JP5881348B2 - 警報システム - Google Patents
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Description
以下、本実施の形態1では、電池で駆動されて無線通信を行う火災警報器からなる警報システムに本発明を適用した場合を例に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る警報システム200の構成を示す図である。警報システム200は、複数の火災警報器100で構成される。これらの各火災警報器100は、それぞれ火災を検出する機能を有するとともに、独自に警報する機能を有している。
図2において、火災警報器100は、制御回路1、電池2、電源回路3、電池電圧検出回路4、送受信回路5、アンテナ6、火災検出回路7、警報音制御回路8、表示灯回路9を備える。
次に、火災警報器100の送信動作と受信動作について説明する。図3は、実施の形態1に係る火災警報器100の送信動作を示すタイミングチャート、図4は、実施の形態1に係る火災警報器100の受信動作を示すタイミングチャートである。
図3に示すように、後述する状態信号や連動信号等の信号を送信する場合には、制御回路1は送信回路51を制御して、信号を送信する送信期間と信号の送信を停止する送信休止期間とを交互に繰り返して実行させる。本実施の形態1では、標準規格RCR STD−30に準拠し、送信時間が3秒以下、かつ、送信休止時間が2秒以上となるように送信処理を行う。図3に示すように、例えば送信期間Tx1、送信休止期間ST1、送信期間Tx2、送信休止期間ST2、送信期間Tx3の順に3つの送信期間と2つの送信休止期間とを繰り返す。本実施の形態1ではこれらをまとめて送信1ブロックと称し、この1ブロックが本発明の「所定の送信パターン」に相当する。連動信号の送信や定期送信の動作にて状態信号等を送信する場合には、1ブロック単位で送信動作を行う。なお、本実施の形態では、送信期間Tx1、Tx2、Tx3においては受信回路52による受信処理を行わず、また、送信休止期間ST1、ST2においても、受信回路52による受信処理を行わない。例えば、送信1ブロックは、送信期間Tx1=3秒、送信期間Tx2=2.5秒、送信期間Tx3=3秒、送信休止期間ST1=2秒、送信休止期間ST2=2秒と設定する。つまり、送信1ブロック=12.5秒である。
図4に示すように、制御回路1は、受信回路52を間欠受信間隔Ts(例えば、7秒)毎に起動させ、間欠受信F1、F2、F3...を行う。そして、所定の無線信号が受信できるか否かをチェックし、当該無線信号が検出できた場合には受信処理を行う。当該無線信号が検出できなければ、受信回路52の動作を停止させる。このように、間欠受信間隔Ts毎に受信回路52を起動させ、その他の場合は停止状態としておくことで、受信回路52の消費電流量を大幅に低減することができる。なお、火災警報器100は、間欠受信間隔Tsが7秒で、前記送信1ブロックにおける送信休止期間ST1の始まりから送信休止期間ST2の終わりまでの期間が、間欠受信間隔Tsよりも短い6.5秒に設定されているため、他の火災警報器100から送信される無線信号を、送信1ブロック中の送信期間Tx1、Tx2、Tx3のいずれかで受信することができる。しかしながら、送信動作として所定の送信パターン(送信期間と送信休止期間の関係)、受信動作としての間欠受信間隔Tsは、上記に限定されなくてもよい。
上記のように構成された火災警報器100からなる警報システム200においては、定期監視動作として、火災監視(定常状態)中に、各火災警報器100の間の無線通信の状態を確認するための定期送信を行っている。
まず、子器B〜Eが、親器Aに対して実施する定期監視動作について説明する。
はじめに、親器Aは、子器B〜Eに対して実施する定期送信として、所定周期G1毎に、自身が属するグループID、送信元を識別するための自己アドレス、送信先アドレスを含む情報を、定期監視信号T1としてグループ内の全ての子器B〜E(火災警報器B〜E)に対して一斉に送信する。
親器Aは、前述のように間欠受信を行っており、この間欠受信において自己宛の信号を受信している。親器Aは、この間欠受信において、子器B〜Eからの通信確認信号T2を受信したか否かを判断している。ここで、親器Aは、通信確認信号T2を受信した場合は、自身が属するグループID、送信元を識別するための自己アドレス、送信先アドレスを含む情報を、確認応答信号T3として、通信確認信号T2の送信元の子器B〜Eに対して送信する。
