JP2007086851A - 伝送システム、その受信盤およびその端末 - Google Patents

伝送システム、その受信盤およびその端末 Download PDF

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Abstract


【課題】 無線式伝送システムにおいて、受信盤と端末との間で、確実に信号伝送することでき、しかも、端末における消費電力を大幅に少なくすることができる無線式伝送システム、その受信盤およびその端末を提供することを目的とするものである。

【解決手段】 受信盤と複数の端末とを具備する無線式伝送システムにおいて、上記端末が間欠的に受信する間欠周期以上の期間に、上記複数の端末のうちの1つの端末を呼び出す呼出信号を、継続的に送信する呼出信号送信手段と、上記呼出信号によって呼び出された端末が動作継続状態であるときに、上記呼出信号によって呼び出された端末を制御する制御信号を送信する制御信号送信手段とを有することを特徴とする無線式伝送システムにおける受信盤である。

【選択図】 図1

Description

本発明は、伝送システムに係り、特に、その信号伝送方式に関する。
近年、受信盤と端末との間での伝送システムとして、従来の有線方式を使用せずに、無線信号を使用して信号伝送する無線式防災システムの採用の要望が高まっている。無線式防災システムは、間仕切り変更への対応が容易であり、施行工事が簡便であり、また、配線省略によって美観を確保できる等、優位性が高く、一部の住宅用システムや、施工中の仮設システムとして実用化されている。
上記無線式防災システムにおいて、防災システムの端末として、火災センサや侵入センサ等があり、端末自身が内蔵する電池を電源とし、火災や侵入者を検知した検知信号を、受信盤へ無線送信し、この検知信号を受信した受信盤が、警報を発する。
防災システムにおいて、適正な信号送信を確保することは、有線式、無線式を問わず、重要であり、このためには、受信盤と端末との間で信号路を監視することが必要である。
無線式防災システムにおいて、受信盤と端末との間の信号路を、受信盤が監視する場合、端末が、一定時間毎に無線信号を送信し(定期送信し)、受信盤が、所定時間毎に上記無線信号を受信することができれば、その端末と信号路とが正常であると判断する。逆に、受信盤が、上記無線信号を受信することができなければ、その端末または信号路が異常であると判断し、受信盤が、管理者へ注意警報を発するシステムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−16555号公報
上記従来例では、受信盤と端末との間で確実に信号伝送しようとすると、端末が頻繁に上記定期送信を行う必要があり、端末が頻繁に上記定期送信を行うと、端末の内蔵電池が早く消耗し、電池交換の回数が増えるので、電池交換の手間が多くなり、電池交換コストが高くなり、したがって、使用者の負担が増大するという問題がある。
つまり、上記従来の無線式防災システムでは、受信盤と端末との間で、確実に信号伝送しようとすると、端末における消費電力が大きいという問題がある。
本発明は、上記のような伝送システムにおいて、受信盤と端末との間で、確実に信号伝送することでき、しかも、端末における消費電力を大幅に少なくすることができる伝送システム、その受信盤およびその端末を提供することを目的とするものである。
本発明は、受信盤と複数の端末とを具備する伝送システムにおいて、上記端末が間欠的に受信する間欠周期以上の期間に、上記複数の端末のうちの1つの端末を呼び出す呼出信号を、継続的に送信する呼出信号送信手段と、上記呼出信号によって呼び出された端末が動作継続状態であるときに、上記呼出信号によって呼び出された端末を制御する制御信号を送信する制御信号送信手段とを有することを特徴とする伝送システムにおける受信盤である。
また、本発明は、受信盤と複数の端末とを具備する防災システムにおいて、上記受信盤から、所定周期で間欠的に、複数の端末のうちのいずれかの端末を呼び出す呼出信号を受信する受信手段と、上記呼出信号を受信した後に、上記受信した呼出信号が自己を呼び出す信号であるかどうかを判別する判別手段と、上記呼出信号を受信した後に、自己を呼び出す信号ではないことを上記判別手段が判別すると、上記受信手段を、所定期間の間、停止させる停止制御手段と、上記呼出信号を受信した後に、自己を呼び出す信号であることを上記判別手段が判別すると、上記受信手段を、所定期間の間、動作継続状態に移行させる動作継続状態移行制御手段とを有することを特徴とする伝送システムにおける端末である。
