JP2007093857A - 内視鏡用冷却装置及びこれを備える耐熱内視鏡 - Google Patents

内視鏡用冷却装置及びこれを備える耐熱内視鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】長さ寸法の異なる様々な内視鏡挿入部に対応することができるだけでなく、効率よく冷却することができ、さらに、簡易な構成によって、内視鏡挿入部の先端部分を従来のように大径化させることのない内視鏡用冷却装置及びこれを備える耐熱内視鏡を提供すること。
【解決手段】内視鏡挿入部6を挿通させるための挿通孔31が形成され、この挿通孔31に前記内視鏡挿入部6が挿通された状態で、前記内視鏡挿入部6の外周面と前記挿通孔31の内周面との間に冷却用流体を供給するための流体供給口32を有するガイドチューブ27を備え、前記ガイドチューブ27の長さ寸法が、前記内視鏡挿入部6の長さ寸法より短く設定されており、前記ガイドチューブ27に、前記挿通孔31に前記内視鏡挿入部6が挿通された状態で、前記内視鏡挿入部6の長さ方向の任意の位置で前記ガイドチューブ27を固定するための固定手段が設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内視鏡挿入部を冷却するための内視鏡用冷却装置およびこれを備える耐熱内視鏡に関するものである。
近年、医療分野や工業分野などの様々な分野において、被検体に挿入される内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部に設けられた固体撮像素子(CCD)などの撮像部と、内視鏡挿入部の基端部に接続されてその内視鏡挿入部の各種操作を行うための操作部と、を備える種々の内視鏡が利用されている。このような内視鏡においては、固体撮像素子の耐熱温度の関係から最大使用許容温度が80℃程度に制限されている。そのため、例えば、内部の温度が200℃以上となるようなエンジンなどに内視鏡挿入部を挿入して、その内部の様子を観察することができない。
そこで、操作部から内視鏡挿入部の全長にわたって、内視鏡挿入部の外周面を覆う筒状の外側軟性体を設け、内視鏡挿入部の外周面と外側軟性体の内周面との間に、内視鏡挿入部の基端側から冷却用流体を流すようにした耐熱内視鏡が周知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、内視鏡挿入部の先端に冷却アタッチメントが取り付けられるようになっており、この冷却アタッチメント内に寒剤や冷却用タンクなどを設けたものも周知となっている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−46482号公報 特許第2731224号公報
しかしながら、上記のような内視鏡挿入部の全長にわたって外側軟性体を設けるような構成では、内視鏡挿入部を適正に冷却するために、長さ寸法の異なる様々な内視鏡挿入部に合わせて外側軟性体を複数種類用意しなければならないという問題がある。また、内視鏡挿入部の全長にわたって冷却用の流体が流されるため、固体撮像素子を冷却するのに多量の流体を流す必要がある。
また、冷却アタッチメントを取り付ける構成では、冷却アタッチメントの構造が複雑になるだけでなく、内視鏡挿入部の先端部分の外径が大きくなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、長さ寸法の異なる様々な内視鏡挿入部に対応することができ、効率よく冷却することができる内視鏡用冷却装置及びこれを備える耐熱内視鏡を提供することを目的とする。
また、簡易な構成によって、内視鏡挿入部の先端部分を従来のように大径化させることのない内視鏡用冷却装置及びこれを備える耐熱内視鏡を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る内視鏡用冷却装置は、被検体に挿入される長尺状の内視鏡挿入部を冷却するための内視鏡用冷却装置であって、前記内視鏡挿入部を挿通させるための挿通孔と、冷却用流体を供給する流体供給手段に連結するための冷却用連結部と、を有するガイドチューブを備え、前記ガイドチューブの長さ寸法が、前記内視鏡挿入部の長さ寸法より短く設定されており、前記ガイドチューブに、前記内視鏡挿入部が前記挿通孔に挿通された状態で、前記内視鏡挿入部の長さ方向の任意の位置で前記ガイドチューブを固定するための固定手段が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、長さ寸法の短いガイドチューブの挿通孔に内視鏡挿入部が挿通された状態で、固定手段により、内視鏡挿入部の長さ方向の任意の位置でガイドチューブが固定される。そして、流体供給手段から供給された冷却用流体が冷却用連結部を介してガイドチューブに流される。
これにより、内視鏡挿入部の冷却すべき任意の箇所にガイドチューブを固定することができ、その冷却すべき箇所に冷却用流体を集中して流すことができることから、少量の冷却用流体で内視鏡挿入部を冷却することができる。また、従来のように寒剤や冷却用タンクなどをガイドチューブ内に設ける必要もない。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記ガイドチューブが、本体チューブと、この本体チューブの長さ方向に移動可能な固定リングと、を備えるとともに、前記固定手段が、前記固定リング内において前記内視鏡挿入部が挿通される弾性体を備え、前記弾性体は、前記固定リングが前記本体チューブの長さ方向に移動したときに、前記本体チューブと前記固定リングとにより押圧されて、その少なくとも一部が縮径するように弾性変形することを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、ガイドチューブの挿通孔に内視鏡挿入部が挿通された状態で、固定リングをガイドチューブの長さ方向に移動させると、内視鏡挿入部が挿通された弾性体が、ガイドチューブと固定リングとにより押圧されて、その少なくとも一部が縮径するように弾性変形する。そのため、内視鏡挿入部の外周面に弾性体が押し付けられて、これによりガイドチューブの長さ方向の移動が規制される。
