JP6716073B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層体の製造方法に関し、具体的には画像表示装置である積層体の製造方法に関する。
ディスプレイなどの表示素子を製造する場合、カバーレンズと、TFT等を含む表示素子を貼りあわせる必要がある。特許文献1には、光硬化性樹脂組成物に熱重合開始剤を配合して熱及び光硬化性樹脂組成物とし、遮光層が形成された光透過性カバー部材の表面に、この熱及び光硬化性樹脂組成物を塗布し、この塗布面を画像表示部材に重ね、紫外線を照射して光硬化させた後に、全体を加熱することにより遮光層と画像表示部材との間に挟まれた熱及び光硬化性樹脂組成物を熱硬化させることが提案されている。
国際公開第2008/126860号
しかし、画像表示装置を構成するカバーレンズには光、例えば紫外線を透過しない材料もあるため、光硬化性樹脂を用いた場合、硬化が十分ではないといった問題があった。これにより、接着の際に、未硬化の組成物が濡れ広がり、表示体や光透過性部材の所定の位置から大きくはみ出てしまい、装置の汚染等その後の工程で問題になることがある。
本発明は、上記の問題を解決し、光及び熱硬化性樹脂組成物から形成される層を介して2つの基材を接着させた積層体の製造方法であって、貼り合わせ時に未硬化の組成物のはみ出しが低減され、かつ、接着力が十分な積層体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
(1)(A)基材1に、光及び熱硬化性樹脂組成物を適用して、硬化性樹脂組成物層を形成する工程、
(B)硬化性樹脂組成物層にエネルギー線を照射して、弾性率が10Pa〜10Paである硬化樹脂層を形成する工程、及び
(C)硬化樹脂層の上に基材2を貼り合わせて、貼り合わせ体を得る工程、
(D)貼り合わせ体を加熱し、硬化樹脂層の弾性率を10Pa超にして、積層体を得る工程、
を含む、積層体の製造方法。
(2)光及び熱硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリル樹脂を含むアクリレート樹脂組成物、又は(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を含むハイブリッド樹脂組成物である、(1)の製造方法。
(3)光及び熱硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリル樹脂100質量部に対して、光ラジカル開始剤0.1〜20質量部を含む、(1)又は(2)の製造方法。
(4)基材1又は基材2の一方が、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、保護パネル又はタッチパネルであり、もう一方が光透過性部材又は光を透過しない部材である、(1)〜(3)のいずれかの積層体の製造方法。
(5)(1)〜(4)のいずれかの積層体の製造方法に用いるための、光及び熱硬化性樹脂組成物。
本発明によれば、光及び熱硬化性樹脂組成物から形成される層を介して2つの基材を接着させた積層体の製造方法であって、貼り合わせ時に未硬化の組成物のはみ出しが低減され、かつ、接着力が十分な積層体の製造方法が提供される。
[用語の定義]
「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの少なくとも一方の意味を有する。
「(メタ)アクリロイル基」は、アクリロイル基及びメタクリロイル基の少なくとも一方の意味を有する。
「(メタ)アクリル化エポキシ樹脂」は、エポキシ樹脂中の全てのエポキシ基が(メタ)アクリル酸と反応している樹脂を意味する。
「部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂」は、エポキシ樹脂中の一部のエポキシ基が(メタ)アクリル酸と反応している樹脂を意味し、すなわち、樹脂中にエポキシ基と(メタ)アクリロイル基を有する。
「エポキシ樹脂」は、エポキシ基及び(メタ)アクリロイル基を有する樹脂(即ち、部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂)ではないものとする。
[積層体の製造方法]
積層体の製造方法は、下記の工程(A)、(B)、(C)及び(D)を含む。
(A)基材1に、光及び熱硬化性樹脂組成物を適用して、硬化性樹脂組成物層を形成する工程、
(B)硬化性樹脂組成物層にエネルギー線を照射して、弾性率が10Pa〜10Paである硬化樹脂層を形成する工程、
(C)硬化樹脂層の上に基材2を貼り合わせて、貼り合わせ体を得る工程、及び
(D)貼り合わせ体を加熱して、硬化樹脂層の弾性率を10Pa超にして、積層体を得る工程。
[積層体]
積層体は、基材1及び基材2が、光及び熱硬化性樹脂組成物を介して接着されている。基材1及び基材2は、特に限定されず、同じ基材であっても、異なる基材であってもよい。積層体は、基材1及び基材2に加えて、さらなる基材を含んでいてもよく、その基材の接着方法は、特に限定されない。
基材1及び基材2は、光透過性部材又は光を透過しない部材であり得る。光透過性部材は、積層体の目的に応じた光透過性を有していればよく、例えば積層体が画像表示装置の場合、表示体に形成された画像が視認可能な程度の可視光透過性を有していればよい。光透過性部材としては、ガラス、(メタ)アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエステル、シクロオレフィンポリマー等の板状材料やシート状材料が挙げられる。これらは、片面又は両面に、ハードコード処理、反射防止処理、防眩処理、防汚処理、防曇処理、偏光処理、波長カット処理等がなされていてもよい。また、光透過性部材には遮光層が形成されていてもよい。このような光透過性部材として、アイコンシート及び化粧板が挙げられる。
光を透過しない部材は、光を透過しない有機材料、光を透過しない無機材料、または、それらの組合せであれば特に限定されない。光を透過しない部材としては、アルミナ等のセラミックスの板状材料やシート状材料、表面酸化等の絶縁処理を施したステンレススチール等の金属シート、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂の板状材料やシート状材料が挙げられる。このような光を透過しない部材の具体例として、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、保護パネル、タッチパネル、有機EL素子、カラーフィルターが既に形成された部材等が挙げられる。
