JP3750274B2 - 車両用空気清浄器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内前方用および後方用にそれぞれ独立して設けられた空気清浄ユニットを独立して制御可能な車両用空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前方用、後方用にそれぞれ独立して空気清浄ユニットを設けた、いわゆるデュアルタイプの空気清浄器は、空調装置内に組み込まれた前席空気清浄ユニット、車室後部のリヤパーセルシェルフに設置された後席空気清浄ユニット、車両前方および後方にそれぞれ設置された前席操作パネルおよび後席操作パネル、それぞれの空気清浄ユニットを制御する制御部、および制御部に接続されて車室内の空気の汚れを検出するためのセンサなどで構成される。
【0003】
以上のように構成された車両用空気清浄器において、前席の乗員が前席操作パネルを、後席の乗員が後席操作パネルを、それぞれ操作することで前席空気清浄ユニットおよび後席空気清浄ユニットをそれぞれ独立して不作動/作動の切換あるいは風量の設定などを行うことができる。また、前席操作パネルで「自動」の設定とすることにより、上述したセンサにより車室内の空気の汚れを検出し、この検出値が所定値を越えたときに所定前席空気清浄および後席空気清浄器を自動的に作動させて車室内の空気を浄化することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように構成されたデュアルタイプの空気清浄器を搭載した車両において、車両に搭載された空調装置は内気循環モードで作動、そして前席空気清浄ユニットは停止しており、車両の窓は閉じている状況で後席の乗員が喫煙を開始、それとともに後席の乗員が後席操作パネルのスイッチを操作して後席空気清浄ユニットを作動させた場合を想定する。
【0005】
上述した状況において、前席の空気清浄ユニットが作動していない場合、上述したように空調装置は内気循環モードが選択されていることにより、後席空気清浄ユニットで浄化されずに車室前方に移動した煙は車室内を循環し始め、後席空気清浄ユニットのみによる空気清浄が完了するまでの間、特に前席の乗員はけむさを感ずる。
【0006】
これに対して、前席操作パネルで「自動」が選択されている場合、上述したセンサが車室内の煙を検知することにより制御部が前席空気清浄ユニットを自動的に作動させ、前席乗員の感ずるけむさを解消することができる。しかし、センサが煙を検知することのできるレベルには下限があり、このセンサが煙を検知するまでの間に乗員は多少のけむさを感ずることがあった。また、空気清浄器の長期間の使用に伴い、このセンサに空気中を漂うタバコの煙や微粒子などが付着した場合、センサの動作点が不安定になって所望の空気清浄機能が発揮しにくくなる懸念があり、センサの定期的な保守を必要としていた。さらに、センサを用いることでセンサおよびセンサから発せられる信号を増幅するための回路等が必要となり、空気清浄器のコストを上げる要因となっていた。
【0007】
本発明の目的は、センサ等を用いることなく、タバコの煙など、車室内空気の汚れが予想される状況で速やかに空気清浄機能を発揮して乗員の快適性を維持することのできる車両用空気清浄器を、安価に提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1に対応づけて本発明を説明する。
(1) 請求項1に記載の発明は、車両の車室内前方に配設され、車室内の空気を浄化する前側空気清浄ユニット10と;車室内後方に配設され、車室内の空気を浄化する後側空気清浄ユニット20と;車室内後方に配設され、後側空気清浄ユニット20内を通過して車室内を循環する空気の風量を調節するため、少なくとも第1(Hi)または第2の風量(Lo)を乗員により設定可能な後側風量設定手段41とを有する車両用空気清浄器に適用される。そして、車両に設置された空調装置1が内気循環モードで作動していること、および第2の風量(Lo)に比して、より多い第1の風量(Hi)が後側風量設定手段41で設定されていることが判定されているときには、空気清浄ユニット10を作動させる制御部30を有することにより上述した目的を達成する。
(2) 請求項2に記載の発明において、制御部30はさらに、空調装置1が内気循環モードで作動していること、および後側風量設定手段41で第2の風量(Lo)が設定された後、所定時間が経過したことが判定されているときに、前側空気清浄ユニット10を作動させるものである。
(3) 請求項3に記載の発明は、車両の車室内前方に配設され、車室内の空気を浄化する前側空気清浄ユニット10と;車室内後方に配設され、車室内の空気を浄化する後側空気清浄ユニット20と;車室内後方に配設され、後側空気清浄ユニット20内を通過して車室内を循環する空気の風量を調節するため、少なくとも第1(Hi)または第2の風量(Lo)を乗員により設定可能な後側風量設定手段41とを有する車両用空気清浄器に適用される。そして、車両に設置された空調装置1が内気循環モードで作動していること、および第1の風量(Hi)に比して、より少ない第2の風量(Lo)が後側風量設定手段41で設定された後に所定時間が経過したことが判定されているときには、前側空気清浄ユニット10を作動させる制御部30を有することにより上述した目的を達成する。
