JPH0626612B2 - 座位照射外科治療システムにおける回転椅子の自動調整装置 - Google Patents

座位照射外科治療システムにおける回転椅子の自動調整装置

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JPH0626612B2
JPH0626612B2 JP30268891A JP30268891A JPH0626612B2 JP H0626612 B2 JPH0626612 B2 JP H0626612B2 JP 30268891 A JP30268891 A JP 30268891A JP 30268891 A JP30268891 A JP 30268891A JP H0626612 B2 JPH0626612 B2 JP H0626612B2
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chair
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者が楽な座位のまま
放射線照射外科治療を行える電子線直線加速照射装置を
使用した座位照射外科治療システムにおける回転椅子の
自動調整装置に関するものである。近年、たとえば、腫
瘍、あるいは動静脈奇形等の患部(以下、本明細書では
放射線の治療対象になる患部を単に患部という)を外科
手術により治療するのではなく、x線、γ線等の電離放
射線(以下、本明細書では、治療に使用される全ての電
離放射線を単に放射線という)を照射して患部の細胞組
織を化学的に変質させる治療が進んできた。
【0002】
【従来の技術】従来例における座位照射外科治療システ
ムについて図6を参照しつつ説明する。図6は座位照射
外科治療システムを説明するための図である。図6にお
いて、患者61は、回転椅子62に座って電子線直線加
速照射装置63から放射線ビーム64の照射を患部65
の中心に向かって受けている状態を示す。この時の放射
線ビーム64の照射中心での照射野は、たとえば直径3
mm以上任意の大きさにすることができる。背もたれ6
6の角度を変えることにより、また頭部固定装置の固定
部67の調整により、頭部固定装置68は、回転椅子6
2の所定位置に取り付けられる。上記取り付けの調整
は、患部の中心位置を通る鉛直線軸を中心として、等角
速度で回転椅子62を回転できるように調整する。回転
椅子62の回転角速度は、たとえば、毎秒1/2回転程
度であるが、任意の回転数にすることができる。この場
合、回転椅子62に座る患者61は、等角速度で回るた
め、目が回ることはない。また、前記電子線直線加速照
射装置63の回転中心は、前記患部の中心位置を通る鉛
直面内で、前記患部65の中心を軸に回転するように調
整する。さらに、長い時間患者61を疲労させずに放射
線の照射を可能にする顎固定装置69等が設けられてい
る。
【0003】電子線直線加速照射装置63の放射線照射
角度は、図6に示すごとく、患部61の水平面前方を0
度とすると、たとえば、−45度から開始して、図6に
おける患者61の後方の225度の位置まで回転する。
この回転角度はさらに広げて、全角で300度程度にす
ることもできる。しかし、回転椅子62は、等角速度で
回転するため図6に示す後方まで回転する必要はなく、
−45度から開始し90度で終了しても同じである。こ
の時の回転椅子62の周速度は、患部65の中心位置を
通る鉛直線軸に1番遠い図6に示す0度付近で速く、前
記軸の真上では1番遅くなる。したがって、患部65の
中心位置の放射線ビーム64を単位時間当たりに同じ分
量照射するためには、電子線直線加速照射装置63の回
転速度を患部65の中心位置を通る鉛直線軸に1番遠い
図6に示す0度付近で遅く、前記軸の真上では速くする
必要がある。そして、電子線直線加速照射装置63の回
転速度を三角関数に基づいて制御するのが良い。この速
度制御は、コンピュータを使用して行うこともできる
が、全角で135度の間を30分ないし40分かけて移
動する程度の速度であるから、この区間をたとえば、6
等分程度に分けて速度を少しずつ段階的に変えることも
できる。このように電子線直線加速照射装置63の回転
速度を制御すると、患部65の中心に照射される放射線
ビーム64の量は一定になる。
【0004】図7は頭部固定装置説明図で、図7(イ)
はその上面図、図7(ロ)はその斜視図、図8はローカ
ライザー装置を説明するための図である。図9は患部の
中心位置を得るために行なうCTスキャンの説明図であ
る。第10図はシュミレーション装置を説明するための
図である。図7(イ)および(ロ)において、ヘッド・
リング721は、頭部固定支柱取付部722、ローカラ
イザー装置取付孔723から構成されている。そして、
ヘッド・リング721の内側には、4本の頭部固定支柱
取付部722が設けられており、頭部固定支柱取付部7
22では、頭部固定支柱725をヘッド・リング721
の中心に向かって動けるように調節できる。頭部固定支
柱725の上端内側には、頭蓋固定ピン726が水平方
向に摺動可能に取り付けられている。ヘッド・リング7
21の中に、局部麻酔をかけた患者の頭蓋部を入れた
後、頭部固定支柱725および頭蓋固定ピン726は、
位置調節を行ってからそれぞれの位置に固定される。こ
の時、頭蓋固定ピン726は、頭部の皮膚を突き破り頭
蓋部に一部食い込んでいる。頭蓋固定ピン726の位置
