JP2007326500A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高機能フィルタを用いて車室内空気の清浄化を行ないつつ、コストを削減する。
【解決手段】車室内空気である内気を導入する内気導入路9aと車室外空気である外気を導入する外気導入路10aとを選択的に切替え、送風機8に連通する内外気切替ドア12と、花粉等の空気中の微細な異物を除去することが可能な濾材15を有するとともに、内気導入路9aに位置し、導入された内気が濾材15を通過する濾過位置Cと、導入された内気が濾材15をバイパスするバイパス位置Dとの間を移動可能に配置された高機能フィルタ14と、空質向上スイッチ26と、この空質向上スイッチ26からの出力を受けて、内外気切替ドア12と高機能フィルタ14の位置を制御する制御手段4とを備え、空質向上モードでは、内外気切替ドア12を内気導入としつつ、高機能フィルタ14を濾過位置とし、送風機8によって、高機能フィルタ14を通過した空調風を車室内へ送風する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気中の微細な異物を除去可能な高機能フィルタを備えた車両用空調装置に関する。
この種の従来技術に関連するものとして、例えば、特許文献1に記載されている「車両用空調装置」が提案されている。この従来技術は、図14に示すように、車室内外からの内外気の導入経路を切替える内外気切替箱101と、空気中の花粉などの微細な異物を除去可能な高機能フィルタ102と、この高機能フィルタ102を介して内外気を吸入して空調ユニット103へ送風する送風機104と、複数のセンサ105〜111などから検出信号が入力され、車室内の空調制御を行なう制御部(エアコンECU)112とを備えている。この従来技術にあっては、内外気切替箱101を介して車室内外から内外気を導入して、空気中の異物を高機能フィルタ102で除去した後、清浄化した空気を送風機104から空調ユニット103を介して車室内へ送り出すようになっている。また、エンジンスタート時、および車室内の空気に含まれる花粉を花粉センサ110で検出したとき、制御部112の制御により花粉モードを作動させて、内気を吸入して空気中の花粉を高機能フィルタ102で除去した後、清浄化した空気をベント吹出口より乗員の顔付近に向けて吹出すことにより、乗員の顔付近の花粉を吹き飛ばすことができる。このとき、エンジン水温が所定温度より低い場合には、送風機104の回転数を抑えて風量を調整することにより、低温の空気を多量にベント吹出口から乗員の顔付近に向けて吹出すことがないので、乗員が不快感を覚えることを防止できる。
特開2005−306201号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている従来技術では、送風機104の作動により吸入する内外気が常に高機能フィルタ102を通過するようになっているので、高機能フィルタ102で比較的大きな通気抵抗が生じるため送風機104の消費電力が大きくなりコストがかさむとともに、高機能フィルタ102が異物で目詰まりしやすく交換頻度が多いので、この点でもコストがかさむという問題があった。
本発明は、上記のような従来技術を考慮してなされたもので、その目的は、高機能フィルタを用いて車室内の空気の清浄化を促進できるとともに、コストの削減を図ることができる車両用空調装置を提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、車室内空気である内気を導入する内気導入路と車室外空気である外気を導入する外気導入路とを選択的に切替え、送風機に連通する内外気切替ドアと、花粉等の空気中の微細な異物を除去することが可能な濾材を有するとともに、前記内気導入路に位置し、導入された内気が前記濾材を通過する濾過位置と、導入された内気が前記濾材をバイパスするバイパス位置との間を移動可能に配置された高機能フィルタと、空質向上スイッチと、この空質向上スイッチからの出力を受けて、前記内外気切替ドアと前記高機能フィルタの位置を制御する制御手段とを備え、空質向上モードでは、前記内外気切替ドアを内気導入としつつ、前記高機能フィルタを濾過位置とし、前記送風機によって、前記高機能フィルタを通過した空調風を車室内へ送風することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用空調装置であって、前記空質向上モードで、前記高機能フィルタを通過した空調風が、デフ吹出口から前記車室内の上部へ吹出すように構成されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置であって、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサを備え、前記エンジン冷却水の温度が所定の温度を越えた場合には、前記空質向上モードを終了することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置であって、前記空質向上モードの作動時間を測定するタイマを備え、前記空質向上モードの作動時間が所定時間を越えた場合には、前記空質向上モードを終了することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載の車両用空調装置であって、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサを備え、前記空質向上モードへ移行する際に、エンジン水温が所定温度よりも高い場合であっても、前記空質向上モードへ移行してから所定時間が経過後、前記空質向上モードを終了することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、前記送風機下流側に、冷却手段と加熱手段とを有する空調ユニットが配置され、前記空質向上モード状態で、空調風の温度調節が可能であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、空質向上スイッチのON操作に応じて空質向上モードを作動させることにより、車室の内気を吸入して高機能フィルタで空気中の異物を除去した後、清浄な空気を車室内に送り出すので、高機能フィルタを用いて車室内の空気の清浄化を促進できる。また、前記の高機能フィルタを使用する時間を限定しているので、高機能フィルタでの通気抵抗が減少し送風機の消費電力を抑制できるとともに高機能フィルタの交換頻度も少なくなるので、コスト削減を図ることができる。
請求項2の発明によれば、異物が除去された清浄な空気をインストルメントパネル上部のデフ吹出口から車室内の上方へ吹出すことにより、直接的に前席の乗員の顔面に風が当たらないため、乗員の快適感を損なうことがない。
請求項3の発明によれば、エンジン冷却水の温度を空質向上モードを終了するための条件としたことで、エンジン冷却水の温度上昇に伴い、空質向上モードが終了するので、高機能フィルタを使用する時間を効果的に制限することができる。
請求項4の発明によれば、空質向上モードの作動時間をタイマで測定し、作動時間が所定時間を越えたところで空質向上モードを終了するので、高機能フィルタを使用する時間を効果的に制限することができる。
請求項5の発明によれば、エンジン水温が所定温度よりも高い場合でも、空質向上モードへ移行してから所定時間が経過後、空質向上モードを終了するので、車室内の空気を確実に清浄化するとともに、高機能フィルタを使用する時間を効果的に制限することができる。
請求項6の発明によれば、空質向上モード中であっても空調風の温度を調整することができるので、乗員に快適な車室内環境を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置を示すブロック図、図2は本実施形態が設けられる車室の断面図、図3は本実施形態に設けられる高機能フィルタの分解斜視図、図4は本実施形態による乗車初期時の空質向上モードの作動を説明する特性図、図5は本実施形態に設けられる内外気ドアおよび高機能フィルタの各動作を説明する図、図6は本実施形態によるブロワ電圧と内外気切替ドアと吹出ドアの各制御を説明する特性図、図7は本実施形態による空調制御を説明するフローチャート、図8は本実施形態に設けられる吹出ドアの動作を説明する特性図、図9は本実施形態により空質向上モード時にタイマでの制御を行なう際の内外気切替ドアの動作および送風機の動作を説明する特性図、図10は本実施形態により空質向上モード時にエンジン水温に応じて制御を行なう際の内外気切替ドアの動作および送風機の動作を説明する特性図である。
図1に示すように本実施形態の空調装置1は、インテークユニット2、空調ユニット3、および制御手段である制御ユニット4から構成されており、図2に示すように、車室5の前部のインストルメントパネル6内に収納されている。
インテークユニット2は、モータ7により駆動される送風機8と、この送風機8を収納するとともに、図中下向きの内気取入口9b、図中横向きの内気取入口9c、および図中上向きの外気取入口10を有するブロワケース11と、送風機8の吸気側に配設され、車室5内外からの内外気の導入経路9a,10a(内気取入口9b,9cと外気取入口10)を切替える内外気切替ドア12と、送風機8の吸気側に設けられ、空気中の異物を捕捉する集塵フィルタ13と、ブロアケース11内に形成される内気導入路9a(内気取入口9b,9cの内側)内に設けられ、上端を回転中心として図1の濾過位置Cおよびバイパス位置D間を移動可能に配置された高機能フィルタ14とを備えている。