(4) 請求項4に記載の発明は、空調装置1の送風機60により車室内に送風される空気を清浄するように前側空気清浄ユニット10を空調装置1の空調ダクト2の内部に配設したものである。
【0009】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の効果】
(1) 請求項1に記載の発明によれば、後側風量設定手段で設定された後側空気清浄ユニットの風量および空調装置のインテークモードに基づいて前側空気清浄ユニットの作動/不作動の制御を行うことにより、センサを用いることなく車室内の状況に応じた空気清浄器の制御を行うことができる。
(2) 請求項2または3に記載の発明によれば、後側風量設定手段で設定された後側空気清浄ユニットの風量が少な目の設定になっていても、この後側空気清浄ユニットが少な目の風量で運転を開始した後、所定時間が経過したときに自動的に前側空気清浄ユニットを作動させることにより、より短時間のうちに車室内の空気を浄化することができる。
(3) 請求項4に記載の発明によれば、空調装置から車室内に送風される空気が前側空気清浄ユニットが浄化するので、前側空気清浄ユニット自体にブロアファン等を内蔵する必要がなく、経済性に優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車両用空気清浄器について図1〜図3を参照して説明する。図1は、デュアルタイプの空気清浄器の構成を示すブロック図である。このデュアルタイプの空気清浄器は、車室内前方に設置された空調装置1の内部に設置された前席空気清浄ユニット10、車室内後方に設置された後席空気清浄ユニット20、前席操作パネル50、後側操作パネル40、および制御部30などで構成される。そして乗員が前側操作パネル50あるいは後側操作パネル40を操作するのに応じて、制御部30が前席空気清浄ユニット10および後席空気清浄ユニット20を制御し、車両前部あるいは後部で独立して空気清浄機能を発揮するものである。
【0012】
図1において、前席空気清浄ユニット10は不図示の帯電式集塵フィルタなどで構成される。そしてブロアユニット60などとともに空調ダクト2に内蔵され、ブロアユニット60によって導かれた主に車室前方の空気を浄化した後、空調ユニット1の吹出口より車室内に還流する(図1の矢印A参照)。なお、ブロアユニット60の作動の詳細については後述する。一方、後席空気清浄ユニット20は、帯電式集塵フィルタやブロアファン(いずれも不図示)などで構成される。そして車室内後方のリヤパーセルシェルフなどに設置され、後席空気清浄ユニット20に内蔵されたブロアファン(不図示)により導かれた主に車室後方の空気を浄化し、不図示の吹出口より車室内に還流する(図1の矢印B参照)。
【0013】
図1にその一部を示す前席操作パネル50は、車両前方のインストルメントパネル(不図示)に配設され、この前席操作パネル50を前席の乗員が操作して空調装置1の空調モード、車室内温度、空気清浄器の作動/不作動の選択や風量などの設定を行う。この前席操作パネル50において、スイッチ51は前席空気清浄ユニットの作動/不作動や風量を設定するためのもので、このスイッチ51を操作するたびにOFF→自動(Auto)→第2の風量(Lo)→第1の風量(Hi)、そしてOFFと、順に切り替わる。このときの設定内容は表示灯52〜54によって表示される。スイッチ55、56は空調装置1のインテークモードの切換、すなわち外気を取り込むか、内気を循環させるかを切換るためのスイッチであり、スイッチ55が操作されると外気導入モードが選択され、スイッチ56が操作されると内気循環モードが選択される。
【0014】
一方、後席操作パネル40(図1にその一部のみを示す)は、センターコンソールの後面などに設置され、この後席操作パネル40を後席の乗員が操作して空気清浄器の作動/不作動の選択や風量などの設定を行う。この後席操作パネル40において、スイッチ41は後席空気清浄ユニットの作動/不作動や風量を設定するためのもので、前席操作パネル50のスイッチ51と同様、スイッチ41を操作するたびにOFF→第2の風量(Lo)→第1の風量(Hi)、そしてOFFと、順に切り替わる。このときの風量が表示灯42あるいは43によって表示されるのも前席操作パネル50の表示灯52〜54と同様である。
【0015】
制御部30は不図示のCPUを内蔵し、前席操作パネル50あるいは後席操作パネル40における設定に応じて前席空気清浄ユニット10および後席空気清浄ユニット20を制御する。なお、前席空気清浄ユニットにはブロアを内蔵しておらず、先述したとおり空調装置1のブロアユニット60により送風された空気を浄化する。このときの制御部30の制御について以下に説明する。
【0016】
