JP2008167919A - 引き出し式食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き出し式食器洗い機について、閉蓋動作のセンターリング(左右方向の位置調整)時に、センターリングによる抵抗のために洗浄槽の押し込みに動作の円滑さが損なわれないようにし、蓋体下面のパッキンが洗浄槽に当接して圧縮された状態で過大な位置調整力が蓋体に作用することがないようにする。
【解決手段】下面にパッキンを備えた蓋体が洗浄機本体1に昇降自在に支持され、洗浄槽2の押し込み動作で開蓋バネに抗して蓋体3を下降させて閉蓋させるよう引き出し式食器洗い機を構成し、蓋体3の下面の前方又は後方の左右にカム凹部3aを、洗浄槽の上面の前方又は後方の左右にカム凸部を設け、上記カム凹部、カム凸部は、蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽上縁面に対して左右方向に移動させるカム面を有し、上記カム凸部が左右方向に弾性を有し、左右方向の力を受けたときに弾性的に変形するようにした。
【選択図】 図3

Description

この発明は、引き出し式食器洗い機、殊にその蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置を自動的に調整するセンターリング機構に関するものであり、蓋体の下面にパッキンがあり、洗浄槽の出し入れ動作に連動して開蓋バネに抗して蓋体が昇降し、これによって洗浄槽が開閉される食器洗い機について、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置ずれのために蓋体と洗浄槽間の密封性が低下するのを防止するものである。
洗浄機本体の底面に設けた左右のレールで洗浄槽が出し入れ自在に支持されており、洗浄槽の出し入れ動作に連動して昇降するように蓋体が洗浄槽本体に支持されており、蓋体のパッキンが洗浄槽の上縁面に当接して蓋体と洗浄槽間を密封するものがある。
そして、上記蓋体の支持機構として前後左右の4つの平行リンクを用い、蓋体を戻しバネ(開蓋バネ)で前方に付勢してあり、洗浄槽の押し込み動作によりその後端で蓋体後端に下向きに設けられたフランジを押して、上記戻しバネに抗して蓋体を後方に移動させ、上記平行リンクで斜め下方に移動させて閉蓋させるものがある(特許第3789775号公報の第15図参照)。
また、開蓋バネである線材バネの中央を洗浄機本体に取付け、前後両端で蓋体を支持させ、洗浄槽の外側面の傾斜カムと蓋体の外側部にカムローラを設けてあり、洗浄槽の押し込み動作で上記傾斜カムと上記カムローラとが当接してカム作用を奏し、このカム作用で、上記線材バネに抗して蓋体を引き下げるようにしたものがある(特許第3789775号公報)。この後者の構成の概要は図8、図9、図10に示すとおりであり、その洗浄機本体201の底の左右のレールRによって、洗浄槽202が出し入れ自在に支持されている。
洗浄機本体201の側壁面に線材バネ204の中央部が係止されており、この線材バネ204の前後両端204a,204aで蓋体203を支えている。
洗浄機本体201にガイドローラ201aがあり、蓋体203の左右両側に設けた支持板205に縦方向スロット205aがあり、当該縦方向スロット205aに上記ガイドローラ201aが嵌っていて、蓋体203の昇降動作を案内している。
洗浄槽202の前後左右に傾斜カム211があり、これに対向するカムローラ231が蓋体203の左右の支持板205の前後に設けられている。
洗浄槽202が押し込まれると、その押し込み動作の最終段階で、上記傾斜カム211の傾斜カム面211aに上記カムローラ231が当接して押し下げられる。これによって蓋体203が引き下げられ、そのパッキンpが洗浄槽202の上縁面に当接して洗浄槽が密閉される。
