JP2007097780A - 食器洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗浄槽が筐体にほぼ完全に収容されたときの蓋体による開口部のシール力を低下させることなく、洗浄槽をスムーズに筐体に押し込むことができるようにする。
【解決手段】
洗浄槽は、前後方向に沿って設けられたリブ13と、リブ13から下方向に向かって突出した突起部14とを備える。クランプ部材6は、洗浄槽が筐体内にほぼ完全に収容されたときに、突起部14に当接することで、洗浄槽に対し上方への押圧力を加える受け部64を有する。そして、クランプ部材6は上前方向と下後方向に回動可能に回動軸65により支持され、かつ、上方向にバネ33により付勢されている。洗浄槽が後退して筐体内に収容されるとき、突起部14が受け部64に前方から当接し、クランプ部材6を下後方向へ回動させることにより受け部64と突起部14との当接状態を保ちつつ、突起部14の進入路を空ける。
【選択図】 図4

Description

本発明は、洗浄槽が筐体に対して前後方向に移動可能な引き出し式の食器洗浄機に関し、特に、筐体内に洗浄槽がほぼ完全に収容されたときに洗浄槽上部の開口部が蓋体により塞がれる構造を有する食器洗浄機に関する。
上部に開口部が形成されている洗浄槽を筐体の出入り口から引き出して洗浄槽内に食器を格納した後、洗浄槽を筐体内に完全に収容して食器洗浄を行う、いわゆる引き出し型の食器洗浄機がある。
この引き出し型の食器洗浄機では、洗浄槽の前後方向への移動に伴って蓋体の開閉が行われる。すなわち、洗浄槽が後退して筐体内にほぼ完全に収容されると、蓋体により洗浄槽の開口部が塞がれる。さらに、洗浄槽が前進して筐体から外へ出されるときには、蓋体が開口部から外れ、筐体内の所定の位置へ待避して、筐体内に残留するようになっている。
ここで、引き出し型の食器洗浄機の場合、洗浄槽の開口部を蓋体で閉じたときに、洗浄水が洗浄槽から漏れ出さないために一定のシール力が必要である。そこで、このシール力を形成するための技術を開示したものとして、特許文献1がある。
特開2003−38406号公報
この先行文献1においては、図9に模式的に示すように、洗浄槽900はスライド機構910によって筐体920に対してスライド可能に設置されている。さらに、このスライド機構910よりも上方位置において突起部930が形成されていて、この突起部930をクランプ部材の受け部940と当接させることによって、蓋体960と洗浄槽900の開口部との距離が一定となり、この状態でクランプ部材950に設けられたガイド溝に沿って蓋体960が下降してきた時には、一定のシール力を得ることを意図している。
しかしながら、洗浄槽900において、スライド機構910から突起部930までの長さLは、スライド機構910の組み付け高さ位置の誤差や、そもそも洗浄槽900自体の製造時の寸法誤差等によって変化する。また、洗浄槽900は内部に高温の湯を投入して食器等を洗浄するものであり、洗浄槽900が樹脂の場合にはその温度変化によってこの長さLか低温時には短く、高温時には長くなるよう変化する。
このように、長さLが変化することにより突起部930と受け部940とを距離が一定ではないため、その長さLの変化に対応できるように、先行文献1においてはLの変化分をガイド溝が上下に移動することで吸収できるようにクランプ部材950が上下に移動可能に筐体920へ取付けられている。
しかしながら、この先行文献1においては、クランプ部材950が成り行きで上下に移動可能に取付けられているだけであるため、このクランプ部材950のガイド溝内を蓋体960が上下する前後において、そのクランプ部材950の上下位置が不定である。そのため、前述した長さLが短く突起部930が下方に位置しているときで、また、クランプ部材950が最下端に位置していなくても突起部930と受け部940とが衝突してしまわないように、クランプ部材950における蓋体960の支持位置から受け部940までの長さL2には余裕(遊び)を設けておく必要がある。
