JP5345087B2 - 警報システム - Google Patents

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本発明は、相互に通信可能な複数の警報器を備えた警報システムに関する。
室内等に発生した熱や煙を検知して警報を行う火災警報器がある。このような火災警報器を備えた警報システムとして、「火災を検知すれば、警報を開始し、送信状態となって、識別情報を含ませた連動制御信号を発信」する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−009481号公報(第5頁、図4)
従来の警報システムでは、ある火災警報器が火災を検知すると、即座に他の火災警報器に連動信号を送信している。このため、他の火災警報器から連動信号を受信した火災警報器は、自身が属する警報システム内で火災が生じていることを把握できる。
ところが、他の火災警報器から連動信号を受信した火災警報器が自身の監視領域内の火災監視を行う際には、連動信号によって把握した火災情報が活用されていなかった。すなわち、火災警報器は、検出した煙や熱が予め設定された検出閾値を超えたときに、自身の監視領域で火災が生じていることを検知するわけだが、既に他の火災警報器から連動信号を受信して火災の発生を認識しつつも通常時と同じ検出閾値を以て火災判定するため、火災検出の遅れにつながることがあった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、他の火災警報器の検出レベルに基づいて早期に火災検出を行うことのできる警報システムを提供するものである。
本発明に係る警報システムは、監視領域の物理的変化の検出レベルが第1閾値を超えた場合に異常を検出し、他の警報器との間で信号を送受信する警報器を備えた警報システムにおいて、各警報器は、警報器毎に定められた送信タイミングで、他の警報器に対して自己の識別情報と検出レベルとを含む状態信号を送信し、状態信号を受信した他の警報器は、状態信号に含まれる送信元の識別情報ごとに検出レベルの履歴を記憶し、履歴の検出レベルが所定時間以上継続して第1閾値より低い値である第2閾値を超えた場合には、自己の第1閾値を変更するものである
本発明に係る警報システムは、他の警報器の識別情報と検出レベルとに基づいて、異常が発生しているか否かを判断するための第1閾値を変更する。このため、各警報器は、他の警報器の監視領域内の異常検出状態に応じて、自己の監視領域内の異常を早期に検出することができる。
また、状態信号を受信した他の警報器は、状態信号に含まれる他の警報器の検出レベルの履歴が所定時間以上継続して第1閾値よりも低い値である第2閾値を超えると、第1閾値を変更する。このため、各警報器は、他の警報器の監視領域内で異常が発生している可能性が高い場合には、自己の監視領域内の異常を早期に検出することができる。
実施の形態1に係る警報システムの構成図である。 実施の形態1に係る火災警報器の機能ブロック図である。 実施の形態1に係る火災警報器の記憶素子の記憶内容を説明する図である。 実施の形態1に係る火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1に係る警報システムの動作を説明する図である。 実施の形態2に係る火災警報器の記憶素子の記憶内容を説明する図である。 実施の形態2に係る火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係る火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る火災警報器の記憶素子の記憶内容を説明する図である。 実施の形態4に係る火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。
実施の形態1.