上記背景技術においては、蓋体下面にパッキンpが固定されており、閉蓋時に上記パッキンpが洗浄槽の上縁面に当接して蓋体と洗浄槽上縁面間を密封する。しかし、組み立て誤差、洗浄機本体の歪みなどで洗浄槽202の上縁面に対してパッキンpが左右方向に大きく位置ずれしていると、パッキンpによる密封性が低下し、蒸気漏れ、水漏れを生じることになる。
洗浄槽202はレールRで洗浄機本体201の底面に支持されており、蓋体203は洗浄機本体に平行リンクや線材バネ等で昇降自在に支持されているので、洗浄槽の洗浄機本体201に対する左右方向の組み付け誤差及び蓋体の洗浄機本体に対する組み付け誤差によって蓋体と洗浄槽間に左右方向位置ずれが生じ、また、輸送時や設置時の取扱不備による洗浄機本体の変形、加工バラツキや熱的劣化等による洗浄槽の変形によっても同様に左右方向位置ずれが生じる。
〔従来技術1〕
ところで、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置ずれを調整して位置合わせをすることを目的とした発明は既に公知であり、その一例が特許第3275885号公報に記載されている。この公知例は、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向のセンターリング機構(位置調整機構)を備えていて、洗浄槽の押し込み動作で上記センターリング機構が働いて、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の位置合わせを行うものである。しかしこのものは、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の位置ずれを調整することで、間接的に蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置ずれを調整するものであるが、蓋体の洗浄機本体に対する位置ずれを直接調整する機能はないから、実際問題として、洗浄槽の洗浄機本体に対する左右方向の位置ずれが解消されず、したがって、蓋体の洗浄槽に対する位置合わせ精度が低くなるのは避けられない。
〔従来技術2〕
また、蓋体と洗浄槽間の左右方向位置ずれを防止することを目的とする発明として、蓋体の洗浄槽に対する左右方向のセンターリング機構(位置調整機構)を備えていて、洗浄槽の押し込み動作で上記センターリング機構が働いて、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置合わせを行うものも公知である(特許第3417352号公報、特許第3417353号公報)。このものは、蓋体の洗浄槽に対する位置を直接調整するものであるから、蓋体の洗浄槽に対する位置合わせの精度は高い。この従来技術(従来技術2)の一例が図11、図12に示されている。
この従来技術2は、下面にパッキンを備えた蓋体103が平行リンク104で洗浄機本体101に支持されている形式のものである。そして、洗浄槽102が押し込まれると、その後端の押圧部102aで蓋体103の下面に突設されたフランジ103aを押して戻しバネ103sに抗し蓋体103を後退させながら平行リンク104で引き下げる食器洗い機について、センターリング機構を設けたものである。
そして、上記従来技術のセンターリング機構は、洗浄槽102の前方の左右両端に第1のガイド102bを設け、蓋体103の前方の左右両端に第2のガイド103bを設けたものであり、洗浄槽102が押し込まれると、第1のガイド102bが蓋体103の第2のガイド103bに内側から接触して、左右方向にずれている分だけ、蓋体103を左右方向(ずれを調整する方向)に押して、洗浄槽に対する左右方向位置を調整(センターリング)する。そして、洗浄槽の押し込み動作の終点の近傍で、押圧部102aが上記フランジ103aに当接してこれを押し、平行リンク104で蓋体103が押し下げられて閉蓋させる。
