JPH0838628A - 放射線治療装置 - Google Patents

放射線治療装置

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JPH0838628A
JPH0838628A JP18350494A JP18350494A JPH0838628A JP H0838628 A JPH0838628 A JP H0838628A JP 18350494 A JP18350494 A JP 18350494A JP 18350494 A JP18350494 A JP 18350494A JP H0838628 A JPH0838628 A JP H0838628A
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JP
Japan
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target
patient
treatment
irradiation
radiation
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Application number
JP18350494A
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English (en)
Inventor
Takenobu Sakamoto
豪信 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 患者を載置し、治療位置を制御する治療台
と、この治療台の回転制御を行う治療台制御部と、放射
線の発生制御と回転制御を行う電源部と、この電源部に
よって制御される放射線発生部と、全体の制御を行う制
御部と、を備え、前記制御装置は、予め患者のターゲッ
トがアイソセンター(治療中心)に一致するきの位置制
御データを記憶しておき、この位置制御データに基づき
前記電源部及び治療台制御部を制御して前記患者のター
ゲットをアイソセンターに自動的に設定する。 【効果】 患者の患部を自動的に位置決めできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放射線が照射される領
域を正確に設定できる放射線治療装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線治療装置として、電子線を
加速してX線を発生するX線治療装置を例にとって説明
する。従来のX線治療装置は、例えば図9に示すように
軸9と軸10の交点であるアイソセンター(治療中心)
1、X線の発生制御と回転制御を行う電源部2、この電
源部2により制御され、X線を発生するX線発生部3、
このX線発生部3の下部の照射側に取り付けられた放射
線を照射する領域を制限する照射野制限装置(コリメー
タ)4、患者8の治療位置を制御する治療台5、この治
療台5の上に取り付けられた天板6、この治療台5の回
転制御を行う治療台制御部7から構成され、天板6の上
に患者8が載っている。又、アイソセンター(治療中
心)1を通る水平面内の軸9、アイソセンター(治療中
心)1を通る垂直な軸10、更にアイソセンター(治療
中心)1を通り軸9と軸10とに互いに直交する軸1
2、治療台5を中心とする軸11とがある。X線発生部
3は電源部2により軸9を中心軸としてその廻りに回転
でき、治療台制御部7は軸10の廻りに治療台5を回転
させ、更に回転軸11の廻りに治療台5を回転でき、治
療台5は天板6を軸9に沿っての平行移動と軸12に沿
っての平行移動を行い更に軸11に沿って上下移動を行
う構造になっている。更にこれらの装置全体を制御する
制御装置25を備えている。
【0003】患者8の患部を治療する場合には、患者8
を治療台5及び天板6に載せ、患者8の患部がアイソセ
ンター(治療中心)1に一致するように治療台5の上下
及び天板6の軸9及び軸12方向の移動量をそして場合
によっては、治療台5の軸11の廻りの回転量と治療台
制御部7で軸10廻りの回転量を制御する。ここには表
示されていないがアイソセンター(治療中心)1を示す
ためのレーザーポインターが軸9・軸12上に設置され
ており、患者8の体表面に記入された患部を示す位置決
めのための複数のマークがレーザーポインターのクロス
ライン上に同時に一致するように患者を設定すると患部
がアイソセンター(治療中心)1に位置決めできるよう
になる。
【0004】治療するパラメータに基づいて制御装置2
5の指令によるX線発生部3からX線を患者8の患部に
照射するが、X線発生部3には放射線を照射する領域を
制限するコリメータ4を装備しており患者8全体に放射
線が照射されないようになっている。しかしながら、X
線を照射する場合には患者8の体表面での照射線量が一
番大きくなるので、アイソセンター(治療中心)1で治
療に必要な線量を照射すると患者8の体表面の線量は更
に多量の線量が照射されるので、患者8の体表面の組織
まで死んでしまうことになる。有効な治療をするために
はX線を照射する方向を変えてやり、アイソセンター
(治療中心)1に線量を集中させる必要があり、X線発
生部3を電源部2により軸9の廻りに回転させなければ
ならない。X線発生部3を軸9の廻りに回転するとX線
発生部3から照射されるX線は軸9のアイソセンター
(治療中心)1を常に通るのでアイソセンター(治療中
心)1付近に累積されることになり、体表面の線量より
大きな線量を患部に集中することができ、治療が可能と
なるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のX線治療装置は
以上のように構成されているので、放射線を照射する領
域が決定していても患部を正確に治療位置であるアイソ
センターに設定することが煩雑である上に困難であり、
X線照射中に患部の位置を変更することができない等の
問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、患者の患部を正確にしかも自動
