JP2007088234A - 半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 薄膜トランジスタを形成するための結晶成長の起点となる微細孔の良否を確認でき、また、所望の大きさのシリコン結晶粒が形成されたか否かを確認できる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 基板上に半導体膜の結晶化の際の起点となるべき起点部を複数形成する起点部形成工程において、基板の素子形成領域に、所定の大きさ(孔径0.8μm)で所定の間隔(5μm)の複数の孔(凹部)123を形成し、テストパターン形成領域Bに、所定の大きさの複数の孔123と、所定の大きさとは異なる大きさの複数の孔123a(孔径0.7μm)、123b(孔径0.9μm)と、所定間隔とは異なる間隔(4μm、6μm)の複数の孔を形成し、かかる起点部(孔)からのシリコン結晶粒の成長により結晶成長の起点となる微細孔の良否を確認し、また、所望の大きさのシリコン結晶粒が形成されたか否かを確認する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、この製造方法により製造される半導体装置、電気光学装置及び電子機器に関し、特に、薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)を有する半導体装置等に関するものである。
電気光学装置、例えば、液晶表示装置や有機EL(electroluminescence、エレクトロルミネセンス)表示装置などにおいては、薄膜回路を用いて画素のスイッチングなどを行っている。この薄膜回路には、半導体素子である薄膜トランジスタが使用されている。
従来の薄膜トランジスタは、非晶質シリコン膜を用いて、チャネル形成領域等の活性領域を形成している。また、多結晶シリコン膜を用いて活性領域を形成した薄膜トランジスタも実用化されている。多結晶シリコン膜を用いることにより、非晶質シリコン膜を用いた場合に比較して移動度などの電気的特性が向上し、薄膜トランジスタの性能を向上させることができる。
また、薄膜トランジスタの性能を更に向上させるために、大きな結晶粒からなる半導体膜を形成し、薄膜トランジスタのチャネル形成領域内に結晶粒界が入り込まないようにする技術が検討されている。
例えば、基板上に微細孔を形成し、この微細孔を結晶成長の起点として半導体膜の結晶化を行うことにより、大粒径のシリコンの結晶粒を形成する技術が提案されている。このような技術は、例えば、文献「Single Crystal Thin Film Transistors;IBM TECHNICAL DISCLOSURE BULLETIN Aug.1993 pp257-258」(非特許文献1)、文献「Advanced Excimer-Laser Crystallization Techniques of Si Thin-Film For Location Control of Large Grain on Glass;R.Ishihara et al. , proc.SPIE 2001, vol.4295 pp14-23」(非特許文献2)などに記載されている。
このような大結晶粒径のシリコン膜を用いて薄膜トランジスタを形成することにより、1つの薄膜トランジスタの形成領域(特に、チャネル形成領域)に結晶粒界が入り込まないようにすることが可能となる。これにより、移動度等の電気的特性に優れた薄膜トランジスタを実現することが可能になる。
「Single Crystal Thin Film Transistors」, IBM TECHNICAL DISCLOSURE BULLETIN Aug.1993 pp257-258 「Advanced Excimer-Laser Crystallization Techniques of Si Thin-Film For Location Control of Large Grain on Glass 」, R.Ishihara et al. , proc.SPIE 2001, vol.4295, pp14-23
ところで、前述の結晶成長の起点となる微細孔に関し、本願発明者らが実験したところ、その孔径が20nmから150nm程度が好ましく、これよりも小さい孔径では、微細孔内部にシリコン膜が堆積せず、微細孔から安定して結晶成長しないことが判明した。またこれより大きい孔径では、微細孔から結晶成長したシリコン結晶粒内に不規則粒界(ランダム粒界)が発生してしまい、このシリコン結晶粒内に形成する薄膜トランジスタの電気的特性に悪影響を及ぼしてしまう。
よって、薄膜トランジスタの形成においては、直径20nmから150nm程度の微細孔を安定して形成することが重要である。
一方、実際の製造プロセスにおいては様々な変動要因があるため、特に前述の非常に微細な直径を有する微細孔を形成する際には、それが正常に形成されたか否かを確認することが重要となってくる。
しかしながら、例えば一辺が300mmを超えるような大型のガラス基板上に形成された微細孔を直接観察するには、大型の電子顕微鏡などの高価な装置が必要となり、また、その逐一の観察は困難である。
また、微細孔を起点として結晶成長するシリコン結晶粒の大きさは、レーザの照射エネルギー密度やその際の基板温度に依存して変化する。特に、レーザ照射エネルギー密度は、レーザ発振器のレーザ出力の変動や、レーザ光が通過するレンズ等の光学部品等の汚れなどによって変動し易く、実効的に基板表面に到達するレーザの照射エネルギー密度の調整は容易ではない。
従って、製造プロセスの変動の有無を確認するために、レーザ照射後、所望の大きさのシリコン結晶粒が形成されたか確認する必要がある。しかしながら、前述したように大型のガラス基板上に形成されたシリコン結晶粒の大きさを直接測長するには、やはり電子顕微鏡など高価な装置が必要となる。
