JP2002282192A - 食器洗い機 - Google Patents

食器洗い機

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JP2002282192A
JP2002282192A JP2001092587A JP2001092587A JP2002282192A JP 2002282192 A JP2002282192 A JP 2002282192A JP 2001092587 A JP2001092587 A JP 2001092587A JP 2001092587 A JP2001092587 A JP 2001092587A JP 2002282192 A JP2002282192 A JP 2002282192A
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washing
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washing box
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誠 大橋
Naohito Onoe
尚人 尾上
Tomoya Kawaguchi
智也 川口
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47LDOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47L15/00Washing or rinsing machines for crockery or tableware
    • A47L15/0084Washing or rinsing machines for crockery or tableware of drawer-type

Landscapes

  • Combinations Of Kitchen Furniture (AREA)
  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 筐体からの洗浄庫の引出し及び押入れを円滑
に行うとともに、洗浄庫の収納時の密閉性を高める。 【解決手段】 上蓋10は案内筒部14に対する案内棒
13の遊嵌により上下動自在であって、且つ引張コイル
ばね12により上方向に付勢されている。洗浄庫2の両
側面にはローラ24が突設され、上蓋10は洗浄庫2の
両側面外側に延出して案内溝16aを有するカム板16
を有している。洗浄庫2が筐体1内に押し入れられると
き、略水平に移動するローラ24はカム板16の案内溝
16aに挿入され、その傾斜に沿って移動するに伴いカ
ム板16を押し下げる力を加える。これにより上蓋10
は引張コイルばね12の付勢力に抗して降下し、洗浄庫
2の上面開口3を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食器洗い機に関し、
更に詳しくは、ビルトインタイプに好適な食器洗い機に
関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用の食器洗い機は、一般に、洗浄庫
内に水道水を導入してその底部に貯留し、そのあとポン
プを作動させて貯留した水を吸引してノズルへ送給し、
ノズルから勢いよく水を噴射させて洗浄庫内に収容した
食器類を洗浄するという構成を有している。従来のこの
種の食器洗い機は、筐体の内部に洗浄庫が配設され、筐
体の前面には手前下方に回動するドアが設けられ、ドア
を開いた状態で洗浄庫内から食器籠を水平前方に引き出
す構造となっている。
【0003】近年、システムキッチンの普及に伴い、シ
ステムキッチンに組み込むためのビルトインタイプの食
器洗い機が市販されている。ビルトインタイプに適した
食器洗い機として、特開2000−139799号公報
等に記載のものが知られている。すなわち、この種の食
器洗い機はいわゆる引出し方式の食器洗い機であって、
食器を収納するための食器籠を内装する洗浄庫が前面板
を兼ねるドアとともに前方に引出し可能に構成されてい
る。洗浄庫を引き出した状態では洗浄庫の上面が広く開
口していて上から食器類を出し入れできるようになって
おり、洗浄庫を筐体に押し入れると筐体内の上部空間に
待機していた上蓋が降下して洗浄庫の上面開口を閉塞す
る構造を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような引出し式食
器洗い機では、洗浄庫を前方に引き出す際に上蓋が円滑
に上方に退避し、且つ確実に上方の空間で保持されてい
る必要がある。また、洗浄庫を筐体に押し入れる際に
は、上蓋が円滑に下降して洗浄庫の上縁部に密着し、そ
の密着箇所の水封性が高いことが望まれる。
【0005】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その目的とするところは、引出し式の食器洗
い機において、洗浄庫の引出し及び押入れ動作に必要以
上の力を要することなくスムーズに開閉が行える食器洗
い機を提供することにある。また、本発明の他の目的と
するところは、洗浄庫を筐体に収納したときに、上蓋が
洗浄庫の上面開口を確実に高い水密性をもって閉塞する
ことにより、洗浄運転時にも庫外への水漏れの発生のな
い食器洗い機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された第1発明は、前面が開口した筐体と、該筐体
から前方に引き出し自在であって上面に食器収納・取出
し用の開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉
塞するための上蓋とを具備する食器洗い機において、 a)筐体内上部空間で前記上蓋を略垂直上下動自在に保
持する保持手段と、 b)前記洗浄庫に設けられた第1係合手段と、 c)前記上蓋に設けられた第2係合手段と、 を備え、洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に第1及び第
2係合手段の係合により前記上蓋を降下させて洗浄庫の
上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体内から引き出す際には
第1及び第2係合手段の係合を解除して前記上蓋を上昇
させることを特徴としている。
【0007】上記課題を解決するために成された第2発
明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出
し自在であって上面に食器収納・取出し用の開口を有す
る洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋
とを具備する食器洗い機において、 a)前記上蓋を上方向又は斜め前上方向に付勢する付勢
手段と、 b)前記上蓋の両側面から外側に突出した突起と、 c)前記筐体の両側面内側にそれぞれ設けられ、前記突
起を案内する案内路が前方が後方よりも高い傾斜状に形
成された案内手段と、 d)前記上蓋にあって、前記洗浄庫が筐体内に押し込ま
れる際に該洗浄庫の一部に当接して該上蓋を後方へ押圧
する係合手段と、 を備え、洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に該洗浄庫と
前記係合手段の当接により上蓋を前記付勢手段による付
勢力に抗して斜め後下方に押し下げて洗浄庫の上面開口
を閉塞し、洗浄庫を筐体内から引き出す際には前記付勢
手段による付勢力により上蓋を斜め前上方へ持ち上げて
所定の退避位置に保持することを特徴としている。
【0008】上記課題を解決するために成された第3発
明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出
し自在であって上面に食器収納・取出し用の開口を有す
る洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋
とを具備する食器洗い機において、 a)前記上蓋を、略水平状態に維持しつつ洗浄庫の上面
開口を閉塞する位置とその斜め前上方の退避位置との間
で揺動自在に保持する保持手段と、 b)前記上蓋が前記退避位置に位置するように付勢する
付勢手段と、 c)前記洗浄庫の両側面の前後にそれぞれ突設された第
1係合手段と、 d)前記上蓋から前記洗浄庫の両側面の外側に延出して
設けられた第2係合手段とを備え、 洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に第1及び第2係合手
段の係合により上蓋を前記付勢手段による付勢力に抗し
て引き下げて洗浄庫の上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体
内から引き出す際には第1及び第2係合手段の係合を解
除して前記付勢手段による付勢力により上蓋を所定の退
避位置に保持することを特徴としている。
【0009】上記課題を解決するために成された第4発
明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出
し自在であって上面に食器収納・取出し用の開口を有す
る洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋
とを具備する食器洗い機において、 a)駆動源及び駆動力伝達部を含み、該駆動源による機
械的駆動又は駆動の停止によって前記上蓋を上下動させ
る移動手段と、 b)前記筐体内への洗浄庫の収納を検知する検知手段
と、 c)前記検知手段により洗浄庫が筐体内に収納されてい
ることが検知されたときに前記移動手段により前記上蓋
を降下させて洗浄庫の上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体
内から引き出す際にはそれに先立って前記移動手段によ
り上蓋を上方へ持ち上げるべく前記駆動源を制御する制
御手段と、 を備えることを特徴としている。
【0010】上記課題を解決するために成された第5発
明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出
し自在であって上面に食器収納・取出し用の開口を有す
る洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋
とを具備する食器洗い機において、前記上蓋は前記洗浄
庫が筐体内に収納された状態でその上面開口を覆う位置
に固定され、少なくとも、洗浄庫の両側面の上縁部とこ
れに対向する上蓋の両側縁部とに、凹凸を組み合わせて
両者の間隙を入り組んだ形状に成したラビリンス構造に
よるシールを用いたことを特徴としている。
【0011】上記課題を解決するために成された第6発
明は、前面が開口した筐体と、該筐体から前方に引き出
し自在であって上面に食器収納・取出し用の開口を有す
る洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋
とを具備する食器洗い機において、前記上蓋は前記洗浄
庫が筐体内に収納された状態でその上面開口を覆う位置
に固定され、前記洗浄庫の上縁部又はこれに対向する上
蓋の縁部のいずれか一方に弾性体から成る中空体を設
け、該中空体内部に水を供給するための通水路を形成
し、洗浄庫が筐体内に収納された状態であるときに前記
中空体に水を送給して該中空体を膨張させ、洗浄庫の上
縁部とこれに対向する上蓋の縁部との間の間隙を閉塞す
るようにしたことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態、及び効果】第1発明に係る食器洗
い機では、使用者が洗浄庫を筐体内に押し入れる又はそ
の逆に筐体内から引き出すと、第1係合手段と第2係合
手段との係合又はその係合が解除され、それに応じて上
蓋がほぼ垂直に降下又は上昇して、降下時には洗浄庫の
上面開口を閉塞し上昇時には洗浄庫と干渉しないように
筐体内上方の所定位置に退避する。このように第1発明
に係る食器洗い機では、洗浄庫の引出し及び押入れ動作
に連動して洗浄庫の上面開口を閉塞するための上蓋を円
滑に移動させ、洗浄庫の収納時には確実に高い水密性を
もって上面開口を閉塞することができる。このため、洗
浄時に洗浄庫内で噴射された水が掛かっても庫外に漏れ
出すことがない。更にまた、洗浄庫を筐体から完全に引
き出した状態では、上蓋は筐体内の上部空間の所定退避
位置に確実に保持されているため、上蓋が不所望に下降
して来ることもない。更に、この食器洗い機では、上蓋
は殆ど上下動を行うだけであって前後方向には大きく移
動しないので、上蓋の前後に大きな空間を確保する必要
がなく、筐体内の空間を有効に活用することができる。
【0013】この第1発明に係る食器洗い機の一実施形
態としては、上記保持手段は、筐体内上部空間で上蓋を
略垂直上下動自在に案内する案内手段と、該上蓋を上方
向に付勢する付勢手段とを含み、上記第1係合手段は洗
浄庫の両側面にそれぞれ突設され、一方、上記第2係合
手段は上蓋から洗浄庫の両側面の外側に延設され、洗浄
庫が筐体内に押し込まれる際に第1及び第2係合手段の
係合により上蓋を付勢手段による付勢力に抗して引き下
げて洗浄庫の上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体内から引
き出す際には第1及び第2係合手段の係合を解除して、
付勢手段による付勢力により上蓋を所定の退避位置に保
持する構成とすることができる。
【0014】この構成では、上蓋は案内手段及び付勢手
段により、筐体内の上部空間で略垂直上下動自在であっ
て、下方への引き下げ力が作用しないときには最高位置
に位置している。洗浄庫が筐体内から引き出された状態
にあるとき、第1、第2係合手段は係合せず、洗浄庫は
上蓋に対して何らの力も及ぼさないから、上述のように
上蓋は最高位置、つまり退避位置に保持されている。こ
の状態から使用者により洗浄庫が筐体内に押し入れられ
ると、第1係合手段が第2係合手段と係合し、洗浄庫を
押し入れる力の一部が上蓋を引き下げる力に変換され、
上蓋は付勢手段による付勢力に抗して引き下げられて、
洗浄庫が筐体内に収納されたときにはその上面開口を閉
塞する。これによって上蓋と洗浄庫との高い水密性が確
保される。この状態から使用者により洗浄庫が前方に引
き出されると、第1、第2係合手段による係合が解除さ
れて上蓋は略垂直上方に引き上げられる。
【0015】更に、より具体的な態様としては、第1係
合手段は洗浄庫の両側面から外側に突出した突起であ
り、第2係合手段は洗浄庫の出し入れの際に前記突起を
案内する案内路を形成した板状体であって、該案内路は
後方側に向かって上り勾配を有し、且つその終端で勾配
が大きくなるように形成された構成とすることができ
る。
【0016】すなわち、洗浄庫が筐体内に押し入れられ
る際には、洗浄庫の突起が上蓋側の板状体の案内路に沿
って移動するが、洗浄庫つまり突起は略水平移動するた
め、該突起は案内路の傾斜に従って板状体に引き下げ力
を加える。これにより、上蓋は付勢力に抗して略垂直に
降下し、最終的に洗浄庫の上面開口を閉塞する。このと
き上蓋の降下速度は案内路の形状に依存し、その勾配が
急であるほど降下速度は速くなるから、洗浄庫が筐体内
に完全に収納される直前に上蓋の降下速度は速くなり、
強い力で上蓋を洗浄庫に押し付けることができる。その
ため、高い水密性を確保することができる。また、逆に
洗浄庫を引き出す際にはその動作の初期に上蓋を洗浄庫
から素早く離間させ、上蓋との摩擦が洗浄庫の引出し動
作の妨げとならないようにするとともに、上蓋と洗浄庫
との間のシール部材に不要な負荷が掛かって摩耗したり
変形したりすることを防止できる。
【0017】また、突起が案内路に沿って移動する際に
両者の摩擦力が大きいと洗浄庫の円滑な出し入れを妨げ
るから、前記突起は円柱体で且つ略中心軸を中心に回転
自在である構成とすることが好ましい。これにより、突
起は案内路に沿って円滑に移動し、洗浄庫の出し入れに