この結果、突起部930が受け部940と当接した状態で蓋体960がガイド溝に沿って一定距離だけ下降したとしても、その遊び分だけ洗浄槽900の開口部を完全にシールできない場合があった。
本発明の目的は、洗浄槽に対するスライド機構の組み付け誤差,洗浄槽自体の製造時の寸法誤差や、洗浄槽の温度変化が生じた場合を考慮してクランプ部材を上下に移動可能とするとしても、洗浄槽と蓋体と間のシール力を一定とすることである。
本発明の一実施態様に従う食器洗浄機は、上部に開口部が形成されている洗浄槽と、正面部に出入口を有し、前記洗浄槽が前記出入口を通じて前後方向に移動するように、前記洗浄槽をスライド機構を介して支持する筐体と、前記筐体内の上部に前後上下移動自在に設けられ、前記洗浄槽に当接することで洗浄槽の動きに同期して動き、前記洗浄槽が前記筐体内に収容されているときに前記洗浄槽の開口部を塞ぐ閉位置に移動し、前記洗浄槽が前記筐体から外へ出されるときには前記開口部から外れて開位置へ移動する蓋体と、前記洗浄槽の両側で、かつ前記スライド機構よりも上方の位置に所定距離隔てて前後に設けられた突起部と、前記洗浄槽が前記筐体内に収容された位置において前記それぞれの突起部と対応するよう設けられた受け部及び、前記蓋体から突出する突出体をガイドすることで前記蓋体の前記開位置から前記閉位置の移動をガイドし、且つ前記蓋体が閉位置に移動した後に前記突出体をほぼ水平にガイドする水平部が設けられたガイド溝を備え、かつ前記ガイド溝が少なくとも上下方向に移動可能となるように前記筐体の内側面に取付けられたクランプ部材と、該クランプ部材を介して前記ガイド溝を上下方向のいずれか一方の方向に付勢する弾性部材とを備えている。そして、前記洗浄槽が前記筐体内に収容されるとき、前記突起部が前記受け部に当接することで、前記クランプ部材を前記弾性部材の付勢力に抗して上下方向の他方へ移動させることにより、前記ガイド溝が上下方向に移動するようになっている。
このようにクランプ部材が弾性部材により一方の方向に付勢されていることにより、洗浄槽の温度変化が生じた場合や、洗浄槽に対するスライド機構の組み付け誤差,洗浄槽自体の製造時の寸法誤差によって、この洗浄槽がスライド機構によって筐体に支持されている位置から突起部までの長さが変化したとしても、洗浄槽が後退させられて筐体内に収容されるときに、洗浄槽の後退に伴ってこの洗浄槽に設けられた突起部とクランプ部材の受け部とは必ず当接し、弾性部材の付勢力に抗した方向に押される。そして、クランプ部材が上下方向に移動することによって受け部が退き、突起部の進入路が確保される。従って、クランプ部材における蓋体の支持位置から受け部までの長さには余裕(遊び)を設けておく必要がなくなる。そのため、蓋体はクランプ部材に設けられたガイド溝に沿って所定距離下降することにより、その所定距離に応じて一定のシール力を得ることができ、開口部と蓋体のとの間から水漏れを起こすといった不具合を防ぐことができる。
また、組付け誤差等により洗浄槽の位置がクランプ部材に対して前後方向にずれていたとしても、この洗浄槽と一体に動く蓋体に設けられた突出体がガイド溝の水平部に位置する範囲内において常に一定のシール力を得ることができる。
好適な実施形態では、前記クランプ部材は、回動可能に回動軸により支持されることで前記ガイド溝が上下方向に移動可能に支持されていてもよい。
これにより、洗浄槽が後退したときに、洗浄槽の突起部がクランプ部材の受け部に当接すると、クランプ部材が回動軸を中心にして回動することにより、受け部が上または下方向へ退き、突起部の進入路が確保される。ここで、クランプ部材が回動を開始する時点では、受け部の移動方向は鉛直方向ではなく、斜め上または下方向である。つまり、受け部を移動(クランプ部材が回動)させるために、洗浄槽が水平方向へ押し込まれる力の一部が利用されるので、クランプ部材の移動がスムーズに行われる。一方、先行文献1のようにクランプ部材の移動が鉛直方向であると、クランプ部材はその前後方向の一対の保持舌片に保持された状態で筐体に取付けられる必要があるが、その場合、保持舌片に対してクランプ部材が上下に移動可能とするためには隙間が必要である。