JP5062126B2 - 通信端末、無線通信システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

通信端末、無線通信システム、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信機能を診断する通信端末、無線通信システム、制御方法及びプログラムに関する。
特許文献1は、基地局が複数の子局へ順番にポーリングを実施し、ポーリングに対して基地局へ応答した子局を有効な子局であるとして、そのIDを有効IDリストに登録することを開示する(特許文献1の図4及び図3のS32→S34)。
特許文献2は、マンダウンセンサー及びGPSレシーバを装備する無線機を開示する(特許文献2の図1)。該マウンダウンセンサーは、例えば接点への水銀の接触を利用して、無線機の傾斜角度を検出し、携帯者が倒れたことを検出するようになっている(特許文献2の段落0012)。該無線機では、携帯者が倒れた場合、携帯者が倒れたこと及びその地点を自動的に送信するようにしている(特許文献2の図5のS466)。
特許文献3は、イマージェンシィキー(緊急事態通報キー)を装備する無線機を開示する(特許文献3の図2)。該無線機では、Audible設定時において、ユーザーがイマージェンシィキーを長押しすると、アラートが作動して、周囲へその旨を音で知らせるとともに、その旨を無線送信する(特許文献3の図5のS56正→S65→S66)。また、ユーザーが短押しを数回すると、アラートが鳴らず、すなわちユーザーがイマージェンシィキーを操作したことを近くの犯罪者に気付かれることなく、緊急事態の発生を無線送信する(特許文献3の図5のS56否→S74)。
特開2007−88788号公報 特開2007−166197号公報 特開2008−112298号公報
特許文献1におけるポーリング方式の通信端末の有効性判断の問題点は次のとおりである。
(a1)1つの基地局が有効性を確認できる通信端末の個数をあまり大きくすることができない。
(a2)基地局の負荷は通信端末の個数と共に増加する。
(a3)通信端末と基地局との距離が離れているため、通信端末は、ポーリングに対する応答の送信電力を大きくする必要があり、電力消費量が増大する。
特許文献2,3の無線機は、マンダウン時や緊急事態発生時にその旨の通知を行うために、送受機能が常時、正常に維持されている必要があるが、特許文献2,3はその対策についてはなんら開示していない。特許文献2,3の無線機に対して特許文献1のポーリング方式を適用すれば、非常時の送受機能を保証することができるものの、前述の(a1)〜(a3)の問題は依然と解決されずに残る。また、適用において、基地局は通信不能になっている無線機を把握することできるが、無線機自体は、本機が通信機能の異常状態になっていることを検出できず、ユーザーは、自機の通信機能の異常状態を気付かないまま携帯することになる。
本発明の目的は、各通信端末同士で通信機能の異常状態を効率良く検出できるようにする通信端末、無線通信システム、制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明によれば、通信端末に対して第1及び第2の通信端末を設定する。通信端末は、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信し、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する。そして、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信に基づき第1の通信端末の送信機能を診断する。
第1及び第2の通信端末は同一であってもよい。すなわち、2つの通信端末が、対になって、異常診断信号を相互に送受し合う通信形式でもよい。本機並びに第1及び第2の通信端末は例えば同一のグループに属し、同一グループ内の通信端末同士は比較的近接した距離にあることが多い。したがって、異常診断信号は比較的低い電力で送信することができる。
本発明の通信端末は、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信手段、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信手段、及び第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断手段、を備え、前記信号送信手段は、前記異常判断手段が第1の通信端末の送信機能が異常であると判断した場合には、基地局へその旨の異常通知信号を送信し、前記信号受信手段が、第2の通信端末が基地局へ送信した、本機の送信機能が異常である旨の異常通知信号を受信した場合、前記異常判断手段は、本機の送信機能が異常であると判断することを特徴とする。
本発明の別の通信端末は、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信手段、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信手段、及び第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断手段、を備え、前記異常判断手段は、第1の通信端末の送信機能が異常であると判断する前に、第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信し、前記信号受信手段が、第2の通信端末から本機宛ての送信出力増大要求信号を受信した場合には、前記信号送信手段は、第2の通信端末宛ての異常診断信号の送信出力を一時的に増大させ、前記異常判断手段は、前記信号受信手段が、第1の通信端末からの本機宛の異常診断信号、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号をいずれも受信しない場合には、本機の受信機能に異常があると判断することを特徴とする。
本発明の無線通信システムは前述の通信端末を2以上、備える。