そこで、本発明は、結晶成長の起点となる微細孔の良否を確認でき、また、所望の大きさのシリコン結晶粒が形成されたか否かを確認できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。また、安定的な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。また、半導体装置(薄膜トランジスタ)の特性を向上させることを目的とする。
(1)本発明の半導体装置の製造方法は、少なくとも一方の表面が絶縁性の基板の素子形成領域に半導体膜を用いて薄膜トランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、上記基板上に半導体膜の結晶化の際の起点となるべき起点部を複数形成する起点部形成工程と、上記起点部が形成された上記基板上に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、上記半導体膜に熱処理を行い、上記起点部を略中心とする略単結晶粒を形成する熱処理工程と、上記半導体膜をパターニングし、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域となるべきトランジスタ領域を形成するパターニング工程と、上記トランジスタ領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して薄膜トランジスタを形成する素子形成工程と、を含み、上記起点部形成工程では、上記基板の上記素子形成領域に、所定の大きさの複数の凹部を形成し、上記基板のテストパターン形成領域に、上記所定の大きさの複数の凹部と、上記所定の大きさとは異なる大きさの複数の凹部と、を形成するものである。
かかる方法によれば、基板のテストパターン形成領域に、所定の大きさの複数の凹部と、所定の大きさとは異なる大きさの複数の凹部とを形成したので、これらの凹部から半導体膜が形成されているか否かにより素子形成領域に所望の凹部が形成されたか否かを判断することができる。
(2)本発明の半導体装置の製造方法は、少なくとも一方の表面が絶縁性の基板の素子形成領域に半導体膜を用いて薄膜トランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、上記基板上に半導体膜の結晶化の際の起点となるべき起点部を複数形成する起点部形成工程と、上記起点部が形成された上記基板上に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、上記半導体膜に熱処理を行い、上記起点部を略中心とする略単結晶粒を形成する熱処理工程と、上記半導体膜をパターニングし、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域となるべきトランジスタ領域を形成するパターニング工程と、上記トランジスタ領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して薄膜トランジスタを形成する素子形成工程と、を含み、上記起点部形成工程では、上記基板の上記素子形成領域に、所定間隔で配置された複数の凹部を形成し、上記基板のテストパターン形成領域に、上記所定間隔で配置された複数の凹部と、上記所定間隔とは異なる間隔の複数の凹部と、を形成するものである。
かかる方法によれば、基板のテストパターン形成領域に、所定間隔で配置された複数の凹部と、所定間隔とは異なる間隔の複数の凹部とを形成したので、これらの凹部間の半導体膜の状態から素子形成領域に所望の単結晶粒が形成されたか否かを判断することができる。
(3)本発明の半導体装置は、基板の素子形成領域に薄膜トランジスタを有する半導体装置であって、基板上に設けられた凹部を起点部として形成された略単結晶粒の半導体膜を含み、上記基板の素子形成領域には、上記凹部であって、所定の大きさの凹部が形成され、上記基板のテストパターン形成領域には、上記凹部であって、上記所定の大きさの凹部と、上記所定の大きさとは異なる大きさの凹部が形成されているものである。
かかる構成によれば、基板のテストパターン形成領域に、所定の大きさの凹部と、所定の大きさとは異なる大きさの凹部が形成されているので、これらの凹部から半導体膜が形成されているか否かにより素子形成領域に所望の凹部が形成されたか否かの判断をすることができ、その結果、半導体装置の特性を向上させることができる。
(4)本発明の半導体装置は、基板の素子形成領域に薄膜トランジスタを有する半導体装置であって、基板上に設けられた凹部を起点部として形成された略単結晶粒の半導体膜を含み、上記基板の素子形成領域には、上記凹部であって、所定間隔に配置された複数の凹部が形成され、上記基板のテストパターン形成領域には、上記凹部であって、上記所定間隔に配置された複数の凹部と、上記所定間隔とは異なる間隔に配置された複数の凹部とが形成されているものである。
かかる構成によれば、基板のテストパターン形成領域に、所定間隔に配置された複数の凹部と、所定間隔とは異なる間隔に配置された複数の凹部とが形成されているので、これらの凹部間隔の半導体膜の状態から素子形成領域に所望の半導体膜が形成されたか否かを判断することができ、その結果、半導体装置の特性を向上させることができる。
(5)本発明の電気光学装置は、上記半導体装置を有するものである。ここで「電気光学装置」とは、本発明にかかる半導体装置を備えた、電気的作用によって発光するあるいは外部からの光の状態を変化させる電気光学素子を備えた装置一般をいい、自ら光を発するものと外部からの光の通過を抑制するものの双方を含む。例えば、電気光学素子として、液晶素子、電気泳動粒子が分散した分散媒体を有する電気泳動素子、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、電界の印加により発生した電子を発光板に当てて発光させる電子放出素子を備えたアクティブマトリクス型の表示装置等がある。
