JP2007092325A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作者に負担をかけないで作業機を操作することができる作業機を提供する。
【解決手段】除雪機10は、操作部30に、手動運転時の運転データを記憶する運転認識モード、および運転データに基づいて自動運転する自動運転モードに切替可能なモード切替手段57を備え、運転認識モードにおいて、規定の作業経路60に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13のそれぞれの運転データを制御部20に保存運転データとして記憶し、自動運転モードにおいて、保存運転データに基づいて制御部20から制御信号を伝えて左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御することで、規定の作業経路60に沿って走行しながら作業をおこなう運転を自動的に再現するものである。
【選択図】図6

Description

本発明は、機体に走行部および作業部を備え、走行部で走行するとともに作業部で作業をおこなう作業機に関する。
作業機のなかには、作業機から離れた場所で遠隔操作部を操作し、遠隔操作部からの操作信号を作業機に伝えて作業機を走行させるものがある。
この作業機を遠隔操作する際には、作業機に備えたテレビカメラで作業エリアを撮影し、撮影した画像データをディスプレイに表示する。操作者は、ディスプレイに表示された画像を見ながら作業機を遠隔操作する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−173628号公報
特許文献1の技術によれば、操作者は作業機から離れた場所で、作業機を遠隔操作することが可能である。このため、例えば、作業機を操作する際に、操作者は作業機に連れ従うように徒歩で移動しながら操作する必要がない。
操作者が作業機に連れ従って徒歩で移動する必要がないので、操作者にかかる負担は軽減される。
しかし、作業機を遠隔操作する際には、ディスプレイに表示された画像を見ながら操作する必要があり、そのことが操作者の負担になっている。
このため、作業機を操作する際に、操作者にかかる負担をさらに軽減することができる技術の実用化が望まれていた。
本発明は、操作者に負担をかけないで作業機を操作することができる作業機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に走行部および作業部を備え、これら走行部および作業部を制御する制御部を備え、この制御部に操作信号を伝える操作部を備え、この操作部を手動で操作して操作部から制御部に操作信号を伝え、制御部から出力した制御信号で走行部および作業部を制御することにより、走行部で走行するとともに作業部で作業をおこなう作業機において、前記操作部に、手動運転時の運転データを記憶する運転認識モード、および運転データに基づいて自動運転する自動運転モードに切替可能なモード切替手段を備え、前記運転認識モードにおいて、規定の作業経路に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、前記走行部および前記作業部のそれぞれの運転データを前記制御部に保存運転データとして記憶し、前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて前記制御部から制御信号を伝えて前記走行部および作業部を制御することで、前記規定の作業経路に沿って走行しながら作業をおこなう運転を自動的に再現することを特徴とする。
請求項2は、前記制御部は、前記運転認識モードにおいて、規定の作業経路に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、前記走行部および前記作業部のそれぞれの運転データを保存運転データとして記憶する運転データ記憶部と、前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて制御信号を伝えて前記走行部および作業部を制御する自動運転制御部と、前記自動運転モードにおいて、前記制御部に取り込んだ運転データを自動運転データとし、取り込んだ自動運転データを前記保存運転データと比較する運転データ比較部と、を備えたことを特徴とする。
請求項3は、前記自動運転データは、前記走行部に関する運転データであることを特徴とする。
ここで、作業機を自動運転する際に、作業機を規定の作業経路に沿わせて走行させるためには、走行部を良好に制御する必要がある。
そこで、請求項3において、自動運転データを走行部に関する運転データとして、走行部を良好に制御するようにした。
請求項4は、前記モード切替手段は、前記運転認識モードに切替可能な運転認識スイッチと、前記自動運転モードに切替可能な自動運転スイッチとを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、運転認識モードにおいて規定の作業経路に沿わせ作業機を操作し、作業機の運転データを保存運転データとして記憶する。そして、自動運転モードにおいて、保存運転データに基づいて作業機を規定の作業経路に沿って走行しながら作業をおこなう運転を自動的に再現する。
よって、操作者が作業機を操作しなくても、作業機を自動的に操作することが可能になる。これにより、作業機を操作者に負担をかけないで操作することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明では、自動運転モードにおいて、運転データを自動運転制御部に自動運転データとして取り込み、取り込んだ自動運転データを、運転データ記憶部に保存した保存運転データと比較する。
よって、自動運転データが保存運転データに略一致している場合に自動運転を継続し、自動運転データが保存運転データから外れた場合に、自動運転を停止させることが可能である。