これにより、内視鏡挿入部の任意の位置において、簡易な構成により確実にガイドチューブを固定することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記固定リングが、前記本体チューブに着脱可能に連結されることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、固定リングが、ガイドチューブに着脱可能に連結される。
これにより、ガイドチューブまたは固定リングが故障した場合であっても、そのいずれか一方を容易に修理交換することができ、経済性や利便性を向上させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記固定手段が、前記ガイドチューブの内部において前記内視鏡挿入部が挿通される弾性部材からなる弾性Oリングを備え、この弾性Oリングの内径が、前記内視鏡挿入部の外径と同等以下に設定されていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、弾性Oリングを介してガイドチューブに内視鏡挿入部を挿通させ、ガイドチューブを任意の位置に配する。このとき、弾性Oリングの内径が、内視鏡挿入部の外径と同等以下に設定されていることから、弾性Oリングによってガイドチューブが内視鏡挿入部に固定される。
これにより、内視鏡挿入部の任意の位置において、より簡易な構成によってガイドチューブを容易に固定することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記固定手段が、長さ方向に貫通する貫通孔を有し弾性部材からなる弾性固定部品を備え、前記貫通孔が、前記弾性固定部品の基端側に配される小径孔と、先端側に配される大径孔とから構成されており、前記小径孔の内径が、前記内視鏡挿入部の外径と同等以下に設定されるとともに、前記大径孔の内径が、前記ガイドチューブの外径と同等以下に設定されていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、弾性固定部品の貫通孔に、小径孔側から内視鏡挿入部を挿通させて、ガイドチューブを大径孔に嵌合させる。このとき、小径孔の内径が、内視鏡挿入部の外径と同等以下に設定されるとともに、大径孔の内径が、ガイドチューブの外径と同等以下に設定されていることから、ガイドチューブが弾性固定部品を介して内視鏡挿入部に連結固定される。
これにより、内視鏡挿入部の任意の位置において、簡易な構成によってガイドチューブを容易に固定することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記固定手段が、前記内視鏡挿入部が挿通される弾性部材からなるくさび部材を備え、このくさび部材が、前記内視鏡挿入部に挿通された状態で、前記ガイドチューブの基端部に嵌合可能になっていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、くさび部材に内視鏡挿入部を挿通させて、そのくさび部材を内視鏡挿入部の任意の位置に配する。そして、ガイドチューブの挿通孔に内視鏡挿入部を挿通させて、くさび部材をガイドチューブの基端部に嵌合させる。
これにより、内視鏡挿入部の任意の位置において、簡易な構成により確実にガイドチューブを固定することができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記内視鏡挿入部の外周面と前記挿通孔の内周面との間に、前記内視鏡挿入部と前記ガイドチューブとを同心上に配するためのスペーサが配されていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、ガイドチューブの挿通孔に内視鏡挿入部を挿通させると、内視鏡挿入部の外周面と挿通孔の内周面との間にスペーサが配される。そのため、内視鏡挿入部とガイドチューブとが同心上に配される。
これにより、内視鏡挿入部の外周面に、冷却用流体を均一かつ一様に流すことができ、内視鏡挿入部の任意の位置を、より効果的に冷却することができる。
なお、スペーサは、ガイドチューブの全長にわたって配するようにしてもよいし、内視鏡挿入部の特に冷却の必要な部分にのみ配するようにしてもよい。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記ガイドチューブが、本体チューブと、この本体チューブよりも小径に形成されて前記本体チューブ内に配された補助チューブと、を備え、前記補助チューブが、前記本体チューブから出没可能に設けられていることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、補助チューブが本体チューブ内から出没する。そして、補助チューブを本体チューブ内から突出させると、ガイドチューブ全体の長さ寸法が長くなる。反対に、補助チューブを本体チューブ内に没入させると、ガイドチューブ全体の長さ寸法は短くなる。
これにより、内視鏡挿入部の冷却の必要な部分に合わせて、ガイドチューブの長さ寸法の長短を調整することができ、より一層冷却効率を向上させることができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記本体チューブと前記補助チューブとが着脱可能に連結されることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、本体チューブと補助チューブとが着脱可能に連結される。
これにより、ガイドチューブに必要な長さ寸法に合わせて、最低限必要な数だけ本体チューブと補助チューブとを連結することにより、ガイドチューブ全体の軽量化を図ることができるだけでなく、修理や交換などのメンテナンスを容易に行うことができる。