的に位置決めできる放射線治療装置を得ることを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の放射線治療装
置は、患者を載置し、治療位置を制御する治療台と、こ
の治療台の回転制御を行う治療台制御部と、放射線の発
生制御と回転制御を行う電源部と、この電源部によって
制御される放射線発生部と、全体の制御を行う制御部
と、を備え、制御装置は、予め患者のターゲットがアイ
ソセンター(治療中心)に一致するときの位置制御デー
タを記憶しておき、この位置制御データに基づき電源部
及び治療台制御部を制御して患者のターゲットをアイソ
センターに自動的に設定するものである。
【0008】請求項2の放射線治療装置は、請求項1記
載のものにおいて、制御装置は、予め患者のターゲット
の中心がアイソセンター(治療中心)に一致するときの
位置制御データを記憶しておき、この位置制御データに
基づき電源部及び治療台制御部を制御して患者のターゲ
ットの中心をアイソセンターに自動的に設定する。
【0009】請求項3の放射線治療装置は、請求項2記
載のものにおいて、位置制御データは、患部の断層像を
撮影し撮影中心とターゲットが一致した場合のデータで
ある。
【0010】請求項4の放射線治療装置は、請求項3記
載のものにおいて、位置制御データを求めるためのX線
CT装置を備えたものである。
【0011】請求項5の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、位置制御データは、治療台をX線C
T装置の中に設定し、患者の断層像を撮影し、ターゲッ
トがX線CT装置の撮影中心に一致するように治療台を
操作して求められる。
【0012】請求項6の放射線治療装置は、患者を載置
し、治療位置を制御する治療台と、この治療台の回転制
御を行う治療台制御部と、治療台の任意の回転・並進を
可能とするピッチング・ローリング機構と、放射線の発
生制御と回転制御を行う電源部と、この電源部によって
制御される放射線発生部と、全体の制御を行う制御部
と、を備え、制御装置は、予め患者のターゲットの複数
点がアイソセンター(治療中心)に一致するときの位置
制御データを記憶しておき、この位置制御データに基づ
き電源部及び治療台制御部を制御して患者のターゲット
の複数点をアイソセンターに自動的に設定する。
【0013】請求項7の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、ターゲットを設定する手段と、該タ
ーゲットの照射線量を設定する手段と、該ターゲットの
中心の座標を設定する手段と、単位時間当りの放射線照
射線量を設定する手段と、前記照射線量、中心の座標及
び単位時間当りの放射線照射線量から照射時間を計算す
る手段と、ターゲットが最後かを判断し最後でなければ
次のターゲット設定する手段と、を備えたX線CT装置
の制御装置及び全体の制御装置を具備したものである。
【0014】請求項8の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、放射線照射部分の分割数を設定する
手段と、ターゲットを設定する手段と、該ターゲットと
隣合うターゲット間の距離を計算する手段と、該隣合う
ターゲット間の任意の点を選ぶ手段と、その点での照射
量を計算する手段と、その点での照射時間を計算する手
段と、治療台の移動速度を計算する手段と、を備えたX
線CT装置の制御装置及び全体の制御装置を具備したも
のである。
【0015】請求項9の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、ターゲットを設定する手段と、該タ
ーゲットの照射線量を設定する手段と、該ターゲットの
中心の座標を設定する手段と、単位時間当りの放射線照
射線量を設定する手段と、前記照射線量、中心の座標及
び単位時間当りの放射線照射線量から照射時間を計算す
る手段と、ターゲットが最後かを判断し最後ならば放射
線照射部分の分割数を設定する手段と、分割されたター
ゲットを設定する手段と、該分割されたターゲットと隣
合う分割されたターゲット間の距離を計算する手段と、
該隣合う分割されたターゲット間の任意の点を選ぶ手段
と、その点での照射量を計算する手段と、その点での照
射時間を計算する手段と、治療台の移動速度を計算する
手段と、を備えたX線CT装置の制御装置及び全体の制
御装置を具備したものである。
【0016】請求項10の放射線治療装置は、請求項1
記載のものにおいて、患者を通過してくる放射線を検出
する手段と、それによって前記患者の内部で吸収される
放射線量すなわち照射線量を放射線発生部の回転毎に求
めることによって照射線量を画像化する手段と、を備え
たものである。
【0017】請求項11の放射線治療装置は、請求項6
記載のものにおいて、患者を通過してくる放射線を検出
する手段と、それによって患者の内部で吸収される放射
線量すなわち照射線量を放射線発生部の回転毎に求める
ことによって照射線量を画像化する手段と、を備えたも
のである。
【0018】
【作用】請求項1の放射線治療装置は、予め患者のター
ゲットがアイソセンター(治療中心)に一致するときの
位置制御データを記憶しておき、この位置制御データに
基づき電源部及び治療台制御部を制御して患者のターゲ
ットをアイソセンターに自動的に設定する。
【0019】請求項2の放射線治療装置は、予め患者の
ターゲットの中心がアイソセンター(治療中心)に一致
するときの位置制御データを記憶しておき、この位置制
御データに基づき電源部及び治療台制御部を制御して患
者のターゲットの中心をアイソセンターに自動的に設定
する。
【0020】請求項3の放射線治療装置は、患部の断層
像を撮影し撮影中心とターゲットが一致した場合のデー
タを位置制御データとする。
【0021】請求項4の放射線治療装置は、X線CT装
置により位置制御データを求める。
【0022】請求項5の放射線治療装置は、治療台をX
線CT装置の中に設定し、患者の断層像を撮影し、ター
