JPH05137806A - 座位照射外科治療システムにおける安全装置 - Google Patents

座位照射外科治療システムにおける安全装置

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JPH05137806A
JPH05137806A JP3329681A JP32968191A JPH05137806A JP H05137806 A JPH05137806 A JP H05137806A JP 3329681 A JP3329681 A JP 3329681A JP 32968191 A JP32968191 A JP 32968191A JP H05137806 A JPH05137806 A JP H05137806A
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electron beam
irradiation
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linear acceleration
swivel chair
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榮夫 寺尾
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稜威雄 金子
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稔 林
Yasutsune Tooyama
靖常 遠山
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 電子線直線加速照射装置と、座位照射外科
治療システムにおける回転椅子あるいは回転椅子に座っ
た患者または回転椅子のオペレータとが衝突あるいは接
触しないための安全装置を提供する。 【構 成】 センサ支持リングは、電子線直線加速照射
装置の電子線照射部の周縁部に取り付けられ、このセン
サ支持リングには、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方
向に向きを変えられるように固定できる固定装置を有す
る少なくとも1本のセンサ支持杆が取り付けられてい
る。そして、センサは、上記固定装置によってセンサ支
持杆に、それぞれが別々の向きに取り付けられている。
安全制御装置は、上記センサの少なくとも一つの出力に
より電子線直線加速照射装置の回転を停止させるように
動作する。また、2本のセンサ支持杆は、直角かつ反対
方向を向くようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者が楽な座位のまま
放射線照射外科治療が行える電子線直線加速照射装置を
使用した座位照射外科治療システムにおける回転中心に
患部を移動できる調整装置を備えた回転椅子に関するも
のである。近年、たとえば、腫瘍、あるいは動静脈奇形
等の患部(以下、本明細書では放射線の治療対象になる
患部を単に患部という)を外科手術により治療するので
はなく、x線、γ線等の電離放射線(以下、本明細書で
は、治療に使用される全ての電離放射線を単に放射線と
いう)を照射して患部の細胞組織を化学的に変質させる
治療が進んできた。
【0002】
【従来の技術】従来例における座位照射外科治療システ
ムについて図4を参照しつつ説明する。図4は電子線直
線加速照射装置を使用して患者の患部に放射線を照射し
て治療を行っている状態の説明図である。図4におい
て、患者41は、回転椅子42に座って電子線直線加速
照射装置43から電子線ビーム44の照射を患部45の
中心に向かって受けている状態を示す。この時の電子線
ビーム44の照射中心での照射野はたとえば、直径3m
m以上任意の大きさにすることができる。背もたれ46
の角度を変えることにより、また頭部固定装置の固定部
47の調整により、頭部固定装置48は、回転椅子42
の所定位置に取り付けられる。上記取り付けの調整は、
患部45の中心位置を通る鉛直線軸を中心として、等角
速度で回転椅子42を回転できるように調整する。回転
椅子42の回転角速度は、たとえば、毎秒1/2回転程
度であるが、任意の回転数にすることができる。この場
合、回転椅子42に座る患者41は、等角速度で回るた
め、目が回ることはない。また、前記電子線直線加速照
射装置43の回転中心は、前記患部45の中心位置を通
る鉛直面内で、前記患部45の中心を軸に回転するよう
に調整される。さらに、長い時間患者41を疲労させず
に電子線ビーム44の照射を可能にする顎固定装置49
等が設けられている。
【0003】電子線直線加速照射装置43の電子線ビー
ム44の照射角度は、図4に示すごとく、患部45の水