は、ヘッド・リング721内のx軸、y軸およびz軸座
標の基準となる。
【0005】図8はローカライザー装置を説明するため
の図である。図8において、ローカライザー装置830
は、上部リング831と下部リング832、およびこれ
ら両者を支持する垂直支持部材833と傾斜支持部材8
34から構成されている。また、下部リング832の下
部には、ローカライザー装置830をヘッド・リング7
21の決められた位置に取り付けるためのヘッド・リン
グ取付部835が設けられている。また、垂直支持部材
833と傾斜支持部材834とは、たとえば、カーボン
樹脂のようなCT像に影響がない部材から構成されてい
る。ヘッド・リング721のローカライザー装置取付孔
723には、ローカライザー装置830のヘッド・リン
グ取付部835が挿入される。
【0006】図9は患部の中心位置を得るために行うC
Tスキャンの説明図である。図9において、符号941
は頭蓋、942は患部を示す。頭蓋固定ピン726、垂
直支持部材833、傾斜支持部材834の位置は、金属
またはカーボンからできているのでCTスキャンにより
判る。すなわち、ヘッド・リング721と患部942と
のx軸方向およびy軸方向の位置関係は、図8に示す6
本の垂直支持部材833で判り、z軸方向の関係位置
は、各垂直支持部材833と傾斜支持部材834との距
離比率により計算できる。これらの計算は、普通、たと
えばコンピュータによりプログラムに従って行われる。
【0007】図10はシュミレーション装置を説明する
ための図である。図10において、シュミレーション装
置150は、基台151上にx軸方向摺動杆152およ
びy軸方向摺動杆153が載置されている。また、z軸
方向摺動杆支持部154は、y軸方向摺動杆153に沿
って摺動可能に取り付けられていると共に、x軸方向摺
動杆152に沿って摺動可能に取り付けられている。さ
らに、z軸方向摺動杆支持部154には、z軸方向摺動
杆155が垂直方向に摺動可能に取り付けられており、
その先端部には、下部指示ピン156が上方を向いて取
り付けられている。基台151の端部には、複数の支持
部材157が設けられており、その先端上部には、図7
に示すヘッド・リング721と全く同じ疑似ヘッド・リ
ング158を載置できるリングが形成されている。疑似
ヘッド・リング158には、半円支持部材159が設け
られており、この半円支持部材159の半円弧に沿って
上部指示ピン取付部160が摺動可能に取り付けられて
いる。そして、上部指示ピン取付部160には、上部指
示ピン161がその長さ方向に摺動自在に取り付けられ
ている。
【0008】ここで、前記患者の頭蓋部に取り付けたヘ
ッド・リング721と患部の中心部との3次元位置が計
算されているので、患者に取り付けたヘッド・リング7
21と全く同じ疑似ヘッド・リング158をシュミレー
ション装置150の支持部材157上に載置する。そし
て、前記計算結果により得られたx、y、z座標点の通
りに、シュミレーション装置150の下部指示ピン15
6および上部指示ピン161の各先端の位置を動かし
て、前記座標点と前記指示ピンの位置とが一致すること
を確認する。上記各指示ピンの指す点と患部の中心座標
点とが一致したことを確認した後、疑似ヘッド・リング
158は、シュミレーション装置150から外され、患
者はヘッド・リング721を付けたまま電子線直線加速
照射装置からの放射線の照射を受ける位置に固定する。
ベッドにおける上記位置と患者が頭部に固定したヘッド
・リングの位置との関係は、電子線直線加速照射装置か
らの放射線を受け易いように予め決めておく。したがっ
て、今、疑似ヘッド・リング158の両指示ピンの一致
点は、患者がベッドに寝た場合の患部の中心位置に対応
するので、この位置を中心にして電子線直線加速照射装
置およびベッドを回動するように設定すれば、電子線直
線加速照射装置からの放射線の照射は、常に一点に集め
られる。その後、疑似ヘッド・リング158を取り外
し、患部に取り付けられたヘッド・リング721を患者
ごと疑似ヘッド・リング158が取り付けられていた位
置に取り付ける。このようにして患部に対して放射線を
照射する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記座位照射外科治療
システムでは、患部中心と放射線の照射中心とのずれを
許すことができない。すなわち、患部中心と放射線の照
射中心とに僅かのずれがあると、患部以外の正常な細胞
に放射線が照射されて、その細胞組織が破壊されること
になる。しかし、上記従来例における座位照射外科治療
システムにおける定位装置を回転椅子の回転中心に合わ
すためには、座位照射外科治療システムのオペレータが
一々水平方向および垂直方向の調整装置を手動によって
調整する必要があった。また、上記の中心合わせは、一
回の調整で済まない。何回もの調整を試行錯誤して行う
のが普通である。したがって、長時間に亘る治療中に、
回転椅子の位置がずれなく、しかも数回の調整で済むた
めには、細心の注意と熟練した操作とが必要であった。
【0010】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、熟練者でなくとも、座位照射外科治療シス
テムにおける定位装置の位置を決めることができる座位
照射外科治療システムにおける回転椅子の自動調整装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】】前記目的を達成するた