すると、洗浄槽が前進,後退するときにクランプ部材が保持舌片に衝突を繰り返すことになり、摩耗や変形によってクランプ部材と保持舌片との間の隙間が大きくなってしまう。このように隙間が大きくなるとその隙間内でクランプ部材が傾いて、蓋体の下降位置が変化してしまい、シール力が一定とならない恐れがある。しかし、回動であると上述したようにその上方向への移動がスムーズであるため、回動軸の磨耗や変形は極めて小さく、クランプ部材の回動範囲の変化量は殆ど発生せず、その結果、ガイド溝の水平部は予め設計に折込済みの各種の誤差によって生じた長さ変化範囲内で傾くのみであり、シール力を長期にわたって安定的に維持することができる。
好適な実施形態では、前記クランプ部材は、前記前記ガイド溝における水平部の仮想延長軸線にほぼ一致する位置において前記筐体に回動軸を介して回転自在に支持されているものとすることができる。
回動軸が水平部の仮想延長線上とほぼ一致する位置にあるため、回動に伴い水平部が前後方向に移動する距離を短くすることができる。一方、回動軸が水平部の仮想延長線とは異なる位置にあると、回動に伴い水平部が前後方向に移動する距離が長くなる。従って、回動軸が水平部の仮想延長線上とほぼ一致する位置にあることにより、クランプ部材に設けておく水平部の長さを短くすることができる。
また、回動軸が水平部の仮想延長線上とほぼ一致する位置にあるため、組付け誤差等によって生じた長さ変化分を吸収するために設けた水平部内を突出体が移動する際、この水平部に作用する水平方向の力が、回動軸回りにクランプ部材を回転させるよう作用する影響を最も小さくすることができるため、突出体が水平部を移動するときに、水平部が傾斜することを抑制して水平状態を保つことができる。一方、回動軸が水平部の仮想延長線とは異なる位置にあると、突出体が水平部を移動する際にこの水平部に作用する力が、回動軸回りにクランプ部材を回転させるよう大きく作用するため、この水平部を水平状態に保つことが極めて難しいものとなる。従って、このように回動軸が水平部の仮想延長線上とほぼ一致する位置にある場合には、蓋体の突出体が各種の誤差によって生じた長さ変化分水平部を移動する際にクランプ部材を回転軸回りに回転させないように機能させることができるため、その水平部の移動時において常に一定のシール力を得ることができる。
好適な実施形態では、前記クランプ部材の受け部を、前記ガイド溝における水平部を通る鉛直軸線上に設けたものとすることができる。
これにより、クランプ部材の受け部が突出体の停止位置となる水平部を通る鉛直軸線上に位置しているため、クランプ部材が傾いて水平部が斜めになっていた場合でも、クランプ部材が傾いてなく水平部が水平状態である場合でも、受け部と突起部との当接点から水平部までの鉛直方向距離を略一定とすることができる。一方、クランプ部材の受け部が水平部を通る鉛直軸線上以外に位置していると、クランプ部材が傾いて水平部が斜めになっていた場合とクランプ部材が傾いてなく水平部が水平状態である場合とで、受け部と突起部との当接点から水平部までの鉛直方向距離が変わってしまう。従って、このように、クランプ部材の受け部が水平部を通る鉛直軸線上に位置していると、クランプ部材の受け部と突起部との当接点から水平部までの鉛直方向距離をクランプ部材の回動状態に係らず略一定にすることができるため、一定のシール力を得ることができる。
好適な実施形態では、前記受け部と前記突起部との当接面は、一方が平面で他方が曲面であることを特徴とする。または、前記受け部と前記突起部との当接が、点又は線接触となるよう構成されていることを特徴とする。
これにより、受け部と突起部との当接状態は、点接触ないしは線接触が保たれ、洗浄槽が前後方向に傾斜していたとしても、この傾斜影響に伴うクランプ部材の回転影響を最も小さなものとできるためより一層確実に水平部を水平状態とすることができる。その結果、その水平部を突出体が移動時において常に一定のシール力を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る食器洗浄機について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る食器洗浄機を構成する、上方に開口部11が形成され、洗浄槽を構成する洗浄槽1と、洗浄槽1の開口部11を塞ぐ蓋体5と、蓋体5の開閉を行うクランプ部材6とを示す。
