JPH05123409A - 座位照射外科治療システムにおける回転椅子 - Google Patents
座位照射外科治療システムにおける回転椅子Info
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- JPH05123409A JPH05123409A JP31855991A JP31855991A JPH05123409A JP H05123409 A JPH05123409 A JP H05123409A JP 31855991 A JP31855991 A JP 31855991A JP 31855991 A JP31855991 A JP 31855991A JP H05123409 A JPH05123409 A JP H05123409A
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- chair
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】 患部の形状が球形以外でも、球形の患部の
場合と同様に、患部全体に平均して放射線を照射する。 【構 成】 患部を中心にした垂直面内を回転しながら
放射線を照射する電子線直線加速照射装置を用いた座位
照射外科治療システムにおける回転椅子で、電子線直線
加速照射装置と回転椅子との回転中心を一致させるため
の第1および第2摺動機構と、患者が座る座部を移動さ
せて患部の中心と回転椅子の回転中心とを一致させるた
めの第3ないし第5摺動機構とを備えている。画像解析
手段は、患部をCTスキャンすることによって得られた
画像情報に基づいて、患部の位置および形状を解析し、
この解析情報に基づいて、患部の全ての部分に平均して
前記電子線直線加速照射装置からの放射線が照射するよ
うに前記第3ないし第5摺動機構を制御する。
場合と同様に、患部全体に平均して放射線を照射する。 【構 成】 患部を中心にした垂直面内を回転しながら
放射線を照射する電子線直線加速照射装置を用いた座位
照射外科治療システムにおける回転椅子で、電子線直線
加速照射装置と回転椅子との回転中心を一致させるため
の第1および第2摺動機構と、患者が座る座部を移動さ
せて患部の中心と回転椅子の回転中心とを一致させるた
めの第3ないし第5摺動機構とを備えている。画像解析
手段は、患部をCTスキャンすることによって得られた
画像情報に基づいて、患部の位置および形状を解析し、
この解析情報に基づいて、患部の全ての部分に平均して
前記電子線直線加速照射装置からの放射線が照射するよ
うに前記第3ないし第5摺動機構を制御する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、患者が楽な座位のまま
放射線照射外科治療を行える電子線直線加速照射装置を
使用した座位照射外科治療システムにおける回転椅子に
関するものである。 特に、本発明は、患部の形状が円
形以外、たとえば、楕円形や複雑な形状をした患部に適
用することができる座位照射外科治療システムにおける
回転椅子を提供するものである。近年、たとえば、腫
瘍、あるいは動静脈奇形等の患部(以下、本明細書では
放射線の治療対象になる患部を単に患部という)を外科
手術により治療するのではなく、x線、γ線等の電離放
射線(以下、本明細書では、治療に使用される全ての電
離放射線を単に放射線という)を照射して患部の細胞組
織を化学的に変質させる治療が進んできた。このような
患部は、必ずしも円形なものだけであるとは限らない。
放射線照射外科治療を行える電子線直線加速照射装置を
使用した座位照射外科治療システムにおける回転椅子に
関するものである。 特に、本発明は、患部の形状が円
形以外、たとえば、楕円形や複雑な形状をした患部に適
用することができる座位照射外科治療システムにおける
回転椅子を提供するものである。近年、たとえば、腫
瘍、あるいは動静脈奇形等の患部(以下、本明細書では
放射線の治療対象になる患部を単に患部という)を外科
手術により治療するのではなく、x線、γ線等の電離放
射線(以下、本明細書では、治療に使用される全ての電
離放射線を単に放射線という)を照射して患部の細胞組
織を化学的に変質させる治療が進んできた。このような
患部は、必ずしも円形なものだけであるとは限らない。
【0002】
【従来の技術】たとえば、脳腫瘍の治療は、患者をベッ
ドに寝かせた状態で、CTスキャンにより腫瘍位置を探
し、その患部に対して放射線を照射することにより行っ
ていた。放射線は、患部以外の細胞組織も破壊するの
で、電子線直線加速照射装置を垂直面内で扇形に移動し
て、放射線の照射量が患部以外の細胞に与える影響を軽
減していた。そして、電子線直線加速照射装置からの放
射線を患者の患部に対して毎日1ないし2分照射し、こ
れを数週間繰り返すことにより患部の細胞組織を化学的
に変質させる治療が行われていた。患部の中心位置と電
子線直線加速照射装置の回転中心とが一致しない場合に
は、放射線の照射領域を不正確にするため、患部以外の
正常な組織を損傷する恐れがある。したがって、CTで
スキャンした時の患部の位置と、電子線直線加速照射装
置が狙う放射線の照射位置とは、僅かのずれも許されな
い。そこで、本出願人は、患者の寝ているベッドを回動
する代わりに、患者の座っている椅子を回転する座位診
療システム(たとえば、特願平1−210059号)を
提案した。
ドに寝かせた状態で、CTスキャンにより腫瘍位置を探
し、その患部に対して放射線を照射することにより行っ
ていた。放射線は、患部以外の細胞組織も破壊するの
で、電子線直線加速照射装置を垂直面内で扇形に移動し
て、放射線の照射量が患部以外の細胞に与える影響を軽
減していた。そして、電子線直線加速照射装置からの放
射線を患者の患部に対して毎日1ないし2分照射し、こ
れを数週間繰り返すことにより患部の細胞組織を化学的
に変質させる治療が行われていた。患部の中心位置と電
子線直線加速照射装置の回転中心とが一致しない場合に
は、放射線の照射領域を不正確にするため、患部以外の
正常な組織を損傷する恐れがある。したがって、CTで
スキャンした時の患部の位置と、電子線直線加速照射装
置が狙う放射線の照射位置とは、僅かのずれも許されな
い。そこで、本出願人は、患者の寝ているベッドを回動
する代わりに、患者の座っている椅子を回転する座位診
療システム(たとえば、特願平1−210059号)を
提案した。
【0003】従来例における座位照射外科治療システム
について図6を参照しつつ説明する。図6は座位照射外
科治療システムを説明するための図である。図6におい
て、患者61は、回転椅子62に座って電子線直線加速
照射装置63から放射線ビーム64の照射を患部65の
中心に向かって受けている状態を示す。この時の放射線
ビーム64の照射中心での照射野は、たとえば直径3m
m以上任意の大きさにすることができる。背もたれ66
の角度を変えることにより、また頭部固定装置の固定部
67の調整により、頭部固定装置68は、回転椅子62
の所定位置に取り付けられる。上記取り付けの調整は、
患部の中心位置を通る鉛直線軸を中心として、等角速度
で回転椅子62を回転できるように調整する。回転椅子
62の回転角速度は、たとえば、毎秒1/2回転程度で
あるが、任意の回転数にすることができる。この場合、
回転椅子62に座る患者61は、等角速度で回るため、
目が回ることはない。また、前記電子線直線加速照射装
置63の回転中心は、前記患部65の中心位置を通る鉛
直面内で、前記患部65の中心を軸に回転するように調
整する。さらに、長い時間患者61を疲労させずに放射
線の照射を可能にする顎固定装置69等が設けられてい
る。
について図6を参照しつつ説明する。図6は座位照射外
科治療システムを説明するための図である。図6におい
て、患者61は、回転椅子62に座って電子線直線加速
照射装置63から放射線ビーム64の照射を患部65の
中心に向かって受けている状態を示す。この時の放射線
ビーム64の照射中心での照射野は、たとえば直径3m
m以上任意の大きさにすることができる。背もたれ66
の角度を変えることにより、また頭部固定装置の固定部
67の調整により、頭部固定装置68は、回転椅子62
の所定位置に取り付けられる。上記取り付けの調整は、
患部の中心位置を通る鉛直線軸を中心として、等角速度
で回転椅子62を回転できるように調整する。回転椅子
62の回転角速度は、たとえば、毎秒1/2回転程度で