本発明の通信端末制御方法は、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信ステップ、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信ステップ、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断ステップ、前記異常判断ステップで第1の通信端末の送信機能が異常であると判断した場合に、基地局へその旨の異常通知信号を送信する第2信号送信ステップ、及び第2の通信端末が基地局へ送信した、本機の送信機能が異常である旨の異常通知信号を受信した場合、本機の送信機能が異常であると判断する第2異常判断ステップ、を備えたことを特徴とする。
本発明の別の通信端末制御方法は、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信ステップ、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信ステップ、及び第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断ステップ、前記異常判断ステップで、第1の通信端末の送信機能が異常であると判断する前に、第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信する第2信号送信ステップ、第2の通信端末から本機宛ての送信出力増大要求信号を受信した場合に、第2の通信端末宛ての異常診断信号の送信出力を一時的に増大させる増大ステップ、及び第1の通信端末からの本機宛の異常診断信号、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号をいずれも受信しない場合には、本機の受信機能に異常があると判断する第2異常判断ステップ、を備えたことを特徴とする。
本発明のプログラムは前述の通信端末の各手段としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、通信端末の通信機能の診断を基地局ではなく、通信端末同士で行うことができる。
図1は無線通信システム10の構成図である。無線通信システム10は、複数の通信端末と1つの基地局を備える。図1では、図示の便宜上、通信端末は通信端末A,B,C,Dの4つとなっているが、現実の無線通信システム10における通信端末の個数は2以上であればよい。以降、無線通信システム10に含まれる通信端末は通信端末A,B,C,Dのみであるとして、説明を行う。
図2は各送信modeの説明図である。送信mode1(図2の左端)では、異常診断信号が、通信端末A→通信端末B→通信端末C→通信端末D→通信端末A→・・・と循環的に順番に送信されるようになっている。各通信端末は、異常診断信号を同一のチャネル(=同一の周波数の電波)で送信するようになっており、また、各通信端末から異常診断信号が送信されるタイミングは、図3で後述するように、異なるタイムスロットとなるように割り当てられる。送信mode1において、異常診断信号の送信電力は低く設定される(Low−Power)。
通信端末A,B,C,Dの動作は同一であるので、説明の便宜上、それらの代表として通信端末Cを選択し、以降、通信端末Cの動作又は処理について説明する。通信端末Cは、送信mode1では、本機宛ての異常診断信号を通信端末Bから受信し、通信端末D宛ての異常診断信号を送信する。
送信mode1において、通信端末Cが本機宛ての異常診断信号を通信端末Bから受信しなかったことを想定する。これにより、通信端末Cは送信modeを1から2へ切り替える。送信modeの切替は通信端末ごとに独立である。すなわち、通信端末Cが送信mode2へ切替わっても、他の通信端末A,B,Dは、循環順番で1つ前の通信端末からの異常診断信号を受信している限り、送信mode1を維持する。
送信mode2(図2の中央。通信端末Cのみが送信mode2)では、通信端末Cは、通信端末Dへ異常診断信号を送信するとともに、通信端末Bへ送信出力増大要求信号を送信する。通信端末Cから通信端末Bへの送信出力増大要求信号の送信タイミングは、通信端末A,B,C,Dの異常診断信号の送信タイミングとは異なるタイミングとされる。
通信端末Bは、通信端末Cからの送信出力増大要求信号を受信すると、異常診断信号の次の送信タイミングにおいて通信端末C宛ての異常診断信号を高出力で送信する。通信端末Cは、通信端末Bからの本機宛ての高出力の異常診断信号を受信すると、送信modeを2から1へ戻すが、受信しない場合には、送信modeを2から3へ切り替える。通信端末C以外の通信端末A,B,Dは送信mode1を維持する。
送信mode3(図2の右端)では、通信端末Cは、通信端末Bの送信機能が異常である旨の異常通知信号を基地局宛てへ送信する。一般には、通信端末A,B,C,Dのユーサ同士は、同一グループに属して作業している等の理由で、相互に比較的近い距離を保持しているのに対し、通信端末A,B,C,D−基地局間の距離は、通信端末A,B,C,D間の相互距離より大きくなっている。したがって、通信端末Cは、基地局宛ての異常通知信号を送信mode1時の異常診断信号の送信電力より大きいHigh−Powerで送信する。
図3は異常診断信号等の送信タイミングの割当て図である。送信mode1の異常診断信号、送信mode2の送信出力増大要求信号、及び送信mode3の異常通知信号は、同一の通信チャネルを使用することになっている。したがって、各通信端末の信号同士は、時間的に重ならないように、異なるタイムスロットに割り当てられる。また、該通信チャネルの変調方式はFSK(Frequency Shift Keying)やPSK(Phase Shift Keying)等、様々な変調方式を使用することができる。
無線通信システム10における通信端末の総数をnとすると、異常診断信号用の通信チャネルの1周期を2・nの等時間のタイムスロットで区分する。図3では、n=4であるので、1周期Ts1は8つのタイムスロットに等分割される。送信mode1で使用する異常診断信号のタイムスロットは、1周期Ts1において1つ置きに割り当てられており、異常診断信号の送信元の各通信端末A,B,C,Dに対して専用に1つずつ割り当てられている。
送信mode2の送信出力増大要求信号と送信mode3の異常通知信号は、送信元が同一である場合には同一のタイムスロットとなるように、タイムスロットを割り当てられるとともに、該タイムスロットは、送信mode1の異常診断信号用のタイムスロットの間に挿入されるように、配置されている。
図3において、Ts2は、周期Ts1より1つのタイムスロット分だけ短い時間となっている。また、図3に図示されているTs1,Ts2は、その開始時刻を本機(通信端末C)が送信元になる異常診断信号のタイムスロットの開始時刻に設定されている。