通常、空調装置制御部100は前席操作パネル50で設定された空調モードに応じて空調装置1を制御する。このとき、この空調装置1の一部を構成するブロアユニット60に対してはインテークドア61の開度およびブロアユニット60による送風量を制御する。一方、制御部30と空調装置制御部100とは信号線を介して接続されている。そして、前席操作パネル50のスイッチ51が前席乗員により操作されて前席空気清浄ユニット10の作動が設定されるのに応じ、制御部30は前席空気清浄ユニット10に内蔵された帯電式集塵フィルタ(不図示)の集塵機能をオンにする。それとともに空調装置制御部100に対してブロアユニット60を空気清浄モードで作動させるように信号を発する。これを受けて空調装置制御部100は、インテークドア61を内気循環側(図1に実線で示した位置)に駆動するとともに前席操作パネル50のスイッチ51で設定された風量に応じてブロアユニットの送風量を制御する。
【0017】
図2に示すフローチャートを参照して本発明の実施の形態に係る車両用空気清浄器の制御プログラムについて説明する。このプログラムは、車両用空気清浄器の制御部30(図1)に内蔵された不図示のCPUで処理される車両用空気清浄器の制御プログラムの一部を示すものであり、図1において前席操作パネル50のスイッチ51が前席乗員により操作され、前席空気清浄ユニット10の作動モードとして自動(Auto)が選択されたときに起動する前席空気清浄ユニット10用の作動制御プログラムである。
【0018】
図2のフローチャートにおいて、ステップS1では空調装置1の作動モードをチェックする。そして、空調装置1が外気導入モードになっている場合にはステップS4に分岐する。一方、空調装置1の作動モードがOffまたは内気循環モードとなっていた場合にはステップS2に進む。
【0019】
ステップS2においては、後席操作パネル40(図1)で設定された後席空気清浄ユニット20の作動モードを判別する。そしてこの作動モードがハイ(Hi)のときにはステップS7に分岐する。また、後席空気清浄ユニット20の作動がオフ(Off)のときにはステップS4に分岐する。ステップS2においてさらにまた、後席空気清浄ユニットの作動モードがロー(Lo)のときにはステップS3に進む。
【0020】
ステップS3では、後席操作パネル40のスイッチ41でロー(Lo)が選択されてからの経過時間をチェックする。そして、経過時間が所定時間(本実施の形態においては50秒)が経過していることを検出した場合、ステップS7に分岐する。一方、経過時間が50秒未満のときにはステップS4に進む。
【0021】
ステップS4では、前席空気清浄ユニット10の作動を停止するに際し、空調装置1の作動は維持するのか、それとも前席空気清浄ユニット10の作動を停止するとともに空調装置1も停止するのかについて判定する。すなわち、前席空気清浄ユニット10が作動開始する前の状態において、空調装置1が作動していた場合にはステップS6に進み、前席空気清浄ユニット10内部の帯電式集塵フィルタ(不図示)の集塵機能のみを停止して、空調装置1の作動は継続する。一方、もともと空調装置1が作動していなかった場合には、ステップS5に分岐、すなわちブロアユニット60の作動を停止した上で前席空気清浄ユニット10の集塵機能も停止する。つまり、ステップS4〜ステップS6で前席空気清浄ユニット10の作動を停止するための処理を行う。
【0022】
続いて前席空気清浄ユニット10が作動を開始するときの処理であるステップS7〜ステップS9について説明する。
【0023】
ステップS7において、前席空気清浄ユニット10を起動するときに空調装置1の作動状態について判定する。そして空調装置1が作動していなかった場合にはステップS8に進み、ブロアユニット60(図1)を起動する。一方、空調装置1が作動している状態の場合にはステップS9に分岐し、前席空調ユニット10内部の帯電式集塵フィルタ(不図示)を作動させる。
【0024】
以上、図2のフローチャートを参照して説明した内容を表にして図3に示す。図3の表において、「空調装置動作モード」は前席操作パネル50で設定される、空調装置1の動作モードを示し、「後席空気清浄ユニットの設定」は、後席の乗員により後席操作パネル40で設定される後席空気清浄ユニット20(図1)の動作内容を示す。そして、以上の2つの条件の組み合わせにより図1に示すブロアユニット60および前席空気清浄ユニット10の集塵機能がどのように制御されるのかを一覧にしてまとめてある。
【0025】
図3において、空調装置1が外気導入モード(▲1▼)に設定されていたときには、後席空気清浄ユニット20の設定(Hi/Lo/Off)によらず、前席空気清浄ユニット10は作動させない。これは、車室外から導入される外気により、車室内の汚れた空気が薄められるからである。これにより、以下に説明するように車室内の空気浄化が必要な内気循環モード時のみ前席空気清浄ユニット10が作動するので、この前席空気清浄ユニット10の集塵能力をメインテナンスフリーにて比較的長期にわたり維持することができる。
【0026】