親器Aは、所定周期G1で、子器B〜Eに対して、定期監視信号T1を送信しており、子器B〜Eは、親器Aからの定期監視信号T1を前回受信してから所定時間GT1内に次の定期監視信号T1を受信したか否かを判断している(S1、S2、S3)。
つぎに、親器Aが、子器B〜Eに対して実施する定期監視動作について説明する。
はじめに、子器B〜Eは、親器Aに対して実施する定期送信として、所定周期G2毎に、自身が属するグループID、送信元を識別するための自己アドレス、送信先アドレスを含む情報を、定期監視信号T11としてグループ内の親器A(火災警報器A)に対して送信する。なお、子器B〜Eのアドレスや製造番号等に基づいてランダムに発生させた遅延時間を所定周期G2に増減させ、各子器B〜Eの定期送信タイミングをずらすようにしてもよい。このようにすることで、子器B〜Eが同時に定期送信を行うことによる混信が発生する確率を低減することができる。
[火災検出時の動作]
次に、火災監視(定常状態)中に、警報システム200の監視領域において火災が発生した場合の動作概要を説明する。
親器Aが設置された環境で火災が発生すると、親器Aは、火災検出回路7により火災を検出し、警報音制御回路8や表示灯回路9を制御して音声や表示灯によって、火元警報を報知する。火元警報メッセージとしては、例えば、「この部屋で火事です」である。
子器Bが設置された環境で火災が発生すると、子器Bは、火災検出回路7により火災を検出し、警報音制御回路8や表示灯回路9を制御して音声や表示灯によって、火元警報を報知する。
以下、実施の形態2について説明するが、実施の形態2の警報システム200は、実施の形態1の警報システム200において、親器Aの定期監視動作が異なるのみであり、同様の点については説明を省略する。
親器Aが、子器B〜Eに対して実施する定期監視動作について説明する。
はじめに、実施の形態1と同様に、親器Aは、子器B〜Eに対して実施する定期送信として、親器Aは、所定周期G1毎に、自身が属するグループID、送信元を識別するための自己アドレス、送信先アドレスを含む情報を、定期監視信号T1としてグループ内の全ての子器B〜E(火災警報器B〜E)に対して一斉に送信する。
以下、実施の形態3について説明するが、実施の形態1と異なる点について、以下に詳細に説明し、同様の点については説明を省略する。
火災警報器A〜Eが、他の火災警報器A〜Eに対して実施する定期監視動作について説明する。
火災警報器A〜Eは、他の火災警報器A〜Eに対して実施する定期送信として、所定周期G3毎に、自身が属するグループID、送信元を識別するための自己アドレス、送信先アドレスを含む情報を、定期監視信号T21としてグループ内の全ての他の火災警報器A〜Eに対して一斉に送信する。なお、火災警報器A〜Eのアドレスや製造番号等に基づいてランダムに発生させた遅延時間を所定周期G3に増減させ、各火災警報器A〜Eの定期送信タイミングをずらすようにしてもよい。このようにすることで、火災警報器A〜Eが同時に定期送信を行うことによる混信が発生する確率を低減することができる。
次に、火災監視(定常状態)中に、警報システムの監視領域において火災が発生した場合の動作概要としては、火災警報器A〜Eが、他の火災警報器A〜Eからの連動信号を受信すると、当該受信した連動信号を、自己以外の他の火災警報器A〜Eに対して、中継転送する点が、実施の形態1と相違するのみであるため、説明を省略する。
Claims (5)
- 設置環境の異常を検出する状態検出部と、
無線信号を送受信する送受信部と、
前記状態検出部で設置環境の異常を検出したことを報知する報知部と、
前記状態検出部が異常を検出すると、前記報知部を駆動させて、設置環境の異常を検出したことを示す火災警報を報知させるとともに、他の全ての警報器の報知部を駆動させるために、異常の発生を通知する連動信号を、前記送受信部から他の全ての警報器に対して送信させ、前記送受信部が他の警報器から送信される連動信号を受信すると、前記報知部を駆動させて、設置環境の異常を検出したことを示す火災警報を報知させる制御部と、
を有する複数の警報器を備え、前記複数の警報器の間で無線信号を送受信する警報システムにおいて、
前記警報システムは、前記複数の警報器のうちの一台を親器とし、他の警報器を子器とし、
親器の制御部は、全ての子器に対して第1の定期監視信号を第1周期で送受信部から送信させ、