以下、本実施の形態では、電池で駆動されて無線通信を行う火災警報器からなる火災警報システムに、本発明を適用した場合を例に説明する。
(警報システムの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る警報システム100の構成を示す図である。警報システム100は、複数の火災警報器D1〜火災警報器D7により構成される。図1では、建物内に部屋R1〜部屋R7の7部屋が設けられており、各部屋に1台ずつ火災警報器D1〜火災警報器D7が設置されている。これらの火災警報器D1〜火災警報器D7は、それぞれ火災を検出する機能を有するとともに、独自に警報する機能を有している。また、警報システム100を構成する火災警報器D1〜火災警報器D7は、無線通信により互いに通信可能である。
(火災警報器の構成)
図2は、本発明の実施の形態に係る火災警報器の主要構成を示す機能ブロック図である。以下、火災警報器D1〜火災警報器D7に共通する事項について説明する場合には、火災警報器10と総称する場合がある。
図2において、火災警報器10は、マイコン1、電池2、電源回路3、電池電圧検出回路4、送受信回路5、アンテナ6、火災検出回路7、警報音制御回路8、及び表示灯回路9を備える。
電池2は、電源回路3に直流電源を供給する。電源回路3は、電池2の電圧を所定電圧に制御し、マイコン1、送受信回路5、火災検出回路7、警報音制御回路8、及び表示灯回路9に供給する。
電池電圧検出回路4は、電源回路3に印加される電池2の電圧を検出し、検出した電圧に応じた電池電圧検出信号をマイコン1に出力する。電池電圧検出回路4は、電池残量が低下したこと、または、電池切れの閾値を超えたことを検出すると、マイコン1によって警報音制御回路8と表示灯回路9を駆動させるとともに、電池切れの状態情報を含む状態信号を送受信回路5により出力させる。
火災検出回路7は、火災現象に基づく煙や熱等の物理的変化を検出して検出内容に応じた信号をマイコン1に出力する。警報音制御回路8は、ブザー・スピーカ等による音声鳴動の動作を制御する回路である。表示灯回路9は、発光ダイオード等の表示灯の点灯動作を制御する回路である。
送受信回路5は、無線信号を送受信するためのアンテナ6に接続されている。送受信回路5は、アンテナ6から入力された無線信号を処理し、自己宛の信号の場合には受信処理を行う受信部を備える。受信処理した信号は、マイコン1へ出力する。なお、自己宛以外の信号の場合には受信処理を行わない。また、送受信回路5は、マイコン1に制御されて、状態信号や連動信号などの信号の送信処理を行う送信部を備える。
マイコン1はCPU12を備えている。CPU12は、火災検出回路7によって出力された信号に基づいて火災発生の有無を判断する火災判別部を備える。また、CPU12は、火災が発生していると判断した場合には、警報音制御回路8及び表示灯回路9を制御して音声及び表示灯によって警報を行う。また、CPU12は、送受信回路5が受信した信号に基づいて必要な処理を行うとともに、必要に応じて送受信回路5を制御して他の火災警報器への連動信号などの信号の送信を行う。また、CPU12は、後述する火災閾値変更処理における各種演算を行う演算部も備えている。さらに、CPU12は、後述する火災閾値変更処理を行う閾値変更部も備えている。
記憶素子11は、EEPROMなどの不揮発性メモリであり、マイコン1が実行するプログラムや各種データを格納している。
図3は、記憶素子11が格納する主要な情報を説明する図である。
自己アドレス111は、警報システム100内の火災警報器10にそれぞれ固有に設定されているアドレスである。
親機アドレス112は、警報システム100内で親機として設定された火災警報器10のアドレスである。1つの警報システム100において親機は1台であるので、親機アドレス112に該当する1つのアドレスが格納される。
子機アドレス113は、警報システム100内で子機として設定された火災警報器10のアドレスである。警報システム100において子機が複数台である場合には、子機アドレス113に該当する複数のアドレスが格納される。