なお、洗浄槽1の内部には、洗浄ノズルや加熱ヒータ(図示せず)が設けられており、この洗浄槽1に供給された洗浄水を加熱しながら食器へ噴射して洗浄することが可能である。
洗浄槽1の正面12aには、把持部を備えた図示しない正面パネルが取り付けられる。そして、洗浄槽1は、筐体3正面の出入口30(図3参照)から筐体3内に挿入され、筐体3内面の側部に設けられたスライド機構としてのレール31(図3参照)上に配置される。そして、洗浄槽1が、レール31に沿って、筐体3の出入口30から奥へ向かって後退する方向及び出入口30へ向かって前進する方向へスライドする。つまり、洗浄槽1が後退して筐体3内に挿入されて収容されたり、前進して筐体3から外へ引き出されたりする。
洗浄槽1の左右の外面側部には、それぞれ、前後方向に沿ってリブ13が設けられている。各リブ13には、鉛直下方に向かって突出した突起部14が設けられている。突起部14は、上底よりも下底が短い略台形状をしており、水平部14aと傾斜部14b(図4参照)とを有する。
洗浄槽1の背面12b側の開口部11近傍に設けられたフランジ11aには、後方に向かって突出した押圧部15が設けられている。
蓋体5は略長方形の平板で、洗浄槽1が筐体3内に収容されたときに、押しつけられるようにして開口部11を塞ぐ。蓋体5の左右の側面51には、それぞれ複数のピン53(突出体)が突出している。さらに、蓋体5の後端には、下方に向かって突出した突出部55(図7参照)が設けられている。そして、蓋体5は、以下に説明するように、左右からクランプ部材6によって支えられた状態で筐体3内に収容され、洗浄槽1が筐体3内にほぼ完全に収容されたときに開口部11を閉じる閉位置と、洗浄槽1が引き出されたときに開口部11から外れた開位置になるように開閉操作される。
図2は、クランプ部材6の構成を示す。図2(a)が正面図、同図(b)が右側面図、同図(c)が背面図である。クランプ部材6は、洗浄槽1の前進及び後退に応じて、蓋体5の開閉操作を行う。
クランプ部材6は、蓋体5側面のピン53の移動をガイドするガイド溝61と、クランプ部材6を筐体3に軸支する軸孔62、またはバネを係止する係止孔として利用される挿通孔63と、受け部64とを備える。クランプ部材6は、全体として中心線Aを中心にして左右対称になっている。
ガイド溝61は、クランプ部材6の上部に設けられている。ガイド溝61は、所定の高い位置から所定の低い位置へと延びた傾斜部61aと、傾斜部61aの低い方の端部からほぼ水平に延びた水平部61bとを有する。水平部61bは、軸孔62,62を結んだ直線とほぼ平行である。そして、ガイド溝61内に嵌入されたピン53は、ガイド溝61に沿ってスライドしながら移動することに伴って、蓋体5が開位置と閉位置との間を移動する。
軸孔62の一方に軸心を挿入して、クランプ部材6を筐体3内側の側部に回動可能に軸支することにより、この軸孔62が回動軸となる。挿通孔63は、筐体3の天井からつり下げられたバネ33の下端を係止する。
受け部64は、クランプ部材6の下部に設けられ、上方へ向かって突出している。受け部64の表面は曲面となっている。また、受け部64は、ガイド溝61の水平部61bのほぼ中心から鉛直下方に位置する。
本実施形態では、図1に示すように、左右2つずつ、合計4つのクランプ部材6を用いて蓋体5と洗浄槽1と筐体3とが結合される。
図3、図6及び図7は、クランプ部材6を用いて蓋体5と洗浄槽1と筐体3とを結合させたときの右側面図である。図3、図6及び図7は、いずれも、説明の便宜上、筐体3の側面板を透過させ、内部構造が見えるようにしてある。
図3は、洗浄槽1の一部が筐体3の出入口30から奥へ向かって挿入された状態であり、蓋体5が筐体3内上部の開位置にある場合を示す。
図4は、図3の状態におけるクランプ部材6近傍の拡大図である。
