JP2007089814A - 機能性枕システム - Google Patents
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Abstract
【課題】広い範囲の騒音低減領域を確保する。
【解決手段】騒音源を配置する騒音源側枕101と受音点を配置する受音点側枕102と音を制御する制御部103とを具備する機能性枕システムにおいて、騒音源枕は、騒音源が発する騒音を検出する参照マイク104と、騒音による受音点での受音の大きさを制御するための制御音を発生する制御スピーカ105と、を具備し、受音点側枕は、騒音源が発する騒音を検出する誤差マイク106を少なくとも1つ以上具備し、制御部103は、参照マイクが検出した騒音と誤差マイクが検出した騒音とに基づいて、誤差マイクが検出する騒音の大きさを抑制するための音を制御スピーカから出力させるための制御信号を生成する生成手段と、該制御信号を制御スピーカに出力する出力手段と、を具備する。
【選択図】図1
【解決手段】騒音源を配置する騒音源側枕101と受音点を配置する受音点側枕102と音を制御する制御部103とを具備する機能性枕システムにおいて、騒音源枕は、騒音源が発する騒音を検出する参照マイク104と、騒音による受音点での受音の大きさを制御するための制御音を発生する制御スピーカ105と、を具備し、受音点側枕は、騒音源が発する騒音を検出する誤差マイク106を少なくとも1つ以上具備し、制御部103は、参照マイクが検出した騒音と誤差マイクが検出した騒音とに基づいて、誤差マイクが検出する騒音の大きさを抑制するための音を制御スピーカから出力させるための制御信号を生成する生成手段と、該制御信号を制御スピーカに出力する出力手段と、を具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、いびき音や歯軋り音など睡眠中の人が発する音を低減することで快適な睡眠環境を提供するための機能を備えた機能性枕システムに関するものである。
現在、騒音に対する苦情はさまざまな問題に対する苦情の項目の中でも非常に大きな割合を占めている。騒音の対象としては、例えば、窓を介して外から到達する交通騒音、宅内では機器から発生するモータ音、TVなどの音声や音楽、就寝時に人から発せられるいびきなどがあげられる。外から到達する交通騒音については2重サッシにする、カーテンで吸音させるなど被害者で対応が可能である。TVなどの音声はボリュームを絞るなど音源そのものを小さくすることができる。
しかしながら、いびきは突然発生し、発生源そのものを小さくすることはできない。対応として別の部屋への逃避などあるが、根本的・効果的な対策とはいえない。また、ある調査機関の情報ではいびき人口は3000万人とも言われている。以上から、就寝時に隣で寝ている人から発せられるいびき騒音を低減・消去し、音について快適な睡眠環境を付与する商品が望まれている。
こういった背景の中、マイクとスピーカを搭載し、いびきやテレビなどの周囲の騒音を低減する枕がある(例えば、特許文献1参照)。この枕は、騒音源の近傍に設置された参照マイクからの信号を打ち消すための信号を音に変換し、騒音低減を必要とする受音者の耳の近傍に設置されたスピーカから再生する。その再生音と騒音源からの音の干渉音を受音者の耳元近傍に設置された誤差マイクによって集音し、その音が抑制されるようにするものである。
特開平8−140807号公報
この枕では、スピーカの近傍のごく限られた狭い領域しか騒音低減を実現することができない。また、騒音低減領域が狭いため、受音者の耳の位置がスピーカから離れてしまうと、騒音低減効果を体感することができなくなり、受音者の頭部位置をかなり限定する必要がある。例えば、騒音低減領域が制御スピーカの近傍のごく限られた領域であると、寝返りなど睡眠中に受音点の位置が移動すると効果を得ることができない。
この発明は、上述した事情を考慮してなされたものであり、広い範囲の騒音低減領域を確保することができる機能性枕システムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明の機能性枕システムは、騒音源を配置する騒音源側枕と受音点を配置する受音点側枕と音を制御する制御部とを具備する機能性枕システムにおいて、
前記騒音源枕は、前記騒音源が発する騒音を検出する参照マイクと、前記騒音による前記受音点での受音の大きさを制御するための制御音を発生する制御スピーカと、を具備し、
前記受音点側枕は、前記騒音源が発する騒音を検出する誤差マイクを少なくとも1つ以上具備し、
前記制御部は、前記参照マイクが検出した騒音と前記誤差マイクが検出した騒音とに基づいて、誤差マイクが検出する騒音の大きさを抑制するための音を前記制御スピーカから出力させるための制御信号を生成する生成手段と、該制御信号を前記制御スピーカに出力する出力手段と、を具備することを特徴とする。