平面前方を0度とすると、たとえば、−45度から開始
して、図4における患者41の後方225度の位置まで
回転を往復する。また、回転椅子42は、等角速度で回
転するため、電子線ビーム44が患部45に照射する量
は、その他の正常な細胞組織に照射する量に比べて非常
に多い。そして、前記電子線直線加速照射装置43の回
転速度を制御することによって、患部45の中心に照射
される電子線ビーム44を必要な一定量とすることがで
きる。
【0004】図5(イ)は電子線直線加速照射装置の側
面概略図、(ロ)は同じく電子線直線加速照射装置の下
面概略図を示す。図5において、電子線直線加速照射装
置43は、略L字型をしており、図示されていない支持
装置によって支持されている。また、電子線直線加速照
射装置43は、その上方下面に電子線照射部50があ
り、この部分から電子線を照射しながら回転中心51を
中心にして回転する。なお、電子線直線加速照射装置4
3を回転駆動する回転装置および電子線を照射するため
の電子線発生装置は、省略されている。
【0005】図6は座位照射外科治療システムにおける
回転椅子を説明するための図である。図6に示す座位照
射外科治療システム用回転椅子は、本出願人が先に提案
したものであり、その概略を説明する。図6において、
座位照射外科治療システム用回転椅子600は、回転椅
子用接地ベース611と、回転椅子用ベース621と、
座部631とから構成されている。回転椅子用接地ベー
ス611は、回転椅子用ベース621に形成された図示
されていない凹部に入り、同じく図示されていないX軸
方向摺動機構およびY軸方向摺動機構によって回転椅子
用ベース621をX軸方向およびY軸方向に移動する。
そして、X軸方向摺動機構およびY軸方向摺動機構は、
回転機と回転機の回転を直線運動に変換する機構とが移
動テーブルに固定されている。また、回転椅子用接地ベ
ース611は、図示されていないメインモータを備えて
おり、これによって回転椅子用ベース621を回転させ
る。そして、前記メインモータは、モータの回転子自体
が回転する直動式のもので、その回転部分にある回転速
度検出器により回転速度を検出し、この回転速度に基づ
いて図示されていない制御回路が回転機の回転速度を一
定にしている。以上のような構成の回転椅子用接地ベー
ス611上に載置された回転椅子用ベース621は、前
記X軸方向摺動機構およびY軸方向摺動機構を駆動する
回転機のスイッチ、たとえばフットスイッチ等を押すこ
とによりX軸方向およびY軸方向に微調整が行われる。
そして、これらの調整により、回転椅子用ベース621
に取り付けられているメインモータの回転中心が電子線
直線加速照射装置の回転中心と一致させられる。
【0006】回転椅子用ベース621は、回転椅子テー
ブル622、回転椅子用ベース621を囲む防護カバー
623と、回転椅子テーブル622に取り付けられたX
軸方向摺動機構624、Y軸方向摺動機構625、およ
び図示されていないZ軸方向摺動機構とから構成されて
いる。そして、上記X軸方向およびY軸方向の摺動機構
は、それぞれテーブルを備えており、このテーブルを各
方向に摺動させるための回転機とその回転を直線方向に
変換する機構とが備えられている。Z軸方向摺動機構
は、図示されていないが、回転椅子用ベース621をZ
軸方向に摺動させるための二本のレール、および当該レ
ールに沿って移動できる摺動機構と当該摺動機構を駆動
する回転機とが備えられている。
【0007】前記Y軸方向摺動機構625には、座部6
31が取り付けられている。座部631には、肘当て6
32と、フットアップ用クッション633とが取り付け
られている。さらに、座部631の後部には、背もたれ
634が上下動可能な状態で取り付けられている。背も
たれ634には、前後およびアオリ機構付背当て635
と、ショルダーガード636と、Z軸方向摺動部637
と、脳定位固定リング調整部638とが取り付けられて
いる。そして、背もたれ634のZ軸方向の摺動は、図
6では見えない背もたれ634内にある摺動機構によっ
て行われる。また、脳定位固定リング調整部638に
は、脳定位固定リング639が取り付けられている。さ
らに、座部631のフットアップ用クッション633に
は、患者の足を休めるフットレスト640が設けられて
いる。
【0008】背もたれ634は、患者が座部631に座
った後、患者の座高に合わせて図示されていないZ軸方
向摺動機構を移動させる。また、前後およびアオリ機構
付背当て635を患者の背中の傾斜に合わす。脳定位固
定リング639と患者の患部との位置関係は、CTスキ
ャン等によって予め決められているので、脳定位固定リ
ング639における患部中心が回転椅子用ベース621
の回転中心となるように、回転椅子用ベース621のX