隣接アドレス114は、自己に隣接して設置された火災警報器10(以下、隣接機と称する)のアドレスである。例えば隣の部屋、向かい側の部屋、あるいは斜向かいの部屋に設置された火災警報器10のアドレスを隣接アドレス114として格納してもよいし、自己から所定距離内に設置された火災警報器10のアドレスを隣接アドレス114として格納してもよい。さらに、隣接アドレス114を複数グループに分け、自己からの設置距離に応じて火災警報器10のアドレスをグループ分けしてもよい。このように、どの火災警報器10を隣接機とするかは、火災警報器10の設置状況等に応じて任意に定めることができる。また、隣接アドレス114として、自己を除いた複数の火災警報器10のアドレスを格納してもよい。
火災閾値115は、火災が発生したと判断する際に使用する閾値であり、本発明の第1閾値に相当する。火災検出回路7が検出した火災現象に基づく煙や熱等の物理的変化の検出値が、この火災閾値115を超えると、火災判別部であるマイコン1は火災が発生したと判断する。また、詳細は後述するが、火災閾値115は、例えば隣の部屋、向かい側の部屋、あるいは斜向かいの部屋に設置されている他の火災警報器の火災の検出状況によって変更されうる。
これらの情報ほか、記憶素子11は、後述する定期送信の動作における各火災警報器10の送信タイミングに関する設定データ、グループID及び後述する火災閾値変更処理により変更した火災閾値等も格納する。
上記のようにして構成された各火災警報器10は、警報システム100において、親機あるいは子機として機能する。火災警報器10が親機として機能するか子機として機能するかは、設定により定められる。各火災警報器10における親機の設定は、例えば、電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。一方、各火災警報器10における子機の設定は、例えば、親機の図示しない登録ボタンを押して登録モードにした状態で、子機の電源投入後に図示しない登録ボタンを押すことで完了する。
(定期送信)
次に、警報システム100における親機と子機との間の火災監視(定常状態)中の定期送信の動作を説明する。
定期送信は、所定の周期(例えば15〜20時間毎に1回)で行われる。
親機(例えば、アドレス1)は、定められた送信タイミングになると、親機またはそれが属するグループの状態情報と、送信元を識別するための自己アドレスやグループIDを含む情報とを状態信号として、子機に対して送信する。この状態信号は、所定回数繰り返して送信してもよい。このようにすることで、子機による正常受信する確率を高めることができる。
子機(例えば、アドレス2)は、親機からの状態信号を受信した後、所定の送信タイミングになると、例えば、電池残量などの機器状態に関する状態情報と、送信元を識別するための自己アドレスやグループIDを含む情報とを状態信号として、親機に送信する。
この際、親機と子機は、それぞれの状態信号に含まれるアドレス情報により、どの火災警報器10からの信号であるかを区別できる。
親機またはそれが属するグループの状態情報の例としては、火災検出回路7のセンサ状態(劣化、汚損等)、異常が発生している子機のアドレスやグループID、無線通信が成立していない子機のアドレスやグループID情報などが挙げられる。一方、子機が親機に送信する子機の状態情報の例としては、火災検出回路7のセンサ状態(劣化、汚損等)、受信処理回数(規定以外の無線に対する処理の回数)などが挙げられる。
(火災検出時の動作)
次に、警報システム100における火災検出時の動作を説明する。火災警報器10は、火災を検出すると自ら火災警報を出力するとともに、連動先の他の火災警報器10に対して連動警報を行わせるための連動信号を、状態信号として送信する。
なお、上述した定期送信の状態信号も、連動警報のための状態信号も共に、本発明の「状態信号」に相当するものであるが、以降の説明では、連動警報のための状態信号を「連動信号」と称して区別する。
連動信号には、例えば、火災検出元である自己の識別情報としての自己アドレス111と、火災検出回路7による火災の検出レベルとを含んでいる。