前記騒音源枕は、前記騒音源が発する騒音を検出する参照マイクと、前記騒音による前記受音点での受音の大きさを制御するための制御音を発生する制御スピーカと、を具備し、
前記受音点側枕は、前記騒音源が発する騒音を検出する誤差マイクを少なくとも1つ以上具備し、
前記制御部は、前記参照マイクが検出した騒音と前記誤差マイクが検出した騒音とに基づいて、誤差マイクが検出する騒音の大きさを抑制するための音を前記制御スピーカから出力させるための制御信号を生成する生成手段と、該制御信号を前記制御スピーカに出力する出力手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の機能性枕システムによれば、広い範囲の騒音低減領域を確保することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係る機能性枕システムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図1を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、騒音源側枕101、受音点側枕102、制御部103を備えている。騒音源側枕101は参照マイク104、制御用スピーカ105を備え、受音点側枕102は誤差マイク106を備えている。制御部103は、参照マイク104、制御用スピーカ105、誤差マイク106と接続している。
(第1の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図1を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、騒音源側枕101、受音点側枕102、制御部103を備えている。騒音源側枕101は参照マイク104、制御用スピーカ105を備え、受音点側枕102は誤差マイク106を備えている。制御部103は、参照マイク104、制御用スピーカ105、誤差マイク106と接続している。
騒音源側枕101は、騒音を発する人(以下騒音源とする)が使用する枕である。騒音を発する人は、例えば、いびき音や歯軋り音など睡眠中の音を発する人である。
参照マイク104は、騒音源側枕101の上の、騒音源の近傍に設置され、いびき音や歯軋り音など制御対象とする音を検出する。
制御用スピーカ105は、騒音源側枕101の上の、騒音源の近傍に設置され、制御部103に指示された音を再生する。参照マイク104と制御用スピーカ105との距離は騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/4以下にすることが望ましい。
参照マイク104は、騒音源側枕101の上の、騒音源の近傍に設置され、いびき音や歯軋り音など制御対象とする音を検出する。
制御用スピーカ105は、騒音源側枕101の上の、騒音源の近傍に設置され、制御部103に指示された音を再生する。参照マイク104と制御用スピーカ105との距離は騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/4以下にすることが望ましい。
受音点側枕102は、音の低減を必要とする受音者(以下受音点とする)の使用する枕である。受音者は、例えば、隣の人のいびきや歯軋り音などの睡眠中の音の低減を必要とする者である。
誤差マイク106は、受音点側枕102の上の、受音点の近傍に配置され、騒音源が発するいびき音や歯軋り音などの制御対象とする音を検出する。
誤差マイク106は、受音点側枕102の上の、受音点の近傍に配置され、騒音源が発するいびき音や歯軋り音などの制御対象とする音を検出する。
制御部103は、参照マイク104が検出した音に対応する信号に基づいて、受音点の近傍に設置された誤差マイク106の音圧が抑制されるように、制御用スピーカ105から再生される再生信号を算出する。すなわち、制御用スピーカ105から再生される再生音によって誤差マイク106の音圧が抑制されるように、制御部103は制御用スピーカ105がこの再生音を生成するための再生信号を算出する。制御部103の詳細は後に図2を参照して説明する。
本実施形態では、制御用スピーカ105、誤差マイク106は、騒音源の頭部と同一直線上、もしくは、その直線の近傍に設置されることが望ましい。図1の一例では、頭部がこの直線に対して垂直方向で大きく移動しないように固定するために、騒音源側枕101及び受音点側枕102は長手方向に直線状にくぼみを有している。しかし、この枕の形状は一例であってこの形状に限定されない。例えば、頭部を固定するくぼみが半球状に形成されていてもよい。
騒音低減領域をより広い範囲で確保できれば、受音点位置への自由度があがるため、寝返りを打っても騒音低減効果を体感することが可能になる。
騒音低減領域をより広い範囲で確保できれば、受音点位置への自由度があがるため、寝返りを打っても騒音低減効果を体感することが可能になる。
