JP2008273242A - 車室内空気制御装置 - Google Patents

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Yukifumi Takigawa
幸史 瀧川
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真一 秋山
Akihiro Kobayashi
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Abstract

【課題】車室内空気の浄化とともに、空調ユニット内の浄化のために帯電物質を利用し得る車室内空気制御装置を提供する。
【解決手段】熱交換器、及び、該熱交換器を通過した空調風を車室に導く複数の送風ダクトであって、それぞれ車室にて開口し該空調風を吹き出す吹出開口を備えた送風ダクトを有する空調手段と、空気環境の浄化特性を備えた帯電物質を供給する浄化手段と、を備えた車室内空気制御装置において、上記浄化手段を、帯電物質が該送風ダクトのいずれかに供給されるように、かつ、上記熱交換器より上流側の空気流路部に供給されるように配設する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車室内空気制御装置に、より詳しくは、車両の車室内の空気を浄化する空気浄化デバイスを備えた車室内空気制御装置に関する。
従来、車両においては、車室内の空気を浄化する空気浄化デバイスが設置されることが一般的に行われるが、近年では、空気浄化デバイスとして、空気中に浮遊した臭い成分や車室内の壁面等に付着した臭い成分を除去する浄化特性を備えたナノメータサイズの帯電微粒子水(所謂ナノイオン)を発生させるデバイスを採用することが知られている。例えば下記特許文献1及び2には、ナノイオンを発生させる空気浄化デバイスが、空調ユニット内に設置される例、あるいは、車室内のインストルメントパネル上部又はピラーに設置されたりする例が開示されている。
また、別に、例えば下記特許文献3に開示されるように、除菌,消臭,リフレッシュ効果をもたらすとされる、プラスとマイナスの電荷を有するイオン粒子を発生させるプラズマクラスタシステムを採用した車室内空気清浄装置が知られている。
特開2006−151046号公報 特開2006−111227号公報 特開2005−075233号公報
ところで、近年、空調ユニットを構成する部品自体には抗菌処理が施されることが一般的であるが、かかる空調ユニットにおいても、ユニット内への外気導入時に入り込んだ埃,塵や花粉等が蓄積すれば、その蓄積箇所にてカビや雑菌が繁殖する可能性が残る。これに対処して、空調ユニット内の浄化を適宜行うことが望ましい。上記特許文献1〜3では、帯電物質が車室内空気の浄化を目的として利用されるのみで、空調ユニット内の浄化に利用されることは考慮されていなかった。
この発明は、上記技術的課題に鑑みてなされたもので、車室内空気の浄化とともに、空調ユニット内の浄化のために帯電物質を利用し得る車室内空気制御装置を提供することを目的とする。
そこで、本願の請求項1に係る発明は、熱交換器、及び、該熱交換器を通過した空調風を車室に導く複数の送風ダクトであって、それぞれ車室にて開口し該空調風を吹き出す吹出開口を備えた送風ダクトを有する空調手段と、空気環境の浄化特性を備えた帯電物質を供給する浄化手段と、を備えた車室内空気制御装置において、上記浄化手段は、帯電物質を、該送風ダクトのいずれかに供給可能に、かつ、上記熱交換器より上流側の空気流路部に供給可能に配設されている、ことを特徴としたものである。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記空気流路部は、上記熱交換器より上流側から該熱交換器に空気流を供給する送風デバイスより上流側部分である、ことを特徴としたものである。
更に、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記空気流路部は、上記熱交換器より上流側から該熱交換器に空気流を供給する送風デバイスの下流側部分であり、上記浄化手段は、上記送風デバイスの作動時には、該送風デバイスにより供給される空気流の一部を利用して帯電物質を車室内に供給するように配設されている、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3に係る発明のいずれかにおいて、上記浄化手段は、共にインストルメントパネルの車幅方向中心近傍にて設置された上記空気流路部と上記浄化手段から帯電物質を供給される送風ダクトに備えられた帯電物質供給用吹出開口との双方の近傍に配設されている、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、上記空気流路部及び帯電物質供給用吹出開口は、車幅方向において少なくとも一部が重なる一方、車両の前後方向においては互いに離間するように配置されており、上記空気流路部と帯電物質供給用吹出開口を備えた送風ダクトとは、上記浄化手段に連通しつつ車両の前後方向に延びる略直線状の接続用ダクトを介して接続されている、ことを特徴としたものである。