あるが、任意の回転数にすることができる。この場合、
回転椅子62に座る患者61は、等角速度で回るため、
目が回ることはない。また、前記電子線直線加速照射装
置63の回転中心は、前記患部65の中心位置を通る鉛
直面内で、前記患部65の中心を軸に回転するように調
整する。さらに、長い時間患者61を疲労させずに放射
線の照射を可能にする顎固定装置69等が設けられてい
る。
【0004】電子線直線加速照射装置63の放射線照射
角度は、図6に示すごとく、患部65の水平面前方を0
度とすると、たとえば、−45度から開始して、図6に
おける患者61の後方225度の位置まで回転する。こ
の回転角度はさらに広げて、全角で300度程度にする
こともできる。しかし、回転椅子62は、等角速度で回
転するため図6に示す後方まで回転する必要はなく、−
45度から開始し90度で終了しても同じである。この
時の回転椅子62の周速度は、患部65の中心位置を通
る鉛直線軸に1番遠い図6に示す0度付近で速く、前記
軸の真上では1番遅くなる。したがって、患部65の中
心位置の放射線ビーム64を単位時間当たりに同じ分量
照射するためには、電子線直線加速照射装置63の回転
速度を患部65の中心位置を通る鉛直線軸に1番遠い図
6に示す0度付近で遅く、前記軸の真上では速くする必
要がある。そして、電子線直線加速照射装置63の回転
速度を三角関数に基づいて制御するのが良い。この速度
制御は、コンピュータを使用して行うこともできるが、
全角で135度の間を30分ないし40分かけて移動す
る程度の速度であるから、この区間をたとえば、6等分
程度に分けて速度を少しずつ段階的に変えることもでき
る。このように電子線直線加速照射装置63の回転速度
を制御すると、患部65の中心に照射される放射線ビー
ム64の量は一定になる。
角度は、図6に示すごとく、患部65の水平面前方を0
度とすると、たとえば、−45度から開始して、図6に
おける患者61の後方225度の位置まで回転する。こ
の回転角度はさらに広げて、全角で300度程度にする
こともできる。しかし、回転椅子62は、等角速度で回
転するため図6に示す後方まで回転する必要はなく、−
45度から開始し90度で終了しても同じである。この
時の回転椅子62の周速度は、患部65の中心位置を通
る鉛直線軸に1番遠い図6に示す0度付近で速く、前記
軸の真上では1番遅くなる。したがって、患部65の中
心位置の放射線ビーム64を単位時間当たりに同じ分量
照射するためには、電子線直線加速照射装置63の回転
速度を患部65の中心位置を通る鉛直線軸に1番遠い図
6に示す0度付近で遅く、前記軸の真上では速くする必
要がある。そして、電子線直線加速照射装置63の回転
速度を三角関数に基づいて制御するのが良い。この速度
制御は、コンピュータを使用して行うこともできるが、
全角で135度の間を30分ないし40分かけて移動す
る程度の速度であるから、この区間をたとえば、6等分
程度に分けて速度を少しずつ段階的に変えることもでき
る。このように電子線直線加速照射装置63の回転速度
を制御すると、患部65の中心に照射される放射線ビー
ム64の量は一定になる。
【0005】患部の位置を決めるために、患者は、たと
えばリング状の定位装置を頭部に装着する。上記定位装
置には、図示されていない頭蓋固定ピンが取り付けられ
ており、このピンが局部麻酔をかけた患者の頭蓋部に食
い込み固定される。このような状態で、CTスキャンを
行なうと、頭蓋固定ピンの位置は、定位装置内のX軸、
Y軸およびZ軸座標の基準となる。このようにして、患
部の座標位置が決定される。
えばリング状の定位装置を頭部に装着する。上記定位装
置には、図示されていない頭蓋固定ピンが取り付けられ
ており、このピンが局部麻酔をかけた患者の頭蓋部に食
い込み固定される。このような状態で、CTスキャンを
行なうと、頭蓋固定ピンの位置は、定位装置内のX軸、
Y軸およびZ軸座標の基準となる。このようにして、患
部の座標位置が決定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記座位照射外科治療
システムでは、回転椅子の水平方向の回転中心と電子線
直線加速照射装置の垂直面内での回転中心とが一致する
ようになっている。すなわち、患部の形状は、球形であ
ることを前提として、回転椅子と電子線直線加速照射装
置とを回転させている。しかし、患部は、球形のものも
あるが、断面が楕円形あるいは複雑な形状である場合が
多い。このような場合、患部を複数の球形であると仮定
して、複数回に分けて治療を行わねばならない。座位照
射外科治療システムは、前述のごとく、一回の治療に3
0分ないし40分かかる。そのため、上記のように患部
を複数回に分けて治療することは、患部の形状によって
不可能である。
システムでは、回転椅子の水平方向の回転中心と電子線
直線加速照射装置の垂直面内での回転中心とが一致する
ようになっている。すなわち、患部の形状は、球形であ
ることを前提として、回転椅子と電子線直線加速照射装
置とを回転させている。しかし、患部は、球形のものも
あるが、断面が楕円形あるいは複雑な形状である場合が
多い。このような場合、患部を複数の球形であると仮定
して、複数回に分けて治療を行わねばならない。座位照
射外科治療システムは、前述のごとく、一回の治療に3
0分ないし40分かかる。そのため、上記のように患部
を複数回に分けて治療することは、患部の形状によって
不可能である。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、患部の形状が球形以外でも、球形の患部の
場合と同様に、患部全体に平均して放射線を照射する座
位照射外科治療システムにおける回転椅子を提供するこ
とを目的とする。
めのもので、患部の形状が球形以外でも、球形の患部の
場合と同様に、患部全体に平均して放射線を照射する座
位照射外科治療システムにおける回転椅子を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
(第1発明)前記目的を達成するために、本発明の座位
照射外科治療システムにおける回転椅子は、患部を中心
にした垂直面内を回転しながら放射線を照射する電子線
直線加速照射装置と、上記患部の中心を通る鉛直線軸を
中心にした水平面内を回転する回転椅子(図3の30
0)とからなり、回転椅子の回転中心と前記電子線直線
加速照射装置の照射中心とを一致させるために回転椅子
の回転中心をX軸方向およびY軸方向に移動させる第1
および第2摺動機構(図1の114、115、116、
120、132、117、137、および130、13
4、135、136、124、133、123)と、回
転椅子の回転中心を患部の形状に合うように座部をX軸
方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動させる第3ない
し第5摺動機構(図2の223、224、225、22
6、232、227、および235、236、237、
242、233、234)と、患部をCTスキャンする
ことによって得られた画像情報に基づいて、患部の位置
および形状を解析する画像情報解析手段(図4の41
4)と、当該画像情報解析手段(414)によって解析
された患部の位置および形状に関する情報に基づいて、
患部の全ての部分に平均して前記電子線直線加速照射装
置からの放射線が照射するように前記第3ないし第5摺
動機構を制御する制御手段(図4の415)とから構成
される。
照射外科治療システムにおける回転椅子は、患部を中心
にした垂直面内を回転しながら放射線を照射する電子線
直線加速照射装置と、上記患部の中心を通る鉛直線軸を
中心にした水平面内を回転する回転椅子(図3の30
0)とからなり、回転椅子の回転中心と前記電子線直線
加速照射装置の照射中心とを一致させるために回転椅子
の回転中心をX軸方向およびY軸方向に移動させる第1
および第2摺動機構(図1の114、115、116、
120、132、117、137、および130、13
4、135、136、124、133、123)と、回
転椅子の回転中心を患部の形状に合うように座部をX軸
方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動させる第3ない
し第5摺動機構(図2の223、224、225、22
6、232、227、および235、236、237、