図3及び図4を用いて説明すると、クランプ部材6は、後方(図面右側)の軸孔62を回動軸65として、筐体3の側部に支持されている。さらに、クランプ部材6の前方(図面左側)の挿通孔63には、筐体3の天井からつり下げられたバネ33の下端が係止され、鉛直上方に付勢されている。
これにより、クランプ部材6は、後部に回動軸65が設けられ、前部が上方に付勢された状態になっている。このとき、クランプ部材6の上縁部6aは、筐体3の天井と当接している。つまり、クランプ部材6は、バネ33による上方への付勢力により停止させられているので、振動などによりガタつくことがない。
さらに、このとき、クランプ部材6の受け部64は、洗浄槽1の外側面にあるリブ13の下方に位置する。受け部64とリブ13の下面とは接触していない。
また、蓋体5のピン53は、ガイド溝61内の傾斜部61aの最も高い位置に位置する。すなわち、このときの蓋体5の位置が開位置である。
この状態から、洗浄槽1が後退し、筐体3内に徐々に挿入されると、クランプ部材6の受け部64と洗浄槽1の突起部14が当接する。
図5は、クランプ部材6の受け部64と洗浄槽1の突起部14とが当接したときの当接箇所の拡大図である。
洗浄槽1が筐体3内に徐々に挿入されると、同図(a)に示すように、突起部14の傾斜部14bと受け部64とが当接する。このとき、突起部14の表面は平面であるが受け部64の表面が曲面になっていることから、傾斜部14bと受け部64との接点Bは、点接触ないしは線接触となる。
この状態からさらに洗浄槽1が筐体3内を後退すると、それに伴って突起部14が受け部64との当接状態を保ちながら後退する。このとき、クランプ部材6は、バネ33による付勢力に抗し、回動軸65を中心にして反時計回りに回動する。回動することにより、受け部64の上下方向の位置が下がり、突起部14の進入路が確保される。
この時、回動軸65は洗浄槽1の挿入方向における後方に位置しているため、突起部14が受け部64に当接することによる後方へ向かう力が、この受け部64を後下方向へ移動させる力へ変換されるため、クランプ部材6をスムーズに回動させることができる。
つまり、クランプ部材6は、筐体3の奥へ向かう押し込み力を回動軸65を中心とした反時計回りの回転力に変換している。ここで、クランプ部材6が回動を開始する時点では、受け部64の移動方向は鉛直方向ではなく、斜め下方向である。つまり、受け部を移動(クランプ部材が回動)させるために、洗浄槽1が水平方向へ押し込まれる力の一部が利用されるので、ユーザが洗浄槽1を後退させるとき、突起部14と受け部64との当接による抵抗をほとんど感じることなく、スムーズに押し込むことができる。さらに、クランプ部材6が回動しているときの突起部14と受け部64との当接状態は、点接触ないしは線接触が保たれているので、回動時の抵抗も少ない。
クランプ部材6が回動すると、図5(b)に示す状態になる。すなわち、クランプ部材6がほぼ水平となって、受け部64の高さが下がることにより、突起部14の進入路が空けられる。この状態からさらに洗浄槽1が後退すると、突起部14の水平部14aが受け部64の上に乗り上がるような形になる。また、クランプ部材6は回動によりスムーズに回動するため、クランプ部材6の下降時に想定外の引っかかりが生じて傾くことがなく、その結果、ガイド溝61の水平部61bが予め設計された範囲内の水平状態を保つことができる。
この時、回動軸65が水平部61bの仮想延長線上とほぼ一致する位置にあるため、回動に伴い水平部61bが前後方向に移動する距離を、回動軸65が水平部61bの仮想延長線とは異なる位置にある場合と比べて短くすることができる。そのため、後述するようにピン53をスライドさせるためにクランプ部材6に設けておく水平部61bについて、その長さを短くすることができる。