異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号は次のデータが含められる。
・発信ID:データを発信した通信端末を示すユニークなID。
・宛先ID:データを受け取る通信端末(あるいは基地局)を示すID。
・送信mode:データ発信端末の送信mode。異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号はそれぞれ送信mode=1,2,3となる。
受信側は、受信信号の送信modeの情報により該受信信号が異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号のどれであるかを判別することができる。
異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号にはさらに次のデータを付加することが有利である。
・GPSデータ:データ発信端末のGPSデータ。緊急、異常時の手がかりとしてに有効なデータ。
・端末STATUS:データ発信端末のStatusデータ。例えば通信端末のバッテリー残量、周辺温度である。例えば、通信端末の異常状態の原因がバッテリー切れとか異常高温であるとかと、分析することができる。
図4〜図6は、通信端末Cを基準に各種信号の送受状況を示しており、○で囲ったB,C,Dはそれぞれ通信端末B,C,Dを表している。
図4は異常診断信号が正常に送受されているときの通信端末間の通信状況を示している。通信端末B,C,Dは、周期Ts1で異常診断信号をそれぞれ通信端末C,D,Aへ送信している。通信端末B,C,Dの異常診断信号の送信タイミングはタイムスロットの2つ分ずつ遅れる。
図5は異常診断信号の送受に異常が生じたときの通信端末間の通信状況を示している。通信端末Cは本機宛ての異常診断信号を通信端末Bから受信できない状況になっている。通信端末Cが本機宛ての異常診断信号を通信端末Bから最後に受信した時刻からTout1が経過すると、通信端末Bは、送信mode2に切替わって、通信端末B宛ての送信出力増大要求信号を送信する。
通信端末Cが通信端末Bからの本機宛ての異常診断信号を受信できない理由としては、通信端末Bの送信機能が異常になっていることの他に、通信端末B−c間の距離が開き過ぎ、通常の送信電力(Low−Power)では異常診断信号が通信端末Bから通信端末Cへ届かないこと(ロケーション異常)がある。後者の場合に対処するため、通信端末Cが通信端末B宛ての送信出力増大要求信号を送信する場合、該送信出力増大要求信号は高出力で送信することが適切である。
送信出力増大要求信号のタイミングは、通信端末Cが通信端末D宛ての異常診断信号を最後に送信したタイムスロットの開始時刻からTs2(図5だけでなく図3も参照。Ts2=タイムスロットの7つ分)だけ遅れており、また、通信端末Cが通信端末D宛ての異常診断信号を次に送信するタイミングよりタイムスロットの1つ分だけ早いタイムスロットを割り当てられる(Ts2+1つのタイムスロット=Ts1)。
通信端末Bは、通信端末Cから本機宛ての送信出力増大要求信号を受信すると、次の異常診断信号の送信タイミングでは、通信端末C宛ての異常診断信号を高出力で送信する。通信端末Cは、通信端末Bから本機宛ての異常診断信号を受信すると、通信端末Bとの距離がただ遠ざかっただけであり、通信端末Bの送信機能は正常であると判断し、送信mode1における動作(図4)に戻る。
通信端末Bが通信端末C宛ての異常診断信号を高出力で送信するのは、この例では、通信端末Cからの1つの送信出力増大要求信号に対して1回限りとなっている。したがって、通信端末Bが通信端末Cから遠ざかり、通信端末Bからの低出力での異常診断信号送信では異常診断信号が通信端末Cに到達しない状況が維持されると、通信端末Cは、ほぼTs1置きに通信端末B宛ての送信出力増大要求信号を送信することになる。しかし、通信端末A,B,C,D同士は、一般的には、近い距離で通信し合うことを予定しており、通信端末B−通信端末C間の距離が低出力での異常診断信号の到達距離を越える期間は限定的であると判断されるので、通信端末Bによる異常診断信号の高出力送信はTs1ごとであっても、通信端末Cによる通信端末Bの送信機能診断に特に支障はないとともに、通信端末Bの高出力送信を一時的なものとして通信端末Bの電力消費量を抑える効果が大きくなる。
図6は送信出力増大要求信号の送信にもかかわらず異常診断信号を受信できないときの通信端末間の通信状況を示している。通信端末Cが通信端末B宛ての送信出力増大要求信号の送信時刻からTout2が経過したにもかかわらず、通信端末Cは、通信端末Bから本機宛ての異常診断信号を受信しない場合には、基地局へ通信端末Bの送信機能の異常を異常通知信号で無線通知する。この異常通知信号は、通信端末Cが通信端末B宛ての送信出力増大要求信号を送信するタイムスロットを使用して行われる。したがって、該異常通知信号の送信タイミングは、通信端末Cが通信端末D宛ての異常診断信号を次に送信するタイミングより1つのタイムスロット分だけ早くなっている(Ts2+1つのタイムスロット=Ts1)。
図7は異常診断方法30(図8)及び受信処理ルーチンR46(図9)で使用する各変数の設定値及び設定タイミングを示している。変数としてmode、Timer1、Timer2、送信Timer、受信フラグ及びmode2送信フラグが存在する。これら変数を所定値に設定するタイミングは、初期化時(図8のR31)、mode1送信後処理(図8のR35)、mode2送信後処理(図8のR55)、mode3送信後処理(図8のR63)、及びmode1受信後処理(図9のR75)である。図7において、「リセット・停止」とは、タイマーをリセットするものの、該タイマーを停止状態に保持することを意味する。
図7における各変数は次のように定義される。
・mode:送信モードを示す図である。
・Timer1:mode1でのタイムアウト時間カウント
・Timer2:mode2でのタイムアウト時間カウント
・送信Timer:送信タイミング判定用タイマー。mode1の送信後にクリアされる。
・Ts1:mode1の送信タイミング周期
・Ts2:mode1の送信タイミングからmode2送信タイミングまでの時間
・Tout1:mode1でのデータ待ちタイムアウト時間
・Tout2:mode2でのデータ待ちタイムアウト時間
・受信フラグ:受信異常検出用。mode3送信時までこのフラグが立たない場合、受信機能異常である。
