JP2007088798A - データ処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ローカルメモリに記憶された機密性を有する画像データを優先的に無効化して、異常発生時に機密データが漏洩することを防ぐ。
【解決手段】 画像データが入力されたとき、ローカルメモリの記憶領域に、ページ毎の画像データが記憶される。画像データの処理が完了した後、ローカルメモリに記憶された画像データを無効化する。このとき、各機億領域に記憶された画像データの機密性の有無を判定する。機密性を有する画像データが記憶されている記憶領域を特定し、この記憶領域の画像データを最初に無効化する。続いて、残りの記憶領域の画像データを無効化する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、入力された画像データを記憶して、印刷、画像通信、ファクシミリ通信等の画像データに対する処理を行うデータ処理装置に関する。
原稿の画像を電子的に走査して読み取り、画像データを複写するコピー機能を備えたデータ処理装置は、近年では機能の複合化が進んでいる。例えば、LAN等のネットワークに接続され、パソコン等の情報処理装置から画像データを受信して、画像を印刷するネットワークプリンタの機能、読み取った画像データを情報処理装置に送信するネットワークスキャナの機能、ネットワークや電話回線を通じて外部のファクシミリ装置との間で画像データを送受信するファクシミリ機能を備えている。
多機能化されたデータ処理装置では、入力された画像データを一時的に保存する記憶装置を備えている。記憶装置には、半導体メモリから構成されるもの、ハードディスク装置などの磁気記憶媒体からなるものなど様々なタイプがあり、大量の画像データ、複数のジョブを効率よく処理することができる。
データ処理装置では、処理する画像データを記憶するローカルメモリとして高速で読み書きできる半導体メモリが用いられ、処理するための画像データを一時的に保存するためにハードディスク装置が用いられる。入力された画像データは、ローカルメモリ上で圧縮等の画像処理が行われ、この画像データがハードディスク装置に一時的に保存される。処理の順番が来たとき、保存されている画像データが読み出され、ローカルメモリ上で伸張等の画像処理がされ、印刷、画像通信、ファクシミリ通信等の所望の処理が行われて、外部に出力される。
機密性を有するデータをこのようなデータ処理装置で処理するとき、セキュリティ機能として、例えば特許文献1に記載されているように、処理が終了したときに、ハードディスク装置の画像データを消去したり、でたらめなデータで上書きする。さらに、特許文献2に記載されているように、消去作業を複数回行う。これによって、ハードディスク装置に保存されていた画像データは、完全に読取不可能となって、無効化される。
特開平9−284572号公報 特開2004−7059号公報
ところで、揮発性メモリを使用するローカルメモリでは、古い画像データに新しい画像データが上書きされて記憶される。ローカルメモリへの電源供給が断たれると、画像データは消去される。しかし、データ処理装置を24時間使用する場合、電源は常にオンされたままであるので、ローカルメモリには常に画像データが記憶されている。
ここで、データ処理装置にノイズや原稿の誤検知等によって異常が発生して、画像データが正常に入力されなくなる場合や、画像データが入力されていないにもかかわらず、入力されたと誤って判断される場合がある。このとき、ローカルメモリに記憶されている古い画像データは上書きされず、そのまま処理が行われる。例えば、機密性を有する画像データが記憶されたまま残っていた場合、その画像が印刷されるといった不具合が生じ、ユーザにセキュリティ上の不安感を与えてしまう。
そこで、本発明は、上記に鑑み、ローカルメモリに記憶されている機密性を有する画像データを確実に無効化して、異常発生時に機密が漏洩することを防げるデータ処理装置の提供を目的とする。
本発明は、画像データの処理に際して入力された画像データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されている画像データを無効化する無効化手段と、入力された画像データの機密性の有無を判定する判定手段と、画像データが機密性を有するとき、この画像データを優先的に無効化するように前記無効化手段を動作させる制御手段とを備えたものである。
入力された画像データの処理が完了したとき、ローカルメモリである記憶手段に記憶された画像データが無効化される。このとき、画像データが記憶されている記憶手段の記憶領域のうち、機密性を有する画像データが記憶されている一部の記憶領域に対して、無効化手段は最初に動作する。これにより、画像データの一部である機密データが優先的に無効化される。したがって、無効化手段の動作が中断して、画像データが無効化されずに残っても、機密データは確実に無効化されているので、機密データが外部に漏洩することはない。