大きな力を必要とせずにすむ。
【0018】第2発明に係る食器洗い機では、上蓋は案
内手段及び付勢手段により、洗浄庫の上面開口を閉塞可
能な位置とその斜め前上方との退避位置との間で上下動
自在であって、下方への引き下げ力が作用しないときに
は退避位置に位置している。洗浄庫が筐体内から引き出
された状態にあるとき、洗浄庫は上蓋に設けられた係合
手段に対して何らの力も及ぼさないから、上述のように
上蓋は退避位置に保持されている。この状態から使用者
により洗浄庫が筐体内に押し入れられると、洗浄庫の一
部が係合手段に当接して洗浄庫を押し入れる力の一部が
上蓋を引き下げる力に変換され、上蓋は付勢手段による
付勢力に抗して案内路に沿って引き下げられ、洗浄庫が
筐体内に収納されたときにはその上面開口を閉塞する。
これによって上蓋と洗浄庫との高い水密性が確保され
る。この状態から使用者により洗浄庫が前方に引き出さ
れると、洗浄庫の一部が係合手段を押圧する力が解除さ
れて、上蓋は斜め前上方に引き上げられる。
【0019】このようにして第2発明に係る食器洗い機
は第1発明と同様に、洗浄庫の出し入れに連動して洗浄
庫の上面開口を適切に開放又は閉塞することができる。
【0020】また、この第2発明に係る食器洗い機にお
いても、突起が案内路に沿って移動する際に両者の摩擦
力が大きいと洗浄庫の円滑な出し入れを妨げるから、前
記突起は円柱体で且つ略中心軸を中心に回転自在である
構成とすることが好ましい。これにより、突起は案内路
に沿って円滑に移動し、洗浄庫の出し入れに大きな力を
必要とせずにすむ。
【0021】第3発明に係る食器洗い機では、洗浄庫が
筐体内から引き出されているときには、上蓋に対する下
方への引き下げ力が作用せず、上蓋は付勢手段により保
持手段の揺動範囲の中で最高位置に位置している。この
状態から使用者により洗浄庫が筐体内に押し入れられる
と、第1係合手段が第2係合手段と係合し、洗浄庫を押
し入れる力の一部が上蓋を引き下げる力に変換され、上
蓋は付勢手段による付勢力に抗して引き下げられて、洗
浄庫が筐体内に収納されたときにはその上面開口を閉塞
する。また、この状態から使用者により洗浄庫が前方に
引き出されると、第1、第2係合手段による係合が解除
され、付勢手段に付勢力によって、上蓋は保持手段の揺
動軌跡に従って持ち上げられる。
【0022】この第3発明に係る食器洗い機では、特に
第1、第2係合手段の係合が洗浄庫の両側面の前後で略
同時に行われるため、保持手段がほぼ同一タイミングで
揺動し、円滑に上蓋の上下且つ前後動を行うことができ
る。
【0023】なお、上記保持手段の一実施形態として
は、一端が上蓋に他端が筐体に軸着されたリンク機構と
することができる。
【0024】第4発明に係る食器洗い機では、上蓋の上
昇又は降下の少なくともいずれか一方の動作は、駆動源
により生じる駆動力が駆動力伝達部によって上蓋にもた
らされることによって達成される。ここで駆動源とは、
モータ、ソレノイド等の電力により回転運動、直線運動
等の運動を行うものが典型的である。上蓋の上昇又は降
下の他方の動作は、駆動源による駆動力を利用してもよ
いが、ばねなどの弾性体による付勢力といった復元力
等、駆動力以外のものを利用することもできる。制御手
段は、洗浄庫の出し入れ動作に対応付けて上蓋を上下動
させるために検知手段による検知信号を利用し、検知手
段により洗浄庫が筐体内に収納されていることが検知さ
れたときに駆動源を制御して(例えば駆動力を発生させ
る又は解除する)、移動手段により上蓋を降下させて洗
浄庫の上面開口を閉塞する。また、洗浄庫を筐体内から
引き出す際には、それに先立って駆動源を制御して、移
動手段により上蓋を上方へ持ち上げる。この第4発明に
係る食器洗い機では、使用者による洗浄庫の出し入れ動
作に要する力が上蓋の上下動に使用されないので、洗浄
庫の出し入れがよりスムーズに行える。
【0025】この第4発明の一実施形態として、上記移
動手段は、駆動源、該駆動源の駆動力により前記上蓋を
下方向に牽引する駆動力伝達部、及び、該上蓋を上方向
に付勢する付勢手段とを含み、上記制御手段は、上記検
知手段により洗浄庫が筐体内に収納されていることが検
知されたときに、上蓋の牽引動作を行い該上蓋を降下さ
せて洗浄庫の上面開口を閉塞する一方、洗浄庫を筐体内
から引き出す際には、それに先立ってその牽引動作を解
除して付勢手段による付勢力により上蓋を上方へ持ち上
げるべく駆動源を制御する構成とすることができる。
【0026】この構成では、駆動源及び駆動力伝達部に
よる牽引によって上蓋が降下し、その牽引力が失われる
と付勢手段の付勢力により上蓋は上昇する。すなわち、
制御手段は、検知手段により洗浄庫が筐体内に収納され
ていることが検知されたときに駆動源を制御して牽引動
作を行い、それによって上蓋を降下させて洗浄庫の上面
開口を閉塞する。洗浄庫を筐体内から引き出す際にはそ
れに先立って駆動源を制御して牽引動作を解除し、付勢
手段による付勢力により上蓋を上方へ持ち上げる。
【0027】駆動力伝達部の一態様としては、上蓋に一
端が固定されたワイヤと、必要に応じて適宜挿入される
滑車とを用い、モータやソレノイドによってワイヤを牽
引して上蓋を降下させ、その牽引を解除して付勢力によ
り上蓋を上昇させる構成とすることができる。
【0028】また、第4発明に係る食器洗い機では、筐
体内からの洗浄庫の引出し動作を禁止する開放禁止手段
を更に備え、上記検知手段は、該開放禁止手段により洗
浄庫の引出し動作が禁止されている状態をもって洗浄庫
が収納された状態であると判断する構成とすることがで
きる。この構成によれば、確実に洗浄庫が筐体内に収納
された状態で上蓋を降下させることができるので、洗浄
庫の上面開口の閉塞を確実に行うことができる。
【0029】更にまた、洗浄庫が筐体内に収納されてい
る状態では、上蓋が上昇して洗浄庫から離間した後に、
上記開放禁止手段による洗浄庫の引出し動作の禁止を解
除する構成とすることが好ましい。この構成によれば、
上蓋が洗浄庫の上面開口を閉塞している状態で無理に洗
浄庫が引き出されてしまうことを防止することができ
る。
【0030】第5発明に係る食器洗い機は、上蓋を上下
動させて洗浄庫の上面開口を閉塞又は開放するのではな
く、上蓋は洗浄庫が筐体内に収納された状態でその上面
開口を覆う位置に固定されている。そして、洗浄庫を筐
体内に押し込んだ際に上蓋が洗浄庫の上面開口を閉塞、
つまり両者の間の水密性を確保するためにラビリンス構
造によるシールを利用する。すなわち、少なくとも、洗
浄庫の両側面の上縁部とこれに対向する上蓋の両側縁部
との一方に凹部、他方に凸部を形成し、その凹凸を組み
合わせて両者の間に入り組んだ形状の間隙を形成する。
ラビリンス構造では、非接触状態で両者の間の水密性を
確保することができるから、洗浄庫の出し入れに支障を
きたさないようにしつつ洗浄庫を収納した際には水密性
を得るようにすることができる。
【0031】具体的な一態様としては、洗浄庫はその両
側壁上縁部に外側に延出する延片部を有し、上蓋はその
両側縁部に前記延片部を外側から抱囲する囲繞部を有す
る構成とすることができる。また、ラビリンス構造の凹
凸のうち、少なくとも一部を接触させた構成とすること
により、洗浄庫の出し入れの際の両者の摩擦をあまり大
きくせずに、水密性を一段と高めることができる。
【0032】第6発明に係る食器洗い機では、第5発明
と同様に、上蓋は洗浄庫が筐体内に収納された状態でそ
の上面開口を覆う位置に固定されている。そして、洗浄
庫が筐体内に収納された状態であるときに上記中空体に
水を送給して該中空体を膨張させ、これによって洗浄庫
の上縁部とこれに対向する上蓋の縁部との間の間隙を閉
塞する。ここで、中空体への水の送給のためには、洗浄
庫内に収容された食器類に水を噴射するための洗浄ポン
プを用いることができる。これにより、洗浄運転時など
洗浄庫の水密性を必要とする際には、洗浄庫と上蓋との
間の中空体を確実に膨張させて、高い水密性を達成する
ことができる。
【0033】
【実施例】〔第1実施例〕第1発明の一実施例である第