以上が従来技術2の概要であるが、このものにおいてはセンターリングして後の閉蓋動作中に第1のガイド102bと第2のガイド103bとが当接して擦れ合うことになり、洗浄槽の押し込み動作の閉蓋前から閉蓋完了まで上記第1のガイドと第2のガイドとの摩擦力が抵抗として作用することになる。そして、蓋体の洗浄槽に対する左右方向のずれが大きいと、上記摩擦力が洗浄槽の押し込み動作に対する大きな抵抗となり、このため押し込み動作の円滑さが損なわれることになる。
特許第3789775号公報 特許第3275885号公報 特許第3417352号公報 特許第3417353号公報
蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置を調整する(センターリング)のは、閉蓋状態で洗浄槽の所定位置にパッキンを当接させるためであるから、これは閉蓋動作の前段階でなされる必要はなくて後段階(最終段階)でなされればよく、また、このようにすることによって、洗浄槽の押し込み動作に対する抵抗を抑制することができる。
他方、上記の位置調整が閉蓋動作の後段階でなされると、蓋体下面のパッキンが洗浄槽の上縁面に当接し、強く圧縮されてからも当該位置調整力が蓋体に作用する場合があり、そうすると、パッキンが過大な力を受けて大きくゆがめられ、パッキンの密封性能が低下しその耐久性が損なわれる可能性がある。
この発明は、上記従来技術について、蓋体の洗浄槽に対するセンターリング(左右方向の位置調整)が閉蓋動作の最終段階でなされるようにし、これによって、上記センターリングによる抵抗のために洗浄槽の押し込み動作の円滑さが損なわれることがないようにし、
さらに、蓋体下面のパッキンが洗浄槽に当接して圧縮された状態で過大な位置調整力が蓋体に作用することがないようにすることをその課題とするものである。
上記課題を解決するための手段は、洗浄槽がレールを介して洗浄機本体に出し入れ自在に支持され、下面にパッキンを備えた蓋体が洗浄機本体に昇降自在に支持されており、洗浄槽の押し込み動作に連動して開蓋バネに抗して蓋体を下降させて閉蓋させるようになっている引き出し式食器洗い機を前提として、次の(イ)〜(ニ)によるものである。
(イ)蓋体の下面の前方又は後方の左右にカム凹部があり、
(ロ)洗浄槽の上面の前方又は後方の左右にカム凸部があり、
(ハ)上記カム凹部、カム凸部は、蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽上縁面に対して左右方向に移動させるカム面を有し、
(ニ)上記カム凸部が左右方向に弾性を有し、左右方向の力を受けたときに弾性的に変形するようになっていること。
〔作用〕
洗浄槽が押し込まれるとき、その押し込み動作の最終段階になってから洗浄槽の閉蓋動作が開始される。
例えば、蓋体が平行リンクで洗浄機本体に支持されているものでは、洗浄槽で蓋体が後方に押されて平行リンクで引き下げられ、また、洗浄槽に傾斜カムがあり、蓋体にカムローラがあるものでは、上記傾斜カムでカムローラが押し下げられて、カムローラを介して蓋体が引き下げられる。
閉蓋動作が進んで蓋体下面のパッキンが洗浄槽の上縁面に接近する程度に下降すると、蓋体に設けられた上記カム凹部が洗浄槽に設けられた上記カム凸部に嵌合し始め、蓋体の下降に伴って深く嵌り込んでゆく。
上記カム凹部、カム凸部は、互いに嵌合することで蓋体を洗浄槽に対して左右方向に移動させるカム面を有するから、上記カム凹部、カム凸部が互いに嵌合されると、そのカム作用で、左右方向へずれている分だけ蓋体が左右方向に押し戻され、その洗浄槽に対する左右方向位置が調整され、調整された位置で洗浄槽を閉蓋する。