軸方向摺動機構624、Y軸方向摺動機構625、およ
び図示されていないZ軸方向摺動機構を調整する。ま
た、同様に、脳定位固定リング639は、脳定位固定リ
ング調整部638およびZ軸方向摺動部637を調整し
ておく。
【0009】次に、座位照射外科治療システムについて
説明する。先ず、回転椅子600は、電子線直線加速照
射装置の下部に運搬される。この時、回転椅子用接地ベ
ース611の図示されていない浮上式移動用キャスタ
が、下部に突出されて、回転椅子600の移動を容易に
する。回転椅子600が所定位置に移動した後、前記浮
上式移動用キャスタは、回転椅子用接地ベース611内
に収納されると、回転椅子600は、その位置に固定さ
れる。次に、電子線直線加速照射装置の鉛直面内での回
転中心と回転椅子600の水平面内での回転中心とを一
致させるために、回転椅子用接地ベース611のX軸方
向摺動機構624およびY軸方向摺動機構625を回転
させることにより、回転椅子600の回転中心を移動さ
せる。一方、脳定位固定リング639は、患者の頭蓋骨
に図示されていないピンによって固定され、CTスキャ
ン等によって、脳定位固定リング639と患部中心との
位置関係が決定される。この脳定位固定リング639と
患部中心との位置関係が決定された後、疑似脳定位固定
リングが回転椅子600に取り付けられ、前述のごと
く、回転椅子600の水平面での回転中心と電子線直線
加速照射装置の鉛直面内での回転中心とを略一致させる
ような調整を行う。その後、脳定位固定リング639を
付けた患者は、回転椅子600の座部631に座ると共
に、脚をフットレスト640に置き楽な姿勢をとる。こ
の時、患部中心と回転椅子600の中心とが一致しない
場合がある。このような場合、患部中心を無理に回転椅
子600の中心に移動させると、患者は、不自然な姿勢
で長時間治療を受けることになる。患者を楽な姿勢で回
転椅子600の回転中心に移動させるために、回転椅子
用ベース621のX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向
摺動機構を図示されていないフットスイッチ等の押圧に
より回転させる。このようにして、水平面内において、
回転椅子600の回転中心と、患者の患部中心とが一致
すると共に、鉛直面内で電子線直線加速照射装置の回転
中心とも一致する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】電子線直線加速照射装
置および座位照射外科治療システムにおける回転椅子
は、非常に大型で高価な医療器械である。そして、電子
線直線加速照射装置と座位照射外科治療システムにおけ
る回転椅子とは、違った次元で回転を行っている。この
ように大型の医療器械が治療中の患者あるいは調整中の
オペレータ等に衝突した場合には、人体に大怪我を与え
るだけでなく、医療器械どうしの接触あるいは衝突によ
って、高価な医療器械が損傷される。また、座位照射外
科治療システムに使用する回転椅子は、複雑な形状をし
ている。たとえば、脳定位固定リング調整部の部分、シ
ョルダーガードの部分、肘当て部分あるいはフットレス
ト部分等の突出した部分は、回転椅子を水平面内で回転
させたり、あるいは電子線直線加速照射装置を垂直面内
で回転させないと、接触する部分があるか否かを判断す
ることができない。さらに、患者が回転椅子に座った場
合、患者の腕、膝、足先等が回転椅子からどの程度突出
しているかを正確に確認することは困難である。
【0011】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、電子線直線加速照射装置と、座位照射外科
治療システムにおける回転椅子あるいは回転椅子に座っ
た患者または回転椅子のオペレータとが衝突あるいは接
触しないための座位照射外科治療システムにおける安全
装置を提供することを目的とする。また、座位照射外科
治療システムにおける安全装置に付けるセンサの取り付
ける配置を工夫することによって、安全性の高い座位照
射外科治療システムにおける安全装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の座位照射外科治療システムにおける安全装
置は、センサの配置を含む安全装置の構造からなる第1
発明と、効率の良いセンサの配置からなる第2および第
3発明とから構成される。
【0013】(第1発明)座位照射外科治療システムに
おける安全装置は、患部を中心にした垂直面内を回転し
ながら電子線を照射する電子線直線加速照射装置と、上
記患部の中心を通る鉛直線軸を中心にした水平面内を回
転する回転椅子とからなるものであって、電子線直線加
速照射装置の電子線照射部の周縁部に取り付けられたセ
ンサ支持リング(図1および図2の11)と、当該セン