外気導入時は、内外気切替ドア12が外気導入位置(図1の破線位置)に位置し、外気取入口10から外気導入路10aに車室外の外気が導入され、集塵フィルタ13で異物を除去してから空調ユニット3へ送風される。また、内気導入時には、内外気切替ドア12が内気導入位置(図1の実線位置)に位置し、内気取入口9b,9cから内気導入路9aに車室内の内気が導入され、高機能フィルタ14で異物を除去し、集塵フィルタ13を通過してから空調ユニット3へ送風される。
高機能フィルタ14は、図3に示すように、車室5内に滞留するミクロサイズの塵などの微小な異物を除去するもので、濾材としてTVOC(揮発性有機化合物)や花粉などの脱臭や殺菌、除去を行なう集塵脱臭フィルタ部材15と、このフィルタ部材15が着脱可能に取付けられるフィルタ支持部材16とから構成されている。そして、図1に示すように高機能フィルタ14が内気導入路9aを横切る濾過位置Cへ移動したとき、内気取入口9b,9bから導入された内気が高機能フィルタ14を通過するので、空気に含まれる異物を高機能フィルタ14で吸着、除去が行なわれる。一方、高機能フィルタ14が図1のバイパス位置Dへ移動したとき、横向きの内気取入口9cが高機能フィルタ14で覆われているが、下向きの内気取入口9bは高機能フィルタ14で覆われていない。したがって、導入された内気が通気抵抗が高い高機能フィルタ14をバイパスし、通気抵抗が小さい下向きの内気取入口9bを介して内気が取入れられる。
空調ユニット3は、ケーシング17内に形成される送風路18を有し、この送風路18の途中には、空気を冷却する冷却手段であるエバポレータ19と、このエバポレータ19の下流側に位置し、空気を加熱する加熱手段であるヒータコア20と、このヒータコア20で加熱する空気およびヒータコア20をバイパスする空気の割合を調節するエアミックスドア21とが設けられている。このエアミックスドア21の下流側には、インストルメントパネル6上部に配置されるデフ吹出ドア22およびベント吹出ドア23と、インストルメントパネル6下部に配置されるフット吹出ドア24とが設けられている。
制御ユニット4は、エアコン操作スイッチ25および空質向上スイッチ26を有する操作部27と、この操作部27および複数のセンサ28〜32などから信号が入力され、車室5内の空調制御を行なう制御部(AMP)33と、この制御部33からの制御信号に応じてそれぞれ作動する複数のアクチュエータ34〜37とから構成されている。制御部33からの制御信号に基づいて、アクチュエータ34で内外気切替ドア12を駆動し、アクチュエータ35でリンク部材38を介して高機能フィルタ14を駆動し、アクチュエータ36でエアミックスドア21を駆動し、アクチュエータ37で吹出ドア22〜24を駆動するようになっている。さらに、制御部33には、計時を行なうタイマ39と、乗員がドアキーを操作したときにキー信号を読み込むことにより車室5への乗員の乗車を検出する乗車検出部40とが設けられている。
そして、車室5内の乗員がエアコン操作スイッチ25の操作により、図5に示す最大冷房(Max−Cool)モード、外気モード、および通常運転(通常空調制御)モードのいずれかを選択するか、あるいは上記の乗員が空質向上スイッチ26の操作によりフィルタリング(空質向上)モードを選択すると、制御ユニット4の制御により、上記の選択されたモードを作動するようになっている。
上記の最大冷房(Max−Cool)モードでは、内外気切替ドア12が図1の内気導入位置Aに移動するとともに高機能フィルタ14が図1のバイパス位置Dへ移動するため、内気が内気取入口9bを介して取入れられて最大冷房が行なわれる。このとき、内気は高機能フィルタ14をバイパスするので、高機能フィルタ14は使用されていない。
上記の外気モードでは、内外気切替ドア12が図1の外気導入位置Bに移動して外気取入口10を介して外気が取入れられるので、高機能フィルタ14は使用されていない。このとき、高機能フィルタ14は図1のバイパス位置Dへ移動している。
上記の通常運転(通常空調制御)モードでは、内外気切替ドア12が図1の内気導入位置Aまたは外気導入位置Bに移動して内気または外気が取入れられるとともに、高機能フィルタ14が図1のバイパス位置Dへ移動するので、高機能フィルタ14は使用されない。その際に、制御部33の制御により、空調ユニット3から吹出す空気の温度の目標値(目標吹出し温度To)、モータ7のブロワ電圧、内気取入口9b,9cと外気取入口10の吸込みモード、エアミックスドア21の開度、および吹出ドア22〜24の吹出口モードをそれぞれ算出して自動空調運転を行なうようになっている。このとき、モータ7のブロワ電圧制御が行なわれているため、図9の(b)の破線L1および図10の(b)の破線L2で示すように、送風機8の回転速度が推移する。例えば、スタート時にはエンジン水温が低く暖房が行えないために送風機8は停止しており、エンジン水温が例えば30℃まで上昇した後、送風機8が低速で回転し始めて、徐々に回転速度が上昇する。また、通常運転(通常空調制御)モードでは、図6の(a)に示すように、モータ7のブロワ電圧(すなわち送風機8の風量)は、目標吹出し温度Toが中間程度に設定されたときに低くなり、それ以外では高くなるように制御され、図6の(b)に示すように、目標吹出し温度Toに応じて内外気切替ドア12が内気側および外気側の間で切替わり、図6の(c)に示すように、吹出ドア22〜24も目標吹出し温度Toに応じてそれぞれ制御される。
