JP2015192269A - 無線式警報システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、無線送信先の機器が受信できたとしても、ブロック送信を継続するため電池が消耗してしまうおそれがあった。
図1は、本発明の実施の形態に係る無線式警報システムの一例を示す概略構成図である。
無線式警報システム1は、無線機器である親機10、中継器20、子機30で構成されている。
通常は、親機10が定期的に子機30に状態を問い合わせる状態情報収集命令を子機10に向けて無線送信し、子機30が問い合わせに対して状態情報を親機10に返送する。中継器20は、親機10と子機30の間で無線信号100を転送し、親機10と子機30の通信距離を延ばす。
親機10、中継器20、子機30は、個々を識別するための一意的なアドレスが付与されている。
親機10は、親機受信部11、親機周波数設定部12、親機送信部13、親機制御部14、警報部15および電池16を備える。
親機受信部11は、アンテナ11aを有し、間欠的に受信間隔R1毎に無線信号を受信する受信部である。
親機周波数設定部12は、親機受信部11が受信する無線信号100の周波数と、親機送信部13が送信する無線信号100の周波数を設定する周波数設定部である。
親機送信部13は、アンテナ13aを有し、無線信号100を送信する送信部である。
図2において、無線信号100は、ビット同期信号101、送信先AD102、送信元AD103、信号連番104、データ105およびエラーチェックコード106で構成される。
ビット同期信号101は、無線信号100の同期をとるための信号であり1と0が交互に並んだ符号である。送信先AD102には、送信先のアドレス番号が設定され、送信元AD103には送信元のアドレス番号が設定される。
データ105には、状態情報収集命令や状態情報等のデータが格納される。
エラーチェックコード106は、送信先AD102〜データ105までのデータが壊れていないことをチェックするためのコードであり、送信先AD102〜データ105に基づき特定の演算を行った結果がエラーチェックコード106と同じであればデータが正しいと判断できる。
これにより、受信側の無線機器は、間欠受信のタイミングで受信できなかったとしても、ブロック送信が次回の間欠受信のタイミングにおいても継続していているため、無線信号100を受信することができる。
なお、警報としては、火災、不審者の侵入、ガスもれ等とすることができるが、本実施の形態においては、火災を警報する無線式警報システム1として説明する。
警報部15は、図示しない表示灯、音声警報装置等を有し、親機制御部14からの制御により、火災が発生したことを警報する。
電池16は、親機10の各部に電源を供給する。
中継器20は、中継器受信部21、中継器周波数設定部22、中継器送信部23、中継器転送部24および電池25を備える。
中継器受信部21は、アンテナ21aを有し、間欠的に受信間隔R1毎に無線信号100を受信する受信部である。
中継器周波数設定部22は、中継器受信部21が受信する無線信号100の周波数と、中継器送信部23が送信する無線信号100の周波数を設定する周波数設定部である。
中機器送信部23は、アンテナ23aを有し、無線信号100をブロック送信する送信部である。
中継器転送部24は、中継器受信部21が受信した無線信号を中継器送信部23に送信させる。
電池25は、中継器20の各部に電源を供給する。
子機30は、子機受信部31、子機周波数設定部32、子機送信部33、子機制御部34、センサ35および電池36を備える。
子機受信部31は、アンテナ31aを有し、間欠的に受信間隔R1毎に無線信号100を受信する受信部である。
子機周波数設定部32は、子機受信部31が受信する無線信号100の周波数と、子機送信部33が送信する無線信号100の周波数を設定する周波数設定部である。
子機送信部33は、アンテナ33aを有し、無線信号100をブロック送信する送信部である。
子機制御部14は、親機10からの状態情報収集命令に応じて、センサ35が検出する火災の情報を含む状態情報を子機送信部33から送信させる。
センサ35は、火災によって発生する煙の濃度や温度に基づき火災を検出する。
電池36は、子機30の各部に電源を供給する。
最初に警報システム1の無線周波数の設定動作について図3に基づき説明する。
図3は、左から右に時間が流れる時間軸として表示する。また、時間軸に対して上側に受信、下側に送信を示す。後述する図5においても同じである。
警報システム1は動作を開始すると無線機器である親機10、中継器20、子機30は、上矢印で示される各々のタイミングで間欠受信を行う(S01)。間欠受信の受信間隔R1は、小電力セキュリティシステムの無線局の無線設備について規定した、電波法施行規則第49条の17(電波産業会標準規格RCR STD−30)で許容されている送信時間3秒以下の信号をとらえられるように、例えば2.5秒間隔となっている。
なお、警報システム1の動作当初の無線機器間の通信は、共通周波数W10で行う。