めに、本発明の座位照射外科治療システムにおける回転
椅子の自動調整装置は、電子線直線加速照射装置からの
光線を擬似定位装置に受光した画像によって電子線直線
加速照射装置の回転中心と回転椅子の回転中心とを自動
的に一致させる第1発明と、電子線直線加速照射装置の
放射中心に取り付けられたCCDカメラによって撮像し
た擬似定位装置の画像に基づいて電子線直線加速照射装
置の回転中心と回転椅子の回転中心とを自動的に一致さ
せる第2発明と、上記CCDカメラによって撮像した擬
似定位装置、定位装置を取り付けた患者、およびCTス
キャンによって得られた患部の画像に基づいて電子線直
線加速照射装置の回転中心と回転椅子の回転中心とを自
動的に一致させる第3発明との態様からなる。
【0012】(第1発明)第1発明の座位照射外科治療
システムにおける回転椅子の自動調整装置は、患部を中
心にした垂直面内を回転しながら放射線を照射する電子
線直線加速照射装置と、上記患部の中心を通る鉛直線軸
を中心にした水平面内を回転する回転椅子とからなり、
前記回転椅子の回転中心と前記電子線直線加速照射装置
の照射中心とを一致させるために回転中心をX軸方向、
およびY軸方向に移動させる第1および第2の摺動機構
(図1の114、115、116、120、132、1
17、137、および130、134、135、13
6、124、133、123)と、患部の中心と回転椅
子の回転中心とを一致させるために座部をX軸方向、Y
軸方向、およびZ軸方向に移動させる第3ないし第5の
摺動機構(図2の223、224、225、226、2
32、227、および235、236、237、24
2、233、234)とを備えた回転椅子と、前記電子
線直線加速照射装置から発射された光線を受光するセン
サ(図3の311)を設けると共に、前記回転椅子の中
心位置に取り付けられた定位装置(図3の271)と、
当該定位装置のセンサ(311)によって得られた電子
線直線加速照射装置の回転中心と前記回転椅子の回転中
心とを画像によって解析し、両者の回転中心のずれを演
算する画像解析手段(図4aの45)と、当該画像解析
手段(45)によって得られた値に基づいて前記回転椅
子の摺動機構を自動的に制御する制御回路(図4aの4
4)とから構成される。
【0013】(第2発明)第2発明は、第1発明の電子
線直線加速照射装置から照射する光線の代わりに、電子
線直線加速照射装置の放射中心に取り付けられ、回転椅
子の回転中心を撮像するCCDカメラ(図4bの42
1)と、当該CCDカメラ(421)によって撮像され
た回転椅子の中心画像に基づいて電子線直線加速照射装
置の回転中心と回転椅子の回転中心とを自動的に一致さ
せるための画像解析手段(図4aの43)とから構成さ
れる。
【0014】(第3発明)第3発明は、第1発明の電子
線直線加速照射装置から照射する光線の代わりに、電子
線直線加速照射装置の放射中心に取り付けられ、回転椅
子の回転中心および定位装置を付けた患者を撮像するC
CDカメラ(図4bの421)と、当該CCDカメラ
(421)によって撮像された回転椅子の中心画像、定
位装置を付けた患者の画像、およびCTスキャンによっ
て得られた患部の画像に基づいて電子線直線加速照射装
置の回転中心と回転椅子の回転中心、および回転椅子の
回転中心と患部の中心とを自動的に一致させるための画
像解析手段(図4bの426)とから構成される。
【0015】
【作 用】
(第1発明)回転椅子は、電子線直線加速照射装置の下
部に移動され、回転椅子のX軸方向の回転中心が電子線
直線加速照射装置の垂直方向の回転中心と略一致するよ
うに置かれ、その場所に固定される。回転椅子には、セ
ンサを備えた定位装置が取り付けられている。また、回
転椅子は、前記回転椅子の回転中心と前記電子線直線加
速照射装置の照射中心とを一致させるために回転中心を
X軸方向、およびY軸方向に移動させる第1および第2
の摺動機構と、患部の中心と回転椅子の回転中心とを一
致させるために座部をX軸方向、Y軸方向、およびZ軸
方向に移動させる第3ないし第5の摺動機構とが備えら
れている。上記第1摺動機構ないし第5の摺動機構は、
たとえば、サーボモータの回転を直線方向の運動に変換
するネジが切られた回転軸、当該回転軸の軸受、前記回
転軸の回転自在に嵌合されているボールネジ・ナットか
らなる可動部、レール、当該レールに摺動自在に嵌合し
ている摺動凹部等から構成されている。
【0016】先ず、電子線直線加速照射装置からその回
転中心を示すレーザー光線が定位装置のセンサに照射さ
れる。レーザー光線が照射されたセンサの部分では、電
位が変化し、電子線直線加速照射装置の回転中心位置に
対する定位装置におけるX軸およびY軸の座標値を表す
座標信号が出力し、画像解析手段に送出される。一方、
回転椅子の回転中心位置を表す電気信号が画像解析手段
に送出される。画像解析手段は、前記電子線直線加速照
射装置の回転中心を表す座標信号と回転椅子の回転中心
位置を表す電気信号とを比較して、座標位置のずれを演
算する。すなわち、電子線直線加速照射装置の回転中心
と回転椅子の回転中心のずれがX軸方向、Y軸方向の数
値として得られる。したがって、制御回路では、これら
の数値に基づいて回転椅子の摺動機構を制御できる信号
に変換する。そして、この信号によって回転椅子の回転
