JP2007099897A - ナノ樹脂粒子およびその製造方法 - Google Patents
ナノ樹脂粒子およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007099897A JP2007099897A JP2005291360A JP2005291360A JP2007099897A JP 2007099897 A JP2007099897 A JP 2007099897A JP 2005291360 A JP2005291360 A JP 2005291360A JP 2005291360 A JP2005291360 A JP 2005291360A JP 2007099897 A JP2007099897 A JP 2007099897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- meth
- acrylate
- group
- monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
【効果】本発明のナノ樹脂粒子の製造方法によれば、平均粒子径が30nm未満の樹脂粒子の分散液を製造でき、本発明によれば単分散粒子を効率よく製造することができる。
【選択図】なし
Description
例えば、特開平5-209007号公報(特許文献1)には、「ラジカル重合可能なエチレン性単量体100重量部と反応性乳化剤2〜10重量部の存在下に乳化重合する水溶性樹脂分散体の製造方法において、水と上記単量体の0〜70重量%と上記反応性乳化剤の10〜80重量%とを入れた反応釜に、上記単量体の30〜100重量%と上記反応性乳化剤の20〜90重量%と水とを含む混合液を滴下して有機重合開始剤によりラジカル重合することを特徴とする水性樹脂分散体の製造方法。」の発明が開示されている。この特許文献1では、反応性乳化剤をエチレン性単量体と共存させて42〜65nm程度の樹脂粒子が得られることが示されているが、必須成分として反応性乳化剤を使用する必要があり、したがって、得られる樹脂粒子に反応性乳化剤が取り込まれてしまい、得られる樹脂粒子が限られてしまう。
和モノマーを、このモノマー100部あたり6.3部以下の界面活性剤および水を含む半応用気に徐々に加えて、(b)1種以上の重合開始剤を前記反応容器に徐々に加えること、(c)前記1種以上のエチレン性不飽和モノマーを重合させ、この重合したものの体積中央平均粒度を100nm未満にすることを含む方法。」が開示されている。そして、例4には、4.
17部のナトリウムラウリルスルフェートおよび313部の水を含む溶液に水に溶解した0.25部の過硫酸アンモニウムを加え、さらに5分後に53重量部のブチルアクリレートと47部のメチルメタクリレートの混合物を2時間かけて加えて、さらに1/2時間92℃で反応させて固形分24.85%のラテックスの分散液を製造した旨の記載があり、
得られたラテックスの体積平均中央粒子径は30nm未満であることが記載されている。しかしながら、このように固形分濃度が高いと、得られる粒子中に含有される粗大粒子が多くなり、得られる粒子の粒度分布が広くなるという問題がある。なおここで、体積中央平均粒度は、光散乱強度から得られた粒径を基にして、これに屈折率などのパラメータを用いて算出した粒径であり、光散乱強度から得られる粒径とは同義ではない。
単量体100重量部あたり、乳化剤0.5〜8重量部の存在下に、全単量体を連続的に添加して乳化重合することにより、平均粒子径1〜50nmの超微粒子ポリマーラテックスを製造する方法」が開示されている。特に比較例5には、蒸留水500gに、乳化剤であるエマール10を360g、ロンガリット0.336g、硫酸鉄(II)七水物を0.00144g、EDTAを0.00192gを加えて攪拌下に窒素気流中で50℃に保ち、この反応溶媒中にメチルメタクリレート(MMA)212.8g、2-エチルヘキシルアクリレート16
.8g、アクリル酸(AA)7.0g、メタクリル酸(MAA)3.4gおよびクメンハイドロパーオキサイド(CHP)を0.72g加えて重合させた例が示されており、この特許文献
3に記載の方法で、8.6〜43.6nm程度の平均粒子径を有する粒子を製造することができることが示されている。
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単
量体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:30〜100重量%を(共)重合してなるナノ樹脂粒子であるか、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:90〜100重量%を(共)重合してなるナノ樹脂粒子であるか、
上記ナノ樹脂粒子が、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:80〜90重量%、
(b)水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有アルキル(メタ)アク
リレート、および、マレイミド基含有モノマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:10〜20重量%を共重合して得られるナノ樹脂粒子であるか、
上記ナノ樹脂粒子が、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:30〜80重量%、
(b)水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有アルキル(メタ)アク
リレート、および、マレイミド基含有モノマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:0〜10重量%、
(c)重合性不飽和結合を2つ以上有するモノマー:20〜70重量%を共重合して得ら
れるナノ樹脂粒子のいずれかであることが好ましい。