ゲットがX線CT装置の撮影中心に一致するように治療
台を操作して位置制御データを求める。
【0023】請求項6の放射線治療装置は、予め患者の
ターゲットの複数点がアイソセンター(治療中心)に一
致するときの位置制御データを記憶しておき、この位置
制御データに基づき電源部及び治療台制御部を制御して
患者のターゲットの複数点をアイソセンターに自動的に
設定する。
【0024】請求項7の放射線治療装置は、X線CT装
置の制御装置と全体の制御装置が、ターゲットを設定
し、ターゲットの照射線量を設定し、ターゲットの中心
の座標を設定し、単位時間当りの放射線照射線量を設定
し、照射線量、中心の座標及び単位時間当りの放射線照
射線量から照射時間を計算し、ターゲットが最後かを判
断し最後でなければ次のターゲット設定する。
【0025】請求項8の放射線治療装置は、X線CT装
置の制御装置及び全体の制御装置が、放射線照射部分の
分割数を設定し、ターゲットを設定し、ターゲットと隣
合うターゲット間の距離を計算し、該隣合うターゲット
間の任意の点を選び、その点での照射量を計算し、その
点での照射時間を計算し、治療台の移動速度を計算す
る。
【0026】請求項9の放射線治療装置は、X線CT装
置の制御装置及び全体の制御装置が、ターゲットを設定
し、ターゲットの照射線量を設定し、ターゲットの中心
の座標を設定し、単位時間当りの放射線照射線量を設定
し、照射線量、中心の座標及び単位時間当りの放射線照
射線量から照射時間を計算し、ターゲットが最後かを判
断し最後ならば放射線照射部分の分割数を設定し、分割
されたターゲットを設定し、分割されたターゲットと隣
合う分割されたターゲット間の距離を計算し、隣合う分
割されたターゲット間の任意の点を選び、その点での照
射量を計算し、その点での照射時間を計算し、治療台の
移動速度を計算する。
【0027】請求項10の放射線治療装置は、患者を通
過してくる放射線を検出し、それによって患者の内部で
吸収される放射線量すなわち照射線量を放射線発生部の
回転毎に求めることによって照射線量を画像化する。
【0028】請求項11の放射線治療装置は、患者を通
過してくる放射線を検出し、それによって患者の内部で
吸収される放射線量すなわち照射線量を放射線発生部の
回転毎に求めることによって照射線量を画像化する。
【0029】
【実施例】
実施例1.この実施例1の概要を先ず説明する。X線治
療装置で治療を行う前に、患者8の患部であるX線を照
射したいターゲットの位置制御データを求めておき、治
療装置の制御装置が自動的に患者のターゲットをアイソ
センター(治療中心)に設定できるようにする。位置制
御データを求めるには、X線治療装置に近接してX線C
T装置を設置し、これにより患部の断層像を撮影し、撮
影中心とターゲットが一致したときのデータを求めて位
置制御データとする。この位置制御データを治療装置の
制御装置に記憶させた後、患者をX線CT装置から治療
装置に移動し、制御装置が患者のターゲットをアイソセ
ンター(治療中心)に設定するものである。以下、詳細
にこの実施例1を説明する。
【0030】以下、この発明の実施例1を図について説
明する。図1において、アイソセンター(治療中心)
1、X線の発生制御と回転制御とを行う電源部2、この
電源部2によって制御されるX線発生部3、このX線発
生部3の下部の照射側に取り付けられた照射野制限装置
(コリメータ)4、治療位置を制御する治療台5、この
治療台5の上に取り付けられた天板6、この治療台5の
回転制御を行う治療台制御部7から構成され、天板6の
上に患者8が載せられている。又、アイソセンター(治
療中心)1を通る水平面内の軸9、アイソセンター(治
療中心)1を通る垂直な軸10、更にアイソセンター
(治療中心)1を通り軸9と軸10とに互いに直交する
軸12、治療台5を中心とする軸11とがある。X線発
生部3は電源部2により軸9の廻りに回転でき、治療台
制御部7は軸10の廻りに治療台5を回転させ更に回転
軸11の廻りに治療台5を回転でき、治療台5は天板6
を軸9に沿っての平行移動と軸12に沿っての平行移動
を行い更に軸11に沿って上下移動を行う構造になって
いる。更にこれらの装置全体を制御する制御装置25を
備えている。
【0031】この治療装置に近接してX線CT装置17
を設置し、このX線CT装置17の撮影中心を26と
し、このX線CT装置17を制御するCT制御装置18
とX線CT装置17に患者8を設定するために治療台制
御装置7とX線CT装置17との間にスライド20を行
うスライドレール19を設け、治療台5はこのスライド
レール19上を動くスライド機構16を有する。CT制
御装置18は治療台5がX線CT装置17の位置にある
場合に天板6を軸9に沿っての平行移動と軸12に沿っ
ての平行移動を行い更に軸11に沿って上下移動を行え
る構成になっている。このCT制御装置18と前記制御
装置25とはデータ授受ができるように接続されてい
る。
【0032】患者8の位置決めに関しては、先ず、治療
前に患者8を治療台5及び天板6に載せる。次に先ず照
射したい部分の内の一つの中心(ターゲットA:図には
記載無し)を選びCT制御装置18で治療台5をX線C
T装置17の中に設定する。この手順はX線CT制御装
置18で患者8の断層像を撮影し、ターゲットAがX線
CT装置17の撮影中心26に一致するよう治療台5の
天板6の位置を軸9、軸11、軸12に沿って移動制御
する。この場合には、X線CT制御装置18のCRTに
表示された画像が予め決められた治療体位画像と比較
し、両画像の位置の違いを計算する(両画像の位置を把
握するために治療体位画像にアイソセンター1または撮
影中心26を示すマークを入れておくのが便利であり、
表示された撮影画像にマウス等でアイソセンター(治療
中心)1を入力することで両画像の位置の違いを画像の
倍率を考慮し計算することができる)。この計算結果に
基づきターゲットAの治療台5及び天板6の位置を制御
し、再度X線CT装置17で患者8の断層像を撮影しタ
ーゲットAがX線CT制御装置18のCRTの中心にあ