空調装置1が内気循環モード(▲2▼〜▲5▼)で作動しているときには、後席空気清浄ユニット20の動作設定内容によって前席空気清浄ユニット10の集塵機能制御の内容は異なる。そして、後席空気清浄ユニット20がHiに設定された場合(▲2▼)、あるいは後席空気清浄ユニット20がLoに設定されて50秒以上経過した場合(▲4▼)には、後部座席の乗員は車室内の速やかな空気浄化を必要と認識しているものとして前席空気清浄ユニット10の作動を開始する。
【0027】
空調装置1が作動していない場合(▲6▼〜▲9▼)も、後席空気清浄ユニット20の動作設定内容によって前席空気清浄ユニット10の集塵機能制御の内容は異なる。そして、後席空気清浄ユニット20がHiに設定された場合(▲6▼)、あるいは後席空気清浄ユニット20がLoに設定されて50秒が経過した場合(▲8▼)には、後部座席の乗員は車室内の速やかな空気浄化が必要と認識しているものとして前席空気清浄ユニット10の作動を開始する。このとき、空調装置1は作動しておらず、したがってブロアユニット60も作動していないので、ブロアユニット60を起動した上で前席空気清浄ユニット10の集塵機能を作動させる。
【0028】
以上、図2および図3を参照して説明した車両用空気清浄器の制御プログラムは、前席空気清浄ユニット10(図1)の作動モードとして自動(Auto)が選択されている間、繰り返し実行される。したがって、たとえば空調装置1が外気導入モードで作動していたため、前席空気清浄ユニット10が作動していない状況で、トンネル内走行等にともない前席の乗員が前席操作パネル50のスイッチ56を操作して空調装置1のインテークモードを内気循環に切り換えた場合、前席空気清浄ユニット10を自動的に作動させることもでき、逆に空調装置1のインテークモードが内気循環モードから外気導入モードに切り替えられた場合には前席空気清浄ユニット10の作動を自動的に停止することもできる。また、後席乗員が後席空気清浄ユニット20(図1)の作動モードを変化させた場合には、変化後の作動モードに連動して前席空気清浄ユニットが制御される。
【0029】
なお、以上の実施の形態の説明では、図1に示す前席空気清浄ユニット10の集塵機能を作用させるときのブロアユニット60の風量に関する制御については説明していないが、後席操作パネル40のスイッチ41で設定された風量に基づいてブロアユニット60の風量を制御してもよいし、空調装置1が作動しているときには制御部30が特に風量を制御することなく、前席空気清浄ユニット10の集塵機能のみを作動させてもよい。
【0030】
また、前席空気清浄ユニット10は不図示の空調装置1の内部に組み込まれていて専用のブロアユニットを有しておらず、空調装置1用のブロアユニット60を流用するものについて説明したが、後席空気清浄ユニット20と同様に、その内部に専用のブロアユニットを内蔵するものであってもよい。このときには空調装置1の送風量とは独立した送風量の設定をすることができる。
【0031】
さらに、以上の実施の形態に係る空気清浄器は、空調装置1が停止している場合であっても前席空気清浄ユニット10を機能させるためにブロアユニット60を作動させるものであったが、空調装置1が停止しているときには前席空気清浄ユニット10を作動させないものであってもよい。
【0032】
以上の発明の実施の形態と請求項との対応において、前席空気清浄ユニット10が前側空気清浄ユニットを、後席空気清浄ユニット20が後側空気清浄ユニットを、スイッチ41が後側風量設定手段を、それぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車両用空気清浄器の構成を示すブロック図。
【図2】 空気清浄器の制御部に内蔵されたCPUで処理される空気清浄器制御プログラムの一部を説明するフローチャート。
【図3】 前席空気清浄ユニットの作動/停止の制御条件の対応を示す一覧表。
【符号の説明】
1 空調装置
2 空調ダクト
10 前席空気清浄ユニット
20 後席空気清浄ユニット
30 制御部
40 後席操作パネル
41 スイッチ
50 前席操作パネル
51 スイッチ
60 ブロアユニット
61 インテークドア
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内前方用および後方用にそれぞれ独立して設けられた空気清浄ユニットを独立して制御可能な車両用空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前方用、後方用にそれぞれ独立して空気清浄ユニットを設けた、いわゆるデュアルタイプの空気清浄器は、空調装置内に組み込まれた前席空気清浄ユニット、車室後部のリヤパーセルシェルフに設置された後席空気清浄ユニット、車両前方および後方にそれぞれ設置された前席操作パネルおよび後席操作パネル、それぞれの空気清浄ユニットを制御する制御部、および制御部に接続されて車室内の空気の汚れを検出するためのセンサなどで構成される。
【0003】