本発明のナノ樹脂粒子分散液は、分散媒中にナノ樹脂粒子が分散してなり、ここで分散液に分散しているナノ樹脂粒子は、平均粒子径が30nm未満でありかつ真球度が5nmであり、50nm以上80nm未満の範囲内の粒子の含有量が10%以下であり、80nm以上の粒子の含有量が1%以下であるナノ樹脂粒子の分散液である。
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単
量体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:30〜100重量%を(共)重合してなるナノ樹脂粒子であるか、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:90〜100重量%を(共)重合してなるナノ樹脂粒子であるか、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:80〜90重量%、
(b)水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有アルキル(メタ)アク
リレート、および、マレイミド基含有モノマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:10〜20重量%を共重合して得られるナノ樹脂粒子であるか、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:30〜80重量%、
(b)水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有アルキル(メタ)アク
リレート、および、マレイミド基含有モノマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:0〜10重量%、
(c)重合性不飽和結合を2つ以上有するモノマー:20〜70重量%を共重合して得ら
れるナノ樹脂粒子である。
は、ナノ樹脂粒子分散液より作成した試料を、トプコン電解放射型鉱分解能透過型分析電子顕微鏡(分解能:0.18nm)EM−002B/UHRで加速電圧120kvで測定して、そのTEM
写真より、重なりあいのない粒子20個を無作為に選び、それぞれの最小外接円から粒子表面まで半径方向の距離を測定し、その最大値の平均を真球度とした。
(a) メチルアクリレート、メチルメタクリレート(MMA)、イソプロピル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシルアクリレート、n−ヘキシルメタクリレートおよびシクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、なかでも炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキルメタクリレートが好ましく;
スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、へキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチルスチレンなどのアルキルスチレン、フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ヨウ化スチレン;ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチレン等のスチレン系単量体;
グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート;
(b) アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート;
2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、クロロ-2-ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;
マレイミド、メチルマレイミド、エチルマレイミド、プロピルマレイミド、ブチルマレイミド、ヘキシルマレイミド、オクチルマレイミド、ドデシルマレイミド、ステアリルマレイミド、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド系モノマー等のマレイミド基含有モノマー;
(c) ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)ア
クリレート、1,1,1-トリヒドロキシメチルメタントリアクリレート、1,1,1-トリヒドロキシメチルエタントリアクリレート、1,1,1-トリヒドロキシメチルプロパントリアクリレート、トリビニルベンゼン等の重合性不飽和結合を2つ以上有するモノマーが使用できる。
(a)として、メチルメタクリレート、スチレン、グリシジルメタクリレート;
(b)として、2-ヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸;
(c)として、ジビニルベンゼンを使用することが好ましい。
10重量%の割合で使用することが好ましい。
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、アクリルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、t-ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、アリルグリシジルエーテル、ビニルトルエン、トリアリルシアヌレート、(無水)イタコン酸、(無水)マレイン酸、クロトン酸、フマール酸などを挙げることができる。
本発明で使用する水溶性重合開始剤としては、100mlの水に0.5g以上溶解する溶
解度を有する重合開始剤が好ましい。このように水に可溶な重合開始剤を水性反応媒体に予め溶解した状態で使用することにより、30nm未満の樹脂粒子を効率よく製造することができる。したがって、水に溶解しにくい重合開始剤、例えば油性の重合開始剤を使用したのでは本発明の製造方法によっては30nm未満の樹脂粒子を製造することはできない。