ることを確認し、治療台制御データとして確定する。こ
の計算結果に基づきターゲットAの治療台5及び天板6
の制御データをX線CT制御装置18から制御装置25
に送ることで制御装置25が治療台5及び天板6の位置
を制御できるようになる。次に別のターゲットの位置を
同様にして求めるとともに確認し、順番に制御データを
X線CT制御装置18から制御装置25に送る。これに
より制御装置25が治療台5及び天板6の位置を制御し
ターゲットをアイソセンター1に設定できるように複数
のターゲット中心の制御データを制御装置25に記憶さ
せる。この場合、患者8の体表面に患部を示す複数のマ
ークが記入されていると患者の位置決めのための粗設定
が容易になるので便利である。
【0033】X線治療する場合には、患者8をアイソセ
ンター(治療中心)1に位置決めする必要があるが患者
8を治療台5及び天板6に載せたままでX線CTの場所
から治療装置の場所までスライドレール19に沿って移
動させる。この時X線CT装置17の撮影中心26と治
療のアイソセンター1との位置関係は既知であるので、
先ずターゲットAに対する制御装置25に蓄積された治
療台5の制御データに従って治療台5を制御するとアイ
ソセンター1に早く自動的に位置決めできることにな
る。これらの設定は制御装置25に患者設定のボタンを
設けこの患者設定のボタンを押している間に、制御装置
25に蓄えられたデータに従って、スライドレール19
に沿っての治療台5の移動や治療台制御部7による治療
台5の制御及び治療台5による天板6の制御が行われ設
定できるように構成すれば更に便利である。患者8が位
置決めできた後で制御装置25は予め決められた治療パ
ラメータに基づき照射野制限装置(コリメータ)4のリ
ーフの開度を設定する。更に制御指令によりX線発生部
3をターゲットAの廻りに回転させながらX線を患者に
照射する。所定の線量をターゲットAに照射できれば次
のターゲットの照射に移る。この場合には予め制御装置
25に蓄えられている各々のターゲットに対する治療台
5の制御データに基づいて制御装置25が自動的に治療
台5を制御し、同様に所定の線量を患者に照射し、最後
のターゲットまで自動的に照射を終了する。治療台制御
部7により治療台5を軸9に沿って移動させる場合には
制御装置25はX線発生部3と患者8並びに治療台5及
び天板6とが衝突しないように監視制御することは安全
の上から当然必要である。
【0034】以上のように実施例1によれば、X線照射
前並びに照射中にターゲットを自動的に設定できるの
で、治療位置を正確にアイソセンター1に設定できるこ
とになり正確な照射が可能になり治療効果が上がる。
【0035】実施例2.この実施例2は、X線CT装置
でターゲットの位置制御データを求める場合に、ターゲ
ットの中心だけでなく複数点のデータを同時に求めるこ
とができるようにしたもので、それによりターゲットの
中心だけでなく治療計画したときの体位の方向まで決め
ることができる。それは、治療台の任意の回転・並進を
可能とするピッチング・ローリング機構を設けることに
より達成される。
【0036】以下、この発明の実施例2を図について説
明する。上記実施例1は治療台5の上の天板6が軸9、
軸11、軸12に沿っての平行移動する場合について説
明したが、図2に示すように軸11を中心とした天板6
の回転14aまたは回転14b(ピッチング)と回転1
5aまたは回転15b(ローリング)を実現するため、
この治療台5に取り付けられたピッチング・ローリング
機構13を有する。ピッチング・ローリング機構13は
装置全体を制御する制御装置25に接続されている。他
の構成は実施例1と同じである。
【0037】この実施例の場合には、X線CT制御装置
18のCRTに表示された撮影された画像を予め決めら
れた治療体位画像と比較し両画像の位置の違いを計算す
る時に、治療中心のターゲットAの中心のみならず複数
点の位置を同時に合わせるように治療台5の天板6を任
意の回転・並進移動が可能となり、治療計画した時の治
療体位と正確に一致させる天板6の姿勢制御が可能とな
る(両画像の位置を把握するために治療体位画像にアイ
ソセンター1または撮影中心26を示すマークを入れる
とともに、患者の体位を把握するために別の位置のマー
クを複数入れておくと更に便利であり、表示された患者
画像にマウス等でアイソセンター等の複数点を入力する
ことで両画像の位置の違いを画像の倍率を考慮し計算す
る)。治療台5のピッチング・ローリングを含めた制御
データをX線CT制御装置17から制御装置25に送り
記憶させることで、治療のアイソセンター1でのターゲ
ットの中心のみならず治療計画した時の体位の方向まで
正確に自動的に位置決めできるので更に正確なX線治療
が可能となる。
【0038】上記実施例はX線CTがX線治療装置に近
接して設置されている場合について記述したがX線CT
装置が治療装置に近接していなくて別の部屋に設置され
ていてもX線CT装置17の撮影中心26とX線治療装
置のアイソセンター1との相対的な位置関係を予め記憶
していれば同様の効果を有する。
【0039】上記実施例では位置決めのためにX線CT
を使用したがX線CT装置に替わってX線TVでも同様
の位置決め効果を有する。
【0040】ターゲットの位置の入力方法はCRT上で
マウスを使用してもよいし、ディジタイザーを使用して
も同じ効果を有する。
【0041】上記実施例では天板6の制御データを各々
単独に制御装置25に転送する場合を述べたが、対象と
なる全ての点の制御データを一括して転送したとしても
同じ効果を有する。
【0042】上記実施例ではX線の場合について記述し
たが、電子線・中間子線・中性子線・陽子線・重粒子線
等の場合でも同様の効果を有する。
【0043】実施例3.この実施例は、患者の患部が複
数存在し、次々にそれらの患部を自動的に治療して行く
場合のソフトウェアが制御装置に追加されたものであ
る。以下、この発明の実施例3を図について説明する。
図3は実施例3の放射線治療装置の構成図であるが、こ
の構成は実施例1または実施例2と同じであるので説明
