JP2007086829A - 無線通信システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アンテナから直接到来する電磁波と、反射板の反射による電磁波の干渉を回避して、リードライトの通信を確実に行う。
【解決手段】 無線ICチップ(3)に向けて電磁波を放射するメインアンテナ2と、前記メインアンテナ2からの電磁波を前記無線ICチップに向けて反射する反射板4と、前記無線ICチップを支えるコントロールユニット8を有している。前記コンーロールユニット8は、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナ2からの直接波6と前記反射板4からの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通路または製造ラインなどを通過する台車に立体的に積み上げられた複数の物品に取り付けられた無線ICチップの間にリードライトの通信を行う無線通信システムおよび方法に関する。
通路または製造ラインなどを通過する台車に立体的に積上げられた複数の物品に取り付けられたRFIDタグにアンテナからの電磁波を放射し、複数の物品に取り付けられたRFIDタグの間にリードライトの通信を行う無線通信システムが開発されている。
この無線通信システムにおいて、台車に立体的に積上げられた複数の物品のRFIDタグにアンテナからの電磁波を到来させる種々の方法が採用されている。その方法について説明する。
特許文献1には、認識エリアに問い合せ電磁波を照射するアンテナと、反射板を対向する位置に配置し、前記認識エリアを拡張する構成が開示されている。特許文献2には、無線データキャリアを搭載する回転台を中心として周方向に複数のアンテナを配列した構成が開示されている。特許文献3には、品載置部を中心として複数のアンテナを高さ方向に配置した構成が開示されている。特許文献4には、検知対称の空間内に設置したアンテナで前記空間内を走査する構成が開示されている。
特開2005―5876号公報 特開2005−4532号公報 特開2004−265112号公報 特開2005−192030号公報
確かに、上述した特許文献に開示された無線通信システムは、複数のアンテナの配置関係及び反射板を利用して、アンテナからの直接の電磁波及び反射板にて反射した電磁波を物品のRFIDタグに有効に到来させることは可能である。
しかしながら、複数のアンテナを用いる場合、或いは反射板を用いる場合に、アンテナからの電磁波の放射方向に対するRFIDタグのアンテナ面の向きに応じて、複数のアンテナからRFIDタグに直接到来する電磁波と、反射板の反射による電磁波の干渉が発生するおそれがあり、前記直接波と反射波の双方の電磁波をRFIDタグに有効に入射させることが不可能な状態が引き起される。この現象が引き起されると、RFIDタグは、アンテナからの電磁波にて伝送されたデータ信号を復号させることができず、リードライトの通信を行うことができないこととなる。
本発明の目的は、アンテナから直接到来する電磁波と、反射板の反射による電磁波の干渉を回避して、リードライトの通信を確実に行うことができる無線通信システム及び方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る無線通信システムは、無線ICチップに向けて電磁波を放射するメインアンテナと、前記メインアンテナからの電磁波を前記無線ICチップに向けて反射する反射板と、前記無線ICチップを支えるコントロールユニットを有し、
前記コンーロールユニットは、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる機能を有することを特徴とするものである。
無線ICチップ側から観察すると、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波が無線ICチップのアンテナにほぼ同時に、或いは位相のずれを生じて入射する可能性がある。
本発明におけるコンーロールユニットは、無線チップのアンテナが受信するアンテナからの直接波と反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる。このため、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波が無線ICチップのアンテナに入射したしても、その双方の電磁波を受信する受信電磁波レベルに差が生じるため、前記双方の電磁波相互間に干渉が生じない、或いは干渉が抑制される。
したがって、メインアンテナからの直接波としての電磁波、或いは反射板からの反射波としての電磁波のいずれか一方が無線ICチップのアンテナに入射することとなる。そのため、メインアンテナと無線ICチップの間に電磁波の経路が必ず形成され、その両者の間では、電磁波によるデータ通信が必ず行われることとなる。