また、本発明に係る内視鏡用冷却装置は、前記冷却用連結部に接続されて、前記冷却用流体を供給する流体供給手段を備えることを特徴とする。
この発明に係る内視鏡用冷却装置においては、流体供給手段から冷却用流体が供給されて、冷却用連結部を介して、内視鏡挿入部の外周面と挿通孔の内周面との間に、その冷却用流体が流される。
これにより、内視鏡挿入部を確実に冷却することができる。
また、本発明に係る耐熱内視鏡は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用冷却装置と、被検体に挿入される長尺状の内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部の操作を行うための操作部と、この操作部に接続される内視鏡本体部と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る耐熱内視鏡においては、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用冷却装置と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、内視鏡挿入部の冷却すべき任意の箇所にガイドチューブを固定することができ、少量の冷却用流体で内視鏡挿入部を冷却することができることから、長さ寸法の異なる様々な内視鏡挿入部に容易に対応することができ、内視鏡挿入部の冷却効率を向上させることができる。また、従来のように寒剤や冷却用タンクなどをガイドチューブ内に設ける必要がないことから、簡易な構成によって、内視鏡挿入部の先端部分を従来のように大径化することを防止することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1実施形態における内視鏡用冷却装置について、図面を参照して説明する。
図1において、符号1は、本発明の実施形態としての内視鏡用冷却装置を示したものである。
内視鏡用冷却装置1は、内視鏡2とともに使用されるものであり、これら内視鏡用冷却装置1及び内視鏡2が合わさって、全体として耐熱内視鏡3として構成されるものである。
そこで、まず内視鏡2について説明する。
内視鏡2は、被検体に挿入される内視鏡挿入部6と、この内視鏡挿入部6の各種操作を行うための操作部12と、この操作部12に接続された内視鏡本体部16と、を備えている。
内視鏡挿入部6は長尺状に形成されており、被検体の種々の形状や状況などに対応することができるように、様々な長さ寸法のものが用意されている。ここでは、内視鏡挿入部6よりも長さ寸法の短いタイプのものを図1において二点鎖線で示し、内視鏡挿入部6´としている。内視鏡挿入部6の先端部6bの近傍には、湾曲可能な湾曲部11が設けられている。そして、湾曲部11が湾曲することにより、内視鏡挿入部6の先端が所望の方向に向けられるようになっている。内視鏡挿入部6の先端部6bには、CCDなどの撮像部7が内蔵されている。さらに、内視鏡挿入部6の先端面には、LEDなどの照明部8が設けられている。この照明部8は、被検体に照明用の光を照射するためのものである。
また、内視鏡挿入部6の基端部には、上述の操作部12が設けられている。操作部12には、ジョイスティック13が設けられており、このジョイスティック13を操作することにより、湾曲部11を湾曲させて内視鏡挿入部6の先端を所望の方向に向けるようになっている。
操作部12は、ユニバーサルコード17を介して、上述の内視鏡本体部16に接続されている。内視鏡本体部16は、矩形箱型に形成された本体ボックス部22と、蓋部23とを備えており、これら本体ボックス部22と蓋部23とが開閉可能に取り付けられている。本体ボックス部22の天面には、各種設定・操作を行うための操作ボタン18が設けられている。また、蓋部23には、液晶などからなる表示部21が設けられている。表示部21には、撮像部7によって撮像されて所定の処理が施されることにより得られた画像が表示されるようになっている。
次に、本実施形態における内視鏡用冷却装置1について説明する。
内視鏡用冷却装置1は、冷却用空気(冷却用流体)を供給するコンプレッサ(流体供給手段)26と、筒状に延びるガイドチューブ27とを備えている。これらコンプレッサ26とガイドチューブ27とは、冷却用空気が流通する供給管28を介して連結されている。
ガイドチューブ27は、例えばステンレスなどの金属材料からなる円筒状の本体チューブ29を備えている。本体チューブ29には、筒孔(挿通孔)31が形成されており、この筒孔31に内視鏡挿入部6が挿通されるようになっている。また、図2に示すように、本体チューブ29の内径φは、内視鏡挿入部6の外径φよりも大きく設定されており、筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させると、内視鏡挿入部6の外周面6aと筒孔31の内周面31aとの間にクリアランスCが形成されるようになっている。また、本体チューブ29の基端部には、筒孔31に繋がる流体供給口(冷却用連結部)32が設けられている。この流体供給口32に、上述の供給管28が取り付けられている。
さらに、本実施形態におけるガイドチューブ27は、有底円筒状の固定リング37を備えている。固定リング37は、本体チューブ29の後端に着脱可能に連結されている。すなわち、本体チューブ29の後端部外周面には、雄ネジ部33が形成されるとともに、固定リング37の開放端部内周面に雌ネジ部34が形成され、これら雄ネジ部33と雌ネジ部34とが螺合している。そして、固定リング37を回転させると、雄ネジ部33と雌ネジ部34との螺合位置がシフトすることにより、固定リング37が、本体チューブ29の長さ方向、すなわち本体チューブ29の後端面と固定リング37の底面とが接近・離隔する方向に移動するようになっている。
固定リング37の底面には、孔38が形成されており、この孔38に内視鏡挿入部6が挿通するようになっている。
