JP2007091798A - 発色剤、発色剤セット、接着剤、接着剤セット及び接着方法 - Google Patents
発色剤、発色剤セット、接着剤、接着剤セット及び接着方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007091798A JP2007091798A JP2005279778A JP2005279778A JP2007091798A JP 2007091798 A JP2007091798 A JP 2007091798A JP 2005279778 A JP2005279778 A JP 2005279778A JP 2005279778 A JP2005279778 A JP 2005279778A JP 2007091798 A JP2007091798 A JP 2007091798A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- color
- epoxy resin
- general formula
- type epoxy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
Description
光硬化型接着剤は接着対象物を高温に加熱しなくても紫外線を照射するだけで硬化するので、接着対象物が熱損傷しないという利点がある。
しかしながら、従来のフォトクロミック材料は高価な上、高い発色性を有するものが少ない。
請求項2記載の発明は、発色主剤が収容された第一の容器と、発色助剤が収容された第二の容器とを有し、前記発色主剤は下記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩を含有し、前記発色助剤はポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂を含有する発色剤セットである。
請求項3記載の発明は、接着剤成分と、ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と、下記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩とが含有された接着剤である。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の接着剤であって、前記接着剤成分はカチオン重合性樹脂を含有する接着剤である。
請求項5記載の発明は、発色主剤が収容された第一の容器と、発色助剤と接着剤成分とが収容された第二の容器とを有し、前記発色主剤は下記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩を含有し、前記発色助剤はポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂を含有する接着剤セットである。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の接着剤セットであって、前記接着剤成分はカチオン重合性樹脂を含有する接着剤セットである。
請求項7記載の発明は、硬化した接着剤で接着対象物を貼り合わせる接着方法であって、前記接着剤に接着剤成分と、ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と、下記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩とが含有された接着剤を用い、前記接着剤に光を照射して、前記接着剤を硬化させると共に、前記接着剤を発光させ、前記接着剤の紫外線が照射された照射部分と、紫外線が照射されなかった未照射部分を区別する接着方法である。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の接着方法であって、前記接着剤は前記接着剤成分と、前記ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と、前記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩とを混合して作成する接着方法である。
請求項9記載の発明は、請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の接着方法であって、前記接着対象物として透明基材を用い、前記接着剤を前記透明基材の表面に塗布して塗布層を形成し、前記塗布層に他の接着対象物を接触させた後、前記透明基材の裏面側から前記光を照射する接着方法である。
請求項10記載の発明は、請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の接着方法であって、前記接着対象物表面に前記接着剤を塗布して塗布層を形成し、前記塗布層に前記光を照射した後、前記塗布層に他の接着対象物を接触させる接着方法である。
芳香族スルホニウム塩もポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂も、従来のフォトクロミック材料に比べて安価なだけでなく、その発色も濃いので、優れた発色剤及び接着剤を安価に製造することができる。
本発明の接着剤は、接着成分と、ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と、上記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩とを含有しており、塗布層20に紫外線29が照射されると、芳香族スルホニウム塩はポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と反応して発色する。
未照射部分21の有無を目視又は不図示の観察手段で観察し、未照射部分21が確認された場合は、未照射部分21に再度紫外線を照射して発色させる。
接着成分は粘着性を有しているので、配線板30と半導体素子40はバンプ45がランド35に当接した状態で塗布層20に密着した状態が維持される。
接着剤の貯蔵性を高めるためには、例えば、芳香族スルホニウム塩を主成分とする発色主剤と、ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂を含有する発色助剤を別々の容器に収容し、2液型(接着剤セット)とすることが好ましい。