な過酸化物、特にペルオキソ二硫酸アンモニウムは、25℃の水に対する溶解度が58g/100mlであり、水性反応媒体に対する溶解度が高いことから、非常に均一性の高いナノ樹
脂粒子を製造することができる。このような水溶性重合開始剤は、使用する重合性単量体100重量部に対して、通常は0.001〜10重量部、好ましくは0.1〜3重量部の範囲内の量で使用される。また、重合開始剤は、重合性単量体中に溶解し、滴下することもできるが、使用できる開始剤量は、仕込み:滴下=100:0〜90:10であり、反応安定性のためには滴下開始剤は少ない方が好ましい。
すなわち、本発明のナノ樹脂粒子の製造方法では、アクリル系樹脂粒子、アクリル系接着粒子、アクリル系粘着粒子、スチレン系樹脂粒子、着色材内包粒子などを製造することができる。特に本発明の方法は、常温で液体である重合性単量体を用いた樹脂粒子の製造に有用性が高い。
の反応は水性反応溶媒を攪拌しながら重合性単量体を滴下することが望ましく、このときの攪拌速度は通常は30〜1000rpm、好ましくは50〜300rpmの範囲内に設定される。攪拌速度が低すぎると、滴下された重合性単量体が水性反応媒体に分散されにくくなり生成する樹脂粒子の粒子径が大きくなる傾向がある。また、重合性単量体の滴下速度が速すぎると、生成する粒子の平均粒径が大きくなる傾向があり、滴下速度が8重量%/分を超えると、平均粒子径30nm未満の樹脂粒子の製造が困難になり、特に50nm以上の粗大粒子の生成量が多くなる傾向がある。
上記のようにして本発明の方法で得られるナノ樹脂粒子は、媒体中に分散した平均粒子径が30nm未満であって、しかも真球度が高く単分散樹脂粒子である。
きる。
(APS)を0.5重量部添加した。
このMMAに、乳化剤としてドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム塩1重量部を加えて
溶解した。
媒中に3時間かけて滴下して滴下重合を行った。このときの重合性単量体の滴下速度は0
.56重量%/分であった。さらに、攪拌下に、反応液の温度を76〜78℃に30分間保持し、85℃まで昇温してこの温度で1.5時間保持してナノ樹脂粒子を製造した。
量部、ジビニルベンゼン(DVB)25重量部を使用した以外は同様にしてナノ樹脂粒子を
製造した。このときの重合性単量体の滴下速度は0.56重量%/分であった。
た以外は同様にしてナノ樹脂粒子を製造した。このときの重合性単量体の滴下速度は0.56重量%/分であった。
、すなわち、MMAの滴下速度を6.67重量%/分に変えた以外は同様にしてナノ樹脂粒
子を製造した。
ート(GMA)を80重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)20重量部を使用
した以外は同様にしてナノ樹脂粒子を製造した。このときの重合性単量体の滴下速度は0.56重量%/分であった。
〔比較例1〕
実施例1において、反応溶媒に水溶性重合開始剤を加えずに、反応溶媒に乳化剤だけを溶解し、水溶性重合開始剤0.5重量部をMMAに配合し、さらにこのMMAに乳化剤1重量部を配合して溶解させた。このようにして水溶性開始剤および乳化剤が溶解したMMAを、実
施例1と同様にして反応溶媒中に滴下した以外は同様にしてナノ樹脂粒子を製造した。このときの重合性単量体の滴下速度は0.56重量%/分であった。
結果を表1に示す。
〔比較例2〕
実施例1において、水溶性重合開始剤であるベルオキソ二硫酸アンモニウム(APS)の
代わりに、油溶性重合開始剤であるジメチル-2,2‘-アゾビス(2-メチルプロピオネート
)(V-611)を0.5重量部使用した以外は同様にしてナノ樹脂粒子を製造した。このと
きの重合性単量体の滴下速度は0.56重量%/分であった。
の含有量は1.1%であった。上記のように油溶性重合開始剤を使用しているために、粒度分布が広くなる。
〔比較例3〕
実施例1において、反応性溶媒の量を900重量部から300重量部に変え、この反応溶媒中に配合する乳化剤の量を14重量部から5重量部に変え、さらに滴下する重合性単量体をMMA50重量部とブチルアクリレート(BA)50重量部との混合物に変え、この重
合性単量体に乳化剤を配合しながった以外は同様にしてナノ樹脂粒子を製造した。このときの重合性単量体の滴下速度は0.56重量%/分であった。
〔比較例4〕
温度計、攪拌機、還流冷却器、滴下ロートを備えて容量1リットルのフラスコに、蒸留水640ml、ラウリル硫酸ナトリウム(商品名:エマール、花王(株)製)3.6g、ロンガリット0.336g、硫酸鉄(II)七水和物0.00144g、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)0.00192gを溶解させ、攪拌速度200rpmの攪拌下、窒
素気流中で50℃に保った。
レート(2EHA)16.8g、アクリル酸(AA)7.0g、メチルアクリレート(MA)3.4g、クメンハイドロパーオキサイド(CHP)(商品名:パークミルH-80(80%品)、日本
油脂〔株〕製)0.72gの混合液を3時間かけて連続的に滴下した後、さらに2時間攪拌して重合を行った。このときの重合性単量体の滴下速度は1.33重量%/分であった。上記のようにして反応を行ったが、最終的にラテックスは増粘凝集して、攪拌ができなくなり、正常な重合が行えなかった。
も、本発明の方法で製造される樹脂粒子には50nm以上80nm未満の範囲内、および80nm以上の粒子径を有する粗大粒子が生成しにくく、本発明によれば、平均粒子径が30nm未満の粒子径の揃った単分散樹脂粒子が分散状態で得られる。
Claims (12)
- 平均粒子径が30nm未満でありかつ真球度が5nm以下であり、50nm以上80nm未満の範囲内の粒子の含有量が10%以下であり、80nm以上の粒子の含有量が1%以下であるナノ樹脂粒子分散液。