これにより、自動運転モードの際に、作業機が規定の作業経路から外れて走行することを防ぐことができる。したがって、作業機を規定の作業経路に沿わせて良好に走行させながら作業をおこなうことができ、使い勝手の向上をさらに図ることができる。
請求項3に係る発明では、自動運転データを走行部に関する運転データとした。よって、自動運転データの容量を少なく抑えることが可能になる。
これにより、自動運転データを保存運転データと一層迅速に比較することが可能になり、作業機の自動運転を一層良好におこなうことができる。
請求項4に係る発明では、モード切替手段として運転認識スイッチおよび自動運転スイッチを備えた。
このように、モード切替手段として、個別の切替スイッチをそれぞれ用意することで、運転認識スイッチや自動運転スイッチを容易に操作することができる。
よって、運転認識モードと自動運転モードとの切り替えを迅速に、かつ確実におこなうことができる。これにより、作業機の操作性がより一層高められ、使い勝手の向上をさらに図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。
なお、本実施の形態においては、作業機として除雪機を例示するが、作業機はこれに限定するものではない。
図1は本発明に係る除雪機の側面図、図2は本発明に係る除雪機の制御系統図である。
図1および図2に示す除雪機10は、左右の走行部(走行部)11L,11Rを備えた走行フレーム12に、車体フレーム15を後部を軸にして上下方向にスイング自在に取り付け、車体フレーム15の前部に除雪作業部(作業部)13を備えるとともに、車体フレーム15に除雪作業部13を駆動するエンジン14を備え、エンジン14、左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する制御部(ECU)20を備え、この制御部20に操作信号を伝える操作部30を備える。
さらに、除雪機10は、車体フレーム15を後部を軸にして上下方向にスイングする昇降駆動機構16を備え、走行フレーム12の後部から後方上部へ左右2本の操作ハンドル17L,17Rを延ばし、これらの操作ハンドル17L,17Rの端部にグリップ18L,18Rを備え、グリップ18L,18Rを操作者が握りながら除雪機10の後方から連れ歩くものである。
左右の操作ハンドル17L,17R間に、操作部30、制御部20およびバッテリ62が配置されている。
操作者が除雪機10の後方から連れ歩きながら操作部30を手動で操作して操作部30から制御部20に操作信号を伝える。
この操作信号に基づいて制御部20から制御信号を出力する。出力した制御信号で左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する。
走行フレーム12および車体フレーム15は、それぞれのフレーム12,15が組み合わされて機体19が構成される。
走行フレーム12は、左右の電動モータ21L,21Rを備える。左右の電動モータ21L,21Rは、左右の走行部11L,11Rを駆動するモータである。
左右の走行部11L,11Rは、左右のクローラベルト22L,22R、走行輪として後部に配置された左右の駆動輪23L,23R、および、前部に配置された左右の転動輪24L,24Rからなる。
左電動モータ21Lの駆動力で、左駆動輪23Lを介して左クローラベルト22Lを駆動する。
右電動モータ21Rの駆動力で、右駆動輪23Rを介して右クローラベルト22Rを駆動する。
除雪作業部13は、オーガハウジング25内にオーガ27を収納し、オーガハウジング25の背面にブロアケース26を一体に設け、ブロアケース26内にブロア28を収納し、ブロアケース26の上部にシュータ29を備えたロータリ除雪部である。
シュータ29は、旋回機構34で旋回可能に構成されている。旋回機構34は、シュータ29を旋回するための駆動源となる電動モータを備える。
なお、ブロアケース26が車体フレーム15の前部に取り付けられている。
エンジン14は、電磁クラッチ31および伝動機構32を介して除雪作業部13を駆動するものである。
伝動機構32は、エンジン14のクランクシャフト14aに取り付けられた電磁クラッチ31から、オーガ用伝動軸33にベルトを介して動力を伝達するものである。
エンジン14の動力は、クランクシャフト14a、電磁クラッチ31、伝動機構32およびオーガ用伝動軸33を経てオーガ27およびブロア28に伝わる。これにより、オーガ27およびブロア28が回転する。
オーガ27およびブロア28が回転することで、オーガ27で掻き集めた雪をブロア28で跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータ29を経て投雪する。
昇降駆動機構16は、シリンダからピストンを進退させるように構成したアクチュエータである。このアクチュエータは、電動モータ16a(図2参照)でピストンを伸縮させる電動油圧シリンダである。
電動モータ16aは、昇降駆動機構16のシリンダに一体に組み込んだ、昇降駆動機構16の駆動源である。
昇降駆動機構16を伸縮させることで、車体フレーム15を後部を軸にして上下方向にスイング移動して除雪作業部13を昇降させる。
加えて、この除雪機10は、操作部30に運転認識モード/自動運転モードに切換可能なモード切替手段57を備え、左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13の運転データをそれぞれ検出する検出部40を備え、制御部20に、運転データ記憶部63、自動運転制御部64および運転データ比較部65を備える。
なお、操作部30については後述する。
ここで、運転認識モードとは、除雪機10を手動運転した際に、その運転データを保存運転データとして記憶するモードをいう。
自動運転モードとは、保存運転データに基づいて除雪機10を自動運転するモードをいう。
