JP4674909B2 - 引き出し式食器洗い機 - Google Patents

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Description

この発明は、引き出し式食器洗い機、殊に蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置を自動的に調整するセンターリング機構に関するものであり、蓋体の下面にパッキンがあり、洗浄槽の出し入れ操作に連動して蓋体が昇降し、これによって洗浄槽が開閉される食器洗い機について、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置ずれのために蓋体と洗浄槽間の密封性が悪化することを防止するものである。
洗浄機本体の底面に設けた左右のレールで洗浄槽が出し入れ自在に支持されており、洗浄槽の出し入れ動作に連動して昇降するように蓋体が外箱に支持されており、蓋体のパッキンが洗浄槽の上縁面に当接して蓋体と洗浄槽間を密封するものがある。
そして、上記蓋体の支持機構として前後左右の4つの平行リンクを用い、蓋体を戻しバネで前方に付勢してあり、洗浄槽の押し込み動作によりその後端で蓋体後端のフランジを押して、上記戻しバネに抗して蓋体を後方及び下方に移動させて閉蓋させるものがある(特許第3789775号公報の第15図参照)。また、線材バネ(開蓋バネ)の中央を洗浄機本体に取付け、前後両端で蓋体を支持させ、洗浄槽の外側面の傾斜カムと蓋体の外側部にカムローラを設けてあり、洗浄槽の押し込み動作で、上記傾斜カムと上記カムローラとが当接してカム作用を奏し、このカム作用で、上記線材バネに抗して蓋体を引き下げるようにしたものがある(特許第3789775号公報)。この後者の構成の概要は図8、図9、図10に示すとおりであり、その洗浄機本体201の底の左右のレールRによって、洗浄槽202が出し入れ自在に支持されている。
洗浄機本体201の側壁面に線材ばね204の中央部が係止されており、この線材ばね204の前後両端204a,204aで蓋体203を支えている。
洗浄機本体にガイドローラ201aがあり、蓋体203の左右両側に設けた支持板205に縦方向スロット205aがあり、当該縦方向スロット205aに上記ガイドローラ201aが嵌っていて、これにより蓋体203の昇降動作を案内している。
洗浄槽202の前後左右に傾斜カム211があり、これに対向するカムローラ231が蓋体203の左右の支持板205の前後に設けられている。
洗浄槽202が押し込まれると、その押し込み動作の終了直前で、上記傾斜カム211の傾斜カム面211aに上記カムローラ231が当接して押し下げられる。これによって蓋体203が引き下げられ、そのパッキンpが洗浄槽202の上縁面に当接して洗浄槽が閉蓋される。
上記背景技術においては、蓋体下面にパッキンpが固定されており、閉蓋時に上記パッキンpが洗浄槽の上縁面に当接して蓋体と洗浄槽間を密封する。しかし、組み立て誤差、洗浄機本体の歪みなどで洗浄槽202の上縁面に対するパッキンpの左右方向の位置がずれていると、その密封性が低下し、蒸気漏れ、水漏れを生じることになる。
洗浄槽202はレールRで洗浄機本体201の底に支持されており、蓋体203は洗浄機本体に平行リンクや線材ばね等で昇降自在に支持されているので、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の組み付け誤差及び蓋体の洗浄機本体に対する組み付け誤差によって蓋体と洗浄槽間に左右方向の位置ずれを生じ、また、輸送時や設置時の取扱不備などによる洗浄機本体の変形、加工バラツキや熱的劣化などによる洗浄槽の変形によっても左右方向の位置ずれを生じる。
〔従来技術1〕