画像データは、記憶手段内の複数の記憶領域に分割されて記憶される。制御手段は、機密性を有する画像データが記憶された記憶領域に対して、無効化手段を動作させる。機密データが優先的に無効化された後、機密性のない画像データが記憶された記憶領域に対して、無効化が行われる。
機密性を有する画像データが複数の記憶領域に記憶されている場合、判定手段は、機密性の高い画像データを有する記憶領域から順に優先順位を設定する。制御手段は、優先順位にしたがって、機密性の高い画像データを有する記憶領域から順に無効化していく。高機密な画像データほど先に無効化されるので、セキュリティ上、安心できる。
具体的には、画像データはページ単位で入力され、判定手段は、ページ毎に画像データの機密性の有無を判定する。そして、制御手段は、ページ単位で無効化手段を動作させる。そのため、機密性を有するページに対応する記憶領域に対して、優先的に無効化が行われる。
また、判定手段は、各ページを複数のデータ領域に分割して、データ領域毎に画像データの機密性の有無を判定する。ページよりもさらに小さい領域において、画像データの機密性が判定される。すなわち、機密データを含む画像データではなく、機密データ自体を抽出することができる。そして、制御手段は、機密性を有する画像データが記憶されたデータ領域に対して無効化を行う。これによって、機密データそのものを優先的に無効化できる。
画像データが入力される複数のデータ入力手段を備え、判定手段は、各データ入力手段毎に画像データの機密性の有無を判定する。画像データの入力先によっては、機密性を有しない画像データのみしか扱わない場合がある。このような場合、画像データの機密性の有無を判定する必要はない。これに該当する入力先から画像データが入力された場合、機密性の有無を判定することなく、通常の無効化が行われる。
本発明によると、ローカルメモリに記憶されている機密性を有する画像データが優先的に無効化される。したがって、無効化の動作が中断するといった異常事態が発生しても、ローカルメモリには機密データが残っていないので、機密データが出力されることはない。機密の漏洩を防止でき、データ処理装置におけるセキュリティが向上する。
本実施形態のデータ処理装置を図1に示す。本データ処理装置は、コピーモード、プリンタモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを有するデジタル複合機であり、原稿を読み取って画像データを入力する画像読み取り部1と、ユーザの入力を受け付ける操作部2と、画像データの印刷を行う画像形成部3と、画像データを保存するハードディスク装置4と、外部機器との通信を行う通信部5と、ファクシミリ装置6と通信するためのFAXモデム7と、装置全体の制御情報や設定情報等を記憶している管理部8と、装置全体の制御を司る機器制御部9とを備えている。
画像読み取り部1は、画像データを入力するデータ入力手段として機能し、CCD1aといった撮像素子と、原稿台や自動原稿送り装置(ADF)にセットされた原稿を検知する原稿検知センサ1bとを有する。CCD1aによって読み取られた画像データは画像形成部3に出力される。
操作部2は、各種入力キーからなる入力部2aと、液晶ディスプレイ等の表示部2bとを有し、装置全体の操作や各種設定の入力が行われ、入力内容や装置全体の動作状況が表示される。
画像形成部3は、画像データを記憶する記憶手段であるローカルメモリ10と、レーザ走査ユニットからなる印字部3aと、給紙部3bとを有する。ローカルメモリ10は、SDRAM、フラッシュメモリ等の読み書き可能な半導体メモリを用いる。ローカルメモリ10は、古い画像データに新しい画像データを上書きすることにより、画像データを記憶する。印字部3aは、ローカルメモリ10に記憶された画像データに基づいて、給紙部3bから供給される記録シートに画像を印刷する。
画像形成部3では、入力された画像データがローカルメモリ10に記憶され、ローカルメモリ10上で画像データの圧縮、伸張、加工等の画像処理が行われ、画像処理された画像データが印字部3a、ハードディスク装置4あるいは機器制御部9に出力される。ローカルメモリ10は、入力された画像データを記憶する領域と、出力するための画像データを記憶する領域とに分割されている。なお、1つのローカルメモリ10を分割して使用する代わりに、2つのローカルメモリ10を入力用と出力用として、それぞれ使用してもよい。
ハードディスク装置4は、処理するための画像データを一時的に保存する保存手段とされる。ハードディスク装置4に画像データが保存されるとき、必要に応じて画像データは暗号化される。