(6)本発明の電子機器は、上記半導体装置を有するものである。ここで「電子機器」とは、本発明にかかる半導体装置を備えた一定の機能を奏する機器一般をいい、例えば電気光学装置やメモリを備えて構成される。その構成に特に限定はないが、例えばICカード、携帯電話、ビデオカメラ、パーソナルコンピュータ、ヘッドマウントディスプレイ、リア型またはフロント型のプロジェクター、さらに表示機能付ファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、PDA、電子手帳、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイなどが含まれる。
なお、「起点部」とは結晶成長における起点であり、熱処理によって起点部から略単結晶粒の結晶が成長していく部分である。
「半導体膜」とは、例えば多結晶半導体膜やアモルファス半導体膜を含む。
「略中心」とは幾何的に中心という意味ではなく、上記したように結晶成長の起点となるがために成長直後の略単結晶粒の中程に位置することになるという意味である。
「略単結晶粒」とは、Σ3やΣ9やΣ27といった規則粒界(対応粒界)は含み得るが、不規則粒界を含まないものをいう。
また、「起点部」は、例えば、基板に形成された凹部である。この凹部の径をさらに微細にするために、凹部上に絶縁膜を形成してもよい。凹部状に形成しておくと熱処理過程により凹部の底部(底面)から結晶成長が生じる。このとき凹部の径は、凹部の底部から結晶成長が生じる多結晶半導体の一つの結晶粒の粒径と同等か少し小さい径を有することが好ましい。また、凹部の径(径の細い部分)は、具体的には20nmから150nm程度が好ましい。
また、上記所定の大きさの凹部(起点部)に対して、所定の大きさより小さい凹部(起点部)、および所定の大きさより大きい凹部(起点部)を形成することが望ましい。これらの大きさの差を有する複数の凹部を形成する事により、所定の大きさで凹部が形成されているか容易かつ詳細に確認する事が可能となる。
また、熱処理工程は、レーザ照射によって行われることは好ましい。レーザ照射によれば、一部の半導体膜に効率よくエネルギーを供給し、一部のみを融解させることによって略単結晶粒を成長させやすいからである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
< 第1の実施の形態 >
本実施の形態の製造方法は、(1)基板上に半導体膜であるシリコン膜の結晶化の起点となる微細孔(凹部)を形成する工程と、(2)微細孔からシリコン結晶粒を成長・形成させる工程と、(3)上記シリコン結晶粒を含むシリコン膜を用いて薄膜トランジスタを形成する工程とを含んでいる。以下、(1)および(2)工程について図1〜図8を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施の形態の薄型トランジスタ(半導体装置)の形成方法を示す工程断面図であり、図2は、本実施の形態の薄型トランジスタの構成を示す平面図である。図3〜図8は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図である。
(1)微細孔形成工程
図1(a)に示すように、ガラス基板11上に下地絶縁膜121として例えば酸化シリコン膜または窒化シリコン膜を形成する。膜厚は例えば200nm程度である。
ここで、ガラス基板11は、素子形成領域Aとテストパターン形成領域Bとを有し、素子形成領域Aには、後述する薄型トランジスタが形成され、テストパターン形成領域Bには、後述するテストパターンが形成される。
このテストパターン形成領域Bは、素子形成領域Aに形成される薄型トランジスタの形成に影響のない程度離れた位置に設ける。なお、テストパターン形成領域Bを、ガラス基板を分割する際の分割領域に設けてもよい。
次に、図1(b)に示すように、下地絶縁膜121上に第1絶縁膜122として例えば酸化シリコン膜を膜厚550nm程度形成し、第1絶縁膜122に直径Dの孔(凹部)123を形成する(図1(b))。この直径Dは1μm程度以下が望ましい。この形成手法としては、例えば、マスクを用いて第1絶縁膜122上に塗布したフォトレジスト膜を露光、現像して、孔123の形成位置を露出させる開口部を有するフォトレジスト膜(図示せず)を第1絶縁膜122上に形成する。次いで、このフォトレジスト膜をエッチングマスクとして用いて反応性イオンエッチングを行い、その後、フォトレジスト膜を除去することによって孔123を形成する。
ここで、孔123の形成に際しては、素子形成領域には、図2(a)に示すように、直径(孔径)Dの孔(略円柱状の凹部)が、所定の間隔(W)を置いて配置される。一方、テストパターン形成領域には、テストパターンとして、孔径Dの孔が間隔Wで配置されたパターンの他、孔径および孔間隔の異なるパターンが形成される。
このテストパターンは、図3に示すように、孔径0.7μmで孔間隔4μmのパターンP11と、孔径0.8μmで孔間隔4μmのパターンP12と、孔径0.9μmで孔間隔4μmのパターンP13と、孔径0.7μmで孔間隔5μmのパターンP21と、孔径0.8μmで孔間隔5μmのパターンP22と、孔径0.9μmで孔間隔5μmのパターンP23と、孔径0.7μmで孔間隔6μmのパターンP31と、孔径0.8μmで孔間隔6μmのパターンP32と、孔径0.9μmで孔間隔6μmのパターンP33と、からなる。なお、孔径0.8μmの孔は123であり、孔径0.7μmの孔を123a、孔径0.9μmの孔を123bとする。