本発明によれば、伝送システムにおいて、受信盤と端末との間で、確実に信号伝送することでき、しかも、端末における消費電力を大幅に少なくすることができるという効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例である。
図1は、本発明の実施例1である伝送システムを利用した無線式防災システム100を示すブロック図である。
無線式防災システム100は、伝送システムの一例であり、火災感知器SEa、SEb、SEcと、中継器20と、伝送線Lと、火災受信機30とを有する。
なお、図1において、火災感知器が3つ設けられているが、火災感知器を4つ以上設けるようにしてもよく、設置数がいくつであってもよい。
図2は、火災感知器SEaを示すブロック図である。
火災感知器SEaは、端末の一例であり、火災検出部11と、電池12と、電源回路13と、アンテナ14と、送受信回路15と、電圧監視回路16と、制御部17と、記憶部18とを有する。
火災検出部11は、火災現象を検出する。電池12は、火災感知器SEaの全体に電力を供給する。電源回路13は、電池12が出力する電圧を所定の電圧に変換し、また、電源供給のタイミングを制御する。
送受信回路15は、送信回路15Tと受信回路15Rとを有する。受信回路15Rは、受信盤の一例である中継器から、所定周期で間欠的に、呼出信号を受信する受信手段の例である。また、上記「呼出信号」は、複数の端末のうちのいずれかの端末を呼び出す信号である。送信回路15Tは、中継器20に、種々の信号を送信する。
電圧監視回路16は、電池12に基づく電源電圧を監視する。
制御部17は、火災感知器SEaの全体を制御するとともに、呼出信号を受信した後に、上記受信した呼出信号が自己(火災感知器SEa)を呼び出す信号であるかどうかを判別する判別手段の例であり、また、呼出信号を受信した後に、自己(火災感知器SEa)を呼び出す信号ではないことを上記判別手段が判別すると、受信回路15Rを、所定期間の間、停止させる停止制御手段の例である。さらに、制御部17は、呼出信号を受信した後に、自己(火災感知器SEa)を呼び出す信号であることを上記判別手段が判別すると、受信回路15Rを、所定期間の間、動作継続状態に移行させる動作継続状態移行制御手段の例である。
記憶部18は、制御部17が実行するプログラムを記憶し、端末固有(火災感知器SEa固有)のアドレスデータを記憶し、他の必要な諸データを記憶する。
火災感知器SEb、SEcの各構成は、火災感知器SEaの構成と同様である。
図3は、受信盤の一例である中継器20の構成を示すブロック図である。
中継器20は、アンテナ21と、送受信回路22と、制御部23と、記憶部24と、電源回路25と、電圧監視回路27と、伝送回路28とを有する。
送受信回路22は、送信回路22Tと、受信回路22Rとを有する。送信回路22Tは、端末が間欠的に受信する間欠周期以上の期間に、上記複数の端末のうちの1つの端末を呼び出す呼出信号を、継続的に送信し、また、上記呼出信号によって呼び出された端末を制御する制御信号を送信する送信手段の例である。受信回路22Rは、火災感知器SEa、SEb、……からの信号を受信する。
制御部23は、中継器20の全体を制御する。また、制御部23と送信回路22Tとは、端末が間欠的に受信する間欠周期以上の期間に、上記複数の端末のうちの1つの端末を呼び出す呼出信号を、継続的に送信する呼出信号送信手段の例である.さらに、制御部23と送信回路22Tとは、上記呼出信号によって呼び出された端末が動作継続状態であるときに、上記呼出信号によって呼び出された端末を制御する制御信号を送信する制御信号送信手段の例である。
記憶部24は、制御部23が実行するプログラムを記憶し、他の必要な諸データを記憶する。電源回路25は、中継器20における各部に、必要な電圧で電力を供給する。電圧監視回路27は、中継器20における各電圧を監視する。伝送回路28は、伝送線Lを介して、火災受信機30との間で信号を送受信する回路である。
次に、実施例1の動作について説明する。
図4は、無線式防災システム100の動作を示すタイムチャートである。
ここで、呼出信号aは、火災感知器SEaを呼び出す呼出信号であり、呼出信号bは、火災感知器SEbを呼び出す呼出信号である。制御信号acは、火災感知器SEaを制御する制御信号であり、制御信号bcは、火災感知器SEbを制御する制御信号である。