242、233、234)と、患部をCTスキャンする
ことによって得られた画像情報に基づいて、患部の位置
および形状を解析する画像情報解析手段(図4の41
4)と、当該画像情報解析手段(414)によって解析
された患部の位置および形状に関する情報に基づいて、
患部の全ての部分に平均して前記電子線直線加速照射装
置からの放射線が照射するように前記第3ないし第5摺
動機構を制御する制御手段(図4の415)とから構成
される。
【0009】(第2発明)第2発明の座位照射外科治療
システムにおける回転椅子の第3ないし第5摺動機構を
制御する制御手段(415)は、患部の形状を記憶した
擬似定位装置を基にしてシミュレーション手段(図4の
419)によってシミュレーションされている。
システムにおける回転椅子の第3ないし第5摺動機構を
制御する制御手段(415)は、患部の形状を記憶した
擬似定位装置を基にしてシミュレーション手段(図4の
419)によってシミュレーションされている。
【0010】
(第1発明)電子線直線加速照射装置は、患部の略中心
を通る垂直面内を回転しながら患部に放射線を照射す
る。一方、患者は、座った状態で放射線の治療を受ける
ことができるように、患者の座る椅子は、患部の略中心
を通る鉛直線軸を中心にしてX軸方向、Y軸方向、およ
びZ軸方向に摺動しながら回転できるような構造になっ
ている。すなわち、回転椅子は、電子線直線加速照射装
置の回転中心になるように運搬され、その場で固定され
る。そして、上記回転椅子に備えられているX軸方向お
よびY軸方向の摺動機構(第1および第2摺動機構)に
よって、電子線直線加速照射装置の回転中心と回転椅子
の回転中心とが一致するように微調整される。
を通る垂直面内を回転しながら患部に放射線を照射す
る。一方、患者は、座った状態で放射線の治療を受ける
ことができるように、患者の座る椅子は、患部の略中心
を通る鉛直線軸を中心にしてX軸方向、Y軸方向、およ
びZ軸方向に摺動しながら回転できるような構造になっ
ている。すなわち、回転椅子は、電子線直線加速照射装
置の回転中心になるように運搬され、その場で固定され
る。そして、上記回転椅子に備えられているX軸方向お
よびY軸方向の摺動機構(第1および第2摺動機構)に
よって、電子線直線加速照射装置の回転中心と回転椅子
の回転中心とが一致するように微調整される。
【0011】その後、患者が回転椅子に座った状態で、
回転椅子の座部は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の摺
動機構によって、予めCTスキャンによって位置決めさ
れている患部の形状に応じて放射線が照射されるように
回転しながら移動する。このような状態で、電子線直線
加速照射装置から放射される放射線ビームは、前記電子
線直線加速照射装置が回転する垂直面内を通る鉛直線軸
を中心としてX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に摺動しな
がら患部の形状に応じて照射される。したがって、患部
に常時放射線ビームが照射されているが、その他の正常
な細胞部分の被爆量は、非常に少なくなり、ほとんど問
題がない。そして、上記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向
の摺動機構を制御する制御手段の制御量は、実際に患部
をCTスキャンすることによって得られた画像情報と、
回転椅子の座部を上記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に
動かした際に、電子線直線加速照射装置からの放射線が
当たる擬似定位装置からの画像情報とを画像解析手段が
解析した結果によって決められる。
回転椅子の座部は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の摺
動機構によって、予めCTスキャンによって位置決めさ
れている患部の形状に応じて放射線が照射されるように
回転しながら移動する。このような状態で、電子線直線
加速照射装置から放射される放射線ビームは、前記電子
線直線加速照射装置が回転する垂直面内を通る鉛直線軸
を中心としてX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に摺動しな
がら患部の形状に応じて照射される。したがって、患部
に常時放射線ビームが照射されているが、その他の正常
な細胞部分の被爆量は、非常に少なくなり、ほとんど問
題がない。そして、上記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向
の摺動機構を制御する制御手段の制御量は、実際に患部
をCTスキャンすることによって得られた画像情報と、
回転椅子の座部を上記X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に
動かした際に、電子線直線加速照射装置からの放射線が
当たる擬似定位装置からの画像情報とを画像解析手段が
解析した結果によって決められる。
【0012】たとえば、患部の形状およびその位置は、
CTスキャンによって定位装置からの座標が決まり、こ
の座標情報が画像解析手段に入力される。一方、X軸方
向、Y軸方向、Z軸方向に移動しながら回転する回転椅
子の座部に取り付けられた擬似定位装置に備えられたセ
ンサに当たる電子線直線加速照射装置からの放射線は、
その照射される範囲の座標情報が画像解析手段に入力さ
れる。上記二つの画像情報は、画像解析手段によって比
較され、両者が一致するように制御手段を働かす。した
がって、電子線直線加速照射装置から発射される放射線
は、回転椅子に座っている患者の患部の形状に応じた範
囲を照射する。患部が比較的単純な断面楕円形などは、
前記画像解析手段により回転椅子を制御する制御手段の
制御値を決めることができる。
CTスキャンによって定位装置からの座標が決まり、こ
の座標情報が画像解析手段に入力される。一方、X軸方
向、Y軸方向、Z軸方向に移動しながら回転する回転椅
子の座部に取り付けられた擬似定位装置に備えられたセ
ンサに当たる電子線直線加速照射装置からの放射線は、
その照射される範囲の座標情報が画像解析手段に入力さ
れる。上記二つの画像情報は、画像解析手段によって比
較され、両者が一致するように制御手段を働かす。した
がって、電子線直線加速照射装置から発射される放射線
は、回転椅子に座っている患者の患部の形状に応じた範
囲を照射する。患部が比較的単純な断面楕円形などは、
前記画像解析手段により回転椅子を制御する制御手段の
制御値を決めることができる。
【0013】(第2発明)患部の形状は、球形や断面楕
円形のもの以外に複雑なものがある。このような場合に
は、CTスキャンによって得られた実際の患部の形状を
表す座標情報と、回転椅子を3次元に動かしながら擬似
定位装置から得られた放射線の出力座標情報が画像解析
手段によって比較され、たとえば画像表示手段に表示さ
れる。この画像表示手段に表示された情報をモニターと
して見ながら、シミュレーション手段でシミュレーショ
ンを行なう。上記シミュレーションによって、回転椅子
の摺動機構は、複雑な形状の患部に応じて放射線が照射
されるように制御される。
円形のもの以外に複雑なものがある。このような場合に
は、CTスキャンによって得られた実際の患部の形状を
表す座標情報と、回転椅子を3次元に動かしながら擬似
定位装置から得られた放射線の出力座標情報が画像解析
手段によって比較され、たとえば画像表示手段に表示さ
れる。この画像表示手段に表示された情報をモニターと
して見ながら、シミュレーション手段でシミュレーショ
ンを行なう。上記シミュレーションによって、回転椅子
の摺動機構は、複雑な形状の患部に応じて放射線が照射
されるように制御される。
【0014】
【実 施 例】先ず、本発明に適用する回転椅子につい
て説明する。図1は回転椅子の下部に当たる回転駆動部
を説明するための図である。図2は回転椅子の上部に当
たる調整部を説明するための図である。図3は回転駆動
部の上に調整部を載置した回転椅子の外観を説明するた
めの図である。先ず、図1により回転駆動部100につ
いて説明する。回転駆動部100は、回転椅子用接地ベ
ース111と、X軸─Y軸可動フランジ121と、X軸
テーブル131とから構成されている。回転椅子用接地
ベース111には、たとえば4箇所(図1では3箇所が