モード切替手段57は、運転認識モードに切替可能な運転認識スイッチ58を備えるとともに、自動運転モードに切替可能な自動運転スイッチ59を備える。
運転認識スイッチ58は、手動運転時の運転データを保存運転データとして記憶する運転認識モードに切替可能なスイッチである。
この運転認識スイッチ58は、一例として、押しボタンスイッチが用いられる。
運転認識スイッチ58によれば、スイッチボタンを押し込むことによりスイッチがオンになり、運転認識モードに切り替わる。この状態で、スイッチボタンを再度押し込むことによりスイッチがオフになり、運転認識モードが解除される。
自動運転スイッチ59は、保存運転データに基づいて自動運転する自動運転モードに切替可能なスイッチである。
この自動運転スイッチ59は、一例として、押しボタンスイッチが用いられる。
自動運転スイッチ59によれば、スイッチボタンを押し込むことによりスイッチがオンになり、自動運転モードに切り替わる。この状態で、スイッチボタンを再度押し込むことによりスイッチがオフになり、自動運転モードが解除される。
このように、モード切替手段57として、運転認識スイッチ58、および自動運転スイッチ59をそれぞれ個別に用意することで、運転認識スイッチ58や自動運転スイッチ59の操作が容易になる。
よって、運転認識モードと自動運転モードとの切り替えを迅速に、かつ確実におこなうことができる。
検出部40は、図2に示すように、エンジン回転センサー77、左右のモータ回転センサー83L,83R、高さ位置センサー87、およびシュータ向きセンサー88を備える。
エンジン回転センサー77は、エンジン14の回転速度(回転数)を常時検出し、検出した検出信号を除雪作業部13の運転データとして制御部20に常時伝える。
左右のモータ回転センサー83L,83Rは、左右の電動モータ21L,21Rの回転速度をそれぞれ常時検出し、検出した検出信号を左右の走行部11L,11Rの運転データとして制御部20に常時伝える。
高さ位置センサー87は、除雪作業部13の昇降位置(高さ)を常時検出し、検出した検出信号を除雪作業部13の運転データとして制御部20に常時伝える。
シュータ向きセンサー88は、シュータ29の向き(旋回角)を常時検出し、検出した検出信号を除雪作業部13の運転データとして制御部20に常時伝える。
制御部20の運転データ記憶部63は、運転認識モードにおいて、規定の作業経路60(図3参照)に沿って走行しながら除雪作業部13で作業をおこなう際に、検出部40で検出した運転データをそれぞれ保存運転データとして記憶する。
制御部20の自動運転制御部64は、自動運転モードにおいて、記憶した保存運転データに基づいて制御信号を出力して左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する。
制御部20の運転データ比較部65は、自動運転モードにおいて、左走行部11Lを駆動する左電動モータ21Lからの運転データを自動運転データとして取り込むとともに、右走行部11Rを駆動する右電動モータ21Rからの運転データを自動運転データとして取り込み、取り込んだ自動運転データを運転データ記憶部63に記憶した保存運転データと比較する。
除雪機10によれば、運転認識モードにおいて、規定の作業経路60(図3参照)に沿って走行しながら除雪作業部13で除雪作業をおこなう際に、検出部40で検出した運転データを運転データ記憶部63にそれぞれ保存運転データとして逐次(順次)記憶する。
一方、自動運転モードにおいて、保存運転データに基づいて自動運転制御部64から制御信号を出力して左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13を制御する。
これにより、自動運転モードにおいて、規定の作業経路60(図7参照)に沿って走行しながら除雪作業部13で作業をおこなう運転を自動的に再現することが可能である。
つぎに、前述した操作部30について説明する。
操作部30は、左右の操作ハンドル17L,17Rの間に設けた操作ユニット35と、左操作ハンドル17Lに設けた走行準備レバー42および左旋回操作レバー43Lと、右操作ハンドル17Rに取り付けた右旋回操作レバー43Rとからなる。
走行準備レバー42は、スイッチ42aに作用する走行準備部材であり、リターンスプリング(図示せず)の引き作用でフリー状態(図示の状態)に保持される。走行準備レバー42がフリー状態においてスイッチ42aがオフになる。
作業者の左手で走行準備レバー42を握ってグリップ18L側に移動することで、スイッチ42aがオンとなる。
左右の旋回操作レバー43L,43Rは、左右のグリップ18L,18Rを握った手でそれぞれ操作するレバーであり、それぞれ対応する旋回スイッチ43La,43Raに作用する機構である。
左右の旋回操作レバー43L,43Rは、リターンスプリング(図示せず)の引き作用でフリー状態(図示の状態)に保持される。左右の旋回操作レバー43L,43Rがフリーの状態において旋回スイッチ43La,43Raがオフになる。
作業者の左手で左旋回操作レバー43Lを握ってグリップ18L側に移動することで、左旋回スイッチ43Laがオンになる。
右旋回スイッチ43Raも同様に、作業者の右手で右旋回操作レバー43Rを握ってグリップ18R側に移動することでオンになる。
操作ユニット35は、操作ボックス41の背面41a(作業者側の面)に、メインスイッチ44およびオーガスイッチ45(「クラッチ操作スイッチ45」ともいう)を備える。
メインスイッチ44を操作してオンにすることで、エンジン14を始動させる。オーガスイッチ45は、電磁クラッチ31をオン・オフに切り替える手動スイッチであり、例えば押しボタンスイッチである。
オーガスイッチ45がオンのとき電磁クラッチ31が接(オン)、オーガスイッチ45がオフのとき電磁クラッチ31が断(オフ)になる。
オーガスイッチ45のオン/オフ信号、すなわち電磁クラッチ31のオン/オフ信号は、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