・mode2送信フラグ:監視対象通信端末へHi−Power送信要求を送ったことを示す。2度送信しないためのフラグ
図8は異常診断方法30のフローチャートである。異常診断方法30は各通信端末において実施されるが、通信端末の代表として通信端末Cを選択し、通信端末Cにおける異常診断方法30の実施について説明する。初期化ルーチンR31では、初期化が実施される。該初期化では、図7に示すように、各変数に初期値が設定される。
S32では、本機(通信端末C)から通信端末Dへの異常診断信号の送信タイミングであるか否かを判定する。具体的には、送信Timerの値がTs1であるか否かを判定する。S32の判定が正であれば、S33へ進み、否であれば、S40へ進む。
S33では、本機から通信端末D宛ての異常診断信号を送信する。S34では、本機の送信出力(Power)を低出力(Low−Power)に設定する。なお、本機の送信出力の初期値はR31において低出力に設定されており、S34の前のS33における送信は通常、低出力で行われる。S34の意義は、後述の図9のS74で、本機の送信が高出力(Hi−power)へ切り替えられるので、送信の高出力は節電上、あくまで一時的なものとして、送信出力を初期値に戻すことである。mode1送信後処理ルーチンR35では、mode1送信後処理を実施する。mode1送信後処理の具体的内容は、図7のmode1送信後処理で示すように、送信Timerをリセットすることである。
S40では、Timer1の値が所定値Tout1(図5で説明済み)より大きいか否かを判定し、判定が正であれば、S41へ進み、否であれば、受信処理ルーチンR46へ進む。Timer1の値が所定値Tout1より大きいということは、送信modeを2又は3とすべきであることを意味する。
S41では、現在のmodeが1であるか否かを判定し、判定が正であれば、S42をスキップし、判定が否であれば、S42へ進んで、送信modeを2へ切り替える。
S43では、Timer2の値が所定値Tout2(図6で説明済み)より大きいか否かを判定し、判定が正であれば、S44へ進み、否であれば、S44をスキップする。Timer2の値が所定値Tout2より大きいことは、送信modeを3とすべきことを意味する。したがって、S44では、送信modeを3へ切り替える。
S45では、本機から通信端末Bへの送信に割り当てられているタイムスロットのタイミングであるか否かを判定する。具体的には、送信Timerが所定値Ts2(図5及び図6で説明済み)に等しいか否かを判定する。S45の判定が正であれば、S52へ進み、否であれば、R46へ進む。R46の詳細は図9で後述する。R46の後、S32へ戻る。
S52では、現在のmodeを判定し、送信modeが2であれば、S53へ進み、送信modeが3であれば、S60へ進む。S53では、mode2送信フラグの値を調べ、値がONであれば、S32へ戻り、値がOFFであれは、S53へ進む。mode2送信フラグの値=ONとは、S54を実施済みで、現在は、通信端末Bからの高出力送信の本機宛ての異常診断信号の受信を待っている状態であることを意味する。
S54では、通信端末B宛ての送信出力増大要求信号を送信する。通信端末Cが通信端末Bからの本機宛ての異常診断信号を受信できない理由として、通信端末Bの送信機能の故障ではなく、通信端末B−C間の距離が大きいこと(ロケーション異常)が考えられるので、送信出力増大要求信号を送信して、通信端末Bに本機宛ての異常診断信号を高出力で送信させてみて、それを本機が受信することができるか否かを調べることに意義がある。もし通信端末Bからの異常診断信号が高出力送信であれば、該異常診断信号を本機が受信できるのであれば、通信端末Bからの異常診断信号の受信不能の原因は、本機と通信端末Bとの距離が一時的に開いたためであり、通信端末Bの送信機能自体は正常であると判断される。なお、通信端末Cから通信端末Bへの送信出力増大要求信号の送信も、本機と通信端末Bとの増大した距離を考慮して、高出力で行うべきである。
mode2送信後処理ルーチンR55では、mode2送信後処理を実施する。mode2送信後処理の具体的内容は、図7のmode2送信後処理で示すように、カウントを停止していたTimer2のカウントを開始したり、mode2送信フラグをONに切り替えることである。R55の後、S32へ戻る。
S60では、受信フラグの値を調べ、OFFであれば、S61へ進み、ONであれは、S61をスキップして、S62へ進む。受信フラグは図9のS71でONにされるものである。すなわち、S60において受信フラグがOFFと判定されるのは、通信端末Cが、通信端末Bの送信した異常診断信号を受信しないだけでなく、他機(通信端末A,D)の送信した異常診断信号も受信しない場合である。これは、通信端末Bの送信機能に異常が生じたと判断するよりは、本機の受信機能に異常が生じたと判断する方が妥当である。なお、通信端末の送信機能又は受信機能の異常には、機能の故障だけでなく、機能自体は正常であるものの、電波の圏外に移動したために、電波が届かない状態になっている場合、さらにバッテリー切れに因る場合等、あらゆる通信機能異常状態を含むものとする。
S61では、本機(通信端末C)の受信機能が異常である旨を本機の表示器(図示せず)に表示したり、警告音(例:ビープ音)を鳴らしたりする。これにより、ユーザーは本機の受信機能に異常が生じていることを認識し、速やかに対策を講ずることができる。
S62は、本機から基地局宛ての通信機能異常通知信号を送信するが、S62へS60から直接、進んで来た場合と、S62へS61経由で進んで来た場合とで、通信機能異常通知信号の内容を異にする。S62へS60から直接、進んで来た場合の異常通知信号の内容は、通信端末Bの送信機能に異常がある旨の内容となる。また、S62へS61経由で進んで来た場合の異常通知信号の内容は、本機(通信端末C)の受信機能に異常がある旨の内容となる。本機から基地局までの距離は、通常、通信端末A,B,Dまでの距離に比して大となっているので、通信端末宛ての異常通知信号の送信は高出力(High−Power)で行う。
mode3送信後処理ルーチンR63では、mode3送信後処理を実施する。mode3送信後処理の具体的内容は、図7のmode3送信後処理で示すように、mode等の変数を所定値に設定することである。R63の後、S32へ戻る。