通信部5は、LANケーブルを介してルータ、スイッチングハブ等に接続され、パソコン、サーバ等の情報処理装置11によって形成されたネットワークと接続される。ネットワークは、電話回線網や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。通信部5は、ネットワーク内の情報処理装置11とデータの送受信を行うとともに、インターネットを通じて外部の情報処理装置12やファクシミリ装置13とデータの送受信を行う。FAXモデム7は、電話線を介して電話回線網に接続され、外部のファクシミリ装置6とファクシミリ通信を行う。したがって、通信部5やFAXモデム7を通じて画像データが入力されるので、これらもデータ入力手段として機能する。
機器制御部9は、操作部2からの入力や外部機器からのデータ入力があると、管理部8に記憶されている情報に基づいて各部を制御して、入力された画像データを処理する。すなわち、入力された画像データに対してコピーモード、プリンタモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかを実行して、入力された画像データを所望の形態で出力する。
そして、データ処理装置は、ローカルメモリ10およびハードディスク装置4の画像データを無効化する無効化手段14を備えている。機器制御部9が、無効化手段14の動作を制御する。画像データの無効化とは、ランダムなデータや無意味なデータを上書きしたり、あるいはデータを消去したりして、記憶されていた画像データを読み取り不可能にして、元の画像を再現できないようにすることである。したがって、無効化手段14は、ローカルメモリ10に対しては、上書きにより古い画像データを消去する、あるいはデータを消去することによって、画像データを無効化する。ハードディスク装置4に対しては、上書きあるいは消去によって画像データを無効化する。
次に、各モードを実行するときの動作を説明する。まず、コピーモード時には、画像読み取り部1により読み取られた原稿の画像データが、画像形成部3から複写物として出力される。具体的には、読み取り位置にセットされた原稿の画像をCCD1aによって読み取る。CCD1aから出力された画像データは、ローカルメモリ10上に出力画像として完成され、一旦ハードディスク装置4に転送されて保存される。原稿が複数ある場合は、この読み取り、記憶の動作が繰り返される。
その後、操作部2から指示された処理内容に基づいて、ハードディスク装置4に保存された画像データが適切なタイミングで順次読み出され、ローカルメモリ10に送られる。そして、印字部3aへの書き込みタイミングに合わせて、画像データがローカルメモリ10から印字部3aへと転送され、画像が記録シートに印刷される。
また、読み取った画像データを複数枚印刷する場合も同様に、画像データが出力画像としてページ単位でハードディスク装置4へ記憶され、出力するモードに合わせてハードディスク装置4からローカルメモリ10に送られる。ローカルメモリ10の画像データは、出力枚数の分だけ繰り返し、印字部3aへの書き込みタイミングに合わせて印字部3aへ転送される。
プリンタモード時には、情報処理装置11,12から出力された画像データが、画像形成部3から出力される。すなわち、情報処理装置11,12からの画像データが、通信部5により受信される。機器制御部9は、入力された画像データをローカルメモリ10に送り、出力する画像データとしてページ単位に展開し、一旦ハードディスク装置4に保存する。そして、画像データは、ハードディスク装置4からローカルメモリ10に送られ、コピーモードの場合と同様にして印字部3aへと転送され、画像が印刷される。
スキャナモード時には、画像読み取り部1において読み取られた原稿の画像データが、ネットワークを通じて任意の情報処理装置11,12にデータ通信される。すなわち、CCD1aから出力された画像データは、ローカルメモリ10上に出力画像として完成され、一旦ハードディスク装置4へ保存される。そして、画像データがハードディスク装置4からローカルメモリ10に送られ、機器制御部9は、操作部2を介して指示されたネットワーク内の送信先との通信を確立させ、通信部5から目的の送信先に画像データを送信する。さらに、画像データは、通信部5によりネットワークからインターネットを通じて、外部の情報処理装置12やファクシミリ装置13にも送信される。また、機器制御部9は、ファクシミリモード時にも同様の動作によって、FAXモデム7から電話回線6を通じてファクシミリ装置6に画像データを送信する。
上記のようにデータ入力手段から入力された画像データの処理に際して、画像データはローカルメモリ10に記憶される。機器制御部9は、画像データの処理が完了したとき、ローカルメモリ10に対して無効化手段14を動作させる。