以上のように、洗浄槽の押し込み動作の最終段階で閉蓋動作が開始され、当該閉蓋動作の最終段階で上記カム凹部がカム凸部に嵌合し始め、そして、閉蓋動作が終了するまでに、蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置の調整(センターリング)が完了することになる。
それゆえ、上記カム凸部とカム凹部とによる位置調整機構(センターリング機構)が洗浄槽の押し込み操作に対する抵抗となるのは、当該押し込み動作の最終段階での少しの間であるから、これが洗浄槽の押し込み動作の円滑さを損なうことはない。
他方、蓋体は左右方向の位置ずれが大きいと、その下面のパッキンが洗浄槽に強く圧接されてからも上記位置調整作用がなされることがあり、この場合は、パッキンと洗浄槽間の摩擦抵抗が大きくなり、上記位置調整作用に対する抵抗が大きくなる。
この発明のカム凸部は左右方向に弾性を有し、所定以上の左右方向力に対して弾性的に変形するようになっているから、パッキンが洗浄槽に当接する前の段階では、蓋体は左右方向に軽く動かされるが、パッキンと洗浄槽間の摩擦抵抗が大きくなると、蓋体の左右方向への動きに対する抵抗が急に大きくなるので、この抵抗に負けてカム凸部が左右方向に弾性的に変形する。したがって、蓋体に対する位置調整作用によってそれ以上蓋体が左右方向に無理に押されることはなく、そのパッキンが無理に引きずられて大きくゆがめられることは回避される。
なお、カム凹部を洗浄槽に設け、カム凸部を蓋体に設ける構成でもセンターリング機構として支障なく機能するから、カム凸部を洗浄槽と蓋体のいずれに設けるかは選択的設計的事項の範囲内のことである。
なお、上記カム凸部の根元に溝を設けて弱くすることによりカム凸部に左右方向の弾性を持たせることができ、また、カム凸部をゴム板などの弾性板を介して洗浄槽上面に固定してカム凸部に左右方向力に対する弾性を持たせることができる。
以上のとおり、閉蓋動作における蓋体の下降で互いに嵌合するカム凸部とカム凹部とを蓋体下面、洗浄槽上面に設けたことで、洗浄槽の押し込み動作の最終段階で蓋体の洗浄槽に対する位置調整(センターリング)がなされるので、この位置調整による洗浄槽の押し込み動作に対する抵抗を最小限にすることができる。
また、上記カム凸部及びカム凹部を蓋体又は洗浄槽の前方及び後方の左右に上記位置合わせカムを設けることで、蓋体全体の洗浄槽に対する左右方向の位置合わせ精度を一層高くすることができる。
そして、上記カム凸部が左右方向に弾性変形可能であるから、蓋体下面のパッキンが洗浄槽に強く圧接されて摺動抵抗が大きくなり、その結果、蓋体の左右方向移動に対する抵抗が大きくなると、カム凸部が傾斜面のカム作用で左右方向に強く押されるときはカム凸部が左右方向に大きく弾性変形するから、蓋体を左右方向に押す力が抑制される。したがって、パッキンが過大な引きずり力を受けて大きくゆがんでその密封性能が損なわれたり損傷したりすることは回避される。
次いで、図面(図1,図2,図3)を参照して本発明の実施例を説明する。この実施例は、傾斜カムとカムローラによるカム作用で蓋体を引き下げて閉蓋する従来のもの(例えば特許第3789775号公報の従来技術)に本発明を適用したものである。
実施例1の洗浄槽2は、洗浄機本体1にレールR(図8参照)で出し入れ自在に支持されており、また、洗浄機本体1に蓋体3が上下動自在に支持されている。
蓋体3は線材バネ4(図8参照)で押し上げられており、通常は開位置に保持されている。そして、洗浄槽2が洗浄機本体1に押し込まれたときに上記蓋体3がカム機構(傾斜カム11とカムローラ31によるもの)で上記線材バネ4に抗して引き下げられる。