サ支持リング(11)に取り付けられると共に、X軸方
向、Y軸方向、およびZ軸方向に向きを変えられるよう
に固定できる固定装置(図3の17ないし22)を有す
る少なくとも1本のセンサ支持杆(図1および図2の1
4)と、上記固定装置(17ないし22)によってセン
サ支持杆(14)に、それぞれが別々の向きに取り付け
られているセンサ(図1および図2の1ないし4)と、
当該各センサ(1ないし4)の少なくとも一つの出力に
より電子線直線加速照射装置の回転を停止させる安全制
御装置(図1および図2の16)とから構成される。
【0014】(第2発明)前記センサ支持杆は、2本
(14、15)からなりこれらが電子線の照射中心から
互いに90度離れると共に、回転中に互いに上下方向を
向くように構成される。
【0015】(第3発明)前記安全制御装置(16)に
おける複数のセンサ(1ないし4)の向きは、回転椅子
が予め定められた裁頭円錐形の内部以外の物体に感じて
出力し、安全制御装置(16)を動作させるように構成
される。
【0016】
【作 用】
(第1発明)電子線直線加速照射装置は、患者の患部を
中心とした垂直面内を回転しながら患部に電子線を照射
する。一方、患者は、座った状態で電子線の治療を受け
ることができるように、患者の座る回転椅子は、患部の
中心を通る鉛直線軸を中心にした水平面内を回転できる
ような構造になっている。すなわち、患者の座る座部が
取り付けられている回転椅子用接地ベースは、電子線直
線加速照射装置の回転中心になるように運搬され、その
場で固定される。そして、上記回転椅子用接地ベースに
備えられているX軸方向およびY軸方向の摺動機構によ
って、電子線直線加速照射装置の回転中心と回転椅子の
回転中心とが一致するように微調整される。その後、患
者が回転椅子の座部に座った状態で、回転椅子用ベース
に備えられているX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向
の摺動機構によって、予めCTスキャンによって位置決
めされている患部の中心と回転椅子の回転中心とが一致
するように微調整される。以上のような調整によって、
回転椅子用接地ベースに取り付けられたメインモータの
回転により患者を回転させると、患者の患部中心と電子
線直線加速照射装置の回転中心とが一致する。このよう
な状態で、患部を中心とした垂直面内を回転する電子線
直線加速照射装置から放射する電子線ビームは、前記電
子線直線加速照射装置が回転する垂直面内を通る鉛直線
軸を中心とした水平面内を回転する患部に照射される。
【0017】このような治療中あるいは治療の準備中
に、電子線直線加速照射装置と回転椅子、あるいは患者
またはオペレータとが接触または衝突する場合がある。
この接触または衝突を未然に防止する安全装置は、電子
線直線加速照射装置の電子線照射部における周縁部に取
り付けられている。前記安全装置は、たとえば、前記周
縁部に取り付けられているセンサを支持するセンサ支持
リングからなる。そして、センサ支持リングには、少な
くとも1本のセンサ支持杆が設けられている。また、こ
のセンサ支持杆には、それぞれ複数のセンサがX軸方
向、Y軸方向、あるいはZ軸方向に回動できるように取
り付けられている。そして、これらのセンサは、それぞ
れ異なる向きに固定されている。このように、少なくと
も1本のセンサ支持杆に取り付けられた複数のセンサの
内の少なくとも一つによって回転椅子の所定部分からは
み出したものがある場合には、これを直ちに検出して安
全装置からの出力が電子線直線加速照射装置の回転を停
止させる。
【0018】(第2発明)前記センサ支持杆を2本と
し、これらの配置は、電子線直線加速照射装置の電子線
の照射中心から直角になると共に、回転中に一方を上
に、他方を下方向に向くようにする。すなわち、回転中
に一方が右の時は、他方が左を向いている。また、各セ
ンサ支持杆に設けられている複数のセンサは、それぞれ
異なる向きになっているため、回転椅子のどこかで突出
物があると、センサの少なくとも一つがこれを検出して
安全装置を動作させる。
【0019】(第3発明)前記各センサ支持杆に取り付
けられたセンサは、それぞれ別の向きとして、回転椅子
の仮想裁頭円錐形内部以外に物体が存在した場合、セン
サがこれを検出して安全装置を動作させるように配置さ
れる。本発明の座位照射外科治療システムにおける安全
装置は、多数のセンサの向きをそれぞれ変えることによ
って電子線直線加速照射装置と、回転椅子、あるいは患
者またはオペレータとが接触または衝突しないように動
作して、電子線直線加速照射装置の回転を停止させる。
【0020】
【実 施 例】図1は本発明における一実施例の安全制
御装置とセンサとを備えたセンサ支持リングの上面図で
ある。図2は同じくセンサ支持リングの側面図である。