例えば、基材1又は基材2の一方を表示体とし、他方を光透過性部材又は光を透過しない部材とすることにより、種々の画像表示装置である積層体を製造することができる。具体的な態様は以下のとおりである。
(1)基材1又は基材2の一方を液晶表示パネルとし、他方を光透過性部材とすることにより、液晶表示装置を製造することができる。
(2)基材1又は基材2の一方を有機EL表示パネルとし、他方を光透過性部材とすることにより、いわゆるトップエミッション型の有機EL表示装置を製造することができる。
(3)基材1又は基材2の一方を有機EL表示パネルとし、他方を光を透過しない部材とすることにより、いわゆるボトムエミッション型の有機EL表示装置を製造することができる。
(4)基材1又は基材2の一方を保護パネルとし、他方を画像表示装置や種々の基板等とすることにより、保護パネル付きの画像表示装置や保護パネル付の基板を製造することができる。さらに、基材1又は基材2の一方を保護パネルとし、他方を光透過性部材とすることもできる。
(5)基材1又は基材2の一方を透明電極が形成された光透過性基板とし、他方を光透過性部材とすることにより、タッチパネルを製造することができる。さらに、基材1又は基材2の一方をタッチパネルとし、他方を光透過性部材とすることもできる。
よって、積層体の製造方法は、基材1及び基材2の一方が、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、保護パネル又はタッチパネルであり、もう一方が光透過性部材又は光を透過しない部材であることができる。
積層体の製造方法は、基材1と基材2との組み合わせとして、ガラス、ポリイミド又はそれらの組み合わせである基材の上にカラーフィルターが積層された基材と、ガラス、ポリイミド又はそれらの組み合わせである基材の上にEL等の素子および保護膜がこの順番に積層された基材との組合せがより好ましい。ここで、光及び熱硬化性樹脂組成物は、カラーフィルターが積層された基材の上に適用されるのが好ましい。
[工程(A)]
工程(A)は、基材1に、光及び熱硬化性樹脂組成物を適用して、硬化性樹脂組成物層を形成する工程である。
(光及び熱硬化性樹脂組成物)
光及び熱硬化性樹脂組成物(以下、単に「組成物」ともいう。)は、エネルギー線及び熱で硬化する、光及び熱硬化性樹脂を含む組成物であれば特に限定されない。光及び熱硬化性樹脂は、(メタ)アクリル樹脂であることが好ましく、接着強度がより向上する観点から、エポキシ基を有するエポキシ樹脂を(メタ)アクリル樹脂と併用してもよい。よって、組成物は、(メタ)アクリル樹脂を含むアクリレート樹脂組成物、又は(メタ)アクリレート樹脂及びエポキシ樹脂を含むハイブリッド樹脂組成物が挙げられる。アクリレート樹脂組成物は、硬化性成分が(メタ)アクリル樹脂からなるのが好ましく、ハイブリッド樹脂組成物は、硬化性成分が(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ基を有するエポキシ樹脂からなるのが好ましい。ここで、硬化性成分とは、光の照射及び加熱により、重合及び架橋する成分をいう。
<(メタ)アクリル樹脂>
(メタ)アクリル樹脂は、分子中に1以上の(メタ)アクリロイル基を有する樹脂であれば特に限定されず、(メタ)アクリレートオリゴマー、単官能(メタ)アクリレートモノマー、多官能(メタ)アクリレートモノマー、(メタ)アクリル化エポキシ樹脂及び部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上が挙げられる。
<<(メタ)アクリレートオリゴマー>>
(メタ)アクリレートオリゴマーは、分子中に1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する。(メタ)アクリレートオリゴマーの分子量は、1,000〜100,000であり、10,000〜70,000であるのが好ましく、20,000〜50,000であるのがより好ましい。本明細書において、分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって測定し、標準ポリスチレンの検量線を用いて換算した重量平均分子量である。
(メタ)アクリレートオリゴマーは、特に限定されず、(水素添加)ポリイソプレン、(水素添加)ポリブタジエン又はポリウレタンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーからなる群より選択される1種以上が挙げられる。これらの(メタ)アクリレートオリゴマーは、1種類又は2種類以上を使用できる。ここで、(水素添加)ポリイソプレンは、ポリイソプレン及び/又は水素添加ポリイソプレンを包含し、(水素添加)ポリブタジエンは、ポリブタジエン及び/又は水素添加ポリブタジエンを包含する。
(水素添加)ポリブタジエンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーは、(水素添加)ポリブタジエン(メタ)アクリレート、及び、(水素添加)ポリブタジエンウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。(水素添加)ポリブタジエンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーの市販品としては、TE2000(日本曹達株式会社:分子量2,000)等が挙げられる。
(水素添加)ポリイソプレンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーは、(水素添加)ポリイソプレン(メタ)アクリレート、及び、(水素添加)ポリイソプレンウレタン(メタ)アクリレートが挙げられる。(水素添加)ポリイソプレンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーの市販品としては、UC(株式会社クラレ製:分子量25,000)等が挙げられる。
ポリウレタンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリエーテル系、ポリカーボネート系、ポリエステル系又はこれらの組合せのポリウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが挙げられる。ポリウレタンを骨格にもつ(A)(メタ)アクリレートオリゴマーの市販品としては、UA10000B(ケーエスエム株式会社製:分子量25,000)、UA(ライトケミカル工業株式会社製)、UV3630ID80(日本合成化学工業株式会社製)、UV3700B(日本合成化学工業株式会社製)等が挙げられる。