は省略する。X線CT制御装置18及び制御装置25に
図4に示すS/Wが追加される。図4の場合は照射部分
が離れている場合に対応している。
【0044】図4において、nはターゲットの数で、こ
こでは2以上の整数となる。ステップ101でn=1と
して、最初のターゲットを設定する。ステップ102で
nが最後かどうか判定し、最後でなければ次のステップ
103に進む。ステップ103ではターゲットのn番目
の照射線量Dn を、ステップ104でn番目のターゲッ
ト中心の座標Zn を、ステップ105で単位時間当りの
X線照射線量Rを設定し、ステップ106でこれらD
n ,Zn ,Rのデータを入力することにより、照射時間
n (=Dn /R)が計算される。これをnが最後にな
るまで繰り返し実行する。
【0045】治療する場合の患者8の設定の仕方は実施
例1と同じであり、最初のターゲットの照射方法も実施
例1と同じである。
【0046】別の治療部分に移る場合には、制御装置2
5は図4に従って計算された照射時間Tn 経過すると次
のターゲットを照射するように治療台制御装置7ならび
に治療台5を制御して天板6を移動させることによって
患者8の別のターゲットを自動的にアイソセンター1に
移動させる。この操作により離れた患部を照射すること
が可能となる。治療台制御部7により治療台5を軸9に
沿って移動させる場合には制御装置25はX線発生部3
と患者8並びに治療台5及び天板6とが衝突しないよう
に監視制御することは安全の上から当然必要である。
【0047】以上のように実施例3によれば、患部の位
置と照射線量とを予め与えることにより、X線照射中に
治療部位を自動的に変更でき患部に必要な線量を自動的
に照射でき、短時間に治療を終了できる効果がある。
【0048】実施例4.この実施例は、患者の患部であ
るターゲットが隣合って連続している場合に、自動的に
患部の治療を行うソフトウェアが制御装置に追加された
ものである。以下、この発明の実施例4を図について説
明する。X線CT制御装置18及び制御装置25に図5
に示すS/Wが追加される。図5の場合は隣合うターゲ
ットが連続している場合に対応する。
【0049】図5において、X線照射部分の分割数iを
決定し、複数のターゲットを設定する。ここではiは2
以上とする。ステップ201で最初のターゲットを設定
し、ステップ202で隣合うターゲット間の距離Li
計算する。次にステップ203でi番目とi+1番目の
ターゲットの間の任意の点xを選び、ステップ204で
その点での照射量dx =(Di+1 −Di )・x/Li
i を、ステップ205でその点での照射時間tx =d
x /Rを、ステップ206で天板6の移動速度vx を計
算する。これをiが最後になるまで繰り返し実行する。
【0050】治療する場合の患者8の設定の仕方は実施
例3と同じであり、最初のターゲットの照射方法も実施
例3と同じである。
【0051】別の治療部分に移る場合には、制御装置2
5は図5に従って計算された照射時間Tx 経過すると次
のターゲットを照射するように治療台制御装置7ならび
に治療台5を制御して天板6を移動させるが、次のター
ゲットに移るまでに図5で計算された天板6の移動速度
x ならびに照射時間tx でターゲットの間を照射す
る。これらの動作を制御装置25が自動的に行い患者8
のターゲットをアイソセンター1に移動させる。この操
作により患部全体をいくつかの部分に分割して各々の部
分の照射が可能となる。治療台制御部7により治療台5
を軸9に沿って移動させる場合には制御装置25はX線
発生部3と患者8並びに治療台5及び天板6とが衝突し
ないように監視制御することは安全の上から当然必要で
ある。
【0052】以上のように実施例4によれば、患部を分
割し各々の分割部分の照射線量を予め与えることによ
り、放射線照射中に所定の線量を照射した後に別の分割
部分に照射位置を自動的に変更でき治療効果の高い照射
が可能となる。
【0053】実施例5.この実施例は、患者の患部であ
るターゲットが隣合って連続している場合と、離れたタ
ーゲットとが混在する場合に、自動的に患部の治療を行
うソフトウェアが制御装置に追加されたものである。以
下、この発明の実施例5を図について説明する。X線C
T制御装置18及び制御装置25に図6に示すS/Wが
追加されている。図6の場合は隣合うターゲットが連続
している場合と離れたターゲットとが混在する場合に対
応する。
【0054】図6において、nはターゲットの数で、こ
こでは2以上の整数となる。ステップ101でn=1と
して、最初のターゲットを設定する。ステップ102で
nが最後かどうか判定し、最後でなければ次のステップ
103に進む。ステップ103ではターゲットのn番目
の照射線量Dn を、ステップ104でn番目のターゲッ
ト中心の座標Zn を、ステップ105で単位時間当りの
X線照射線量Rを設定し、ステップ106でこれらD
n ,Zn ,Rのデータを入力することにより、照射時間
n (=Dn /R)が計算される。ターゲット全部の設
定が終了したら、ステップ201で最初のターゲットを
設定し、ステップ202で隣合うターゲット間の距離L
i を計算する。次にステップ203でi番目とi+1番
目のターゲットの間の任意の点xを選び、ステップ20
4でその点での照射量dx =(Di+1 −Di )・x/L
i +Di を、ステップ205でその点での照射時間tx
=dx /Rを、ステップ206で天板6の移動速度vx
を計算する。
【0055】治療する場合の患者8の設定の仕方は実施
例3または4と同じであり、最初のターゲットの照射方
法も実施例3または4と同じである。
【0056】連続した別の治療部分に移る場合には、制
御装置25は図6に従って計算された照射時間Tn 経過
すると次のターゲットを照射するように治療台制御装置
7ならびに治療台5を制御して天板6を移動させるが、
次のターゲットに移るまでに図5で計算された天板6の
移動速度vx ならびに照射時間tx でターゲットの間を
照射する。これらの動作を制御装置25が自動的に行い