例えば、図1において火災警報器D1が設置された部屋R1で火災が発生すると、火災警報器D1は、火災検出回路7により火災を検出し、マイコン1が警報音制御回路8及び表示灯回路9を制御して、音声や表示灯によって警報を行う。さらに、火災に関する情報(アドレス、検出レベル等)を、連動信号として他の火災警報器D2〜火災警報器D7に送信する。そして、火災警報器D1により送信された連動信号を受信した火災警報器D2〜火災警報器D7は、マイコン1が警報音制御回路8及び表示灯回路9を制御して、音声や表示灯によって必要な連動警報を行う。
その後、火災を検出しなくなると火災警報器D1は自己復旧して警報停止するとともに、火災警報器D2〜火災警報器D7への連動信号の送信を停止する。そして、連動信号を受信しなくなった他の火災警報器D2〜火災警報器D7も警報を停止する。
(火災閾値変更処理)
次に、本実施の形態1に係る火災閾値変更処理について説明する。図3に示したように、記憶素子11には火災閾値115を格納しているが、この火災閾値115を、予め隣接アドレス114として設定されている他の火災警報器10が検出した火災の検出レベルに応じて変更する処理が、火災閾値変更処理である。
図4は、実施の形態1に係る火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。
火災警報器10は、無線信号の受信タイミングにおいて、火災警報の連動信号を受信したか否か確認する(S1)。受信した信号が火災警報の連動信号であるか否かは、例えば、信号に付加された検出レベルが、所定の火災閾値を超えているかによって判断できる。火災警報の連動信号を受信した場合には、火災元のアドレス、すなわち連動信号の送信元のアドレスが記憶素子11に格納された隣接アドレス114に含まれているか否かを確認する(S2)。そして、火災元アドレスが隣接アドレス114に含まれていれば、自己の火災閾値115の値A0を予め記憶素子11に格納された値A1に変更し(S3)、火災元アドレスが隣接アドレス114に含まれていなければ、自己の火災閾値115の値A0を予め記憶素子11に格納された値A2に変更する(S4)。ここで、A0>A2>A1とする。なお、火災元のアドレスが隣接アドレス114に含まれない場合、自己の火災閾値115を変更しないようにしてもよい。
上記のような火災閾値の変更処理に関し、警報システム100の動作例を具体的に説明する。
図5は、火災発生時の警報システム100の動作を説明する図である。図5(A)は警報システム100の構成図、図5(B)は火災警報器D1〜火災警報器D7の動作を説明する図である。なお、図5(B)において、同様の処理を実施するものには同じ符号を付している。
ここでは、図5(A)において、火災警報器D2が設置された部屋R2で火災が発生し、その後、部屋R3に火災が広がったものとして説明する。そして、各火災警報器10は、連動信号の送信元のアドレスが自己の隣接機のアドレスである場合に、自己の火災閾値115を変更するよう構成されているものとする。さらに、部屋R2の隣、向かい側、あるいは斜向かいの部屋に設置されている火災警報器D1、D3、D6の隣接アドレス114のうちの1つとして、火災警報器D2のアドレスが設定されているものとする。
図5(B)において、部屋R2で火災が発生すると、火災警報器D2は火災を検知し、警報音や表示灯により火災警報を行う(S11)。そして、火災警報の連動信号を他の火災警報器D1、D3〜D7に送信する(S12)。
連動信号を受信した火災警報器D1、D3、D6は、第1報の連動信号の送信元(火災元)のアドレスが、記憶素子11に隣接アドレス114として格納されている火災警報器D2のアドレスであることを確認すると、自己の火災閾値115の値を下げる(S13)。すなわち、火災警報器D1、D3、D6は、火災元が隣接機であるので、自己の設置された部屋へ短時間で火が回る可能性があることから、火災閾値115を下げることでより早く火災を検知できるようにしている。そして、「隣の部屋で火事です」などの音声警報を行い、ユーザーに火事の発生と発生場所を報知する(S14)。