本発明の接着剤セットは、使用する直前に発色主剤と発色助剤、必要があれば他の成分(例えば重合剤)を混ぜ合わせ、一つの接着剤としてから塗布する。その塗布方法は特に限定されず、混ぜ合わせてから塗布手段で塗布しても良いし、各成分が均一に混合された塗布層が形成されるのであれば、別々の塗布手段で塗布してもよい。
本発明に用いる接着対象物は上述した電気部品や、ワイヤ15に限定されず、紙、ガラス、セラミック、金属板等種々の物を用いることができる。
図4(a)の符号60は本発明の発色剤を用いた検出手段を示しており、検出手段60は容器61と、容器61の中に収容された本発明の発色剤65とを有している。
また、検出手段60を作業環境に置けば、作業環境に危険量の紫外線が照射されているか否かの判断もできる。
本発明の発色剤の用途は、紫外線の検出手段60に限定されず、例えば表示装置等のカラーフィルターの原料、インクジェットのインクに用いることもできる。
下記表1に示す配合で芳香族スルホニウム塩と、ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と、接着成分を混合し、実施例1の接着剤を得た。
実施例1で用いた日本化薬社製の商品名「GAN」に変え、ジャパンエポキシレジン社製の商品名「EP604」を3重量部添加した以外は実施例1と同じ条件で実施例2の接着剤を作成した。
実施例1で用いた日本化薬社製の商品名「GAN」に変え、ジャパンエポキシレジン社製の商品名「EP828」を3重量部添加した以外は実施例1と同じ条件で比較例1の接着剤を作成した。
尚、実施例2で用いた商品名「EP604」はポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂であり、比較例1で用いた商品名「EP828」はビスフェノールA型エポキシ樹脂である。
上記実施例1〜3の接着剤をそれぞれ厚さ50μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム表面に塗布し、厚さ50μmの接着剤の塗布層を形成した後紫外線(光量70mJ、波長350nm)を塗布層に照射し、塗布層の色と表面状態を観察した。
紫外線照射後の塗布層にアルミニウム箔を密着させ、PETフィルムとアルミニウム箔を貼り合わせて試験片を作成した。この試験片を40℃の温度条件で、12時間放置してエージングを行い、エージング後の色と、塗布層表面のタック性(べとつき)を調べ、更にアルミニウム箔を塗布層から剥離する時の接着強度を測定した。
その結果を下記表2に記載する。
また、比較例1の接着剤は紫外線照射後に塗布層表面が流動性を失い、フィルム状であったのに対し、本発明の接着剤は液状であったが、エージング後では完全に硬化してタック性も無かった。
また、実施例1、2はエージング後の色の変化が無く、本発明の接着剤は発色後の退色が少ないことがわかる。
6種類のエポキシ樹脂と、2種類の芳香族スルホニウム塩を、組み合わせと配合比率を変えて混合して36種類の発色剤を作成した。各発色剤の配合と、紫外線照射との色を下記表3に記載し、芳香族スルホニウム塩の化学式を下記表4に記載し、エポキシ樹脂の化学式を下記表5に記載する。
上記表3から明らかなように、ポリグシリジルアミン型エポキシ樹脂を用いた発色剤は紫外線照射によって発色したが、ビスフェノールA型エポキシ樹脂や、脂環式エポキシ樹脂を用いた場合には、接着剤は紫外線照射されても発色せず、無色であった。更に、ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂に変え、オキセタン樹脂と、上記各芳香族スルホニウム塩とを含有する発色剤を作成したが、この発色剤も紫外線照射後に色の変化が無く、発色が見られなかった。
また、アンチモンの代わりにリンを有するもの(商品名「アデカオプトマーSP150」)は発色反応が遅いが、毒性が無く、環境に悪影響を与えない。
Claims (10)
- 前記接着剤成分はカチオン重合性樹脂を含有する請求項3記載の接着剤。
- 前記接着剤成分はカチオン重合性樹脂を含有する請求項5記載の接着剤セット。
- 前記接着剤は前記接着剤成分と、前記ポリグリシジルアミン型エポキシ樹脂と、前記一般式(1)で表される芳香族スルホニウム塩とを混合して作成する請求項7記載の接着方法。
- 前記接着対象物として透明基材を用い、
前記接着剤を前記透明基材の表面に塗布して塗布層を形成し、
前記塗布層に他の接着対象物を接触させた後、
前記透明基材の裏面側から前記光を照射する請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の接着方法。 - 前記接着対象物表面に前記接着剤を塗布して塗布層を形成し、前記塗布層に前記光を照射した後、
前記塗布層に他の接着対象物を接触させる請求項7又は請求項8のいずれか1項記載の接着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005279778A JP2007091798A (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | 発色剤、発色剤セット、接着剤、接着剤セット及び接着方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005279778A JP2007091798A (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | 発色剤、発色剤セット、接着剤、接着剤セット及び接着方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007091798A true JP2007091798A (ja) | 2007-04-12 |
Family