以上のように構成された車両用空気清浄器において、前席の乗員が前席操作パネルを、後席の乗員が後席操作パネルを、それぞれ操作することで前席空気清浄ユニットおよび後席空気清浄ユニットをそれぞれ独立して不作動/作動の切換あるいは風量の設定などを行うことができる。また、前席操作パネルで「自動」の設定とすることにより、上述したセンサにより車室内の空気の汚れを検出し、この検出値が所定値を越えたときに所定前席空気清浄および後席空気清浄器を自動的に作動させて車室内の空気を浄化することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように構成されたデュアルタイプの空気清浄器を搭載した車両において、車両に搭載された空調装置は内気循環モードで作動、そして前席空気清浄ユニットは停止しており、車両の窓は閉じている状況で後席の乗員が喫煙を開始、それとともに後席の乗員が後席操作パネルのスイッチを操作して後席空気清浄ユニットを作動させた場合を想定する。
【0005】
上述した状況において、前席の空気清浄ユニットが作動していない場合、上述したように空調装置は内気循環モードが選択されていることにより、後席空気清浄ユニットで浄化されずに車室前方に移動した煙は車室内を循環し始め、後席空気清浄ユニットのみによる空気清浄が完了するまでの間、特に前席の乗員はけむさを感ずる。
【0006】
これに対して、前席操作パネルで「自動」が選択されている場合、上述したセンサが車室内の煙を検知することにより制御部が前席空気清浄ユニットを自動的に作動させ、前席乗員の感ずるけむさを解消することができる。しかし、センサが煙を検知することのできるレベルには下限があり、このセンサが煙を検知するまでの間に乗員は多少のけむさを感ずることがあった。また、空気清浄器の長期間の使用に伴い、このセンサに空気中を漂うタバコの煙や微粒子などが付着した場合、センサの動作点が不安定になって所望の空気清浄機能が発揮しにくくなる懸念があり、センサの定期的な保守を必要としていた。さらに、センサを用いることでセンサおよびセンサから発せられる信号を増幅するための回路等が必要となり、空気清浄器のコストを上げる要因となっていた。
【0007】
本発明の目的は、センサ等を用いることなく、タバコの煙など、車室内空気の汚れが予想される状況で速やかに空気清浄機能を発揮して乗員の快適性を維持することのできる車両用空気清浄器を、安価に提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
一実施の形態を示す図1に対応づけて本発明を説明する。
(1) 請求項1に記載の発明は、車両の車室内前方に配設され、車室内の空気を浄化する前側空気清浄ユニット10と;車室内後方に配設され、車室内の空気を浄化する後側空気清浄ユニット20と;車室内後方に配設され、後側空気清浄ユニット20内を通過して車室内を循環する空気の風量を調節するため、少なくとも第1(Hi)または第2の風量(Lo)を乗員により設定可能な後側風量設定手段41とを有する車両用空気清浄器に適用される。そして、車両に設置された空調装置1が内気循環モードで作動していること、および第2の風量(Lo)に比して、より多い第1の風量(Hi)が後側風量設定手段41で設定されていることが判定されているときには、空気清浄ユニット10を作動させる制御部30を有することにより上述した目的を達成する。
(2) 請求項2に記載の発明において、制御部30はさらに、空調装置1が内気循環モードで作動していること、および後側風量設定手段41で第2の風量(Lo)が設定された後、所定時間が経過したことが判定されているときに、前側空気清浄ユニット10を作動させるものである。
(3) 請求項3に記載の発明は、車両の車室内前方に配設され、車室内の空気を浄化する前側空気清浄ユニット10と;車室内後方に配設され、車室内の空気を浄化する後側空気清浄ユニット20と;車室内後方に配設され、後側空気清浄ユニット20内を通過して車室内を循環する空気の風量を調節するため、少なくとも第1(Hi)または第2の風量(Lo)を乗員により設定可能な後側風量設定手段41とを有する車両用空気清浄器に適用される。そして、車両に設置された空調装置1が内気循環モードで作動していること、および第1の風量(Hi)に比して、より少ない第2の風量(Lo)が後側風量設定手段41で設定された後に所定時間が経過したことが判定されているときには、前側空気清浄ユニット10を作動させる制御部30を有することにより上述した目的を達成する。
(4) 請求項4に記載の発明は、空調装置1の送風機60により車室内に送風される空気を清浄するように前側空気清浄ユニット10を空調装置1の空調ダクト2の内部に配設したものである。
【0009】
なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の効果】
(1) 請求項1に記載の発明によれば、後側風量設定手段で設定された後側空気清浄ユニットの風量および空調装置のインテークモードに基づいて前側空気清浄ユニットの作動/不作動の制御を行うことにより、センサを用いることなく車室内の状況に応じた空気清浄器の制御を行うことができる。
(2) 請求項2または3に記載の発明によれば、後側風量設定手段で設定された後側空気清浄ユニットの風量が少な目の設定になっていても、この後側空気清浄ユニットが少な目の風量で運転を開始した後、所定時間が経過したときに自動的に前側空気清浄ユニットを作動させることにより、より短時間のうちに車室内の空気を浄化することができる。