図1において、センサ支持リング11は、電子線直線加
速照射装置の電子線照射部の周縁部に取り付ける際に固
定するための固定装置12と、後述する少なくとも1個
のセンサ支持杆14、15を取り付けるためのブラケッ
ト13と、当該ブラケット13に取り付けられている少
なくとも1本のセンサ支持杆14、15と、前記センサ
支持リング11に取り付けられている安全制御装置16
と、前記センサ支持杆14、15に取り付けられている
センサを取り付けるための複数のセンサ水平支持台17
と、各センサ水平支持台17に取り付けられているセン
サ1、2、3、4、・・・・とから構成される。そし
て、前記センサ支持杆14、15は、たとえばセンサ支
持リング11の中心、すなわち電子線照射部の照射中心
から直角に離れて2本設けられている。また、センサ支
持杆14、15は、電子線直線加速照射装置が垂直面内
を回転する際に、センサ支持杆14、15の一方が上方
を向き、他方が下方を向くような位置に配置される。す
なわち、一方のセンサが左を向いている時、他方は右を
向くことになる。さらに、センサ支持杆14、15は、
センサ支持リング11から外方に広がる方向に向けて設
けられている。このセンサ支持杆14、15の広がる角
度は、回転椅子における裁頭円錐形の外周に略沿うよう
にすることが望ましい。
【0021】図3を参照しつつセンサの取り付けについ
て説明する。図3(イ)および(ロ)はセンサの取り付
け部分を拡大した図である。図3(イ)および(ロ)に
おいて、センサ1を取り付けたセンサ垂直支持部材18
は、センサ水平支持台17上に水平面内回転軸19によ
って水平面内で自在に回転できるように取り付けられて
いる。そして、センサ1は、所望の方向に取り付けた
後、固定部材20によって固定される。また、センサ1
は、センサ垂直支持部材18に垂直面内回転軸21を中
心に回転できるように取り付けた後、固定部材22によ
って固定される。すなわち、センサ1、2、3、4、・
・・は、水平および垂直面内を所望の方向に取り付ける
ことができる。
【0022】センサ1、2、3、4、・・・は、たとえ
ば近赤外線を用いた近接スイッチで、公知のものを利用
することができる。近赤外線を用いた近接スイッチは、
近赤外線を発射する発光素子と、発射された近赤外線が
物体に当たり反射された近赤外線を集光する光学手段
と、光学手段によって集光された近赤外線を受光する受
光素子とから構成されている。このような近接スイッチ
から発射された近赤外線は、所定の距離にある物体に当
たり、そこから反射されると、反射された近赤外線が光
学手段によって集光されて受光素子を動作させる。受光
素子の出力は、図示されていない線を通って図1および
図2に示す安全制御装置16によって検出され、電子線
直線加速照射装置の回転を停止させる。センサ1、2、
3、4、・・・は、それぞれ別々の角度で取り付けられ
ている。すなわち、図2に一例として示されているよう
に、センサ1からセンサ4は、水平面および垂直面にお
いて少しずつ角度が変えられている。図示されていない
が、センサ支持杆15においても同様にセンサが取り付
けられている。このように各センサの角度を少しずつず
らして取り付けておくと、回転している回転椅子600
の仮想裁頭円錐形の内部から外部に向かう突出物がある
と、この突出物にセンサから発射された近赤外線が反射
して近接スイッチに集光され、安全制御装置17を動作
するようになっている。
【0023】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがな
ければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たと
えば、本実施例において説明した近接スイッチは、近赤
外線以外に、遠赤外線、あるいは光スイッチとすること
ができる。この時、受光素子等が多少変わることはいう
までもない。また、センサをセンサ支持杆に回動自在に
取り付ける手段は、本実施例以外に公知の手段を採用で
きる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、電子線直線加速照射装
置の電子線照射部に向きを変えて取り付けた複数のセン
サによって、回転椅子の全ての部分から突出するものを
検出して、安全装置を作動させて電子線直線加速照射装
置の回転を停止する。また、本発明によれば、センサを
取り付けたセンサ支持杆を2本として、直角に配置し、
一方が上方を向くときは、他方が下方を向くように取り
付けてあるため、回転中常に上下方向あるいは左右方向
からの突出物を警戒していることになる。したがって、
本発明の安全装置は、回転椅子周辺の全域をカバーする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施例の安全制御装置とセ