返送信号adは、火災感知器SEaが中継器20へ返送する返送信号である。送信継続時間Ttは、呼出信号を送信する継続時間である。制御信号長Twは、制御信号acの長さである。制御信号送信開始時間Tuは、制御信号の送信開始までの時間である。
間欠動作周期時間Tcは、受信手段(火災感知器SEa)の間欠動作の1周期の時間であり、動作継続時間Toは、受信手段(火災感知器SEa)の間欠動作時における動作継続時間である。
なお、上記「間欠動作」は、受信回路15RのON、OFFのタイミングについて、間欠動作数奇時間Tc毎に起動し、動作継続時間Toの間ONする動作である。再動作開始時間Tsは、受信手段(火災感知器SEa)の再動作開始時間である。再動作継続時間Tgは、受信手段(火災感知器SEa)の再動作継続時間である。返送信号長Trは、中継器20へ返送する返送信号の長さである。停止時間Tzは、呼び出されていない端末の停止時間である。
なお、Tt≧Tc、Ts≦Tu、Tg≧Tw、Tz≦Tu+Tw+Trである。
図5は、実施例1の動作を示すフローチャートであり、中継器20が火災感知器SEaを呼び出した場合の動作を示すフローチャートである。
なお、図5では、火災感知器SEa以外の火災感知器SEb、SEc、……の代表として、火災感知器SEbを記載してある。
まず、S1では、中継器20が、火災受信機SEaを呼び出す呼出信号aを、送信継続時間Ttの間、継続して送信する。
S2では、火災感知器SEa、SEb、……のそれぞれは、間欠動作する受信回路15Rが呼出信号aを受信する。
図6は、無線式防災システム100で使用される呼出信号の構成例を示す図である。
なお、STは、スタートコードであり、ADは、呼び出す火災感知器のアドレスである。
S3では、火災感知器SEaが、受信した呼出信号aに含まれているアドレスと、記憶部18に設定された自己アドレスとを比較し、受信した呼出信号aに含まれているアドレスと、自己アドレスとが一致し、自己が呼び出されたことを認識する。
S4では、自己(火災感知器SEa)に送られるべき制御信号を受信するために、火災感知器SEaの受信回路15Rを、継続してONする。
なお、S4において、受信した呼出信号aに含まれているアドレスと、自己アドレスとが一致し、自己が呼び出されたことを認識したときに、呼出信号中に、制御信号の開始時間Tu情報が含まれていれば、受信回路15RをOFFして消費電流を低減させ、制御信号の開始時間Tuに対応する時間で、受信回路15Rを再ONさせるようにしてもよい。
S5では、中継器20が、呼出信号を送信した後に、火災感知器SEaへ制御信号acを送信する。この場合、制御信号が、固定長であるとしてもよく、または、火災感知器SEの種別や用途に応じて、制御コードCMの数(1〜n)を変え、制御信号が可変長であるとしてもよい。
S6では、火災感知器SEaは、制御信号acを受信し、制御コードCMを解析し、指定された制御を実行し、または、送信回路15Tを介して返送信号adを、中継器20へ返送する。
このときに、受信回路15Rの動作継続期間を、一定時間でもあるとして簡便にしてもよい。また、制御信号に制御信号長Tw情報が含まれていれば、制御信号長Twに対応する時間の間、受信回路15Rを動作状態とするようにしてもよい。さらに、制御信号の終了コードENが、制御信号に含まれていれば、受信回路15Rが終了コードENを受信するまで、受信回路15Rを動作状態とするようにしてもしてもよい。
S7では、火災感知器SEaは、必要な処理を完了し、受信回路15Rの間欠動作を再開する。
ところで、S1で、中継器20が、火災受信機SEaを呼び出す呼出信号aを、送信継続時間Tiの間、継続して送信した後に、S12で、火災感知器SEaと同様に、火災感知器SEbの受信回路15Rは、間欠動作し、呼出信号aを受信する。
S13では、火災感知器SEbが、受信した呼出信号aに含まれているアドレスと自己アドレスとを比較し、受信した呼出信号aに含まれているアドレスと、自己アドレスとが不一致であると判断し、したがって、自己(火災感知器SEb)が呼び出されていないことを認識する。
火災感知器SEbは、自己が呼び出されていない端末であることを認識し、S14では、火災感知器SEbの受信回路15Rを、一定時間Tzの間、OFFし、S15では、その後に、受信回路15Rによる間欠動作を再開する。
または、S13において、火災感知器SEbが、自己が呼び出されていない端末であることを認識した場合、呼出信号中に制御信号の開始時間Tuの情報や制御信号長Twが含まれていれば、これらの情報に対応する時間Tzの間、受信回路15RをOFFし、その後に、受信回路15Rが間欠動作を再開するようにしてもよい。