- 上記ナノ樹脂粒子が、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単
量体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:30〜100重量%を(共)重合してなるナノ樹脂粒子であることを特徴とする請求項第1項記載のナノ樹脂粒子分散液。 - 上記ナノ樹脂粒子が、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:90〜100重量%を(共)重合してなるナノ樹脂粒子であることを特徴とする請求項第1項記載のナノ樹脂粒子分散液。 - 上記ナノ樹脂粒子が、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:80〜90重量%、
(b)水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有アルキル(メタ)アク
リレート、および、マレイミド基含有モノマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:10〜20重量%を共重合して得られるナノ樹脂粒子であることを特徴とする請求項第1項記載のナノ樹脂粒子分散液。 - 上記ナノ樹脂粒子が、
(a)炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量
体、および、グリシジル(メタ)アクリレートよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:30〜80重量%、
(b)水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有アルキル(メタ)アク
リレート、および、マレイミド基含有モノマーよりなる群から選ばれる少なくとも1種類の単量体:0〜10重量%、
(c)重合性不飽和結合を2つ以上有するモノマー:20〜70重量%を共重合して得ら
れるナノ樹脂粒子であることを特徴とする請求項第1項記載のナノ樹脂粒子分散液。 - 平均粒子径30nm未満のナノ樹脂粒子を製造する方法であって、水溶性重合開始剤および滴下重合する重合性単量体100重量部に対して3重量部以上の量の乳化剤を含有する水性反応媒体中に、攪拌下に乳化剤が溶解された重合性単量体を滴下することを特徴とするナノ樹脂粒子の製造方法。
- 上記ナノ樹脂粒子の平均粒子径が30nm未満であるとともに、50nm以上80nm未満の範囲内の粒子の含有量が10%未満であり、80nm以上の粒子の含有量が1%以下であることを特徴とする請求項第6項記載のナノ樹脂粒子の製造方法。
- 上記水性反応媒体中における固形分濃度を20重量%以下に調整することを特徴とする請求項第6項記載のナノ樹脂粒子の製造方法。
- 上記乳化剤が、有機酸のアンモニウム塩であることを特徴とする請求項第6項記載のナ
ノ樹脂粒子の製造方法。 - 上記乳化剤がアルキルベンゼンスルホン酸のアンモニウム塩であることを特徴とする請求項第9項記載のナノ粒子の製造方法。
- 上記水溶性重合開始剤が、ベルオキソ二硫酸アンモニウム、水溶性過硫酸化合物、および、水溶性アゾ化合物よりなる群から選ばれる100gの水に対する溶解度が0.5〜1
00gの範囲内にある少なくとも一種類の水溶性重合開始剤であることを特徴とする請求項第6項記載のナノ樹脂粒子の製造方法。 - 上記重合性単量体が、(メタ)アクリル系単量体、スチレン系単量体、マレイミド基含有モノマーおよび重合性不飽和結合を2つ以上有するモノマーよりなる群から選ばれる少なくとも一種類の重合性単量体であることを特徴とする請求項第6項記載のナノ樹脂粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005291360A JP2007099897A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | ナノ樹脂粒子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005291360A JP2007099897A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | ナノ樹脂粒子およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007099897A true JP2007099897A (ja) | 2007-04-19 |
Family
ID=38027151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005291360A Pending JP2007099897A (ja) | 2005-10-04 | 2005-10-04 | ナノ樹脂粒子およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007099897A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009541565A (ja) * | 2006-07-05 | 2009-11-26 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | 塩素化ビニルポリマーからラテックスを調製するための方法 |
JP2009293000A (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリロニトリル系重合体粒子の製造方法 |
JP2010195896A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Sekisui Plastics Co Ltd | 重合体粒子の水性分散液の製造方法 |
CN115109175A (zh) * | 2022-06-09 | 2022-09-27 | 东华大学 | 一种小尺寸聚合物纳米粒子的制备方法 |