オーガスイッチ45を操作して電磁クラッチ31を接続(オン)することで、エンジン14の動力でオーガ27およびブロア28を回転させる。
さらに、操作ユニット35は、操作ボックス41の上面41bに、スロットルレバー52、方向速度レバー53、オーガハウジング姿勢操作レバー55、シュータ操作レバー56、および前述したモード切替手段57が設けられている。
なお、モード切替手段57の運転認識スイッチ58および自動運転スイッチ59については前述したので説明を省略する。
スロットルレバー52は、制御モータ72を制御してスロットル弁71を開閉制御するものである。
スロットルレバー52は、作業者の手で前後方向へ移動させることで、ポテンショメータ52aでスロットルレバー52のポジションに応じた電圧を発生させる。
スロットルレバー52を前方に倒してスロットル弁71を閉じる方向に制御し、スロットルレバー52を後方に倒すことでスロットル弁71を開く方向に制御することで、エンジン14の回転数を調節する。
エンジン14の回転速度(回転数)をエンジン回転センサー(検出部)77で常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
エンジン14の出力のうち、一部の出力で発電機81を駆動し、発電機81で電力を発生する。発生した電力をバッテリ62に供給するとともに、左右の電動モータ21L,21Rや他の電装品に供給する。
エンジン14の出力のうち、残りの出力は、オーガ27およびブロア28の回転に充てる。
方向速度レバー53(「前後進速度調節レバー53」ともいう)は、作業者の手で前後に移動可能に取り付けされ、電動モータ21L,21Rの回転を制御するための操作部材である。
方向速度レバー53を、略中央の「中立範囲」から前方の「前進」側へ倒して除雪機10を前進させる。「前進」領域の低速前進〜高速前進間において方向速度レバー53を移動させることで前進速度を制御する。
また、方向速度レバー53を、前記「中立範囲」から後方の「後進」側へ倒して除雪機10を後進させる。「後進」領域の低速後進〜高速後進間において方向速度レバー53を移動させることで後進速度を制御する。
この方向速度レバー53を操作することにより、方向速度レバー53の位置データがポテンショメータ53aから制御部20に伝えられる。
位置データが伝えられた制御部20は、左右のモータドライバ84L,84Rを介して左右の電動モータ21L,21Rを回転させる。
電動モータ21L,21Rの回転速度(回転数)をモータ回転センサー(検出部)83L,83Rで常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
なお、方向速度レバー53の位置データは、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
モータドライバ84L,84Rは、回生ブレーキ回路85L,85Rおよび短絡ブレーキ回路86L,86Rを含む。
左旋回操作レバー43Lを握って左旋回スイッチ43Laをオン操作することで、制御部20にスイッチオン信号を伝える。このスイッチオン信号に基づいて、制御部20が左回生ブレーキ回路85Lを作動させる。
これにより、左電動モータ21Lの回転速度が下がり、除雪機10が左旋回する。
左旋回スイッチ43Laのオン/オフ信号は、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
右旋回操作レバー43Rを握って右旋回スイッチ43Raをオン操作することで、制御部20にスイッチオン信号を伝える。このスイッチオン信号に基づいて、制御部20が右回生ブレーキ回路85Rを作動させる。
これにより、右電動モータ21Rの回転速度が下がり、除雪機10が右旋回する。
右旋回スイッチ43Raのオン/オフ信号は、制御部20に運転データとして常時伝えられる。
なお、左右の電動モータ21L,21Rのモータ軸に、パーキングブレーキとして左右の電磁ブレーキ82L,82Rを備える。
左右の電磁ブレーキ82L,82Rで、左右の電動モータ21L,21Rのモータ軸をそれぞれ制動する。
電磁ブレーキ82L,82Rは、走行準備レバー42を離してメインスイッチ44をオフ位置に戻した場合、あるいは、方向速度レバー53を中立位置に戻した場合に、制御部20の制御でブレーキ状態(オン状態)に保たれる。
また、電磁ブレーキ82L,82Rは、例えば、方向速度レバー53を前進または後進に切り替えた場合にブレーキ解放される。
オーガハウジング姿勢操作レバー55は、オーガハウジング25の姿勢を変えるための操作部材である。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前後にスイング操作することで、昇降駆動機構16の電動モータ16aを正逆転させ、昇降駆動機構16のピストンを伸縮させる。これにより、除雪作業部13が昇降させて、オーガ27を雪面に合わせる。
除雪作業部13の昇降位置を高さ位置センサー(検出部)87で常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
シュータ操作レバー56は、シュータ29(図1参照)の向きを変えるための、操作部材である。
シュータ操作レバー56を左右にスイング操作することで、旋回機構34の電動モータを駆動させる。これにより、シュータ29を旋回させて、シュータ29を雪の投雪方向に向かせる。
シュータ29の向きをシュータ向きセンサー(検出部)88で常時検出し、その検出信号を制御部20に常時伝える。
ここで、本実施の形態で例示する左右の走行部11L,11Rの運転データは、左右の走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rの回転速度データや、方向速度レバー53の位置データ、左右の旋回スイッチ43La,43Raのオン/オフデータなどである。