また、上記のフィルタリング(空質向上)モードでは、内外気切替ドア12が図1の内気導入位置Aに移動するとともに高機能フィルタ14が図1の濾過位置Cへ移動するので、内気取入口9b、9bを介して内気が取入れられて、高機能フィルタ14で空気の清浄化が行なわれる。その際、図8に示すように、フット吹出ドア24は閉じてデフ吹出ドア22が開き、一方、空質向上モード前にデフ吹出ドア22やデフ吹出ドア23が開いている場合には、デフ吹出ドア22やデフ吹出ドア23が開いたままとなる。図9の(a)および図10の(a)に示すように内外気切替ドア12が図1の内気導入位置Aに移動して外気取入口10から内気取入口9b,9cに切り替わるとともに、高機能フィルタ14が図1の濾過位置Cへ移動するので、内気取入口9b,9cを介して内気が取入れられて高機能フィルタ14で空気の清浄化が行なわれる。このとき、図9の(b)の実線L3および図10の(b)の実線L4で示すように送風機8がスタート直後から低速で回転し始めるようにモータ7のブロワ電圧制御が行なわれる。
この第1実施形態にあっては、乗員が車室5に乗り込むためドアキーを操作したときに、乗車検出部40によりキー信号を読み込むことにより車室5への乗員の乗車を検出して空質向上モードの作動指令を出力するとともに、外気温センサ30で測定した外気温が所定温度である場合、乗車初期時の数分間、例えば3分間、空質向上モードとする。例えば、図4に示すように、花粉が飛散しやすい外気温度である10℃〜20℃のとき、空質向上モードを作動させて車室5内の空気に含まれる花粉などの異物を除去する。
また、上記の外気温度以外では、図7に示す処理手順にしたがって空調制御を行なうようになっている。まず、ステップS1として車室5内の乗員がエアコン操作スイッチ25を操作して空調装置1がONすると、制御ユニット4のイニシャライズを行ない操作部27の情報および複数のセンサ28〜32からの入力信号を読み込む。次いで、ステップS2として空質向上スイッチ26がONかどうかを判定する。このとき、ON判定されなかった場合には、空質向上モードには移行せず、ステップ12として通常運転制御モードへ移行する。空質向上スイッチ26がON判定された場合には、空質向上モードへ移行し、ステップ3として外気温センサ30で検出した外気温が20〜30℃であるかを判定する。外気温が20〜30℃と判定した場合には、ステップS4へ移行し、外気温が20〜30℃ではないと判定した場合には、ステップS9へ移行する。
ステップS4では、水温センサ31で検出したエンジン水温が規定値以下かどうか判定する。このとき、エンジン水温が規定値を越えている場合には、ステップS5としてタイマ39を起動した後、ステップS6として、内気取入口9b,9cを介して内気を取入れて高機能フィルタ14および集塵フィルタ13で異物を除去して、清浄な空気をデフ吹出口41から車室5内の前部上方へ吹出す。また、図9の(b)の実線L3で示すように、モータ7の電圧制御により、スタート直後から送風機8を回転させるとともに徐々に回転速度を上昇させる。次いで、ステップS7としてタイマ39が所定時間、例えば3分間を計測してOFFしたとき、モータ7の電圧を一定に維持して送風機8を一定速度で回転させて、ステップS8として上記のモータ7の電圧が通常運転時の自動制御電圧と同等となったとき、上記の空質向上モードを解除し、ステップS12として通常運転制御モードへ移行する。
上記のステップS4にて、水温センサ31で検出したエンジン水温が規定値以下であると判定した場合、ステップS9として、図10の(b)の実線L4で示すように、モータ7の電圧制御によりスタート直後から送風機8の回転速度を上昇させた後、一定速度を維持する。次いで、ステップS10として水温センサ31で検出したエンジン水温が規定値以上となり、ステップS11として上記のモータ7の電圧が通常運転時の自動制御電圧と同等となったとき、空質向上モードを解除し、ステップS12として通常運転制御モードへ移行する。