患者8のターゲットをアイソセンター1に移動させる。
この操作により患部全体をいくつかの部分に分割して各
々の部分の照射が可能となる。
【0057】離れた別の治療部分に移る場合には、制御
装置25は図6に従って計算された照射時間Tn 経過す
ると次のターゲットを照射するように治療台制御装置7
ならびに治療台5を制御して天板6を移動させることに
よって患者8の別のターゲットを自動的にアイソセンタ
ー1に移動させる。この操作により離れた患部を照射す
ることが可能となる。治療台制御部7により治療台5を
軸9に沿って移動させる場合には制御装置25はX線発
生部3と患者8並びに治療台5及び天板6とが衝突しな
いように監視制御することは安全の上から当然必要であ
る。
【0058】上記実施例ではX線の場合について記述し
たが、電子線・中間子線・中性子線・陽子線・重粒子線
等の場合でも同様の効果を有する。
【0059】上記実施例ではターゲット間の照射線量d
x の補間計算には、2点間の位置による比例計算を用い
たが、それ以外の補間計算でも同様の効果が期待でき
る。
【0060】上記実施例では単位時間当りの照射線量R
は一定としたが、ターゲットの場所や時間によって単位
時間当りの照射線量Rを変化させても同様の効果を有す
る。但し、単位時間当りの照射線量Rを変化させる場合
はターゲット間の照射線量d x や治療台移動速度vx
計算する場合の式は積分を用いる必要がある。
【0061】上記実施例では治療台5にピッチング・ロ
ーリング機構を付けていなかったが、ピッチング・ロー
リング機構を追加すると患者8の設定の自由度が増し同
様の効果が期待できる。
【0062】以上のように実施例5によれば、患部の位
置と照射線量とを予め与えることにより、X線照射中に
治療位置を自動的に変更できるとともにターゲットの中
心のみでなくターゲット間の患部も必要な線量が照射で
きるように治療台天板6の移動速度を制御するので、患
部に必要な線量を自動的に照射でき、短時間に治療効果
の高い照射が実施できる効果がある。
【0063】実施例6.この実施例は、患者を通過して
くるX線を検出することにより、その強弱で患者の内部
で吸収されるX線量すなわち照射線量が検出でき、X線
発生部の回転毎にこれを求めることによって照射線量を
画像化できるものである。以下、この発明の実施例3を
図について説明する。図7は実施例6による放射線治療
装置の構成図であり、1〜12,25は実施例2と同一
であるのでその説明は省略する。アイソセンター1に対
してX線発生部3の反対側にX線を遮蔽する対向板30
を有し、この対向板30にはX線を検出するX線検出器
31が取り付けられている。このX線検出器31はX線
発生部3からのX線を効果的に検出できるようにX線発
生部3に向けて配置された複数の検出器で構成されてい
る。X線検出器31はX線発生部3が軸9の廻りに回転
する時に描く面内に配置されており、対向板30は回転
制御する電源部2によってX線発生部3と同時に回転す
る構成になっている。これらの装置全体を制御する制御
装置25を備えている。なお、X線検出器31は、必ず
しも対向板30に取り付けなくてもよく、X線検出器3
1の位置が変わらない取り付け方であればよい。
【0064】患者8の位置決めに関しては、これまでの
実施例で述べた方法と同じである。又、治療するときの
動作についてもこれまでの実施例で述べた方法と同じで
ある。X線発生部3から患者8に照射されたX線はアイ
ソセンター1を通りX線発生部3が回転する面内に配置
された対向板30の上のX線検出器31により検出され
る。X線発生部3が軸9の廻りに回転する度にX線検出
器31はアイソセンター1に対してX線発生部3の常に
反対側にあって患者8を通過してくるX線を検出する。
【0065】X線検出器31で検出されたX線は患者8
を通過してくるので患部を含んだ患者8の内部で吸収さ
れる量に従って弱くなる。患者8内部で吸収されるX線
はX線発生部3が回転するにつれて変化していきその都
度X線検出器31によって検出されるのでX線発生器3
の回転角度に対してX線CTと同様に患者8内部で吸収
されたX線量をX線発生部3が軸9の廻りに回転した時
のアイソセンター1を含む断面内の吸収量すなわち照射
線量を画像化できる。
【0066】以上のように実施例6によれば、X線照射
中に患部に照射されるX線の照射量をモニタできるよう
に構成したので、患部に計画した線量が正確に照射でき
ることにより治療効果の高い照射が可能となる。
【0067】実施例7.以下、この発明の実施例7を図
について説明する。図8において、図7に天板6のピッ
チング14a,14b並びにローリング15a,15b
を実施する回転機構部13を追加したものである。
【0068】患者8のターゲットの位置を変えず患者8
の中でX線を余り照射したくない臓器がある場合には、
ピッチング14a,14b・ローリング15a,15b
の回転機構部13により、治療台5並びに天板6により
患者8の体位を変更できる自由度が増えることにより、
患者8の余分のX線を照射しなくて済む。
【0069】尚、以上では放射線治療装置としてX線を
利用した装置の場合について述べたが、電子線・中間子
線・中性子線・陽子線・重粒子線を用いた治療装置の場
合にも同様の機能を有する。
【0070】以上のように実施例7によれば、X線照射
中に患部に照射されるX線の照射量をモニタできるよう
に構成し、更に患者の中で放射線を照射したくない部位
を避けれる治療台の動作が可能な上、治療位置を正確に
アイソセンター1に設定できることになり患部に計画し
た線量が正確に照射できるので、治療効果の高い照射が
可能となる。
【0071】
【発明の効果】請求項1の放射線治療装置は、患者を載
置し、治療位置を制御する治療台と、この治療台の回転
制御を行う治療台制御部と、放射線の発生制御と回転制
御を行う電源部と、この電源部によって制御される放射
線発生部と、全体の制御を行う制御部と、を備え、制御
装置は、予め患者のターゲットがアイソセンター(治療
中心)に一致するときの位置制御データを記憶してお