中心が電子線直線加速照射装置の回転中心に移動するよ
うに自動的に制御される。
【0017】しかし、この状態では、患者の患部中心と
電子線直線加速照射装置の回転中心および回転椅子の回
転中心とが一致していない場合が多い。そこで、患者に
定位装置を装着して、CTスキャンを行う。このCTス
キャンによって、患者の患部中心は、定位装置における
座標位置として決定される。したがって、この座標位置
は、擬似定位装置上に移される。そして、前記擬似定位
装置は、回転椅子に取り付けられ、擬似定位装置の座標
位置、すなわち患部の定位装置における座標位置と回転
椅子の回転中心とが一致するように第3ないし第5の摺
動機構を調整する。このような回転椅子の調整が終了
後、CTスキャンを行った時の状態で、患者は、回転椅
子に座り治療を開始し、所定の時間になったら終了す
る。
【0018】(第2発明)電子線直線加速照射装置の放
射線を照射する中心にCCDカメラを着脱自在に取り付
け、CCDカメラは、回転椅子の中心に取り付けた擬似
定位装置を撮像する。擬似定位装置の中心を回転椅子の
回転中心と一致して設置しておけば、上記撮像された擬
似定位装置の画像中心とCCDカメラの撮像中心との誤
差は、画像解析手段によって演算される。制御回路は、
前記画像解析手段によって演算された値を基にして、回
転椅子の第1および第2の摺動機構が回転椅子をX軸方
向およびY軸方向に移動させるように制御する。以上の
ようにして、第2発明は、CCDカメラの助けによって
回転椅子の回転中心を電子線直線加速照射装置の回転中
心に自動的に移動させるので、オペレーターに関係なく
正しい位置に設置できる。
【0019】(第3発明)第2発明のCCDカメラは、
回転椅子の中心に取り付けられた擬似定位装置と定位装
置を取り付けた患者の画像を撮像する。そして、画像解
析手段は、擬似定位装置の画像、患者の画像、およびC
Tスキャンによって撮像された患部の画像を基にして、
各画像の中心が一致するように、X軸方向、Y軸方向、
およびZ軸方向の誤差を演算する。制御回路は、画像解
析手段によって演算されたX軸方向、Y軸方向、および
Z軸方向の誤差情報を基にして、各摺動機構によって回
転椅子および回転椅子の座部を所望位置に移動させるよ
うに制御する。したがって、第3発明は、回転椅子およ
び回転椅子の座部の調整を完全に自動化することができ
た。
【0020】
【実 施 例】図1は回転椅子の下部に当たる回転駆動
部を説明するための図である。図2は回転椅子の上部に
当たる調整部を説明するための図である。図3は回転駆
動部の上に調整部を載置した回転椅子の外観を説明する
ための図である。先ず、図1により回転駆動部100に
ついて説明する。回転駆動部100は、回転椅子用接地
ベース111と、X軸─Y軸可動フランジ121と、X
軸テーブル131とから構成されている。回転椅子用接
地ベース111には、4箇所に開口112が形成されて
いる。また、回転椅子用接地ベース111の上には、4
個の浮上式移動用キャスタ113と、X軸方向調整用モ
ータ114と、軸受115、116と、一対のX軸方向
レール117(図1では一方だけが見える)とが固定さ
れている。そして、浮上式移動用キャスタ113は、可
動シリンダ118によってローラー119を前記開口1
12から回転椅子用接地ベース111の外部に突出させ
たり、あるいは収納することができる。すなわち、浮上
式移動用キャスタ113のローラー119を回転椅子用
接地ベース111の開口112から可動シリンダ118
によって突出させた場合、回転駆動部100は、移動可
能であり、ローラー119を収納させた場合、回転駆動
部100は、固定されて移動不可能になる。
【0021】X軸─Y軸可動フランジ121は、裁頭円
錐形をしており、その上部に凹部122が、また、下部
に一対の摺動凹部123と、可動部124とが形成され
ている。また、X軸テーブル131は、下部に可動部1
32と、前記X軸方向レール117に沿って摺動する一
対の摺動凹部137(図1では一方だけが見える)と
を、また、上部に一対のY軸方向レール133と、軸受
134、135と、Y軸方向調整用モータ136とが取
り付けられている。さらに、前記X軸─Y軸可動フラン
ジ121の凹部122には、メインモータ141が嵌合
されている。そして、このメインモータ141は、モー
タの回転子自体が回転する直動式のもので、その回転子
には、フランジ142と電源および制御用配線を通すケ
ーブル用中空143とが形成されている。また、メイン
モータ141は、フラット状サーボモータで、回転部分
にある回転速度検出器により回転速度を検出し、この回
転速度に基づいて図示されていない制御回路がメインモ
ータ141の回転速度を一定にしている。
【0022】前記X軸方向調整用モータ114の回転軸
に接続されているネジが切られた回転軸120は、軸受
115、116によって支持されていると共に、X軸テ
ーブル131の下部に形成されているボールネジ・ナッ
ト式可動部132が回転自在に嵌合されている。したが
って、前記X軸方向調整用モータ114に接続されてい
る回転軸120は、減速機によって所定の回転数に落と
されて回転することにより、可動部132がX軸方向に
移動する。この時、後述のX軸テーブル131は、回転
椅子用接地ベース111上に設けられたX軸方向レール
117上を摺動自在に移動する。また、上記X軸方向レ
ール117は、X軸テーブル131の下部に設けられた