見えている)に開口112が形成されている。また、回
転椅子用接地ベース111の上には、4個(開口112
に対応した数)の浮上式移動用キャスタ113と、X軸
方向調整用モータ114と、軸受115、116と、2
本のX軸方向レール117(図1では一方のレールだけ
が見える)とが固定されている。そして、浮上式移動用
キャスタ113は、可動シリンダ118によってローラ
ー119を前記開口112から回転椅子用接地ベース1
11の外部に突出させたり、あるいは収納することがで
きる。すなわち、浮上式移動用キャスタ113のローラ
ー119を回転椅子用接地ベース111の開口112か
ら可動シリンダ118によって突出させた場合、回転駆
動部100は、移動可能であり、ローラー119を収納
させた場合、回転駆動部100は、固定されて移動不可
能になる。
て説明する。図1は回転椅子の下部に当たる回転駆動部
を説明するための図である。図2は回転椅子の上部に当
たる調整部を説明するための図である。図3は回転駆動
部の上に調整部を載置した回転椅子の外観を説明するた
めの図である。先ず、図1により回転駆動部100につ
いて説明する。回転駆動部100は、回転椅子用接地ベ
ース111と、X軸─Y軸可動フランジ121と、X軸
テーブル131とから構成されている。回転椅子用接地
ベース111には、たとえば4箇所(図1では3箇所が
見えている)に開口112が形成されている。また、回
転椅子用接地ベース111の上には、4個(開口112
に対応した数)の浮上式移動用キャスタ113と、X軸
方向調整用モータ114と、軸受115、116と、2
本のX軸方向レール117(図1では一方のレールだけ
が見える)とが固定されている。そして、浮上式移動用
キャスタ113は、可動シリンダ118によってローラ
ー119を前記開口112から回転椅子用接地ベース1
11の外部に突出させたり、あるいは収納することがで
きる。すなわち、浮上式移動用キャスタ113のローラ
ー119を回転椅子用接地ベース111の開口112か
ら可動シリンダ118によって突出させた場合、回転駆
動部100は、移動可能であり、ローラー119を収納
させた場合、回転駆動部100は、固定されて移動不可
能になる。
【0015】X軸─Y軸可動フランジ121は、裁頭円
錐形をしており、その上部に凹部122が、また、下部
に摺動凹部123と、可動部124とが形成されてい
る。また、X軸テーブル131は、下部に2個の可動部
132(図1では1個だけが見える)と、前記X軸方向
レール117に沿って摺動する摺動凹部137(図1で
は1個だけが見える)とを、また、上部に2本のY軸方
向レール133と、軸受134、135と、Y軸方向調
整用モータ136とが取り付けられている。さらに、前
記X軸─Y軸可動フランジ121の凹部122には、メ
インモータ141が嵌合されている。そして、このメイ
ンモータ141は、モータの回転子自体が回転する直動
式のものである。そして、この回転子には、フランジ1
42と電源および制御用配線を通すケーブル用中空14
3とが形成されている。また、メインモータ141は、
フラット状サーボモータで、回転部分にある回転速度検
出器により回転速度を検出し、この回転速度に基づいて
図示されていない制御回路がメインモータ141の回転
速度を一定にしている。
錐形をしており、その上部に凹部122が、また、下部
に摺動凹部123と、可動部124とが形成されてい
る。また、X軸テーブル131は、下部に2個の可動部
132(図1では1個だけが見える)と、前記X軸方向
レール117に沿って摺動する摺動凹部137(図1で
は1個だけが見える)とを、また、上部に2本のY軸方
向レール133と、軸受134、135と、Y軸方向調
整用モータ136とが取り付けられている。さらに、前
記X軸─Y軸可動フランジ121の凹部122には、メ
インモータ141が嵌合されている。そして、このメイ
ンモータ141は、モータの回転子自体が回転する直動
式のものである。そして、この回転子には、フランジ1
42と電源および制御用配線を通すケーブル用中空14
3とが形成されている。また、メインモータ141は、
フラット状サーボモータで、回転部分にある回転速度検
出器により回転速度を検出し、この回転速度に基づいて
図示されていない制御回路がメインモータ141の回転
速度を一定にしている。
【0016】前記X軸方向調整用モータ114の回転軸
に接続されているネジが切られた回転軸120は、軸受
115、116によって支持されていると共に、X軸テ
ーブル131の下部に形成されているボールネジ・ナッ
ト式可動部132が回転自在に嵌合されている。したが
って、前記X軸方向調整用モータ114に接続されてい
る回転軸120は、カップリングによって所定の回転数
に落とされて回転することにより、可動部132がX軸
方向に移動する。この時、後述のX軸テーブル131
は、回転椅子用接地ベース111上に設けられたX軸方
向レール117上を摺動自在に移動する。また、上記X
軸方向レール117は、X軸テーブル131の下部に設
けられた一対の摺動凹部137(図1では一方が見え
る)に摺動自在に嵌合されると共に、X軸方向の移動を
滑らかで正確に行なうものである。
に接続されているネジが切られた回転軸120は、軸受
115、116によって支持されていると共に、X軸テ
ーブル131の下部に形成されているボールネジ・ナッ
ト式可動部132が回転自在に嵌合されている。したが
って、前記X軸方向調整用モータ114に接続されてい
る回転軸120は、カップリングによって所定の回転数
に落とされて回転することにより、可動部132がX軸
方向に移動する。この時、後述のX軸テーブル131
は、回転椅子用接地ベース111上に設けられたX軸方
向レール117上を摺動自在に移動する。また、上記X
軸方向レール117は、X軸テーブル131の下部に設
けられた一対の摺動凹部137(図1では一方が見え
る)に摺動自在に嵌合されると共に、X軸方向の移動を
滑らかで正確に行なうものである。
【0017】前記Y軸方向調整用モータ136の回転軸
に接続されているネジが切られた回転軸130は、軸受
134、135によって支持されていると共に、X軸─
Y軸可動フランジ121の下部に形成されているボール
ネジ・ナット式可動部124が回転自在に嵌合されてい
る。したがって、前記Y軸方向調整用モータ136に接
続されている回転軸130は、カップリングによって所
定の回転数に落とされて回転することにより、可動部1
24がY軸方向に移動する。この時、X軸─Y軸可動フ
ランジ121は、X軸テーブル131に設けられた一対
のY軸方向レール133上を摺動自在に移動する。ま
た、上記Y軸方向レール133は、X軸─Y軸可動フラ
ンジ121の下部に設けられた一対の摺動凹部123に
摺動自在に嵌合されると共に、Y軸方向の移動を滑らか
で正確に行うものである。
に接続されているネジが切られた回転軸130は、軸受
134、135によって支持されていると共に、X軸─
Y軸可動フランジ121の下部に形成されているボール
ネジ・ナット式可動部124が回転自在に嵌合されてい
る。したがって、前記Y軸方向調整用モータ136に接
続されている回転軸130は、カップリングによって所
定の回転数に落とされて回転することにより、可動部1
24がY軸方向に移動する。この時、X軸─Y軸可動フ
ランジ121は、X軸テーブル131に設けられた一対
のY軸方向レール133上を摺動自在に移動する。ま
た、上記Y軸方向レール133は、X軸─Y軸可動フラ
ンジ121の下部に設けられた一対の摺動凹部123に
摺動自在に嵌合されると共に、Y軸方向の移動を滑らか
で正確に行うものである。
【0018】以上のような構成の回転椅子用接地ベース
111上に載置されたX軸─Y軸可動フランジ121
は、X軸方向調整用モータ114あるいはY軸方向調整
用モータ136の図示されていない、たとえばフットス
イッチ等を押すことによりX軸およびY軸方向に微調整
が行われる。そして、これらの調整により、X軸─Y軸
可動フランジ121の凹部122に設けられたメインモ
ータ141の回転中心が電子線直線加速照射装置の回転
中心と一致させられる。
111上に載置されたX軸─Y軸可動フランジ121
は、X軸方向調整用モータ114あるいはY軸方向調整
用モータ136の図示されていない、たとえばフットス
イッチ等を押すことによりX軸およびY軸方向に微調整
が行われる。そして、これらの調整により、X軸─Y軸