き、この位置制御データに基づき電源部及び治療台制御
部を制御して患者のターゲットをアイソセンターに自動
的に設定する構成にしたので、患者の患部を自動的に位
置決めできる。
【0072】請求項2の放射線治療装置は、請求項1記
載のものにおいて、制御装置は、予め患者のターゲット
の中心がアイソセンター(治療中心)に一致するときの
位置制御データを記憶しておき、この位置制御データに
基づき電源部及び治療台制御部を制御して患者のターゲ
ットの中心をアイソセンターに自動的に設定する構成に
したので、患者のターゲット中心をアイソセンターに自
動的に位置決めできる。
【0073】請求項3の放射線治療装置は、請求項2記
載のものにおいて、位置制御データは、患部の断層像を
撮影し撮影中心とターゲットが一致した場合のデータで
あるので、患者のターゲットの中心をアイソセンターに
自動的に位置決めできる。
【0074】請求項4の放射線治療装置は、請求項3記
載のものにおいて、位置制御データを求めるためのX線
CT装置を備えたので、予め患者のターゲットがアイソ
センター(治療中心)に一致するときの位置制御データ
を求めておくことができる。
【0075】請求項5の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、位置制御データは、治療台をX線C
T装置の中に設定し、患者の断層像を撮影し、ターゲッ
トがX線CT装置の撮影中心に一致するように治療台を
操作して求めるので、位置制御データを求めることがで
きる。
【0076】請求項6の放射線治療装置は、患者を載置
し、治療位置を制御する治療台と、この治療台の回転制
御を行う治療台制御部と、治療台の任意の回転・並進を
可能とするピッチング・ローリング機構と、放射線の発
生制御と回転制御を行う電源部と、この電源部によって
制御される放射線発生部と、全体の制御を行う制御部
と、を備え、制御装置は、予め患者のターゲットの複数
点がアイソセンター(治療中心)に一致するときの位置
制御データを記憶しておき、この位置制御データに基づ
き電源部及び治療台制御部を制御して患者のターゲット
の複数点をアイソセンターに自動的に設定するので、タ
ーゲットの中心のみならず体位の方向まで正確にかつ自
動的に位置決めできる。
【0077】請求項7の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、ターゲットを設定する手段と、該タ
ーゲットの照射線量を設定する手段と、該ターゲットの
中心の座標を設定する手段と、単位時間当りの放射線照
射線量を設定する手段と、前記照射線量、中心の座標及
び単位時間当りの放射線照射線量から照射時間を計算す
る手段と、ターゲットが最後かを判断し最後でなければ
次のターゲット設定する手段と、を備えたX線CT装置
の制御装置と全体の制御装置を具備したので、治療中に
治療部位を自動的に変更でき、短時間に治療を行える。
【0078】請求項8の放射線治療装置は、X線CT装
置の制御装置及び全体の制御装置が、放射線照射部分の
分割数を設定し、ターゲットを設定し、ターゲットと隣
合うターゲット間の距離を計算し、該隣合うターゲット
間の任意の点を選び、その点での照射量を計算し、その
点での照射時間を計算し、治療台の移動速度を計算する
ので、治療効果の高い照射ができる。
【0079】請求項9の放射線治療装置は、請求項4記
載のものにおいて、ターゲットを設定する手段と、該タ
ーゲットの照射線量を設定する手段と、該ターゲットの
中心の座標を設定する手段と、単位時間当りの放射線照
射線量を設定する手段と、前記照射線量、中心の座標及
び単位時間当りの放射線照射線量から照射時間を計算す
る手段と、ターゲットが最後かを判断し最後ならば放射
線照射部分の分割数を設定する手段と、分割されたター
ゲットを設定する手段と、該分割されたターゲットと隣
合う分割されたターゲット間の距離を計算する手段と、
該隣合う分割されたターゲット間の任意の点を選ぶ手段
と、その点での照射量を計算する手段と、その点での照
射時間を計算する手段と、治療台の移動速度を計算する
手段と、を備えたX線CT装置の制御装置及び全体の制
御装置を具備したので、短時間に治療効果の高い照射が
実施できる。
【0080】請求項10の放射線治療装置は、請求項1
記載のものにおいて、患者を通過してくる放射線を検出
する手段と、それによって患者の内部で吸収される放射
線量すなわち照射線量を放射線発生部の回転毎に求める
ことによって照射線量を画像化する手段と、を備えた構
成にしたので、治療効果の高い照射が実施できる。
【0081】請求項11の放射線治療装置は、請求項6
記載のものにおいて、患者を通過してくる放射線を検出
する手段と、それによって患者の内部で吸収される放射
線量すなわち照射線量を放射線発生部の回転毎に求める
ことによって照射線量を画像化する手段と、を備えた構
成にしたので、治療効果の高い照射が実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による放射線治療装置を
示す構成図である。
【図2】 この発明の実施例2による放射線治療装置を
示す構成図である。
【図3】 この発明の実施例3による放射線治療装置を
示す構成図である。
【図4】 この発明の実施例3による放射線治療装置の
プログラムのフローチャート図である。
【図5】 この発明の実施例4による放射線治療装置の
プログラムのフローチャート図である。
【図6】 この発明の実施例5による放射線治療装置の
プログラムのフローチャート図である。
【図7】 この発明の実施例6による放射線治療装置を
示す構成図である。
【図8】 この発明の実施例7による放射線治療装置を
示す構成図である。
【図9】 従来の放射線治療装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1 アイソセンター(治療中心)、2 電源部、3 X
線発生部、4 照射野制限装置、5 治療台、6 天
板、7 治療台制御部、8 患者、9 アイソセンター