ところで、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置ずれを間接的に調整して位置合わせをすることを目的とした発明は既に公知であり、その一例が特許第3275885号公報に記載されている。この公知例は、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向のセンターリング機構(位置調整機構)を備えていて、洗浄槽の押し込み動作で上記センターリング機構が働いて、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の位置合わせを行うものである。しかしこのものは、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の位置ずれを調整することで、間接的に蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置ずれを調整するものであるが、蓋体の洗浄槽に対する位置ずれを直接的に調整する機能はないから、実際問題として、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の位置ずれ分が解消されず、したがって、蓋体の洗浄槽に対する位置合わせ精度が低くなるのは避けられない。
〔従来技術2〕
また、蓋体と洗浄槽間の左右方向位置ずれを防止することを目的とする発明として、蓋体の洗浄槽に対する左右方向のセンターリング機構(位置調整機構)を備えていて、洗浄槽の押し込み動作で上記センターリング機構が働いて、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置合わせを行うものも公知である(特許第3417352号公報、3417353号公報)。このものは、蓋体の洗浄槽に対する位置を直接的に調整するものであるから、蓋体の洗浄槽に対する位置合わせの精度は高い。この従来技術の一例が図11、図12に示されている。
この従来技術2は、下面にパッキンを備えた蓋体103が平行リンク104で洗浄機本体101に支持されている形式のものであり、洗浄槽102が押し込まれるとき、その後端の押圧部102aで蓋体103から下方に突設されたフランジ103aを押して蓋体103を戻しバネ103sに抗して後退させ、蓋体103を後退させながら平行リンク104で引き下げる食器洗い機について、センターリング機構を設けたものである。この従来技術のセンターリング機構は、洗浄槽102の前方の左右両端に第1のガイド102bを設け、蓋体103の前方の左右両端に第2のガイド103bを設けたものであり、洗浄槽102が押し込まれると、第1のガイド102bが蓋体103の第2のガイド103bに内側から接触して、左右方向にずれている分だけ、蓋体103を左右方向(ずれを調整する方向)に押して、洗浄槽に対する左右方向の位置を調整(センターリング)する。そして、洗浄槽の押し込み動作の最終段階で、押圧部102aが上記フランジ103aに当接してこれを押して、平行リンク104で蓋体103が押し下げられて閉蓋する。
以上が従来技術2の概要である。この従来技術2においては、センターリングした後の閉蓋動作中に第1のガイド102bと、第2のガイド103bとが当接して擦れ合うことになり、洗浄槽の押し込み動作の閉蓋前から閉蓋完了まで上記第1のガイド102bと第2のガイド103bとの摩擦力が抵抗として作用することになる。そして、蓋体の洗浄槽に対する左右方向のずれが大きいと、上記摩擦力が洗浄槽の押し込み動作に対する大きな抵抗となり、押し込み動作の円滑性が損なわれることになる。
特許第3789775号公報 特許第3275885号公報 特許第3417352号公報 特許第3417353号公報
蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置を調整(センターリング)するのは、閉蓋状態でパッキンを洗浄槽の所定位置に当接させるためであるから、これは閉蓋動作の前段階で行われる必要はなくて最終段階でなされればよく、また、このようにすることによって洗浄槽の押し込み動作に対する抵抗を抑制することができる。
この発明は、上記従来技術について、蓋体の洗浄槽に対するセンターリング(左右方向の位置調整)が洗浄槽の押し込み動作による閉蓋動作の最終段階でなされるようにし、これによって、上記センターリングによる抵抗のために洗浄槽の押し込み動作の円滑性が損なわれないようにすることをその課題とするものである。