また、クランプ部材6の受け部64が突出体53の停止位置となる水平部61bを通る鉛直軸線上に位置しているため、クランプ部材6が傾いて水平部61bが斜めになっていた場合でも、クランプ部材6が傾いてなく水平部61bが水平状態である場合でも、受け部64と突起部14との当接点から水平部61bまでの鉛直方向距離を略一定とすることができる。従って、このように、クランプ部材6の受け部64が水平部61bを通る鉛直軸線上に位置していると、クランプ部材6の受け部64と突起部14との当接点から水平部61bまでの鉛直方向距離をクランプ部材6の回動状態に係らず略一定にすることができる。
更に、受け部64と突起部14の水平部14aとの当接状態も線接触となる。そのため、洗浄槽1は前後方向に長い構成であり、レール31の組み付け誤差等により前後方向に傾斜することがあり、その場合には突起部14の水平部14aも傾斜してしまっているが、受け部と64との当接状態が線接触であるため、突起部の傾斜に係らず当接状態は一様であり、傾斜に係らずクランプ部材6の水平部61bを水平状態とすることが可能である。
図6は、図5(b)の状態になったときのクランプ部材6近傍の様子を示す図である。
図4では左上がりだったクランプ部材6が、この時点ではバネ33が伸びてほぼ水平となっている。
また、図6の状態では、ガイド溝61に嵌入されている蓋体5のピン53は、依然としてガイド溝61の高い位置にとどまっている。しかしながら、クランプ部材6がほぼ水平になったことに伴って、蓋体5の高さもわずかに下がっている。
図7は、図6と同じ状態の右側面図である。
この図6,図7の状態においては、洗浄槽1の熱膨張、レール31への組み付け誤差、あるいは洗浄槽1自体の製造時の寸法誤差などにより、レール31から突起部14までの長さが若干変化した場合でも、その変化分だけクランプ部材6がバネ33の付勢力に抗して下降することに伴って蓋体5も下降していることにより、開口部11と蓋体5との距離が一定となっている。従って、後述するように、蓋体5がクランプ部材6のガイド溝61に沿って所定距離だけ下降することにより、その所定距離に応じた一定のシール力を得ることができ、開口部と蓋体のとの間から水漏れを起こすといった不具合を防ぐことができる。
ここで、洗浄槽1の背面12b側にある押圧部15が蓋体5の後端にある突出部55と当接する。ここからさらに洗浄槽1が筐体3内に挿入されると、押圧部15が突出部55を押圧する。この結果、蓋体5が洗浄槽1と同じ速度で筐体3の奥へ向かって移動する。このとき、ピン53がガイド溝61の傾斜部61aに沿って移動し、ガイド溝61内の低い位置へと導かれる。そして、これに伴って、蓋体5全体の高さも下がる。
ここで、水平部61bの直線方向と回動軸65となっている軸孔62とがほぼ同じ高さであるから、ピン53がガイド溝61の水平部61bを移動するときにクランプ部材6を回動させるように回動時65へ作用する力を最小限とすることができ、水平部61bが傾斜することを抑制して水平状態を保つことができる。また、回動軸65に掛かる力を抑制することができる。
図8は、筐体3に洗浄槽1がほぼ完全に収容された状態を示す。
ガイド溝61に嵌入された蓋体5のピン53は、ガイド溝61の水平部61bに来るようになっている。このときの蓋体5の位置が閉位置で、最も低い位置となる。そして、このとき蓋体5は、洗浄槽1の開口部11全体を覆う位置にあるとともに、クランプ部材6により加えられる押圧力により開口部11に押しつけられている。これにより、蓋体5は、洗浄槽1内の洗浄水が飛散しないように、開口部11を完全にシールしている。
なお、蓋体5の底面には開口部11の全周と当接する位置に中空状のシールパッキン(図示せず)が設けられており、シール性を高めるようになっている。
ここで、ガイド溝61に水平部61bが設けられていることにより、洗浄槽1に対する蓋体5の前後方向の位置に多少の誤差があっても、シール力を一定に保つことができる。
上述した本発明の実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。