前記コントロールユニットにより、受信電磁波レバルを制御するには、次の構成が考えられる。すなわち、前記コンーロールユニットにて前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効長を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる、或いは前記コンーロールユニットにて前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる。
さらには、前記コンーロールユニットに、異種のアンテナを備えた無線ICチップを混在して支え、前記無線ICチップのアンテナの種類に応じて電磁波に対する受信有効長,受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせるようにしてもよいもので或る。
メインアンテナからの電磁波を受信する受信電磁波レベルは、メインアンテナに対する無線ICチップのアンテナにおける受信有効長、或いは樹受信有効面積を、アンテナからの直接波と反射板からの反射波に対して変更させることにより、制御することが可能である。
そこで、本発明は、メインアンテナに対する無線ICチップのアンテナにおける受信有効長、或いは受信有効面積を、アンテナからの直接波と反射板からの反射波に対して変更させて、受信電磁波レベルに差を生じさせる。
以上のように、無線ICタグのアンテナに、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波がほぼ同時に、或いは位相のずれを生じて入射したとしても、受信電磁波レベル相互間に生じるレベル差により、その双方の電磁波同士による干渉が減衰される、或いは抑制されることとなる。
また、メインアンテナに対する無線ICチップのアンテナにおける受信有効長、或いは受信有効面積を、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波に対して変更させるにあたっては、コントロールユニットにて前記直接波と前記反射波の受信領域内にて前記無線ICチップを角回転させることにより、前記受信電磁波レベルの差を生じさせればよい。
メインアンテナから無線ICチップのアンテナに向けて放射する電磁波は特に限定されるものではないが、その電磁波として、円偏波の電磁波を用いることにより、立体的に積重ねられた物品などに取付けた無線ICチップにデータ信号確実に伝送可能となる。
以上の例では、本発明を無線通信システムとして構築した場合を説明したが、これに限られるものではない。すなわち、無線通信方法として構築してもよいものである。
以上のコンセプトに基づいた本発明に係る無線通信方法は、メインアンテナから放射される電磁波と、反射板にて反射された電磁波の無線ICチップに至る電磁波経路を形成する電磁放射ステップと、前記電磁波の直接波と反射波の受信領域内にて、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせるレベル制御ステップとを含む構成として構築する。
前記レベル制御ステップにおいて、受信電磁波レバルを制御するには、次の構成が考えられる。すなわち、前記レベル制御ステップにおいて、前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効長を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる。或いは、前記レベル制御ステップにおいて、前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる。
さらには、前記レベル制御ステップにおいて、前記無線ICチップのアンテナの種類に応じて電磁波に対する受信有効長,受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる。
本発明の方法によれば、メインアンテナに対する無線ICチップのアンテナにおける受信有効長、或いは受信有効面積を、アンテナからの直接波と反射板からの反射波に対して変更させて、受信電磁波レベルに差を生じさせる。
以上のように、無線ICタグのアンテナに、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波がほぼ同時に、或いは位相のずれを生じて入射したとしても、受信電磁波レベル相互間に生じるレベル差により、その双方の電磁波同士による干渉が減衰される、或いは抑制されることとなる。