上記の手順により、図4に示すように無線式警報システム1の各無線機器の送信および受信の周波数が設定される。中継器受信部21は、後述するように親機10の送信周波数W1の他に子機30からの送信周波数W3を受信するため受信周波数を交互に切り換える。
各無線機器は、無線周波数の設定動作が完了すると、お互いに異なる周波数で送信を行う通常の無線通信を開始する。
なお、親機10は、中継器20から子機30への周波数通知S05を受信する間欠受信S13の時点で、親機周波数設定部12により親機受信部11の受信周波数をW2に設定するようにして、中継器20から親機10への周波数通知S10を行わないようにしてもよい。
子機30は、所定の周期でセンサ35が火災の検出を行っている。
各無線機器は、無線周波数の設定動作と同様に、各々のタイミングで受信間隔R1の間欠受信を行う(S20)。
親機10は、所定の間隔(例えば1時間毎)に状態情報収集命令としてデータ105に状態情報収集命令を格納した無線信号100を周波数W1でブロック送信する(S21)。
また、中継器20は、S22において親機10からの状態情報命令を受信すると、中継器周波数設定部22により中機器受信部21の受信周波数をW3に切り換え、子機30からの状態情報送信に備える。
ここで、中継器20が親機10からの状態情報収集命令を受信した時点(S22)と、親機10が状態情報収集命令のブロック送信を完了する時点(S24)との時間差をF1とする。
中継器30の中継器転送部24は、子機30からの状態情報を受信すると(S27)、中継器送信部23が状態情報収集命令のブロック送信S23の送信中であれば送信を終了させ、子機30からの状態情報を周波数W2で親機10へ転送させる(S28)。
また、中継器20はS27において子機30からの状態情報を受信すると、中継器周波数設定部22により中継器受信部21の受信周波数をW3に切り換え、親機10からの状態情報送信に備える。
ここで、中継器20が子機30からの状態情報を受信した時点(S27)と、中継器20がブロック送信S23を開始してからブロック送信時間T1経過時点(S29)との時間差をF2とする。
また、中継器20は、子機30への状態情報収集命令のブロック送信中(S23)に子機30からの状態情報のブロック送信(S26)を受信すると状態情報収集命令のブロック送信を終了させ、無駄な送信を継続しないため電池25の消耗を抑えることができる。同様に、親機10の親機制御部14は、状態情報収集のブロック送信中(S21)に、中継器20で転送された状態情報収集のブロック送信を受信した場合(S31)には、状態情報収集が転送されたものとして状態情報収集のブロック送信(S21)を終了するようにすることができる。これにより、親機10の電池16の消耗を抑えることができる。
また、子機30は、状態情報収集命令のブロック送信の1つを受信できた時点で、それ以上の受信を行わず状態情報の送信を開始することができるため、受信と送信を同時に行う必要がない。そのため、子機30の送信用のアンテナ31aと受信用のアンテナ33aを1つのアンテナとし、子機受信部31および子機送信部33で共有して使うことができる。
また、図6(b)のように中継器20に2つの中継器受信部21a、21bを設け、一方の中継器受信部21aで親機10からの無線信号100を受信し、他方の中継器受信部21bで子機30からの無線信号100を受信するようにしてもよい。
Claims (5)
- 間欠受信とブロック送信を行う無線機器である、センサ等を有する無線式の子機と、子機からの無線信号に基づき警報を行う親機と、子機と親機の無線信号を転送する中継器と、を備えた無線式警報システムにおいて、
前記無線機器は、受信部と、送信部と、周波数設定部とを備え、
前記周波数設定部は、前記送信部に前記受信部が受信した周波数と異なる周波数で信号を送信させることを特徴とする無線式警報システム。 - 前記周波数設定部は、前記送信部に他の機器が使用してない周波数で信号を送信させることを特徴とする請求項1に記載の無線式警報システム。
- 前記中継器は、送信部が親機からの制御信号を転送するブロック送信中に、受信部が前記制御信号に対する応答信号を受信すると、前記ブロック送信を終了させる中継器転送部を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の無線式警報システム。
- 前記親機は、送信部から子機への制御信号をブロック送信中に、受信部が前記中継器が子機に転送する前記制御信号を受信すると、前記ブロック送信を終了させる親機制御部を備えたことを特徴とする請求項1〜3に記載の無線式警報システム。
- 間欠受信とブロック送信を行う無線機器である、センサ等を有する無線式の子機と、子機からの無線信号に基づき警報を行う親機と、子機と親機の無線信号を転送する複数の中継器と、を備え、前記中継器により複数段の転送を行う無線式警報システムにおいて、
前記無線機器は、受信部と、送信部と、周波数設定部とを備え、
前記周波数設定部は、前記受信部が受信した周波数と異なる周波数で、かつ2段前の前記送信部が送信した周波数と同じ周波数で前記送信部から信号を送信させることを特徴とする無線式警報システム。
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