(3) 請求項4に記載の発明によれば、空調装置から車室内に送風される空気が前側空気清浄ユニットが浄化するので、前側空気清浄ユニット自体にブロアファン等を内蔵する必要がなく、経済性に優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車両用空気清浄器について図1〜図3を参照して説明する。図1は、デュアルタイプの空気清浄器の構成を示すブロック図である。このデュアルタイプの空気清浄器は、車室内前方に設置された空調装置1の内部に設置された前席空気清浄ユニット10、車室内後方に設置された後席空気清浄ユニット20、前席操作パネル50、後側操作パネル40、および制御部30などで構成される。そして乗員が前側操作パネル50あるいは後側操作パネル40を操作するのに応じて、制御部30が前席空気清浄ユニット10および後席空気清浄ユニット20を制御し、車両前部あるいは後部で独立して空気清浄機能を発揮するものである。
【0012】
図1において、前席空気清浄ユニット10は不図示の帯電式集塵フィルタなどで構成される。そしてブロアユニット60などとともに空調ダクト2に内蔵され、ブロアユニット60によって導かれた主に車室前方の空気を浄化した後、空調ユニット1の吹出口より車室内に還流する(図1の矢印A参照)。なお、ブロアユニット60の作動の詳細については後述する。一方、後席空気清浄ユニット20は、帯電式集塵フィルタやブロアファン(いずれも不図示)などで構成される。そして車室内後方のリヤパーセルシェルフなどに設置され、後席空気清浄ユニット20に内蔵されたブロアファン(不図示)により導かれた主に車室後方の空気を浄化し、不図示の吹出口より車室内に還流する(図1の矢印B参照)。
【0013】
図1にその一部を示す前席操作パネル50は、車両前方のインストルメントパネル(不図示)に配設され、この前席操作パネル50を前席の乗員が操作して空調装置1の空調モード、車室内温度、空気清浄器の作動/不作動の選択や風量などの設定を行う。この前席操作パネル50において、スイッチ51は前席空気清浄ユニットの作動/不作動や風量を設定するためのもので、このスイッチ51を操作するたびにOFF→自動(Auto)→第2の風量(Lo)→第1の風量(Hi)、そしてOFFと、順に切り替わる。このときの設定内容は表示灯52〜54によって表示される。スイッチ55、56は空調装置1のインテークモードの切換、すなわち外気を取り込むか、内気を循環させるかを切換るためのスイッチであり、スイッチ55が操作されると外気導入モードが選択され、スイッチ56が操作されると内気循環モードが選択される。
【0014】
一方、後席操作パネル40(図1にその一部のみを示す)は、センターコンソールの後面などに設置され、この後席操作パネル40を後席の乗員が操作して空気清浄器の作動/不作動の選択や風量などの設定を行う。この後席操作パネル40において、スイッチ41は後席空気清浄ユニットの作動/不作動や風量を設定するためのもので、前席操作パネル50のスイッチ51と同様、スイッチ41を操作するたびにOFF→第2の風量(Lo)→第1の風量(Hi)、そしてOFFと、順に切り替わる。このときの風量が表示灯42あるいは43によって表示されるのも前席操作パネル50の表示灯52〜54と同様である。
【0015】
制御部30は不図示のCPUを内蔵し、前席操作パネル50あるいは後席操作パネル40における設定に応じて前席空気清浄ユニット10および後席空気清浄ユニット20を制御する。なお、前席空気清浄ユニットにはブロアを内蔵しておらず、先述したとおり空調装置1のブロアユニット60により送風された空気を浄化する。このときの制御部30の制御について以下に説明する。
【0016】
通常、空調装置制御部100は前席操作パネル50で設定された空調モードに応じて空調装置1を制御する。このとき、この空調装置1の一部を構成するブロアユニット60に対してはインテークドア61の開度およびブロアユニット60による送風量を制御する。一方、制御部30と空調装置制御部100とは信号線を介して接続されている。そして、前席操作パネル50のスイッチ51が前席乗員により操作されて前席空気清浄ユニット10の作動が設定されるのに応じ、制御部30は前席空気清浄ユニット10に内蔵された帯電式集塵フィルタ(不図示)の集塵機能をオンにする。それとともに空調装置制御部100に対してブロアユニット60を空気清浄モードで作動させるように信号を発する。これを受けて空調装置制御部100は、インテークドア61を内気循環側(図1に実線で示した位置)に駆動するとともに前席操作パネル50のスイッチ51で設定された風量に応じてブロアユニットの送風量を制御する。
【0017】
図2に示すフローチャートを参照して本発明の実施の形態に係る車両用空気清浄器の制御プログラムについて説明する。このプログラムは、車両用空気清浄器の制御部30(図1)に内蔵された不図示のCPUで処理される車両用空気清浄器の制御プログラムの一部を示すものであり、図1において前席操作パネル50のスイッチ51が前席乗員により操作され、前席空気清浄ユニット10の作動モードとして自動(Auto)が選択されたときに起動する前席空気清浄ユニット10用の作動制御プログラムである。