一方、本実施の形態で例示する除雪作業部13の運転データは、エンジン14の回転速度(回転数)データ、除雪作業部13の昇降位置(高さ)データ、シュータ29の向き(旋回角)データ、オーガスイッチ45のオン/オフデータ、すなわち電磁クラッチ31のオン/オフデータなどである。
なお、発明の理解を容易にするために運転データを上記内容に限定したが、その他の運転データを加えることも可能である。
その他の運転データとしては、例えば、除雪作業部13の傾動位置や、シュータ29の首振り状態などが該当する。
ここで、除雪作業部13の傾動とは、除雪作業部13のオーガ27を除雪機10の左右方向に傾かせることをいい、ローリングともいう。
シュータ29の首振りとは、シュータ29の頂部材が上下方向にスイング移動することをいう。シュータ29の頂部材が上下方向にスイング移動することにより、雪の投雪距離を調整する。
図3は本発明に係る除雪機の運転状態を説明する図である。
家庭内で用いる除雪機10は、通常、車庫90内に保管されている。除雪機10で家庭の庭91内を除雪する際に、除雪機10を車庫90から出し、車庫90や建物92から道路93までのエリア94を除雪する。
この除雪機10は、一般に、除雪幅(オーガ幅)W1が自動車95の車幅W2の略半分である。よって、除雪機10を蛇行運転して自動車95の車幅W2を除雪する必要がある。
ところで、道路93は、大型の除雪機で除雪作業がおこなわれる。この際に、大型の除雪機で寄せられた雪が、道路93の両側に硬い雪96となって残っている。
このため、家庭敷地の出入口97に硬い雪96が残るので、この硬い雪96を除雪機10で除雪する必要がある。
このような除雪条件において、車庫90や建物92から道路93までのエリア94を除雪する場合、除雪機10を作業経路60に沿って運転する。
ここで、一般の家庭内において、除雪機10は、通常、毎回決まったエリア94を除雪作業する。
そこで、除雪機10が作業経路60に沿って除雪作業をおこなう運転データを記憶させておき、記憶させた運転データに基づいて除雪機10の除雪作業運転を自動的に再現することが可能である。
以下、除雪機10が作業経路60に沿って除雪作業をおこなう運転データを記憶する運転認識モードや、記憶させた運転データに基づいて除雪機10の除雪作業運転を自動的に再現する自動運転モードについて説明する。
まず、除雪機10を運転認識モードで制御する例について説明する。
図4は本発明に係る除雪機の運転認識モードの制御を示すフローチャートであり、制御部20の制御フローを図2を参照にして説明する。なお、ST××はステップ番号を示す。
制御部20の制御フローは、メインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始(スタート)し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了(エンド)するように構成されている。
ST01;運転認識スイッチ58のスイッチ信号を読み込む。
ST02;運転認識スイッチ58がオンであるか否かを判断する。オフの場合ST01に戻り、オンの場合ST03に進む。
ST03;運転認識モードに設定する。
左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13の運転データをそれぞれロギング処理する。
ST04;ロギング処理された運転データを、運転データ記憶部63に保存運転データとして保存する。
ロギング処理とは、追跡記憶のことをいい、左右の走行部11L,11Rや除雪作業部13の作動過程に関する運転データを逐次記憶することをいう。
ST05;運転認識スイッチ58のスイッチ信号を読み込む。
ST06;運転認識スイッチ58がオフであるか否かを判断する。オンの場合ST03に戻り、オフの場合運転認識モードの設定を解除する。
ST01〜ST06の制御内容に基づいて、運転認識モードの操作手順を、図2および図3を参照して説明する。
操作者89が除雪機10のグリップ18L,18Rを握った状態で、メインスイッチ44をオンにする。メインスイッチ44をオンにすることで、運転認識スイッチ58のスイッチ信号の読み込みを開始する。
つぎに、運転認識スイッチ58をオンにすることで運転認識モードに設定する。
運転認識モードにおいて、操作部30の各操作レバーなどを操作して、左右の走行部11L,11Rで除雪機10を規定の作業経路60に沿わせて始点60aから矢印の如く走行させる。
除雪機10を作業経路60に沿わせて矢印の如く走行させながら、操作者89が操作部30の各操作レバーなどを操作して除雪作業部13で除雪作業をおこなう。
左右の走行部11L,11Rの運転データおよび除雪作業部13の運転データをそれぞれロギング処理する。
すなわち、左右の走行部11L,11Rの運転データおよび除雪作業部13の運転データをそれぞれ同時に読み取り、この読取りを一定の経時間隔で順次継続する。
そして、読み取った運転データを、運転データ記憶部63に、保存運転データとして順次記憶する。
除雪機10が規定の作業経路60の終点60bまで到達する。この時点で、運転認識スイッチ58をオフにして、運転認識モードの設定を解除する。
これにより、規定の作業経路60に沿って除雪機10を走行させながら除雪作業をおこなう際の運転データのロギング処理が完了する。
ロギング処理した運転データは、運転データ記憶部63に保存運転データとして保存される。
運転データ記憶部63に記憶(保存)した保存運転データの一例を図5に示す。
図5は本発明に係る除雪機の保存運転データを示すタイミングチャートである。この保存運転データを図2および図3を参照して説明する。
グラフG1は、方向速度レバー53の位置データがポテンショメータ53aから運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられた速度制御のグラフである。