このように、目的とする孔径D、孔間隔Wを含み、孔径Dより小さな径D−d1、孔径Dより大きな径D+d2、孔間隔Wより小さい間隔W−w1、孔間隔Wより大きい間隔W+w2の組み合わせのパターンを形成する。これらの組み合わせ数に限定はなく、また、孔径や孔間隔のバリエーションを更に増やしてもよい。また、1パターンに形成する孔の数(例えば、図3では、5×5の25個である)に限定はなく、9個(例えば3×3)の孔を形成してもよいし、また、100個(例えば10×10)の孔を形成してもよい。また、図3では、孔径Dは0.8μm、d1=d2=0.1μm(100nm)、孔間隔Wは5μm、w1=w2=1μmであるが、これらの数値に限定されることはない。
次いで、図1(c)に示すように、孔(123、123a、123b)中を含む第1絶縁膜122上に、第2絶縁膜124として例えば酸化シリコン膜を形成する。この第2絶縁膜124の堆積膜厚を調整することによって、孔(123、123a、123b)の直径を狭め、微細孔125が形成される。特に、微細孔125の直径を20nmから150nm程度になるように制御する。
これら下地絶縁膜121、第1絶縁膜122、第2絶縁膜124(これらの層を併せて絶縁層12とも呼ぶ)はいずれも例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)やシラン(SiH4)ガスを原料として用いたPECVD法により形成可能である。
(2)結晶粒形成過程
次いで、図1(d)に示すように、LPCVD法やPECVD法などの製膜法によって、第2絶縁膜124および微細孔125上に、半導体膜として非晶質シリコン膜130を形成する。この非晶質シリコン膜130の膜厚は、0.05〜0.3μm程度の膜厚に形成することが好適である。
非晶質シリコン膜130に代えて、多結晶シリコン膜を形成してもよい(これらを総称してシリコン膜13という)。なお、これらシリコン膜13をLPCVD法やPECVD法により形成した場合には、形成されるシリコン膜13中の水素含有量が比較的に多くなる場合がある。このような場合には、後述するレーザ照射時に後述するシリコン膜13のアブレーションが生じないようにするために、当該シリコン膜の水素含有量を低くする(好適には1%以下)ための熱処理を行うとよい。
次に、図1(e)に示すように、シリコン膜13に対してレーザ照射LAを行う。このレーザ照射は、例えば、波長308nm、パルス幅20〜30nsのXeClパルスエキシマレーザ、またはパルス幅200ns程度のXeClエキシマレーザを用いて、エネルギー密度が0.4〜2.0J/cm2 程度となるように行うことが好適である。このような条件で照射したレーザは、そのほとんどがシリコン膜の表面付近で吸収される。これは、XeClパルスエキシマレーザの波長(308nm)における非晶質シリコンの吸収係数が0.139nm-1と比較的に大きいためである。
レーザ照射LAの条件を適宜に選択することにより、シリコン膜を、微細孔125内の底部には非溶融状態の部分が残り、それ以外の部分については略完全溶融状態となるようにする。これによりレーザ照射後のシリコンの結晶成長は微細孔125の底部近傍で先に始まり、シリコン膜13の表面付近、すなわち略完全溶融状態の部分へ進行する(図1(f))。
レーザ照射LAのエネルギーがこれよりやや強く、微細孔125内の底部に非溶融状態の部分が残らない場合においても、略完全溶融状態であるシリコン膜13の表面付近と、微細孔125の底部との間に生じる温度差により、やはりレーザ照射後のシリコンの結晶成長は微細孔125の底部近傍で先に始まり、先と同様にシリコン膜13の表面付近、すなわち略完全溶融状態の部分へ進行し得る。
シリコン結晶成長の初期段階では、微細孔125の底部においていくつかの結晶粒が発生し得る。このとき、微細孔125の断面寸法(本実施の形態では、円の直径)を1個の結晶粒と同程度か少し小さい程度にしておくことにより、微細孔125の上部(開口部)には1個の結晶粒のみが到達するようになる。これにより、シリコン膜13の略完全溶融状態の部分では、微細孔125の上部に到達した1個の結晶粒を核として結晶成長が進行するようになり、微細孔125を略中心とした大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成される。従って、図2(b)に示すように、このシリコン略単結晶粒131が規則的に配列してなるシリコン膜が形成可能となる。132は、結晶粒界である。
ここでシリコン略単結晶粒とは、Σ3やΣ9やΣ27といった規則粒界(対応粒界)は含み得るが、不規則粒界を含まないものを言う。一般に不規則粒界は多くのシリコン不対電子を含むため、そこに形成する薄膜トランジスタの特性の低下や特性のばらつきの大きな要因となるが、本手法によって形成されるシリコン略単結晶粒にはそれを含まないため、この中に薄膜トランジスタを形成することで、優れた特性を有する薄膜トランジスタが実現可能となる。しかしここで、微細孔125の直径が150nm程度以上の大きい直径を有する微細孔である場合は、微細孔125底部で発生した複数の結晶粒が微細孔上部まで成長して到達し、その結果、微細孔125を略中心として形成されるシリコン結晶粒には不規則粒界を含むことになる。
なお上述したレーザ照射LAによる結晶化の際に、特にパルス幅の長いXeClエキシマレーザを用いることが望ましい。これによりシリコン膜13の膜厚が比較的薄い場合でも、レーザ照射によるシリコン膜13の溶融時間を長くすることができ、微細孔125を起点に結晶成長する略結晶粒131の粒径を比較的大きくすることができる。
また上述のレーザ照射LAの際に、併せてガラス基板11を加熱することも好ましい。例えば、ガラス基板を載置するステージによって当該ガラス基板の温度が200℃〜400℃程度となるように加熱処理を行うとよい。このように、レーザ照射と基板加熱とを併用することにより、各シリコン略単結晶粒131の結晶粒径を更に大粒径化することが可能となる。基板加熱を併用することにより、当該加熱を行わない場合に比較してシリコン略単結晶粒131の粒径を概ね1.5倍〜2倍程度にすることができる。更には、基板加熱の併用によって結晶化の進行が緩やかになるため、シリコン略単結晶粒の結晶性がより向上するという利点もある。なお、現状では、微細孔125を起点とした結晶化を行うことにより得られるシリコン略単結晶粒131の結晶粒径はシリコン膜130の膜厚や照射するレーザLAのエネルギー密度に依存し、最大で6μmから7μm程度が得られる。
