JP2007089928A - 放射線治療用患者保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下降時に頭部保持装置が患者の頭部に衝突する可能性をなくし、放射線治療用患者保持装置の安全性を向上させる。
【解決手段】患者保持装置22は、座部5,背もたれ7及び頭部保持装置8を備える。Z軸昇降機構15、及びハンドル27を有する移動装置が設けられる。Z軸昇降機構15は座部5を上下方向に移動させ、移動装置は頭部保持装置8を上下方向に移動させる。頭部保持装置を支持するガスバネが背もたれ6内に設置される。頭部保持装置8の重量に起因してガスバネに生成される反力の作用により、ハンドル27に掛かる負荷を軽減することができるため、頭部保持装置8を上下動させる際にハンドル27の回転操作を小さな力で行うことができる。従って、座部5に患者が座っているときに頭部保持装置8の下降時の速度を容易に調節でき、頭部保持装置8の頭部への衝突の危険性をなくすことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線治療用患者保持装置に係り、特に、陽子線治療装置による眼の治療を行う際に用いるのに好適的な放射線治療用患者保持装置に関する。
腫瘍に陽子線等のイオンビームを照射して治療する粒子線治療装置は、他の放射線治療装置と比較して健康な細胞への害が少ない治療方法として注目されている。
眼球にできた腫瘍(患部)を治療する場合、治療対象となる腫瘍は小さく、患部はおよそ幅数mm程度である。粒子線治療装置は、患部の3次元形状にあわせてビーム照射域を形成し、そのビーム照射域を患部位置と一致させて事前の治療計画で決められた線量になるように、患部にイオンビームを照射する。眼の治療を受ける患者は、椅子型の放射線治療用患者保持装置に座り頭部を放射線治療用患者保持装置に固定した状態でイオンビームの照射を受ける。アイソセンタと呼ばれる照射目標位置と患部の位置決めは、X線撮影装置を用いて撮影した画像と事前に撮影したX線CTで得られた画像を比較することによって行われる。
頭部を固定する椅子型の放射線治療用患者保持装置としては、特許文献1に記載された構造が知られている。この放射線治療用患者保持装置は、座部、背もたれ、及び背もたれに設けられた脳定位置固定リングを備えている。この放射線治療用患者保持装置は、電子線直線加速照射装置からの電子線を患部に照射する際に用いられる。座部は、高さ方向、X方向及びY方向に移動可能になっている。背もたれは座部に上下動できるように取り付けられている。座部も、背もたれの上下動とは別に単独で上下動できる。脳定位置固定リングの高さ方向の位置は、背もたれを上下動することによって、座部に座った患者の頭の位置に合わせることができる。患部の位置を電子線の照射位置に位置決めするときには、座部を高さ方向に移動させる。
特開平5−111540号公報
特許文献1に記載された放射線治療用患者保持装置は、脳定位置固定リングによって頭部を固定している。しかしながら、眼の患部をイオンビームのビーム軸に合せようとすると脳定位置固定リングだけでは精度良く位置合せすることが困難である。このため、頭部の左右の位置合せ、及び頭部の前後の傾き調整が必要になり、これらを実現できる機構を、放射線治療用患者保持装置の、頭部を保持する装置に設置する必要がある。そのような機構の設置は、頭部保持装置の重量を増大させることになり、頭部保持装置の移動時における患者への安全性を向上させなければならない。
本発明の目的は、安全性を向上できる放射線治療用患者保持装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の特徴は、上下方向に移動可能に背もたれ部材に設けられた頭部保持装置上下方向における位置を調節する手動の第2駆動装置と、背もたれ部材に設けられ、頭部保持装置に取り付けられたガスバネとを備えたことにある。
ガスバネを頭部保持装置に取り付けることによって、ガスバネに生成される反力の作用により、手動の第2駆動装置に掛かる負荷を軽減することができるため、頭部保持装置8の下降時の速度を容易に調節できる。このため、頭部保持装置が座部に座っている患者の頭部に衝突する可能性をなくすることができ、安全性を著しく向上することができる。
