JP2007090983A - 内外気切換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタの性能を十分に活かした内外気切換制御を行う。
【解決手段】外気または内気を車内に送風する送風手段2と、外気または内気の送風経路に着脱可能に装着されるフィルタ10と、外気導入または内気循環に送風経路を切り換える切換手段4と、外気の汚染の程度を検出する汚染検出手段23と、汚染検出手段23により検出された外気の汚染の程度αに応じて送風経路を切り換えるとともに、装着されたフィルタ10の種類に依存する除塵性能に応じてこの切換の特性を変更するように切換手段4を制御する切換制御手段20とを備える。
【選択図】図6
【解決手段】外気または内気を車内に送風する送風手段2と、外気または内気の送風経路に着脱可能に装着されるフィルタ10と、外気導入または内気循環に送風経路を切り換える切換手段4と、外気の汚染の程度を検出する汚染検出手段23と、汚染検出手段23により検出された外気の汚染の程度αに応じて送風経路を切り換えるとともに、装着されたフィルタ10の種類に依存する除塵性能に応じてこの切換の特性を変更するように切換手段4を制御する切換制御手段20とを備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、車内への送風経路を外気導入または内気循環に自動的に切り換える内外気切換装置に関する。
この種の内外気切換装置として、以下の特許文献1記載のものが知られている。この特許文献1記載の装置では、ブロアファンの上流に一対の異なる種類の脱臭フィルタを並設し、車外の臭気が脱臭フィルタで脱臭不可能と判定されると内気循環に切り換え、脱臭可能と判定されると外気導入に切り換える。
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、フィルタの種類に拘わらず同一の制御により外気導入および内気循環に切り換えるため、フィルタの性能が十分に活かしきれていない。
本発明による内外気切換装置は、外気または内気を車内に送風する送風手段と、外気または内気の送風経路に着脱可能に装着されるフィルタと、外気導入または内気循環に送風経路を切り換える切換手段と、外気の汚染の程度を検出する汚染検出手段と、切換手段を制御する切換制御手段とを備える。切換制御手段は、汚染検出手段により検出された外気の汚染の程度に応じて送風経路を切り換えるとともに、装着されたフィルタの種類に依存する除塵性能に応じてこの切換の特性を変更するように切換手段を制御する。
本発明によれば、外気の汚染の程度に応じて送風経路を外気導入または内気循環に切り換えるとともに、フィルタの除塵性能に応じてこの切換の特性を変更するようにしたので、フィルタの性能をより活かした内外気切換制御が可能である。
以下、図1〜図8を参照して本発明による内外気切換装置の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る内外気切換装置を有するブロアユニット1の外観を示す図であり、図2はブロアユニット1の内部構成を概略的に示す図である。このブロアユニット1は例えば車内の助手席側のインストルメントパネルの下方に設けられる。
図1は、本実施の形態に係る内外気切換装置を有するブロアユニット1の外観を示す図であり、図2はブロアユニット1の内部構成を概略的に示す図である。このブロアユニット1は例えば車内の助手席側のインストルメントパネルの下方に設けられる。
図2においてブロアファン2はモータ3の駆動により回転する。ブロアファン2が回転すると、内外気切換ドア4を介してユニットケース5内に内気または外気が吸い込まれる。吸い込まれた空気はフィルタ10を通過し、ベルマウス6を介してブロアファン2に導かれる。そして、図示しないヒータクーリングユニットに送風されて所定温度の空調風が送風され、吹出口から車室内に向けて吹き出される。なお、ヒータクーリングユニットはエバポレータやヒータコアを有する周知のものであり、その説明を省略する。
内外気切換ドア4は、図1に示すアクチュエータ7の駆動により切り換えられ、この切換により、内気を吸い込む内気循環モードまたは外気を吸い込む外気導入モードに吸気モードを切り換える。本実施の形態では、後述するようにガスセンサ21の検出値とフィルタ10の種類に応じて吸気モードを制御する。