また、固定リング37内には、弾性部材からなる環状の弾性リング(弾性体)39が設けられている。弾性リング39の外径は、固定リング37の内径と同等以上に設定されており、弾性リング39の内径は、内視鏡挿入部6の外径φよりも大きく設定されている。そのため、固定リング37を本体チューブ29から取り外した状態で、固定リング37内に弾性リング39を嵌合させると、弾性リング39の外周面39aと固定リング37の内周面37aとが接触するようになっている。さらに、固定リング37に弾性リング39を嵌合させた状態で、弾性リング39を介して、内視鏡挿入部6を固定リング37に挿通させると、内視鏡挿入部6の外周面6aと、弾性リング39の内周面39bとの間に、クリアランスCが形成されるようになっている。
また、固定リング37に弾性リング39を嵌合させた状態で、固定リング37を本体チューブ29の基端部に連結させて本体チューブ29の所定の位置まで移動させると、弾性リング39の前端面が本体チューブ29の後端面に接触し、弾性リング39の後端面が固定リング37の底面に接触するようになっている。
さらに、本実施形態におけるガイドチューブ27の長さ寸法は、内視鏡挿入部6の長さ寸法よりも小さく設定されている。すなわち、内視鏡挿入部6よりもガイドチューブ27の方が短くなっている。そのため、筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させることにより、ガイドチューブ27は内視鏡挿入部6の長さ方向に沿って移動するようになっている。
次に、このように構成された本実施形態における内視鏡用冷却装置1の作用について説明する。
まず、ガイドチューブ27を、後述するように内視鏡挿入部6の先端部6bを覆うように取り付ける。そして、使用直後のエンジンなどのように高温環境下にある被検体に、内視鏡挿入部6をガイドチューブ27とともに挿入する。そして、照明部8により被検体内に照明光を照射し、その反射光が取り込まれて撮像部7によって撮像される。さらに、撮像部7からの撮像信号に所定の処理が施されて、撮像画像として表示部21に表示される。この表示部21に表示された画像を見ながら、ジョイスティック13を操作して内視鏡挿入部6の先端を所望の方向に向け、所望の部位の検査が行われる。
また、被検体が高温環境下にあるため、このままでは、撮像部7や照明部8などの最大使用許容温度を越えてしまい、それら撮像部7や照明部8などが適正に動作しなくなるおそれがある。そこで、コンプレッサ26を駆動して、冷却用空気をガイドチューブ27に供給する。すなわち、コンプレッサ26からの冷却用空気が、供給管28及び流体供給口32を介して、筒孔31内に送り込まれる。すると、その送り込まれた冷却用空気は、筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させることにより形成されたクリアランスCを通って、本体チューブ29の先端側に向かう。なぜなら、本体チューブ29の後端側は、後述するように弾性リング39によって気密封止されているからである。そして、その冷却用空気は、内視鏡挿入部6の外周面6aのうち撮像部7や照明部8が配された領域を通り、これにより撮像部7や照明部8が冷却され保護される。さらに、その冷却用空気は本体チューブ29の先端から噴出される。
ここで、本実施形態における内視鏡用冷却装置1は、以下のようにして内視鏡挿入部6に固定される。
すなわち、固定リング37に弾性リング39を嵌合させた状態で、固定リング37を回転させて、雄ネジ部33と雌ネジ部34とを螺合させていく。すると、本体チューブ29の後端面と固定リング37の底面とが接近していき、図3に示すように、あるタイミングで、弾性リング39の前端面が本体チューブ29の後端面に接触し、弾性リング39の後端面が固定リング37の底面に接触する。なお、このとき弾性リング39の外周面39aは、固定リング37の内周面37aに接触し、弾性リング39の内周面39bと内視鏡挿入部6の外周面6aとの間にクリアランスCが形成された状態となっている。
この状態から、固定リング37の孔38から弾性リング39を通して本体チューブ29の筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させる。これにより、ガイドチューブ27は、内視鏡挿入部6の全長にわたって、長さ方向に移動可能な状態になる。ここでは、撮像部7及び照明部8を特に冷却する必要があるため、内視鏡挿入部6の先端部6bを覆うようにガイドチューブ27を配する。
それから、固定リング37を同方向にさらに回転させて、本体チューブ29の後端面と固定リング37の底面とを接近させていくと、固定リング37の底面と本体チューブ29の後端面とによって、弾性リング39が前後から押圧される。すると、外周面39aが固定リング37の内周面37aに接触しており、弾性リング39が拡径するように弾性変形することが規制されているのに対して、弾性リング39の内周面39b側にクリアランスCが形成されていることから、図4に示すように、弾性リング39は、縮径するように内側に弾性変形する。そのため、内視鏡挿入部6の外周面6aと弾性リング39の内周面39bとが全周にわたって密着し、ガイドチューブ27の移動が規制されるとともに、ガイドチューブ27と内視鏡挿入部6とが気密封止される。これにより、ガイドチューブ27が内視鏡挿入部6に固定される。
ここで、内視鏡挿入部6の構成や被検体の状況などによっては、内視鏡挿入部6の長さ方向の中央部分や基端部などを特に冷却する必要があることも考えられる。そのときには、ガイドチューブ27をそれら冷却の必要な中央部分や基端部などに配してから、上記のようにして固定する。