蓋体3が引き下げられたときにパッキンpが洗浄槽2の上縁面に圧接され、洗浄槽2が閉蓋される。蓋体3の左右両側に支持板10がそれぞれ固定されており、当該支持板10の前後両部にカムローラ31が取付けられている。また、線材バネ4の中央が洗浄機本体1の側壁に係止されており、線材バネ4(図8の線材バネ204と同じ)の前後両側端でガイドローラ32の軸を押し上げ、これによって蓋体3を押し上げている。
洗浄槽2の側壁の上方部の前後に傾斜カム11,11があり、他方、蓋体3に固定された支持板10の前後にカムローラ31,31があって、これが上記傾斜カム11,11にそれぞれ対向しており、また、洗浄機本体1の左右両側壁の上方部の前後に傾斜ガイド孔12,12があり、他方、蓋体3の前後にガイドローラ32,32があって、これが上記傾斜ガイド孔12にそれぞれ挿入されている。
洗浄槽2が洗浄機本体1に押し込まれるとき、その押し込みストロークの最終段階で洗浄槽2の傾斜カム11,11が前後のカムローラ31,31に当接してこれを傾斜カム面11aで押して、カムローラ31を介して蓋体3を引き下げる。このとき、ガイドローラ32が傾斜ガイド孔12内を下方に移動しつつ、当該ガイド孔12に沿って斜め後方に移動する。この斜め後方への移動によって、洗浄槽2の上縁面に対する後方への相対移動が少なくなり、蓋体3はこの状態で洗浄槽2の上面に対して降下することになる。したがって、洗浄槽2の上縁面が蓋体3のパッキンpに当接してからの蓋体3に対して後方への移動は小さいから、上記パッキンpが強く圧縮された状態で無理に引きずられてゆがめられることはない。
洗浄槽2の後方の左右両側の上面にカム凸部2a,2aがそれぞれあり、他方、蓋体3の後方の左右両側にカム凹部(前後方向の長孔)3a,3aがある。カム凸部2aとカム凹部3aとは、蓋体3の閉蓋動作で互いに嵌合するものであるから、前後方向に若干の相対運動を伴って嵌合することになるので、カム凹部3aの前後方向長さがカム凸部2aよりも若干大きく、その分だけ、前後方向の余裕をもって嵌合される。
上記カム凸部2a,2aは上端が下端に対して後方に偏心した裁頭円錐体であり、カム凹部3a,3aは内面が垂直な長孔である。蓋体3が引き下げられるとカム凸部2a,2aがカム凹部3a,3aに嵌り込むとき、蓋体3が洗浄槽2に対して左右方向にずれていると、左右いずれかのカム凸部2aの傾斜カム面にカム凹部3aの下端内面3a−1が当接し、そのカム作用で蓋体3を洗浄槽2に対して左右いずれかの方向に押し、これによって位置の調整(センターリング)がなされ、所定の位置に調整された状態で閉蓋される(図2参照)。カム凸部2aとカム凹部3aとの嵌め合い深さ及び傾斜カム面の角度を適当な範囲に選択することによって、必要な範囲での左右方向への位置調整を行うことができる。
嵌め合い深さを深くしてカム面の傾斜角度を小さくすることで、洗浄槽の押し込み動作に対する位置調整(センターリング)による抵抗の増加を抑制することができるが、蓋体の昇降高さとの関係からして、嵌め合い深さを余り深くすることもできないので、嵌め合い深さを3〜5mm程度にし、カム面の傾斜角度を20度(円錐角度40度)程度にするのがよい。
洗浄槽2が引き出されるときは、その引き出し動作の最初の段階で、カムローラ31が傾斜カム11のカム面に沿って上昇してカム面から外れ、蓋体3が線材バネ4で押し上げられて開蓋される。
カム凸部2aは洗浄槽2とは別体のプラスチック製であり、弾性板2gを介して洗浄槽2の上面に接着して固定されている。
上記弾性板2gは硬質ゴム(例えば、硬度がHs70〜80)のEPDMゴム)製の厚さ3〜4mmであり、カム凸部2aがカム凹部3aの内面下端で強く押されると、これが弾性変形してカム凸部2aが左右方向に弾性的に変形するようになっている。