グラフG2は、左走行部11Lを駆動する左電動モータ21Lの回転速度データ(走行速度データ)が運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
グラフG3は、右走行部11Rを駆動する右電動モータ21Rの回転速度データ(走行速度データ)が運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
なお、左右の走行部11L.11Rは、回転速度V1,V2のとき互いに一致する。しかし、回転速度V1,V2においてグラフG2,G3を互いに重ねると、それぞれのグラフを判別することが難しい。そこで、回転速度V1,V2において、グラフG2,G3をずらして示した。
グラフG4は、左旋回操作レバー43Lを制御した際の、左旋回スイッチ43Laのオン/オフデータ(すなわち、左ブレーキ制御データ)が運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
グラフG5は、右旋回操作レバー43Rを制御した際の、右旋回スイッチ43Raのオン/オフデータ(すなわち、右ブレーキ制御データ)が運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
グラフG6は、オーガスイッチ45によるオーガ27のオン/オフデータ(すなわち、電磁クラッチ31のオン/オフデータが運転データ記憶部63に保存運転データとして伝えられたグラフである。
つぎに、グラフG1〜G6を経時的に説明する。
グラフG1に示すように、時間T0から時間T1まで速度制御を徐々に増加させる。
グラフG2,G3に示すように、左右の走行部11L,11Rの走行速度が時間T0から時間T1まで徐々に増加する。
除雪機10が規定の作業経路60の始点60aから作業経路60に沿って矢印Aの如く走行する。除雪機10が走行を開始した後、グラフG6に示すように、オーガスイッチ45をオンにする。除雪作業部13のオーガ27およびブロア28が駆動して、除雪作業を開始する。
時間T1経過後、左右の走行部11L,11Rがそれぞれ設定速度V1に到達する。この時点で、グラフG1に示すように、時間T1から時間T2まで一定の速度制御を保つ。
これにより、グラフG2,G3に示すように、左右の走行部11L,11Rの走行速度が時間T1から時間T2まで設定速度V1に保たれる。
時間T2において、除雪機10は右カーブ位置60cの手前に到達する。この時点で、グラフG1に示すように、時間T2から時間T3まで速度制御を徐々に減少させ、時間T3から一定の速度制御を保つ。
これにより、グラフG2,G3に示すように、左右の走行部11L,11Rが時間T2から時間T3まで減速速度V2になるように減速した後、減速速度V2に保たれる。
この状態で、時間T4まで除雪機10を前進走行させると、除雪機10は右カーブ位置60cに到達する。
時間T4の手前で、グラフG5に示すように、右旋回操作レバー43Rによる右ブレーキ制御を開始することで、グラフG3に示すように、右走行部11RがV3まで減速する。
右走行部11Rが減速することで、除雪機10が右カーブ位置60cで右旋回する。
時間T5の手前で、グラフG5に示すように、右旋回操作レバー43Rによる右ブレーキ制御を解除する。
これにより、グラフG3に示すように、右走行部11RがV2まで加速する。左右の走行部11L,11RがV2になり、除雪機10が走行速度V2で矢印Bの如く前進走行する。
この状態で、時間T6まで除雪機10を前進走行させると、除雪機10は左カーブ位置60dに到達する。
時間T6の手前で、グラフG4に示すように、左旋回操作レバー43Lによる左ブレーキ制御を開始することで、グラフG2に示すように、左走行部11LがV3まで減速する。
左走行部11Lが減速することで、除雪機10が左カーブ位置60dで左旋回する。
時間T7の手前で、グラフG4に示すように、左旋回操作レバー43Lによる左ブレーキ制御を解除する。
これにより、グラフG2に示すように、左走行部11LがV2まで加速する。左右の走行部11L,11RがV2になり、除雪機10が走行速度V2で矢印Cの如く前進走行する。
以下同様に、除雪機10を規定の作業経路60に沿って矢印の如く走行させる。除雪機10を走行させながら、除雪作業部13のオーガ27およびブロア28で除雪作業をおこなう。
この除雪作業で、車庫90や建物92から道路93までのエリア94を除雪する。
これにより、自動車95が車庫90からエリア94を経て道路93まで移動することができる。
さらに、人が家屋92からエリア94を経て道路93まで歩行により移動することができる。
この運転認識モードの制御において、作業経路60に沿って除雪機10を走行させながら除雪作業をおこなう際の運転データがロギング処理される。
そして、ロギング処理された運転データが、運転データ記憶部63に保存運転データとして保存される。
図5においては、発明の理解を容易にするために、保存運転データとしてグラフG1〜G6のみを説明したが、運転認識モードで保存する運転データはグラフG1〜G6のデータに限定するものではない。
例えば、保存運転データとして、エンジン14の回転速度、除雪作業部13の昇降位置(高さ)、およびシュータ29の向き(旋回角)などのデータも必要に応じて保存する。
すなわち、自動運転モードにおいて、除雪機10が手動運転と同様に自動運転を再現するために必要なデーを保存運転データとして保存する。
なお、作業経路60などの除雪条件は適宜変更することが可能である。除雪条件を変更した場合には、運転認識モードの制御を再度実施して、新たな保存運転データを運転データ記憶部63に保存する。
つぎに、除雪機10を自動運転モードで制御する例について説明する。
図6は本発明に係る除雪機の自動運転モードの制御を示すフローチャートであり、制御部20の制御フローを図2を参照にして説明する。