図9は受信処理ルーチンR46のフローチャートである。S76では、データ受信の有無を調べ、有りであれば、S71へ進み、無しであれば、R46を終了する。S76におけるデータ受信には、通信端末Bから本機宛ての異常診断信号や、通信端末Dから基地局宛ての異常通知信号だけでなく、その他の送信出力増大要求信号(図8のS54に対応する。)や異常通知信号(図8のS62に対応する。)も含む。
S71では、受信フラグをONにする。S72では、異常診断信号の宛て先が本機(通信端末C)であるか否かを判定し、判定が正であれば、S73へ進み、否であれば、S80へ進む。
S73では、受信信号の発信ID(送信元)を調べ、発信IDが通信端末Dであれば、S74へ進み、発信IDが通信端末Bであれは、R75へ進み、発信IDがその他(通信端末A)であれば、R46を終了する。S74では、送信出力を高出力(High−Power)に設定する。S74の後、R46を終了する。
mode1受信後処理ルーチンR75では、mode1受信後処理を実施する。mode1受信後処理の具体的内容は、図7のmode1受信後処理で示すように、mode等の変数を所定値に設定することである。R75の後、R46を終了する。
S80では、今回受信したデータに係る受信信号について、その宛て先及び発信IDがそれぞれ基地局及び本機(通信端末C)となっているか否かを判定し、判定が正であれば、S81へ進み、否であれば、R46を終了する。S81では、本機の送信機能が異常であることを本機の表示器(図示せず)に表示したり、警告音(例:ビープ音)を鳴らしたりする。これにより、ユーザーは本機の受信機能に異常が生じていることを認識し、速やかに対策を講ずることができる。S81の後、R46を終了する。
図10は通信端末100のブロック図である。通信端末100の具体例は通信端末A,B,C,Dである。通信端末100は、典型的には、ユーザーに携帯されたり、車両に搭載されたりする移動通信端末であるが、設置場所が固定されている固定型通信端末であってもよいとする。通信端末100は、信号受信手段101、信号送信手段102及び異常判断手段103を備える。
信号受信手段101は、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する。信号送信手段102は、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する。異常判断手段103は、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する。
通信端末100に対する第1及び第2の通信端末は、図8の異常診断方法30では通信端末Cに対する通信端末B,Dに対応する。第1及び第2の通信端末は同一の通信端末であってもよい。この場合、2つの通信端末100が、対になって、相互に異常診断信号を送受し合う。
通信端末同士で対応通信端末の送信機能の異常を検出することにより、基地局の負荷を軽減することができる。また、1つの基地局が、各通信端末へポーリング信号を送信して、各通信端末からの応答に基づき各通信端末の通信機能を診断する場合には、全部の通信端末について診断するのに時間を要したり、診断する通信端末の最大個数をあまり増大できないが、通信端末同士の異常診断により全体として多数の通信端末の診断を実現することができる。さらに、通信端末同士は、基地局までの距離に比して、比較的近い距離に存在することが多いので、通信端末100の電力消費量を減少させることも可能である。
典型的には、信号送信手段102は、異常判断手段103が第1の通信端末の送信機能が異常であると判断した場合には、基地局へその旨の異常通知信号を送信する。この処理は異常診断方法30(図8)のS54に対応する。基地局は、異常通知信号のみを受信すれば足りるので、基地局の負荷を軽減することができる。
典型的には、第2の通信端末が基地局へ送信した、本機の送信機能が異常である旨の異常通知信号を信号受信手段101が受信した場合には、異常判断手段103は、本機の送信機能が異常であると判断する。この処理はR46(図9)のS81に対応する。
好ましくは、異常診断信号は送信元の現在地情報及び/又はステータス情報を含み、異常判断手段103は、基地局へ第1の通信端末の送信機能が異常である旨の異常通知信号に、第1の通信端末の現在地情報及び/又はステータス情報を含ませる。ステータス情報とは、例えば通信端末100のバッテリー残量、周辺温度、GPSセンサーで検出した現在地等である。さらに、ユーザー操作により通信端末100の状態を知らせるコード、例えば、作業Aを実施中とか、地点Bへ移動中とかをステータス情報に埋め込ませることもできる。これにより、第1の通信端末が通信不能になった場合に、通信不能直前の現在地情報又はステータス情報を本機又は基地局において分析・解析することにより、通信不能直前の第1の通信端末のユーザーの居場所を突き止めたり、第1の通信端末の通信不能の原因がバッテリー切れや異常温度であることを把握したりすることができる。
好ましくは、異常判断手段103は、第1の通信端末の送信機能が異常であると判断する前に、第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信する。この処理は異常診断方法30(図8)のS54に対応する。第1の通信端末又は本機が移動型である場合、通信端末100から第1の通信端末までの距離が増大して、第1の通信端末からの異常診断信号の電波が、節電用の送信出力では通信端末100に届かなくなることがある。この場合、第1の通信端末の送信機能は故障ではないので、通信端末100から第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信して、第1の通信端末が、通信端末100宛ての異常診断信号を、高い送信出力で送信するようにさせる。なお、通信端末100から第1の通信端末への送信出力増大要求信号の送信も、第1の通信端末との距離を考慮した送信出力で行うべきである。
好ましくは、信号受信手段101が、第2の通信端末から本機宛ての送信出力増大要求信号を受信した場合には、信号送信手段102は、第2の通信端末宛ての異常診断信号の送信出力を一時的に増大させる。一時的な送信出力の増大とは、例えば、1回だけとか連続2回だけとかの所定の連続回数に留めることを意味する。前述の実施例の異常診断方法30によれば、S33における異常診断信号送信後、S34において送信出力を通常の低出力へ戻しており、高出力の送信は1回だけにしている。その理由は、S34の説明に関連して説明済みである。