また、更に、本願の請求項6に係る発明は、請求項2〜5に係る発明のいずれかにおいて、上記浄化手段は、帯電物質を送り出すための空気流を供給する帯電物質供給用送風デバイスを有しており、上記空調手段側の送風デバイスの作動停止時に、上記空気流路部に帯電物質が送り込まれるように、上記送風デバイスが作動させられる、ことを特徴としたものである。
本願の請求項1に係る発明によれば、帯電物質を車室内に供給しつつ空調手段内の熱交換器を含む各構成にも供給することができ、車室内の空気のみならず空調手段内の構成を浄化することができる。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、上記帯電物質が送風デバイスより上流側部分に供給されることで、送風デバイスの作動時及び作動停止時にかかわらず、上記空調手段に対して帯電物質を供給することができる。
更に、本願の請求項3に係る発明によれば、上記送風デバイスにより供給される流速大の空気流の一部を利用して、帯電物質を車室内に供給することができ、車室内への帯電物質の供給性を向上させることができる。
また、更に、本願の請求項4に係る発明によれば、上記浄化手段は、上記空気流路部及び帯電物質を吹き出す吹出開口の双方の近傍に配設されるため、高濃度の帯電物質を車室内及び空調手段内に供給することができる。また、浄化手段を車幅方向中心近傍に設置することができ、その結果、車室内への帯電物質の拡散性を向上させることができる。
また、更に、本願の請求項5に係る発明によれば、上記空気流路部と帯電物質供給用吹出開口を備えた送風ダクトとを接続する接続用ダクトとして、車両の前後方向に延びる略直線状のダクトが設けられるため、浄化手段から供給先までの距離を短くすることができ、高濃度の帯電物質を車室内及び空調手段内に供給することができる。
また、更に、本願の請求項6に係る発明によれば、帯電物質供給用送風デバイスにより帯電物質を上記空気流路部に送り込むことができ、熱交換器等の空調手段内の構成を浄化することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1及び2は、それぞれ、本発明の実施形態1に係る車両用空気制御装置の基本構成を概略的に示す平面図及び図1中のX−X線に沿った縦断面説明図である。車両用空気制御装置は、インストルメントパネル20内に組み込まれ、車室内の空気の換気や温度,湿度及び風量の制御を行うように構成される空調ユニット1を有している。この空調ユニット1は、基本的に、各種構成を収容する本体部2と、本体部2から延び空気流路を規定する各種送風ダクトD1〜D5と、本体部2内に取り込まれる空気を車室内と車室外との間で切り換える外内気切換ユニット15とを有している。外内気切換ユニット15は、空気の導入口を外気導入口16と内気導入口17との間で切り換える機構を備え、本体部2とは直通通路18を介して空気の流通が可能であるように接続されている。
本体部2においては、外内気切換ユニット15を通じて車内外の空気を吸い込むとともに各種送風ダクトD1〜D5を通じて車室内に供給するブロワファン3が設けられている。また、ブロワファン3よりも下流側には、順に、本体部2に取り込まれた空気を冷却及び除湿する熱交換器であるエバポレータ4と、その空気を加熱する熱交換器であるヒータコア5とが設けられている。更に、エバポレータ4及びヒータコア5の近傍には、車室内に供給される空調風の温度を調節するために、エバポレータ4を通過して冷却された空気及びヒータコア5を通過して加熱された空気を所定の割合で混合するように、本体部2内の空気流路を変更するエアミックスドア6が設けられている。
また、エアミックスドア6の下流側には、運転席や助手席に着座する乗員の足元に空調風を吹き出すための足元吹出用ダクトD1が本体部2から下方へ延びるように設けられている。更に、その足元吹出用ダクトD1の延出部分の下流側には、足元吹出用ダクトD1及び他の送風ダクトD2〜D5への空気の流量を調整するように本体部2内の空気流路を変更する足元吹出切換ドア7が設けられている。