上記課題を解決するための手段は、洗浄槽がレールを介して洗浄機本体に前後方向に出し入れ自在に支持され、下面にパッキンを備えた蓋体が上記洗浄機本体に昇降自在に支持されており、上記洗浄槽の押し込み動作に連動して開蓋バネに抗して上記蓋体を下降させて閉蓋するようになっている引き出し式食器洗い機を前提として、次の(イ)(ロ)(ハ)(ニ)によるものである。
(イ)上記蓋体の下面の前方又は後方の左右にカム凹部(又はカム凸部)があり、
(ロ)上記洗浄槽の上面の前方又は後方の左右にカム凸部(又はカム凹部)があり、
(ハ)上記蓋体のカム凹部(又はカム凸部)、及び上記洗浄槽のカム凸部(又はカム凹部)は、上記蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽上縁面に対して直接的に左右方向に移動させるカム面を有しており
ニ)上記洗浄槽の押し込み動作の最終段階で閉蓋動作が開始され、当該閉蓋動作の最終段階で上記カム凸部がカム凹部に嵌合し始め、閉蓋動作が終わるとき、上記蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置の調整も終わるように上記カム凸部とカム凹部とが作用すること
〔作用〕
洗浄槽が押し込まれるとき、その押し込み動作の最終段階で洗浄槽の閉蓋動作が開始される。例えば、蓋体が平行リンクで洗浄機本体に支持されているものでは、洗浄槽で蓋体が後方に押されて平行リンクで引き下げられ、また、洗浄槽に傾斜カムがあり、蓋体にカムローラがあるものでは、上記傾斜カムでカムローラが押し下げられて、カムローラを介して蓋体が引き下げられる。
閉蓋動作が進んで蓋体下面のパッキンが洗浄槽の上縁面に当接する直前まで下降した段階で、蓋体の下面の前方又は後方の左右に設けられたカム凹部が洗浄槽の上面の前方又は後方の左右のカム凸部に嵌合し始め、蓋体の下降に伴って深く嵌り込んでゆく。
上記カム凹部、カム凸部は、互いに嵌合することで蓋体を洗浄槽に対して左右方向に移動させるカム面を有するから、上記カム凹部、カム凸部が互いに嵌合されたとき、そのカム作用で左右方向へずれている分だけ蓋体が左右方向に押されて、その洗浄槽に対する左右方向の位置が調整され、その位置で洗浄槽を閉蓋する。
洗浄槽の押し込み動作の最終段階で閉蓋動作が開始され、当該閉蓋動作の最終段階で上記カム凹部がカム凸部に嵌合して、パッキンが押しつぶされて閉蓋動作が終わるまでに、蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置の調整(センターリング)がなされる。
したがって、上記カム凸部とカム凹部とによるセンターリング機構が洗浄槽の押し込み動作に対する抵抗となるのは、当該押し込み動作が終了する直前の少しの間であるから、これが洗浄槽の円滑な押し込み動作の円滑性が損なわれることはない。
なお、カム凹部、カム凸部のうち、カム凹部を洗浄槽に設けてもセンターリング機構として機能するから、カム凸部を洗浄槽と蓋体のいずれに設けるかは、構造設計における選択的事項である。そして、洗浄槽にカム凹部がある場合は当該カム凹部に汚れや水が溜まって汚れるおそれがあり、また、洗浄槽にカム凸部を設ける場合に比して蓋体にカム凸部を設ける方がその成形が容易である。したがって、成形加工の観点からすれば、蓋体にカム凸部を設け、洗浄槽にカム凹部を設ける方が好都合であるともいえる。また、洗浄槽にカム凹部を設けた場合は、このカム凹部を貫通させて底なしにすれば上記の問題は大きく軽減される。
以上のとおり、閉蓋動作における蓋体の下降で互いに嵌合するカム凸部とカム凹部とを蓋体下面、洗浄槽上面に設けたことで、洗浄槽の押し込み動作が終了する少し前の段階で蓋体の洗浄槽に対する位置が調整(センターリング)されるので、この位置調整による洗浄槽の押し込み動作に対する抵抗を小さくすることができる。
次いで、図面を参照して本発明の実施例を説明する。この実施例は、傾斜カムとカムローラによるカム作用で蓋体を引き下げて閉蓋する従来のもの(例えば特許第3789775号公報の従来技術)に本発明を適用したものである。
実施例1(図1、図2、図3)の洗浄槽2は、洗浄機本体1にレールR(図8のレールR参照)で出し入れ自在に支持されており、また、洗浄機本体1に蓋体3が上下動自在に支持されている。