頭部保持装置の下降時に頭部保持装置が患者の頭部に衝突する可能性をなくすることができ、放射線治療用患者保持装置の安全性を向上させることができる。
本発明の好適な一実施例である放射線治療用患者保持装置(以下、単に、患者保持装置という)を、第1図を用いて説明する。
患者保持装置22は、患者が座る座部5,座部5の前端部にはフットレスト6,座部5の後端部に取り付けられた背もたれ7、及び背もたれ7に取り付けられた頭部保持装置8を備える。座部5の両脇にはそれぞれ肘当て42が設けられる。患者保持装置22は、床から座部5に向かって、Y軸駆動機構13,X軸駆動機構14及びZ軸昇降機構15を備える。レール34が、陽子線治療装置の照射ノズル3から出射されるイオンビーム1の進行方向と平行に床面上に設置される。移動体35がレール34上に設けられる。移動体
35は、移動体35に設けられたY軸駆動機構13によって、イオンビーム1の進行方向に沿って移動される。レール36が、イオンビーム1の進行方向と直交する方向において移動体35上に設けられる。レール36上に移動可能に設置される移動体38は、X軸駆動機構14によって患者保持装置22をレール36に沿って移動される。移動体38上に設置されるZ軸昇降機構15は、座部5を上下方向に移動させる。
頭部保持装置8は、固定具取付け板9,中間保持部材41及び保持部本体40を有する。保持部本体40は、垂直部40A、及び垂直部40Aの上端部からイオンビーム1の進行方向に延びる水平部40Bを有している。中間保持部材41は垂直部40Aよりも照射ノズル3側で水平部40Bよりも下方に配置される。中間保持部材41は、図2に示すように、イオンビーム1の進行方向に延びる水平部41Aが頂部に形成され、水平部41Aの両脇に水平部41Aから下方に伸びる一対の支持部41Bが設けられる。中間保持部材41は、水平部41Aよりも下方で一対の支持部41Bの間には、患者の頭16が挿入できるように、空間が形成される。水平部41Aは、垂直方向に延びる回転軸11(図1)によって保持部本体40の水平部40Bに回転可能に取り付けられる。固定具取付け板9は、水平部41Aよりも下方で一対の支持部41Bの間に配置される。固定具取付け板9は、イオンビーム1の進行方向と直交する方向に延びる水平部9A、及び水平部9A両側からその下方に延びる一対の垂直部9Bを有する。各垂直部9Bの下端部は、それぞれ、水平方向に延びる一対の回転軸10によって、各支持部41Bに取り付けられている。固定具取付け板9は、それらの回転軸に10によって、前後に傾けることができ、中間保持部材41に保持される。固定具取付け板9は、下端部を除いて、座部5に座った患者の頭16の周囲を取り囲むように構成される。固定具取付け板9には、頭部固定具17を取り付ける複数のネジ孔(図示せず)が設けられている。
一対の支持ロッド24が頭部保持装置8の保持部本体40の下端部に取り付けられる。これらの支持ロッド24は、背もたれ7の内部空間44に挿入され、内部空間44に配置された昇降板25に取り付けられる。頭部保持装置8を上下動させる移動装置43は、台形ネジ26,タイミングベルト30,回転軸29及びハンドル27を有する。台形ネジ
26,タイミングベルト30及び回転軸29は、内部空間44内に配置される。ハンドル
27は、背もたれ7の外側に位置し、背もたれ7を水平方向に貫通する回転軸46の一端部に設置される。かさ歯車28が、回転軸46の内部空間44に位置する他端部に設けられる。回転軸29は、垂直方向に延びて回転可能に背もたれ7に取り付けられる。回転軸29の上端部に設置されたかさ歯車は、回転軸46に設けられたかさ歯車28と噛み合っている。プーリー30が回転軸29の下端部に取り付けられる。台形ネジ26は、昇降板25に設けられたナット(図示せず)と噛み合っており、下端部にプーリー44を設置している。台形ネジ29の両端部は、背もたれ7の内部に設置された少なくとも2つの支持部材(図示せず)にそれぞれ回転可能に取り付けられる。タイミングベルト30がプーリー30とプーリー44に取り付けられている。