を通る水平面内の軸、10 アイソセンターを通る垂直
軸、11 治療台を中心とする軸、12 軸9と軸10
とに互いに直交する軸、13 天板のピッチング・ロー
リング機構、14a ピッチングの動き、14b ピッ
チングの動き、15a ローリングの動き、15b ロ
ーリングの動き、16 スライド機構、17 X線CT
装置、18 CT制御装置、19 スライドレール、2
0スライド、25 制御装置、26 CT撮影中心、3
0 対向板、31 X線検出器。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者を載置し、治療位置を制御する治療
    台と、この治療台の回転制御を行う治療台制御部と、放
    射線の発生制御と回転制御を行う電源部と、この電源部
    によって制御される放射線発生部と、全体の制御を行う
    制御部と、を備え、前記制御装置は、予め患者のターゲ
    ットがアイソセンター(治療中心)に一致するときの位
    置制御データを記憶しておき、この位置制御データに基
    づき前記電源部及び治療台制御部を制御して前記患者の
    ターゲットをアイソセンターに自動的に設定することを
    特徴とする放射線治療装置。
  2. 【請求項2】 制御装置は、予め患者のターゲットの中
    心がアイソセンター(治療中心)に一致するときの位置
    制御データを記憶しておき、この位置制御データに基づ
    き前記電源部及び治療台制御部を制御して前記患者のタ
    ーゲットの中心をアイソセンターに自動的に設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の放射線治療装置。
  3. 【請求項3】 位置制御データは、患部の断層像を撮影
    し撮影中心とターゲットが一致した場合のデータである
    ことを特徴とする請求項2記載の放射線治療装置。
  4. 【請求項4】 位置制御データを求めるためのX線CT
    装置を備えたことを特徴とする請求項3記載の放射線治
    療装置。
  5. 【請求項5】 位置制御データは、治療台をX線CT装
    置の中に設定し、患者の断層像を撮影し、ターゲットが
    前記X線CT装置の撮影中心に一致するように前記治療
    台を操作して求められることを特徴とする請求項4記載
    の放射線治療装置。
  6. 【請求項6】 患者を載置し、治療位置を制御する治療
    台と、この治療台の回転制御を行う治療台制御部と、前
    記治療台の任意の回転・並進を可能とするピッチング・
    ローリング機構と、放射線の発生制御と回転制御を行う
    電源部と、この電源部によって制御される放射線発生部
    と、全体の制御を行う制御部と、を備え、前記制御装置
    は、予め患者のターゲットの複数点がアイソセンター
    (治療中心)に一致するきの位置制御データを記憶して
    おき、この位置制御データに基づき前記電源部及び治療
    台制御部を制御して前記患者のターゲットの複数点をア
    イソセンターに自動的に設定することを特徴とする放射
    線治療装置。
  7. 【請求項7】 ターゲットを設定する手段と、該ターゲ
    ットの照射線量を設定する手段と、該ターゲットの中心
    の座標を設定する手段と、単位時間当りの放射線照射線
    量を設定する手段と、前記照射線量、中心の座標及び単
    位時間当りの放射線照射線量から照射時間を計算する手
    段と、ターゲットが最後かを判断し最後でなければ次の
    ターゲット設定する手段と、を備えたX線CT装置の制
    御装置と全体の制御装置を具備した請求項4記載の放射
    線治療装置。
  8. 【請求項8】 放射線照射部分の分割数を設定する手段
    と、ターゲットを設定する手段と、該ターゲットと隣合
    うターゲット間の距離を計算する手段と、該隣合うター
    ゲット間の任意の点を選ぶ手段と、その点での照射量を
    計算する手段と、その点での照射時間を計算する手段
    と、治療台の移動速度を計算する手段と、を備えたX線
    CT装置の制御装置及び全体の制御装置を具備した請求
    項4記載の放射線治療装置。
  9. 【請求項9】 ターゲットを設定する手段と、該ターゲ
    ットの照射線量を設定する手段と、該ターゲットの中心
    の座標を設定する手段と、単位時間当りの放射線照射線
    量を設定する手段と、前記照射線量、中心の座標及び単
    位時間当りの放射線照射線量から照射時間を計算する手
    段と、ターゲットが最後かを判断し最後ならば放射線照
    射部分の分割数を設定する手段と、分割されたターゲッ
    トを設定する手段と、該分割されたターゲットと隣合う
    分割されたターゲット間の距離を計算する手段と、該隣
    合う分割されたターゲット間の任意の点を選ぶ手段と、
    その点での照射量を計算する手段と、その点での照射時
    間を計算する手段と、治療台の移動速度を計算する手段
    と、を備えたX線CT装置の制御装置及び全体の制御装
    置を具備した請求項4記載の放射線治療装置。
  10. 【請求項10】 患者を通過してくる放射線を検出する
    手段と、それによって前記患者の内部で吸収される放射
    線量すなわち照射線量を放射線発生部の回転毎に求める
    ことによって照射線量を画像化する手段と、を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の放射線治療装置。
  11. 【請求項11】 患者を通過してくる放射線を検出する
    手段と、それによって前記患者の内部で吸収される放射
    線量すなわち照射線量を放射線発生部の回転毎に求める
    ことによって照射線量を画像化する手段と、を備えたこ
    とを特徴とする請求項6記載の放射線治療装置。
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