(メタ)アクリレートオリゴマーは、ポリウレタンを骨格にもつ(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましく、ポリエーテル系ポリウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーがより好ましい。(メタ)アクリレートオリゴマーは、1種でも、又は2種以上を併用してもよい。
<<単官能(メタ)アクリレートモノマー>>
単官能(メタ)アクリレートモノマーは、分子中に1個の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート化合物であれば、特に限定されず、アルキル(メタ)アクリレート、水酸基含有(メタ)アクリレート(ヒドロキシ置換アルキル(メタ)アクリレート及びヒドロキシ置換アルキル(メタ)アクリレート以外の水酸基含有(メタ)アクリレートからなる群より選択される1種以上)、脂環式(メタ)アクリレート、アルコキシ置換アルキル(メタ)アクリレート及び芳香族(メタ)アクリレートからなる群より選択される1種以上が挙げられ、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ置換アルキル(メタ)アクリレート及び脂環式(メタ)アクリレートからなる群より選択される1種以上が好ましい。
アルキル(メタ)アクリレートは、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
水酸基含有(メタ)アクリレートは、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシ置換アルキル(メタ)アクリレート;及び、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート等のヒドロキシ置換アルキル(メタ)アクリレート以外の水酸基含有(メタ)アクリレート等が挙げられる。
脂環式(メタ)アクリレートは、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ノルボルネン(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
<<多官能(メタ)アクリレートモノマー>>
多官能(メタ)アクリレートモノマーは、分子中に2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する(メタ)アクリレート化合物であれば、特に限定されない。組成物が多官能(メタ)アクリレートモノマーを含むと、架橋密度が上がる傾向があり、単官能(メタ)アクリレートモノマーに比べて、少量で弾性率をより向上させることができる。多官能(メタ)アクリレートモノマーの(メタ)アクリロイル基の数、即ち官能数は、2〜10が好ましく、2〜4がより好ましい。
このような多官能(メタ)アクリレートモノマーは、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート等の脂肪族ジ(メタ)アクリレート;ジシクロペンタニルジ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート等の脂環式ジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート等の脂肪族トリ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパンのアルキレンオキシド付加体のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールのアルキレンオキシド付加体のトリ(メタ)アクリレート等のポリオールのアルキレンオキシド付加体のトリ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート等の脂肪族テトラ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールのアルキレンオキシド付加体のテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンのアルキレンオキシド付加体のテトラ(メタ)アクリレート等のポリオールのアルキレンオキシド付加体のテトラ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
<<(メタ)アクリル化エポキシ樹脂及び部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂>>
(メタ)アクリル化エポキシ樹脂及び部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂は、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸との反応により得ることができる。
具体的には、エポキシ樹脂に所定の当量比の(メタ)アクリル酸と触媒(例えば、ベンジルジメチルアミン、トリエチルアミン、ベンジルトリメチルアンモニウムクロライド、トリフェニルホスフィン、トリフェニルスチビン等)と、重合防止剤(例えば、メトキノン、ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、フェノチアジン、ジブチルヒドロキシトルエン等)を添加して、例えば80〜110℃でエステル化反応を行うことにより、エポキシ基の全部又は一部を(メタ)アクリル化することができる。
原料となるエポキシ樹脂は、特に限定されず、2官能以上のエポキシ樹脂が好ましい。例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールFノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族鎖状エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ヒダントイン型エポキシ樹脂、イソシアヌレート型エポキシ樹脂、トリフェノールメタン骨格を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂が挙げられる。その他、二官能フェノール類のジグリシジルエーテル化物、二官能アルコール類のジグリシジルエーテル化物、及びそれらのハロゲン化物、水素添加物等も使用することができる。多官能エポキシ樹脂も使用することができ、例えば三官能及び四官能エポキシ樹脂が挙げられる。また、特開2012−077202号公報記載のエポキシ樹脂を使用することができる。