一対のガスバネ31が内部空間44内に配置される。ガスバネ31は、図示されていないが、シリンダ、ピストン及びロッドを備える。直径の小さな貫通穴が形成されたピストンは細長く延びたシリンダ内に配置される。ロッドが、シリンダの一端からシリンダ内に挿入され、ピストンに取り付けられる。ピストンによってシリンダ内の空間がi室及びii室に分離されている。i室及とii室は、ピストンに形成された貫通孔によって連絡されている。高圧の不活性ガス(例えば、窒素)がi室及とii室内に充填されている。ii室はi室よりも上方に位置する。シリンダ内に挿入されるロッドは、ii室内を通ってピストンに達している。シリンダの他端に第1取付け部が設けられる。第2取付け部が、ロッドの、シリンダの外側に位置する、ロッドの端部に設けられている。それぞれのガスバネ31の第1取付け部は、内部空間44内に配置されて背もたれ7に設置された支持部材48に取り付けられる。それぞれのガスバネ31の第2取付け部は、昇降板25の下面に取り付けられる。
目盛りを付したスケール32が、図4に示すように、背もたれ7の上端面に設置され、上方に延びている。スケール32は、頭部保持装置8の保持部本体40の一側面に設けられた、上方に向かって延びる細長い溝内に挿入されている。矢印部材(矢印が刻印された板)33がその溝の側で保持部本体40の一側面に設けられている。矢印部材33の矢印の先は、スケール32の方を向いている。矢印部材33は、眼の高さに位置している。
治療室20内における患者保持装置22等の配置について、図5を用いて説明する。患者保持装置19は、治療室20内に配置される照射ノズル3に向かい合っている。X線撮影装置4は、X線の放出方向がイオンビーム1の進行方向と直交するように、配置される。また、ペンダント(コントローラ)18が治療室20内に設けられる。治療室20の隣のイメージング室21内には、X線画像表示装置23及びコントローラ19が配置される。X線画像表示装置23は、X線撮影装置4により撮影された画像が表示される。
患者の目にある癌の治療は以下の手順により行われる。
医者(又は放射線技師)は、座部5に座った患者の頭に頭部保持装置8が当らない位置まで、手動のハンドル27をある方向に回して頭部保持装置8を上方に移動させる。頭部保持装置8の移動について具体的に説明する。ハンドル27の回転は、回転軸46,回転軸29,プーリー45,タイミングベルト30及びプーリー44を順次回転させる。プーリー44の回転によって、台形ネジ26が回転する。ナット(図示せず)によって台形ネジ26と噛み合う昇降装置25は、上昇し、支持ロッド24を押し上げる。このため、頭部保持装置8が上方に移動する。
頭部保持装置8の重量は、固定具取付け板9及び中間保持部材41を有するため、保持部本体40と併せて約40kgになる。医者によるハンドル27の操作によってそのように重い頭部保持装置8を円滑に上昇させるために、一対のガスバネ31が設けられている。頭部保持装置8の移動時にガスバネ31のピストンが受ける頭部保持装置8の重量に対する反力が、i室内の不活性ガスに発生する。各ガスバネ31は、この不活性ガスの反力をバネとして使用し、頭部保持装置8の重量を20〜30kg程度軽減する。このため、ハンドル27の回転操作時に、医者はハンドル27に大きな力を加える必要がなくなり、軽快なハンドル27操作が可能になる。ガスバネ31内のピストンがゆっくり移動するときには、ピストンに設けられたオリフィスを通してのii室からi室(またはi室からii室)への不活性ガスの移動が可能になり、そのピストンの移動は阻害されない。ピストンに急激に移動させる力が作用したときには、瞬時にそのオリフィスを通しての不活性ガスの移動が不可能なため、ピストンの移動は阻止される。頭部保持装置8が所定位置まで上昇したとき、ハンドル27の操作を止める。台形ネジ26は、セルフロック機能(ナットとの摩擦力により落下しないという保持機能)を有するため、回転を止めても下方に落下しない。このため、頭部保持装置8は所定位置に保持される。
頭部保持装置8が所定位置まで上昇したとき、患者を座部5に座らせる。その際、患者が座部5に座りやすいように、医者はペンダント18を操作してZ軸昇降機構15を駆動させて座部5の高さを調節する。医者はハンドル27を前とは逆の方向に回転させる。これにより、台形ネジ26が逆方向に回転し、昇降板25が下降する。頭部保持装置8も下降する。患者の頭部16が、中間保持部材41の水平部41よりも下方の空間内に挿入される。固定具取付け板9の一対の垂直部9Bが頭部16の両側面の近くを下降する。頭部固定具17のフェイスマスクが患者の顔を覆った状態で固定具取付け板9に取り付けられる位置になったとき、ハンドル27の回転を停止する。これにより、頭部保持装置8の下降が停止される。回転を停止したハンドル27は、ロック機構(図示せず)によって動かないように固定させる。ハンドル27を回転させる場合には、そのロック機構を解除する。