また、更に、足元吹出切換ドア7の下流側には、乗員の上体側若しくは車室後方に向けて空調風を吹き出す吹出開口としてのベンチレータ用のダクトD2〜D4への空調風の流量を調整するとともに、フロントウィンドウW1(図1参照)及びサイドウィンドウW2(図2参照)の曇りや露を除去すべく、それらウィンドウW1,W2に対して少なくともエバポレータ4を通過させられることで乾燥した空調風を吹き出す吹出開口としてのデフ吹出開口P1及びデフ吹出開口P2用のダクトD5への空調風の流量を調整するように、本体部2内の空気流路を変更するベンチレータ/デフ吹出開口切換ドア8が設けられている。
続いて、本体部2から延び空気流路を規定する各送風ダクトD1〜D5についてより詳しく説明すると、まず、送風ダクトD1は、運転席や助手席に着座する乗員の足元に空調風を吹き出すように本体部2から下方へ延びる足元吹出用ダクトであり、その末端側では、乗員の足元近傍にて開口するフット吹出開口S1を備えている。また、送風ダクトD2は、車室内の前側シートに着座する乗員の上体側に向けて空調風を吹き出すように本体部2から延びるベンチレータ用ダクトであり、その末端側で、インストルメントパネル20の前側上部にて開口するベンチレータS2を備えている。なお、このベンチレータS2は、空調風の吹出し方向を調整可能であるとともに車室への空調風の供給停止状態となるようにベンチレータS2を遮断するルーバRを備えている。ルーバRは、自動で若しくは手動で制御されるもので、例えば冬季など暖気が直接に乗員の上体側に供給されることで乗員の眠気等を催すのを防止する場合に、ベンチレータS2を遮断するように自動で若しくは手動で制御される。なお、ルーバによる遮断に代えて、遮断用の弁を設けてもよい。
更に、送風ダクトD3は、車室の後方に向けて空調風を吹き出すように本体部2から延びるベンチレータ用ダクトであり、その末端側で、インストルメントパネル20の上部にて開口するベンチレータS3を備えている。また、更に、送風ダクト4は、車室内の前側シートに着座する乗員の上体側に向けて車幅方向外側から空調風を吹き出すように本体部2から延びるベンチレータ用ダクトであり、その末端側で、インストルメントパネル20の車幅方向側部にて開口するベンチレータS4を備えている。なお、このベンチレータS4は、ベンチレータS2と同様に、空調風の吹出し方向を調整可能であるとともに車室への空調風の供給停止状態となるようにベンチレータS4を遮断するルーバRを備えている。
そして、送風ダクト5は、サイドウィンドウW2に少なくともエバポレータ4を通過せられて乾燥した空調風を導くように本体部2から延びるダクトであり、略車幅方向に沿って延びる途中部で、フロントウィンドウW1に空調風を吹き付けるデフ吹出開口P1を備えるとともに、その末端側で、インストルメントパネル20の車幅方向側部にて開口し、サイドウィンドウW2のドアミラーM近傍部位に空調風を吹き付けるデフ吹出開口P2を備えている。
以上の構成を備えた空調ユニット1の制御方式としては、基本的に、外気温度に応じて車室内温度を自動的に設定し得るオート設定方式と、乗員が車室内温度を任意に設定し得るマニュアル設定方式とが設定されている。オート設定方式の採用時には、日射量,車室内の空気温度(内気温),外気温等の各種の環境情報に基づき、吹き出す空調風の温度,風量,吹出開口が選択される。他方、マニュアル設定方式の採用時には、ユーザ操作に基づき、実際に空調風を吹き出す吹出開口として、吹き出す空調風の温度,風量,吹出開口が選択される。なお、乗員は、インストルメントパネル20に組み込まれる操作部13(図1参照)を介して空調ユニット1を操作することができる。
更に、本実施形態1では、図1に示すように、ベンチレータS2用の送風ダクトD2の途中部に、空気中に浮遊した臭い成分や車室内の壁面等に付着した臭い成分を除去する浄化特性を備えた帯電微粒子水(ナノイオン)を発生する浄化デバイス10が設けられている。この浄化デバイス10は、空気を結露点以下にまで冷却することで結露水を生成しつつ、その結露水を用いてナノイオンを発生させるナノイオン発生ユニット10aと、発生したナノイオンをデフ吹出開口P2用のダクトD5に送り出す小型のファン10bとを有している。乗員は、かかる浄化デバイス10を、前述した空調ユニット1とは別に、インストルメントパネル20に組み込まれた操作部13(図1参照)に含まれるオンオフ切換スイッチ等の手段を介して操作することができる。