【0018】
図2のフローチャートにおいて、ステップS1では空調装置1の作動モードをチェックする。そして、空調装置1が外気導入モードになっている場合にはステップS4に分岐する。一方、空調装置1の作動モードがOffまたは内気循環モードとなっていた場合にはステップS2に進む。
【0019】
ステップS2においては、後席操作パネル40(図1)で設定された後席空気清浄ユニット20の作動モードを判別する。そしてこの作動モードがハイ(Hi)のときにはステップS7に分岐する。また、後席空気清浄ユニット20の作動がオフ(Off)のときにはステップS4に分岐する。ステップS2においてさらにまた、後席空気清浄ユニットの作動モードがロー(Lo)のときにはステップS3に進む。
【0020】
ステップS3では、後席操作パネル40のスイッチ41でロー(Lo)が選択されてからの経過時間をチェックする。そして、経過時間が所定時間(本実施の形態においては50秒)が経過していることを検出した場合、ステップS7に分岐する。一方、経過時間が50秒未満のときにはステップS4に進む。
【0021】
ステップS4では、前席空気清浄ユニット10の作動を停止するに際し、空調装置1の作動は維持するのか、それとも前席空気清浄ユニット10の作動を停止するとともに空調装置1も停止するのかについて判定する。すなわち、前席空気清浄ユニット10が作動開始する前の状態において、空調装置1が作動していた場合にはステップS6に進み、前席空気清浄ユニット10内部の帯電式集塵フィルタ(不図示)の集塵機能のみを停止して、空調装置1の作動は継続する。一方、もともと空調装置1が作動していなかった場合には、ステップS5に分岐、すなわちブロアユニット60の作動を停止した上で前席空気清浄ユニット10の集塵機能も停止する。つまり、ステップS4〜ステップS6で前席空気清浄ユニット10の作動を停止するための処理を行う。
【0022】
続いて前席空気清浄ユニット10が作動を開始するときの処理であるステップS7〜ステップS9について説明する。
【0023】
ステップS7において、前席空気清浄ユニット10を起動するときに空調装置1の作動状態について判定する。そして空調装置1が作動していなかった場合にはステップS8に進み、ブロアユニット60(図1)を起動する。一方、空調装置1が作動している状態の場合にはステップS9に分岐し、前席空調ユニット10内部の帯電式集塵フィルタ(不図示)を作動させる。
【0024】
以上、図2のフローチャートを参照して説明した内容を表にして図3に示す。図3の表において、「空調装置動作モード」は前席操作パネル50で設定される、空調装置1の動作モードを示し、「後席空気清浄ユニットの設定」は、後席の乗員により後席操作パネル40で設定される後席空気清浄ユニット20(図1)の動作内容を示す。そして、以上の2つの条件の組み合わせにより図1に示すブロアユニット60および前席空気清浄ユニット10の集塵機能がどのように制御されるのかを一覧にしてまとめてある。
【0025】
図3において、空調装置1が外気導入モード(▲1▼)に設定されていたときには、後席空気清浄ユニット20の設定(Hi/Lo/Off)によらず、前席空気清浄ユニット10は作動させない。これは、車室外から導入される外気により、車室内の汚れた空気が薄められるからである。これにより、以下に説明するように車室内の空気浄化が必要な内気循環モード時のみ前席空気清浄ユニット10が作動するので、この前席空気清浄ユニット10の集塵能力をメインテナンスフリーにて比較的長期にわたり維持することができる。
【0026】
空調装置1が内気循環モード(▲2▼〜▲5▼)で作動しているときには、後席空気清浄ユニット20の動作設定内容によって前席空気清浄ユニット10の集塵機能制御の内容は異なる。そして、後席空気清浄ユニット20がHiに設定された場合(▲2▼)、あるいは後席空気清浄ユニット20がLoに設定されて50秒以上経過した場合(▲4▼)には、後部座席の乗員は車室内の速やかな空気浄化を必要と認識しているものとして前席空気清浄ユニット10の作動を開始する。
【0027】
空調装置1が作動していない場合(▲6▼〜▲9▼)も、後席空気清浄ユニット20の動作設定内容によって前席空気清浄ユニット10の集塵機能制御の内容は異なる。そして、後席空気清浄ユニット20がHiに設定された場合(▲6▼)、あるいは後席空気清浄ユニット20がLoに設定されて50秒が経過した場合(▲8▼)には、後部座席の乗員は車室内の速やかな空気浄化が必要と認識しているものとして前席空気清浄ユニット10の作動を開始する。このとき、空調装置1は作動しておらず、したがってブロアユニット60も作動していないので、ブロアユニット60を起動した上で前席空気清浄ユニット10の集塵機能を作動させる。
【0028】