蓋体3は線材バネ4で押し上げられており、通常は開位置に保持されている。そして、洗浄槽2が洗浄機本体1に押し込まれたときに上記蓋体3がカム機構(傾斜カム11とカムローラ31によるもの)で上記線材バネ4に抗して引き下げられる。
蓋体3が引き下げられたときに洗浄槽2は閉蓋されてパッキンpで密封される。蓋体3にはその左右に支持板10がそれぞれ固定されており、当該支持板10の前後両部にカムローラ31が取付けられている。また、線材バネ4の中央が洗浄機本体1の側壁に係止されており、線材バネ4の前後両側端でガイドローラ32の軸を押し上げ、これによって蓋体3を押し上げている。
洗浄槽2の側壁上端に前後一対の傾斜カム11があり、洗浄機本体1の左右両側壁上端に傾斜ガイド孔12があり、蓋体3にカムローラ31、ガイドローラ32があり、カムローラ31が傾斜カム11に対向し、ガイドローラ32が傾斜ガイド孔12に挿入されている。
洗浄槽2が洗浄機本体1に押し込まれるとき、その押し込みストロークの最終段階で洗浄槽2の傾斜カム11,11が前後のカムローラ31,31に当接し、これを傾斜カム面11aで押して、カムローラ31を介して蓋体3を引き下げる。このとき、ガイドローラ32が傾斜ガイド孔12内を下方に移動しつつ、当該ガイド孔12に沿って斜め後方に移動する。この斜め後方への移動によって、洗浄槽2の上縁面に対する後方への相対移動が少なく、蓋体3はこの状態で洗浄槽2の上面に対して降下することになる。したがって、洗浄槽2の上縁面が蓋体3のパッキンpに当接してからの蓋体3に対して後方への移動は微小で、上記パッキンpが無理に大きくゆがめられることはない。
洗浄槽2の前後両端の左右両側端の上面にカム凸部2a,2aがそれぞれあり、他方、蓋体3の前後両端の左右両側端の下面にカム凹部3a,3aがある。これらのカム凸部2aとカム凹部3aとは、蓋体の閉蓋動作で互いに嵌合するものであるから、前後方向に若干の相対運動を伴って嵌合することになるので、カム凹部3aの前後方向長さがカム凸部よりも若干大きく、その分だけ、前後方向の余裕をもって嵌合される。
上記カム凸部2a,2a、カム凹部3a,3aの左右方向の内側面が共に傾斜面であり、蓋体3が押し下げられるとカム凸部2a,2aがカム凹部3a,3aに嵌り込む。このとき、蓋体3が左右方向にずれていると、左右いずれかのカム凸部2a及びカム凹部3aがその内側傾斜面で互いに当接し、そのカム作用で蓋体3を洗浄槽2に対して左右いずれかの方に押してセンターリング(左右方向の中心位置を合致させること)させ、蓋体3が洗浄槽2に対して所定の位置に調整され、その状態で閉蓋される(図2)。カム凸部2aとカム凹部3aとの嵌め合い深さを3〜5mmにし、傾斜カム面の角度を45度にすることで、左右いずれの方向にも最大で5mmの位置調整を行うことができる。
嵌め合い深さをさらに深くして傾斜角度を小さくすることで、洗浄槽の押し込み動作に対する位置調整(センターリング)による抵抗の増分を低減させることができる。しかし、実際上は、左右いずれの方向にも例えば5mm程度の位置調整を行えるようにする必要があり、他方、蓋体の昇降高さによる制限もあることから、嵌め合い深さを余り深くすることはできないので、嵌め合い深さを3〜5mm程度にし、カム面の傾斜角度を45度程度にするのがよい。
洗浄槽2が引き出されるときは、その引き出し動作の最初の段階で、カムローラ31が傾斜カム11に沿って上昇してこれから外れ、蓋体3が線材ばね4で押し上げられて開蓋される。
実施例1ではカム凸部2aを洗浄槽2に設け、カム凹部3aを蓋体下面に設けているが、これらを逆にして、カム凹部3aを洗浄槽に設け、カム凸部2aを蓋体3に設けた構造にすることもできる。
カム凹部のカム面については、必ずしも傾斜面である必要はないが、カム凹部とカム凸部のカム面をともに傾斜カム面とする方が、上下方向の小さなストロークで左右方向の調整範囲を大きくすることができるので好都合である。
〔実施例1の変形例〕
実施例1では、カム凸部2aとカム凹部3aとが互いに傾斜面で当接するのでこれらによる蓋体3に対するセンターリング作用が閉蓋動作の最終段階まで続き、パッキンpが洗浄槽に当接してからも蓋体は左右方向へ移動することになる。パッキンが洗浄槽に当接してから閉蓋完了まで蓋体が左右方向に移動するのは、パッキンの耐久性向上の観点からすれば好ましいことではない。この好ましくない現象を低減したのがこの変形例であり、図3−1に示しているものである。
