JP2007090537A - モータフランジ、記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

モータフランジ、記録装置及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モータピニオンと第1伝達ギヤ間、あるいは伝達ギヤ間の噛合い精度を向上させ円滑で静かな駆動伝達を可能とし、放熱効果の促進と、長期に亘る動作の安定化と、部品点数の削減及び装置の小型化とが図れるモータフランジ等を提供する。
【解決手段】本発明は、モータ30のサイズに比べて表面積が大きく、モータ30の出力軸33を受け入れる受入れ孔34と、該出力軸33に取り付けられるモータピニオン35と噛み合う第1伝達ギヤ36の回転軸37を支持する位置決め孔38と、モータ30をフレーム4に取り付ける際に使用される取付け孔39とが設けられている。そして上記位置決め孔38をモータ30をフレーム4に取り付ける際の位置決め用の基準穴とした。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子機器等において各部の動作を実行する駆動源として設けられており、電磁力を利用して電気エネルギーを運動エネルギーに変換するモータを電子機器等のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジ及び該モータフランジを備えた記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置及び該液体噴射装置において設けられるモータフランジに関するものである。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、プロッタ、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、記録装置の一例としてインクジェットプリンタを例に採って説明する。インクジェットプリンタにおける自動給送装置には、給送用ローラを回転駆動したり、ホッパを昇降駆動する動作実行手段の駆動源としてモータが設けられている。そして、該モータには、モータを記録装置本体のフレームに取り付けるためのモータフランジが取り付けられている(例えば特許文献1)。モータフランジは、通常モータのサイズより僅かに大きめに形成されており、モータの出力軸を受け入れる受入れ孔と、モータをフレームに取り付ける際に使用される取付け孔とが設けられている。
また、モータと前記動作実行手段との間には駆動伝達手段としてのギヤ輪列が設けられており、ギヤ輪列を構成する各伝達ギヤの回転軸は、モータの出力軸とは別個独立して異なる保持部材によって保持されている。そして、該保持部材の取付け位置を適宜調整することによってモータの出力軸と各伝達ギヤの回転軸との間の軸間ピッチの設定が事後的に行われていた。また、各伝達ギヤの回転軸は、板金またはプラスチック成形材料によって形成される上記保持部材によって支持及び被覆されており、更にEリングやばね座金等を利用して回転軸からの伝達ギヤの抜け止めが図られていた。
しかし、モータの出力軸と伝達ギヤの回転軸との間の軸間ピッチの調整、特にモータの出力軸に取り付けられるモータピニオンと噛み合う第1伝達ギヤの回転軸とモータの出力軸との間の軸間ピッチの調整は、高い精度が要求されるため上記事後的な保持部材の取り付け位置の調整で対応することは困難であった。従って、実際は軸間ピッチにずれが生じ、モータピニオンと第1伝達ギヤの間、あるいは伝達ギヤ間においてガタが出て異音や騒音を発生させる虞があった。また、モータフランジとは別に各伝達ギヤの回転軸を保持する保持部材やEリング等を設けることによって各伝達ギヤの支持と抜け止めが行われていたため、部品点数が多くなって記録装置の小型化や製品コストの削減を困難にしていた。
特開平11−120649号公報
そこで本発明は、このような背景技術が抱えていた問題点の存在を踏まえてなされたものであって、モータピニオンと第1伝達ギヤ間、あるいは伝達ギヤ間の噛合い精度を向上させ円滑で静かな駆動伝達を可能とし、モータフランジの機能の複合化によって放熱効果を促進させ、長期に亘る動作の安定化が図れ、更に部品の有効利用を通じて部品点数の削減と装置の小型化にも寄与し得るモータフランジ及び該モータフランジを備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係るモータフランジは、電子機器等において各部の動作を実行する駆動源として設けられているモータを電子機器等のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジであって、前記モータフランジはモータのサイズに比べて表面積が大きく形成されており、該モータフランジにはモータの出力軸を受け入れる受入れ孔と、該出力軸に取り付けられるモータピニオンと噛み合う第1伝達ギヤの回転軸を支持する位置決め孔と、モータをフレームに取り付ける際に使用される取付け孔とが設けられていて、このうち前記位置決め孔がモータをフレームに取り付ける際の位置決め用の基準穴として使用されるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、モータフランジの表面積が大きめに形成されているから、放熱効果が高まり、動作実行手段の各動作が安定して実行されるようになる。特に該モータがインク吸引ポンプの駆動モータを兼用している場合には長時間、高速吸引を行う使用環境下でも安定した性能が発揮される。またモータフランジに対してモータの出力軸用の受入れ孔と第1伝達ギヤの回転軸用の位置決め孔を設け、該位置決め孔を基準にしてモータを取り付けるようにした場合には、モータピニオンと第1伝達ギヤ間の噛み合い精度が向上し、異音や騒音の発生を防止できる。