摺動凹部137に摺動自在に嵌合されると共に、X軸方
向の移動を滑らかで正確に行うものである。
【0023】前記Y軸方向調整用モータ136の回転軸
に接続されているネジが切られた回転軸130は、軸受
134、135によって支持されていると共に、X軸─
Y軸可動フランジ121の下部に形成されているボール
ネジ・ナット式可動部124が回転自在に嵌合されてい
る。したがって、前記Y軸方向調整用モータ136に接
続されている回転軸130は、減速機によって所定の回
転数に落とされて回転することにより、可動部124が
Y軸方向に移動する。この時、X軸─Y軸可動フランジ
121は、X軸テーブル131に設けられてY軸方向レ
ール133上を摺動自在に移動する。また、上記Y軸方
向レール133は、X軸─Y軸可動フランジ121の下
部に設けられた摺動凹部123に摺動自在に嵌合される
と共に、Y軸方向の移動を滑らかで正確に行うものであ
る。
【0024】以上のような構成の回転椅子用接地ベース
111上に載置されたX軸─Y軸可動フランジ121
は、サーボモータからなるX軸方向調整用モータ114
あるいはY軸方向調整用モータ136を後述の制御回路
からの信号に基づいてX軸方向およびY軸方向に自動的
に微調整される。そして、これらの調整により、X軸─
Y軸可動フランジ121の凹部122に設けられたメイ
ンモータ141の回転中心が電子線直線加速照射装置の
回転中心と一致させられる。
【0025】次に、図2を参照しつつ調整部200につ
いて説明する。図2において、回転椅子用ベース211
は、図では見えない回転駆動部100が挿入される裁頭
円錐形の凹部が形成されていると共に、患者の脚部を置
く部分を残して略裁頭円錐形をした防護カバー212が
取り付けられている。また、回転椅子用ベース211に
は、Z軸方向調整用モータ213と、一対のZ軸方向レ
ール214、214′と、Z軸方向調整用モータ213
の軸受215とが取り付けられている。
【0026】回転椅子テーブル221は、前記Z軸方向
レール214、214′を摺動する摺動凹部222と、
たとえば図示のごとく、側部に設けられた軸受223、
224と、X軸方向調整用モータ225と、X軸方向調
整用モータ225の回転軸に接続されている回転軸22
6と、回転椅子テーブル221の上部に設けられて一対
のX軸方向レール227、227′(図2では見えな
い)とから構成されている。
【0027】X軸方向テーブル231は、下部に設けら
れて前記回転軸226に回動自在に嵌合されているたと
えば、ボールネジ・ナット式可動部232と、上部に設
けられたY軸方向レール233、234と、Y軸方向調
整用モータ235と、軸受236とY軸方向調整用モー
タ235の回転軸に接続しているねじが切られた回転軸
237とから構成される。上記X軸方向調整用モータ2
25およびY軸方向調整用モータ235は、サーボモー
タからなり、後述の制御回路からの信号、あるいはフッ
トスイッチ等によって駆動される
【0028】Y軸方向テーブル241は、一対のY軸方
向レール233、234上を摺動自在に取り付けられて
おり、また、回転自在に嵌合されているたとえば、ボー
ルネジ・ナット式可動部242と、切欠部243とが設
けられている。そして、当該切欠部243において、た
とえばガスバネ245等を備えた上下動可能な補助リフ
ト244が取り付けられている。また、Y軸方向テーブ
ル241には、椅子座板251が取り付けられている。
椅子座板251には、座部252と、肘当て253と、
フットアップ用クッション254とが取り付けられてい
る。さらに、椅子座板251の後部には、背もたれ26
1が上下動可能な状態で取り付けられている。背もたれ
261には、前後およびアオリ機構付背当て262と、
ショルダーガード263と、座高調整用モータ264
と、軸受265と、前記座高調整用モータ264に接続
されている回転軸266と、Z軸方向摺動部267、Y
軸方向止めナット268、定位固定リング調整部269
とが取り付けられている。また、定位固定リング調整部
269には、定位固定リング271が取り付けられてい
る。
【0029】図1に示す回転椅子用接地ベース111の
凹部122に取り付けられているメインモータ141の
フランジ142と調整部200の回転椅子用ベース21
1とが接続される。そして、回転椅子テーブル221に
取り付けたX軸方向調整用モータ225を図示されてい
ないたとえば、後述の制御回路あるいはフットスイッチ
等の押圧によって所定時間回転させることにより、可動
部232と一体になっているX軸方向テーブル231
は、X軸方向レール227上をX軸方向に摺動する。同
様にして、Y軸方向調整用モータ235を所定時間回転
させることにより、可動部242と一体になっているY
軸方向テーブル241は、Y軸方向レール233、23
4上をY軸方向に摺動する。さらに、回転椅子用ベース
211に取り付けられたZ軸方向調整用モータ213を
所定時間回転させることにより、回転椅子テーブル22
1は、一対のZ軸方向レール214、214′に沿って
上下動する。
【0030】背もたれ261は、患者が座部252に座
った後、患者の座高に合わせて座高調整用モータ264
を回転させる。前後およびアオリ機構付背当て262を
患者の背中の傾斜に合わす。定位固定リング271と患
者の患部との位置関係は、CTスキャン等によって予め
決められているので、定位固定リング271における患
