを挿脱可能なように形成されている。挿脱部41aは、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入によって開口し、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの取り出しによって閉塞する。
挿脱部41aはスリット部141aを有している。スリット部141aは、シール部材4eの中央部に設けられている。スリット部141aは、シール部材4eが現像器本体4aに装着された状態において、現像器本体4aの内部側すなわちトナー補給口40a側に十字状に突出して形成されている。このように形成されたスリット部141aには、互いに交差するスリットが形成されている。
挿脱部41aにおけるトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bが当接する当接面41dには、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入中心に挿脱部41aの開口中心を一致させるための凹部241aが形成されている。ここでは、凹部241aは、挿脱部41aの中心部に円錐状に形成されている。この円錐状の凹部241aの半径は、成型時のシール部材の部材誤差や、設置時のトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bおよびシール部材の設置誤差の範囲以上になるように、設定されている。
屈曲部41bは、装着部41cと挿脱部41aとの間で装着部41cと挿脱部41aとに一体に形成されている。屈曲部41bは、挿脱部41aへのトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入によって屈曲し、挿脱部41aからのトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの取り出しによって復元する。
屈曲部41bは、挿脱部41aの近傍すなわちスリット部141aの近傍に形成されている。ここでは、屈曲部41bは、挿脱部41aと装着部41cとの間に形成されている。たとえば、屈曲部41bの一部が挿脱部41aと装着部41cとの間でシール部材の対角線上に位置するように、屈曲部41bは形成されている。また、屈曲部41bにおけるトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向の厚みが挿脱部41aにおけるトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向の厚みより小さくなるように、屈曲部41bは形成されている。
装着部41cは、現像器本体4aのトナー補給口40aの近傍に装着される部分である。装着部41cは、シール部材4eの外周部に設けられている。装着部41cは、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の装着部41cの剛性をトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の屈曲部41bの剛性より小さくするための凹部241cを有している。この凹部241cは、装着部41cの外側面を取り囲むように環状に形成されている。このため、装着部41cにおいて、凹部241cが形成された部分の厚みが、凹部241cが形成されていない部分の厚みより薄くなっている。これにより、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の装着部41cの剛性が、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の屈曲部41bの剛性より小さくなる。また、シール部材4eを現像器本体4aの外周面に装着するための装着部41cの装着面には、接着部材141cたとえば両面粘着テープが貼付されている。
トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bが挿脱部41aに挿入されるときにトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bがシール部材4eに当接する当接面41dには、当接面41dとトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bとの摩擦抵抗を小さくするための処理が施されている。たとえば、当接面41dには、フッ素樹脂コーティング処理、シリコンコーティング処理、ウレタンコーティング処理、フッ素樹脂テープ処理、グリス処理、および速乾性グリス処理等が施される。
上記のようなシール部材4eが装着される現像器4Y,4M,4C,4Bでは、シール部材4eの装着部41cが凹部241cを有しているので、凹部241cによりトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の剛性を低下させることができる。これにより、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bが挿脱部41aに挿入されたときに、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの軸芯と挿脱部41aの開口中心とが同軸になるように、凹部241cが形成された部分がトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの軸芯に交差する方向に変形しやすくなり、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿脱時に、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bをスムーズに挿脱することができる。また、凹部241cが形成された部分がトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの軸芯に交差する方向に変形すると、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bが挿脱部41aに挿入された状態において、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bと挿脱部41aとの間に隙間が生じにくくなり、シール部材4eの挿脱部41aからのトナー漏れを生じにくくすることができる。