部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂は、樹脂中の(メタ)アクリロイル基とエポキシ基との合計モル数に対して、(メタ)アクリロイル基が10〜90モル%であることが好ましく、より好ましくは40〜60モル%である。部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂は、好ましくは一分子中にエポキシ基と(メタ)アクリロイル基とを、それぞれ1個以上含有する化合物を含む。
(メタ)アクリル樹脂は、粘度及び光硬化後の弾性率を効率よく調整できる観点から、単官能(メタ)アクリレートモノマーからなる群より選択される1種以上、部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂と多官能(メタ)アクリレートモノマーとの組合せ、又は、部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂が好ましい。
<エポキシ樹脂>
エポキシ樹脂は、芳香族エポキシ化合物、脂肪族エポキシ化合物及び脂環式エポキシ化合物からなる群より選択される1種以上を挙げることができる。
芳香族エポキシ化合物としては、ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフェノールF型エポキシ化合物、ビスフェノールAD型エポキシ化合物、ビスフェノールS型エポキシ化合物、ナフタレン型エポキシ化合物、フェノールノボラック型エポキシ化合物、クレゾールノボラック型エポキシ化合物、多官能型エポキシ化合物を挙げることができ、その具体例としては、DIC株式会社製のEPICLON850、850−S、EXA−850CPR等のビスフェノールA型エポキシ化合物;DIC株式会社製のEPICLON830−S、EXA−830LVP等のビスフェノールF型エポキシ化合物;DIC株式会社製のEPICLONのHP−4032D、HP−7200H等のナフタレン型エポキシ化合物;DIC株式会社製のEPICLON N−740、N−770等のフェノールノボラック型エポキシ化合物;DIC株式会社製のEPICLON N−660、N−670、N−655−EXP−S等のクレゾールノボラック型エポキシ化合物;テトラ(ヒドロキシフェニル)アルカンのグリシジルエーテル、テトラヒドロキシベンゾフェノンのグリシジルエーテル、エポキシ化ポリビニルフェノール等の多官能エポキシ化合物を挙げることができる。
脂環式エポキシ化合物としては、前記芳香族エポキシ化合物の水添物、シクロヘキサン系、シクロヘキシルメチルエステル系、シクロヘキシルメチルエーテル系、スピロ系及びトリシクロデカン系エポキシ化合物が挙げられ、その具体例としては、株式会社ADEKA製のKRM−2408、EP−4080E、JER株式会社製のYX−8034等の水添ビスフェノールA型エポキシ化合物;株式会社ADEKA製のEP−4088L等のジシクロペンタジエン型エポキシ化合物;株式会社ダイセル製のCEL2021P等の3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート;1,2:8,9−ジエポキシリモネン;1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサン;株式会社ダイセル製のEHPE3150等の2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物等の脂環型エポキシ化合物を挙げることができる。
脂肪族エポキシ化合物としては、多価アルコール又はそのアルキレンオキシド付加物のポリグリシジルエーテルを挙げることができ、その具体例としては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(共栄社化学株式会社製のエポライト100MF)、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル等を挙げることができる。
エポキシ樹脂は、熱硬化により接着性がより向上する観点から、芳香族エポキシ化合物及び脂環式エポキシ化合物の組合せが好ましい。
<含有量>
組成物が、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を含むハイブリッド樹脂組成物(以下、単に「ハイブリッド樹脂組成物」ともいう。)である場合、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂の合計100質量%に対して、(メタ)アクリル樹脂の含有量は、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、50質量%以上が特に好ましい。なお、残余はエポキシ樹脂である。ハイブリッド樹脂組成物において、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂の合計100質量%に対して、(メタ)アクリル樹脂の含有量が10質量%以上であると、工程(B)において硬化樹脂層の弾性率を容易に10Pa以上に制御しやすい傾向がある。また、ハイブリッド樹脂組成物において、多官能(メタ)アクリレートモノマーが存在する場合、多官能(メタ)アクリレートモノマーの含有量は、工程(B)において硬化樹脂層の弾性率を制御する観点から、(メタ)アクリル樹脂の合計100質量部に対して0.1〜50質量部が好ましく、0.1〜30質量部がより好ましい。
<開始剤>
組成物は、硬化を促進するため、開始剤を含むことができる。開始剤として、光ラジカル開始剤、熱ラジカル開始剤及び熱カチオン開始剤からなる群より選択される1種以上が挙げられる。組成物がアクリレート樹脂組成物である場合、組成物は、光ラジカル開始剤及び熱ラジカル開始剤を含むことが好ましい。また、組成物が部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂を含むアクリレート樹脂組成物である場合、組成物は、光ラジカル開始剤、熱カチオン開始剤及び熱ラジカル開始剤を含むことが好ましい。組成物がハイブリッド樹脂組成物である場合、組成物は、光ラジカル開始剤、熱カチオン開始剤、及び場合により熱ラジカル開始剤を含むことが好ましい。
<<光ラジカル開始剤>>