ユニットケース5の一側面には車内に面して挿入口50が開口され、この挿入口50を介してケース5内にフィルタ10が挿脱可能に収容されている。図1に示すようにユニットケース5内には挿入口50からその奥方にかけて一対のガイド溝50aが設けられている。
図3はフィルタ10の斜視図である。図3に示すようにフィルタ10の両側端面にはガイド溝50aに対応してガイドリブ10aがその挿入方向に沿って延設されている。これによりガイドリブ10aがガイド溝50aに嵌合しつつ、フィルタ10はケース5内に略水平方向に挿脱される。図1に示すようにユニットケース5のガイド溝50aの外側には、フィルタ10の種類を検出する一対のマイクロスイッチ21,22(図4参照)がフィルタ10の挿入方向に沿って並設されている。
ここで、フィルタ10の種類について説明する。フィルタ10は集塵や脱臭を目的として装着されるものであるが、フィルタ10には種々の性能のものがあり、ユーザの好みにより異なった種類のフィルタ、すなわち集塵効率の異なるフィルタ10を選択して装着可能である。図5は、フィルタ性能の一例を示しており、横軸に塵埃補集量を、縦軸にフィルタの通気抵抗をとったものである。
図には、除塵性能の異なる3種類のフィルタの特性、すなわち集塵効率が高いフィルタの特性A11(集塵能力高)、集塵効率が普通のフィルタの特性A12(集塵能力中)、集塵効率が低いフィルタの特性A13(集塵能力低)を示している。なお、特性A11,A12,A13に対応するフィルタ10を、以下ではそれぞれ高性能フィルタ11,中性能フィルタ12,低性能フィルタ13と呼ぶ。フィルタ機能には主に集塵機能と脱臭機能があるが、低性能フィルタ13は主として集塵機能を有する最も廉価なフィルタであり、中性能フィルタ12は集塵機能に加え脱臭機能を有するフィルタであり、高性能フィルタ11は中性能フィルタ12よりも脱臭機能に優れた高価なフィルタである。
フィルタ11〜13が新品状態では、フィルタに塵埃が付着しておらず、塵埃補集量は0であり、フィルタの使用に伴い塵埃補集量が増加する。図5に示すように特性A11〜A13とも、塵埃補集量が増加するにつれてフィルタに目つまりが生じ、通気抵抗が大きくなる。この場合、集塵効率の高いフィルタ(例えば高性能フィルタ11)は目が細かいため、通気抵抗がより大きくなる傾向にあり、集塵効率の低いフィルタ(例えば低性能フィルタ13)よりも寿命が短くなる。また、脱臭機能を有するフィルタ11,12は集塵機能のみのフィルタ13よりも通気抵抗が大きく、その分、集塵に伴う通気抵抗の悪化と脱臭性能の悪化が顕著となり、寿命が短くなる。このような異なる種類のフィルタ11〜13の特性を十分に活かしきるため、本実施の形態ではフィルタの種類に応じた内外気切換制御を行う。
各フィルタ11〜13に設けられるガイドリブ10aは、フィルタの種類毎に異なる形状を有する。図4(a)〜(c)はそれぞれ低性能フィルタ13,高性能フィルタ11,中性能フィルタ12のガイドリブ形状を示す斜視図である。なお、図はフィルタ11〜13をユニットケース5内に完全に収容したときのマイクロスイッチ21,22の配置も示している。
低性能フィルタ13のガイドリブ10aには、マイクロスイッチ21,22に対応して一対の切り欠き10b,10cが設けられ、中性能フィルタ12のガイドリブ10aには、マイクロスイッチ21に対応して切り欠き10bが設けられている。高性能フィルタ11のガイドリブ10aには切り欠き10b,10cは設けられていない。これによりケース5内に高性能フィルタ11が収容されると、図4(b)に示すようにマイクロスイッチ21,22の接点21a,22aがそれぞれガイドリブ10aによりスイッチ本体21b,22b側に押圧され、スイッチ21,22がともにオンする。
一方、ケース5内に低性能フィルタ13が収容されると、図4(a)に示すようにマイクロスイッチ21,22の接点21a,22aがそれぞれスイッチ本体21b,22bから離れ、スイッチ21,22がともにオフする。また、ケース5内に中性能フィルタ12が収容されると、図4(c)に示すようにマイクロスイッチ21の接点21aのみがスイッチ本体21bから離れ、スイッチ22がオンし、スイッチ21がオフする。このようにマイクロスイッチ21,22はガイドリブ10aの切り欠き10b,10cの有無によりオンオフするため、スイッチ21,22のオンオフ信号によりフィルタ11〜13の種類を判別できる。なお、上述したのに加え、スイッチ21のオン、スイッチの22のオフに対応したリブ10aを設ければ、4種類のフィルタを判別できる。