典型的には、異常判断手段103は、第1の通信端末宛ての送信出力増大要求信号を送信した後、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信しない場合に、第1の通信端末の送信機能に異常があると判断する。この処理は異常診断方法30(図8)のS45正(YES)→・・・→S62に対応する。S45では、送信出力増大要求信号の送信後、所定時間Ts2内に通信端末Bから異常診断信号を受信しない場合に、通信端末Bの送信機能が異常と判定している。
好ましくは、異常判断手段103は、信号受信手段101が、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号又は異常通知信号を受信するにもかかわらず、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号を受信しない場合に、第1の通信端末の送信機能に異常があると判断する。本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号又は異常通知信号を受信しているならば、本機の受信機能は正常であり、正常にもかかわらず、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号を受信していない場合には、第1の通信端末の送信機能に問題があると判断できるからである。この処理はR46(図9)のS71、及び異常診断方法30(図8)のS60ON→S62に対応する。
異常判断手段103は、信号受信手段101が、第1の通信端末からの本機宛の異常診断信号、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号を受信しない場合には、本機の受信機能に異常があると判断する。この処理は異常診断方法30(図8)のS60OFF→S61に対応する。
好ましくは、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号と本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号とは、共通の通信チャネルとしての第1の通信チャネルを使用し、該第1の通信チャネルの別々のタイムスロットを割り当てられている。これにより、使用チャネル数を節約することができる。
好ましくは、送信出力増大要求信号は、第1の通信チャネルを使用し、該第1の通信チャネルにおいて異常診断信号に割り当てられたタイムスロットとは別のタイムスロットを割り当てられている、これにより、使用チャネル数を節約することができる。
好ましくは、第1の通信端末の送信機能が異常である旨の基地局への異常通知信号は、第1の通信チャネルとは別の第2の通信チャネルを使用する。別のタイムスロットを割り当てた意義は、後述の図11の無線通信システム130におけるグループ分けの説明箇所で説明する。
通信端末100は、さらに、緊急時検出手段108及び緊急通知手段109を備えることができる。緊急時検出手段108は、緊急通報用操作部材がユーザーにより操作されたことを検出する。緊急通知手段109は、緊急時検出手段108がユーザーにより操作されたことが検出されると基地局へその旨を無線通知する。これは、通信端末100を前述の特許文献3の無線機に適用した例である。これにより、通信機能の異常状態を事前に認識して、対策を立てることができ、いざというときに、本機が役に立たないという事態を未然に防止することができる。
通信端末100は、さらに、マンダウン検出手段110を備えることができる。マンダウン検出手段110は、本機を携帯しているユーザーが倒れたことを検出する。これに対応して、緊急通知手段109は、本機を携帯しているユーザーが倒れたことが検出されると基地局へその旨を無線通知する。これは、通信端末100を前述の特許文献2の無線機に適用した例である。これにより、通信機能の異常状態を事前に認識して、対策を立てることができ、いざというときに、本機が役に立たないという事態を未然に防止することができる。
通信端末100の好ましい適用例では、本機を携帯しているユーザーは遊泳者であり、異常判断手段103は、第1の通信端末の送信機能が異常である判断した場合、第1の通信端末の遊泳者が危険状態になったと判断する。例えば、特開2001−184574号公報及び特開2004−164277号公報では、遊泳者に溺水センサー付き通信端末や脈拍センサー付き通信端末を装着等させ、各遊泳者の緊急事態発生を無線で把握するようになっている。この適用では、遊泳者が水中に所定時間(例:図6のTout1+Tout2)以上、潜っている場合には、該遊泳者の通信端末から異常診断信号を受信する設定の通信端末は、該異常診断信号を該所定時間以上、受信不能となるので、速やかに該遊泳者の危険を判断することができる。これにより、溺水センサーや脈拍センサーを省略することが可能になる。
図11は無線通信システム130の構成図である。無線通信システム130は通信端末100を2以上、備える。通信端末100が2つである場合には、各通信端末100に対して、その第1及び第2の通信端末は共に相手機となる。
無線通信システム130は基地局131を備えることができる。基地局131は、通信端末100から自機宛ての異常通知信号を無線で通知され。
無線通信システム130では、例えば、通信端末100が複数n(n≧2)のグループG1,G2,・・・Gnに分けられる。各グループでは、各通信端末100は、本機に対応付ける第1及び第2の通信端末を本機と同じグループ内の通信端末100とされる。そして、異常診断信号の送受用の通信チャネルはグループごとに別々のチャネルで設定されている。
好ましくは、基地局131は、全グループに対して共通となっており、基地局131宛ての異常通知信号の通信チャネルは、各グループごとの異常診断信号用の通信チャネルとは別の通信チャネルであってかつ全グループに共通の通信チャネルとなっている。これにより、複数のグループに対して基地局131を共通化しつつ、無線通信システム130全体で必要な通信チャネル数を節約することができる。
図12は通信端末制御方法150のフローチャートである。通信端末制御方法150は、(a)受信信号判定ルーチン、(b)異常診断信号送信ルーチン及び(c)異常判断ルーチンを含む。受信信号判定ルーチンは、例えば受信信号を受信するごとに実行される。異常診断信号送信ルーチンは、所定時間間隔で(例:図4のTs1)実行される。異常判断ルーチンは、所定の条件(例:図6の送信出力増大要求信号送信後、所定時間Tout2内に送信出力増大要求信号の送信先から異常診断信号を受信しない。)が満たされる時、実行される。