1実施例による食器洗い機について図面を参照して説明
する。図1及び図2は本実施例による食器洗い機の全体
構成を示す概略側面断面図であり、図1は洗浄庫を筐体
に収納した状態、図2は洗浄庫を筐体から引き出した状
態を示している。
【0034】図1及び図2に基づいて、本食器洗い機の
構成を説明する。前面が開口した筐体1の内部には上面
開口3を有する洗浄庫2が配設され、洗浄庫2の内部に
は食器類を整列するための図示しない食器籠が設置され
ている。洗浄庫2は筐体1の前面開口を閉塞する前面板
を兼ねたドア4と一体になっており、筐体1の両側壁内
側に略水平に設置されたレール5に沿って前方に引き出
し自在となっている。洗浄庫2の底部中央には、上面に
複数のノズルが形成された回転自在のアーム6が設けら
れている。また、洗浄庫2の後壁面には図示しない給水
バルブを備えた伸縮自在の給水管9が接続されており、
給水バルブが開かれると外部の水道栓から供給された水
が給水管9を通して洗浄庫2内に注がれる。洗浄庫2の
底部には貯水槽7が連通して配設されるとともに、洗浄
庫2の底面下方には洗浄兼排水ポンプ8が配置され、こ
の洗浄兼排水ポンプ8が洗浄ポンプとして作動すると
き、貯水槽7から吸引された水がアーム6へと送出さ
れ、ノズルから洗浄庫2内に噴射される。これにより、
洗浄庫2内に収納された食器類に水が掛かり、汚れが落
とされる。
【0035】筐体1内にあって洗浄庫2の上方空間に
は、洗浄庫2の上面開口3を閉塞するための上蓋10が
設けられている。この上蓋10は洗浄庫2が筐体1内に
収納された状態では洗浄庫2の上面開口3を高い水密性
を有して閉塞し、洗浄庫2が前方に引き出される際には
その引出し動作の妨げとならないように迅速に上方へと
退避し、所定位置に保持される。このような洗浄庫2の
引出し・押入れ動作に連動した上蓋10の上下方向の動
作を行うために、本食器洗い機では特徴的な構成を利用
している。この構成について以下に詳細に説明する。
【0036】上蓋10の上面とこれに対面する筐体1の
上壁1aの下面との間には、引張コイルばね12が張設
され、これにより上蓋10は略垂直上方に付勢されてい
る。また、筐体1の上壁1aの下面には垂直下方を指向
して案内棒13が突設され、一方、上蓋10の上面には
案内棒13が遊嵌する案内筒部14が突設されている。
図1、図2では、引張コイルばね12、案内棒13及び
案内筒部14は前後の2組しか見えていないが、実際に
は上蓋10を上から見たときの四隅近傍の位置にそれぞ
れ設けられている。
【0037】案内棒13は案内筒部14内を上下方向に
移動可能であって、これにより上蓋10の前後及び左右
方向の移動が規制されている。案内棒13の外径は案内
筒部14の内径よりも所定の余裕(遊び)をもって小さ
く形成されているため、上蓋10は或る程度前後左右方
向へも移動が可能である。これにより、上蓋10が前後
又は左右に横振れしても支障なく上下動する。また、上
蓋10が降下する際に洗浄庫2の上縁部に密着する瞬
間、及び、上蓋10が上昇する際に洗浄庫2の上縁部か
ら離間する瞬間に、洗浄庫2の移動方向に応じて上蓋1
0が同方向に微動することができる。そのため、上蓋1
0の下面に装着されている後述のガスケット10aに無
理な負荷が掛かりにくく、ガスケット10aの経時劣化
を軽減することができる。なお、上蓋10の遊びの範囲
はガスケット10aが洗浄庫2の上縁部から外れること
なく接触可能な範囲としておく。
【0038】洗浄庫2の両側壁2a外側(図1、図2で
は一方の側壁しか見えないが他の側壁も同様の構成を有
する)の所定位置には、円柱形状でその中心軸を中心に
回転自在のローラ15が前後に設けられている。これに
対し、上蓋10の両側部から下方に延出して、前方に開
放した所定形状の案内溝16aを形成したカム板16が
設けられている。このローラ15が上記第1係合手段、
カム板16が第2係合手段であって、両者は、洗浄庫2
が筐体1内に押し入れられる際に、上蓋10を引張コイ
ルばね12の付勢力に抗して下方に押し下げる作用を有
する。
【0039】上記構成を有する上蓋駆動機構による動作
を説明する。図2に示すように洗浄庫2が前方に引き出
された状態では、引張コイルばね12の付勢力により上
蓋10は上方向に持ち上げられているが、案内棒13の
先端が案内筒部14の穴の底に当接する位置で上蓋10
は停止されている。すなわち、案内棒13及び案内筒部
14は上蓋10の最高位置(退避位置)を決める位置規
制手段としての作用も有する。このとき、ローラ15と
カム板16の案内溝16aの開口部とは高さ方向にほぼ
同一位置にある。この状態から使用者が洗浄庫2を筐体
1内に押し入れると、洗浄庫2はレール5に沿って略水
平に移動し、ローラ15はカム板16の案内溝16aの
開口部に入り、更に案内溝16aのカーブに沿ってロー
ラ15が移動するに従い、ローラ15はカム板16を下
方向へと押し、これにより上蓋10は引張コイルばね1
2の付勢力に抗して降下する。
【0040】洗浄庫2の水平方向の移動速度が一定であ
るとすると、カム板16の案内溝16aの形状が上蓋1
0の降下速度を左右する。図1、図2に示すように案内
溝16aは後方側でその勾配が急になるような形状を有
しているから、洗浄庫2が筐体1内の奥に達するときに
上蓋10の降下速度が速まって洗浄庫2の上縁部に当接
し、図1に示すように洗浄庫2の上面開口3を閉塞す
る。上蓋10の下面の周縁部には中空の弾性部材から成
るガスケット10aが周設されており、上蓋10が洗浄
庫2の上面開口3を閉塞するとき、ガスケット10aは
上蓋10と洗浄庫2の上縁部との間で押し潰され、これ
により高い水密性を確保することができる。
【0041】このように洗浄庫2が筐体1内に完全に収
納された状態から使用者が洗浄庫2を前方に引き出す
と、洗浄庫2の移動に伴いローラ15はカム板16の案
内溝16aに沿って水平前方へ移動し、このときカム板
16はローラ15から上方への力を受ける。これにより
上蓋10は上方に押し上げられる。そして、ローラ15
がカム板16の案内溝16aから離脱すると、引張コイ
ルばね12の付勢力によって上蓋10は急に上昇する。
先の押入れ動作時とは逆に、案内溝16aの勾配によっ
て、洗浄庫2が前方に動き始める際には上蓋10は迅速
に洗浄庫2から離間するので、上蓋10との摩擦を殆ど
受けることなく洗浄庫2は円滑に引き出される。
【0042】このようにして、洗浄庫2の引出し及び押
入れ動作に連動して上蓋10は円滑に上昇及び下降し、
洗浄庫2が完全に引き出された状態では上蓋10は筐体
1内の上部空間に確実に保持され、洗浄庫2が完全に筐
体1内に収納された状態では上蓋10は洗浄庫2の上面
開口3を高い水密性を有して閉塞する。
【0043】〔第2実施例〕次に、第2発明の一実施例
である第2実施例による食器洗い機について図面を参照
して説明する。図3及び図4は本実施例による食器洗い
機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図3は洗浄
庫を筐体に収納した状態、図4は洗浄庫を筐体から引き
出した状態を示している。なお、上記第1実施例による
食器洗い機と同一又は相当する構成には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0044】この第2実施例による食器洗い機では、上
蓋10の上面とこれに対面する筐体1の上壁1aの下面
との間には、引張コイルばね22が傾斜して張設され、
これにより上蓋10は斜め上方向に付勢されている。筐
体1の両側壁の内側には下方が開口した案内枠23が傾
斜して設けられ、一方、上蓋10の側面には上記案内枠
23の内部を移動可能な回転自在のローラ24が突設さ
れている。更に、上蓋10の下面後方には突部25が形
成されている。なお、図3、図4では、引張コイルばね
22、案内枠23及びローラ24は前後の2組しか見え
ていないが、実際には両側面にそれぞれ設けられてい
る。
【0045】上蓋10はローラ24が案内枠23の内部