図6は本実施の形態に係る内外気切換装置の構成を示すブロック図である。コントローラ20にはマイクロスイッチ21,22とガスセンサ23と乗員検出センサ24からの信号が入力される。ガスセンサ23は外気の汚染度α(大気中のCO,HCを含む排気ガス濃度等)を検出するセンサであり、例えば車両のフロントグリル付近に設けられる。乗員検出センサ24は乗車人数を検出するセンサであり、例えば車両シートに設けられて乗員の着座の有無を検出する着座スイッチ、あるいはシートベルトの締結状態を検出するシートベルト検出スイッチ等により構成される。コントローラ20では以下のような処理を実行し、内外気切換ドア駆動用アクチュエータ7に制御信号を出力する。
図7は、コントローラ20で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは例えばエンジンキースイッチのオンによりスタートする。ステップS1では、マイクロスイッチ21,22とガスセンサ23と乗員検出センサ24からの信号を読み込む。ステップS2では、マイクロスイッチ21,22からの信号に基づき、ケース5内に装着されているフィルタ11〜13の種類を判定する。
マイクロスイッチ21,22がともにオフのときは、ステップS2で低性能フィルタ13の装着と判定されてステップS3に進む。ステップS3では、ガスセンサ23により検出された外気汚染度αが予め定めた所定値α13以上か否かを判定する。ステップS3が肯定されるとステップS4に進み、否定されるとステップS5に進む。ステップS4では、ユニットケース5内に内気を吸い込む(内気循環モード)ようにアクチュエータ7に制御信号を出力する。ステップS5では、ユニットケース5内に外気を吸い込む(外気導入モード)ようにアクチュエータ7に制御信号を出力する。
マイクロスイッチ21がオフ、マイクロスイッチ22がオンのときは、ステップS2で中性能フィルタ12の装着と判定されてステップS6に進む。ステップS6では、ガスセンサ23により検出された外気汚染度αが予め定めた所定値α12以上か否かを判定する。なお、所定値α12は所定値α13よりも小さな値である。ステップS6が肯定されるとステップS4に進んで内気循環モードに切り換え、ステップS6が否定されるとステップS5に進んで外気導入モードに切り換える。
マイクロスイッチ21,22がともにオンのときは、ステップS2で高性能フィルタ11の装着と判定されてステップS7に進む。ステップS7では、ガスセンサ23により検出された外気汚染度αが予め定めた所定値α11以上か否かを判定する。なお、所定値α11は所定値α12よりも小さな値である。ステップS7が肯定されるとステップS8に進み、ステップS7が否定されるとステップS5に進む。
ステップS8では、一定時間T0内における外気導入時間Taの割合(Ta/T0)、すなわち外気導入時間比を決定する。この外気導入時間比は、乗車検出センサ24により検出された乗車人数をパラメータとして決定されるものであり、乗車人数が多いほど外気導入時間比は大きくなる。ステップS9では、ステップS8で定めた外気導入時間比だけ外気導入モードとなり、残りは内気循環モードとなるように、アクチュエータ7に制御信号を出力し、内気循環モードと外気導入モードを繰り返す。例えば外気導入時間比が10%であれば、一定時間T0のうち90%の時間(T0×0.9)を内気循環モードとし、残りの時間(Ta=T0×0.1)を外気導入モードとする。
次に、本実施の形態に係る内外気切換装置の主要な動作を説明する。
(1)低性能フィルタ装着時
例えば図8(a)に示すようにガスセンサ23により検出される外気汚染度αが変化したとする。このときユニットケース5内に低性能フィルタ13が装着されていれば、図8(b)に示すように吸気モードが切り換わる。この場合、汚染度αが所定値α13に至るまで外気導入モードとなり(ステップS3→ステップS5)、車内が換気される。このとき外気に含まれる塵埃はフィルタ13で捕集され、塵埃が車内に侵入することを防ぐことができる。
(1)低性能フィルタ装着時