本発明の第2の態様に係るモータフランジは、本発明の第1の態様において、前記モータフランジには第1伝達ギヤとギヤ輪列を組む後続の伝達ギヤのフレームからの脱落を防止する抜止めフラップが設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、モータの取付け部材であるモータフランジに伝達ギヤの抜け止めという別途の機能を付加し、当該機能の複合化によって部品点数の削減と装置の小型化とを達成することが可能となる。
本発明の第3の態様に係るモータフランジは、本発明の第2の態様において、前記抜止めフラップには前記後続の伝達ギヤの回転軸を支持する軸受孔が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、モータピニオンと第1伝達ギヤ間に加えて、伝達ギヤ間の噛み合い精度が向上し、円滑で静かな動作の実行が図られる。また伝達ギヤの保持部材としての機能をモータフランジが有することになるので、当該機能の複合化によって部品点数の削減と装置の小型化とを図ることが可能になる。
本発明の第4の態様に係るモータフランジは、本発明の第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記モータフランジは給送用トレイ上に積畳状態で載置された被記録材を上位のものから順番に1枚ずつ自動的に連続給送する自動給送装置用のモータに対して適用したことを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、自動給送装置のモータの出力軸に取り付けられるモータピニオンと該モータピニオンと噛み合う第1伝達ギヤ間及びギヤ輪列を構成する各伝達ギヤ間の噛合い精度が向上するためモータの回転がロスなく給送用ローラの回転軸やホッパの回動軸に伝達される。従って各部の動作が高精度に安定して実行されるため円滑な被記録材の自動給送が可能になる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、各部の動作を実行する動作実行手段と、該動作実行手段の駆動源としてのモータと、該モータを記録装置本体のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジと、モータの出力軸に対して取り付けられるモータピニオンの回転を前記動作実行手段に伝達する駆動伝達手段としてのギヤ輪列とを備える記録装置であって、前記モータフランジとして本発明の第1〜第4のいずれか1つの態様のモータフランジを適用したことを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、モータピニオンと第1伝達ギヤ間、あるいは伝達ギヤ間の噛合い精度を向上させ円滑で静かな駆動伝達が可能になり、モータフランジの機能の複合化によって放熱効果を促進させ、長期に亘る動作の安定化と部品点数の削減と装置の小型化に寄与するモータフランジを備えた記録装置を提供することが可能となる。
本発明の第6の態様に係る液体噴射装置は、各部の動作を実行する動作実行手段と、該動作実行手段の駆動源としてのモータと、該モータを液体噴射装置本体のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジと、モータの出力軸に対して取り付けられるモータピニオンの回転を前記動作実行手段に伝達する駆動伝達手段としてのギヤ輪列とを備える液体噴射装置であって、前記モータフランジはモータのサイズに比べて表面積が大きめに形成されており、該モータフランジにはモータの出力軸を受け入れる受入れ孔と、該出力軸に取り付けられるモータピニオンと噛み合う第1伝達ギヤの回転軸を支持する位置決め孔と、モータをフレームに取り付ける際に使用される取付け孔とが設けられていて、このうち前記位置決め孔がモータをフレームに取り付ける際の位置決め用の基準穴として使用されるように構成されていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係るモータフランジ及びモータフランジを自動給送装置のモータに適用した液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はケーシングを取り外した状態のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図、図3は本発明のモータフランジを適用した自動給送装置を示す斜視図である。
尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、例えば葉書サイズ以下の被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を対象にした極めてコンパクトでシンプルな構造のインクジェットプリンタである。そして、このインクジェットプリンタ100に搭載されている自動給送装置2は、用紙Pの左右の側縁E(エッジともいう)に対して共動する2つの可動エッジガイド15を当接させて給送用トレイ5上に積畳状態で載置された用紙Pを中央に位置合わせする中央位置合わせタイプの自動給送装置である。
自動給送装置2は、自動的に用紙Pを連続して給送することができる装置で、プリンタ本体3の背面側の上部に設けられている。自動給送装置2は、用紙Pを複数枚積畳し得る被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5と、給送用トレイ5上の用紙Pを給送用ローラ14に向けて押し上げる動作実行手段の一例であるホッパ16と、ホッパ16との挟圧送り作用によって給送用トレイ5上の上位の用紙Pをピックアップする同じく動作実行手段の一例である給送用ローラ14と、最上位の用紙Pのみが給送されるように重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離する分離作用部の一例である図示しない分離パッド又はリタードローラ等と、分離された後続の用紙Pを給送用トレイ5上に戻す同じく動作実行手段の一例である戻しレバー6と、これら各動作実行手段の駆動源となるモータ30と、モータ30の回転を各動作実行手段に伝えるための駆動伝達手段としてのギヤ輪列31とを備えている。