可動フランジ121の凹部122に設けられたメインモ
ータ141の回転中心が電子線直線加速照射装置の回転
中心と一致させられる。
【0019】次に、図2を参照しつつ調整部200につ
いて説明する。図2において、回転椅子用ベース211
は、図では見えない回転駆動部100が挿入される裁頭
円錐形の凹部と、患者の脚部を置く部分を残して略裁頭
円錐形をした防護カバー212とが取り付けられてい
る。また、回転椅子用ベース211には、Z軸方向調整
用モータ213と、一対のZ軸方向レール214、21
4′と、Z軸方向調整用モータ213の軸受215とが
取り付けられている。
いて説明する。図2において、回転椅子用ベース211
は、図では見えない回転駆動部100が挿入される裁頭
円錐形の凹部と、患者の脚部を置く部分を残して略裁頭
円錐形をした防護カバー212とが取り付けられてい
る。また、回転椅子用ベース211には、Z軸方向調整
用モータ213と、一対のZ軸方向レール214、21
4′と、Z軸方向調整用モータ213の軸受215とが
取り付けられている。
【0020】回転椅子テーブル221は、前記Z軸方向
レール214、214′を摺動する摺動凹部222と、
たとえば図示のごとく、側部に設けられた軸受223、
224と、X軸方向調整用モータ225と、X軸方向調
整用モータ225の回転軸に接続されている回転軸22
6と、回転椅子テーブル221の上部に設けられて一対
のX軸方向レール227(座部後方のX軸方向レール
は、図2では見えない)とから構成されている。
レール214、214′を摺動する摺動凹部222と、
たとえば図示のごとく、側部に設けられた軸受223、
224と、X軸方向調整用モータ225と、X軸方向調
整用モータ225の回転軸に接続されている回転軸22
6と、回転椅子テーブル221の上部に設けられて一対
のX軸方向レール227(座部後方のX軸方向レール
は、図2では見えない)とから構成されている。
【0021】X軸方向テーブル231は、下部に設けら
れて前記回転軸226に回動自在に嵌合されているたと
えば、ボールネジ・ナット式可動部232と、上部に設
けられたY軸方向レール233、234と、Y軸方向調
整用モータ235と、軸受236とY軸方向調整用モー
タ235の回転軸に接続しているねじが切られた回転軸
237とから構成される。
れて前記回転軸226に回動自在に嵌合されているたと
えば、ボールネジ・ナット式可動部232と、上部に設
けられたY軸方向レール233、234と、Y軸方向調
整用モータ235と、軸受236とY軸方向調整用モー
タ235の回転軸に接続しているねじが切られた回転軸
237とから構成される。
【0022】Y軸方向テーブル241は、前記Y軸方向
レール233、234上に摺動自在に取り付けられてお
り、回動自在に嵌合されている、たとえばボールネジ・
ナット式可動部242と、切欠部243とが設けられて
いる。そして、当該切欠部243において、たとえばガ
スバネ245等を備えた上下動可能な補助リフト244
が取り付けられている。また、上記補助リフト244
は、図示されていないダブルリンク機構を備え、これら
と前記ガスバネ245とによって、後述の座部を容易に
上下方向にスムーズに動かす。Y軸方向テーブル241
には、椅子座板251が取り付けられている。椅子座板
251には、座部252と、肘当て253と、フットア
ップ用クッション254とが取り付けられている。さら
に、椅子座板251の後部には、背もたれ261が上下
動可能な状態で取り付けられている。背もたれ261に
は、前後およびアオリ機構付背当て262と、ショルダ
ーガード263と、座高調整用モータ264と、軸受2
65と、前記座高調整用モータ264に接続されている
回転軸266と、Z軸方向摺動部267、Y軸方向止め
ナット268、脳定位固定リング調整部269とが取り
付けられている。そして、背もたれ261のZ軸方向の
摺動は、図2では見えない背もたれ261内にある摺動
機構によって行われる。また、脳定位固定リング調整部
269には、脳定位固定リング271が取り付けられて
いる。
レール233、234上に摺動自在に取り付けられてお
り、回動自在に嵌合されている、たとえばボールネジ・
ナット式可動部242と、切欠部243とが設けられて
いる。そして、当該切欠部243において、たとえばガ
スバネ245等を備えた上下動可能な補助リフト244
が取り付けられている。また、上記補助リフト244
は、図示されていないダブルリンク機構を備え、これら
と前記ガスバネ245とによって、後述の座部を容易に
上下方向にスムーズに動かす。Y軸方向テーブル241
には、椅子座板251が取り付けられている。椅子座板
251には、座部252と、肘当て253と、フットア
ップ用クッション254とが取り付けられている。さら
に、椅子座板251の後部には、背もたれ261が上下
動可能な状態で取り付けられている。背もたれ261に
は、前後およびアオリ機構付背当て262と、ショルダ
ーガード263と、座高調整用モータ264と、軸受2
65と、前記座高調整用モータ264に接続されている
回転軸266と、Z軸方向摺動部267、Y軸方向止め
ナット268、脳定位固定リング調整部269とが取り
付けられている。そして、背もたれ261のZ軸方向の
摺動は、図2では見えない背もたれ261内にある摺動
機構によって行われる。また、脳定位固定リング調整部
269には、脳定位固定リング271が取り付けられて
いる。
【0023】図1に示す回転椅子用接地ベース111の
凹部122に取り付けられているメインモータ141の
フランジ142と調整部200の回転椅子用ベース21
1とが接続される。そして、回転椅子テーブル221に
取り付けたX軸方向調整用モータ225、Y軸方向調整
用モータ235、およびZ軸方向調整用モータ213
は、サーボモータであり、後述の制御手段によって制御
され、回転椅子の座部を患部の形状に応じて移動させな
がら回転させる。
凹部122に取り付けられているメインモータ141の
フランジ142と調整部200の回転椅子用ベース21
1とが接続される。そして、回転椅子テーブル221に
取り付けたX軸方向調整用モータ225、Y軸方向調整
用モータ235、およびZ軸方向調整用モータ213
は、サーボモータであり、後述の制御手段によって制御
され、回転椅子の座部を患部の形状に応じて移動させな
がら回転させる。
【0024】背もたれ261は、患者が座部252に座
った後、患者の座高に合わせて座高調整用モータ264
を回転させる。前後およびアオリ機構付背当て262を
患者の背中の傾斜に合わす。脳定位固定リング271と
患者の患部との位置関係は、CTスキャン等によって予
め決められているので、脳定位固定リング271におけ
る患部中心が調整部200の略回転中心となるように、
調整部200のX軸方向調整用モータ225、Y軸方向
調整用モータ235、Z軸方向調整用モータ213、Z
軸方向摺動部267、Y軸方向止めナット268、脳定
位固定リング調整部269等を調整しておく。
った後、患者の座高に合わせて座高調整用モータ264
を回転させる。前後およびアオリ機構付背当て262を
患者の背中の傾斜に合わす。脳定位固定リング271と
患者の患部との位置関係は、CTスキャン等によって予
め決められているので、脳定位固定リング271におけ
る患部中心が調整部200の略回転中心となるように、
調整部200のX軸方向調整用モータ225、Y軸方向
調整用モータ235、Z軸方向調整用モータ213、Z
軸方向摺動部267、Y軸方向止めナット268、脳定
位固定リング調整部269等を調整しておく。
【0025】次に、上記回転椅子300の座部をX軸方
向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる摺動機構の制御に
ついて説明する。図4は本発明の一実施例であるブロッ
ク構成図である。図5aおよび図5bは本実施例の回転
椅子を使用して座位照射外科治療を行なう際のフローチ
ャートである。図4において、座位照射外科治療システ
ムは、腫瘍、あるいは動静脈奇形等の患部に対してx
線、γ線等の放射線を照射して患部の細胞組織を化学的
に変質させる電子線直線加速照射装置411と、当該電
子線直線加速照射装置411から発射される放射線の照
射範囲を示す画像情報として出力するセンサを備えた擬
似定位装置412と、患者の頭部に定位装置を装着した
後、CTスキャンを行なって患部の形状とその座標位置