例えば図8(a)に示すようにガスセンサ23により検出される外気汚染度αが変化したとする。このときユニットケース5内に低性能フィルタ13が装着されていれば、図8(b)に示すように吸気モードが切り換わる。この場合、汚染度αが所定値α13に至るまで外気導入モードとなり(ステップS3→ステップS5)、車内が換気される。このとき外気に含まれる塵埃はフィルタ13で捕集され、塵埃が車内に侵入することを防ぐことができる。
時点t3で汚染度αが所定値α13以上になると、吸気モードは内気循環モードとなる(ステップS3→ステップS4)。これにより汚染度αの高い外気が車内に侵入することを防止できる。また、外気がフィルタ13を通過しないため、フィルタ13に短時間で大量の塵埃が付着することを防止でき、フィルタ13の交換頻度を少なくすことができ、フィルタ13の寿命を延ばすことができる。時点t4で汚染度αが所定値α13より小さくなると、吸気モードは外気導入モードに復帰し(ステップS3→ステップS5)、車内が再び換気される。
(2)中性能フィルタ装着時
ユニットケース5内に中性能フィルタ12が装着されると、図8(c)に示すように吸気モードが切り換わる。この場合、汚染度αが所定値α12に至るまでは外気導入モードとなり(ステップS6→ステップS5)、車室内が換気される。このとき、外気に含まれる塵埃がフィルタ13で捕集されるとともに、車内への異臭,悪臭の侵入がフィルタ12により抑えられ、乗員の快適性が高まる。
ユニットケース5内に中性能フィルタ12が装着されると、図8(c)に示すように吸気モードが切り換わる。この場合、汚染度αが所定値α12に至るまでは外気導入モードとなり(ステップS6→ステップS5)、車室内が換気される。このとき、外気に含まれる塵埃がフィルタ13で捕集されるとともに、車内への異臭,悪臭の侵入がフィルタ12により抑えられ、乗員の快適性が高まる。
時点t2で汚染度αが所定値α12(<α13)以上になると内気循環モードとなり(ステップS6→ステップS4)、時点t5で汚染度αが所定値α12を下回ると外気導入モードとなる(ステップS6→ステップS5)。このため、低性能フィルタ13を装着したときよりも、内気循環モードの比率が高くなり、乗員は外気の臭いを感じにくくなる。また、低性能フィルタ13を装着したときよりも、外気をフィルタ12に導入する時間が短くなり、フィルタ12での塵埃の捕集量が抑えられ、中性能フィルタ12の寿命を延ばすことができる。
(3)高性能フィルタ装着時
ユニットケース5内に高性能フィルタ11が装着されると、図8(d)に示すように吸気モードが切り換わる。この場合、汚染度αが所定値α11(<α12)に至るまでは外気導入モードであり(ステップS7→ステップS5)、時点t1で汚染度αが所定値α11以上になると内気循環モードとなる(ステップS7→ステップS9)。このため、中性能フィルタ12を装着したときよりも、内気循環モードの比率が高くなり、乗員は一層外気の臭いを感じにくくなる。また、中性能フィルタ12を装着したときよりも、外気をフィルタ11に導入する時間が短くなり、フィルタ11での塵埃の捕集量が抑えられ、高性能フィルタ11の寿命を延ばすことができる。
ユニットケース5内に高性能フィルタ11が装着されると、図8(d)に示すように吸気モードが切り換わる。この場合、汚染度αが所定値α11(<α12)に至るまでは外気導入モードであり(ステップS7→ステップS5)、時点t1で汚染度αが所定値α11以上になると内気循環モードとなる(ステップS7→ステップS9)。このため、中性能フィルタ12を装着したときよりも、内気循環モードの比率が高くなり、乗員は一層外気の臭いを感じにくくなる。また、中性能フィルタ12を装着したときよりも、外気をフィルタ11に導入する時間が短くなり、フィルタ11での塵埃の捕集量が抑えられ、高性能フィルタ11の寿命を延ばすことができる。
高性能フィルタ装着時には、時点t1で内気循環モードになると、乗車人数に応じて外気導入時間比が決定され(ステップS8)、最低限必要な換気のみが行われる。すなわち、時点t1からt7までの一定時間T0のうち、時点t1からt6までは内気循環モードとなり、時点t6からt7まで(=Ta)は外気導入モードとなる(ステップS9)。これにより汚染度αが所定値α11以上であっても一定時間毎にフレッシュな外気を取り込むため、車内の乗員の呼気等による二酸化炭素濃度の上昇や窓ガラスの曇りの発生を抑えることができる。この場合、乗車人数が多いほど外気導入時間比が大きく、外気導入モードの時間を長くするので、車内を効率よく換気することができる。乗車人数に応じた換気のために必要な最低限の外気を取り込むので、汚染度αが所定値α11以上の外気の侵入は少なく、乗員の快適性に与える影響も小さい。時点t8で汚染度αが所定値α11より小さくなると、吸気モードは外気導入モードに復帰する(ステップS7→ステップS5)。