を斜め直線状に往復動する範囲で斜め直線状に移動可能
であって、外部から力を受けないときには引張コイルば
ね22の付勢力により、ローラ24は案内枠23の上端
部に位置している。すなわち、これが図4に示すように
洗浄庫2が前方に引き出された状態である。このとき、
上蓋10の突部25の下端は洗浄庫2の上縁部の後端リ
ブ2bよりも下に位置している。この状態から使用者が
洗浄庫2を筐体1内に押し入れると、洗浄庫2はレール
5に沿って略水平後方に移動し、洗浄庫2の後端リブ2
bが上蓋10の突部25に当接し、これを後方へ押圧す
る。すると、ローラ24は引張コイルばね22の付勢力
に抗して、案内枠23に沿って斜め下方に降下する。そ
して、上蓋10は洗浄庫2の上縁部に当接し、図3に示
すように洗浄庫2の上面開口3を閉塞する。
【0046】なお、案内枠23は下方が開口しているた
め、組立時にこの開口からローラ24を入れることがで
き、組立の手間が省ける。しかし、機能的にはこの開口
は閉塞していても構わない。
【0047】このようにして、洗浄庫2の引出し及び押
入れ動作に連動して上蓋10は円滑に上昇及び下降し、
洗浄庫2が完全に引き出された状態では上蓋10は筐体
1内の上部空間に確実に保持され、洗浄庫2が完全に筐
体1内に収納された状態では上蓋10は洗浄庫2の上面
開口3を高い水密性を有して閉塞する。
【0048】〔第3実施例〕次に、第3発明の一実施例
である第3実施例による食器洗い機について図面を参照
して説明する。図5及び図6は本実施例による食器洗い
機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図5は洗浄
庫を筐体に収納した状態、図6は洗浄庫を筐体から引き
出した状態を示している。なお、上記第1実施例による
食器洗い機と同一又は相当する構成には同一符号を付し
て説明を省略する。
【0049】この第3実施例による食器洗い機では、上
蓋10の上面とこれに対面する筐体1の上壁1aの下面
との間には、引張コイルばね52が張設され、これによ
り上蓋10は上方向に付勢されている。また、前後1組
の平行リンク53が、筐体1の側壁内側に設けられた軸
55で一端が軸支され、他端が上蓋10の側面に設けら
れた軸54で軸支されている。更に、洗浄庫2の両側壁
2aの前後には円柱状の押圧部56が突設されており、
上蓋10の両側面にあって平行リンク53の軸54の近
傍には、下方に延出して被押圧片57が設けられてい
る。なお、図5、6では、平行リンク53や押圧部56
及び被押圧片57は前後の2組のみが見えているが、反
対側の側面にも同様に設けられている。
【0050】図6に示すように洗浄庫2が前方に引き出
された状態では、引張コイルばね52の付勢力により上
蓋10は上斜め前方向に持ち上げられている。このと
き、押圧部56は被押圧片57の下端よりも上に位置し
ている。この状態から使用者が洗浄庫2を筐体1内に押
し入れると、洗浄庫2はレール5に沿って略水平に移動
し、前後及び左右両側の4個の押圧部56は同じく4個
の被押圧片57にほぼ同時に当接してこれを押す。する
と、上蓋10は、引張コイルばね52の付勢力に抗して
平行リンク53の動作により円弧を描きながら斜め下方
へと降下し、洗浄庫2が筐体1内に完全に収納された状
態では、上蓋10は図5に示すように洗浄庫2の上面開
口3を閉塞する。前後左右の4箇所でほぼ同時に被押圧
片57を押し込むことによって、上蓋10はほぼ水平状
態を維持したまま降下し、全周にほぼ均等な高い水密性
を得ることができる。
【0051】このように洗浄庫2が筐体1内に完全に収
納された状態から使用者が洗浄庫2を前方に引き出す
と、押圧部56による被押圧片57の押圧が解除される
から、引張コイルばね52の付勢力によって上蓋10が
平行リンク53により持ち上がる。
【0052】このようにして、洗浄庫2の引出し及び押
入れ動作に連動して上蓋10は円滑に上昇及び下降し、
洗浄庫2が完全に引き出された状態では上蓋10は筐体
1内の上部空間に確実に保持され、洗浄庫2が完全に筐
体1内に収納された状態では上蓋10は洗浄庫2の上面
開口3を高い水密性を有して閉塞する。
【0053】〔第4実施例〕次に、第4発明の一実施例
である第4実施例による食器洗い機について図面を参照
して説明する。図7及び図8は本実施例による食器洗い
機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図7は洗浄
庫を筐体に収納した状態、図8は洗浄庫を筐体から引き
出した状態を示している。また、図9は本実施例の食器
洗い機の要部の電気系構成図、図10は本実施例の食器
洗い機におけるドア開閉に関する制御フローチャートで
ある。なお、上記第1実施例による食器洗い機と同一又
は相当する構成には同一符号を付して説明を省略する。
【0054】この第4実施例による食器洗い機では、上
蓋10の上面とこれに対面する筐体1の上壁1aの下面
との間には、引張コイルばね32が設けられ、これによ
り上蓋10は略垂直上方向に付勢されている。また、筐
体1の上壁1aの下面には垂直下方を指向して案内棒3
3が突設され、一方、上蓋10の上面には案内棒33が
遊嵌する案内筒部34が突設されている。案内棒33は
案内筒部34内を上下方向に移動可能であって、これに
より上蓋10の前後及び左右方向の移動が規制されてい
る。案内棒33の外径は案内筒部34の内径よりも所定
の余裕をもって小さく形成されており、上蓋10は或る
程度前後左右方向へも移動が可能であるため、上蓋10
が前後又は左右に横振れしても支障なく上下動する。
【0055】上蓋10の側面前部には第1ワイヤ35a
の一端が固着され、筐体1の側壁内側に設けられた案内
部37aを介して垂下され、滑車36aにより水平後方
に向きを変えて連結部38に他端が固着されている。上
蓋10の側面後部に一端が固着された第2ワイヤ35b
も同様に、筐体1の側壁内側に設けられた案内部37b
を介して垂下され、滑車36bにより水平後方に向きを
変えて連結部38に他端が固着される。連結部38はト
ルクモータ39の駆動力によって水平方向に所定距離だ
け往復動する。また、筐体1の前上部にはドアロック装
置として進退自在のロッドを備えるソレノイド40が設
けられ、ドア4の上部には上記ソレノイド40のロッド
を受容するロック穴41が開口し、その下方にはロッド
により押圧される操作子を有するスイッチ42が配置さ
れている。
【0056】図9に示すように、制御の中心にはマイク
ロコンピュータを含む制御部100が据えられ、ロック
検知スイッチ42の検知信号のほか、スタートキー10
3や停止キー104を含む各種操作キーを備えた操作部
102からのキー入力信号が入力される。このような各
種信号を受けて制御部100は、所定の制御プログラム
を実行することにより、負荷駆動部101を介して上記
トルクモータ39やソレノイド40のほか、洗浄兼排水
ポンプ8による洗浄ポンプ8a、排水ポンプ8b、ブロ
アモータ106、給水バルブ107等の動作を制御する
とともに、表示部105の表示やブザー108の鳴動な
どを制御している。
【0057】次に、本実施例における食器洗い機の動作
を図10により説明する。使用者によってスタートキー
103がオンされると(ステップS1で「Y」)、制御
部100はドアロック動作としてソレノイド40を駆動
し、そのロッドを進出させる(ステップS2)。洗浄庫
2が筐体1内に完全に収納されている場合には、図7に
示すようにロッドはロック穴41に挿入されてロック検
知スイッチ42の操作子を押圧する。制御部100はこ
れによってドア4がロックされたことを検知し(ステッ
プS3で「Y」)、トルクモータ39を作動させる(ス
テップS4)。すると、連結部38を介して第1、第2
ワイヤ35a、35bが牽引され、上蓋10は引張コイ
ルばね32の付勢力に抗して降下し、洗浄庫2の上面開
口3を閉塞する。そのあと制御部100は洗浄ポンプ8
a等を制御して、洗浄運転を実行する(ステップS
5)。
【0058】上記ステップS3でドアロックが検知され