一方、連動信号を受信した火災警報器D4、D5、D7は、第1報の連動信号の送信元(火災元)のアドレスが、記憶素子11に隣接アドレス114として格納されていない火災警報器D2のアドレスであることを確認すると、「他の場所で火事です」などの音声警報を行い、ユーザーに火災の発生を報知する(S15)。この例では、火災警報器D4、D5、D7は、火災元の火災警報器D2の隣接機ではないので、火災閾値115を下げない。ただし、火災警報器D4、D5、D7は、火災警報器D1、D3、D6の閾値変化量よりも小さい分だけ自己の火災閾値115を下げることとしてもよい。
続けて、図5(A)で示すように部屋R2で発生した火災が部屋R3へ広がったとすると、火災警報器R3は火災を検知し、警報音や表示灯により警報を行う(S16)。そして、火災の連動信号を他の火災警報器D1、D2、D4〜D7に送信する(S17)。
連動信号を受信した火災警報器D4、D6、D7は、第2報の連動信号の送信元のアドレスが、記憶素子11に隣接アドレス114として格納された火災警報器D3のアドレスであることを確認すると、「火災が近づいています」などの音声警報を行い、ユーザーに火災が近づいていることを報知する(S18)。
また、連動信号を受信した火災警報器D1、D5は、第2報の連動信号の送信元のアドレスが、記憶素子11に隣接アドレス114として格納されていない火災警報器D3のアドレスであることを確認すると、「火災が広がっています」などの音声警報を行い、ユーザーに火災が拡大していることを報知する(S19)。
なお、第1報の連動信号の送信元の火災警報器D2も「火災が広がっています」と音声警報を行う(S19)。
つまり、第1報目の連動信号を受けた各火災警報器は火災元を報知する音声警報を行い、第2報目の連動信号を受けた各火災警報器は火災の状況を報知する音声警報を行う。
以上のように本実施の形態1に係る警報システムによれば、火災を検出した火災警報器は、自己の識別情報としてのアドレスと火災の検出レベルとを含む連動信号を他の火災警報器に送信する。そして、連動信号を受信した他の火災警報器は、連動信号の送信元のアドレスと検出レベルとに基づいて、自己の火災閾値を変更するようにした。このようにすることで、各火災警報器は他の火災警報器の監視領域内の火災検出状態に応じて、自己の監視領域内の異常を早期に検出することができる。
また、連動信号の送信元の火災警報器が、自己の隣接機である場合には、自己の火災判定の閾値を下げるようにした。このように自己の監視領域の近くで火災が発生した後は、通常状態よりも低い閾値で火災判定を行うので、早期に火災を検出することができる。
実施の形態2.
本実施の形態2に係る警報システムにおいては、検出レベルが火災閾値を超えた場合に火災を検出する他に、予備火災を検出する。予備火災とは、火災警報器の火災検出回路が検出した検出レベルが、火災閾値よりも低く設定されたプレアラーム(本発明の第2閾値に相当する)を超えていて、火災発生の可能性が高いと判断した状態である。
本実施の形態2では、隣接機が検出した予備火災の情報に基づいて、自己の火災閾値を変更する動作例を説明する。
なお、本実施の形態2では前述の実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一または対応する構成要素には同一の符号を付す。
図6は、実施の形態2に係る火災警報器10の記憶素子11Aが格納する主要な情報を説明する図である。図6において、隣接機の検出履歴116を備えた点が、前述の実施の形態1と異なる。その他の火災警報器10の構成及び警報システムの構成は、実施の形態1と同様である。
図6において、隣接機の検出履歴116は、隣接アドレス114に格納された隣接機から送信されたアドレスと検出レベルを、履歴として格納する。
次に、本実施の形態2に係る警報システムにおいて、自己の火災閾値の変更処理を説明する。
図7は、実施の形態2に係る警報システムの火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。