を決めるCTスキャン装置413と、前記センサからの
画像信号とCTスキャンによる患部の画像情報とが入力
され、これらの画像情報を比較することによって、電子
線直線加速照射装置411から発射される放射線の照射
範囲と患部の形状とを一致させるための画像解析手段4
14と、当該画像解析手段414によって比較された画
像情報を基に、回転椅子の摺動機構を制御するための座
標信号を送出する制御回路415と、当該制御回路41
5の座標信号によって決められた移動量X軸方向、Y軸
方向、Z軸方向に移動する摺動機構を備えた回転椅子4
16とから構成される。
向、Y軸方向、Z軸方向に移動させる摺動機構の制御に
ついて説明する。図4は本発明の一実施例であるブロッ
ク構成図である。図5aおよび図5bは本実施例の回転
椅子を使用して座位照射外科治療を行なう際のフローチ
ャートである。図4において、座位照射外科治療システ
ムは、腫瘍、あるいは動静脈奇形等の患部に対してx
線、γ線等の放射線を照射して患部の細胞組織を化学的
に変質させる電子線直線加速照射装置411と、当該電
子線直線加速照射装置411から発射される放射線の照
射範囲を示す画像情報として出力するセンサを備えた擬
似定位装置412と、患者の頭部に定位装置を装着した
後、CTスキャンを行なって患部の形状とその座標位置
を決めるCTスキャン装置413と、前記センサからの
画像信号とCTスキャンによる患部の画像情報とが入力
され、これらの画像情報を比較することによって、電子
線直線加速照射装置411から発射される放射線の照射
範囲と患部の形状とを一致させるための画像解析手段4
14と、当該画像解析手段414によって比較された画
像情報を基に、回転椅子の摺動機構を制御するための座
標信号を送出する制御回路415と、当該制御回路41
5の座標信号によって決められた移動量X軸方向、Y軸
方向、Z軸方向に移動する摺動機構を備えた回転椅子4
16とから構成される。
【0026】前記座位照射外科治療システムには、画像
解析手段414からの画像解析情報を記憶する画像記憶
手段417と、前記画像解析情報を表示する画像表示手
段418と、画像記憶手段417の記憶されている画像
解析手段414によって解析された画像解析情報、すな
わち擬似定位装置のセンサから出力する画像信号とCT
スキャン装置から出力する患部の画像情報とを比較し、
その差を表す情報を基にして、制御回路415からどの
ような座標信号を出力することにより回転椅子の動きを
所望状態で移動できるかをシミュレーションするシミュ
レーション手段419と、シミュレーション手段419
によってシミュレーションの終わった制御情報を記憶す
る制御記憶手段421とが加えられる。
解析手段414からの画像解析情報を記憶する画像記憶
手段417と、前記画像解析情報を表示する画像表示手
段418と、画像記憶手段417の記憶されている画像
解析手段414によって解析された画像解析情報、すな
わち擬似定位装置のセンサから出力する画像信号とCT
スキャン装置から出力する患部の画像情報とを比較し、
その差を表す情報を基にして、制御回路415からどの
ような座標信号を出力することにより回転椅子の動きを
所望状態で移動できるかをシミュレーションするシミュ
レーション手段419と、シミュレーション手段419
によってシミュレーションの終わった制御情報を記憶す
る制御記憶手段421とが加えられる。
【0027】次に、座位照射外科治療システムについて
図5aおよび図5bを参照しつつ説明する。ステップ5
11では、頭部と患部の座標位置を決めるために、患者
の頭部に定位装置を装着する。ステップ512では、C
Tスキャン装置413によって定位装置と患部との位置
関係および患部の大きさを決定し、画像解析手段414
に送る。ステップ513では、電子線直線加速照射装置
411の垂直面での回転中心と回転椅子の水平面での回
転中心とが一致するために、擬似定位装置412を回転
椅子に装着する。ステップ514では、回転椅子のX軸
方向およびY軸方向の摺動機構を調整して電子線直線加
速照射装置411の回転中心と回転椅子の回転中心とを
一致させた後、回転椅子を固定する。ステップ515で
は、前記電子線直線加速照射装置411から前記擬似定
位装置412に対して放射線を放射させ、擬似定位装置
412のセンサによって得られた画像情報と前記CTス
キャン装置413によってスキャンされた画像情報とを
画像解析手段414によって解析し、患部の形状が球形
か否かを調べる。患部の形状が球形の場合には、次のス
テップ516に進み、球形でない場合には、図5aのA
から図5bのA′を通り、ステップ522に進む。
図5aおよび図5bを参照しつつ説明する。ステップ5
11では、頭部と患部の座標位置を決めるために、患者
の頭部に定位装置を装着する。ステップ512では、C
Tスキャン装置413によって定位装置と患部との位置
関係および患部の大きさを決定し、画像解析手段414
に送る。ステップ513では、電子線直線加速照射装置
411の垂直面での回転中心と回転椅子の水平面での回
転中心とが一致するために、擬似定位装置412を回転
椅子に装着する。ステップ514では、回転椅子のX軸
方向およびY軸方向の摺動機構を調整して電子線直線加
速照射装置411の回転中心と回転椅子の回転中心とを
一致させた後、回転椅子を固定する。ステップ515で
は、前記電子線直線加速照射装置411から前記擬似定
位装置412に対して放射線を放射させ、擬似定位装置
412のセンサによって得られた画像情報と前記CTス
キャン装置413によってスキャンされた画像情報とを
画像解析手段414によって解析し、患部の形状が球形
か否かを調べる。患部の形状が球形の場合には、次のス
テップ516に進み、球形でない場合には、図5aのA
から図5bのA′を通り、ステップ522に進む。
【0028】ステップ516では、前記CTスキャンに
よって得られた患部の座標位置を擬似定位装置に設定す
る。ステップ517では、擬似定位装置412を回転椅
子に取り付け、回転椅子の座標部をX軸方向、Y軸方
向、Z軸方向に移動する摺動機構416を移動させて回
転椅子の回転中心と患部の中心とを一致させる。ステッ
プ518では、患者に定位装置を付けた状態で回転椅子
に座らせ、電子線直線加速照射装置411の回転と共に
回転椅子も回転させる。ステップ519では、ステップ
518の状態で電子線直線加速照射装置411から放射
線を患部に向けて照射し、治療を開始する。ステップ5
20では、回転椅子のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向摺
動機構416が固定された状態で回転椅子を回転させ、
電子線直線加速照射装置411から患部に向けて30分
から40分間放射線が放射される。ステップ521で
は、上記時間になるまで調べ続け、上記時間になったら
終了する。
よって得られた患部の座標位置を擬似定位装置に設定す
る。ステップ517では、擬似定位装置412を回転椅
子に取り付け、回転椅子の座標部をX軸方向、Y軸方
向、Z軸方向に移動する摺動機構416を移動させて回
転椅子の回転中心と患部の中心とを一致させる。ステッ
プ518では、患者に定位装置を付けた状態で回転椅子
に座らせ、電子線直線加速照射装置411の回転と共に
回転椅子も回転させる。ステップ519では、ステップ
518の状態で電子線直線加速照射装置411から放射
線を患部に向けて照射し、治療を開始する。ステップ5
20では、回転椅子のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向摺
動機構416が固定された状態で回転椅子を回転させ、
電子線直線加速照射装置411から患部に向けて30分
から40分間放射線が放射される。ステップ521で
は、上記時間になるまで調べ続け、上記時間になったら
終了する。
【0029】ステップ522では、前記患部の形状が球
形以外の場合、患部形状と定位装置との位置関係を画像
解析手段414が解析する。すなわち、画像解析手段4
14は、患部形状と放射線が照射されている範囲との相
違を解析し、X軸、Y軸、Z軸座標情報として制御回路
415に出力する。ステップ523では、回転椅子のX
軸方向、Y軸方向、Z軸方向の摺動機構を画像解析デー
タに基づいて制御するように制御回路が設定される。患
部の形状が比較的単純な断面楕円形のような場合、自動
的に画像解析手段414の解析情報によって制御回路4