ない場合、洗浄庫2が筐体1内に完全に収納されていな
い可能性がある。そこで、ドアロック解除動作としてソ
レノイド40のロッドを後退させ(ステップS11)、
ブザー108の鳴動や表示部105に所定の表示を行い
ドア開閉異常を報知する(ステップS12)。
【0059】洗浄運転中に停止キー104がオンされる
と(ステップS6で「Y」)、運転を停止し(ステップ
S8)、トルクモータ39をオフして連結部38の牽引
を解除する(ステップS9)。すると、引張コイルばね
32の付勢力によって上蓋10は上昇し、洗浄庫2の上
面開口3は開放された状態となる。確実に上蓋10が上
昇した状態で洗浄庫2の引き出し動作が為されるように
するために、トルクモータ39をオフしたあと、所定時
間ここでは5秒間待機し(ステップS10)、その後に
ドアロック解除動作としてソレノイド40のロッドを後
退させ(ステップS11)、使用者が洗浄庫2を引出し
可能な状態とする。洗浄運転中に停止キー104がオン
されないときには(ステップS6で「N」)、運転が終
了するまで洗浄運転動作を繰り返し(ステップ7、S
5)、運転が終了したならばステップS8へと進む。
【0060】このようにして、この第4実施例の食器洗
い機では、洗浄庫2が筐体1内に完全に収納されたとき
に上蓋10を円滑に下降させて洗浄庫2の上面開口3を
高い水密性を有して閉塞し、また、引出し動作が行われ
る際には、それに先立って上蓋10を円滑に上部空間に
持ち上げて洗浄庫10の引出し動作の妨げとならないよ
うにすることができる。
【0061】〔第5実施例〕次に、第5発明の一実施例
である第5実施例による食器洗い機について図面を参照
して説明する。図11及び図12は本実施例による食器
洗い機の全体構成を示す概略側面断面図であり、図11
は洗浄庫を筐体に収納した状態、図12は洗浄庫を筐体
から引き出した状態を示している。なお、上記第1実施
例による食器洗い機と同一又は相当する構成には同一符
号を付して説明を省略する。
【0062】上記第1〜第4実施例はいずれも、洗浄庫
2を前方に引き出した際には上蓋10は垂直又は斜め上
方に移動し、上方空間の所定位置に保持されている。こ
れに対し、この第5実施例による食器洗い機では、上蓋
60は筐体1の上壁1aの下面(又は側壁でもよい)に
固定され(つまり移動せず)、洗浄庫2が筐体1内に収
納されると、洗浄庫2の上面開口3と上蓋60とが直接
対峙する。このとき上蓋60と洗浄庫2の上縁部との間
の水密性を確保し、且つ洗浄庫2の引出し及び押入れ動
作の際には摩擦を小さくするために、本食器洗い機で
は、両側上縁部にラビリンス構造によるシールを採用し
ている。
【0063】図13は洗浄庫2及び上蓋60の側上縁部
の縦断面図、図14は図13中のA−A’矢視線におけ
る断面図、図15は上蓋後面の部分図、図16は洗浄庫
後面の部分図である。
【0064】図13に示すように、洗浄庫2の両側壁2
aの上縁部には外側に略水平に延出するフランジ2dが
形成されており、そのフランジ2dの上面及び下面には
前後方向に延伸する凹溝2d1が形成されている。一
方、上蓋60の両側縁部には、上記フランジ2dを囲繞
するように案内部61を形成し、その案内部61の内面
にはフランジ2dの凹溝2d1と僅かな間隙を保って対
面するように前後方向に延伸する凸条61aが形成され
ている。フランジ2dの凹溝2d1と上蓋60の凸条6
1aとが互いに遊嵌することによって、両者の間には曲
がりくねった迷路状の間隙が形成されている。
【0065】但し、案内部61の凸条61aのうちの1
箇所のみ、すなわち凹溝2d1と凸条61aにより形成
される迷路状の間隙の最も外側(洗浄庫2内側と反対
側)の位置においては、他の凸条61aよりも高く且つ
断面円弧状の頂部61bを有しており、これによってそ
の頂部61bと対向するフランジ2dの凹溝2d1と僅
かに接触している。つまり、洗浄庫2のフランジ2dと
上蓋60の案内部61とはその横断面(図13)におい
てはほぼ1点で接触し、実際には前後方向に延伸する1
本の直線で接触している。これにより、フランジ2dと
案内部61との間の水密性を格段に高めつつ、接触面積
が小さいので摩擦も大きくならずにすむ。
【0066】両側縁は上述したラビリンス構造によりシ
ールされているが、前縁及び後縁はガスケットによりシ
ールされている。すなわち、図15に示すように、上蓋
60の前面には案内部61を含めてその上縁に弾性部材
によるガスケット61cを取り付けている。一方、図1
6に示すように、洗浄庫2の後壁2fの後面には両側の
フランジ2dに差し渡してガスケット2eを取り付けて
いる。これにより、洗浄庫2を筐体1内に収納した場合
には、図14に示すように、後方側ではガスケット2e
により洗浄庫2の後壁2f(及びフランジ2dの後壁)
と上蓋60の後面(及び案内部61の後面61d)との
間の水密性が確保され、前方側ではガスケット61cに
より洗浄庫2の前壁2cと上蓋60の前縁部との間の水
密性が確保されている。
【0067】このようにして、洗浄庫2が完全に筐体1
内に収納された状態では上蓋60は洗浄庫2の上面開口
3を高い水密性を有して閉塞し、洗浄庫2の円滑な引出
し及び押入れ動作も達成される。
【0068】なお、図13に示したラビリンス構造は一
例であって、洗浄運転時にノズルから噴射される水の圧
力が相対的に低いような場合には、より簡易的なラビリ
ンス構造を採用してもよい。図17はラビリンス構造の
変形例であって、フランジ2dの上面に形成された凹溝
2d1と上蓋60の案内部61の下面に形成された凸条
61aとの間の凹凸の遊嵌のみによって迷路状の間隙が
形成されている。また、ここではフランジ2d側に頂部
2d2を設け、上蓋60側に1点で接触するように構成
している。このような構造では、ノズルから噴射された
水が上蓋60の下面に当たると上蓋60を持ち上げるよ
うに作用し、ラビリンス構造の水密性には不利である
が、水圧があまり高くない場合にはこの程度の構造で充
分使用に耐え得る。
【0069】〔第6実施例〕次に、第6発明の一実施例
である第6実施例による食器洗い機について図面を参照
して説明する。図18は本実施例による食器洗い機の要
部の構成を示す概略図である。この実施例の食器洗い機
では、第5実施例による食器洗い機のように、上蓋60
の位置を固定し、洗浄庫2が筐体1内に収納されたとき
に洗浄庫2の上面開口3と上蓋60とが対峙する構成を
採るが、洗浄庫2の上縁部と上蓋60との間の間隙を塞
ぐシールの方法が第5実施例とは相違する。
【0070】この第6実施例の食器洗い機では、洗浄庫
2の上縁部に凹溝2gを形成し、その凹溝2gの中に、
中空で且つ通水管71が連結された、弾性部材から成る
ガスケット70を設けている。通水管71は洗浄兼排水
ポンプ8の洗浄ポンプ室81に連通している。一方、上
蓋60の下面には凹溝2gに対向して凸条60bが形成
されていて、洗浄庫2が筐体1内に収納された状態では
その凸条60bと凹溝2gとの間隙は比較的狭くなって
いるものの、水密性が確保できるほどの狭さではなく、
換言すれば円滑に洗浄庫2のスライド移動が可能になっ
ている。
【0071】洗浄庫2が筐体1内に収納されたあと、洗
浄運転が開始されて洗浄兼排水ポンプ8が洗浄ポンプと
して作動すると、洗浄ポンプ室81からアーム6へと送
出される水の一部が通水管71を通ってガスケット70
内に流入する。すると、ガスケット70は徐々に膨張
し、凸条60bと凹溝2gとの間の間隙がなくなり、高
い水密性が発揮される。こうした高い水密性は洗浄ポン
プが動作している間、常に継続するから、アーム6から
噴射された水がこの境界に当たっても庫外へは漏出しな
い。洗浄兼排水ポンプ8において洗浄ポンプとしての動
作が停止されると、ガスケット70から水が抜けて凸条
60bと凹溝2gとの間に間隙が生じ、洗浄庫2はこの
ガスケット70の妨げを受けることなく円滑に前へ引出
し可能となる。
【0072】このようにして、この第6実施例による食
器洗い機では、洗浄庫2の出し入れに連動してではな
く、洗浄ポンプの動作に応じて上蓋60が洗浄庫2の上