火災警報器10は、無線信号の受信タイミングにおいて、火災警報の連動信号を受信したか否か確認する(S1)。受信した信号が火災の連動信号であるか否かは、例えば、信号に付加された検出レベルが、所定の火災閾値を超えているかによって判断できる。火災警報の連動信号を受信した場合には、火災元のアドレス、すなわち連動信号の送信元のアドレスが記憶素子11に格納された隣接アドレス114に含まれているか否かを確認する(S2)。そして、火災元アドレスが隣接アドレス114に含まれているか否かに応じて、自己の火災閾値115の値A0を予め記憶素子11に格納された値であるA1又はA2(A0>A2>A1)に変更する(S3、S4)。また、図示しないが、前述の図4と同様に、火災元の火災警報器10のアドレスが隣接アドレス114に含まれない場合には、火災閾値を変更しなくともよい。
火災の連動信号を受信していない場合、すなわち通常の状態信号を受信した場合には、送信元のアドレスが隣接アドレス114に含まれているか否かを確認する(S21)。そして、送信元のアドレスが隣接機のアドレスであれば、その隣接機のアドレス、検出レベル、及び検出時刻を隣接機の検出履歴116に履歴として格納する(S22)。送信元のアドレスが隣接機のアドレスでなければ、ステップS25に進み、自己の火災閾値115の値は変更せずに処理を終了する。
ステップS23では、隣接機の検出履歴116を確認し、いずれかの隣接機の検出履歴116においてプレアラームを超える検出レベルの受信履歴が所定時間以上継続しているか否か判断する。プレアラームを超える検出レベルが所定時間以上継続していれば、自己の火災閾値115の値を、予め設定された値A0より低い値A4(A0>A4>A1)に変更する(S24)。すなわち、隣接機が所定時間続けて予備火災を検出している場合には、自己の近くで火災が発生している可能性が高いものとして、火災閾値115を下げる。一方、プレアラームを超える検出レベルが所定時間以上継続していない場合、自己の火災閾値115を変更せずに処理を終了する(S25)。
以上のように本実施の形態2に係る警報システムによれば、他の火災警報器が、プレアラームを超える検出レベルを所定時間以上継続して検出した場合には、自己の火災閾値115を下げるようにした。このため、自己の監視領域の近くにおいて火災の可能性が高い場合には、通常よりも低い火災閾値で火災判定を行うことができ、火災を早期に検出できる。
実施の形態3.
前述の実施の形態1では、火災の連動信号を受信した側の火災警報器が、自己の火災判定の閾値を変更するようにしていた。本実施の形態3では、自己が火災を検出すると、他の火災警報器に対して火災閾値を変更させる場合の動作例を説明する。
なお、本実施の形態3では前述の実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一または対応する構成要素には同一の符号を付す。
図8は、実施の形態3に火災閾値変更処理を説明するフローチャートである。
火災の検出タイミングになると、火災警報器の火災検出回路7は火災現象に基づく煙や熱等の物理的変化を検出し、この検出レベルと火災閾値115とを比較することで火災発生の有無を検出する(S30)。火災の発生を検出した場合には、他の火災警報器に送信するための閾値変更信号に検出レベルを付加し(S31)、さらにこの信号に自己アドレス111を付加する(S32)。そして、送信先の火災警報器毎に、この信号に火災閾値変更データを付加する(S33)。例えば、アドレスAD1の火災警報器に対しては、火災閾値A0をA1に変更するようなデータを付加する。閾値の変更データは、各火災警報器の設置状況等に応じて予め定めておく。例えば、自己の隣接機に対しては火災閾値を低くするよう設定することができる。
そして、ステップS31〜ステップS33で作成した閾値変更信号を無線送信する(S34)。
図8に示すようにして送信された火災閾値変更の信号を受信した他の火災警報器は、この信号に従って自己の火災閾値115を変更し、それ以後は変更後の火災閾値115に基づいて火災検出を行う。
以上のように本実施の形態3に係る警報システムによれば、ある火災警報器が火災を検出すると、連動先の他の火災警報器に応じた閾値変更信号を送信し、他の火災警報器は受信した閾値変更信号に基づいて自己の火災閾値を変更するようにした。このようにすることで、閾値変更信号を受信した火災警報器は、自己の監視領域内の異常を早期に検出することができる。
実施の形態4.