以上の実施の形態によれば、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)汚染度αが所定値以上になると外気導入モードから内気循環モードに切り換えるとともに、装着されたフィルタ10の種類に応じてこの所定値の設定を変更するようにした。これによりフィルタ10の除塵性能に応じて、汚染度αが変動した場合の内気循環の比率が変化し、フィルタの性能をより活かした内外気切換制御が可能である。すなわち、高性能フィルタ11を装着したときは内気循環の比率が高まって車内への異臭の侵入が抑制され、低性能フィルタ13を装着したときは外気導入比率が高まって換気が促進されるため、フィルタ特性に対応した内外気切換制御が可能である。
(2)フィルタ10の集塵効率が高いほど、所定値を小さく設定し、内気循環の比率を高めるようにしたので、例えば高性能フィルタ11を用いた場合は低性能フィルタ13を用いた場合よりもフィルタを外気に暴露する時間が短くなる。これにより高性能フィルタ11による塵埃補集量を抑え、フィルタ交換の頻度を少なくすることができ、フィルタ11の寿命を延ばすことができる。
(1)汚染度αが所定値以上になると外気導入モードから内気循環モードに切り換えるとともに、装着されたフィルタ10の種類に応じてこの所定値の設定を変更するようにした。これによりフィルタ10の除塵性能に応じて、汚染度αが変動した場合の内気循環の比率が変化し、フィルタの性能をより活かした内外気切換制御が可能である。すなわち、高性能フィルタ11を装着したときは内気循環の比率が高まって車内への異臭の侵入が抑制され、低性能フィルタ13を装着したときは外気導入比率が高まって換気が促進されるため、フィルタ特性に対応した内外気切換制御が可能である。
(2)フィルタ10の集塵効率が高いほど、所定値を小さく設定し、内気循環の比率を高めるようにしたので、例えば高性能フィルタ11を用いた場合は低性能フィルタ13を用いた場合よりもフィルタを外気に暴露する時間が短くなる。これにより高性能フィルタ11による塵埃補集量を抑え、フィルタ交換の頻度を少なくすることができ、フィルタ11の寿命を延ばすことができる。
(3)マイクロスイッチ21,22によりフィルタ10の種類を判別するようにしたので、フィルタ10の種類に応じて内外気切換のための所定値α11〜α13の設定を自動的に変更することができる。したがって、ユーザがフィルタ10の種類を設定する必要がなく、利便性が向上する。
(4)高性能フィルタ11の装着時に、汚染度αが所定値α11以上で内気循環モードに切り換えられた場合、所定時間後に内気循環モードから外気導入モードに強制的に切り換えるとともに、乗車人数に応じて所定時間を変更し、乗車人数に応じた外気導入時間比の空調運転を行うようにした。これによりフィルタ11の寿命を延長しつつ、車内の乗員の呼気などによる二酸化炭素濃度の上昇を抑えることができる。
(4)高性能フィルタ11の装着時に、汚染度αが所定値α11以上で内気循環モードに切り換えられた場合、所定時間後に内気循環モードから外気導入モードに強制的に切り換えるとともに、乗車人数に応じて所定時間を変更し、乗車人数に応じた外気導入時間比の空調運転を行うようにした。これによりフィルタ11の寿命を延長しつつ、車内の乗員の呼気などによる二酸化炭素濃度の上昇を抑えることができる。
ところで、上記実施の形態では、装着されるフィルタ10の種類に拘わらずブロアファン2を駆動するようにしたが、フィルタ10の集塵効率が高いと通気抵抗が大きくなり、ファン風量が目標値に達しないおそれがある。これを図9により説明する。