面開口3を高い水密性を有して閉塞する。
【0073】ところで、上記第1実施例(第2〜第4実
施例でも同様)による食器洗い機では、上蓋10の下面
周縁部にガスケット10aが設けられており、上蓋10
が洗浄庫2の上面開口3を閉塞する際に、ガスケット1
0aが洗浄庫2の上縁部との間に挟まれて押し潰れるこ
とによって高い水密性を達成している。しかしながら、
この構成を次のように変形することによって、両者の間
の水密性を一段と向上させることができる。
【0074】図19はこの変形例による食器洗い機にお
ける洗浄庫2上縁部と上蓋10との断面斜視図である。
図19(a)に示すように、洗浄庫2の上縁部には凹溝
2hが形成されており、凹溝2h内には断面円筒形状又
は楕円筒形状のガスケット72が凹溝2hから突出しな
いように配設されている。一方、上蓋10の下面には凹
溝2hに対向して凸条10bが形成されている。例えば
第1実施例の食器洗い機のように、洗浄庫2が筐体1内
に押し入れられるに伴って上蓋10が下降すると、凸条
10bが凹溝2hに嵌挿されてガスケット72を押圧す
る。図19(b)に示すようにガスケット72は押し潰
されるが、ガスケット72は変形しても凹溝2hからは
み出さないので、その弾性力によって凸条10bと凹溝
2hとの間では高い水密性が達成されるとともに、ガス
ケット72が凹溝2hに収納されているためガスケット
72の保護にも有利である。
【0075】このようなシールの構成を上記実施例の如
き食器洗い機に適用することにより、上蓋が洗浄庫の上
面開口を閉塞する際の両者の密着性を一段と高め、庫外
への水漏れをより確実に防止することができる。
【0076】なお、上記実施例は単に一例であって、本
発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行えることは明ら
かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の一実施例(第1実施例)による食
器洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側面
略断面図。
【図2】 第1実施例による食器洗い機において洗浄庫
を筐体から引き出した状態での側面略断面図。
【図3】 第2発明の一実施例(第2実施例)による食
器洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側面
略断面図。
【図4】 第2実施例による食器洗い機において洗浄庫
を筐体から引き出した状態での側面略断面図。
【図5】 第3発明の一実施例(第3実施例)による食
器洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側面
略断面図。
【図6】 第3実施例による食器洗い機において洗浄庫
を筐体から引き出した状態での側面略断面図。
【図7】 第4発明の一実施例(第4実施例)による食
器洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側面
略断面図。
【図8】 第4実施例による食器洗い機において洗浄庫
を筐体から引き出した状態での側面略断面図。
【図9】 第4実施例による食器洗い機における要部の
電気系構成図。
【図10】 第4実施例による食器洗い機におけるドア
開放動作に関する制御フローチャート。
【図11】 第5発明の一実施例(第5実施例)の食器
洗い機において洗浄庫を筐体に収納した状態での側面略
断面図。
【図12】 第5実施例による食器洗い機において洗浄
庫を筐体から引き出した状態での側面略断面図。
【図13】 第5実施例による食器洗い機において洗浄
庫及び上蓋の側上縁部の縦断面図。
【図14】 図13中のA−A’矢視線における断面
図。
【図15】 第5実施例による食器洗い機における上蓋
後面の部分図。
【図16】 第5実施例による食器洗い機における洗浄
庫後面の部分図。
【図17】 第5実施例の変形例による食器洗い機にお
いて洗浄庫及び上蓋の側上縁部の縦断面図。
【図18】 第6発明の一実施例(第6実施例)による
食器洗い機の要部の構成図。
【図19】 洗浄庫と上蓋との密着性を改善するための
一実施例による食器洗い機における要部の断面斜視図。
【符号の説明】
1…筐体 1a…上壁 2…洗浄庫 2a…側壁 2b…後端リブ 2c…前壁 2d…フランジ 2e、10a、61c、70、72…ガスケット 2f…後壁 2g、2h…凹溝 3…上面開口 4…ドア 5…レール 7…貯水槽 8…洗浄兼排水ポンプ 10、60…上蓋 10b、61a…凸条 13、33…案内棒 14、34…案内筒部 15、24…ローラ 16…カム板 16a…案内溝 23…案内枠 25…突部 35a、35b…ワイヤ 36a、36b…滑車 37a、37b…案内部 38…連結部 39…トルクモータ 40…ソレノイド 41…ロック穴 42…ロック検知用スイッチ 53…平行リンク 54、55…軸 56…押圧部 57…被押圧片 61…案内部 61b…頂部 71…通水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 智也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B060 GC01 3B082 BB02 BB04 BB06 DB00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口した筐体と、該筐体から前方
    に引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の開
    口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するた
    めの上蓋とを具備する食器洗い機において、 a)筐体内上部空間で前記上蓋を略垂直上下動自在に保
    持する保持手段と、 b)前記洗浄庫に設けられた第1係合手段と、 c)前記上蓋に設けられた第2係合手段と、 を備え、洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に第1及び第
    2係合手段の係合により前記上蓋を降下させて洗浄庫の
    上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体内から引き出す際には
    第1及び第2係合手段の係合を解除して前記上蓋を上昇
    させることを特徴とする食器洗い機。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、筐体内上部空間で上蓋
    を略垂直上下動自在に案内する案内手段と、該上蓋を上
    方向に付勢する付勢手段とを含み、前記第1係合手段は
    洗浄庫の両側面にそれぞれ突設され、一方、前記第2係
    合手段は上蓋から洗浄庫の両側面の外側に延設され、 洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に第1及び第2係合手
    段の係合により上蓋を前記付勢手段による付勢力に抗し
    て引き下げて洗浄庫の上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体
    内から引き出す際には第1及び第2係合手段の係合を解
    除して前記付勢手段による付勢力により上蓋を所定の退
    避位置に保持することを特徴とする請求項1に記載の食
    器洗い機。
  3. 【請求項3】 前記第1係合手段は前記洗浄庫の両側面
    から外側に突出した突起であり、前記第2係合手段は洗
    浄庫の出し入れの際に前記突起を案内する案内路を形成
    した板状体であって、該案内路は後方側に向かって上り
    勾配を有し、且つその終端で勾配が大きくなるように形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の食器洗