15が制御されるので、ステップ526に進む。ステッ
プ524では、擬似定位リングを取り付けた回転椅子を
X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動しながら回転させ
てシミュレーション手段419にシミュレーションを行
なわせる。このシミュレーションの際に、入力手段42
0によって適宜入力を加えることにより、複雑な形状の
患部に対するシミュレーションが簡単にできる。ステッ
プ525では、シミュレーション手段419のシミュレ
ーションの結果得られたデータに基づいて、制御回路4
15が患者の座る回転椅子におけるX軸方向、Y軸方
向、Z軸方向の摺動機構を制御する。ステップ526な
いしステップ528では、前記ステップ519ないしス
テップ521と同様に治療が開始される。この場合前記
と相違するところは、ステップ527において、回転椅
子は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の摺動機構が制御
回路415からの指令により常に摺動しながら回転して
いる点である。
形以外の場合、患部形状と定位装置との位置関係を画像
解析手段414が解析する。すなわち、画像解析手段4
14は、患部形状と放射線が照射されている範囲との相
違を解析し、X軸、Y軸、Z軸座標情報として制御回路
415に出力する。ステップ523では、回転椅子のX
軸方向、Y軸方向、Z軸方向の摺動機構を画像解析デー
タに基づいて制御するように制御回路が設定される。患
部の形状が比較的単純な断面楕円形のような場合、自動
的に画像解析手段414の解析情報によって制御回路4
15が制御されるので、ステップ526に進む。ステッ
プ524では、擬似定位リングを取り付けた回転椅子を
X軸方向、Y軸方向、Z軸方向に移動しながら回転させ
てシミュレーション手段419にシミュレーションを行
なわせる。このシミュレーションの際に、入力手段42
0によって適宜入力を加えることにより、複雑な形状の
患部に対するシミュレーションが簡単にできる。ステッ
プ525では、シミュレーション手段419のシミュレ
ーションの結果得られたデータに基づいて、制御回路4
15が患者の座る回転椅子におけるX軸方向、Y軸方
向、Z軸方向の摺動機構を制御する。ステップ526な
いしステップ528では、前記ステップ519ないしス
テップ521と同様に治療が開始される。この場合前記
と相違するところは、ステップ527において、回転椅
子は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向の摺動機構が制御
回路415からの指令により常に摺動しながら回転して
いる点である。
【0030】次に図6を参照しつつ座位照射外科治療シ
ステムについて説明する。図6における回転椅子を本実
施例において上述した回転椅子に換えたものとして説明
する。電子線直線加速照射装置63の放射線照射角度
は、図6に示すごとく、患部65の水平面前方を0度と
すると、たとえば、−45度から開始して図6に示す後
方の225度の位置まで回転する。この回転角度はさら
に広げて、全角で300度程度にすることもできる。し
かし、回転椅子62は、等角速度で回転するため図6に
示す後方まで回転する必要はなく、−45度から開始し
90度で終了しても同じである。この時の回転椅子62
の周速度は、患部65の中心位置を通る鉛直線軸に1番
遠い図6に示す0度付近で速く、前記軸の真上では1番
遅くなる。したがって、患部65の中心位置の放射線ビ
ーム64を単位時間当たりに同じ分量照射するために
は、電子線直線加速照射装置63の回転速度を患部65
の中心位置を通る鉛直線軸に1番遠い図6に示す0度付
近で遅く、前記軸の真上では速くする必要がある。そし
て、電子線直線加速照射装置63の回転速度を三角関数
に基づいて制御するのが良い。この速度制御は、コンピ
ュータを使用して行うこともできるが、全角で135度
の間を30分ないし40分かけて移動する程度の速度で
あるから、この区間をたとえば、6等分程度に分けて速
度を少しずつ段階的に変えることもできる。また、電子
線直線加速照射装置63の回転は、放射線の照射量を一
番多くしたい図6に示す0度を中心にして、除々に回転
の振幅を増加させる往復運動を行なわせることができ
る。この場合、0度付近は、電子線直線加速照射装置6
3の照射回数が多く、図6に示す90度付近は照射回数
が少ない。このようにして、患部に対する放射線の照射
量を調整するが、電子線直線加速照射装置63の速度
は、頭部に対する線量分布を計算することによってコン
トロールできる。このように電子線直線加速照射装置6
3の回転速度を制御すると共に、回転椅子の摺動機構を
制御することによって、患部65の形状がいかなるもの
に対しても、その患部全体を平均にカバーして放射線ビ
ーム64が照射される。
ステムについて説明する。図6における回転椅子を本実
施例において上述した回転椅子に換えたものとして説明
する。電子線直線加速照射装置63の放射線照射角度
は、図6に示すごとく、患部65の水平面前方を0度と
すると、たとえば、−45度から開始して図6に示す後
方の225度の位置まで回転する。この回転角度はさら
に広げて、全角で300度程度にすることもできる。し
かし、回転椅子62は、等角速度で回転するため図6に
示す後方まで回転する必要はなく、−45度から開始し
90度で終了しても同じである。この時の回転椅子62
の周速度は、患部65の中心位置を通る鉛直線軸に1番
遠い図6に示す0度付近で速く、前記軸の真上では1番
遅くなる。したがって、患部65の中心位置の放射線ビ
ーム64を単位時間当たりに同じ分量照射するために
は、電子線直線加速照射装置63の回転速度を患部65
の中心位置を通る鉛直線軸に1番遠い図6に示す0度付
近で遅く、前記軸の真上では速くする必要がある。そし
て、電子線直線加速照射装置63の回転速度を三角関数
に基づいて制御するのが良い。この速度制御は、コンピ
ュータを使用して行うこともできるが、全角で135度
の間を30分ないし40分かけて移動する程度の速度で
あるから、この区間をたとえば、6等分程度に分けて速
度を少しずつ段階的に変えることもできる。また、電子
線直線加速照射装置63の回転は、放射線の照射量を一
番多くしたい図6に示す0度を中心にして、除々に回転
の振幅を増加させる往復運動を行なわせることができ
る。この場合、0度付近は、電子線直線加速照射装置6
3の照射回数が多く、図6に示す90度付近は照射回数
が少ない。このようにして、患部に対する放射線の照射
量を調整するが、電子線直線加速照射装置63の速度
は、頭部に対する線量分布を計算することによってコン
トロールできる。このように電子線直線加速照射装置6
3の回転速度を制御すると共に、回転椅子の摺動機構を
制御することによって、患部65の形状がいかなるもの
に対しても、その患部全体を平均にカバーして放射線ビ
ーム64が照射される。
【0031】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがな
ければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たと
えば、頭部の腫瘍を一例として説明したが、頭部以外眼
窩部、耳鼻咽喉部あるいはその他の身体の一部に適用で
きることは言うまでもない。また、画像解析手段、シミ
ュレーション手段、あるいは制御回路は、公知のいかな
る情報処理技術をも適用することができる。
明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、
特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することがな
ければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たと
えば、頭部の腫瘍を一例として説明したが、頭部以外眼
窩部、耳鼻咽喉部あるいはその他の身体の一部に適用で
きることは言うまでもない。また、画像解析手段、シミ
ュレーション手段、あるいは制御回路は、公知のいかな
る情報処理技術をも適用することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、患部の放射線照射中心
位置を回転椅子のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向摺動機