図7は、無線式防災システム100で使用される制御信号の構成例を示す図である。
なお、CM1は、1番目の制御コードであり、CMnは、n番目の制御コードであり、ENは、終了コードである。
呼出信号中の制御信号の開始時間Tu情報を、一定値であるとしてもよく、制御コードが多数あるときには、呼出信号中の制御信号をいくつかに分割し、同じ端末に連続して呼び出す各呼出信号に、上記分割された各制御信号を付加するようにしてもよい。
以上で、火災感知器SEaに対する処理が終わり、次の火災感知器である火災感知器SEbに対する処理に移る。
図8は、実施例1の動作を示すフローチャートであり、中継器20が火災感知器SEbを呼び出した場合の動作を示すフローチャートである。
なお、図8では、火災感知器SEb以外の火災感知器SEa、SEc、……の代表として、火災感知器SEaを記載してある。
まず、S1では、中継器20が、火災受信機SEbを呼び出す呼出信号bを、送信継続時間Ttの間、継続して送信する。
S22では、火災感知器SEa、SEb、……のそれぞれは、間欠動作する受信回路15Rが呼出信号bを受信する。
S23では、火災感知器SEbが、受信した呼出信号bに含まれているアドレスと自己アドレスとを比較し、受信した呼出信号bに含まれているアドレスと、自己アドレスとが一致し、自己が呼び出されたことを認識する。
S24では、自己(火災感知器SEb)に送られるべき制御信号を受信するために、火災感知器SEbの受信回路15Rを、継続してONする。
S25では、中継器20が、呼出信号を送信した後に、火災感知器SEbへ制御信号bcを送信する。この場合、制御信号が、固定長であるとしてもよく、または、火災感知器SEの種別や用途に応じて、制御コードCMの数(1〜n)を変え、制御信号が可変長であるとしてもよい。
S26では、火災感知器SEbは、制御信号bcを受信し、制御信号bcに含まれている制御コードCMを解析し、指定された制御を実行し、または、返送信号bdを、中継器20へ返送する。
このときに、受信回路15Rの動作継続期間を、一定時間でもあるとしてもよい。また、制御信号に制御信号長Tw情報が含まれていれば、制御信号長Twに対応する時間の間、受信回路15Rを動作状態とするようにしてもよい。さらに、制御信号の終了コードENが、制御信号に含まれていれば、受信回路15Rが終了コードENを受信するまで、受信回路15Rを動作状態とするようにしてもしてもよい。
S27では、火災感知器SEbは、必要な処理を完了し、受信回路15Rの間欠動作を再開する。
ところで、S1で、中継器20が、火災受信機SEbを呼び出す呼出信号bを、送信継続時間Ttの間、継続して送信した後に、S32で、火災感知器SEaの受信回路15Rは、間欠動作し、呼出信号bを受信する。
S33では、火災感知器SEaが、受信した呼出信号bに含まれているアドレスと自己アドレスとを比較し、受信した呼出信号bに含まれているアドレスと、自己アドレスとが不一致であると判断し、したがって、自己(火災感知器SEa)が呼び出されていないことを認識する。
S34では、火災感知器SEaの受信回路15Rを、一定時間Tzの間、OFFし、その後に、受信回路15Rによる間欠動作を再開する。
または、S33において、火災感知器SEaが、自己が呼び出されていない端末であることを認識した場合、呼出信号中に制御信号の開始時間Tuの情報や制御信号長Twが含まれていれば、これらの情報に対応する時間Tzの間、S34で、受信回路15RをOFFし、その後に、S35で、受信回路15Rが間欠動作を再開するようにしてもよい。
つまり、上記実施例において、火災感知器に、送信回路15Tと受信回路15Rと火災感知器固有のアドレスデータとを設け、受信回路15Rを所定の周期で間欠動作させることによって、その火災感知器の全体の電力消費を減少させることができ、また、中継器20から、少なくとも火災感知器を呼び出すに必要な信号長だけ、火災感知器を呼び出すようにした。
アドレスデータを含む火災感知器への呼出信号を、受信回路15Rの間欠周期以上の期間に渡り連続送信させ、また、上記送信後に、呼び出された火災感知器への制御信号を送信する。中継器20からの呼出信号によって呼び出された火災感知器が、呼出信号の受信直後に、または、一定時間後に、受信回路15Rを動作させることによって、中継器20からの制御信号を受信する。また、呼び出されていない火災感知器が、呼出信号受信後の一定期間に、受信回路15Rを停止させる。したがって、呼び出された火災感知器が、中継器20からの呼出信号と制御信号とを確実に受信することができ、また、呼び出されていない火災感知器の不要な電力損失を防止することができる。