このものはカム凸部2aの傾斜面の下方に垂直面2a−1があり、カム凹部3aの傾斜面はない。閉蓋動作(蓋体3の下降動作)の早い段階において、カム凹部3aの角部3a−1がカム凸部2aの傾斜面に当接してセンターリングがなされ、そして、閉蓋動作の最終段階、すなわち、パッキンが洗浄槽に当接して強く圧縮される段階では、カム凸部2aの傾斜面から外れ、それ以後は蓋体3が左右方向に押されて移動することがない。
図4、図5、図6に実施例2を示している。これはセンターリング機構の他の具体例である。この実施例2では、蓋体3の後方の左右に前後方向の長孔22があり、洗浄槽3の後方上面に円錐突起23が設けられている。長孔22の幅(左右方向)は10mmで、また、長孔22の長さはカム凸部の根元の直径の約2倍程度であり、蓋体3が下降すると、円錐突起23は長孔22に対して前後方向に余裕がある状態で嵌り込む。
この例では、円錐突起23の最大径が12mm、高さが7mmであり、当該円錐突起23の円錐角度が40度(傾斜角度は20度)であって、左右いずれの方向にも最大で4mmの左右方向の位置調整を行うことができる。
この実施例2では、長孔22が蓋体に設けられているが、これを洗浄槽に設け、円錐突起23を蓋体側に設けても同様の作用を奏する。
〔実施例2の変形例〕
実施例2では、上端から下端に達する円錐面による円錐突起23の円錐面に長孔22の角部22aが当接するので、これらによる蓋体3に対するセンターリング作用が閉蓋動作の最終段階まで続き、パッキンpが洗浄槽に当接してからも蓋体3は中央側へ動かされることになる。この例でもパッキンpが洗浄槽2に当接してから、閉蓋動作完了までに蓋体が左右方向に移動する距離は小さいが、パッキンpの耐久性向上の観点からすれば好ましくはない。この好ましくない現象を低減したのがこの実施例2の変形例であり、図6−1に示しているものである。
このものは円錐突起23の円錐面の下方に円筒面23−1があり、閉蓋動作(蓋体3の下降動作)の早い段階において、長孔22の角部が円錐突起23の円錐面に当接してセンターリングがなされ、そして、閉蓋動作の最終段階、すなわち、パッキンが洗浄槽に当接して強く圧縮される段階では、円錐面から外れ、それ以後は蓋体3を左右方向に押して移動させることはない。
実施例3を図7に示している。この実施例3は、蓋体3の後方の左右両側部に傾斜カム面43cを備えたカム凸部43がある。そして、摩擦低減のために、洗浄槽2の後方の左右両側端にボール42があって回転可能に保持されている。
上記カム凸部43の内側面の下半分が傾斜カム面43cであり、上半分が垂直面43vである。
蓋体3が閉蓋動作によって下降し始めると、その早い段階においてカム凸部43の傾斜カム面43cが洗浄槽の上記ボール42に当接して、蓋体が左右方向にずれている分だけ、これを左右いずれかの方向に押して位置調整がなされる。
その後さらに蓋体3が下降すると上記ボール42はカム凸部43の垂直面43vに当接するようになり、この段階で、蓋体下面のパッキンが洗浄槽の上縁面に当接して強く圧縮される。
カム凸部43を蓋体3と一体に形成する必要はなく、別体のカム凸部を蓋体下面に固定する構成を採用することもできる。また、ボール42の保持部(ホルダー)を洗浄槽と一体に形成する必要はなく、別体にした保持器にボール42を組み込んでこれを洗浄槽2に取り付けるようにしてもよい。なお、ボール42の直径については10mm程度でよいが5〜6mmのものでもよい。
さらに、上記ボール42を用いるのは洗浄槽2の左右両側端に設けているカム凸部43との摩擦を低減するためであるから、これを他の手段、例えば、摩擦係数の小さい合成樹脂板(例えば、ポリテトラフルオロエチレン製)に変更することもできる。
〔その他〕