制御部20の制御フローは、メインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始(スタート)し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了(エンド)するように構成されている。
ST10;自動運転スイッチ59のスイッチ信号を読み込む。
ST11;自動運転スイッチ59がオンであるか否かを判断する。オフの場合ST10に戻り、オンの場合ST12に進む。
ST12;自動運転モードに設定する。
運転データ記憶部63に保存されている保存運転データを読み出す。
ST13;読み出した保存運転データに基づいて、自動運転制御部64から除雪機10の左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13に制御信号を伝える。
ST14;左右の走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rの運転データを自動運転データとして読み込む。
ST15;読み込んだ自動運転データを、運転データ記憶部63に保存されている保存運転データのうち、左右の電動モータ21L,21Rのデータと運転データ比較部65で比較する。
ST16;自動運転データを保存運転データと比較した結果が、予め設定されている許容範囲内であるか否かを判断する。
比較結果が許容範囲内にない場合ST17に進み、比較結果が許容範囲内の場合ST18に進む。
ST17;自動運転モードの設定を解除して除雪機10を停止させる。
ST18;自動運転スイッチ59のスイッチ信号を読み込む。
ST19;自動運転スイッチ59がオフであるか否かを判断する。オンの場合ST12に戻り、オフの場合自動運転モードの設定を解除する。
図7は本発明に係る除雪機の自動運転状態を説明する図、図8は本発明に係る除雪機の自動運転データを示すタイミングチャートである。
ST10〜ST19の制御内容に基づいて、自動運転モードの操作手順を、図2および図5を参照して説明する。
操作者89(図3参照)が除雪機10のメインスイッチ44をオンにする。メインスイッチ44をオンにすることで、自動運転スイッチ59のスイッチ信号の読み込みを開始する。
つぎに、自動運転スイッチ59をオンにすることで自動運転モードに設定する。
自動運転モードにおいて、運転データ記憶部63に保存されている保存運転データ(図5参照)を読み出す。
読み出した保存運転データに基づいて、自動運転制御部64から左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13に制御信号を伝える。
よって、左右の走行部11L,11Rおよび除雪作業部13が保存運転データに従って自動的に制御される。
これにより、除雪機10が無人状態において、作業経路60の始点60aから矢印の如く規定の作業経路60に沿って自動運転で走行する。同時に、除雪作業部13のオーガ27およびブロア28でエリア94の除雪作業をおこなう。
ここで、除雪機10が無人状態において自動運転している際に、左右の走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rから運転データを自動運転データとしてそれぞれ同時に読み取り、この読取りを一定の経時間隔で順次継続する。
読み込んだ自動運転データの一例を図8に示す。
図8において、グラフG7は、左走行部11Lを駆動する左電動モータ21Lの回転速度データ(走行速度データ)を自動運転データとして示すグラフである。
グラフG8は、右走行部11Rを駆動する右電動モータ21Rの回転速度データ(走行速度データ)を自動運転データとして示すグラフである。
図8に示すグラフG7,G8の自動運転データを、運転データ比較部65において、図5に示すグラフG2,G3の保存運転データと比較する。
具体的には、図8に示すグラフG7,G8の自動運転データを運転データ比較部65に一定の経時間隔で読み込むとともに、図5に示す保存運転データのうち、グラフG2,G3の保存運転データを運転データ比較部65に一定の経時間隔で読み込む。
そして、運転データ比較部65において、グラフG7,G8の自動運転データを、グラフG2,G3の保存運転データと比較する。
運転データ比較部65において、自動運転データを保存運転データと比較した結果、グラフG7,G8の自動運転データが、グラフG2,G3の保存運転データに対して予め設定されている許容範囲内に収まっているか否かを判断する。
なお、この許容範囲は、エリア94などの条件を考慮して適宜設定される。
判断した結果、グラフG7,G8の自動運転データが許容範囲内に収まっている場合には、除雪機10が規定の作業経路60に沿って終点60bまで矢印の如く自動運転で走行するとともに、除雪作業部13でエリア94の除雪作業をおこなう。
これにより、無人状態の除雪機10を自動運転で作動させてエリア94を除雪作業することができる。
一方、判断した結果、グラフG7,G8の自動運転データが許容範囲内に収まっていない場合には、自動運転の途中で、自動運転モードの設定を解除して除雪機10を停止させる。
よって、除雪機10が規定の作業経路60から外れて走行することを防ぐことができる。これにより、除雪機10を規定の作業経路60に沿わせて良好に走行させながら除雪作業をおこなうことができる。
さらに、左右の走行部11L,11Rを駆動する電動モータ21L,21Rの自動運転データ(すなわち、図8に示すグラフG7,G8のデータ)のみを、運転データ比較部65で比較することにした。
よって、運転データ比較部65で比較する自動運転データの容量を少なく抑えることができる。
これにより、自動運転データを保存運転データと一層迅速に比較することが可能になり、作業機10の自動運転を一層良好におこなうことができる。
ここで、自動運転モードで自動運転を実施するときの積雪量が、運転認識モードで保存運転データを保存するときの積雪量より多いことが考えられる。
この場合、自動運転モードで除雪機10を自動運転する際に、除雪作業部13に運転認識モードのときより大きな負荷が作用することが考えられる。