受信信号判定ルーチンのS151,S152では、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する。すなわち、S151では、受信信号は第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号であるか否かを判定し、判定が正であれば、S152へ進み、否であれば、該ルーチンを終了する。S152では、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信したと判断する。
異常診断信号送信ルーチンのS155,S156では、本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する。すなわち、S155では、本機からの異常診断信号の送信タイミングであるか否かを判定し、判定が正であれば、S156へ進み、否であれば、該ルーチンを終了する。S156では、第2の通信端末へ異常診断信号を送信する。
異常判断ルーチンのS159では、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する。
ルーチン(a),(b),(c)の処理は、通信端末100(図5)の信号受信手段101、信号送信手段102及び異常判断手段103の機能にそれぞれ対応している。したがって、信号受信手段101、信号送信手段102及び異常判断手段103の機能について述べた具体的態様はそれぞれルーチン(a),(b),(c)の処理についての具体的態様としても適用可能である。
本発明を適用したプログラムは、コンピュータを通信端末100の各手段として機能させる。本発明を適用した別のプログラムは、通信端末制御方法150の各ステップをコンピュータに実行させる。
本明細書は様々な範囲及びレベルの発明を開示している。それら発明は、本明細書で説明した様々な技術的範囲及び具体的レベルの各装置及び各方法だけでなく、拡張ないし一般化の範囲で、各装置及び各方法から独立の作用、効果を奏する1つ又は複数の要素を抽出したものや、1つ又は複数の要素を拡張ないし一般化の範囲で変更したものや、さらに、各装置間及び各方法間で1つ又は複数の要素の組合せを入れ換えたものを含む。
無線通信システムの構成図である。 各送信modeの説明図である。 異常診断信号等の送信タイミングの割当て図である。 異常診断信号が正常に送受されているときの通信端末間の通信状況を示す図である。 異常診断信号の送受に異常が生じたときの通信端末間の通信状況を示す図である。 送信出力増大要求信号の送信にもかかわらず異常診断信号を受信できないときの通信端末間の通信状況を示す図である。
異常診断方法等で使用する各変数の設定値及び設定タイミングを示す図である。 異常診断方法のフローチャートである。 受信処理ルーチンRのフローチャートである。 通信端末のブロック図である。 無線通信システムの構成図である。 通信端末制御方法のフローチャートである。
符号の説明
100:通信端末、101:信号受信手段、102:信号送信手段、103:異常判断手段、108:緊急時検出手段、109:緊急通知手段、110:マンダウン検出手段、130:無線通信システム、131:基地局、150:通信端末制御方法。

Claims (21)

  1. 第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信手段、
    本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信手段、及び
    第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断手段、
    を備え、
    前記信号送信手段は、前記異常判断手段が第1の通信端末の送信機能が異常であると判断した場合には、基地局へその旨の異常通知信号を送信し、
    前記信号受信手段が、第2の通信端末が基地局へ送信した、本機の送信機能が異常である旨の異常通知信号を受信した場合、前記異常判断手段は、本機の送信機能が異常であると判断することを特徴とする通信端末。
  2. 前記異常判断手段は、第1の通信端末の送信機能が異常であると判断する前に、第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
  3. 前記信号受信手段が、第2の通信端末から本機宛ての送信出力増大要求信号を受信した場合には、前記信号送信手段は、第2の通信端末宛ての異常診断信号の送信出力を一時的に増大させることを特徴とする請求項1または2記載の通信端末。
  4. 第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信手段、
    本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信手段、及び
    第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断手段、
    を備え、
    前記異常判断手段は、第1の通信端末の送信機能が異常であると判断する前に、第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信し、
    前記信号受信手段が、第2の通信端末から本機宛ての送信出力増大要求信号を受信した場合には、前記信号送信手段は、第2の通信端末宛ての異常診断信号の送信出力を一時的に増大させ、
    前記異常判断手段は、前記信号受信手段が、第1の通信端末からの本機宛の異常診断信号、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号をいずれも受信しない場合には、本機の受信機能に異常があると判断することを特徴とする通信端末。
  5. 前記信号送信手段は、前記異常判断手段が第1の通信端末の送信機能が異常であると判断した場合には、基地局へその旨の異常通知信号を送信することを特徴とする請求項4記載の通信端末。
  6. 第2の通信端末が基地局へ送信した、本機の送信機能が異常である旨の異常通知信号を前記信号受信手段が受信した場合には、前記異常判断手段は、本機の送信機能が異常であると判断することを特徴とする請求項5記載の通信端末。