洗浄槽と蓋体の前方又は後方に左右一対のカム凹部又はカム凸部を設けてこれらのカム作用で、蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置合わせを行って、左右方向の位置ずれに起因してパッキンによるシール性が低下することを回避するものの実施例1、実施例2、実施例3を説明したが、蓋体の下面の前方及び後方の中央に前後一対のカム凹部(又はカム凸部)があり、洗浄槽の上面の前方及び後方の中央に前後一対のカム凸部(又はカム凹部)があって、蓋体が下降したときに上記カム凹部にカム凸部が嵌り合うようにすれば、蓋体の前部、後部がそれぞれのカム凹部とカム凸部とのカム作用で左右方向に位置合わせされるので、上記構成でも上記実施例1、実施例2、実施例3と同様の作用効果を奏する。
は、実施例1の平面図である。 は、図1のX−X断面図である。 は、図1のY−Y断面図である。 は実施例1の変形例の図3と同様の断面図である。 は、実施例2の平面図である、 は、図4のX−X断面図である。 は、図4のY−Y断面図である。 は、実施例2の変形例であり、図6と同様の断面図である。 は、実施例3の図6と同様の断面図である。 は、背景技術の図2と同様の断面図である。 は、図8の開蓋状態での一部拡大図である。 は、図9と同様の閉蓋状態での一部拡大図である。 は、従来技術の断面図である。 は、従来技術の平面図である。
符号の説明
1:洗浄機本体
2:洗浄槽
2a−1.垂直面
3:蓋体
3a:カム凹部
11:傾斜カム
11a:傾斜カム面
12:傾斜ガイド孔
22:長孔
23:円錐突起
23−1:円筒面
31:カムローラ
32:ガイドローラ
42:ボール
43:カム凸部

Claims (4)

  1. 洗浄槽がレールを介して洗浄機本体に前後方向に出し入れ自在に支持され、下面にパッキンを備えた蓋体が上記洗浄機本体に昇降自在に支持されており、上記洗浄槽の押し込み動作に連動して開蓋バネに抗して上記蓋体を下降させて閉蓋するようになっている引き出し式食器洗い機において、
    上記蓋体の下面の前方又は後方の左右にカム凹部(又はカム凸部)があり、
    上記洗浄槽の上面の前方又は後方の左右にカム凸部(又はカム凹部)があり、
    上記蓋体のカム凹部(又はカム凸部)、及び上記洗浄槽のカム凸部(又はカム凹部)は、上記蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽上縁面に対して直接的に左右方向に移動させるカム面を有しており
    上記洗浄槽の押し込み動作の最終段階で閉蓋動作が開始され、当該閉蓋動作の最終段階で上記カム凸部がカム凹部に嵌合し始め、閉蓋動作が終わるとき、上記蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置の調整も終わるように上記カム凸部とカム凹部とが作用する引き出し式食器洗い機。
  2. 上記カム凸部が洗浄槽から上方に突設されている突出部であり、上記カム凹部が蓋体下面に設けられた窪み又は貫通孔である請求項1の引き出し式食器洗い機。
  3. 上記カム凸部が洗浄槽から上方に突設された円錐突起であり、上記カム凹部が前後方向の長孔である請求項1の引き出し式食器洗い機。
  4. 洗浄槽がレールを介して洗浄機本体に前後方向に出し入れ自在に支持され、下面にパッキンを備えた蓋体が上記洗浄機本体に昇降自在に支持されており、上記洗浄槽の押し込み動作に連動して開蓋バネに抗して上記蓋体を下降させて閉蓋するようになっている引き出し式食器洗い機において
    上記蓋体の下面の前方及び後方の中央にカム凹部(又はカム凸部)があり
    上記洗浄槽の上面の前方及び後方の中央にカム凸部(又はカム凹部)があり
    上記蓋体のカム凹部(又はカム凸部)、及び上記洗浄槽のカム凸部(又はカム凹部)は、上記蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽上縁面に対して直接的に左右方向に移動させるカム面を有しており
    上記洗浄槽の押し込み動作の最終段階で閉蓋動作が開始され、当該閉蓋動作の最終段階で上記カム凸部がカム凹部に嵌合し始め、閉蓋動作が終わるとき、上記蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置の調整も終わるように上記カム凸部とカム凹部とが作用する引き出し式食器洗い機。
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