次に、制御部103の一例について図2を参照して説明する。
制御部103は、固定フィルタ201、LMSアルゴリズム部202、FIRフィルタ203を備えている。
制御部103は、固定フィルタ201、LMSアルゴリズム部202、FIRフィルタ203を備えている。
固定フィルタ201は、フィルタ係数が予め設定された値に固定されていてある帯域の周波数に対応する信号のみをフィルタリングする。ここでは、固定フィルタ201は、参照マイク104が取得した信号をフィルタリングしてLMSアルゴリズム部202に出力する。
LMSアルゴリズム部202は、固定フィルタ201から出力された信号と誤差マイク106で取得した音声に対応する信号とに基づいて、FIRフィルタ203のフィルタ係数を更新するアルゴリズムを行う。このアルゴリズムは、例えば、Filtered−X LMSアルゴリズムを使用する。しかし、FIRフィルタ203のフィルタ係数を更新するためのアルゴリズムはFiltered−X LMSアルゴリズムに限定されず、他のアルゴリズム(例えば、FTF法)でも適用可能である。
FIRフィルタ203は、参照マイク104からの信号とLMSアルゴリズム部202のフィルタ係数とを入力して、制御用スピーカ105から出力すべき制御音を計算し、対応する信号を制御用スピーカ105に出力する。
以上に示した第1の実施形態によれば、制御用のスピーカを、誤差マイクから離れた位置でさらに騒音源であるいびき音や歯軋り音などのような睡眠中に音を発する人の近傍に設置することで、誤差マイクのごく近傍だけでなく、より広い範囲に騒音低減領域を拡大することが可能になる。
なお、後述の実施例において、第1の実施形態の効果を含む他の実施形態に対応した場合の効果について図10から図13を参照して説明する。本実施形態の効果については後に図10を参照して説明する。
(第2の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図3を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、誤差マイクが複数個、受音点側枕に設置されていることが第1の実施形態の機能性枕システムと異なる。以下、既に説明した装置部分と同様なものは同一の番号を付してその説明を省略する。
誤差マイク302は、受音点側枕301の上の、受音点の近傍に複数個配置され、いびき音や歯軋り音など制御対象とする音を検出する。各誤差マイク302は、例えば、図3に示したように、等間隔に配置される。さらに、誤差マイク302は、受音点側枕301上で、受音点よりも騒音源に近い位置に設置される。
本実施形態の機能性枕システムについて図3を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、誤差マイクが複数個、受音点側枕に設置されていることが第1の実施形態の機能性枕システムと異なる。以下、既に説明した装置部分と同様なものは同一の番号を付してその説明を省略する。
誤差マイク302は、受音点側枕301の上の、受音点の近傍に複数個配置され、いびき音や歯軋り音など制御対象とする音を検出する。各誤差マイク302は、例えば、図3に示したように、等間隔に配置される。さらに、誤差マイク302は、受音点側枕301上で、受音点よりも騒音源に近い位置に設置される。
本実施形態の機能性枕システムは、誤差マイク302を複数個有することにより、騒音源が発するいびき音や歯軋り音などの制御対象とする音を受音点側枕301の様々な地点で検出することができるため、制御用スピーカ105から出力する音をきめ細やかに設定することができる。
本実施形態の効果については後に図11を参照して説明する。
(第3の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図4を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、制御用スピーカを、騒音源側枕の受音点側側面に設置していることが第1の実施形態の機能性枕システムと異なる。
本実施形態の機能性枕システムについて図4を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、制御用スピーカを、騒音源側枕の受音点側側面に設置していることが第1の実施形態の機能性枕システムと異なる。
すなわち、制御用スピーカ403は、図4に示したように、騒音源側枕401の表面であって受音点側の面に設定される。本実施形態は第1の実施形態と同様な効果を有するが、制御用スピーカ403の設置位置により、制御用スピーカ403から出力される音が受音点の向きに進むので、騒音を減衰する効果が第1の実施形態の場合に較べ顕著になる場合があると期待することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図5を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、複数個の誤差マイクを、枕の長手方向に対して垂直方向に配置することが第2の実施形態の機能性枕システムと異なる。