このため、除雪作業部13に負荷を検出する過負荷センサーを備え、この過負荷センサーの検出値が許容範囲を超えた場合に、自動運転モードを解除して除雪機10を停止させるように構成することも可能である。
なお、図6〜図8で説明した自動運転モードによる除雪機10の自動運転は、何度でも繰り返し実施することが可能である。
以上説明したように、本発明に係る除雪機10によれば、運転認識モードにおいて規定の作業経路60に沿わせて除雪機10を操作し、除雪機10の運転データを保存運転データとして記憶する。
そして、自動運転モードにおいて、保存運転データに基づいて除雪機10を規定の作業経路60に沿って走行させながら除雪作業をおこなう運転を自動的に再現する。
よって、操作者89が除雪機10を操作しなくても、除雪機10を無人状態で自動的に操作することが可能になる。これにより、除雪機10を操作者89に負担をかけないで操作することができる。
なお、前記実施の形態では、モード切替手段57として運転認識スイッチ58および自動運転スイッチ59をそれぞれ個別に設けた例について説明したが、これに限らないで、例えば、一つのロータリスイッチで運転認識モードと自動運転モードとを切り替えるように構成することも可能である。
また、前記実施の形態では、運転認識スイッチ58および自動運転スイッチ59として押しボタンスイッチを用いた例について説明したが、これに限らないで、トグルスイッチなどのその他のスイッチを用いることも可能である。
さらに、前記実施の形態では、運転認識スイッチ58および自動運転スイッチ59を操作ボックス41の上面41bに設けた例について説明したが、これに限らないで、各スイッチ58,59を操作ボックス41の背面41aや、左右の操作ハンドル17L,17Rなどの他の他の箇所に設けることも可能である。
また、前記実施の形態では、作業機として除雪機10を例示したが、これに限らないで、芝刈り機などのその他の作業機に適用することも可能である。
さらに、前記実施の形態では、除雪機10のメインスイッチ44や自動運転スイッチ59を操作者89が操作してオンにすることで自動運転をおこなう例について説明したが、これに限らないで、除雪機10にタイマーを備え、このタイマーを用いてメインスイッチ44や自動運転スイッチ59を毎日同じ時間に自動的にオンにして自動運転をさせるように構成することも可能である。
本発明は、機体に走行部および作業部を備え、走行部で走行するとともに作業部で作業をおこなう作業機への適用に好適である。
本発明に係る除雪機の側面図である。 本発明に係る除雪機の制御系統図である。 本発明に係る除雪機の運転状態を説明する図である。 本発明に係る除雪機の運転認識モードの制御を示すフローチャートである。 本発明に係る除雪機の保存運転データを示すタイミングチャートである。 本発明に係る除雪機の自動運転モードの制御を示すフローチャートである。 本発明に係る除雪機の自動運転状態を説明する図である。 本発明に係る除雪機の自動運転データを示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…除雪機(作業機)、11L…左走行部、11R…右走行部、13…除雪作業部(作業部)、19…機体、20…制御部、30…操作部、57…モード切替手段、58…運転認識スイッチ、59…自動運転スイッチ、60…規定の作業経路、63…運転データ記憶部、64…自動運転制御部、65…運転データ比較部。

Claims (4)

  1. 機体に走行部および作業部を備え、これら走行部および作業部を制御する制御部を備え、この制御部に操作信号を伝える操作部を備え、この操作部を手動で操作して操作部から制御部に操作信号を伝え、制御部から出力した制御信号で走行部および作業部を制御することにより、走行部で走行するとともに作業部で作業をおこなう作業機において、
    前記操作部に、手動運転時の運転データを記憶する運転認識モード、および運転データに基づいて自動運転する自動運転モードに切替可能なモード切替手段を備え、
    前記運転認識モードにおいて、規定の作業経路に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、前記走行部および前記作業部のそれぞれの運転データを前記制御部に保存運転データとして記憶し、
    前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて前記制御部から制御信号を伝えて前記走行部および作業部を制御することで、
    前記規定の作業経路に沿って走行しながら作業をおこなう運転を自動的に再現することを特徴とする作業機。
  2. 前記制御部は、
    前記運転認識モードにおいて、規定の作業経路に沿って走行するとともに作業をおこなう際に、前記走行部および前記作業部のそれぞれの運転データを保存運転データとして記憶する運転データ記憶部と、
    前記自動運転モードにおいて、前記保存運転データに基づいて制御信号を伝えて前記走行部および作業部を制御する自動運転制御部と、
    前記自動運転モードにおいて、前記制御部に取り込んだ運転データを自動運転データとし、取り込んだ自動運転データを前記保存運転データと比較する運転データ比較部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の作業機。
  3. 前記自動運転データは、前記走行部に関する運転データであることを特徴とする請求項2記載の作業機。
  4. 前記モード切替手段は、前記運転認識モードに切替可能な運転認識スイッチと、前記自動運転モードに切替可能な自動運転スイッチとを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機。
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