図9は空調装置の車内への吹出風量(システム風量)とフィルタ10の通気抵抗との関係を示す図である。図中、特性B11,B12,B13はそれぞれ高性能フィルタ11,中性能フィルタ12,低性能フィルタ13に対応する特性であり、特性Cはブロアファン2の一般的な性能曲線である。特性B11,B12,B13と特性Cとの交点は、ブロアファン2の回転数を一定とした場合のシステム風量(W11,W12,W13)である。この図より、フィルタ性能が高いとシステム風量が小さくなる(W11<W12<W13)。このため、低性能フィルタ13を用いた場合のシステム風量W13を目標風量とすると、中性能フィルタ12を用いた場合および高性能フィルタ11を用いた場合はファン風量が不足することがわかる。
このようなファン風量の不足を補うため、本実施の形態では以下のようにファン風量を補正する。図10は、ファン風量制御に係るコントローラ20における処理の一例を示すフローチャートである。ステップS21では、内気センサ,外気センサ,日射センサ,吸込温度センサ,温度調節スイッチ等、ファン風量制御に係る各種信号を読み込むとともに、マイクロスイッチ21,22からの信号を読み込む。ステップS22では、読み込んだ各種信号に基づき、周知の演算式により目標ファン風量を演算する。
ステップS23では、マイクロスイッチ21,22からの信号に基づき、ケース5内に装着されているフィルタ11〜13の種類を判定する。ステップS23で低性能フィルタ13と判定されるとステップS24に進み、補正係数k=1を設定する。ステップS23で中性能フィルタ12と判定されるとステップS25に進み、補正係数k=1+βを設定する。ステップS23で高性能フィルタ11と判定されるとステップS26に進み、補正係数k=1+γを設定する。なお、βおよびγは、ファン風量の不足を解消するための予め定められた定数であり、0<β<γ<1の関係がある。
ステップS27では、目標ファン風量に補正係数kを乗じてファン風量を演算する。次いで、ステップS28でこのファン風量を吹き出すようにモータ3に制御信号を出力する。これにより低性能フィルタ13を装着したときのファン風量は目標ファン風量と等しく、中性能フィルタ12を装着したときの風量は目標ファン風量よりも多くなり、高性能フィルタ11を装着したときの風量は中性能フィルタ12を装着したときよりも多くなる。その結果、フィルタ11〜13の種類に拘わらず、車内に目標ファン風量と等しい風量を送風することができ、乗員の快適性が向上する。
なお、上記実施の形態では、ユニットケース5に2つのマイクロスイッチ21,22を設け、マイクロスイッチ21,22からの信号によりケース5内に装着されたフィルタ11〜13の種類を検出するようにしたが、フィルタ検出手段はこれに限らない。例えばリブ10aの切り欠き10b,10cを挟んで上下に発光器と受光器を設置し、受光器が発光器からの信号を受光できる場合に切り欠きあり、受光できない場合に切り欠きなしとして判別することもできる。また、フォトリフレクタを用いて切り欠きの有無を検出することもできる。フィルタ検出手段を設けずに、フィルタの種類を乗員が手動で設定するようにしてもよい。
上記実施の形態では、フィルタの寿命延長を優先し、フィルタの除塵性能が高いほど、内外気切換に係る所定値を小さく設定し(α13>α12>α11)、汚染度αが変動した際の内気循環の比率を高くするようしたが、これに限らず換気性能を優先し、除塵性能が高いほど、汚染度αが変動した際の外気導入の比率を高くするようにしてもよい。また、一定時間内に内気循環と外気導入を繰り返すようにしてもよく、その場合の内気循環と外気循環の比率を、フィルタの種類に応じて変更するようにしてもよい。すなわち汚染度αに応じて内気循環と外気導入を切り換えるとともに、装着されたフィルタの種類に依存する除塵性能に応じて切換の特性を変更するのであれば、切換制御手段としてのコントローラ20の構成は上述したものに限らない。
ブロアファン2の駆動により外気または内気を車内に送風するようにしたが、送風手段の構成はこれに限らない。内外気切換ドア4により外気導入または内気循環に送風経路を切り換えるようにしたが、切換手段の構成はこれに限らない。ガスセンサ23により外気の汚染度αを検出するようにしたが、汚染検出手段はこれに限らない。乗車検出センサ24により乗車人数を検出するようにしたが、乗車検出手段はこれに限らない。高性能フィルタ11の装着時に、内気循環モードから外気導入モードに所定時間Taだけ切り換えて外気導入時間比を変更したが、乗車人数に応じて外気導入時間比を変更し、これにより内気循環の比率を変更するのであれば、例えば外気導入モードから内気循環モードへの切換を遅らせて外気導入時間比を変更するようにしてもよい。