また、被検体の状況などによって、内視鏡挿入部6の最適な長さ寸法が異なることから、上述したものとは異なる長さの内視鏡挿入部6´(図1に示す)を有する内視鏡を使用する場合がある。この場合、ガイドチューブ27を内視鏡挿入部6から取り外して、内視鏡挿入部6´の所定の位置にガイドチューブ27を配する。そして、上記と同様にして固定する。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置1によれば、内視鏡挿入部6の冷却すべき任意の箇所にガイドチューブ27を容易に固定することができる。そして、その冷却すべき任意の箇所に長さ寸法の短いガイドチューブ27が配されることにより、冷却すべき箇所に冷却用空気を集中して流すことができ、少量の冷却用空気で冷却することができる。そのため、一つのガイドチューブ27を用意するだけで、長さ寸法の異なる様々な内視鏡挿入部6に容易に対応することができるだけでなく、内視鏡挿入部6の冷却効率を向上させることができる。また、従来のように寒剤や冷却用タンクなどをガイドチューブ27内に設ける必要がないことから、簡易な構成によって、内視鏡挿入部6の先端部分を従来のように大径化することを防止することができる。
また、固定リング37が、本体チューブ29に着脱可能に連結されることから、本体チューブ29または固定リング37が故障した場合であっても、そのいずれか一方を容易に修理交換することができ、経済性や利便性を向上させることができる。特に、本体チューブ29が弾性部材からなるとすると、本体チューブ29は破損し易くなるが、本体チューブ29が破損しても、その本体チューブ29のみを容易に修理交換することができる。
なお、弾性リング39を固定リング37内に嵌合させて、弾性リング39の外周面39aと固定リング37の内周面37aとが接触するようにして、弾性リング39の拡径を規制するようにしたが、これに限ることはなく、弾性リング39を縮径させる構成は適宜変更可能である。例えば、弾性リング39に、前後から押圧すると縮径するように、あらかじめ曲げぐせをつけたり、固定リング37の内周面37aに径方向内方に向けて突部を設けたりするようにしてもよい。
また、弾性リング39が、本体チューブ29の後端面と固定リング37の底面とによって押圧されるとしたが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、図5及び図6に示すように、本体チューブ29の後端部の内周面29aに環状の押さえ壁部42を設け、この押さえ壁部42の外面42aと弾性リング39の前端面とが接触するようにしてもよい。これにより、本体チューブ29と固定リング37とをより強く気密封止することができるだけでなく、弾性リング39を確実に縮径させることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図7及び図8は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図7及び図8において、図1から図6に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点について説明する。
本実施形態においては、ガイドチューブ27が、円筒状の連結部43を備えている。連結部43の先端側内周面には、雌ネジ部49が形成されている。そして、連結部43は、本体チューブ29の基端部に着脱可能に連結されるようになっている。連結部43の筒孔44は、先端側が大径とされており、後端側が小径とされている。筒孔44の先端側には、環状のゴムパッキン48が設けられている。
また、筒孔44の後端側には、弾性部材からなる環状の弾性Oリング51が設けられている。弾性Oリング51の内径φは、内視鏡挿入部6の外径φよりも小さく設定されている。
また、連結部43には、流体供給口47が形成されており、この流体供給口47が連結部43の筒孔44に繋がっている。
このような構成のもと、連結部43を本体チューブ29に連結すると、ゴムパッキン48により、本体チューブ29と連結部43とが気密封止される。そして、連結部43の後端側から筒孔44及び筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させる。すると、弾性Oリング51の内径φが、内視鏡挿入部6の外径φよりも小さく設定されていることから、弾性Oリング51が拡径するように弾性変形する。そして、この弾性Oリング51の復元力により、弾性Oリング51の内周面51aと内視鏡挿入部6の外周面6aとが全周にわたって密着し、連結部43と内視鏡挿入部6とが気密封止される。
また、このとき、弾性Oリング51の復元力によって、ガイドチューブ27の移動が規制されるが、その復元力よりも大きな所定値以上の力を加えると、ガイドチューブ27は、弾性Oリング51の内周面51aが内視鏡挿入部6の外周面6aに擦られながら長さ方向に移動するようになる。
そこで、本体チューブ29を把持して、その長さ方向に前記所定値以上の力を加えて、ガイドチューブ27を冷却の必要な所定の位置まで移動させる。そして、本体チューブ29から、手を離すと、弾性Oリング51の復元力により、ガイドチューブ27が固定される。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置1によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏することができるだけでなく、構成をより簡易にすることができる。
なお、弾性Oリング51の内径φを、内視鏡挿入部6の外径φよりも小さく設定するとしたが、これに限ることはなく、それら両寸法を同等としてもよい。ただし、小さく設定した方が、ガイドチューブ27をより強固に固定することができる。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
この実施形態と上記第2の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点について説明する。
本実施形態においては、ガイドチューブ27が、弾性部材からなる円筒状の弾性固定部品52を備えている。弾性固定部品52には、その長さ方向に貫通する貫通孔53が形成されている。貫通孔53は、弾性固定部品52の基端側に配され、径の小さな小径孔55と、先端側に配され、小径孔55よりも大径の大径孔56とからなっている。そして、小径孔55の内径φが、内視鏡挿入部6の外径φよりも小さく設定され、大径孔56の内径φが、本体チューブ29の外径φよりも小さく設定されている。