すなわち、誤差マイク502は、図5に示したように、騒音源と受音点とを結ぶ線分に対してほぼ垂直に、受音点側枕501上に複数個配置される。各誤差マイク502は、例えば、図5に示したように、等間隔に配置される。さらに、誤差マイク502は、受音点側枕501上で、受音点よりも騒音源に近い位置に設置される。また、各誤差マイク502の間隔距離は、騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/2以下にすることが望ましい。
本実施形態の機能性枕システムについて図5を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、複数個の誤差マイクを、枕の長手方向に対して垂直方向に配置することが第2の実施形態の機能性枕システムと異なる。
すなわち、誤差マイク502は、図5に示したように、騒音源と受音点とを結ぶ線分に対してほぼ垂直に、受音点側枕501上に複数個配置される。各誤差マイク502は、例えば、図5に示したように、等間隔に配置される。さらに、誤差マイク502は、受音点側枕501上で、受音点よりも騒音源に近い位置に設置される。また、各誤差マイク502の間隔距離は、騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/2以下にすることが望ましい。
本実施形態の機能性枕システムは、図3に示した第2の実施形態と同様に、誤差マイク502を複数個有することにより、騒音源が発するいびき音や歯軋り音などの制御対象とする音を受音点側枕501の様々な地点で検出することができるため、制御用スピーカ105から出力する音をきめ細やかに設定することができる。第2の実施形態と本実施形態との場合では、音が減衰する分布は後に示す図(図11と図12)でわかるように異なるので、どこの位置で音をどの程度減衰させたいかに依存して、誤差マイクの分布を変更してもよい。もちろん、例えば、受音点側枕の上部全面に誤差マイクを設けるなどの様々な変形が考えられる。例えば、後述する第6の実施形態(図7)がある。
本実施形態の効果については後に図12を参照して説明する。
(第5の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図6を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、第3の実施形態のように制御用スピーカ403を騒音源側枕の受音点側側面に設置し、かつ、第4の実施形態のように複数個の誤差マイク502を枕の長手方向に対して垂直方向に配置している。これにより、本実施形態の機能性枕システムは、第3の実施形態と第4の実施形態の効果との双方の効果を有する。
本実施形態の機能性枕システムについて図6を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、第3の実施形態のように制御用スピーカ403を騒音源側枕の受音点側側面に設置し、かつ、第4の実施形態のように複数個の誤差マイク502を枕の長手方向に対して垂直方向に配置している。これにより、本実施形態の機能性枕システムは、第3の実施形態と第4の実施形態の効果との双方の効果を有する。
(第6の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図7を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、第2の実施形態と第4の実施形態の変形例であり、枕の長手方向に複数個の誤差マイクを配置し、さらに、枕の長手方向に対して垂直方向にも誤差マイクを配置する。
本実施形態の機能性枕システムについて図7を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、第2の実施形態と第4の実施形態の変形例であり、枕の長手方向に複数個の誤差マイクを配置し、さらに、枕の長手方向に対して垂直方向にも誤差マイクを配置する。
図7に示したように、誤差マイク702は、例えば、受音点側枕501上で、受音点よりも騒音源に近い位置に、四角形の角上に4つ配置される。この場合、各誤差マイク702のうち、騒音源と受音点とを結ぶ線分に対してほぼ垂直に配置されている誤差マイク702の間隔距離は、騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/2以下にすることが望ましい。
本実施形態の効果については後に図13を参照して説明する。
以下の実施形態は、2つの枕が一体化した例である。ここでは、第1の実施形態に対応して一体化した例である第8の実施形態と、第4の実施形態に対応して一体化した例である第9の実施形態とを示す。同様に2つの枕が一体化した例は上述した他の実施形態についても適用可能である。