部中心が調整部200の略回転中心となるように、調整
部200のX軸方向調整用モータ225、Y軸方向調整
用モータ235、Z軸方向調整用モータ213、Z軸方
向摺動部267、Y軸方向止めナット268、定位固定
リング調整部269等を調整しておく。
【0031】次に、図4および図5を参照しつつ座位照
射外科治療システムについて説明する。図4aおよび図
4bは本発明を説明するためのブロック構成図である。
図5は本発明を説明するためのフローチャートである。
先ず、回転椅子300(図3)は、電子線直線加速照射
装置41の下部に運搬される。この時、回転駆動部10
0(図1)の浮上式移動用キャスタ113は、下部に突
出されて、回転椅子300の移動を容易にする。回転椅
子300が所定位置に移動した後、前記浮上式移動用キ
ャスタ113は、回転椅子用接地ベース111の開口1
12内に収納されると、回転椅子300は、その位置に
固定される。ステップ51では、電子線直線加速照射装
置41の鉛直面内での回転中心と回転椅子300の水平
面内での回転中心とを一致させるために、回転椅子30
0の背もたれからセンサ311を備えた擬似定位装置4
2が取り付けられる。このセンサ311は、たとえばC
CDのようなものを使用するが、これに限定されるもの
ではない。
【0032】ステップ52では、電子線直線加速照射装
置41から擬似定位装置42のセンサ311に対して、
たとえばレーザー光線が照射される。このレーザー光線
の位置は、電子線直線加速照射装置41の回転中心と一
致する。擬似定位装置42におけるセンサ311は、レ
ーザー光線が照射された部分の電位に変化があり、これ
が出力信号として画像解析手段43に送られる。ステッ
プ53では、画像解析手段43が前記信号が擬似定位装
置42における座標位置のどこに存在するものであるか
を調べる。すなわち、前記画像解析手段43は、電子線
直線加速照射装置41から照射されるレーザー光線の位
置を表す信号と回転椅子300の回転中心位置を表す擬
似定位装置42の中心から出力する信号とのずれを演算
する。
【0033】ステップ54では、画像解析手段43によ
って演算された値を基にして制御回路44が回転椅子3
00の各摺動機構を調整するサーボモータを制御する信
号に変換される。すなわち、画像解析手段43によっ
て、電子線直線加速照射装置41の回転中心と回転椅子
300の回転中心とが一致するまで調整を続ける。以上
のように、ステップ51からステップ54までの調整を
自動的に行うことができる。また、この調整は、電子線
直線加速照射装置41が照射されるレーザー光線と回転
椅子の回転位置を示す信号とを画像表示手段46に表示
させ、この表示を見ながら、たとえばフットスイッチに
より回転椅子45の各摺動機構を制御することもでき
る。
【0034】上記のようにして、電子線直線加速照射装
置41と回転椅子45との回転中心を一致させた後、前
記回転椅子45の回転中心と患部の中心位置とを一致さ
せる。以下、患部の位置を特定する方法について説明す
る。ステップ55では、たとえば、図7(ロ)に示すヘ
ッド・リング721が、患者の頭蓋骨に頭蓋固定ピン7
26で固定される。ステップ56では、患部をCTスキ
ャンすることによって、ヘッド・リング721と患部中
心とのX軸方向およびY軸方向の位置関係が決定され
る。X軸方向とY軸方向以外にZ軸方向の位置関係を得
たい場合には、ヘッド・リング721に図8のローカラ
イザー装置830を取り付けることによってCTスキャ
ンを行う。
【0035】ステップ57では、前記CTスキャンによ
って得られた患部の座標位置を擬似定位装置42に設定
する。ステップ58では、患部中心と回転椅子300の
中心とが一致しない場合がある。そこで、患部の中心と
回転椅子の回転中心とが一致するか否かを調べる。ステ
ップ59では、患者を楽な姿勢で回転椅子300の回転
中心に移動させるために、図2に示されている調整部2
00のX軸方向調整用モータ225、Y軸方向調整用モ
ータ235、Z軸方向調整用モータ213を図示されて
いないフットスイッチ等の押圧により回転させる。回転
椅子の回転中心と患部の中心とが一致するまでこの操作
を続ける。CTスキャンによる患部の画像を画像表示手
段46に表示しておけば、画面を見ながら操作を素早く
行うことができる。さらに、前記と同様に自動的に回転
椅子300の摺動機構を制御することも可能である。
【0036】ステップ60では、ステップ58で患部中
心と回転椅子の回転中心とが一致した場合治療を開始す
る。すなわち、図6に示すごとく、電子線直線加速照射
装置63の放射線照射角度は、患部65の水平面前方を
0度とすると、たとえば、−45度から開始して図6に
示す患者61の後方の225度の位置まで回転する。こ
の回転角度はさらに広げて、全角で300度程度にする
こともできる。しかし、回転椅子62は、等角速度で回
転するため図6に示す患者61の後方まで回転する必要
はなく、−45度から開始し90度で終了しても同じで
ある。この時の回転椅子62の周速度は、患部65の中
心位置を通る鉛直線軸に1番遠い図6に示す0度付近で
速く、前記軸の真上では1番遅くなる。したがって、患
部65の中心位置の放射線ビーム64を単位時間当たり
に同じ分量照射するためには、電子線直線加速照射装置
63の回転速度を患部65の中心位置を通る鉛直線軸に
1番遠い図6に示す0度付近で遅く、前記軸の真上では