また自動給送装置2には用紙Pの左右の側縁Eに当接する2つの可動エッジガイド15と、該2つの可動エッジガイド15を接近、離反方向に共動させることによって用紙Pを中央に位置合わせする図示しない中央位置合わせ機構とが設けられている。更にモータ30には、モータ30をプリンタ本体3のフレーム4に取り付けるための本発明のモータフランジ1が設けられている。モータフランジ1の詳細は後述する。
次に、図1乃至図3に基づいて用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の内部構造の概略を説明する。給送用トレイ5上に載置され可動エッジガイド15によって左右の側縁Eが規制された用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。そして、給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられている分離作用部の一例である図示しない分離パッドないしリタードローラ等の力を借りて単位数ずつピックアップされ、可動エッジガイド15によって側縁Eが案内されて搬送方向下流に向けて搬送される。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)8が設けられており、該検出レバー8の下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬出用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支され、当該ローラホルダ18は、回転軸を中心に回動可能に設けられ、且つ図示しないねじりコイルバネの付勢力によって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
また、ローラホルダ18の搬送方向下流には補助押えローラ18cが一例として設けられており、補助押えローラ18cは補助押えローラ用のローラホルダに対して従動回転可能な状態で軸支されている。尚、補助押えローラ18cは用紙P終端の浮き上がりに起因するヘッド擦れを防止する等の目的で設けられている。そして、搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、補助押えローラ18cの下方を通って記録ポジション26に導かれる。
記録ポジション26には、用紙Pに記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向X(用紙Pの幅方向と一致する)に往復可能に走行し得る図示しないキャリッジガイド軸によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10の下面には用紙Pに液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を実行する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10にはプリンタ本体3の下部等に収容されている液体カートリッジの一例である図示しないインクカートリッジに一端が接続されたインクチューブ9の他端が接続されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13下面のノズル開口面との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、記録ヘッド13とプラテン28との間に用紙Pを主走査方向Xと直交する副走査方向Y(用紙Pの搬送方向と一致する)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13下面の図示しないノズル開口から用紙Pに向けてインクを噴射する動作とを相互に繰り返すことによって、用紙Pの記録面の全面に亘って所望の記録が実行される。尚、上記ギャップPGは、高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化等に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。また、排出用従動ローラ20b近傍の搬送方向上流には、排出用補助従動ローラ22bが設けられおり、該排出用補助従動ローラ22bの下方には排出用補助駆動ローラ22aが設けられている。また、上記排出用補助従動ローラ22bと排出用補助駆動ローラ22aとによって排出用補助ローラ22が構成されている。そして、排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に搬送方向下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である図示しない排出用スタッカの載置面上に排出されるようになっている。
排出用従動ローラ20bと排出用補助従動ローラ22bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、それぞれを保持するローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。また、上記搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置が幾分搬送方向下流側に位置するように配設されている。一方、上記排出用従動ローラ20bと排出用補助従動ローラ22bは、それぞれ排出用駆動ローラ20aと排出用補助駆動ローラ22aより軸芯位置が幾分搬送方向上流側に位置するように配設されている。このような配設態様をとることによって、用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20ないし排出用補助ローラ22との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれる湾曲状態が形成される。そして、用紙Pがこのような形状をとることによって記録ヘッド13に対して対向する位置にある用紙Pは、プラテン28上に押し付けられ、用紙Pの浮き上がりが防止されて安定した記録が実行されるようになっている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100の自動給送装置2のモータ30に対して適用できる本発明のモータフランジ1について図面に基づいて具体的に説明する。