患者保持装置22の粗い位置決めは、医者がペンダント18を操作することによって行われる。イオンビーム1を照射して治療する眼(例えば、右目)の患部がイオンビーム1の進行方向とほぼマッチングするように、ペンダント18の操作によって座部5を上昇させる。座部5からの患部位置までの高さについては、矢印部材33の矢印がさしているスケール32の目盛りを読み取ることで頭部保持装置8の現在位置を確認することができる。目視(または位置検出器による電気的信号の取り込み)によって高さ方向(Z軸方向)における座部5からの患部位置情報を入手する。この患部位置情報を基にし、Z軸昇降機構15によって座部5を上昇させるZ軸方向での目標位置が決定できる。治療室20内にいる医者は、ペンダント18を操作してZ軸昇降機構15を動かし、座部5を上昇させて眼の患部をアイソセンタ2に近づける。患部がアイソセンタ2にマッチングしたとき、座部5の上昇を停止する。また、ペンダント18の操作により、X軸駆動機構14を駆動して座部5をイオンビーム1の進行方向と直交する方向に移動させ、患部をアイソセンタ2に一致するように位置合せを行う。
治療計画情報に基づき、イオンビームを照射するために適切な患者の首の傾斜角度及び首の回転角度となるように、医者が、頭部16を左右に回転させ、更には頭部16を前
(または後)に傾斜させ、イオンビームを照射するために適切な患者の首の回転角度及び首の傾斜角度となるように調節する。この調節は、頭部保持装置8に設けられた中間保持部材41を、回転軸11を中心にして左右に回転させ、及び中間保持部材41に設けられた固定具取付け板9を、一対の回転軸10を中心にして前(または後)に傾斜させることによって、行うことができる。頭部16の前後の傾き角、及び頭部16の左右の回転角度の調節が終了したとき、回転軸10,11がそれぞれべつ別のロック機構により動かないように固定される。その調節の後、顔を覆うように頭部固定具17を位置させてその固定具17をネジによって固定具取付け板9に取り付ける。これによって、頭部16は頭部保持装置8に固定される。
その後、医者は、イメージング室21内に入り、操作器を操作してX線撮影装置4からX線を頭部16に照射する。頭部16を透過したX線はX線撮影装置4とは反対側に配置した放射線検出器(図示せず)によって検出される。放射線検出器からの出力信号に基づいて頭部16のX線撮影画像を作成する。この作成された画像は、X線画像表示装置23に表示される。その画像と基準画像(事前にX線CT等で撮影)を用いて公知の方法にて患部とイオンビーム1のビーム軸との偏差量を算出する。コントローラ19を用いて、その偏差量に基づいて、Y軸駆動機構13,X軸駆動機構14及びZ軸昇降機構15のうちの必要な駆動機構を駆動し、患部がアイソセンタ2の位置に来るように微調整を行う。
患部のアイソセンタ2への位置決めが終了した後、陽子線治療装置の照射ノズル3からイオンビーム1を眼の患部に照射する。陽子線治療装置は、例えば、前段加速器,シンクロトロン,ビーム輸送装置,照射ノズル3を備える。前段加速器で加速されたイオンビームは、シンクロトロンにて所定のエネルギーまで更に加速される。シンクロトロンから出射されたイオンビームは、ビーム輸送装置を通って照射ノズル3から患部に照射される。