図2に示すように、機器制御部9は、新たな画像データがローカルメモリ10に記憶されないことを確認して、処理が完了したと判断する。すなわち、機器制御部9は入出力監視部として機能する。入出力監視部は、タイマーにより次のデータ入力までの時間を計時し、一定時間、例えば1分以内にデータ入力があるか否かによって、データ入力手段からの画像データの入力の有無、あるいは出力のためにハードディスク装置4からの画像データの入力の有無を確認する。なお、原稿台や原稿読み取り部1における原稿の有無に基づいて、画像データの入力の有無を確認してもよい。このように、画像データがローカルメモリ10に記憶されなくなってから処理が完了したと判断するまでに、一定時間のタイムラグを設けることにより、誤った判断をなくせる。例えば、ハードディスク装置4から画像データを読み出す時間は、半導体メモリから読み出す場合に比べて時間がかかる。そのため、まだハードディスク装置4から読み出し中であるにもかかわらず、画像データの入力がないと誤判断され、無効化手段14が動作してしまう。しかし、タイムラグを設けることにより、誤判断がなくなり、無効化手段14が誤って動作することを防げる。
そして、機器制御部9は、処理が完了したと判断したとき、無効化手段14によるデータ消去タスクを実行させる。これにより、ローカルメモリ10の画像データは消去される、すなわち、記憶されていた画像データは読み取り不可能なように無効化される。
また、機器制御部9は、データ消去タスクの実行中、新たな画像データの入力があると、この実行を中断させ、入力された画像データの処理が完了したとき、データ消去タスクを再開させる。データ消去タスクの実行状態は監視され、その監視情報が管理部8に記憶されて管理される。
ここで、上記の画像データの処理から画像データの無効化までの一連の動作を図3に基づいて説明する。まず、データ入力手段から画像データが入力される。画像データは、ページ単位で入力され、ローカルメモリ10に一旦記憶される。画像処理が行われた画像データはハードディスク装置4に保存される。次の画像データがある場合は、ローカルメモリ10は上書きされ、画像処理された画像データがハードディスク装置4に保存される。
すべての画像データが入力されて、ハードディス装置4に保存されると、指定されたモードに応じて画像データの出力処理が行われる。ハードディスク装置4から画像データが読み出され、ローカルメモリ10に展開される。画像データに対して指示された加工が行われ、印刷、送信等により出力される。この出力処理がページごとに行われる。
入力された画像データの処理に対して、図4に示すように、この処理に関する情報が作成され、ジョブ管理テーブルとしてまとめられる。ジョブ管理テーブルは管理部8に記憶される。ジョブ管理テーブルは、ジョブに対する状態フラグを含んでいる。状態フラグは、処理完了、処理中、データ消去完了、データ消去中、消去中断のいずれかとされる。状態フラグによって、入力された画像データの処理の進行状態およびデータ消去状態がわかる。
すべての画像データを出力すると、処理が完了する。新たな画像データの入力があると、次の処理が開始される。画像データの入力がないとき、画像データの出力がないかを確認して、処理が完了したと判断する。この後、一定時間経過してからデータ消去タスクが開始される。例えば、図4に示すジョブ002、003がそれぞれ完了した後、データ消去タスクが実行される。このタスクの実行により、ローカルメモリ10に記憶されている画像データが無効化される。
データ消去タスクの実行中、ローカルメモリ10に対する画像データの入出力がないか監視される。画像データの入出力がなければ、そのままデータ消去タスクが実行され、ローカルメモリ10の画像データをすべて消去すると、タスクを終了する。
画像データの入出力があると、データ消去タスクが中断される。画像データの処理が行われ、この処理が完了すると、データ消去タスクが再開される。再開するとき、中断した位置から消去が行われる。このように、データ消去タスクは画像データの処理の合間に行われることになり、ローカルメモリ10に記憶されている画像データを絶えず無効化できる。
そして、ローカルメモリ10に記憶された画像データを無効化するのに際して、セキュリティ性の向上を図るため、機密性のある画像データを優先的に無効化する。すなわち、機器制御部9は、入力された画像データの機密性の有無を判定する判定手段を有し、画像データが機密性を有するとき、画像データの一部を優先的に無効化するようにデータ消去タスクを実行する。
入力された画像データの処理が完了した後、ローカルメモリ10に記憶された画像データを無効化する。このとき、機器制御部9は、記憶されている画像データの中から機密性を有する画像データを抽出して、この画像データが記憶されている領域に対してデータ消去タスクを最初に実行させる。このようにして、機密性を有する画像データは優先的に無効化される。
画像データはページ単位で入力される。1つのジョブにおいて、画像データは、1枚のページあるいは複数のページから構成される。判定手段は、ページ毎に画像データが機密性を有するか否かを判断する。この判断は、図面、写真、グラフといった画像の有無、「極秘」、「重要」、「社外秘」といった特定の文字の有無、印影やサインといった画像の有無によって行う。なお、上記の画像や文字は、画像データを解析して、画素の濃度変化や色等から判別される。そして、判定手段は、このような画像や文字が含まれているとき、機密性があると判断する。