このように構成した第1実施形態では、空質向上スイッチ26のON操作に応じて空質向上モードを作動させることにより、車室5の内気を吸入して高機能フィルタ14および集塵フィルタ13で異物を除去した後、図2に示すように、清浄な空気A1をインストルメントパネル6上部のデフ吹出口41から上方へ吹出すので、吹出された空気A1により周辺の空気A2が誘引され、後席43部分を経由して内気吸込口44から再び吸込まれる。しかも清浄な空気A1が直接的に前席42の乗員の顔面に風が当たらないため、乗員の快適感も損なわれない。また、高機能フィルタ14を可動式とし、最大冷房モード時、外気モード時および通常運転時には内気が高機能フィルタ14をバイパスするので、高機能フィルタ14を使用する時間を限定することができ、高機能フィルタ14の寿命を向上させることができる。また、高機能フィルタ14での通気抵抗を低減でき、効率よく冷房を行なうことができる。また、高機能フィルタ14のフィルタ部材15はフィルタ支持部材16に着脱可能に取付けられているので、フィルタ部材15を容易に交換することができる。
また、この第1実施形態では、花粉が飛散しやすい外気温度である10℃〜20℃のとき、車室5へ乗員が乗り込む際にも空質向上モードを作動させることにより、乗員の乗車初期時にも高機能フィルタ14を用いて高機能の集塵脱臭を行ない、車室5内の空気に含まれる花粉などの異物を除去するので、特に、花粉が飛散しやすい季節T1(例えば1月末〜5月始め)および季節T2(例えば10月下旬〜12月中旬)に、車室5内の空気の清浄化を促進できる。
なお、上記第1実施形態にあっては、図7に示すように、ステップS4にてエンジン水温が規定値を越えている場合にはタイマ39による制御を行ない、エンジン水温が規定値以下の場合にはエンジン水温に応じて制御を行なうようにしたが、本発明はこれに限定されず、図11に示すようにエンジン水温にかかわらずタイマ39での制御を行なうこともでき、さらに、図12に示すように空質向上スイッチ26のみで制御を行なうこともできる。
上述した図11に示すように空質向上モードをタイマ39で制御する場合には、ステップS21として車室5内の乗員がエアコン操作スイッチ25を操作して空調装置1がONすると、制御ユニット4のイニシャライズを行ない操作部27の情報および複数のセンサ28〜32からの入力信号を読み込み、ステップS22として空質向上スイッチ26がONされたとき、ステップS23として空質向上モードを作動させるとともに、ステップS24としてタイマ39を起動させる。次いで、ステップS25としてタイマ39が所定時間カウントしてOFFしたとき、モータ7の電圧を一定に維持して送風機8を一定速度で回転させて、ステップS26として上記のモータ7の電圧が通常運転時の自動制御電圧と同等となったとき、空質向上モードを解除して通常運転制御モードへ移行する。上記のステップS22にて空質向上スイッチ26がONされていないと判定した場合、ステップS27へ進んで空質向上スイッチ26のONにより上記のステップS23へ移行する。
また、上述した図12に示すように空調制御を行なう場合には、ステップS31として車室5内の乗員がエアコン操作スイッチ25を操作して空調装置1がONすると、制御ユニット4のイニシャライズを行ない操作部27の情報および複数のセンサ28〜32からの入力信号を読み込み、ステップS32として空質向上スイッチ26がONされたとき、ステップS33として空質向上モードを作動させた後、ステップS34として空質向上スイッチ26がOFFされたとき、空質向上モードを解除し、ステップS35として通常運転制御モードへ移行する。上記のステップS32にて空質向上スイッチ26がONされていないと判定した場合、ステップS35へ進んで通常運転制御モードを作動させる。
図13は本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置を示す断面図である。なお、図13において、前述した図1〜図12に示すものには同一符号を付してある。
図13に示す本実施形態の空調装置51は、前述した図1〜図12に示すものと比べて、インテークユニット2に、一端を中心として移動する平板状の内外気切替ドア52を設けたことと、空調ユニット3側に、送風機53および集塵フィルタ54を設けたこととが異なっており、その他の構成は基本的に同様である。
このように構成した第2実施形態でも、前述した図1〜図12に示す第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記第1、第2実施形態では、高機能フィルタ14の下流側に集塵フィルタ13,54が配置される構成となっているが、集塵フィルタ13,54を高機能フィルタ14の上流側に配置した場合には、集塵フィルタ13,54で空気中の比較的大きな異物を除去してから高機能フィルタ14で小さな異物を除去することができるため、高機能フィルタ14の寿命をさらに延ばすことができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置を示すブロック図である。 本実施形態が設けられる車室の断面である。 本実施形態に設けられる高機能フィルタの分解斜視図である。 