速くする必要がある。そして、電子線直線加速照射装置
63の回転速度を三角関数に基づいて制御するのが良
い。この速度制御は、コンピュータを使用して行うこと
もできるが、全角で135度の間を30分ないし40分
かけて移動する程度の速度であるから、この区間をたと
えば、6等分程度に分けて速度を少しずつ段階的に変え
ることもできる。このように電子線直線加速照射装置6
3の回転速度を制御すると、患部65の中心に照射され
る放射線ビーム64の量は一定になる。すなわち、ステ
ップ61では、設定された時間になるか否かを調べ、設
定時間になった場合、治療を終了する。また、電子線直
線加速照射装置63の回転は、放射線の照射量を一番多
くしたい図4に示す0度を中心にして、除々に回転の振
幅を増加させる往復運動を行なわせることができる。こ
の場合、0度付近は、電子線直線加速照射装置63の照
射回数が多く、図4に示す90度付近は照射回数が少な
い。このようにして、患部に対する放射線の照射量を調
整するが、電子線直線加速照射装置63の速度は、頭部
に対する線量分布を計算することによってコントロール
できる。
【0037】次に、図4bについて他の実施例を説明す
る。図4bに示す実施例と図4aに示す実施例との相違
点は、光線の代わりに電子線直線加速照射装置の放射中
心に着脱自在にCCDカメラを取り付けておく点にあ
る。すなわち、CCDカメラ421は、回転椅子の回転
中心が表示された擬似定位装置422を撮像し、この画
像を画像記憶手段423に記憶しておく。 また、CC
Dカメラ421は、定位装置を付けた患者の患部424
を定位装置ごと撮像し、この画像を前記同様に画像記憶
手段423に記憶しておく。さらに、CTスキャン装置
425は、定位装置を付けた患者の患部をスキャンし
て、患者の患部の位置が判る画像を画像記憶手段423
に記憶する。画像解析手段426は、前記各画像から電
子線直線加速照射装置の回転中心、回転椅子の回転中
心、および患部中心とが一致するために、回転椅子の各
摺動機構をどの様に制御すればよいのかを演算する。そ
して、この演算結果は、制御回路427により各摺動機
構の制御信号となる。上記制御は、回転椅子のX軸方向
およびY軸方向に移動する摺動機構428のみを制御す
ること、あるいは摺動機構428と、回転椅子の座部を
移動する摺動機構429との両者を制御することのいず
れも選択できる。また、画像解析手段426の演算結果
を画像表示手段430に表示させ、これを見ながら、手
動で各摺動機構を制御することもできる。
【0038】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがな
ければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たと
えば、頭部の腫瘍を一例として説明したが、頭部以外眼
窩部、耳鼻咽喉部あるいはその他の身体の一部に適用で
きることは言うまでもない。また、画像解析手段あるい
は制御回路等は、周知の技術であり、細部の詳細な説明
は、省略されているが公知技術によって構成できるもの
である。さらに、本実施例で使用したレーザービームの
代わりに、放射線と放射線センサ、赤外線と赤外線セン
サとの組み合わせとすることができる。CCDについて
も、同等の作用を行うものであれば、これに代えること
ができることはいうまでもない。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、患部の中心と回転椅子
の回転中心とを一致させる調整を自動的に行うことがで
きるので、治療を開始するまでの準備時間を短縮できる
ようになった。本発明によれば、患部の中心と回転椅子
の回転中心とを一致させる調整が人間によって行われず
に、電子的に制御できるので、調整ミスを少なくするこ
とができる。特に、上記調整の際に画像表示手段を見な
がら確認を行えばさらに調整ミスが少なくなる。本発明
によれば、治療時間中に患者の苦痛を軽減するような自
然で楽な姿勢を保持できるので、患者を入院させて治療
するだけでなく、通常の生活をしながら病院に通院して
治療することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 回転椅子の下部に当たる回転駆動部を説明す
るための図である。
【図2】 回転椅子の上部に当たる調整部を説明するた
めの図である。
【図3】 回転駆動部の上に調整部を載置した回転椅子
の外観を説明するための図である。
【図4a】 本発明を説明するためのブロック構成図で
ある。
【図4b】 本発明を説明するための他の実施例ブロッ
ク構成図である。
【図5】 本発明を説明するためのフローチャートであ
る。
【図6】 座位照射外科治療システムを説明するための
図である。
【図7】 頭部固定装置説明図で、(イ)はその上面
図、(ロ)はその斜視図である。
【図8】 ローカライザー装置を説明するための図であ
る。
【図9】 患部の中心位置を得るために行うCTスキャ
ンの説明図である。
【図10】 シュミレーション装置を説明するための図
である。
【符号の説明】
41・・・電子線直線加速照射装置 42・・・センサを備えた擬似定位装置 43・・・画像解析手段 44・・・
制御回路 45・・・X軸、Y軸方向に移動する摺動機構を備えた
回転椅子 46・・・画像表示手段 421・・・CCDカメラ 425・・・CTスキャン装置 429・・・X軸、Y軸、Z軸方向に移動する摺動機構