また、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bが挿脱部41aに当接する面に、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入中心に挿脱部41aの開口中心を一致させるための凹部241aが形成されているので、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bが当接面の凹部241aに当接したときに、挿脱部41aの開口中心がトナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入中心に一致しやすくなる方向に装着部41cを変形させることができる。これにより、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bをスムーズに挿入することができる。
さらに、シール部材4eの挿脱部41aが、1つのスリット又は互いに交差する複数のスリットを有しているので、挿脱部41aのシール性能を向上することができる。これにより、シール部材4eの挿脱部41aからのトナー漏れを生じにくくすることができる。
〔他の実施形態〕
(a)本発明は、カラー印刷機能を有する、複写機やプリンタやファクシミリ等の画像形成装置に対しても適用することができる。
(b)前記実施形態では、装着部41cが凹部241cを有するように装着部41cを形成することによって、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の装着部41cの剛性が、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の屈曲部41bの剛性より小さくなるようにした場合の例を示した。この凹部241cに代えて、図6に示すように、装着部41cが蛇腹状に形成された蛇腹部341cを有するように装着部41cを形成しても良い。また、図7に示すように、装着部41cが、屈曲部41bの外周部に一体に形成された基端部441cと、トナー補給パイプ13Y,13M,13C,13Bの挿入方向に交差する方向の装着部41cの剛性を屈曲部41bの剛性より小さくするために基端部441cに装着された低剛性部材541cたとえば発砲スポンジとを有するようにしても良い。このようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明の第1実施形態によるカラープリンタの概略断面図。 前記カラープリンタのロータリ現像装置の断面図。 前記現像器に装着されるシート部材を上方から見た外観斜視図。 前記現像器に装着されるシート部材を下方から見た外観斜視図。 前記現像器に装着されたシート部材の概略断面図。 本発明の他の実施形態による前記現像器に装着されたシート部材の概略断面図。 本発明の他の実施形態による前記現像器に装着されたシート部材の概略断面図。
符号の説明
100 カラープリンタ
13Y,13M,13C,13B トナー補給パイプ
4 ロータリ現像装置
4Y,4M,4C,4B 現像器
40 ロータリラック
41 ロータリラックの回転軸
4a 現像器本体(ハウジング)
40a トナー補給口(粉体搬送口)
4e シール部材
41a 挿脱部
41b 屈曲部
41c 装着部
241c 装着部の凹部
341c 装着部の蛇腹部
441c 装着部の基端部
541c 装着部の低弾性部材
241a 当接面の凹部

Claims (6)

  1. 粉体を搬送可能な粉体搬送部材が挿脱される粉体収容容器であって、
    粉体搬送口を有し粉体を収容可能なハウジングと、
    前記ハウジングの前記粉体搬送口の近傍に装着される部分である装着部と、前記粉体搬送部材を挿脱可能なように形成され前記粉体搬送部材の挿入によって開口し前記粉体搬送部材の取り出しによって閉塞する挿脱部と、前記装着部と前記挿脱部との間で前記装着部と前記挿脱部とに一体に形成され前記挿脱部への前記粉体搬送部材の挿入によって屈曲し前記挿脱部からの前記粉体搬送部材の取り出しによって復元する屈曲部とを有するシール部材と、
    を備え、
    前記粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の前記装着部の剛性は、前記粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の前記屈曲部の剛性より小さくなっている、
    粉体収容容器。
  2. 前記装着部は、前記粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の前記装着部の剛性を前記屈曲部の剛性より小さくするための凹部を有している、
    請求項1に記載の粉体収容容器。
  3. 前記装着部は、前記粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の前記装着部の剛性を前記屈曲部の剛性より小さくするために蛇腹状に形成された蛇腹部を有している、
    請求項1に記載の粉体収容容器。
  4. 前記装着部は、前記屈曲部の外周部に一体に形成された基端部と、前記粉体搬送部材の挿入方向に交差する方向の前記装着部の剛性を前記屈曲部の剛性より小さくするために前記基端部に装着された低剛性部材とを有している、
    請求項1に記載の粉体収容容器。
  5. 前記粉体搬送部材が前記挿脱部に当接する面には、前記粉体搬送部材の挿入中心に前記挿脱部の開口中心を一致させるための凹部が形成されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の粉体収容容器。
  6. 前記挿脱部は、1つのスリット又は互いに交差する複数のスリットを有している、
    請求項1から5のいずれかに記載の粉体収容容器。
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