子器の制御部は、第1の定期監視信号を受け取ると無線通信が正常と判断し、前記第1周期よりも長い第1の所定時間以上、第1の定期監視信号を受け取らなかった場合は、当該親器に対して、第1の通信確認信号を送受信部から送信させ、
親器の制御部は、前記第1の通信確認信号を受け取ったときに第1の確認応答信号を送受信部から送信させ、
子器の制御部は、第1の確認応答信号を受け取ると無線通信が正常と判断し、前記第1の確認応答信号を受け取らなかった場合は、無線通信が不能と判断し、前記報知部を制御して無線通信不能が発生したことを報知する、又は、前記送受信部を制御して他の全ての警報器の報知部を駆動させるために他の全ての警報器に対して前記連動信号に代えて無線通信不能を示す無線信号を送信する
ことを特徴とする警報システム。 - 子器の制御部は、親器に対して第2の定期監視信号を第2周期で送信部から送信させ、
親器の制御部は、第2の定期監視信号を受け取ると無線通信が正常と判断し、前記第2周期よりも長い第2の所定時間以上、第2の定期監視信号を受け取らなかった場合は、当該子器に対して、第2の通信確認信号を送受信部から送信させ、
子器の制御部は、前記第2の通信確認信号を受け取ったときに第2の確認応答信号を送受信部から送信させ、
親器の制御部は、第2の確認応答信号を受け取ると無線通信が正常と判断し、前記第2の確認応答信号を受け取らなかった場合は、無線通信が不能と判断し、前記報知部を制御して無線通信不能が発生したことを報知する、又は、前記送受信部を制御して他の全ての警報器の報知部を駆動させるために他の全ての警報器に対して前記連動信号に代えて無線通信不能を示す無線信号を送信する
ことを特徴とする請求項1記載の警報システム。 - 子器の制御部は、前記第1の定期監視信号を受け取ったときに第1の定期応答信号を送受信部から送信させ、
親器の制御部は、第1の定期応答信号を受け取ると無線通信が正常と判断し、前記第1の定期応答信号を受け取らなかった場合は、無線通信が不能と判断し、前記報知部を制御して無線通信不能が発生したことを報知する、又は、前記送受信部を制御して他の全ての警報器の報知部を駆動させるために他の全ての警報器に対して前記連動信号に代えて無線通信不能を示す無線信号を送信する
ことを特徴とする請求項1記載の警報システム。 - 設置環境の異常を検出する状態検出部と、
無線信号を送受信する送受信部と、
前記状態検出部で設置環境の異常を検出したことを報知する報知部と、
前記状態検出部が異常を検出すると、前記報知部を駆動させて、設置環境の異常を検出したことを示す火災警報を報知させるとともに、他の全ての警報器の報知部を駆動させるために、異常の発生を通知する連動信号を、前記送受信部から他の全ての警報器に対して送信させ、前記送受信部が他の警報器から送信される連動信号を受信すると、前記報知部を駆動させて、設置環境の異常を検出したことを示す火災警報を報知させる制御部と、を具備し、当該制御部は、前記送受信部が他の警報器から送信される無線信号を受信した場合、当該無線信号を送受信部から送信させて無線信号を中継する警報システムにおいて、
前記警報器の制御部は、他の全ての警報器に対して第3の定期監視信号を第3周期で送受信部から送信させ、
前記第3周期よりも長い第3の所定時間以上、前記送受信部が他の警報器から送信される第3の定期監視信号を受け取らなかった場合は、前記第3の定期監視信号を受け取らなかった他の警報器に対して、第3の通信確認信号を送受信部から送信させ、
前記送受信部が自己宛てに他の警報器から送信される第3の通信確認信号を受け取ったときは、第3の確認応答信号を送受信部から送信させ、
前記第3の定期監視信号を受け取らなかった他の警報器から送信される第3の確認応答信号を受け取った場合は、無線通信が正常と判断し、前記第3の確認応答信号を受け取らなかった場合は、無線通信が不能であると判断し、前記報知部を制御して無線通信不能が発生したことを報知する、又は、前記送受信部を制御して他の全ての警報器の報知部を駆動させるために他の全ての警報器に対して前記連動信号に代えて無線通信不能を示す無線信号を送信する
ことを特徴とする警報システム。 - 何れか1つの警報器の制御部のみが、他の全ての警報器に対して第3の定期監視信号を送受信部から送信させることを特徴とする請求項4記載の警報システム。
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