ンサとを備えたセンサ支持リングの上面図である。
【図2】 センサ支持リングの側面図である。
【図3】 (イ)および(ロ)はセンサの取り付け部分
を拡大した図である。
【図4】 電子線直線加速照射装置を使用して患者の患
部に電子線を照射して治療を行っている状態の説明図で
ある。
【図5】 (イ)は電子線直線加速照射装置の側面概略
図、(ロ)は同じく電子線直線加速照射装置の下面概略
図を示す。
【図6】 座位照射外科治療システムにおける回転椅子
を説明するための図である。
【符号の説明】 1、2、3、4、・・・センサ 11・・・センサ支持リング 12・・・固定装置 13・・・ブラケット 14、15・・・センサ支持杆 16・・・安全制御装置 17・・・センサ水平支持台 18・・・センサ垂直支持部材 19・・・水平面内回転軸 20・・・固定部材 21・・・垂直面内回転軸 22・・・固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61N 5/10 S 8119−4C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患部を中心にした垂直面内を回転しなが
    ら放射線を照射する電子線直線加速照射装置と、上記患
    部の中心を通る鉛直線軸を中心にした水平面内を回転す
    る回転椅子とからなる座位照射外科治療システムにおけ
    る安全装置において、 電子線直線加速照射装置の放射線照射部の周縁部に取り
    付けられたセンサ支持リングと、 当該センサ支持リングに取り付けられると共に、X軸方
    向、Y軸方向、およびZ軸方向に向きを変えられるよう
    に固定できる固定装置を有する少なくとも1本のセンサ
    支持杆と、 上記固定装置によってセンサ支持杆に、それぞれが別々
    の向きに取り付けられているセンサと、 当該各センサの少なくとも一つの出力により電子線直線
    加速照射装置の回転を停止させる安全制御装置と、 を備えたことを特徴とする座位照射外科治療システムに
    おける安全装置。
  2. 【請求項2】 前記センサ支持杆は、放射線の照射中心
    から互いに90度離れると共に、回転中に互いに上下方
    向を向くように2本設けられたことを特徴とする請求項
    1の座位照射外科治療システムにおける安全装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のセンサの向きは、回転椅子が
    予め定められた裁頭円錐形の内部以外の物体に感じて出
    力し、安全装置を動作させることを特徴とする請求項1
    または請求項2の座位照射外科治療システムにおける安
    全装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012519532A (ja) * 2009-03-04 2012-08-30 ザクリトエ アクツィアニェールナエ オーブシチェストヴォ プロトム 多方向荷電粒子線癌治療方法及び装置
US8841866B2 (en) 2008-05-22 2014-09-23 Vladimir Yegorovich Balakin Charged particle beam extraction method and apparatus used in conjunction with a charged particle cancer therapy system
US8896239B2 (en) 2008-05-22 2014-11-25 Vladimir Yegorovich Balakin Charged particle beam injection method and apparatus used in conjunction with a charged particle cancer therapy system
US8901509B2 (en) 2008-05-22 2014-12-02 Vladimir Yegorovich Balakin Multi-axis charged particle cancer therapy method and apparatus
US9058910B2 (en) 2008-05-22 2015-06-16 Vladimir Yegorovich Balakin Charged particle beam acceleration method and apparatus as part of a charged particle cancer therapy system

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