上記呼び出された火災感知器での制御信号用としての受信回路15Rの動作期間と、呼び出されていない火災感知器で呼出信号を受信した後における受信回路15Rの停止期間とを、それぞれ一定にしてもよい。
たとえば、制御信号が火災感知器の用途・種別等に応じて、可変長であれば、呼出信号内に、その後の制御信号長情報を付加し、これによって、受信し、呼び出された火災感知器、呼び出されていない火災感知器に、制御信号長情報に応じた受信回路15Rの動作期間、停止期間を、それぞれ、判断させる。これによって、対応する動作・停止制御をさせ、呼び出された火災感知器が制御信号を受信した後に、電力損失を防止することができる。また、呼び出されていない火災感知器においても、次の呼出信号受信へ確実に応答させることができる。
上記呼び出された火災感知器で制御信号を受信した後における電力損失を防止する手段には、制御信号内に制御信号長情報を付加するようにしてもよく、または、制御信号に終了コードを付加するようにしてもよく、上記と同様の効果を奏する。
さらに、制御信号の固定長、可変長に拘らず、呼出信号内に、その後の制御信号の送信開始時間に関する情報を付加し、呼び出された火災感知器が呼出信号を受信した後に、受信回路15Rを停止させ、その後に、上記送信開始時間情報に対応する時間の間、受信回路15Rを動作状態とすることによって、呼出信号を受信してから制御信号を受信するまで間に、呼び出された火災感知器の受信回路15Rを連続的に動作状態とする方法と比較すると、呼び出された火災感知器の電力損失を低減することができる。
また、呼び出されていない火災感知器が、呼出信号受信後の受信回路15Rを停止する受信停止期間Tzの判断要素として、上記呼出信号の送信開始時間情報を利用することができる。
上記呼出信号内に付加する制御信号の送信開始時間情報を、固定値であるとしてもよく、また、呼出信号の送信継続時間と、制御信号の送信開始時間とに基づいて算出される可変値であるとしてもよい。
上記実施例によれば、特に無線式の防災システムにおいて、中継器20と火災感知器SEとの間における信号伝送を確実にすることでき、しかも、端末としての火災感知器SEにおける消費電力を大幅に少なくすることができる。
また、上記実施例によれば、受信回路15Rを、所定の周期で間欠動作させることによって、火災感知器SEの全体の消費電力が少なくなる。
さらに、中継器20から、1つの火災感知器アドレスを含み、その火災感知器を呼び出す呼出信号を、上記受信回路15Rの間欠周期よりも長い時間、連続送信するので、中継器20からの呼出信号を、火災感知器が確実に受信し、この呼び出された火災感知器が、対応する返送信号を送信することができる。
上記実施例において、無線信号が、電磁波、光、音波であっても、その効果は、同じである。
上記実施例によれば、火災感知器SEに電池を用いる無線式火災感知器SEで、特にその効果が高いが、有線式火災感知器SEであっても、火災感知器SEにおける消費電力が少なくなる。
火災感知器の代わりに、火災感知器以外の火災センサまたは侵入センサ等の火災感知器に、上記実施例を適用するようにしてもよい。
本発明の実施例1である無線式防災システム100を示すブロック図である。 火災感知器SEaを示すブロック図である。 中継器20の一例である中継器20の構成を示すブロック図である。 無線式防災システム100の動作を示すタイムチャートである。 実施例1の動作を示すフローチャートであり、中継器20が火災感知器SEaを呼び出した場合の動作を示すフローチャートである。 無線式防災システム100で使用される呼出信号の構成例を示す図である。 無線式防災システム100で使用される制御信号の構成例を示す図である。 実施例1の動作を示すフローチャートであり、中継器20が火災感知器SEbを呼び出した場合の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
100…無線式防災システム、
SEa、SEb、SEc…火災感知器、
11…火災検出部、
12…電池、
13…電源回路、
14…アンテナ、
15…送受信回路、
15R…受信回路、
15T…送信回路、
17…制御部、
18…記憶部、
20…中継器、
21…アンテナ、
22…送受信回路、
22R…受信回路、
22T…送信回路、
23…制御部、
24…記憶部、
30…火災受信機。

Claims (9)

  1. 受信盤と複数の端末とを具備する伝送システムにおいて、