より詳しくは、浄化デバイス10は、送風ダクトD2に対し、ベンチレータS2をなす末端側の近傍にて、車幅方向に延びる直結ダクト40を介して接続されている。浄化デバイス10の作動時には、ナノイオンが、かかる直結ダクト40を介して送風ダクトD2へ供給され、ベンチレータS2から車室内に撒布されることになる。
そして、本実施形態1では、浄化デバイス10が、ナノイオンが車室内に供給されるのみならず、空調ユニット1を構成するエバポレータ4やヒートコア5等の熱交換器を含む構成を浄化すべく、空調ユニット1内に供給されるように配設されている。具体的には、一端側で直結ダクト40に接続されることで浄化デバイス10に連通し、他端側で空調ユニット1の本体部2に接続される接続用ダクト41が設けられている。接続用ダクト41は、概ね車両の前後方向に延び、空調ユニット1の本体部2に対し、該本体部2に組み込まれたブロワファン3の下流側に接続されている。これにより、空調ユニット1の作動停止時(つまりブロワファン3の停止時)には、直結ダクト40及び接続用ダクト41を介して、ブロワファン3の下流側にナノイオンが供給されることとなる。なお、この実施形態1では、接続用ダクト41がブロワファン3の外周側に位置するケースの浄化デバイス10側に開口されており、これにより、接続用ダクト41の長さを短く設定することができる。
図3は、空調ユニット1の作動時及び作動停止時における空気流及び浄化デバイス10からのナノイオンの流れについての説明図である。まず、(a)は、浄化デバイス10の作動の下で、空調ユニット1が作動停止させられた場合に関し、この場合には、ブロワファン3が回転しないため、本体部2から接続用ダクト41への空気流は発生しない。このため、浄化デバイス10から発生させられたナノイオンは、破線の矢印で示すように、ファン10bの作動により、直結ダクト40を通じて、ベンチレータ用ダクトD2に供給されるとともに、直結ダクト40の途中部から接続用ダクト41を経由して空調ユニット1の本体部3に供給される。
他方、(b)は、浄化デバイス10の作動の下で、空調ユニット1が作動させられた場合に関し、この場合、ブロワファン3が回転するため、一点鎖線の矢印で示すように、本体部2から接続用ダクト41への空気流が発生する。このため、浄化デバイス10から発生させられたナノイオンは、破線の矢印で示すように、直結ダクト40を通じて、ベンチレータ用ダクトD2のみに供給される。なお、このとき、ファン10bを作動させても、あるいは、作動停止させてもよい。
図4は、空調ユニット1及び浄化デバイス10を制御する上で関連する電気的な構成を示すブロック図である。空調ユニット1を構成するブロワファン3,エバポレータ4,ヒータコア5,各種切換ドア6,7,8とともに、浄化デバイス10,外気温又は内気温を検出する温度センサ11,車両内における乗員の存在の有無を検出する乗員着座センサ12,空調ユニット1及び浄化デバイス10用の各種操作部13が、ECU30に電気的に接続されている。ECU30は、温度センサ11,乗員着座センサ12,各種操作部13からの信号入力に応じて、空調ユニット1及び浄化デバイス10に制御信号を出力し、それらを制御する。なお、この場合、乗員着座センサ12の代わりに、ドア開閉検出スイッチや車両のスタータスイッチのオフの検出に応じて乗員の降車を判断し、降車の判断に伴い、浄化デバイス10を作動させてもよい。
例えば、空調ユニット1は、温度センサ11により検出された外気温又は内気温が高い場合に、ベンチレータS2〜S4のみ若しくはフット吹出開口S1及びベンチレータS2〜S4から車室内への送風を行うように、他方、温度センサ11により検出された外気温又は内気温が低い場合には、デフ吹出開口P1,P2及びフット吹出開口S1から車室内への送風を行うように制御される。また、乗員着座センサ12により車両内に乗員がいないことが検出されると、浄化デバイス10が検出時から所定時間作動させられる。
図5は、空調ユニット1及び浄化デバイス10の制御処理に関するフローチャートである。この処理では、まず、各種センサからの信号が読み込まれ(#11)、その後、空調ユニット1が、インストルメントパネル20に組み込まれた操作部13を介して、ブロワファン3がオンにされるように乗員により操作されたか否かが判断される(#12)。その結果、空調ユニット1が操作されていないと判断された場合には、ステップ#16へ進み、他方、空調ユニット1が操作されたと判断された場合には、続いて、空調制御が行われた上で(#13)、ステップ#14へ進む。