光ラジカル開始剤は、光の照射によりラジカルを発生する化合物であれば特に限定されない。光ラジカル開始剤は、ベンゾフェノン、ジアセチル、ベンジル、ベンゾイン、ω−ブロモアセトフェノン、クロロアセトン、アセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノプロピオフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,p’−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、メチルベンゾイルホルメート、2,2−ジエトキシアセトフェノン及び4−N,N’−ジメチルアセトフェノン類等のカルボニル基系光重合開始剤;ジフェニルジスルフィド及びジベンジルジスルフィド等のスルフィド系光重合開始剤;ベンゾキノン及びアントラキノン等のキノン系光重合開始剤;アゾビスイソブチロニトリル及び2,2’−アゾビスプロパン等のアゾ系光重合開始剤などの紫外光開始剤、並びに、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイドなどの可視光開始剤が挙げられる。
光ラジカル開始剤は、硬化の速さが高まり、光硬化後の着色が低減される観点から、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が好ましい。
光重合開始剤は、1種でも、又は2種以上を併用してもよい。
組成物において、光ラジカル開始剤の含有量は、(メタ)アクリル樹脂100質量部に対して、0.1〜20質量部であるのが好ましく、0.5〜15質量部であるのがより好ましく、1〜10質量部であるのがさらに好ましい。光ラジカル開始剤の含有量が前記範囲である場合、工程(B)において硬化樹脂層の弾性率を効率よく10Pa〜10Paに調整できる。
<<熱ラジカル開始剤>>
熱ラジカル開始剤としては、加熱によりラジカルを発生する化合物であれば特に限定されず、有機過酸化物及びアゾ化合物等が挙げられ、有機過酸化物が好ましい。
有機過酸化物としては、ペルオキシ基(−O−O−)を含む有機化合物であればよく、例えば、ジアシルペルオキシド類、ヒドロペルオキシド類、ジアルキルペルオキシド類、ペルオキシケタール類、ペルオキシエステル類、ペルオキシカーボネート類等が挙げられる。
有機過酸化物の具体例としては、ジラウロイルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、ビス−3,5,5−トリメチルヘキサノイルペルオキシドのようなジアシルペルオキシド類;、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド(例えば、化薬アクゾ株式会社製のカヤクメンH)、t−ブチルヒドロペルオキシドのようなヒドロペルオキシド類;t−ヘキシルペルオキシ2−エチルヘキサノエート、ジクミルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−3のようなジアルキルペルオキシド類;2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ジ−t−ブチルペルオキシシクロヘキサン、2,2−ジ−t−ブチルペルオキブタンのようなペルオキシケタール類;1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシネオデカノエート、α−クミルペルオキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキシネオデカノエート、t−ブチルペルオキシネオヘプタノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルペルオキシ2−エチルヘキサノエート、t−アミルペルオキシ2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−t−ブチルペルオキシヘキサヒドロテレフタレート、t−アミルペルオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチルペルオキシベンゾエート、t−ヘキシルペルオキシベンゾエート、t−アミルペルオキシベンゾエートのようなペルオキシエステル類;ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルペルオキシ2−エチルヘキシルカーボネート、1,6−ビス(t−ブチルペルオキシカルボニルオキシ)ヘキサンのようなペルオキシカーボネート類等を挙げることができる。このような有機過酸化物は、試薬供給業者から市販されており、容易に入手することができる。
アゾ化合物としては、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN、V−60(和光純薬工業株式会社製))、2,2’−アゾビス(2−メチルイソブチロニトリル)(V−59(和光純薬工業株式会社製))、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(V−65(和光純薬工業株式会社製))、ジメチル−2,2’−アゾビス(イソブチレート)(V−601(和光純薬工業株式会社製))、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)(V−70(和光純薬工業株式会社製))等が挙げられる。
熱ラジカル重合開始剤は、安定性や有害性の観点から有機過酸化物が好ましい。また、有機過酸化物は、組成物の安定性と硬化温度とのバランスの観点から、有機過酸化物の失活の指標となる1時間半減期の分解温度が50〜110℃であることが好ましい。
組成物において、熱ラジカル重合開始剤の含有量は、(メタ)アクリル樹脂100質量部に対して、0.01〜15質量部であるのが好ましく、0.1〜10質量部であるのがより好ましく、1〜5質量部であるのがさらに好ましい。熱ラジカル開始剤の含有量が前記範囲である場合、加熱によって出る開始剤分解物のアウトガスを抑え、且つ組成物中のアクリル基を効率的に反応・重合させることができ、硬化樹脂層の弾性率を、効率よく10Pa超に調整できる。
<<熱カチオン開始剤>>
熱カチオン重合開始剤としては、加熱によりカチオンを発生する化合物であれば特に限定されず、BF4−、PF6−、SbF6−、又は、(BX(ただし、Xは、少なくとも2つ以上のフッ素又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニル基を表す)を対アニオンとする、スルホニウム塩、ホスホニウム塩、第4級アンモニウム塩、ジアゾニウム塩、及び、ヨードニウム塩が挙げられる。
スルホニウム塩は、トリフェニルスルホニウム四フッ化ホウ素、トリフェニルスルホニウム六フッ化アンチモン、トリフェニルスルホニウム六フッ化ヒ素、トリ(4−メトキシフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ素、及びジフェニル(4−フェニルチオフェニル)スルホニウム六フッ化ヒ素等が挙げられる。
ホスホニウム塩は、エチルトリフェニルホスホニウム六フッ化アンチモン、及びテトラブチルホスホニウム六フッ化アンチモン等が挙げられる。