本実施の形態に係る内外気切換装置を、空調温度を制御する車両用空調装置として用いずに、換気のための装置として用いてもよい。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の内外気切換装置に限定されない。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
2 ブロアユニット
4 内外気切換ドア
10 フィルタ
11 高性能フィルタ
12 中性能フィルタ
13 低性能フィルタ
20 コントローラ
21,22 マイクロスイッチ
23 ガスセンサ
24 乗車検出センサ
4 内外気切換ドア
10 フィルタ
11 高性能フィルタ
12 中性能フィルタ
13 低性能フィルタ
20 コントローラ
21,22 マイクロスイッチ
23 ガスセンサ
24 乗車検出センサ
Claims (9)
- 外気または内気を車内に送風する送風手段と、
外気または内気の送風経路に着脱可能に装着されるフィルタと、
外気導入または内気循環に送風経路を切り換える切換手段と、
外気の汚染の程度を検出する汚染検出手段と、
前記汚染検出手段により検出された外気の汚染の程度に応じて送風経路を切り換えるとともに、装着されたフィルタの種類に依存する除塵性能に応じてこの切換の特性を変更するように前記切換手段を制御する切換制御手段とを備えることを特徴とする内外気切換装置。 - 外気または内気を車内に送風する送風手段と、
外気または内気の送風経路に着脱可能に装着されるフィルタと、
外気導入または内気循環に送風経路を切り換える切換手段と、
外気の汚染の程度を検出する汚染検出手段と、
前記汚染検出手段により検出された外気の汚染の程度と装着されたフィルタの種類に依存する除塵性能とに応じて前記切換手段を制御する切換制御手段とを備えることを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項2に記載の内外気切換装置において、
前記切換制御手段は、装着されたフィルタの除塵性能が高いほど、前記汚染検出手段により検出された汚染の程度に応じて内気循環の比率を高くすることを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項2に記載の内外気切換装置において、
前記切換制御手段は、装着されたフィルタの除塵性能が高いほど、前記汚染検出手段により検出された汚染の程度に応じて外気導入の比率を高くすることを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項3に記載の内外気切換装置において、
乗車人数を検出する乗車検出手段を備え、
前記切換制御手段は、前記乗車検出手段により検出された乗車人数に応じて内気循環の比率を変更することを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項2〜5のいずれか1項に記載の内外気切換装置において、
装着されたフィルタの種類を検出するフィルタ検出手段を備え、
前記切換制御手段は、前記フィルタ検出手段により検出されたフィルタの種類に応じて前記切換手段を制御することを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項6に記載の内外気切換装置において、
前記フィルタ検出手段は、装着されたフィルタにより押圧されて作動するマイクロスイッチであることを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項6に記載の内外気切換装置において、
前記フィルタ検出手段は、発光部と、この発光部からの光をフィルタを介して受光する受光部とを有することを特徴とする内外気切換装置。 - 請求項6〜8のいずれか1項に記載の内外気切換装置において、
前記フィルタ検出手段は、複数設けられることを特徴とする内外気切換装置。
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- 2005-09-28 JP JP2005281259A patent/JP2007090983A/ja active Pending
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