なお、ステップ#13における空調制御においては、モード制御や温度制御が自動的に行われる。モード制御とは、外気温又は内気温の高低に応じて、エアミックスドア6,足元吹出切換ドア7,ベンチレータ/デフ吹出開口切換ドア8の姿勢を調整し、車室内への各種送風供給口を採用するモードを変更する制御であり、例えば、外気温又は内気温が高い場合に、ベンチレータS2〜S4のみ若しくはフット吹出開口S1及びベンチレータS2〜S4から車室内への送風を行うモード(以下、ベンチモードという)が設定されるように、他方、外気温又は内気温が低い場合には、デフ吹出開口P1,P2及びフット吹出開口S1から車室内への送風を行うモード(以下、デフモードという)が設定されるように、制御が行われる。また、一方、温度制御では、外気温,内気温,乗員設定温度,日射等の条件から決まる目標室内温度を達成するために、エアミックスドア6の姿勢が調整される。
ステップ#14では、空調ユニット1に組み込まれた浄化デバイス10が、インストルメントパネル20に組み込まれた操作部13を介して乗員によりオン操作されたか否かが判断される。その結果、浄化デバイス10がオン操作されていないと判断された場合には、即時に処理がリターンされ、浄化デバイス10がオン操作されたと判断された場合には、浄化デバイス10が作動させられる(#15)。この場合には、図3の(b)に示したように、ナノイオンが、空調ユニット1の本体部2から接続用ダクト41へもたらされる空気流の一部を利用しつつ、送風ダクトD2に供給され、車室内に効率良く供給され得る。ステップ#15の後には、処理がリターンされる。
他方、ステップ#12において空調操作がないと判断された場合には、引き続き、空調ユニット1に組み込まれた浄化デバイス10が、インストルメントパネル20に組み込まれた操作部13を介して乗員によりオン操作されたか否かが判断される(#16)。その結果、浄化デバイス10がオン操作されていないと判断された場合には、ステップ#18へ進み、他方、浄化デバイス10がオン操作されたと判断された場合には、浄化デバイス10が作動させられる(#17)。この場合には、図3の(a)に示したように、ナノイオンが、直結ダクト40を通じて車室内に供給されるとともに、直結ダクト40及び接続用ダクト41を通じて空調ユニット1の本体部2に供給される。ステップ#17の後には、処理がリターンされる。
更に、ステップ#16において浄化デバイス10がオン操作されていないと判断された場合には、引き続き、乗員が着座していないか否かが判断され(#18)、その結果、乗員が着座していると判断された場合には、即時に処理がリターンされ、他方、乗員が着座していないと判断された場合には、浄化デバイス10が作動させられる(#19)。この場合には、ステップ#17と同様に、ナノイオンが、直結ダクト40を通じて車室内に供給されるとともに、直結ダクト40及び接続用ダクト41を通じて空調ユニット1の本体部2に供給される。
また、ステップ#19における浄化デバイス10の作動に伴い、タイマーカウントが開始され(#20)、その後、所定時間Tが経過したか否かが判断される(#21)。その結果、所定時間Tが経過していないと判断された場合には、ステップ#21が繰り返され、他方、所定時間Tが経過したと判断された場合には、即時に、浄化デバイス10の作動が停止させられる(#22)。ステップ#22の後には、処理がリターンされる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態1によれば、浄化デバイス10は、ナノイオンを、ベンチレータ用ダクトD2に供給可能に、かつ、エバポレータ4より上流側から空気流を供給するブロワファン3の下流側部分に供給可能に配設されるため、ナノイオンを車室内に供給しつつ空調ユニット1内のエバポレータ4を含む各構成にも供給することができ、車室内の空気のみならず空調ユニット1内の構成を浄化することができる。
また、空調ユニット1の作動時には、図3の(b)に示すように、ブロワファン3により供給される流速大の空気流の一部を利用して、ナノイオンを車室内に供給することができ、車室内へのナノイオンの供給性を向上させることができる。他方、空調ユニット1の作動停止時には、図3の(a)に示すように、浄化デバイス10を作動させ、ファン10bを回転させることで、ナノイオンを直結ダクト40及び接続用ダクト41を通じてブロワファン3の下流側に送り込むことができ、エバポレータ4を含む空調ユニット1内の構成を浄化することができる。