このような構成のもと、大径孔56に本体チューブ29を嵌合させると、弾性固定部品52の先端側が拡径し、その復元力により、本体チューブ29と弾性固定部品52とが気密封止されて固定される。それから、弾性固定部品52の基端側から貫通孔53及び筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させる。すると、弾性固定部品52の後端側が拡径し、その復元力により、弾性固定部品52と内視鏡挿入部6とが気密封止されて固定される。この状態で、ガイドチューブ27を把持して、上記第2の実施形態と同様にして、所定値以上の力を加えることにより、ガイドチューブ27が冷却の必要な任意の位置に移動し、その位置で固定される。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置1によれば、ネジなどが不要となるため、構成をさらに簡易にすることができる。
なお、大径孔56に本体チューブ29を嵌合させてから、内視鏡挿入部6を挿通させるとしたが、これに限ることはなく、貫通孔53に内視鏡挿入部6を挿通させてから、本体チューブ29を大径孔56に嵌合させてもよい。
また、小径孔55の内径φと、内視鏡挿入部6の外径φとを同等とし、また、大径孔56の内径φと、本体チューブ29の外径φとを同等としてもよい。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図10及び図11は、本発明の第4の実施形態を示したものである。
本実施形態における内視鏡用冷却装置1は、図10に示すように、弾性部材からなる円錐台状のくさび部材57を備えている。くさび部材57の先端は、本体チューブ29の筒孔31の後端に嵌合するようになっている。くさび部材57には、長さ方向に貫通する孔60が形成されており、くさび部材57の内径φは、内視鏡挿入部6の外径φよりも同等以下に設定されている。
このような構成のもと、くさび部材57の孔60に、基端側から内視鏡挿入部6を挿通させる。すると、くさび部材57が拡径し、その復元力により、くさび部材57と内視鏡挿入部6とが気密封止されて固定される。この状態で、くさび部材57を把持して、上記第2の実施形態と同様にして、所定値以上の力を加えることにより、くさび部材57が冷却の必要な任意の位置の近傍に移動し、その位置で固定される。それから、本体チューブ29の後端側から内視鏡挿入部6を挿通させて、図11に示すように、くさび部材57の先端を本体チューブ29の筒孔31の後端に嵌合させる。これにより、本体チューブ29と、くさび部材57とが気密封止され固定される。このとき、くさび部材57の外周面が、本体チューブ29の内周面29aによって、全周にわたって中心に向けて押圧されて、くさび部材57が縮径するようにして弾性変形する。これにより、くさび部材57が内視鏡挿入部6に、より強固に固定される。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置1によれば、ネジなどが不要となるため、構成を簡易にすることができる。
(実施形態5)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図12及び図13は、本発明の第5の実施形態を示したものである。
本実施形態における内視鏡用冷却装置1は、図12に示すように、内視鏡挿入部6の先端部6bの外周面6aに、径方向外方に突出する突部(スペーサ)61が設けられている。突部61は、先端部6bの周方向に均等間隔をおいて四つ形成されている。また、突部61は、内視鏡挿入部6の長さ方向に延在している。
このような構成のもと、本体チューブ29の筒孔31に内視鏡挿入部6を挿通させて、本体チューブ29が先端部6bを覆う位置にガイドチューブ27を配すると、図13に示すように、本体チューブ29の内周面29aと、内視鏡挿入部6の外周面6aとの間に、突部61が配される。このとき、突部61によって内視鏡挿入部6が案内されて、内視鏡挿入部6と本体チューブ29とが同心上に配される。そのため、本体チューブ29の内周面29aと、内視鏡挿入部6の外周面6aとの間のクリアランスCが全周にわたって均一に形成される。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置1によれば、先端部6bの外周面6aに、クリアランスCを介して、冷却用空気を均一かつ一様に流すことができる。特に、内視鏡挿入部6の先端部6bには、撮像部7及び照明部8などの冷却の必要な部品が設けられているため、冷却用空気を均一かつ一様に流すことによって、それら部品をより効果的に冷却することができる。
なお、突部61を四つ設けるとしたが、これに限ることはなく、その設置数は適宜変更可能である。
また、突部61を先端部6bに設けるとしたが、これに限ることはなく、その設置箇所は、冷却の必要な箇所に応じて、適宜変更可能である。
また、突部61を内視鏡挿入部6に設けるとしたが、これに限ることはなく、例えば、図14に示すように、本体チューブ29の内周面29aに設けるようにしてもよい。このとき、突部(スペーサ)61´を本体チューブ29の全長にわたって延在させるようにしてもよい。これにより、本体チューブ29の全長にわたって冷却用空気を均一に流すことができる。
さらに、突部61´を別部材として、本体チューブ29の内周面29aと、内視鏡挿入部6の外周面6aとの間に配するようにしてもよい。
(実施形態6)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図15及び図16は、本発明の第6の実施形態を示したものである。