構によってずらせながら回転するので、患部形状が球形
以外でも患部に平均して放射線が照射される。本発明に
よれば、公知の情報処理技術と自動制御技術とを利用す
ることで、球形以外の患部に対して簡単でしかも正確に
回転椅子の回転制御ができ、患部以外の正常な細胞を破
壊しない。
位置を回転椅子のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向摺動機
構によってずらせながら回転するので、患部形状が球形
以外でも患部に平均して放射線が照射される。本発明に
よれば、公知の情報処理技術と自動制御技術とを利用す
ることで、球形以外の患部に対して簡単でしかも正確に
回転椅子の回転制御ができ、患部以外の正常な細胞を破
壊しない。
【図1】 回転椅子の下部に当たる回転駆動部を説明す
るための図である。
るための図である。
【図2】 回転椅子の上部に当たる調整部を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図3】 回転駆動部の上に調整部を載置した回転椅子
の外観を説明するための図である。
の外観を説明するための図である。
【図4】 本発明の一実施例であるブロック構成図であ
る。
る。
【図5】 aおよびbは本実施例の回転椅子を使用して
座位照射外科治療を行なう際のフローチャートである。
座位照射外科治療を行なう際のフローチャートである。
【図6】 座位照射外科治療システムを説明するための
図である。
図である。
【符号の説明】 100・・・回転駆動部 224・・・軸受 200・・・調整部 225・・・X軸方向調整用モー 300・・・回転椅子 タ 111・・・回転椅子用接地ベース 226・・・回転軸 112・・・開口 227・・・X軸方向レール 113・・・浮上式移動用キャスタ 231・・・X軸方向テーブル 114・・・X軸方向調整用モータ 232・・・可動部 115・・・軸受 233・・・Y軸方向レール 116・・・軸受 234・・・Y軸方向レール 117・・・X軸方向レール 235・・・Y軸方向調整用モー 118・・・可動シリンダ タ 119・・・ローラー 236・・・軸受 120・・・回転軸 237・・・回転軸 121・・・X軸─Y軸可動フランジ 241・・・Y軸方向テーブル 122・・・凹部 242・・・可動部 123・・・摺動凹部 243・・・切欠部 124・・・可動部 244・・・補助リフト 130・・・回転軸 245・・・ガスバネ 131・・・X軸テーブル 251・・・椅子座板 132・・・可動部 252・・・座部 133・・・Y軸方向レール 253・・・肘当て 134・・・軸受 254・・・フットアップ用クッ 135・・・軸受 ション 136・・・Y軸方向調整用モータ 255・・・フットレスト 137・・・摺動凹部 261・・・背もたれ 141・・・メインモータ 262・・・前後およびアオリ 142・・・フランジ 機構付背当て 143・・・ケーブル用中空 263・・・ショルダーガード 211・・・回転椅子用べース 264・・・座高調整用モータ 212・・・防護カバー 265・・・軸受 213・・・Z軸方向調整用モータ 266・・・回転軸 214・・・Z軸方向レール 267・・・Z軸方向摺動部 215・・・軸受 268・・・Y軸方向止めナット 216・・・回転軸 269・・・脳定位固定リング 221・・・回転椅子テーブル 調整部 222・・・摺動凹部 271・・・脳定位固定リング 223・・・軸受 411・・・電子線直線加速照射装置 412・・・センサを備えた擬似定位装置 413・・・CTスキャン装置 414・・・画像解析手段 415・・・制御回路 416・・・X軸、Y軸、Z軸方向に移動する摺動機構を備えた回転椅子 417・・・画像記憶手段 418・・・画像表示手段 419・・・シミュレーション手段 420・・・入力手段 421・・・制御記憶手段
Claims (2)
- 【請求項1】 患部を中心にした垂直面内を回転しなが
ら放射線を照射する電子線直線加速照射装置と、上記患
部の中心を通る鉛直線軸を中心にした水平面内を回転す
る回転椅子とからなる座位照射外科治療システムにおけ
る回転椅子において、 回転椅子の回転中心と前記電子線直線加速照射装置の照
射中心とを一致させるために回転椅子の回転中心をX軸
方向およびY軸方向に移動させる第1および第2摺動機
構と、 回転椅子の回転中心を患部の形状に合うように座部をX
軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動させる第3な
いし第5摺動機構と、 患部をCTスキャンすることによって得られた画像情報
に基づいて、患部の位置および形状を解析する画像情報
解析手段と、 当該画像情報解析手段によって解析された患部の位置お
よび形状に関する情報に基づいて、患部の全ての部分に
平均して前記電子線直線加速照射装置からの放射線が照
射するように前記第3ないし第5摺動機構を制御する制
御手段と、 を備えたことを特徴とする座位照射外科治療システムに
おける回転椅子。 - 【請求項2】 前記第3ないし第5摺動機構を制御する
制御手段は、患部の位置および形状を記憶した擬似定位
装置を基にしてシミュレーション手段によってシミュレ
ーションされていることを特徴とする請求項1の座位照
射外科治療システムにおける回転椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31855991A JPH05123409A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 座位照射外科治療システムにおける回転椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31855991A JPH05123409A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 座位照射外科治療システムにおける回転椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05123409A true JPH05123409A (ja) | 1993-05-21 |
Family
ID=18100485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31855991A Pending JPH05123409A (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 座位照射外科治療システムにおける回転椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05123409A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003534066A (ja) * | 2000-05-26 | 2003-11-18 | ジー エス アイ ゲゼルシャフト フュア シュベールイオーネンフォルシュンク エム ベー ハー | 重イオン治療室内の、頭/頸部に腫瘍のある腫瘍患者を配置する装置 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP31855991A patent/JPH05123409A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003534066A (ja) * | 2000-05-26 | 2003-11-18 | ジー エス アイ ゲゼルシャフト フュア シュベールイオーネンフォルシュンク エム ベー ハー | 重イオン治療室内の、頭/頸部に腫瘍のある腫瘍患者を配置する装置 |
EP1524012A1 (de) * | 2000-05-26 | 2005-04-20 | Gesellschaft für Schwerionenforschung mbH | Vorrichtung zum Plazieren eines Patienten mit einem Tumor im Kopf-Halsbereich in einem Schwerionentherapieraum |
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