このように基板11上の所望の場所に微細孔125を形成しておくことで、レーザ照射後には微細孔125を略中心として、比較的結晶性の優れたシリコン略単結晶粒131を形成することが可能となる。
ここで図3に示したテストパターン形成領域においても、孔(123、123a、123b)が第2絶縁膜124によって狭められた微細孔を略中心とした大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成される(図4〜図8参照)。但し、微細孔の孔径が20nm以下の場合は、大粒径のシリコン略単結晶粒131は形成されない。以下に種々のテストパターンから成長した大粒径のシリコン略単結晶粒131の状態(例)を示し、その解析方法を説明する。
(テストパターン例1)
図4は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンの形成領域の一例を示す平面図であり、この場合、パターン(テストパターン)P11、P21、P31上には、大粒径のシリコン略単結晶粒131は形成されていない。従って、孔径0.7μmの孔(123a)は、第2絶縁膜124によって狭められ、その微細孔の孔径が20nm以下であることが分かる。
一方、パターンP12、P22、P32上には、大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成され、所望の孔径(D)である0.8μmの孔(123)は、第2絶縁膜124によって狭められた後も、その微細孔の孔径が20nm以上を確保できていることが分かる。
また、孔123と孔123aとの径の差がd1(=0.1μm)であることから、これらの対応する微細孔の径の差もd1であると把握でき、0.8μmの孔(123)が第2絶縁膜124によって狭められた微細孔の孔径が(d1+20nm)以下であることが把握できる。
従って、例えばd1を130nmに設定した場合には、微細孔の孔径が150nm以下であることを確認することができる。
また、パターンP12、P22、P32上には、大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成されているが、パターンP12およびP22上では、大粒径のシリコン略単結晶粒131が接している。これに対し、パターンP32上では、大粒径のシリコン略単結晶粒131が接していない。
従って、所望の孔間隔5μmにおいて、所望の大きさの大粒径のシリコン略単結晶粒131が成長し、レーザの照射エネルギー密度やその際の基板温度が予定の範囲であったことが分かる。なお、この場合、パターンP13、P23、P33上にも、大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成される。
ここで、パターン(P11〜P33)上に、大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成されているか否か、および、大粒径のシリコン略単結晶粒131が接しているか否かは、安価な光学顕微鏡で観察することにより容易に分かる。
(テストパターン例2)
図5は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンの形成領域の一例を示す平面図であり、この場合、図4の場合と比較し、パターンP11、P21、P31上にも、大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成されている。従って、所望の孔径(D)である0.8μmの孔(123)が、プロセス変動(例えば、第2絶縁膜124が予定より薄く形成されたこと)により、対応する微細孔の孔径が予定より大きく(およそd1+20nm以上に)なってしまったことが分かる。
従って、例えばd1を130nmに設定した場合には、微細孔の孔径が150nm以上であることを確認することができる。このような場合は、微細孔から結晶成長した大粒径のシリコン略単結晶粒131内に不規則粒界(ランダム粒界)が発生しており、低品質の膜であることが判定できる。
その結果、製造プロセスの再調整(例えば、第2絶縁膜124の堆積時間の調整)を行うことができ、以降に処理される薄膜トランジスタの製造プロセスの最適化を行うことができる。
また、当該基板の大粒径のシリコン略単結晶粒131の膜質をテストし、薄膜トランジスタの形成に適当か否かを判断することができる。
(テストパターン例3)
図6は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンの形成領域の一例を示す平面図であり、この場合、図4の場合と比較し、パターンP12、P22、P32上に、大粒径のシリコン略単結晶粒131が形成されていない。従って、所望の孔径(D)である0.8μmの孔(123)が、プロセス変動(例えば、第2絶縁膜124が予定より厚く形成されたこと)により、対応する微細孔の孔径が予定より小さくなり、20nm以下となったことが分かる。
その結果、製造プロセスの再調整(例えば、第2絶縁膜124の堆積時間の調整)を行うことができ、以降に処理される薄膜トランジスタの製造プロセスの最適化を行うことができる。
また、当該基板の第2絶縁膜124をエッチングにより取り除き、第2絶縁膜124を薄くして再度形成する、もしくは、当該基板を不良品として廃棄することができる。
(テストパターン例4)