ローカルメモリ10において、画像データはページ毎に複数の記憶領域20に分割されて記憶される。例えば図5に示すように、ローカルメモリ10は、A3で2ページ分の記憶容量を有している場合、入力された画像データがA4サイズであれば、4ページ分の画像データが4つの記憶領域20にそれぞれ記憶される。そして、何番の記憶領域20に何ページの画像データが記憶されているといったアドレス情報が記憶時に作成され、アドレス情報は管理部8により管理される。機器制御部9は、判断結果より機密性を有する画像データを含むページを認識しており、アドレス情報から優先的に無効化する記憶領域20を確定する。
ここで、機密性を有する画像データが複数の記憶領域20に記憶されているとき、機器制御部9では、判定手段により、画像データの機密性の高低を判断する。そして、この判断結果に基づいて、記憶領域20に優先順位を設定し、優先順位にしたがって順に各記憶領域20の画像データを無効化していく。機器制御部9は、機密性の高低によって優先順位を決める。機密性が高いほど優先順位は上がる。すなわち、先頭ページの画像データが機密性を有するとき、先頭ページの機密性が最も高いと判断する。また、上記の機密性の判断の基準となる画像や文字が多く含まれるほど機密性が高いものとし、画像や文字の多少にしたがって優先順位が設定される。
図5に示すように、ローカルメモリ10の先頭の記憶領域20に第2ページの画像データが記憶され、以降2番の記憶領域20に第1ページ、3番の記憶領域20に第4ページ、4番の記憶領域20に第3ページの画像データがそれぞれ記憶されているとする。
入力された画像データに機密性がないとき、(a)のように、先頭の記憶領域20から順にデータ消去タスクが実行される。第1ページの画像データが機密性を有するとき、(b)のように、まず2番の記憶領域20に対してデータ消去タスクが実行され、その後、1番、3番、4番の順に各記憶領域20に対してデータ消去タスクが実行される。第1ページおよび第3ページの画像データが機密性を有するとき、(c)のように、まず優先順位が設定され、先頭の第1ページが最優先とされ、2番の記憶領域20に対してデータ消去タスクが実行され、その次に、4番の記憶領域20に対してデータ消去タスクが実行され、以降3番、4番の順に各記憶領域20に対してデータ消去タスクが実行される。
このように、画像データが機密性を有するとき、機密にかかわる画像データが最初に無効化される。したがって、ローカルメモリ10に記憶されている画像データを無効化しているとき、新たな画像データが入力されて、無効化が中断されても、機密性を有する画像データは無効化されている。このとき、データ処理装置に異常事態が発生しても、ローカルメモリ10には機密性を有する画像データが記憶されていないので、機密の画像が出力されるといった不具合を防止でき、ユーザにセキュリティ上の不安感を与えることはない。
上記では、画像データの機密性の有無をページ毎に判定して、ページ単位で画像データを無効化しているが、図6に示すように、機密性を有する画像データが記憶された記憶領域20の一部の領域だけを優先的に無効化してもよい。すなわち、機器制御部9の判定手段は、1ページを複数のデータ領域21に分割して、各データ領域21において画像データの機密性の有無を判定する。データ領域21への分割としては、文字、図面、写真、グラフといった画像の種類に応じてページ内に画像毎のデータ領域21を設定する。あるいは、1ページを等分割して、マトリックス状のデータ領域21を設定する。
そして、機密性を有するデータ領域21を確定すると、アドレス情報に基づいて記憶領域20におけるデータ領域21の位置を特定し、このデータ領域21に記憶された画像データを無効化する。その後は、通常のデータ消去タスクを実行する。なお、特定されたデータ領域21が複数あるときは、機密性の高い順に優先順位を設定して、順にデータ領域21を無効化していく。
ところで、入力された画像データが必ず機密性を有しているとは限らない。例えば、ファクシミリモードでは、入力された画像データに基づいて記録シートに画像が印刷されて、出力される。この場合、画像は第三者の目に触れる機会があり、画像データに機密性があるとは言えない。そこで、画像データの処理において、任意に画像データの機密性の有無を判定して、優先的に無効化を実行するように設定可能とする。図7に示すように、表示部に、機密データ無効化の設定画面が表示され、入力部によって必要とするものを選択する。
画像データの処理として、コピーモード、プリンタモード、ファクシミリモードがあり、モード毎に設定する。各モードによってデータ入力手段が異なるので、画像データの入力先を参照して、機密性についての判定を行うか否かを判断する。例えば、コピーモードおよびプリンタモードが選択された場合、これらのモードが実行されるときは、画像データの機密性の有無が判定される。ファクシミリモードが実行されるとき、画像データの機密性の有無は判定されず、優先的な無効化は実行されない。