更に、図1からよく分かるように、空調ユニット1の本体部2及びベンチレータS2は、車幅方向において少なくとも一部が重なる一方、車両の前後方向において互いに離間するように配置されており、浄化デバイス10は、これら双方の近傍に配設されている。加えて、空調ユニット1の本体部2とベンチレータS2用の送風ダクトD2とを接続するための接続用ダクト41として、車両の前後方向に延びる略直線状のダクトが設けられている。かかる構成により、浄化デバイス10から供給先となる本体部2までの距離を短くすることができ、高濃度のナノイオンを車室内及び空調ユニット1内に供給することができる。その結果、車室内の空気の浄化及び空調ユニット内の各構成の浄化を効率良く行うことができる。
続いて、本発明の別の実施形態について説明する。なお、以下では、上記実施形態1と同じ構成には同一の符号を付し、それ以上の説明を省略する。
(実施形態2)
図6及び図7は、本発明の実施形態2に係る車両用空気制御装置の基本構成を概略的に示す平面図及び図6中のY−Y線に沿った縦断面説明図である。
前述した実施形態1では、浄化デバイス10からのナノイオンの供給先が、ベンチレータ用ダクトD2に加えて、ブロワファン3が組み込まれた本体部2に設定されていたが、これに限定されることなく、例えば、図6に示すように、本体部2の上流側で、本体部2と外内気切換ユニット15との間の直通通路18に設定されてもよい。すなわち、本実施形態2では、一端側で直結ダクト40に接続されることで浄化デバイス10に連通し、他端側で直通通路18に接続される接続用ダクト51が設けられている。
この実施形態2によれば、ナノイオンがブロワファン3より上流側部分に供給されることで、空調ユニット1の作動時にも(つまりブロワファン3の作動時)にも、空調ユニット1内にナノイオンを供給することができる。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3に係る車両用空気制御装置の基本構成を概略的に示す平面図である。
前述した実施形態1及び2では、浄化デバイス10が車幅方向に延びる直結ダクト40の一端側に設けられ、ベンチレータ用ダクトD2に対するナノイオンの供給が容易になるような向きに設定されたが、これに限定されることなく、図8に示すように、浄化デバイス10は、その他端側で空調ユニット1の本体部2(ブロワファン3の下流側)に接続される接続用ダクト60の一端側に設けられ、本体部2に対するナノイオンの供給が容易になるような向きに設定されてもよい。加えて、この実施形態3では、直結ダクト40の代わりに、接続用ダクト60の途中部から分岐してベンチレータ用ダクトD2に連通する分岐ダクト61が設けられている。
図9は、本実施形態3に係る空調ユニット1の作動時及び作動停止時における空気流及び浄化デバイス10からのナノイオンの流れについての説明図である。まず、(a)は、浄化デバイス10の作動の下で、空調ユニット1が作動停止させられた場合に関するもので、この場合には、ブロワファン3が回転しないため、本体部2から接続用ダクト60への空気流は発生しない。このため、浄化デバイス10から発生させられたナノイオンは、破線の矢印で示すように、ファン10bの作動により、接続用ダクト60を通じて、空調ユニット1の本体部3に供給される。
他方、(b)は、浄化デバイス10の作動の下で、空調ユニット1が作動させられた場合に関するもので、この場合、ブロワファン3が回転するため、一点鎖線の矢印で示すように、本体部2から接続用ダクト60への空気流が発生する。このため、浄化デバイス10から発生させられたナノイオンは、本体部2からの空気流に押し戻されつつ、破線の矢印で示すように、接続用ダクト60の途中部から分岐ダクト61を通じて、ベンチレータ用ダクトD2のみに供給される。
なお、本発明は、例示された実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した各実施形態では、浄化デバイス10からのナノイオンの供給先となる送風ダクトとして、ベンチレータS2用の送風ダクトD2が設定されていたが、これに限定されることなく、上記実施形態1の変形例として図10に示すように、インストルメントパネル20の上部にて開口するベンチレータS3用の送風ダクトD3が設定されてもよい。つまり、ここでは、浄化デバイス10が、送風ダクトD3に対し、車幅方向に延びる直結ダクト70を介して接続されている。浄化デバイス10の作動時には、ナノイオンが、直結ダクト70を介して送風ダクトD3へ供給され、ベンチレータS3から車室内に撒布されることになる。
また、図5中の空調制御(#13)では、モード制御が自動化に限定されず、手動で行われてもよい。更に、図5中のステップ#15及び#17における浄化デバイス10の作動時には、その作動が、開始後から所定時間だけ継続するように制御されてもよい。また、帯電物質の発生器としては、ナノイオンを発生する浄化デバイス10に限定されることなく、プラスとマイナスの電荷を有するイオン粒子を発生させるプラズマクラスタシステムが採用されてもよい。