    上記端末が間欠的に受信する間欠周期以上の期間に、上記複数の端末のうちの1つの端末を呼び出す呼出信号を、継続的に送信する呼出信号送信手段と;
    上記呼出信号によって呼び出された端末が動作継続状態であるときに、上記呼出信号によって呼び出された端末を制御する制御信号を送信する制御信号送信手段と;
    を有することを特徴とする伝送システムにおける受信盤。
  2. 請求項1において、
    上記呼出信号または上記制御信号は、上記制御信号の送信信号長を示す情報、または送信継続時間に関する情報を含む信号であり、
    上記呼び出された端末が上記呼出信号を受信した後に、上記受信手段を動作継続状態にする期間は、上記制御信号の信号長、または送信継続時間に対応する期間であることを特徴とする伝送システムにおける受信盤。
  3. 請求項1において、
    上記制御信号は、終了コードを含む信号であり、
    上記呼び出された端末が上記呼出信号を受信した後に、上記受信手段を動作継続状態にする上記所定の期間は、上記終了コードを検出するまでの期間であることを特徴とする伝送システムにおける受信盤。
  4. 受信盤と複数の端末とを具備する伝送システムにおいて、
    上記受信盤から継続的に送信され、所定周期で間欠的に、複数の端末のうちのいずれかの端末を呼び出す呼出信号を受信する受信手段と;
    上記呼出信号を受信した後に、上記受信した呼出信号が自己を呼び出す信号であるかどうかを判別する判別手段と;
    上記呼出信号を受信した後に、自己を呼び出す信号ではないことを上記判別手段が判別すると、上記受信手段を、所定期間の間、停止させる停止制御手段と;
    上記呼出信号を受信した後に、自己を呼び出す信号であることを上記判別手段が判別すると、上記受信手段を、所定期間の間、動作継続状態に移行させる動作継続状態移行制御手段と;
    を有することを特徴とする伝送システムにおける端末。
  5. 請求項4において、
    上記呼出信号は、制御信号の信号長または送信継続時間に関する情報を含む信号であり、
    上記停止制御手段が上記受信手段を停止する所定期間は、上記制御信号の信号長または送信継続時間に対応する期間であることを特徴とする伝送システムにおける端末。
  6. 請求項4において、
    上記受信した呼出信号が自己を呼び出す信号であることを、上記判別手段が判別すると、上記呼出信号を受信した後に、上記受信手段を停止し、所定時間が経過した後に、動作継続状態に移行することによって、上記制御信号を受信することを特徴とする伝送システムにおける端末。
  7. 請求項5において、
    上記呼出信号は、上記制御信号の送信を開始する時間情報を含み、
    上記呼び出された端末が、呼出信号を受信した後に、上記受信手段を停止し、その後に動作継続状態とする所定時間は、上記制御信号の送信を開始する時間情報に応じた時間であることを特徴とする伝送システムにおける端末。
  8. 請求項4において、
    上記呼出信号は、上記制御信号の送信を開始する時間情報を含む信号であり、
    上記呼び出されない端末が、呼出信号を受信した後に、上記受信手段を停止する期間は、上記制御信号の送信を開始する時間情報に応じた期間であることを特徴とする伝送システムにおける端末。
  9. 受信盤と複数の端末とを具備する伝送システムにおいて、
    上記受信盤は、
    上記端末が間欠的に受信する間欠周期以上の期間に、上記複数の端末のうちの1つの端末を呼び出す呼出信号を、継続的に送信する呼出信号送信手段と;
    上記呼出信号によって呼び出された端末が動作継続状態であるときに、上記呼出信号によって呼び出された端末を制御する制御信号を送信する制御信号送信手段と;
    を有し、
    上記端末は、
    上記受信盤から、所定周期で間欠的に、複数の端末のうちのいずれかの端末を呼び出す呼出信号を受信する受信手段と;
    上記呼出信号を受信した後に、上記受信した呼出信号が自己を呼び出す信号であるかどうかを判別する判別手段と;
    上記呼出信号を受信した後に、自己を呼び出す信号ではないことを上記判別手段が判別すると、上記受信手段を、所定期間の間、停止させる停止制御手段と;
    上記呼出信号を受信した後に、自己を呼び出す信号であることを上記判別手段が判別すると、上記受信手段を、所定期間の間、動作継続状態に移行させる動作継続状態移行制御手段と;
    を有することを特徴とする伝送システム。
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