  7. 異常診断信号は送信元の現在地情報及びステータス情報の少なくとも一方を含み、
    前記信号送信手段は、基地局へ第1の通信端末の送信機能が異常である旨の異常通知信号に、第1の通信端末の現在地情報及びステータス情報の少なくとも一方を含ませることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の通信端末。
  8. 前記異常判断手段は、第1の通信端末宛ての送信出力増大要求信号を送信した後、第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信しない場合に、第1の通信端末の送信機能に異常があると判断することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の通信端末。
  9. 前記異常判断手段は、前記信号受信手段が、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号又は異常通知信号を受信するにもかかわらず、第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号を受信しない場合に、第1の通信端末の送信機能に異常があると判断することを特徴とする請求項2〜6又は請求項8のいずれかに記載の通信端末。
  10. 第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号と本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号とは、共通の通信チャネルとしての第1の通信チャネルを使用し、該第1の通信チャネルの別々のタイムスロットを割り当てられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の通信端末。
  11. 送信出力増大要求信号は、前記第1の通信チャネルを使用し、該第1の通信チャネルおいて異常診断信号に割り当てられたタイムスロットとは別のタイムスロットを割り当てられていることを特徴とする請求項10記載の通信端末。
  12. 第1の通信端末の送信機能が異常である旨の基地局への異常通知信号は、第1の通信チャネルとは別の第2の通信チャネルを使用することを特徴とする請求項10又は11記載の通信端末。
  13. 緊急通報用操作部材がユーザーにより操作されたことを検出する緊急時検出手段、又は、
    本機を携帯しているユーザーが倒れたことを検出するマンダウン検出手段、を備え、
    前記緊急時検出手段又は前記マンダウン検出手段で緊急通報用操作部材がユーザーにより操作されたこと、又は、本機を携帯しているユーザーが倒れたことが検出されると、基地局へその旨を無線通知する緊急通知手段、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の通信端末。
  14. 本機を携帯しているユーザーは遊泳者であり、
    前記異常判断手段は、第1の通信端末の送信機能が異常である判断した場合、第1の通信端末の遊泳者が危険状態になったと判断することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の通信端末。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の通信端末を2以上、備えることを特徴とする無線通信システム。
  16. 前記通信端末から自機宛ての異常通知信号を無線で通知される基地局を備えることを特徴とする請求項15記載の無線通信システム。
  17. 通信端末が複数のグループに分けられ、
    各グループでは、各通信端末は、本機に対応付ける第1及び第2の通信端末を本機と同じグループ内の通信端末とされ、
    異常診断信号の送受用の通信チャネルはグループごとに別々のチャネルで設定されていることを特徴とする請求項16記載の無線通信システム。
  18. 基地局は、全グループに対して共通となっており、
    基地局宛ての異常通知信号の通信チャネルは、ループごとの異常診断信号用の通信チャネルとは別の通信チャネルであってかつ全グループに共通の通信チャネルとなっていることを特徴とする請求項17記載の無線通信システム。
  19. 第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信ステップ、
    本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信ステップ、 第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断ステップ、
    前記異常判断ステップで第1の通信端末の送信機能が異常であると判断した場合に、基地局へその旨の異常通知信号を送信する第2信号送信ステップ、及び
    第2の通信端末が基地局へ送信した、本機の送信機能が異常である旨の異常通知信号を受信した場合、本機の送信機能が異常であると判断する第2異常判断ステップ、
    を備えたことを特徴とする通信端末制御方法。
  20. 第1の通信端末から本機宛ての異常診断信号を受信する信号受信ステップ、
    本機から第2の通信端末宛ての異常診断信号を定期的に送信する信号送信ステップ、及び
    第1の通信端末からの本機宛ての異常診断信号の受信の有無に基づき第1の通信端末の送信機能の異常を判断する異常判断ステップ、
    前記異常判断ステップで、第1の通信端末の送信機能が異常であると判断する前に、第1の通信端末に送信出力増大要求信号を送信する第2信号送信ステップ、
    第2の通信端末から本機宛ての送信出力増大要求信号を受信した場合に、第2の通信端末宛ての異常診断信号の送信出力を一時的に増大させる増大ステップ、及び
    第1の通信端末からの本機宛の異常診断信号、本機宛て以外の宛て先の異常診断信号、送信出力増大要求信号及び異常通知信号をいずれも受信しない場合には、本機の受信機能に異常があると判断する第2異常判断ステップ、
    を備えたことを特徴とする通信端末制御方法。
  21. 請求項1〜15の何れかに記載の通信端末の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
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