本実施形態による乗車初期時の空質向上モードの作動を説明する特性図である。 本実施形態に設けられる内外気ドアおよび高機能フィルタの各動作を説明する図である。 本実施形態によるブロワ電圧と内外気切替ドアと吹出ドアの各制御を説明する特性図である。 本実施形態による空調制御を説明するフローチャートである。 本実施形態に設けられる吹出ドアの動作を説明する特性図である。 本実施形態により空質向上モード時にタイマでの制御を行なう際の内外気切替ドアの動作および送風機の動作を説明する特性図である。 本実施形態により空質向上モード時にエンジン水温に応じて制御を行なう際の内外気切替ドアの動作および送風機の動作を説明する特性図である。 本実施形態による処理手順の変形例を示すフローチャートである。 本実施形態による処理手順の他の変形例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置を示す断面図である。 従来の車両用空調装置を示すブロック図である。
符号の説明
1 車両用空調装置
5 車室
7 モータ
8 送風機
9a,9b 内気取入口
10 外気取入口
12 内外気切替ドア
13 集塵フィルタ
14 高機能フィルタ
15 フィルタ部材
16 フィルタ支持部材
21 エアミックスドア
22 デフ吹出ドア
23 ベント吹出ドア
24 フット吹出ドア
25 エアコン操作スイッチ
26 空質向上スイッチ
27 操作部
28 サンセンサ
29 室温センサ
30 外気温センサ
31 水温センサ
32 エバポレータ温度センサ
33 制御部
34〜37 アクチュエータ
39 タイマ
40 乗車検出部
41 デフ吹出口
51 車両用空調装置
52 内外気切替ドア
53 送風機

Claims (6)

  1. 車室内空気である内気を導入する内気導入路(9a)と車室外空気である外気を導入する外気導入路(10a)とを選択的に切替え、送風機(8)に連通する内外気切替ドア(12)と、
    花粉等の空気中の微細な異物を除去することが可能な濾材(15)を有するとともに、前記内気導入路(9a)に位置し、導入された内気が前記濾材(15)を通過する濾過位置(C)と、導入された内気が前記濾材(15)をバイパスするバイパス位置(D)との間を移動可能に配置された高機能フィルタ(14)と、
    空質向上スイッチ(26)と、
    この空質向上スイッチ(26)からの出力を受けて、前記内外気切替ドア(12)と前記高機能フィルタ(14)の位置を制御する制御手段(4)とを備え、
    空質向上モードでは、前記内外気切替ドア(12)を内気導入としつつ、前記高機能フィルタ(14)を濾過位置とし、
    前記送風機(8)によって、前記高機能フィルタ(14)を通過した空調風を車室内へ送風することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
    前記空質向上モードで、前記高機能フィルタ(14)を通過した空調風が、デフ吹出口(41)から前記車室(5)内の上部へ吹出すように構成されたことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置であって、
    エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ(32)を備え、
    前記エンジン冷却水の温度が所定の温度を越えた場合には、前記空質向上モードを終了することを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1、または請求項2に記載の車両用空調装置であって、
    前記空質向上モードの作動時間を測定するタイマ(39)を備え、
    前記空質向上モードの作動時間が所定時間を越えた場合には、前記空質向上モードを終了することを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項4に記載の車両用空調装置であって、
    エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ(32)を備え、
    前記空質向上モードへ移行する際に、エンジン水温が所定温度よりも高い場合であっても、前記空質向上モードへ移行してから所定時間が経過後、前記空質向上モードを終了することを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の車両用空調装置であって、
    前記送風機(8)下流側に、冷却手段と加熱手段とを有する空調ユニット(3)が配置され、
    前記空質向上モード状態で、空調風の温度調節が可能であることを特徴とする車両用空調装置。
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