を備えた回転椅子の座部 100・・・回転駆動部 222・・
・摺動凹部 200・・・調整部 223・・
・軸受 300・・・回転椅子 224・・
・軸受 111・・・回転椅子用接地ベース 225・・・X軸方向調整用モー 112・・・開口 タ 113・・・浮上式移動用キャスタ 226・・
・回転軸 114・・・X軸方向調整用モータ 227・・
・X軸方向レール 115・・・軸受 231・・
・X軸方向テーブル 116・・・軸受 232・・
・可動部 117・・・X軸方向レール 233・・
・Y軸方向レール 118・・・可動シリンダ 234・・
・Y軸方向レール 119・・・ローラー 235・・・Y軸方向調整用モー 120・・・回転軸 タ 121・・・X軸─Y軸可動フランジ 236・・
・軸受 122・・・凹部 237・・
・回転軸 123・・・摺動凹部 241・・
・Y軸方向テーブル 124・・・可動部 242・・
・可動部 130・・・回転軸 243・・
・切欠部 131・・・X軸テーブル 244・・
・補助リフト 132・・・可動部 245・・
・ガスバネ 133・・・Y軸方向レール 251・・
・椅子座板 134・・・軸受 252・・
・座部 135・・・軸受 253・・
・肘当て 136・・・Y軸方向調整用モータ 254・・・フットアップ用クッ 137・・・摺動凹部 ション 141・・・メインモータ 261・・
・背もたれ 142・・・フランジ 262・・・前後およびアオリ 143・・・ケーブル用中空 機構付背当て 211・・・回転椅子用べース 263・・
・ショルダーガード 212・・・防護カバー 264・・
・座高調整用モータ 213・・・Z軸方向調整用モー 265・・
・軸受 タ 266・・・回転軸 214・・・Z軸方向レール 267・・
・Z軸方向摺動部 215・・・軸受 268・・
・Y軸方向止めナット 216・・・回転軸 269・・・定位固定リング調整 221・・・回転椅子テーブル 部 271・・・定位固定リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−111540(JP,A) 特開 平5−111541(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患部を中心にした垂直面内を回転しなが
    ら放射線を照射する電子線直線加速照射装置と、上記患
    部の中心を通る鉛直線軸を中心にした水平面内を回転す
    る回転椅子とからなる座位照射外科治療システムにおけ
    る回転椅子の自動調整装置において、 前記回転椅子の回転中心と前記電子線直線加速照射装置
    の照射中心とを一致させるために回転中心をX軸方向、
    およびY軸方向に移動させる第1および第2の摺動機構
    と、患部の中心と回転椅子の回転中心とを一致させるた
    めに座部をX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動
    させる第3ないし第5の摺動機構とを備えた回転椅子
    と、 前記電子線直線加速照射装置から発射された光線を受光
    するセンサを設けると共に、前記回転椅子の中心位置に
    取り付けられた定位装置と、 当該定位装置のセンサによって得られた電子線直線加速
    照射装置の回転中心と前記回転椅子の回転中心とを画像
    によって解析し、両者の回転中心のずれを演算する画像
    解析手段と、 当該画像解析手段によって得られた値に基づいて前記回
    転椅子の摺動機構を自動的に制御する制御回路と、 を備えたことを特徴とする座位照射外科治療システムに
    おける回転椅子の自動調整装置。
  2. 【請求項2】 電子線直線加速照射装置の放射中心に取
    り付けられ、回転椅子の回転中心を撮像するCCDカメ
    ラと、 当該CCDカメラによって撮像された回転椅子の中心画
    像に基づいて電子線直線加速照射装置の回転中心と回転
    椅子の回転中心とを自動的に一致させるための画像解析
    手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1の座位照射外科治療
    システムにおける回転椅子の自動調整装置。
  3. 【請求項3】 電子線直線加速照射装置の放射中心に取
    り付けられ、回転椅子の回転中心および定位装置を付け
    た患者を撮像するCCDカメラと、 当該CCDカメラによって撮像された回転椅子の中心画
    像、定位装置を付けた患者の画像、およびCTスキャン
    によって得られた患部の画像に基づいて電子線直線加速
    照射装置の回転中心と回転椅子の回転中心、および回転
    椅子の回転中心と患部の中心とを自動的に一致させるた
    めの画像解析手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1の座位照射外科治療
    システムにおける回転椅子の自動調整装置。
JP30268891A 1991-10-23 1991-10-23 座位照射外科治療システムにおける回転椅子の自動調整装置 Expired - Lifetime JPH0626612B2 (ja)

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