JP2007088706A - 携帯電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 2つの筐体2,3と、これら2つの筐体2,3を開閉可能に連結する連結部5と、前記2つの筐体2,3の開閉状態に関わらず前記2つの筐体2,3の重ね合わせ方向に露出する一方の筐体2の外面2eのうち、前記連結部5近傍に突出して設けられた転倒防止突起21とを備える携帯電子機器1を提供する。
【選択図】 図3
Description
従来の携帯電子機器には、一方の筐体の一端部からその長手方向に突出可能な転倒防止部を設けることで、携帯電子機器を安定した状態で設置面に配置できるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
また、2つの筐体を相互に開く動作に応じて転倒防止部が筐体から突出するものもあるが、この構成の場合には、携帯電子機器を設置面に配しないときにも突出してしまうため、携帯電子機器の使用にあたって邪魔になり、結果として、取り扱いが面倒になるという問題がある。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、取り扱いが簡便で、かつ、2つの筐体を相互に開いた状態でも安定して設置面に配することができる携帯電子機器を提供することを目的としている。
本発明に係る携帯電子機器は、2つの筐体と、これら2つの筐体を開閉可能に連結する連結部と、前記2つの筐体の開閉状態に関わらず前記2つの筐体の重ね合わせ方向に露出する一方の筐体の外面のうち、前記連結部近傍に突出して設けられた転倒防止突起とを備えることを特徴とする。
なお、一方の筐体の外面とは、2つの筐体を相互に閉じて重ね合わせた状態において相互に対向する対向面の反対側に位置する面を示している。
また、本発明に係る携帯電子機器は、前記転倒防止突起が、前記一方の筐体とは別個の部材から形成されていることを特徴とする。
ここで、転倒防止突起と設置面との当接部分を支点とした場合、転倒防止突起の突出高さに応じて、他方の筐体の重心及び支点を相互に結ぶ作用線と設置面とのなす角度が大きくなるため、他方の筐体の重心に作用する重力(設置面に向けて垂直な方向に作用する力)に基づいて前記支点に作用するモーメントの大きさを小さくすることができる。
また、転倒防止突起は、一方の筐体の外面から突出して一体的に固定することができるため、携帯電子機器の使用にあたって邪魔になることがない。したがって、携帯電子機器を簡便に取り扱うことが可能となる。
図1に示すように、この実施の形態に係る携帯電話機(携帯電子機器)1は、第1の筐体(一方の筐体)2と、この第1の筐体2の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体3と、これら2つの筐体2,3を相互に折り畳み自在に連結するヒンジ部(連結部)5とを備えている。なお、ヒンジ部5は、2つの筐体2,3の各端部(一端部)2a,3a(以下、基端部2a,3aと呼ぶ。)同士を連結するように配されている。
スロット部19は、第1の筐体2の基端部2a側に開口しており、この内部には情報カード17と電気的に接続するためのコネクタ(不図示)が配されている。したがって、スロット部19内に情報カード17を挿入した状態においては、キー操作部11の操作等に基づいて情報カード17から各種情報を読み出したり、情報カード17に各種情報を書き込んだりすることができるようになっている。
転倒防止突起21の突出高さは、転倒防止突起21の先端及び第1の筐体2の外面2eの両方に当接する平坦な設置面25と、同外面2eから突出するアンテナ部15の先端との間に微少な間隙、具体的には、0mmよりも大きく1mm以下の間隙が形成されるように設定されている。
この転倒防止突起21は、第1の筐体2とは別個の部材により形成されており、第1の筐体2に対して一体的に固定されている。さらに、転倒防止突起21は、これを構成する樹脂等の部材にシボ加工を施して構成されており、塗装は施されていない。なお、転倒防止突起21を固定する第1の筐体2の外面2eには、転倒防止突起21を構成する部材の色とは異なる色の塗装が施されている。