第4級アンモニウム塩は、ジメチルフェニル(4−メトキシベンジル)アンモニウムヘキサフルオロホスフェート、ジメチルフェニル(4−メトキシベンジル)アンモニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジメチルフェニル(4−メトキシベンジル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチルフェニル(4−メチルベンジル)アンモニウムヘキサフルオロヘキサフルオロホスフェート、ジメチルフェニル(4−メチルベンジル)アンモニウムヘキサフルオロアンチモネート、ジメチルフェニル(4−メチルベンジル)アンモニウムヘキサフルオロテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、メチルフェニルジベンジルアンモニウム、メチルフェニルジベンジルアンモニウムヘキサフルオロアンチモネートヘキサフルオロホスフェート、メチルフェニルジベンジルアンモニウムトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェニルトリベンジルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジメチルフェニル(3,4−ジメチルベンジル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジメチル−N−ベンジルアニリニウム六フッ化アンチモン、N,N−ジエチル−N−ベンジルアニリニウム四フッ化ホウ素、N,N−ジメチル−N−ベンジルピリジニウム六フッ化アンチモン、N,N−ジエチル−N−ベンジルピリジニウムトリフルオロメタンスルホン酸等が挙げられる。
熱カチオン重合開始剤の市販品としては、CXC−1612、CXC−1738(いずれもキングインダストリーズ社製)、サンエイドSI−60、サンエイドSI−80、サンエイドSI−B3、サンエイドSI−B3A、サンエイドSI−B4(いずれも三新化学工業株式会社製)等が挙げられる。
組成物において、熱カチオン重合開始剤の含有量は、部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂の合計100質量部に対して、0.01〜15質量部であるのが好ましく、0.1〜10質量部であるのがより好ましく、1〜5質量部であるのがさらに好ましい。
<更なる成分>
組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、更なる成分を含むことができる。更なる成分として、可塑剤及びその他の成分が挙げられる。
<<可塑剤>>
可塑剤は、組成物の硬化物に柔軟性を付与することができる成分である。そのため、組成物が可塑剤を含む場合、硬化後の収縮を低減でき、積層体の反りを防止できる傾向がある。
可塑剤としては、ジブチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ジイソデシルフタレート、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸エステル;アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル、セバシン酸ジオクチル、セバシン酸ジイソノニル、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸ジイソノニル等の多価カルボン酸エステル;トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート等のリン酸エステル;トリメリット酸エステル;(水添)ポリイソプレン、水酸基含有(水添)ポリイソプレン、(水添)ポリブタジエン、水酸基含有(水添)ポリブタジエン、ポリブテン等のゴム系ポリマー;熱可塑性エラストマー;石油樹脂;脂環族飽和炭化水素樹脂;テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂、変性テルペン樹脂、水添テルペン樹脂等のテルペン系樹脂;ロジンフェノール等のロジン系樹脂;不均化ロジンエステル系樹脂、重合ロジンエステル系樹脂、水添ロジンエステル系樹脂等のロジンエステル系樹脂等;キシレン樹脂等;アクリルポリマー、アクリルコポリマーが挙げられる。可塑剤は、ロジンエステル系樹脂が好ましく、水添ロジンエステル系樹脂が特に好ましい。
可塑剤の含有量は、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂の合計100質量部に対して、300質量部以下であることが好ましく、10〜250質量部であるのがより好ましく、20〜150質量部であるのが更に好ましく、30〜90質量部であるのが特に好ましい。
<<その他の成分>>
組成物は、発明の効果を損なわない範囲内で、さらに、その他の公知の添加剤、例えば、カップリング剤、重合禁止剤、接着付与剤、酸化防止剤、消泡剤、顔料、充填剤、連鎖移動剤、光安定剤、表面張力調整剤、レベリング剤、紫外線吸収剤及び抑泡剤からなる群より選択される1種以上のその他の成分を含むことができる。
組成物において、その他の成分の合計の含有量は、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂100質量部に対して、0.01〜15質量部であるのが好ましく、0.1〜10質量部であるのがより好ましく、1〜5質量部であるのがさらに好ましい。
<組成物の粘度>
組成物の粘度は、特に限定されないが、500〜30,000mPa・sが好ましく、1,000〜20,000mPa・sがより好ましい。この範囲であれば、基材上に薄い膜厚で塗布することが可能であるため、好ましい。粘度は、大気圧下、25℃で、コーンプレート型粘度計を用いて測定した値である。
<組成物の調製方法>
組成物は、各成分を混合する工程を含む製造方法により得ることができる。混合の方法は、特に限定されず、各種金属、プラスチック容器、攪拌羽、攪拌機等を用いることができる。
(適用方法)
組成物を基材1に適用する方法は、特に限定されず、スピンコーター、ダイコーター、ディスペンサー、インクジェット印刷、スクリーン印刷及びグラビア印刷からなる群より選択される1種以上の方法が挙げられる。
組成物を適用して形成される硬化性樹脂組成物層の厚みは、特に限定されず、例えば10〜500μmとすることができ、30〜350μmが好ましい。
[工程(B)]
工程(B)は、硬化性樹脂組成物層にエネルギー線を照射して、弾性率が10Pa〜10Paである硬化樹脂層を形成する工程である。