CN115975097A (zh) * | 2022-12-09 | 2023-04-18 | 北京化工大学 | 交联的氯乙烯系树脂粒子及其制备方法 |
EP3981849A4 (en) * | 2019-06-07 | 2023-06-07 | Nippon Soda Co., Ltd. | WET COATING AGENT FOR FINE PARTICLES |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60141709A (ja) * | 1983-12-08 | 1985-07-26 | バスフ・アクチェンゲゼルシャフト | 皮革の仕上げ法 |
-
2005
- 2005-10-04 JP JP2005291360A patent/JP2007099897A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60141709A (ja) * | 1983-12-08 | 1985-07-26 | バスフ・アクチェンゲゼルシャフト | 皮革の仕上げ法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009541565A (ja) * | 2006-07-05 | 2009-11-26 | ソルヴェイ(ソシエテ アノニム) | 塩素化ビニルポリマーからラテックスを調製するための方法 |
JP2013100551A (ja) * | 2006-07-05 | 2013-05-23 | Solvay (Sa) | 塩素化ビニルポリマーからラテックスを調製するための方法 |
JP2009293000A (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | アクリロニトリル系重合体粒子の製造方法 |
JP2010195896A (ja) * | 2009-02-24 | 2010-09-09 | Sekisui Plastics Co Ltd | 重合体粒子の水性分散液の製造方法 |
EP3981849A4 (en) * | 2019-06-07 | 2023-06-07 | Nippon Soda Co., Ltd. | WET COATING AGENT FOR FINE PARTICLES |
CN115109175A (zh) * | 2022-06-09 | 2022-09-27 | 东华大学 | 一种小尺寸聚合物纳米粒子的制备方法 |
CN115109175B (zh) * | 2022-06-09 | 2023-09-22 | 东华大学 | 一种小尺寸聚合物纳米粒子的制备方法 |
CN115975097A (zh) * | 2022-12-09 | 2023-04-18 | 北京化工大学 | 交联的氯乙烯系树脂粒子及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0209879B1 (en) | Colloidal size hydrophobic polymers particulate having discrete particles of an organic material dispersed therein | |
JP2007099897A (ja) | ナノ樹脂粒子およびその製造方法 | |
JPH01213371A (ja) | アニオン性種の掃除機構を有する水性被覆組成物 | |
US6852812B2 (en) | Latex having a high solids content and a low viscosity and exhibiting a bimodal distribution | |
KR100960621B1 (ko) | 단분산 고분자 입자의 제조방법 | |
JP3580320B2 (ja) | ポリマー粒子の製造方法 | |
JP2005281339A (ja) | 樹脂粒子分散体、その製造方法、およびその用途 | |
JP3519418B2 (ja) | 均一粒子径焼成微粒子及びその製造方法 | |
JP3991840B2 (ja) | 重合体微粒子の製造方法 | |
KR100983110B1 (ko) | Ritp 유화중합법에 의한 저분자량의 비닐계 고분자입자의 제조방법 | |
JPWO2010047305A1 (ja) | 重合体微粒子の製造方法 | |
JP6465275B2 (ja) | 重合体微粒子およびその製造方法 | |
JP5552726B2 (ja) | 重合体微粒子の製造方法 | |
JP4596772B2 (ja) | 塩化ビニル系共重合樹脂の製造方法 | |
JP4314392B2 (ja) | ポリマー粒子の製造方法 | |
JP3165472B2 (ja) | 内孔を含有する重合体粒子の製造方法 | |
JPH0791348B2 (ja) | 架橋ポリマー粒子の製造方法 | |
JPH05155907A (ja) | メタアクリル系樹脂粒子の製造方法 | |
JP2018168260A (ja) | シード微粒子の製造方法、シード微粒子分散体及び重合体の製造方法 | |
JPH11181003A (ja) | ポリマー微粒子の製造法 | |
JP5330023B2 (ja) | 重合体粒子の水性分散液の製造方法 | |
JP2727330B2 (ja) | 微粒状重合体の製造方法 | |
JP3492243B2 (ja) | ポリマー微粒子の製造法 | |
JPH09302006A (ja) | ポリマーラテックスの製造方法 | |
JP2003055468A (ja) | 粉 体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080729 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101028 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110726 |