(第7の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図8を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、一体化枕801、参照マイク803、誤差マイク804、制御用スピーカ805を備えている。
本実施形態の機能性枕システムについて図8を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、一体化枕801、参照マイク803、誤差マイク804、制御用スピーカ805を備えている。
一体化枕801は、横方向に長く、二つの枕が一体となっているようにみなせるような枕である。一体化枕801は、騒音源と受音点の位置が変化しないようにするために、例えば、騒音源側くぼみ802、受音点側くぼみ806を備えている。
参照マイク803は、参照マイク104と同様の機能を有する。参照マイク803は、一体化枕801上の騒音源側くぼみ802と受音点側くぼみ806との間の「丘」との騒音源側くぼみ802との境界近辺に設置する。
制御用スピーカ805は、制御用スピーカ105と同様の機能を有する。制御用スピーカ805は、参照マイク803の近くで参照マイク803よりは受音点側くぼみ806の近くに設置する。
誤差マイク804は、誤差マイク106と同様の機能を有する。誤差マイク804は、一体化枕801上の騒音源側くぼみ802と受音点側くぼみ806との間の「丘」と受音点側くぼみ806との境界近辺に設置する。
本実施形態の効果は、第1の本実施形態と同様である。
(第8の実施形態)
本実施形態の機能性枕システムについて図9を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、複数個の誤差マイクを、枕の長手方向に対して垂直方向に配置することが第7の実施形態の機能性枕システムと異なる。
誤差マイク901は、図9に示したように、騒音源と受音点とを結ぶ線分に対してほぼ垂直に、一体化枕801上の騒音源側くぼみ802と受音点側くぼみ806との間の「丘」と受音点側くぼみ806との境界近辺に複数個配置される。各誤差マイク901は、例えば、図9に示したように、等間隔に配置される。さらに、誤差マイク901は、受音点よりも騒音源に近い位置に設置される。また、各誤差マイク901の間隔距離は、騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/2以下にすることが望ましい。
本実施形態の機能性枕システムについて図9を参照して説明する。
本実施形態の機能性枕システムは、複数個の誤差マイクを、枕の長手方向に対して垂直方向に配置することが第7の実施形態の機能性枕システムと異なる。
誤差マイク901は、図9に示したように、騒音源と受音点とを結ぶ線分に対してほぼ垂直に、一体化枕801上の騒音源側くぼみ802と受音点側くぼみ806との間の「丘」と受音点側くぼみ806との境界近辺に複数個配置される。各誤差マイク901は、例えば、図9に示したように、等間隔に配置される。さらに、誤差マイク901は、受音点よりも騒音源に近い位置に設置される。また、各誤差マイク901の間隔距離は、騒音源に含まれる主な成分である音の波長の1/2以下にすることが望ましい。
本実施形態の効果は、第4の本実施形態と同様である。
以上に示した実施形態によれば、制御用のスピーカを、誤差マイクから離れた位置でさらに騒音源であるいびき音や歯軋り音などのような睡眠中に音を発する人の近傍に設置することで、誤差マイクのごく近傍だけでなく、広い範囲の騒音低減領域を確保することができる。
以下、第1、第2、第4又は5、第6の各実施形態に示した機能性枕システムがどの程度、騒音を削減するかを実験し場合の結果について、それぞれ図10、図11、図12、図13を参照して説明する。各図では、騒音源からの騒音の周波数が200Hzと4kHzの場合での誤差マイク周辺の音圧の減衰を示している。
(第1、第3又は第7の実施形態に対応)図10
図10に示したように、200kHzでは、上下方向に長軸を持つ楕円形に近い領域で音圧の減衰が最大となり、4kHzでは、左右方向に長軸を持つ楕円形に近い領域で音圧の減衰が最大となる。4kHzの場合に較べ200kHzの場合の方が、最大減衰領域が広がるが、4kHzの場合でも誤差マイクの近辺は−30dB程度減衰することができる。
(第1、第3又は第7の実施形態に対応)図10
図10に示したように、200kHzでは、上下方向に長軸を持つ楕円形に近い領域で音圧の減衰が最大となり、4kHzでは、左右方向に長軸を持つ楕円形に近い領域で音圧の減衰が最大となる。4kHzの場合に較べ200kHzの場合の方が、最大減衰領域が広がるが、4kHzの場合でも誤差マイクの近辺は−30dB程度減衰することができる。
(第2の実施形態に対応)図11