本発明の実施形態1に係る車両用空気制御装置の基本構成を概略的に示す平面図である。 図1中のX−X線に沿った縦断面説明図である。 上記実施形態1に係る車両用空気制御装置を構成する空調ユニットの作動時及び作動停止時における浄化デバイスからのナノイオンの流れについての説明図である。 上記実施形態1に係る車両用空気制御装置を構成する空調ユニット及び浄化デバイスを制御する上で関連する電気的な構成を示すブロック図である。 上記実施形態1に係る車両用空気制御装置を構成する空調ユニット及び浄化デバイスの制御処理に関するフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る車両用空気制御装置の基本構成を概略的に示す平面図である。 図6中のY−Y線に沿った縦断面説明図である。 本発明の実施形態3に係る車両用空気制御装置の基本構成を概略的に示す平面図である。 上記実施形態3に係る車両用空気制御装置を構成する空調ユニットの作動時及び作動停止時における浄化デバイスからのナノイオンの流れについての説明図である。 上記実施形態1に係る車両用空気制御装置の変形例を示す平面図である。
符号の説明
1…空調ユニット,2…本体部,3…ブロワファン,4…エバポレータ,5…ヒータコア,6…エアミックスドア,7…足元吹出切換ドア,8…ベンチレータ/デフ吹出開口切換ドア,10…浄化デバイス,10a…ナノイオン発生ユニット,10b…ファン,11…温度センサ,13…操作部,18…直通通路,20…インストルメントパネル,30…ECU,40,70…直結ダクト,41,51,60…接続用ダクト,61…分岐ダクト,D1〜D5…送風ダクト,M…ドアミラー,S1…フット吹出開口,S2〜S4…ベンチレータ,P1,P2…デフ吹出開口,R…ルーバ,W2…サイドウィンドウ。

Claims (6)

  1. 熱交換器、及び、該熱交換器を通過した空調風を車室に導く複数の送風ダクトであって、それぞれ車室にて開口し該空調風を吹き出す吹出開口を備えた送風ダクトを有する空調手段と、空気環境の浄化特性を備えた帯電物質を供給する浄化手段と、を備えた車室内空気制御装置において、
    上記浄化手段は、帯電物質を、該送風ダクトのいずれかに供給可能に、かつ、上記熱交換器より上流側の空気流路部に供給可能に配設されている、ことを特徴とする車両用空気制御装置。
  2. 上記空気流路部は、上記熱交換器より上流側から該熱交換器に空気流を供給する送風デバイスより上流側部分である、ことを特徴とする請求項1記載の車両用空気制御装置。
  3. 上記空気流路部は、上記熱交換器より上流側から該熱交換器に空気流を供給する送風デバイスの下流側部分であり、
    上記浄化手段は、上記送風デバイスの作動時には、該送風デバイスにより供給される空気流の一部を利用して帯電物質を車室内に供給するように配設されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用空気制御装置。
  4. 上記浄化手段は、共にインストルメントパネルの車幅方向中心近傍にて設置された上記空気流路部と上記浄化手段から帯電物質を供給される送風ダクトに備えられた帯電物質供給用吹出開口との双方の近傍に配設されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の車両用空気制御装置。
  5. 上記空気流路部及び帯電物質供給用吹出開口は、車幅方向において少なくとも一部が重なる一方、車両の前後方向においては互いに離間するように配置されており、
    上記空気流路部と帯電物質供給用吹出開口を備えた送風ダクトとは、上記浄化手段に連通しつつ車両の前後方向に延びる略直線状の接続用ダクトを介して接続されている、ことを特徴とする請求項4記載の車両用空気制御装置。
  6. 上記浄化手段は、帯電物質を送り出すための空気流を供給する帯電物質供給用送風デバイスを有しており、
    上記空調手段側の送風デバイスの作動停止時に、上記空気流路部に帯電物質が送り込まれるように、上記送風デバイスが作動させられる、ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか一に記載の車両用空気制御装置。
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