ID=37977881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005279778A Pending JP2007091798A (ja) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | 発色剤、発色剤セット、接着剤、接着剤セット及び接着方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007091798A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8309638B2 (en) | 2008-12-01 | 2012-11-13 | Sony Chemical & Information Device Corporation | Connecting film, and joined structure and method for producing the same |
KR20170081664A (ko) | 2015-03-20 | 2017-07-12 | 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 | 이방성 도전 접속 방법 및 이방성 도전 접속 구조체 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10140128A (ja) * | 1996-11-07 | 1998-05-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 硬化型粘接着剤組成物、フレキシブルプリント基板と補強板との接着方法及びフレキシブルプリント基板の補強方法 |
-
2005
- 2005-09-27 JP JP2005279778A patent/JP2007091798A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10140128A (ja) * | 1996-11-07 | 1998-05-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 硬化型粘接着剤組成物、フレキシブルプリント基板と補強板との接着方法及びフレキシブルプリント基板の補強方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8309638B2 (en) | 2008-12-01 | 2012-11-13 | Sony Chemical & Information Device Corporation | Connecting film, and joined structure and method for producing the same |
KR20170081664A (ko) | 2015-03-20 | 2017-07-12 | 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 | 이방성 도전 접속 방법 및 이방성 도전 접속 구조체 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5037074B2 (ja) | 光カチオン硬化型又は熱カチオン硬化型接着剤 | |
JP5401767B2 (ja) | 硬化性組成物および光学デバイス | |
US11054744B2 (en) | Photosensitive element, laminate, permanent mask resist, method for producing same, and method for producing semiconductor package | |
JP5221893B2 (ja) | 積層フィルムの製造方法 | |
CN102197101B (zh) | 粘合剂组合物和光学元件 | |
JP4894720B2 (ja) | 光導波路及び光電複合基板 | |
JP5790133B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型接着剤を用いる偏光板の製造方法 | |
JP5153498B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
WO2018174177A1 (ja) | 光硬化性樹脂組成物、接着剤、積層体及びその製造方法、及び表示装置 | |
TWI650394B (zh) | 接著劑組成物、使用其之黏附體之接合方法、以及積層體之製造方法 | |
KR20110027587A (ko) | 필름의 접착성 평가 방법 및 적층체의 제조 방법 | |
KR20210101278A (ko) | 양이온 경화성 조성물 및 그 조성물을 사용하여 기판의 접합, 캐스팅 및 코팅을 하기 위한 방법 | |
WO2007102482A1 (ja) | 実装方法、電気部品付き基板及び電気装置 | |
JP2007091798A (ja) | 発色剤、発色剤セット、接着剤、接着剤セット及び接着方法 | |
JP5640030B2 (ja) | 積層フィルムの製造方法 | |
KR20030017566A (ko) | 절연재료용 수지 조성물, 접착제용 수지 조성물 및 접착시트 | |
KR20200138172A (ko) | 전자 디바이스 봉지체, 시트상 접착제, 전자 디바이스 봉지용 접착 필름, 및 전자 디바이스 봉지체의 제조 방법 | |
WO2018051868A1 (ja) | 紫外線硬化性樹脂組成物及び積層体 | |
JP2008308589A (ja) | 硬化性組成物およびこれを用いた光学デバイス | |
TW202122444A (zh) | 陽離子硬化性組成物、硬化物及接合體 | |
TW201827514A (zh) | 硬化性樹脂組合物及半導體裝置之製造方法 | |
JP7372916B2 (ja) | 硬化性フィルム状接着剤及びデバイスの製造方法 | |
JP6716073B2 (ja) | 積層体の製造方法 | |
JPS639529B2 (ja) | ||
KR100985704B1 (ko) | 경화성 수지 조성물 및 보호막 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110906 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111104 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120221 |