以上、図2および図3を参照して説明した車両用空気清浄器の制御プログラムは、前席空気清浄ユニット10(図1)の作動モードとして自動(Auto)が選択されている間、繰り返し実行される。したがって、たとえば空調装置1が外気導入モードで作動していたため、前席空気清浄ユニット10が作動していない状況で、トンネル内走行等にともない前席の乗員が前席操作パネル50のスイッチ56を操作して空調装置1のインテークモードを内気循環に切り換えた場合、前席空気清浄ユニット10を自動的に作動させることもでき、逆に空調装置1のインテークモードが内気循環モードから外気導入モードに切り替えられた場合には前席空気清浄ユニット10の作動を自動的に停止することもできる。また、後席乗員が後席空気清浄ユニット20(図1)の作動モードを変化させた場合には、変化後の作動モードに連動して前席空気清浄ユニットが制御される。
【0029】
なお、以上の実施の形態の説明では、図1に示す前席空気清浄ユニット10の集塵機能を作用させるときのブロアユニット60の風量に関する制御については説明していないが、後席操作パネル40のスイッチ41で設定された風量に基づいてブロアユニット60の風量を制御してもよいし、空調装置1が作動しているときには制御部30が特に風量を制御することなく、前席空気清浄ユニット10の集塵機能のみを作動させてもよい。
【0030】
また、前席空気清浄ユニット10は不図示の空調装置1の内部に組み込まれていて専用のブロアユニットを有しておらず、空調装置1用のブロアユニット60を流用するものについて説明したが、後席空気清浄ユニット20と同様に、その内部に専用のブロアユニットを内蔵するものであってもよい。このときには空調装置1の送風量とは独立した送風量の設定をすることができる。
【0031】
さらに、以上の実施の形態に係る空気清浄器は、空調装置1が停止している場合であっても前席空気清浄ユニット10を機能させるためにブロアユニット60を作動させるものであったが、空調装置1が停止しているときには前席空気清浄ユニット10を作動させないものであってもよい。
【0032】
以上の発明の実施の形態と請求項との対応において、前席空気清浄ユニット10が前側空気清浄ユニットを、後席空気清浄ユニット20が後側空気清浄ユニットを、スイッチ41が後側風量設定手段を、それぞれ構成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る車両用空気清浄器の構成を示すブロック図。
【図2】 空気清浄器の制御部に内蔵されたCPUで処理される空気清浄器制御プログラムの一部を説明するフローチャート。
【図3】 前席空気清浄ユニットの作動/停止の制御条件の対応を示す一覧表。
【符号の説明】
1 空調装置
2 空調ダクト
10 前席空気清浄ユニット
20 後席空気清浄ユニット
30 制御部
40 後席操作パネル
41 スイッチ
50 前席操作パネル
51 スイッチ
60 ブロアユニット
61 インテークドア
Claims (4)
- 車両の車室内前方に配設され、前記車室内の空気を浄化する前側空気清浄ユニットと、
前記車室内後方に配設され、前記車室内の空気を浄化する後側空気清浄ユニットと、
前記車室内後方に配設され、前記後側空気清浄ユニット内を通過して前記車室内を循環する空気の風量を調節するため、少なくとも第1または第2の風量を乗員により設定可能な後側風量設定手段とを有する車両用空気清浄器において、
前記車両に設置された空調装置が内気循環モードで作動していること、および前記第2の風量に比して、より多い第1の風量が前記後側風量設定手段で設定されていることが判定されているときには、前記前側空気清浄ユニットを作動させる制御部を有することを特徴とする車両用空気清浄器。 - 請求項1に記載の車両用空気清浄器において、
前記制御部はさらに、前記空調装置が内気循環モードで作動していること、および前記後側風量設定手段で前記第2の風量が設定された後、所定時間が経過したことが判定されているときに、前側空気清浄ユニットを作動させることを特徴とする車両用空気清浄器。 - 車両の車室内前方に配設され、前記車室内の空気を浄化する前側空気清浄ユニットと、
前記車室内後方に配設され、前記車室内の空気を浄化する後側空気清浄ユニットと、
前記車室内後方に配設され、前記後側空気清浄ユニット内を通過して前記車室内を循環する空気の風量を調節するため、少なくとも第1または第2の風量を乗員により設定可能な後側風量設定手段とを有する車両用空気清浄器において、
前記車両に設置された空調装置が内気循環モードで作動していること、および前記第1の風量に比して、より少ない第2の風量が前記後側風量設定手段で設定された後に所定時間が経過したことが判定されているときには、前記前側空気清浄ユニットを作動させる制御部を有することを特徴とする車両用空気清浄器。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空気清浄器において、前記空調装置の送風機により車室内に送風される空気を清浄するように前記前側空気清浄ユニットを前記空調装置の空調ダクト内に配設したことを特徴とする車両用空気清浄器。
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