本実施形態においては、図15に示すように、ガイドチューブ27が、本体チューブ29と、円筒状の補助チューブ62a,62b,62c,62dとを備えている。補助チューブ62dは、本体チューブ29よりも細径とされており、補助チューブ62a、補助チューブ62b、補助チューブ62c、補助チューブ62dの順に細径とされている。これら本体チューブ29及び補助チューブ62a,62b,62c,62dの長さ寸法は、同等に設定されており、補助チューブ62a,62b,62c,62dは、本体チューブ29の筒孔31内に同心上に配されるようになっている。
また、補助チューブ62a,62b,62c,62dは、本体チューブ29内から出没可能にスライドするようになっている。すなわち、補助チューブ62a,62b,62c,62dを出没させることによって、ガイドチューブ27全体を伸縮させて全長を調整することができるようになっている。なお、図15は、補助チューブ62a,62b,62c,62dを全て突出させた様子を示したものである。本体チューブ29の先端及び補助チューブ62b,62c,62dの先端には、図16に示すように、径方向内方に向けられた段差部66が設けられ、補助チューブ62a,62b,62c,62dの後端にはフランジ65が設けられている。そして、これら段差部66とフランジ65とが当接することにより、補助チューブ62a,62b,62c,62dが抜けないようになっている。さらに、本体チューブ29の先端及び補助チューブ62b,62c,62dの先端には、弾性部材からなるOリング67が設けられており、それぞれが気密封止されている。
このような構成のもと、内視鏡挿入部6の長さ寸法や、特に冷却の必要な領域に合わせて、補助チューブ62a,62b,62c,62dを突出させる。すなわち、ガイドチューブ27の全長を調整する。それから、上記と同様にして、ガイドチューブ27を任意の位置に固定する。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置によれば、内視鏡挿入部6の冷却の必要な部分に合わせて、ガイドチューブ27の長さ寸法の長短を調整することができ、より一層冷却効率を向上させることができる。
なお、図17に示すように、本体チューブ29と、補助チューブ62a,62b,62c,62dとのそれぞれを、着脱可能に連結するようにしてもよい。これにより、ガイドチューブ27に必要な長さ寸法に合わせて、最低限必要な数だけ本体チューブ29と補助チューブ62a,62b,62c,62dとを連結することにより、ガイドチューブ27全体の軽量化を図ることができるだけでなく、修理や交換などのメンテナンスを容易に行うことができる。
(実施形態7)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図18及び図19は、本発明の第7の実施形態を示したものである。
本実施形態における内視鏡用冷却装置1は、本体チューブ29の外周面を覆う円筒状の外シース70を備えている。外シース70は、本体チューブ29よりも大径に設定されており、その筒孔71に本体チューブ29を挿通させることができるようになっている。外シース70の先端部には、透明部材からなる円板状のカバー部材75が設けられている。このカバー部材75によって、外シース70の先端は気密封止されている。また、外シース70の基端部には、流体排出口74が設けられており、この流体排出口74は、筒孔71に繋がっている。流体排出口74には、排出管80が接続されている。さらに、外シース70の基端部の内周面には、雌ネジ部78が形成されている。
また、本体チューブ29の外周面には、雄ネジ部79が形成されている。そして、本体チューブ29を外シース70の後端から挿入し、雄ネジ部79と雌ネジ部78とを螺合させることにより、本体チューブ29が筒孔71内に収容された状態で、外シース70が本体チューブ29に固定されるようになっている。
ここで、被検体の状況などによっては、内視鏡挿入部6の先端から、冷却用空気を噴出できない場合がある。例えば、エンジンの燃焼室の燃焼の様子を観察するときなどである。その場合は、外シース70を本体チューブ29に固定し、流体供給口32からガイドチューブ27内に冷却用空気を供給する。すると、図19に示すように、冷却用空気はクリアランスCを通って、ガイドチューブ27の先端側に送られる。そして、外シース70内において内視鏡挿入部6の先端から冷却用空気が排出されると、外シース70の筒孔71の先端部がカバー部材75によって気密封止されていることから、その冷却用空気は、筒孔71の先端部で折り返されて、本体チューブ29の外周面29bと外シース70の内周面70aとの間のクリアランスCを通って、本体チューブ29の基端側に向けて送られていく。そして、その冷却用空気は、流体排出口74及び排出管80を介して排出される。
以上より、本実施形態における内視鏡用冷却装置によれば、簡易な構成により、内視鏡挿入部6の先端から、外方に冷却用空気を排出させないようにすることができる。そのため、様々な被検体に使用することができ、簡便性を向上させることができる。
なお、上記第1から第7の実施形態において、本体チューブ29は、金属材料からなるものとして説明したが、その他、例えばシリコン等の耐熱性のある材料で作られたチューブ材として、フレキシブルな内視鏡の動きに応じて、曲げられるようにしてもよい。これにより、内視鏡挿入部6の湾曲性能を保持することができる。また、本体チューブ29の長さ方向の一部のみを弾性部材としてもよい。例えば、本体チューブ29の長さ方向のうち、本体チューブ29を内視鏡挿入部6の先端部6bに固定した場合に湾曲部11を覆う部位のみを弾性部材にする。これにより、本体チューブ29の全体の剛性を確保しつつ、湾曲部11の湾曲性能を維持することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る内視鏡用冷却装置の第1の実施形態を示す図であって、内視鏡とともに使用され、耐熱内視鏡を構成した様子を示す全体構成図である。 図1のガイドチューブの要部を拡大して示す側断面図である。 図2の固定リングが本体チューブに連結された様子を示す側断面図である。 図3の固定リングを本体チューブの先端側に移動させて、弾性リングが縮径したときの様子を示す側断面図である。 