本実施例は、医者が頭部保持装置8の位置を見ながら、手動のハンドル27を回転させて頭部保持装置8を上下動させるため、頭部保持装置8が座部5に座っている患者の頭部に衝突させる危険性を防止できる。この危険性の防止は、移動時に頭部保持装置8の重量を受けるガスバネ31の設置も大いに貢献している。すなわち、頭部保持装置8の重量に起因してガスバネ31に生成される反力の作用により、ハンドル27に掛かる負荷を軽減することができるため、頭部保持装置8を上下動させる際にハンドル27の回転操作を小さな力で行うことができる。したがって、座部5に患者が座っているときに頭部保持装置8の下降時の速度を容易に調節でき、頭部保持装置8の頭部への衝突を未然に防止できる。ガスバネ31を設置しない場合には、ハンドル27に掛かる負荷が大きいため、必要以上にハンドル27に大きな力を加えて下降時における頭部保持装置8の速度が増大する可能性がある。このため、下降する頭部保持装置8が頭部16の頂部に衝突する危険性がある。本実施例は、このような危険性を防止できる。また、ガスバネ31は、オリフィスを形成したピストンを内蔵するため、ピストンの早い移動を抑制する機能を有する。このようなガスバネ31の機能により、下降時での頭部保持装置8の速度の著しい増加を抑制することができる。これも、下降する頭部保持装置8が頭部16の頂部に衝突する危険性を防止する要因となる。
ガスバネ31が背もたれ7内に設置されるため、患者保持装置22をコンパクトにすることができる。また、スケール32を設置しているため、頭部保持装置8のZ軸方向における位置を確認することができ、Z軸昇降機構15によって座部5を上昇させるZ軸方向での目標位置の決定が容易に行える。
本実施例は、左右に回転する中間保持部材41、及び前後に傾けることができる固定具取付け板9を設けているため、頭部16を左右に回転させることができ、それを前後に傾けることができる。これは、眼の患部をアイソセンタ2に位置合せする精度を向上させることができる。中間保持部材41及び固定具取付け板9を保持部本体40とは別に設けた本実施例は、頭部保持装置8の重量が前述したように増大する。しかしながら、ガスバネ31の設置により、そのような重量増加があっても、ハンドル27の回転操作が容易に行える。
また、本実施例は、座部5の高さを調節するZ軸昇降機構15と、頭部保持装置8の高さを調節する移動装置43が別々に設けられているため、座高の違う患者に対しても、頭部保持装置8を患者の頭部16の位置に合せる位置合せ、及び眼の患部をイオンビーム1のビーム軸に合せる位置合せを安全に且つ簡単に行うことができる。
本発明の好適な一実施例である放射線治療用患者保持装置の斜視図である。 図1に示す頭部保持装置の拡大図である。 放射線治療用患者保持装置の背もたれの内部構造の詳細構成図である。 頭部保持装置の側面図であり、(a)は座高の低い患者に対して頭部保持装置を下げた状態を示す説明図、(b)は座高の高い患者に対して頭部保持装置を上げた状態を示す説明図である。 治療室内での放射線治療用患者保持装置の配置を示す説明図である。
符号の説明
2…アイソセンタ、3…照射ノズル、5…座部、7…背もたれ、8…頭部保持装置、9…固定具取付け板、13…Y軸駆動機構、14…X軸駆動機構、15…Z軸昇降機構、
17…頭部固定具、22…放射線治療用患者保持装置、24…支持ロッド、25…昇降板、26…台形ネジ、27…ハンドル、28…かさ歯車、29…回転軸、31…ガスバネ、40…保持部本体、41…中間保持部材、43…移動装置。

Claims (3)

  1. 座部と、前記座部に設けられた背もたれ部材と、上下方向に移動可能に前記背もたれ部材に設けられた頭部保持装置と、前記座部の前記上下方向における位置を調節する第1駆動装置と、前記頭部保持装置の前記上下方向における位置を調節する手動の第2駆動装置と、前記背もたれ部材に設けられ、前記頭部保持装置に取り付けられたガスバネとを備えたことを特徴とする放射線治療用患者保持装置。
  2. 前記頭部保持装置は、前記第2駆動装置で上下動される本体部材と、上下方向に伸びる第1回転軸を介して前記本体部材に取り付けられた中間保持部材と、水平方向に延びる第2回転軸を介して前記中間保持部材に取り付けられた固定具保持部材とを有している請求項1に記載の放射線治療用患者保持装置。
  3. 前記第2駆動装置は、前記背もたれ部材に回転可能に取り付けられるハンドル部材と、前記ハンドル部材の回転によって回転され、前記背もたれ部材内に設けられた台形ネジとを有し、
    前記頭部保持装置が取り付けられて前記背もたれ部材内に配置された昇降部材を備え、
    前記台形ネジが前記昇降部材に回転可能に噛み合っている請求項1に記載の放射線治療用患者保持装置。
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