例えば、クランプ部材の移動は回動に限らず、クランプ部材の前後夫々をバネにより上方に付勢することにより、クランプ部材全体が鉛直上下方向移動するようにしてもよい。また、クランプ部材のバネによる付勢方向は上方に限らず下方に付勢するようにすることも出来できる。このようにクランプ部材をバネにより下方に付勢する場合には、リブに設けられた突起部は鉛直上方に突出するように形成するようにし、クランプ部材の下面を受け部とすることにより構成できる。このように当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
本発明の一実施形態に係る食器洗浄機の構成部材を示す。 クランプ部材6の構成を示す。 洗浄槽1が筐体3から引き出された状態で、蓋体5が開位置にあるときの側面図を示す。 図3のときのクランプ部材6近傍の拡大図を示す。 クランプ部材6の受け部64と洗浄槽1の突起部14との当接箇所の拡大図を示す。 図5(b)の状態になったときのクランプ部材6近傍の様子を示す図を示す。 図6のときの側面図を示す。 洗浄槽1が筐体3に完全に収容されたときの側面図を示す。 特許文献1記載の従来技術の説明図である。
符号の説明
1 洗浄槽
3 筐体
5 蓋体
6 クランプ部材
11 開口部
13 リブ
14 突起部
15 押圧部
33 バネ
53 ピン(突出体)
55 突出部
61 ガイド溝
61a 傾斜部
61b 水平部
62 軸孔
63 挿通孔
65 回動軸

Claims (6)

  1. 上部に開口部が形成されている洗浄槽と、
    正面部に出入口を有し、前記洗浄槽が前記出入口を通じて前後方向に移動するように、前記洗浄槽をスライド機構を介して支持する筐体と、
    前記筐体内の上部に前後上下移動自在に設けられ、前記洗浄槽に当接することで洗浄槽の動きに同期して動き、前記洗浄槽が前記筐体内に収容されているときに前記洗浄槽の開口部を塞ぐ閉位置に移動し、前記洗浄槽が前記筐体から外へ出されるときには前記開口部から外れて開位置へ移動する蓋体と、
    前記洗浄槽の両側で、かつ前記スライド機構よりも上方の位置に所定距離隔てて前後に設けられた突起部と、
    前記洗浄槽が前記筐体内に収容された位置において前記それぞれの突起部と対応するよう設けられた受け部及び、前記蓋体から突出する突出体をガイドすることで前記蓋体の前記開位置から前記閉位置への移動をガイドし、且つ前記蓋体が閉位置に移動した後に前記突出体をほぼ水平にガイドする水平部が設けられたガイド溝を備え、かつ前記ガイド溝が少なくとも上下方向に移動可能となるように前記筐体の内側面に取付けられたクランプ部材と、
    該クランプ部材を介して前記ガイド溝を上下方向のいずれか一方の方向に付勢する弾性部材とを備え、
    前記洗浄槽が前記筐体内に収容されるとき、前記突起部が前記受け部に当接することで、前記クランプ部材を前記弾性部材の付勢力に抗して上下方向の他方へ移動させることにより、前記ガイド溝が上下方向に移動するよう構成したことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記クランプ部材は、回動可能に回動軸により支持されることで前記ガイド溝が上下方向に移動可能に支持されている、請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 前記クランプ部材は、前記ガイド溝における水平部の仮想延長軸線にほぼ一致する位置において前記筐体に回動軸を介して回転自在に支持されていることを特徴とする、請求項2に記載の食器洗浄機。
  4. 前記クランプ部材の受け部は、前記ガイド溝における水平部を通る鉛直軸線上に設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の食器洗浄機。
  5. 前記受け部と前記突起部との当接面は、一方が平面で他方が曲面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器洗浄機。
  6. 前記受け部と前記突起部との当接が、点又は線接触となるよう構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の食器洗浄機。
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