基材1が、エネルギー線を透過する基材である場合、硬化性樹脂組成物層に基材1側からエネルギー線を照射して、硬化樹脂層を形成してもよく、硬化性樹脂組成物層側からエネルギー線を照射して、硬化樹脂層を形成してもよい。基材1が、エネルギー線を透過しない基材である場合、硬化性樹脂組成物層に硬化性樹脂組成物層側からエネルギー線を照射して、硬化樹脂層を形成する。なお、基材1は、光を透過しない(可視光を透過しない)がエネルギー線(例えば、紫外線)を透過する場合があってもよく、光を透過する(可視光を透過する)がエネルギー線(例えば、紫外線)を透過しない場合があってもよい。
エネルギー光は、特に限定されず、可視光線、紫外線、X線、電子線等の活性エネルギー線を使用することができる。エネルギー線は、紫外線であるのが好ましい。
紫外線の光源としては、紫外線(UV)が発せられる光源を使用することができる。紫外線の光源としては、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、キセノンランプ、水銀キセノンランプ、ハロゲンランプ、パルスキセノンランプ、LED等が挙げられる。LEDのピーク波長は、特に限定されないが、365nm、405nm、375nm、385nm及び395nmが挙げられる。LED以外の光源から発せられる光は、光学フィルターを通すことによって、特定の波長の光に調整してもよい。
エネルギー線の照射は、エネルギー線の積算光量が200〜10,000mJ/cmとなるように照射することが好ましい。積算光量は、500〜10,000mJ/cmであるのがより好ましく、1,000〜8,000mJ/cmであるのが更に好ましく、1,000〜6,000mJ/cmであるのが特に好ましい。
工程(B)の硬化樹脂層における硬化性樹脂の硬化物は、弾性率が10Pa〜10Paである。弾性率が10Pa未満であると、組成物の流動性が高く、工程(C)において、貼り合せ時の圧力で組成物が基材の外に大きくはみ出て、装置汚染などを引き起こす可能性がある。弾性率が10Paを超えると、組成物が硬くなりすぎて、工程(C)において、貼り合せ時に基材2の表面にうまく密着せず、熱硬化後の接着強度が低くなってしまう可能性がある。弾性率は、5×10Pa〜7×10が好ましく、7×10Pa〜3×10がより好ましい。
弾性率は、レオメータを用いて測定することができる。
[工程(C)]
工程(C)は、硬化樹脂層の上に基材2を貼り合わせて、貼り合わせ体を得る工程である。硬化樹脂層を形成した基板1の上に、硬化樹脂層に接するように基板2を載置し、基板1と基板2とを貼り合わせることができる。
積層体の製造方法は、工程(C)が、基材1及び基材2とその間の樹脂層からなる貼り合わせ体を加圧処理する工程を含んでいてもよい。積層体の製造方法が加圧処理を含むことで、貼り合わせ体の密着力が向上し、工程(D)において得られる積層体の接着強度がより向上する。加圧処理は、ゴムローラ、平板プレス装置等を用いて行うことができる。なお、工程(C)において、基材1及び基材2の少なくとも1方の重さを利用して、貼り合わせ体の密着力を向上させてもよい。
[工程(D)]
工程(D)は、貼り合わせ体を加熱して、硬化樹脂層の弾性率を10Pa超にして、積層体を得る工程である。工程(D)により、基材1及び基材2の間の硬化樹脂層の硬化がより促進され、基材同士が接着する。
加熱温度及び加熱時間は、組成物が熱硬化し、基材1及び基材2が接着する温度及び時間であれば特に限定されない。加熱温度は、好ましくは70〜120℃であり、より好ましくは80〜110℃である。加熱時間は、好ましくは30分〜2時間、より好ましくは50分〜100分である。
積層体は、基材1及び基材2の少なくとも一方が光透過性部材である、基材1及び基材2の接着に用いることができる。積層体の用途は、液晶などの画像表示装置が挙げられる。また積層体は、基材1及び基材2が共に光を透過しない部材もしくは光を透過しない素子やフィルターなどがすでに形成されている、基材1及び基材2の接着に用いることができる。積層体の用途は、有機ELなどの画像表示装置が挙げられる。
また、積層体の製造方法で用いるための、光及び熱硬化性樹脂組成物も本発明の対象である。即ち、エネルギー線を照射して、弾性率が10Pa〜10Paであり、その後、加熱して、硬化樹脂層の弾性率が10Pa超である、組成物も本発明の対象である。組成物は、好ましいものを含め、工程(A)で前記したとおりである。エネルギー線の照射条件は、工程(B)で前記したとおりである。加熱の条件は、工程(D)で前記したとおりである。組成物は、積層体の製造方法に用いることで、貼り合わせ時に未硬化の組成物のはみ出しが低減され、かつ、接着力が十分な積層体を効率よく製造できる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。表示は、特に断りがない限り、質量部、質量%である。
(光及び熱硬化性樹脂組成物の調製)
表1及び表2に示す配合の熱ラジカル開始剤及び熱カチオン開始剤以外の各成分を容器(材質SUS)に秤量し、60〜80℃、大気圧下にてスリーワンモーター(新東科学株式会社製)を使用して200回転/分で30分〜1時間攪拌した。その後、組成物の温度が25℃に戻ったことを確認してから、熱ラジカル開始剤及び熱カチオン開始剤を秤量して、大気圧下、25℃で、スリーワンモーターを用いて均一に混合し、実施例1〜3の光及び熱硬化性樹脂組成物を調製した。
(物性の測定)
光及び熱硬化性樹脂組成物を用いて、以下のようにして、特性を測定した。
<粘度>
大気圧下、25℃で、E型粘度計(東機産業株式会社製RE−105U)を用いて、光及び熱硬化性樹脂組成物の粘度を測定した。
<弾性率>
<<UV硬化後の弾性率>>
レオメータ(株式会社アントンパール製:MCR302)に光及び熱硬化性樹脂組成物をセットして、高圧水銀ランプ(浜松ホトニクス株式会社製:LC5)にて紫外線(UV)を3,000mJ/cm照射した後、光及び熱硬化性樹脂組成物のUV硬化後の弾性率を測定した。
<<熱硬化後の弾性率>>
レオメータ(株式会社アントンパール製:MCR302)に光及び熱硬化性樹脂組成物をセットして、高圧水銀ランプ(浜松ホトニクス株式会社製:LC5)にて紫外線(UV)を3,000mJ/cm照射した後、さらに、その光及び熱硬化性樹脂組成物を105℃で1時間加熱して、光及び熱硬化性樹脂組成物の熱硬化後の弾性率を測定した。
<はみ出し及び接着性>
<<積層体の製造>>