図3は本発明のモータフランジを適用した自動給送装置を示す斜視図、図4は本発明のモータフランジの適用部位周辺を拡大して示す側面図である。図5は本発明のモータフランジの平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)である。また図6は本発明のモータフランジの適用部位周辺を示す分解斜視図、図7は本発明のモータフランジを組み付けた状態の斜視図である。
本発明のモータフランジ1は、モータ30のサイズに比べて表面積が大きく形成された一例として金属製の平板状部材である。そして、このモータフランジ1には、モータ30のモータピニオン35及び出力軸33を受け入れる受入れ孔34と、該出力軸33に取り付けられるモータピニオン35と噛み合う第1伝達ギヤ36の回転軸37を支持する位置決め孔38と、モータ30をフレーム4に取り付ける際に使用される一例として4つの取付け孔39と、モータ30の取付角度を調整するために幾分大きくに形成された角度調整穴40等とが設けられている。そして、上記位置決め孔38は、モータ30をフレーム4に取り付ける際の位置決め用の基準穴となっており、上記受入れ孔34と位置決め孔38との距離S(図5(b))は、モータピニオン35と第1伝達ギヤ36の良好な噛合い精度を確保する最適な値に設定されている。
また、本実施例ではモータフランジ1の一部を更に伸張させ、適宜折り曲げることによって抜止めフラップ41が設けられている。この抜止めフラップ41は、上記第1伝達ギヤ36とギヤ輪列31を組む後続の伝達ギヤ42のフレーム4からの脱落を防止するための各伝達ギヤ42の回転軸43の端面に宛がわれる部材である。また、上記各伝達ギヤ42の回転軸43の端面に宛がわれる抜止めフラップ41の部位には、回転軸43と軸心を一致させて軸受孔44が複数設けられている。そして、この軸受孔44によって上記後続の各伝達ギヤ42の回転軸43の一方の端部が支持され、保持される構造になっている。
次に、このようにして構成される本発明のモータフランジ1の作用について、(1)モータの放熱作用と、(2)モータと第1伝達ギヤの位置決め作用及び第1伝達ギヤの抜止め作用と、(3)後続の伝達ギヤの位置決め作用及び抜止め作用に分けて説明する。
(1)モータの放熱作用
モータ30を高速で長時間回転させるとモータ30が発熱し、モータ30自体の破損、性能の低下をもたらしたり、周辺に位置するプラスチック成形部品の変形等を生じさせる。しかし、本発明ではモータフランジ1の表面積がモータ30のサイズに比べてかなり大きくに設定されているため、モータフランジ1に伝搬されたモータ30の熱は比較的短時間で放熱され、上記モータ30及び周辺部品の破損等は生じない。
(2)モータと第1伝達ギヤの位置決め作用及び第1伝達ギヤの抜止め作用
本発明では第1伝達ギヤ36の回転軸37を支持する位置決め孔38を基準穴とし、更に角度調整穴40によってモータ30の取付け角度を調整した状態でモータ30をフレーム4に取り付けることができるから、モータ30の取付け精度が向上する。また、位置決め孔38と受入れ孔34が一体の部品である本発明のモータフランジ1に対して設けられており、両者の距離Sが正確に設定されているから組付け誤差等が排除され、モータピニオン35と第1伝達ギヤ36はガタのない高い噛合い精度で噛み合うことができ、ロスのない高い駆動伝達効率が得られる。また、第1伝達ギヤ36の回転軸37の端面には、モータフランジ1の一部が臨んでいるため第1伝達ギヤ36の回転軸37からの不用意な脱落も防止されている。
(3)後続の伝達ギヤの位置決め作用及び抜止め作用
上記実施例ではモータフランジ1の一部に抜止めフラップ41を設け、この抜止めフラップ41が後続の伝達ギヤ42の各回転軸43の端面に臨んでいるため、後続の伝達ギヤ42の回転軸43からの不用意な脱落が防止される。また、上記回転軸43の一方の端部を支持している軸受孔44が一体の部品であるモータフランジ1に対して設けられており、各軸間ピッチが正確に設定されているから組付け誤差等が排除され、各伝達ギヤ42はガタのない高い噛合い精度で噛み合うことができ、ロスのない高い駆動伝達効率が得られる。
[他の実施例]
本願発明に係るモータフランジ1及びモータフランジ1を備えた記録装置100等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、本発明のモータフランジ1は、記録装置や液体噴射装置に限らずモータ30を備える種々の電子機器や装置等に対して適用可能である。また、モータフランジ1の形状も前記実施例のものに限定されるものではなく、適用される電子機器や装置に合わせて適宜の形状に変更可能である。
また、モータ30を自動給送装置2の用途以外の駆動源として併用して使用しているような場合、例えば図8に示すように、モータ30をインクの吸引ポンプ45の駆動用のモータとして兼用しているような場合でも本発明のモータフランジ1は適用可能である。因みに吸引ポンプ45の駆動用のモータとして自動給送装置2のモータ30を使用している場合には長時間に及ぶ高速吸引が繰り返し実行される使用環境下でも安定した性能が発揮されるようになる。