図7は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンの形成領域の一例を示す平面図であり、この場合、図4の場合と比較し、パターンP22、P23上の大粒径のシリコン略単結晶粒131が接していない。従って、プロセス変動(例えば、レーザの照射エネルギー不足やその際の基板温度の低下、もしくは成長したシリコン膜の膜厚が厚すぎる等)により、所望の孔間隔(W)である5μmの孔間隔を埋めるに足る結晶成長がなされていないことが分かる。
その結果、製造プロセスの再調整(例えば、レーザの照射エネルギーやその際の基板温度の調整)を行うことができ、以降に処理される薄膜トランジスタの製造プロセスの最適化を行うことができる。
また、当該基板の大粒径のシリコン略単結晶粒131をエッチングにより取り除き、レーザの照射エネルギーを上げる、もしくは基板温度を上げる等して、大粒径のシリコン略単結晶粒131を再度形成する、もしくは、当該基板を不良品として廃棄することができる。
(テストパターン例5)
図8は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンの形成領域の一例を示す平面図であり、この場合、図4の場合と比較し、パターンP32、P33上の大粒径のシリコン略単結晶粒131が接している。従って、プロセス変動(例えば、レーザの照射エネルギー過剰やその際の基板温度の上昇等)により、所望の孔間隔(W)である5μmの孔間隔を超えて結晶が成長したことが分かる。
その結果、製造プロセスの再調整(例えば、レーザの照射エネルギーやその際の基板温度の調整)を行うことができ、以降に処理される薄膜トランジスタの製造プロセスの最適化を行うことができる。
また、当該基板の大粒径のシリコン略単結晶粒131の膜質をテストし、薄膜トランジスタの形成に適当か否かを判断することができる。特に、過剰なレーザの照射がなされた場合には、シリコン膜の表面がレーザ照射によって剥離(アブレーション)されることがあり、このような剥離がないかどうか検査(調査)することができる。
このように、本実施の形態においてはテストパターンとして、直径Dの孔以外に直径D−d1および直径D+d2の孔を形成しておくことにより、孔(123)が第2絶縁膜124によって狭められた微細孔(凹部、起点部)の大きさを、レーザ照射後のシリコン結晶粒の形成の様子を光学顕微鏡で観察することによって、容易に把握することができる。これは例えば大型のガラス基板上に形成した直径20nmから150nm程度の微細孔を電子顕微鏡などの高価な装置で直接確認する方法に比べ、非常に容易かつ安価に実施することができ、第2絶縁膜124の堆積膜厚の変更や調整などの製造工程へのフィードバックを迅速に実施することができる。このことは高性能な薄膜トランジスタを得ることを可能とする半導体装置の安定な製造に寄与する。
また、本実施の形態においてはテストパターンとして、異なる間隔を有する孔(微細孔)のパターンを形成している。レーザ照射LA後には、各微細孔からシリコン結晶粒が結晶成長するが、このシリコン結晶粒の大きさより小さい間隔で配置した微細孔のパターン部では、シリコン結晶粒同士が接し、一方、シリコン結晶粒の大きさより大きい間隔で配置した微細孔のパターン部では、シリコン結晶粒同士は接しない。これらの様子は光学顕微鏡によって観察でき、シリコン結晶粒の大きさを容易に判断できる。また、孔間隔が異なるパターンを形成しておく事により、レーザの照射エネルギー密度やレーザ照射時の基板温度やシリコン膜の膜厚といった結晶成長に影響を与えるプロセス条件について、レーザ照射後のシリコン結晶粒の形成の様子を光学顕微鏡で観察することによって、容易に把握することができる。これは例えば測長機能を有する電子顕微鏡等の高価な装置を用いる必要なく、非常に容易に、かつ安価にシリコン結晶粒の大きさを把握することができ、プロセス条件の変動の有無を把握する事ができる。その結果、高性能な薄膜トランジスタを得ることを可能とする半導体装置の安定的な製造に寄与することができる。
このように、本実施の形態によれば、結晶成長の起点となる微細孔の良否を確認(判定、検査)でき、また、所望の大きさのシリコン結晶粒が形成されたか否かを確認(判定、検査)することができる。また、この判定結果をプロセスにフィードバックすることにより安定的な薄膜トランジスタの製造方法を提供することができる。また、判定結果により薄膜トランジスタを構成する半導体膜(シリコン略単結晶粒131)の膜質の劣化を防止でき、また、劣化した膜の改善を行うことができ、薄膜トランジスタの特性の向上を図ることができる。
(3)薄膜トランジスタ形成工程
次に、上述したシリコン膜を用いて形成される薄膜トランジスタの構造について図9および図10を参照しながら詳細に説明する。図9は、本実施の形態の薄型トランジスタの形成方法を示す工程断面図であり、図10は、本実施の形態の薄型トランジスタの構成を示す平面図である。図9は、図10のA−A’断面に対応する。
図9(a)および図10に示すように、複数のシリコン略単結晶粒131が並んだシリコン膜(図2(b)参照)に対し、薄膜トランジスタの形成に不要となる部分を除去し整形するよう、シリコン膜のパターニングを行ってパターニングされたシリコン膜133を形成する。この時、薄膜トランジスタのチャネル形成領域135(図9(b)参照)となる部分には、微細孔125及びその近傍を含まないようにすることが望ましい。これは微細孔125及びその周辺は規則粒界が多いためである。またソース領域及びドレイン領域134となる部分、特には後の工程でコンタクトホールが形成される場所に相当するソース領域及びドレイン領域134においても、略単結晶が配置されていることが好ましい。