セロハンテープ(ニチバン株式会社製、50mm幅0.05mm厚)に、10×20mmの穴を開けたもの2枚を重ねてスライドガラス(松浪硝子工業株式会社製S1126)に貼り付け土手を設けた。光及び熱硬化性樹脂組成物を滴下して、上から離型処理PETフィルム(東洋紡株式会社製、東洋紡エステルフィルム E7002)を貼り、さらに上からガラスを置いて挟み込んだ。次いで、メタルハライドランプ(アイグラフィックス株式会社製、ECS−301)にて3,000mJ/cmのUVを照射した。次いで、ガラス、離型PETフィルム、土手、及び、土手からはみ出した光及び熱硬化性樹脂組成物を取り除いた後、スライドガラス上に10×20×0.1mmの光及び熱硬化性樹脂組成物の硬化物(硬化樹脂層)を得た。ゴムローラを用いて、気泡が入らないようにポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(パナック株式会社製、品名ルミラー100T60、厚さ100μm)を光及び熱硬化性樹脂組成物の硬化物の上に貼った。ガラス裏面に、光及び熱硬化性樹脂組成物の硬化物の外周に沿ってペンでマークした。次いで、PETフィルムの上に、スライドガラス10枚を重りとして乗せた後、熱風乾燥機にて105℃1時間の加熱を行ない、光及び熱硬化性樹脂組成物の硬化物を介してガラス及びPETフィルムが接着した積層体を得た。
<<評価>>
熱風乾燥機から取り出して常温に戻した後、スライドガラスを取り外して、マークから未硬化の光及び熱硬化性樹脂組成物がはみ出した距離を確認し、はみ出しを以下の基準で評価した。
○:はみ出しが小さい(1mm未満のはみ出し)
×:はみ出しが大きい(1mm以上のはみ出し)
また、PETフィルムを摘んで試験片を持ち上げた時のPETフィルムの剥がれの有無によって、接着性を以下の基準で評価した。
○:接着性有り(PETフィルムが剥がれなかった)
×:接着性無し(PETフィルムが剥がれた)
結果を表1及び表2に示す。
Figure 0006716073
Figure 0006716073
(a)(メタ)アクリル樹脂
(a−1):UA10000B:ポリエーテル系ポリウレタンアクリレートオリゴマー(分子量25,000、ケーエスエム株式会社製)
(a−2):FA513AS:ジシクロペンタニルアクリレ−ト(日立化成株式会社製)
(a−3):LA:ラウリルアクリレート
(a−4):4HBA:4−ヒドロキシブチルアクリレート
(a−5):SA1002N:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(三菱化学株式会社製)
(a−6)化合物A:特開平5−295087号公報の「合成例」に記載された方法で製造した、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エピクロン−850S〔大日本インキ化学工業株式会社製〕)1,000質量部及びメタクリル酸250質量部を用いて得られる、部分メタクリル化エポキシ樹脂。
(b)エポキシ樹脂
(b−1):EHPE 3150:2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1−ブタノールの1,2−エポキシ−4−(2−オキシラニル)シクロヘキサン付加物(株式会社ダイセル製)
(b−2):EXA−830LVP:ビスフェノールF型エポキシ樹脂(DIC株式会社製)
(b−3):CEL2021P:3’,4’−エポキシシクロヘキシルメチル 3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート(株式会社ダイセル製)
(b−4):EP−4088L:DCPDM(ジシクロペンタジエン)型エポキシ樹脂(株式会社ADEKA製)
(b−5):EP−4080E:水添BPA(水添ビスフェノールA)型エポキシ樹脂(株式会社ADEKA製)
(c)開始剤
(c−1)光ラジカル開始剤
(c−1−1):TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド
(c−2)熱ラジカル開始剤
(c−2−1):パーヘキシルO:t−ヘキシルペルオキシ2−エチルヘキサノエート(日油株式会社製)
(c−3)熱カチオン開始剤
(c−3−1):CXC−1738:4級アンモニウムヘキサフルオロホスフェート(キングインダストリーズ製)
(c−4)光カチオン開始剤
(c−4−1):CPI−210S:スルホニウム塩系光カチオン開始剤(サンアプロ株式会社製)
(d)可塑剤
(d−1):KE−311:水添ロジンエステル(荒川化学工業株式会社製)

Claims (4)

  1. (A)基材1に、光及び熱硬化性樹脂組成物を適用して、硬化性樹脂組成物層を形成する工程、
    (B)硬化性樹脂組成物層にエネルギー線を照射して、弾性率が10Pa〜10Paである硬化樹脂層を形成する工程、及び
    (C)硬化樹脂層の上に基材2を貼り合わせて、貼り合わせ体を得る工程、
    (D)貼り合わせ体を加熱し、硬化樹脂層の弾性率を10Pa超にして、積層体を得る工程、
    を含む、積層体の製造方法であって、
    光及び熱硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリル樹脂及びエポキシ樹脂を含むハイブリッド樹脂組成物であり、
    (メタ)アクリル樹脂は、部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂と多官能(メタ)アクリレートモノマーとの組合せ、又は、部分(メタ)アクリル化エポキシ樹脂である、積層体の製造方法。
  2. (A)基材1に、光及び熱硬化性樹脂組成物を適用して、硬化性樹脂組成物層を形成する工程、
    (B)硬化性樹脂組成物層にエネルギー線を照射して、弾性率が10Pa〜10Paである硬化樹脂層を形成する工程、及び
    (C)硬化樹脂層の上に基材2を貼り合わせて、貼り合わせ体を得る工程、
    (D)貼り合わせ体を加熱し、硬化樹脂層の弾性率を10Pa超にして、積層体を得る工程、
    を含む、積層体の製造方法であって、
    光及び熱硬化性樹脂組成物が、光ラジカル開始剤、熱ラジカル開始剤及び(メタ)アクリル樹脂を含むアクリレート樹脂組成物である、積層体の製造方法。
  3. 光及び熱硬化性樹脂組成物が、(メタ)アクリル樹脂100質量部に対して、光ラジカル開始剤0.1〜20質量部を含む、請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。
  4. 基材1又は基材2の一方が、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、保護パネル又はタッチパネルであり、もう一方が光透過性部材又は光を透過しない部材である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
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