図1に示すガイドチューブの変形例を示す分解斜視図である。 図5のガイドチューブの後端部を示す側断面図である。 本発明に係る内視鏡用冷却装置の第2の実施形態の要部を示す分解斜視図である。 図7のガイドチューブの後端部の様子を示す側断面図である。 本発明に係る内視鏡用冷却装置の第3の実施形態の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係る内視鏡用冷却装置の第4の実施形態の要部を示す分解斜視図である。 図10のガイドチューブを内視鏡挿入部に固定した様子を示す斜視図である。 本発明に係る内視鏡用冷却装置の第5の実施形態の要部を示す斜視図である。 図12の内視鏡挿入部にガイドチューブを固定した様子を示す斜視図である。 本実施形態の変形例を示す斜視図である。 本発明に係る内視鏡用冷却装置の第6の実施形態の要部を示す斜視図である。 図15の補助チューブを拡大して示す側断面図である。 図15のガイドチューブ及び補助チューブの変形例を示す説明図である。 本発明に係る内視鏡用冷却装置の第7の実施形態の要部を示す説明図である。 図18のガイドチューブ及び外シースを取り付けて、冷却用空気を流したときの様子を示す説明図である。
符号の説明
1 内視鏡用冷却装置
3 耐熱内視鏡
6 内視鏡挿入部
6a 外周面(内視鏡挿入部の外周面)
12 操作部
16 内視鏡本体部
26 コンプレッサ(流体供給手段)
27 ガイドチューブ
31 筒孔(挿通孔)
31a 内周面(挿通孔の内周面)
32 流体供給口(冷却用連結部)
37 固定リング
39 弾性リング(弾性体)
51 弾性Oリング
52 弾性固定部品
53 貫通孔
55 小径孔
56 大径孔
57 くさび部材
61 突部(スペーサ)
61´ 突部(スペーサ)
62a,62b,62c,62d 補助チューブ

Claims (11)

  1. 被検体に挿入される長尺状の内視鏡挿入部を冷却するための内視鏡用冷却装置であって、
    前記内視鏡挿入部を挿通させるための挿通孔と、冷却用流体を供給する流体供給手段に連結するための冷却用連結部と、を有するガイドチューブを備え、
    前記ガイドチューブの長さ寸法が、前記内視鏡挿入部の長さ寸法より短く設定されており、
    前記ガイドチューブに、前記内視鏡挿入部が前記挿通孔に挿通された状態で、前記内視鏡挿入部の長さ方向の任意の位置で前記ガイドチューブを固定するための固定手段が設けられていることを特徴とする内視鏡用冷却装置。
  2. 前記ガイドチューブが、本体チューブと、この本体チューブの長さ方向に移動可能な固定リングと、を備えるとともに、
    前記固定手段が、前記固定リング内において前記内視鏡挿入部が挿通される弾性体を備え、
    前記弾性体は、前記固定リングが前記本体チューブの長さ方向に移動したときに、前記本体チューブと前記固定リングとにより押圧されて、その少なくとも一部が縮径するように弾性変形することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用冷却装置。
  3. 前記固定リングが、前記本体チューブに着脱可能に連結されることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用冷却装置。
  4. 前記固定手段が、前記ガイドチューブの内部において前記内視鏡挿入部が挿通される弾性部材からなる弾性Oリングを備え、
    この弾性Oリングの内径が、前記内視鏡挿入部の外径と同等以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用冷却装置。
  5. 前記固定手段が、長さ方向に貫通する貫通孔を有し弾性部材からなる弾性固定部品を備え、
    前記貫通孔が、前記弾性固定部品の基端側に配される小径孔と、先端側に配される大径孔とから構成されており、
    前記小径孔の内径が、前記内視鏡挿入部の外径と同等以下に設定されるとともに、
    前記大径孔の内径が、前記ガイドチューブの外径と同等以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用冷却装置。
  6. 前記固定手段が、前記内視鏡挿入部が挿通される弾性部材からなるくさび部材を備え、
    このくさび部材が、前記内視鏡挿入部に挿通された状態で、前記ガイドチューブの基端部に嵌合可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用冷却装置。
  7. 前記内視鏡挿入部の外周面と前記挿通孔の内周面との間に、前記内視鏡挿入部と前記ガイドチューブとを同心上に配するためのスペーサが配されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の内視鏡用冷却装置。
  8. 前記ガイドチューブが、本体チューブと、この本体チューブよりも小径に形成されて前記本体チューブ内に配された補助チューブと、を備え、
    前記補助チューブが、前記本体チューブから出没可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の内視鏡用冷却装置。
  9. 前記本体チューブと前記補助チューブとが着脱可能に連結されることを特徴とする請求項8に記載の内視鏡用冷却装置。
  10. 前記冷却用連結部に接続されて、前記冷却用流体を供給する流体供給手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の内視鏡用冷却装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の内視鏡用冷却装置と、
    被検体に挿入される長尺状の内視鏡挿入部と、
    この内視鏡挿入部の操作を行うための操作部と、
    この操作部に接続される内視鏡本体部と、を備えることを特徴とする耐熱内視鏡。
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