ケーシングを取り外した状態のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 自動給送装置の外観を示す斜視図。 モータフランジの適用部位周辺を示す側面図。 モータフランジの平面図(a)と、正面図(b)と、側面図(c)。 モータフランジの適用部位周辺を示す分解斜視図。 モータフランジを組み付けた状態の斜視図。 吸引ポンプの駆動源としてモータを兼用した場合を示す斜視図。
符号の説明
1 モータフランジ、2 自動給送装置、3 プリンタ本体(記録装置本体)、
4 フレーム、5 給送用トレイ、6 戻しレバー、8 検出レバー、
9 インクチューブ、10 キャリッジ、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、
15 可動エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸(給送用ローラの)、
18 ローラホルダ(搬送用従動ローラ用の)、18c 補助押えローラ、
19 搬送用ローラ、19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、
20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、
22 排出用補助ローラ、22a 排出用補助駆動ローラ、
22b 排出用補助従動ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、30 モータ31 ギヤ輪列、33 出力軸、34 受入れ孔、35 モータピニオン、
36 第1伝達ギヤ、37 回転軸、38 位置決め孔、39 取付け孔、
40 角度調整穴、41 抜止めフラップ、42 後続の伝達ギヤ、43 回転軸、
44 軸受孔、45 吸引ポンプ、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、
P 用紙(被記録材)、X 主走査方向、Y 副走査方向、PG プラテンギャップ、
E 側縁、S 距離

Claims (6)

  1. 電子機器等において各部の動作を実行する駆動源として設けられているモータを電子機器等のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジであって、
    前記モータフランジはモータのサイズに比べて表面積が大きく形成されており、該モータフランジにはモータの出力軸を受け入れる受入れ孔と、該出力軸に取り付けられるモータピニオンと噛み合う第1伝達ギヤの回転軸を支持する位置決め孔と、モータをフレームに取り付ける際に使用される取付け孔とが設けられていて、このうち前記位置決め孔がモータをフレームに取り付ける際の位置決め用の基準穴として使用されるように構成されていることを特徴とするモータフランジ。
  2. 請求項1において、前記モータフランジには第1伝達ギヤとギヤ輪列を組む後続の伝達ギヤのフレームからの脱落を防止する抜止めフラップが設けられていることを特徴とするモータフランジ。
  3. 請求項2において、前記抜止めフラップには前記後続の伝達ギヤの回転軸を支持する軸受孔が設けられていることを特徴とするモータフランジ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、前記モータフランジは給送用トレイ上に積畳状態で載置された被記録材を上位のものから順番に1枚ずつ自動的に連続給送する自動給送装置用のモータに対して適用したことを特徴とするモータフランジ。
  5. 各部の動作を実行する動作実行手段と、該動作実行手段の駆動源としてのモータと、該モータを記録装置本体のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジと、モータの出力軸に対して取り付けられるモータピニオンの回転を前記動作実行手段に伝達する駆動伝達手段としてのギヤ輪列とを備える記録装置であって、
    前記モータフランジとして請求項1〜4のいずれか1項に記載したモータフランジを適用したことを特徴とする記録装置。
  6. 各部の動作を実行する動作実行手段と、該動作実行手段の駆動源としてのモータと、該モータを液体噴射装置本体のフレームに取り付ける際に使用されるモータフランジと、モータの出力軸に対して取り付けられるモータピニオンの回転を前記動作実行手段に伝達する駆動伝達手段としてのギヤ輪列とを備える液体噴射装置であって、
    前記モータフランジはモータのサイズに比べて表面積が大きく形成されており、該モータフランジにはモータの出力軸を受け入れる受入れ孔と、該出力軸に取り付けられるモータピニオンと噛み合う第1伝達ギヤの回転軸を支持する位置決め孔と、モータをフレームに取り付ける際に使用される取付け孔とが設けられていて、このうち前記位置決め孔がモータをフレームに取り付ける際の位置決め用の基準穴として使用されるように構成されていることを特徴とする液体噴射装置。
JP2005279302A 2005-09-27 2005-09-27 モータフランジ、記録装置及び液体噴射装置 Pending JP2007090537A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101284503B1 (ko) 2011-06-22 2013-07-16 후지쯔 콤포넌트 가부시끼가이샤 서멀프린터
CN111536222A (zh) * 2019-02-06 2020-08-14 本田技研工业株式会社 变速装置及变速装置的组装方法

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CN111536222B (zh) * 2019-02-06 2021-07-23 本田技研工业株式会社 变速装置及变速装置的组装方法

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