また、ページ毎に機密性についての判定を行うか否かを設定する。そして、機密性の判断の対象となるページも設定できる。例えば、機密ページ、先頭ページ、図面ページから選択される。なお、機密ページとは、画像にロゴを含んでいるページ、あるいは地模様の画像のあるページである。
機密ページが選択された場合、ロゴや地模様の有無が判断され、これらがある場合、機密性を有すると判定される。先頭ページが選択された場合、必ず先頭ページは機密性を有すると判定される。図面ページが選択された場合、図面、写真、グラフの有無が判断され、これらがある場合、機密性を有すると判定される。
さらに、機密性の有無の判定基準について、画像として図面、写真、グラフを含むか否かを設定できる。例えば、図面を選択すれば、図面を含むページは機密性を有すると判断される。写真やグラフでも同様である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。画像データを一時的に保存する保存手段として、ハードディスク装置に限らず、装置本体から取り外し可能な不揮発性メモリ、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体を使用してもよい。
また、データ処理装置として、コピーモードおよびファクシミリモードを有する複合機であってもよく、さらにはコピー機、プリンタ、ファクシミリ装置といったように単一のモードだけの専用機であってもよい。
2つのローカルメモリを入力用と出力用としてそれぞれ使用する場合にも、各ローカルメモリに対して無効化手段を個別に動作させる。さらに、ローカルメモリの無効化と同時にハードディスク装置の無効化を行うとよい。
本発明のデータ処理装置の一実施形態であるデジタル複合機の概略構成を示す図 画像データ無効化のための制御ブロック図 入力された画像データの処理から消去までのフローチャート 入力された画像データの処理に関するジョブ管理テーブルを示す図 ローカルメモリの記憶領域および各記憶領域の画像データ無効化の順位を示す図 ローカルメモリの記憶領域内における機密性を有するデータ領域を示す図 機密データ無効化の設定画面を示す図
符号の説明
1 画像読み取り部
2 操作部
3 画像形成部
4 ハードディスク装置
5 通信部
7 FAXモデム
8 管理部
9 機器制御部
10 ローカルメモリ
14 無効化手段
20 記憶領域
21 データ領域

Claims (8)

  1. 画像データの処理に際して入力された画像データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶されている画像データを無効化する無効化手段と、入力された画像データの機密性の有無を判定する判定手段と、画像データが機密性を有するとき、この画像データを優先的に無効化するように前記無効化手段を動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 画像データは、記憶手段内の複数の記憶領域に分割されて記憶され、制御手段は、機密性を有する画像データが記憶された記憶領域に対して無効化手段を動作させることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 制御手段は、機密性の高い画像データを有する記憶領域から順に無効化していくことを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
  4. 画像データはページ単位で入力され、判定手段は、ページ毎に画像データの機密性の有無を判定することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  5. 制御手段は、機密性を有するページに対応する記憶手段内の記憶領域に対して無効化を行うことを特徴とする請求項4記載のデータ処理装置。
  6. 画像データはページ単位で入力され、判定手段は、各ページを複数のデータ領域に分割して、データ領域毎に画像データの機密性の有無を判定することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  7. 制御手段は、機密性を有する画像データが記憶されたデータ領域に対して無効化を行うことを特徴とする請求項6記載のデータ処理装置。
  8. 画像データが入力される複数のデータ入力手段を備え、判定手段は、各データ入力手段毎に画像データの機密性の有無を判定することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
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