この実施例では蓋体3のパッキンpが洗浄槽2の上縁面に当接して洗浄槽が閉蓋された状態でパッキンpと洗浄槽2間の摩擦抵抗は、例えば6kg程度以上になるので、カム凸部2aは、蓋体3による洗浄槽2に対する閉蓋が完了する直前段階でカム凹部3aに押されて横方向に変形することになる。これにより、パッキンpがカム凸部2aとカム凹部3aとのカム作用で横方向に強く押されて著しくゆがめられることはない。
実施例1ではカム凸部2aを洗浄槽2に設け、カム凹部3aを蓋体下面に設けているが、これらを逆にして、カム凹部3aを洗浄槽に設け、カム凸部2aを蓋体3に設けた構造にすることもできる。
実施例2は図4に示すものであり、カム凸部に弾性を持たせるための構造において実施例1と異なり、その他の構造においては実施例1と違いはない。実施例2のカム凸部22はその形状においてカム凸部2aと違いはないが、洗浄槽2の後部2dから一体に突設されているものであり、その根元に水平方向の切り欠き22cがある。この切り欠き22cによってカム凸部22の根元は曲げに対する剛性が低くなり、横方向の力を受けると左右方向に弾性的に変形する。
実施例3は図5に示すものであり、実施例1、実施例2に対してカム凸部をカム弾性板42にした点、蓋体3の下面のカム凹部をカム窪み43で構成した点で異なり、その他の構造では違いがない。
カム弾性板42は厚さが0.6〜0.8mmのバネ用鋼板を角度45度のV形に曲げて製作されたものであり、カム窪み43は内側面が傾斜面になっている。
カム弾性板42は底辺42aと傾斜辺42bによるもので、底辺42aに2つの孔があり、この孔に止めネジ42hを挿入して洗浄槽2の上面に上記底辺42aを固定している。
閉蓋動作で蓋体3が下降すると、カム窪み43にカム弾性板42の傾斜辺42bが嵌り込み、蓋体3が洗浄槽2に対して左右方向にずれていれば、左右いずれかのカム弾性板42の傾斜辺43bがカム窪み43の傾斜面に当接し、そのカム作用で蓋体3を押して左右方向への位置調整(センタリング)がなされる。
カム弾性板42のカム作用によって蓋体3が左右方向に押されて位置調整がなされる。しかし、蓋体3のパッキンpが洗浄槽2に当接して洗浄槽3との摩擦力が増大すると、その後の蓋体3の左右方向への移動に対する抵抗(上記摩擦力による抵抗)が増大するので、この抵抗に負けてカム弾性板の傾斜辺42bが弾性変形する。したがって、パッキンpが洗浄槽2に当接して後、蓋体3の左右方向移動に対する抵抗が増大すると、蓋体3がカム凸部によって無理に左右方向に押され、そのためにパッキンpが無理に引きずられて大きくゆがめられることは回避される。
実施例4は図6に示しているものであり、カム凸部を容易に交換できるようにした例である。この実施例4のカム凸部2aは洗浄槽2とは別体のもの、すなわち、実施例1のカム凸部2aを止めねじ2sで洗浄槽2に固定したものである。このものにおけるカム凸部2aの底面にネジ孔を設け、弾性板2gに中心孔を設け、洗浄槽の所定位置に孔を設けてあり、止めネジ2sを洗浄槽の孔から挿入してカム凸部2aのネジ孔にねじ込んで、カム凸部2aを洗浄槽に着脱自在に固定している。
例えば、カム凸部2aの傾斜カム面、カム凹部3aの内面が摩耗したときは、止めネジ2aを外すことによってカム凸部2aを容易に交換することができる。
実施例5は図7に示しているものであり、カム凸部を容易に交換できるようにした他の例である。この実施例5のカム凸部53は洗浄槽2とは別体で、裁頭円錐形状になっており、その下方の取付け部に環状溝53aが設けられている。
他方、洗浄槽2の上面に前後方向に長い鍵穴形状の取付け孔54があり、その丸孔部54aにカム凸部53の取付け部を挿入し、カム凸部53を矢印方向に移動させて環状溝53aの軸部53bを取付け孔54のスロット部54bにきつく嵌め込んで固定している。この実施例では止めネジが不要であり、簡単容易に、カム凸部を着脱することができる。