ここで、転倒防止突起21と設置面25との当接部分を支点P1とした場合、外面2eからの転倒防止突起21の突出高さに応じて、第2の筐体3の重心及び支点P1を相互に結ぶ作用線と設置面25とのなす角度が、設置面25に第1の筐体2の外面2e全体を当接させる場合と比較して大きくなる。このため、第2の筐体3の重心に作用する重力(設置面25に向けて垂直な方向に作用する力)に基づいて支点P1に作用するモーメントM1の大きさを小さくすることができる。
また、転倒防止突起21は、第1の筐体2の外面2eから突出して一体的に固定されているため、携帯電話機1の使用にあたって邪魔になることもない。したがって、携帯電話機1を簡便に取り扱うことが可能となる。
また、上記のように携帯電話機1を設置面25に配した状態においては、アンテナ部15の先端と設置面25との間に微少な間隙が形成されるため、アンテナ部15が突出して形成されていても携帯電話機1を安定した状態で設置面25に配することができる。また、アンテナ部15が塗装を施した第1の筐体2と一体的に形成されていても、設置面25に接触することがないため、アンテナ部15の先端の塗装が剥がれることも防止できる。
さらに、転倒防止突起21の突出高さを最小限に抑えることができるため、良好な外観意匠を有すると共に取り扱い易い携帯電話機1を提供することができる。
さらに、転倒防止突起21は、塗装を施した第1の筐体2とは別個の部材により構成されると共に、転倒防止突起21を構成する部材にはシボ加工を施して塗装を施していないため、転倒防止突起21が設置面25に当接しても塗装が剥がれることを心配する必要がない。したがって、第1の筐体2の外面2eに塗装を施しても、設置面25と転倒防止突起21及び第1の筐体2の外面2eとの当接に基づいて第1の筐体2の塗装が剥がれることを最小限に抑えることができるため、この塗装剥がれに基づく携帯電話機1の外観意匠の劣化を防ぐことが可能となる。
また、転倒防止突起21は、第1の筐体2に一体的に固定されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、第1の筐体2に対して取り外し可能に取り付けられるとしてもよい。この構成の場合には、様々なデザインや色を有する転倒防止突起21に適宜交換することで、携帯電話機1の外観意匠を容易に変更できるため、携帯電話機1のデザイン性の向上を図ることができる。さらに、転倒防止突起21は、例えば、第1の筐体2に設けられて外方に露出するスロット部19の開口部19aやイヤホン用の端子等を保護するための蓋部材に一体的に形成されるとしても構わない。
また、上記実施形態の構成は、携帯電話機1に限ることはなく、少なくとも2つの筐体を開閉可能に連結した携帯電子機器に適用することができる。
2 第1の筐体(一方の筐体)
2a,3a 基端部(一端部)
2b 先端部(他端部)
2e 外面
5 ヒンジ部(連結部)
15 アンテナ部
17 情報カード
19 スロット部
19a 開口部
21 転倒防止突起
25 設置面
3 第2の筐体
Claims (4)
- 2つの筐体と、
これら2つの筐体を開閉可能に連結する連結部と、
前記2つの筐体の開閉状態に関わらず前記2つの筐体の重ね合わせ方向に露出する一方の筐体の外面のうち、前記連結部近傍に突出して設けられた転倒防止突起とを備えることを特徴とする携帯電子機器。 - 前記一方の筐体に、カード型の記録媒体である情報カードを挿入可能とする開口部を備えたスロット部が設けられ、
前記転倒防止突起が、前記開口部に隣接する位置に配されることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。 - 前記重ね合わせ方向及び前記一方の筐体の一端部と他端部とを結ぶ長手方向に直交する前記一方の筐体の幅方向端部に、該一方の筐体の前記外面から一体的に突出する無線通信用のアンテナ部が設けられ、
前記外面から突出する前記アンテナ部の先端と、前記転倒防止突起の先端及び前記外面の両方に当接する平坦な設置面との間に微少な間隙が形成されるように、前記転倒防止突起の突出高さを設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯電子機器。 - 前記転倒防止突起が、前記一方の筐体とは別個の部材から形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
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