本実施の形態4では、各火災警報器は自己の検出レベルを履歴として格納して予備火災の検出を行い、予備火災が検出された場合には他の火災警報器に火災閾値を変更させる場合の動作例を説明する。
なお、本実施の形態では前述の実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態3と同一または対応する構成要素には同一の符号を付す。
図9は、実施の形態4に係る火災警報器の記憶素子11Bが格納する主要な情報を説明する図である。図9において、自己の検出履歴117を備えた点が、前述の実施の形態3と異なる。その他の火災警報器の構成及び警報システムの構成は、実施の形態3と同様である。
図9において、自己の検出履歴117は、自己の火災検出回路7が検出した火災現象に基づく煙や熱等の物理的変化の検出レベルを、履歴として格納する。
次に、本実施の形態4に係る警報システムにおける火災閾値変更処理を説明する。
図10は、実施の形態4に係る閾値変更処理を説明するフローチャートである。図10において、前述の図8と同一の処理については同じ符号を付している。
火災の検出タイミングになると、火災警報器の火災検出回路7は火災現象に基づく煙や熱等の物理的変化を検出し、この検出レベルと火災閾値115とを比較することで火災発生の有無を検出する(S30)。火災が発生していると判断した場合にはステップS31へ進む。ステップS31〜S34以降の処理は、図8と同様である。
ステップS30において火災が発生していないと判定した場合には、検出レベルとその発生時刻とを自己の検出履歴117に履歴として格納する(S35)。そして、自己の検出履歴117においてプレアラームを超える検出レベルが所定時間以上継続しているか否か確認し(S36)、所定時間以上継続している場合にはステップS31に進み、火災閾値変更の信号を他の火災警報器に送信する(S31〜S34)。なお、ステップS36においてプレアラームを超える検出レベルが所定時間以上継続していなければ、処理を終了する。
図10に示すようにして送信された火災閾値変更の信号を受信した他の火災警報器は、この信号に従って自己の火災閾値115を変更し、それ以後は変更後の火災閾値115に基づいて火災検出を行う。
以上のように本実施の形態4に係る警報システムによれば、ある火災警報器がプレアラームを超える検出レベルを所定時間以上継続して検出した場合には、連動先の他の火災警報器に応じて閾値変更信号を送信し、他の火災警報器は受信した閾値変更信号に基づいて自己の火災閾値を変更するようにした。このため、閾値変更信号を受信した火災警報器は、自己の監視領域の近くにおいて火災の可能性が高い場合には、通常よりも低い火災閾値で火災判定を行うことができ、火災を早期に検出できる。
なお、上記実施の形態1〜4では、ある火災警報器が火災を検出すると、他のいずれかの火災警報器の火災閾値が変更されるが、この変更された火災閾値を初期値に戻すには次のようにすることができる。例えば、火災元の火災警報器が火災を検出しなくなり自己復旧したことを他の火災警報器が把握すると、他の火災警報器はそのタイミングで火災閾値を初期値に戻すことができる。また、親機と子機との間の定期送信のタイミングにおいて、火災閾値を初期値に戻してもよい。
また、上記説明では、電池で駆動されて無線通信を行う火災警報器からなる警報システムに本発明を適用した場合を例に説明したが、火災警報器の電源の供給方法や通信方式を限定するものではなく、また、火災警報器以外に異常検出用などの警報器に適用することも可能である。
1 マイコン、2 電池、3 電源回路、4 電池電圧検出回路、5 送受信回路、6 アンテナ、7 火災検出回路、8 警報音制御回路、9 表示灯回路、10 火災警報器、11 記憶素子、11A 記憶素子、11B 記憶素子、100 警報システム、111 自己アドレス、112 親機アドレス、113 子機アドレス、114 隣接アドレス、115 火災閾値、116 隣接機の検出履歴、117 自己の検出履歴、D1〜D7 火災警報器、R1〜R7 部屋。

Claims (1)

  1. 監視領域の物理的変化の検出レベルが第1閾値を超えた場合に異常を検出し、他の警報器との間で信号を送受信する警報器を備えた警報システムにおいて、
    前記各警報器は、警報器毎に定められた送信タイミングで、他の警報器に対して自己の識別情報と検出レベルとを含む状態信号を送信し、
    前記状態信号を受信した他の警報器は、前記状態信号に含まれる送信元の前記識別情報ごとに前記検出レベルの履歴を記憶し、該履歴の前記検出レベルが所定時間以上継続して前記第1閾値より低い値である第2閾値を超えた場合には、自己の前記第1閾値を変更することを特徴とする警報システム。
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