    い機。
  4. 【請求項4】 前記第1係合手段は円柱体で、且つ略中
    心軸を中心に回転自在であることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の食器洗い機。
  5. 【請求項5】 前面が開口した筐体と、該筐体から前方
    に引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の開
    口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するた
    めの上蓋とを具備する食器洗い機において、 a)前記上蓋を上方向又は斜め前上方向に付勢する付勢
    手段と、 b)前記上蓋の両側面から外側に突出した突起と、 c)前記筐体の両側面内側にそれぞれ設けられ、前記突
    起を案内する案内路が前方が後方よりも高い傾斜状に形
    成された案内手段と、 d)前記上蓋にあって、前記洗浄庫が筐体内に押し込ま
    れる際に該洗浄庫の一部に当接して該上蓋を後方へ押圧
    する係合手段と、 を備え、洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に該洗浄庫と
    前記係合手段の当接により上蓋を前記付勢手段による付
    勢力に抗して斜め後下方に押し下げて洗浄庫の上面開口
    を閉塞し、洗浄庫を筐体内から引き出す際には前記付勢
    手段による付勢力により上蓋を斜め前上方へ持ち上げて
    所定の退避位置に保持することを特徴とする食器洗い
    機。
  6. 【請求項6】 前記突起は円柱体で、且つ略中心軸を中
    心に回転自在であることを特徴とする請求項5に記載の
    食器洗い機。
  7. 【請求項7】 前面が開口した筐体と、該筐体から前方
    に引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の開
    口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するた
    めの上蓋とを具備する食器洗い機において、 a)前記上蓋を、略水平状態に維持しつつ洗浄庫の上面
    開口を閉塞する位置とその斜め前上方の退避位置との間
    で揺動自在に保持する保持手段と、 b)前記上蓋が前記退避位置に来るように付勢する付勢
    手段と、 c)前記洗浄庫の両側面の前後にそれぞれ突設された第
    1係合手段と、 d)前記上蓋から前記洗浄庫の両側面の外側に延出して
    設けられた第2係合手段とを備え、 洗浄庫が筐体内に押し込まれる際に第1及び第2係合手
    段の係合により上蓋を前記付勢手段による付勢力に抗し
    て引き下げて洗浄庫の上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体
    内から引き出す際には第1及び第2係合手段の係合を解
    除して前記付勢手段による付勢力により上蓋を所定の退
    避位置に保持することを特徴とする食器洗い機。
  8. 【請求項8】 前記保持手段は、一端が前記上蓋に他端
    が前記筐体に軸着されたリンク機構であることを特徴と
    する請求項7に記載の食器洗い機。
  9. 【請求項9】 前面が開口した筐体と、該筐体から前方
    に引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の開
    口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞するた
    めの上蓋とを具備する食器洗い機において、 a)駆動源及び駆動力伝達部を含み、該駆動源による機
    械的駆動又は駆動の停止によって前記上蓋を上下動させ
    る移動手段と、 b)前記筐体内への洗浄庫の収納を検知する検知手段
    と、 c)前記検知手段により洗浄庫が筐体内に収納されてい
    ることが検知されたときに前記移動手段により前記上蓋
    を降下させて洗浄庫の上面開口を閉塞し、洗浄庫を筐体
    内から引き出す際にはそれに先立って前記移動手段によ
    り上蓋を上方へ持ち上げるべく前記駆動源を制御する制
    御手段と、 を備えることを特徴とする食器洗い機。
  10. 【請求項10】 前記移動手段は、駆動源、該駆動源の
    駆動力により前記上蓋を下方向に牽引する駆動力伝達
    部、及び、該上蓋を上方向に付勢する付勢手段とを含
    み、前記制御手段は、前記検知手段により洗浄庫が筐体
    内に収納されていることが検知されたときに、前記上蓋
    の牽引動作を行い該上蓋を降下させて洗浄庫の上面開口
    を閉塞する一方、洗浄庫を筐体内から引き出す際には、
    それに先立って前記牽引動作を解除して前記付勢手段に
    よる付勢力により上蓋を上方へ持ち上げるべく前記駆動
    源を制御することを特徴とする食器洗い機。
  11. 【請求項11】 筐体内からの洗浄庫の引出し動作を禁
    止する開放禁止手段を更に備え、前記検知手段は、該開
    放禁止手段により洗浄庫の引出し動作が禁止されている
    状態をもって洗浄庫が収納された状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の食器洗い
    機。
  12. 【請求項12】 洗浄庫が筐体内に収納されている状態
    では、前記上蓋が上昇して洗浄庫から離間した後に、前
    記開放禁止手段による洗浄庫の引出し動作の禁止を解除
    することを特徴とする請求項11に記載の食器洗い機。
  13. 【請求項13】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の
    開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞する
    ための上蓋とを具備する食器洗い機において、 前記上蓋は前記洗浄庫が筐体内に収納された状態でその
    上面開口を覆う位置に固定され、少なくとも、洗浄庫の
    両側面の上縁部とこれに対向する上蓋の両側縁部とに、
    凹凸を組み合わせて両者の間隙を入り組んだ形状に成し
    たラビリンス構造によるシールを用いたことを特徴とす
    る食器洗い機。
  14. 【請求項14】 前記洗浄庫はその両側壁上縁部に外側
    に延出する延片部を有し、前記上蓋はその両側縁部に前
    記延片部を外側から抱囲する囲繞部を有することを特徴
    とする請求項13に記載の食器洗い機。
  15. 【請求項15】 前記ラビリンス構造の凹凸のうち、少
    なくとも一部を接触させたことを特徴とする請求項13
    又は14に記載の食器洗い機。
  16. 【請求項16】 前面が開口した筐体と、該筐体から前
    方に引き出し自在であって上面に食器収納・取出し用の
    開口を有する洗浄庫と、該洗浄庫の上面開口を閉塞する
    ための上蓋とを具備する食器洗い機において、 前記上蓋は前記洗浄庫が筐体内に収納された状態でその
    上面開口を覆う位置に固定され、前記洗浄庫の上縁部又
    はこれに対向する上蓋の縁部のいずれか一方に弾性体か
    ら成る中空体を設け、該中空体内部に水を供給するため
    の通水路を形成し、洗浄庫が筐体内に収納された状態で
    あるときに前記中空体に水を送給して該中空体を膨張さ
    せ、洗浄庫の上縁部とこれに対向する上蓋の縁部との間
    の間隙を閉塞するようにしたことを特徴とする食器洗い
    機。
  17. 【請求項17】 前記洗浄庫内に収容された食器類に水
    を噴射するための洗浄ポンプを用いて前記中空体への水
    の送給を行うことを特徴とする請求項16に記載の食器
    洗い機。
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