減衰領域は図10に示した領域よりも広がっている。第2の実施形態のように誤差マイクを複数配置した方が、減衰領域が広がることを示している。
減衰領域は図10に示した領域よりも広がっている。第2の実施形態のように誤差マイクを複数配置した方が、減衰領域が広がることを示している。
(第4、第5又は第8の実施形態に対応)図12
200kHzの場合では、図11の場合よりもさらに減衰領域が広がる。4kHzの場合は減衰する領域の分布が図10、図11の場合とは異なり、−30dB程度減衰する領域が上下2点に分離して分布している。
200kHzの場合では、図11の場合よりもさらに減衰領域が広がる。4kHzの場合は減衰する領域の分布が図10、図11の場合とは異なり、−30dB程度減衰する領域が上下2点に分離して分布している。
(第6の実施形態に対応)図13
200kHzの場合では、図12の領域とほぼ同様である。4kHzの場合は、誤差マイク近傍よりも4つの誤差マイクの上方と下方に最大減衰領域が分布する。
200kHzの場合では、図12の領域とほぼ同様である。4kHzの場合は、誤差マイク近傍よりも4つの誤差マイクの上方と下方に最大減衰領域が分布する。
以上に示したように、本実施形態の機能性枕システムによれば、どの実施例においても効果的に音を減衰することができる。すなわち、制御用のスピーカを、誤差マイクから離れた位置でさらに騒音源であるいびき音や歯軋り音などのような睡眠中に音を発する人の近傍に設置することで、誤差マイクのごく近傍だけでなく、より広い範囲に騒音低減領域を拡大することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
101、401…騒音源側枕、102、301、501、701…受音点側枕、103…制御部、104、402、803…参照マイク、105、403、805…制御用スピーカ、106、302、502、702、804、901…誤差マイク、201…固定フィルタ、202…アルゴリズム部、203…FIRフィルタ、801…一体化枕、802…騒音源側くぼみ、806…受音点側くぼみ。
Claims (10)
- 騒音源を配置する騒音源側枕と受音点を配置する受音点側枕と音を制御する制御部とを具備する機能性枕システムにおいて、
前記騒音源枕は、
前記騒音源が発する騒音を検出する参照マイクと、
前記騒音による前記受音点での受音の大きさを制御するための制御音を発生する制御スピーカと、を具備し、
前記受音点側枕は、前記騒音源が発する騒音を検出する誤差マイクを少なくとも1つ以上具備し、
前記制御部は、
前記参照マイクが検出した騒音と前記誤差マイクが検出した騒音とに基づいて、誤差マイクが検出する騒音の大きさを抑制するための音を前記制御スピーカから出力させるための制御信号を生成する生成手段と、
該制御信号を前記制御スピーカに出力する出力手段と、を具備することを特徴とする機能性枕システム。 - 前記騒音源枕と前記受音点側枕は、配置された頭部が移動しないように長手方向に溝を有していることを特徴とする請求項1に記載の機能性枕システム。
- 前記参照マイクと前記制御スピーカとの距離は、前記騒音源の主な周波数成分の波長の4分の1以内であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の機能性枕システム。
- 前記騒音源枕と前記受音点側枕は、一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の機能性枕システム。
- 一体に形成されている枕は、前記騒音源枕と前記受音点側枕とに対応して、それぞれにくぼみを有することを特徴とする請求項4に記載の機能性枕システム。
- 前記参照マイクは、前記制御用スピーカの位置よりも前記騒音源に近い位置に設置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の機能性枕システム。
- 前記誤差マイクは、配置される頭部の位置よりも前記騒音源に近い位置に設置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機能性枕システム。
- 前記誤差マイクは、前記受音点側枕の長手方向に複数個設置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機能性枕システム。
- 前記誤差マイクは、前記受音点側枕の長手方向に垂直な方向で、かつ、配置される頭部の位置よりも前記騒音源に近い位置に複数個設置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機能性枕システム。
- 前記誤差マイクの間隔距離は、前記騒音源の主な周波数成分の波長の2分の1以内であることを特徴とする請求項9に記載の機能性枕システム。
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