〔その他〕
洗浄槽と蓋体の前方又は後方に左右一対のカム凹部又はカム凸部を設けてこれらのカム作用で、蓋体の洗浄槽に対する左右方向の位置合わせを行って、左右方向の位置ずれに起因してパッキンによるシール性が低下することを回避するものの実施例を説明したが、蓋体の下面の前方及び後方の中央に前後一対のカム凹部(又はカム凸部)があり、洗浄槽の上面の前方及び後方の中央に前後一対のカム凸部(又はカム凹部)があって、蓋体が下降したときに上記カム凹部にカム凸部が嵌り合うようにすれば、蓋体の前部、後部がそれぞれのカム凹部とカム凸部とのカム作用で左右方向に位置合わせされるので、上記構成でも上記実施例と同様の作用効果を奏する。
は、実施例1の平面図である。 は、図1のX−X断面図である。 は、図1のY−Y断面図である。 は、実施例2の図3と同様の断面図である。 は、実施例3の図3と同様の断面図である。 は、実施例4の図3と同様の断面図である。 は、実施例5の図3と同様の断面図である。 は、背景技術の断面図である。 は、図8の閉蓋状態での一部拡大図である。 は、図9と同様の開蓋状態での一部拡大図である。 は、従来技術の断面図である。 は、従来技術の平面図である。
符号の説明
1:洗浄機本体
2:洗浄槽
2a:カム凸部
2g:弾性版
2s:止めネジ
3:蓋体
3a:カム凹部
11:傾斜カム
11a:傾斜カム面
12:傾斜ガイド孔
22:長孔
31:カムローラ
32:ガイドローラ
42:カム弾性板
43:カム窪み
53:カム凸部
53a:環状溝
53b:軸部
54:取付け孔
54a:丸孔部
54b:スロット部

Claims (3)

  1. 洗浄槽がレールを介して洗浄機本体に出し入れ自在に支持され、下面にパッキンを備えた蓋体が洗浄機本体に昇降自在に支持されており、洗浄槽の押し込み動作に連動して開蓋バネに抗して蓋体を下降させて閉蓋するようになっている引き出し式食器洗い機において、
    蓋体の下面の前方又は後方の左右にカム凹部(又はカム凸部)があり、
    洗浄槽の上面の前方又は後方の左右にカム凸部(又はカム凹部)があり、
    上記カム凹部、カム凸部は、蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽の上縁面に対して左右方向に移動させるカム面を有し、
    上記カム凸部が左右方向に弾性を有し、左右方向の力を受けたときに弾性的に変形するようになっている引き出し式食器洗い機。
  2. 洗浄槽の押し込み動作の最終段階で閉蓋動作が開始され、当該閉蓋動作の最終段階で上記カム凸部がカム凹部に嵌合し始め、閉蓋動作が終わるとき、蓋体の洗浄槽に対する左右方向位置の調整(センターリング)も終わるように上記カム凸部とカム凹部との作用範囲が規制されている、請求項1の引き出し式食器洗い機。
  3. 洗浄槽がレールを介して洗浄機本体に出し入れ自在に支持され、下面にパッキンを備えた蓋体が洗浄機本体に昇降自在に支持されており、洗浄槽の押し込み動作に連動して開蓋バネに抗して蓋体を下降させて閉蓋するようになっている引き出し式食器洗い機において、
    蓋体の下面の前方及び後方の中央にカム凹部(又はカム凸部)があり、
    洗浄槽の上面の前方及び後方の中央にカム凸部(又はカム凹部)があり、
    上記カム凹部、カム凸部は、蓋体が下降したとき、上記カム凹部にカム凸部が嵌り込んで蓋体を洗浄槽の上縁面に対して左右方向に移動させるカム面を有し、
    上記カム凸部が左右方向に弾性を有し、左右方向の力を受けたときに弾性的に変形するようになっている引き出し式食器洗い機。
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