次に、第2絶縁膜124(12)及びパターニングされたシリコン膜133の上面に、電子サイクロトロン共鳴PECVD法(ECR−PECVD法)または平行平板型のPECVD法等によって酸化シリコン膜14を形成する。この酸化シリコン膜14は、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜として機能し、膜厚は10nm〜150nm程度が好ましい。
次に、図9(b)に示すように、スパッタリング法などの製膜法によってタンタル、アルミニウム等の金属薄膜を形成した後に、パターニングを行うことによって、ゲート電極15及びゲート配線膜を形成する。そして、このゲート電極15をマスクとしてドナーまたはアクセプタとなる不純物元素を打ち込む、いわゆる自己整合イオン打ち込みを行うことにより、シリコン膜133にソース領域及びドレイン領域134並びにチャネル形成領域135を形成する。例えば、本実施形態では、不純物元素としてリン(P)を打ち込み、その後、450℃程度の温度で熱処理を行うことにより、不純物元素の打ち込みによって損傷したシリコン結晶粒の結晶性回復及び不純物元素の活性化を行う。
次に、図9(c)に示すように、ゲート絶縁膜14である酸化シリコン膜及びゲート電極15の上面に、PECVD法などの製膜法によって、500nm程度の膜厚の酸化シリコン膜16を形成する。この酸化シリコン膜16は層間絶縁膜として機能する。次に、この層間絶縁膜16とゲート絶縁膜14を貫通してソース領域及びドレイン領域134のそれぞれに至るコンタクトホール161、162を形成し、これらのコンタクトホール161、162内に、スパッタリング法などの製膜法によってアルミニウム、タングステン等の金属を埋め込み、パターニングすることによって、ソース電極181及びドレイン電極182を形成する。
ここでコンタクトホール161、162の場所に位置し、ソース電極181及びドレイン電極182と接触するシリコン膜133の部分も、微細孔125からの成長によるシリコン略単結晶粒131が配置されていることが望ましい。これはシリコン略単結晶粒部分は不純物元素の活性化によって低抵抗化が図られるため、金属膜であるソース電極181及びドレイン電極182とシリコン膜133との良好な電気的接合が可能になるためである。
以上の製造方法によって、本実施の形態の薄膜トランジスタが形成される。
なお、本実施の形態においては、図2に示すように、微細孔125を結晶粒径と同程度以下の間隔で複数個配置することにより、複数のシリコン略単結晶粒131が互いに接するように形成するため、左右上下に等間隔に孔123(微細孔125)を配置したが、図11に示すように、近接する孔123(微細孔125)が全て等間隔(W)になるように配置してもよい。この場合も、テストパターンの微細孔の孔径を、例えば、D−d1、D、D+d2とし、テストパターンの孔間隔を例えばW−w1、W、W+w2とする。図11は、孔(微細孔)およびシリコン略単結晶粒の他のレイアウトを示す平面図である。
<電気光学装置および電子機器の説明>
次に、前述の実施の形態で説明したTFTが使用される電気光学装置や電子機器について説明する。
本発明のTFTは、例えば、電気光学装置(表示装置)の駆動素子として用いられる。図12に、本発明の電気光学装置を用いた電子機器の例を示す。図12(A)は携帯電話への適用例であり、図12(B)は、ビデオカメラへの適用例である。また、図12(c)は、テレビジョンへ(TV)の適用例であり、図12(D)は、ロールアップ式テレビジョンへの適用例である。
図12(A)に示すように、携帯電話530には、アンテナ部531、音声出力部532、音声入力部533、操作部534および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明の電気光学装置を使用することができる。
図12(B)に示すように、ビデオカメラ540には、受像部541、操作部542、音声入力部543および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明の電気光学装置を使用することができる。
図12(C)に示すように、テレビジョン550は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明の電気光学装置を使用することができる。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置(電気光学装置)にも本発明の電気光学装置を使用することができる。
図12(D)に示すように、ロールアップ式テレビジョン560は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、本発明の電気光学装置を使用することができる。
なお、電気光学装置を有する電子機器としては、上記の他、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、電子手帳、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイなどがある。
実施の形態の薄型トランジスタ(半導体装置)の形成方法を示す工程断面図 実施の形態の薄型トランジスタの構成を示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法で用いられるテストパターンを示す平面図 実施の形態の薄型トランジスタの形成方法を示す工程断面図 本実施の形態の薄型トランジスタの構成を示す平面図 孔(微細孔)およびシリコン略単結晶粒の他のレイアウトを示す平面図 本発明の電気光学装置を用いた電子機器の例を示す図
符号の説明
11…ガラス基板、12…絶縁層、13…シリコン膜、14…ゲート絶縁膜、15…ゲート電極、16…層間絶縁膜、121…下地絶縁膜、122…第1絶縁膜、123、123a、123b…孔、124…第2絶縁膜、125…微細孔、130…非晶質シリコン膜、131…シリコン略単結晶粒、132…結晶粒界、133…パターニングされたシリコン膜、161、162…コンタクトホール、181、182…ソース電極及びドレイン電極、500…電気光学装置、530…携帯電話、531…アンテナ部、532…音声出力部、533…音声入力部、534…操作部、540…ビデオカメラ、541…受像部、542…操作部、543…音声入力部、550…テレビジョン、560…ロールアップ式テレビジョン、A…素子形成領域、B…テストパターン形成領域、D…孔径、LA…レーザ照射、P11、P12、P13、P21、P22、P23、P31、P32、P33…パターン、W…孔間隔

Claims (12)

  1. 少なくとも一方の表面が絶縁性の基板に半導体膜を用いて薄膜トランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記基板上に半導体膜の結晶化の際の起点となるべき起点部を複数形成する起点部形成工程と、
    前記起点部が形成された前記基板上に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、
    前記半導体膜に熱処理を行い、前記起点部を略中心とする略単結晶粒を形成する熱処理工程と、
    前記半導体膜をパターニングし、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域となるべきトランジスタ領域を形成するパターニング工程と、
    前記トランジスタ領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して薄膜トランジスタを形成する素子形成工程と、を含み、
    前記起点部形成工程では、大きさの異なる複数の起点部を同一基板上に形成する半導体装置の製造方法。
  2. 少なくとも一方の表面が絶縁性の基板に半導体膜を用いて薄膜トランジスタを形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記基板上に半導体膜の結晶化の際の起点となるべき起点部を複数形成する起点部形成工程と、
    前記起点部が形成された前記基板上に半導体膜を形成する半導体膜形成工程と、
    前記半導体膜に熱処理を行い、前記起点部を略中心とする略単結晶粒を形成する熱処理工程と、
    前記半導体膜をパターニングし、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域となるべきトランジスタ領域を形成するパターニング工程と、
    前記トランジスタ領域上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成して薄膜トランジスタを形成する素子形成工程と、を含み、
    前記起点部形成工程では、起点部間の距離を変えた複数の起点部を同一基板上に形成する半導体装置の製造方法。
  3. 前記起点部形成工程では、
    前記基板にテストパターン形成領域を設け、この領域に所定の大きさの複数の起点部と、前記所定の大きさとは異なる大きさの複数の起点部と、を形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記起点部形成工程では、
    前記基板にテストパターン形成領域を設け、この領域に所定間隔で配置された複数の起点部と、前記所定間隔とは異なる間隔の複数の起点部と、を形成することを特徴とする請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記テストパターン形成領域に形成された略単結晶粒の状態を検査することにより、
    前記素子形成領域に形成された前記起点部および前記略単結晶粒の良否を判定する判定工程を有することを特徴とする、請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記起点部は、略円柱状の凹部であることを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記起点部は、略円柱状の凹部であり、その最も径の細い部分の直径が20nmから150nmであることを特徴とする、請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記熱処理工程は、レーザ照射によって行われることを特徴とする、請求項3または4に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 基板の素子形成領域に薄膜トランジスタを有する半導体装置であって、
    基板上に設けられた凹部を起点部として形成された略単結晶粒の半導体膜を含み、
    前記基板の素子形成領域には、前記凹部であって、所定の大きさの凹部が形成され、
    前記基板のテストパターン形成領域には、前記凹部であって、前記所定の大きさの凹部と、前記所定の大きさとは異なる大きさの凹部が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 基板の素子形成領域に薄膜トランジスタを有する半導体装置であって、
    基板上に設けられた凹部を起点部として形成された略単結晶粒の半導体膜を含み、
    前記基板の素子形成領域には、前記凹部であって、所定間隔に配置された複数の凹部が形成され、
    前記基板のテストパターン形成領域には、前記凹部であって、前記所定間隔に配置された複数の凹部と、前記所定間隔とは異なる間隔に配置された複数の凹部とが形成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項9または10に記載の半導体装置を有する電気光学装置。
  12. 請求項9または10に記載の半導体装置を有する電子機器。

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