以上説明したように本発明によれば、メインアンテナに対する無線ICチップのアンテナにおける受信有効長、或いは受信有効面積を、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波に対して変更させて、受信電磁波レベルに差を生じさせるため、無線ICタグのアンテナに、メインアンテナからの直接波と反射板からの反射波がほぼ同時に、或いは位相のずれを生じて入射したとしても、受信電磁波レベル相互間に生じるレベル差により、その双方の電磁波同士による干渉が減衰される、或いは抑制することができ、メインアンテナと無線ICチップの間にリードライト通信を確実に実行することができる。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る無線通信システムは基本的構成として、無線ICチップ(3)に向けて電磁波を放射するメインアンテナ2と、メインアンテナ2からの電磁波を無線ICチップ(3)に向けて反射する反射板4と、無線ICチップ(3)を支えるコントロールユニット8を有し、コンーロールユニット8は、無線チップ(3)のアンテナが受信する前記メインアンテナ2からの直接波と前記反射板4からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる機能を有することを特徴とするものである。
メインメインアンテナ2は、送受信機(1)から出力される電磁波を無線ICチップ(3)に向けて放射するものである。無線ICチップとして、RFIDタグ3を用い、前記送受信機としてRFDIタグ3を管理するためのリーダライタを用いた例に基づいて、本発明の実施形態を具体的に説明する。ここに、RFIDタグは、アンテナやメモリ等を有している。リーダライタ3は、前記RFIDタグ3からの情報の読込みと前記RFIDタグへの情報の書込みを電磁波により行う機能を備えており、リーダライタ1は、そのメインアンテナ2によりRFIDタグ3との間に電磁波によるデータ信号の送受信を行うようになっている。これらのRFIDタグ及びリーダライタは、汎用のものを用いている。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1に示す。図1に示すように、RFIDタグ3を取付けた物品などは、台車9上に積重ねられて管理領域5に集められる。この管理領域5は、店舗及び流通過程の倉庫などである場合の他、店舗の通路及び製造ラインを通過する箇所などである場合もある。要は、この管理領域5は、物品などに取付けられて複数のRFIDタグ3が集積される空間を意味する。図1では、RFIDタグ3が取付けられている物品は図示しておらず、台車9上の物品に取付けられたRFIDタグ3のみを図示している。
前記管理領域5の上方位置、例えば工場の天井には前記リーダライタ1のメインアンテナ2が、電磁波の進行方向6を管理領域5へ向う下向きにして設置され、メインアンテナ2からの電磁波が管理領域5内の大部分の領域をカバーするようなっている。なお、リーダライタ1のメインアンテナ2から引出された矢印線は、電磁波と、その放射方向を示している。符号6は、メインアンテナ2からRFIDタグ3に向けて放射される直接波の電磁波(以下、直接波という)をイメージして示している。符号6a,6bは、メインアンテナ2から出力され後述の反射板4にてRFIDタグ3側に反射される反射波としての電磁波をイメージして示している。
前記リーダライタ1にはコンピュータ端末15が接続されており、リーダライタ1とコンピュータ端末15との間に情報の遣り取りが行われる。またコンピュータ端末15は、ネットワーク16によりサーバ17に接続されており、コンピュータ端末15からの情報がサーバ17に集積され、サーバ17からネットワーク16を通してコンピュータ端末15に情報が出力される。サーバ17は、リーダライタ1から入力する情報をデータベース化して、その情報を商店の物品管理,工場の製造管理などに利用可能に保持している。
複数の反射板4は、リーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波を反射して前記管理領域5内のRFIDタグ3に向けて進行させるものであり、電磁波が入来する面に金属仕上げ或いは電磁波反射剤の塗布による反射面4aが形成され、その反射面4aにより電磁波を反射するように構成されている。図1に示す実施形態では、反射板4を縦方向に上下2段に配置している。なお、反射板4の設置段数は2段に限られるものではない。反射板4の設置段数は、台車9上に積重ねられるRFIDタグ3の積重ね高さに応じて変化するものである。例えば、反射板4の幅が狭い場合には、反射板4の設置段数は多くなり、また、台車9上に積重ねられるRFIDタグ3の積重ね高さが高い場合には、反射板4の設置段数は多くなる。
複数の反射板4は、その反射面4aを傾斜した姿勢に保持されて複数段に設置されている。反射面4aの傾斜角度は、メインアンテナ2から各反射板4の方向に放射する電磁波6a,6bを反射面4aにて略水平方向に反射させ、その反射波の電磁波7a,7bを、管理領域5内に立体的に積重ねられたRFIDタグ3に向けて反射波の電磁波(以下、反射波という)7a,7bを進行させる角度に設定されている。
前記反射板4の傾斜角は、メインアンテナ2からの電磁波が入射する位置に応じて変化させている。図示の例では、上段に位置するRFIFタグ3に向けて電磁波7aを反射するための反射板4の傾斜角を小さく、下段に位置するRFIF3に向けて電磁波7bを反射するための反射板4の傾斜角を大きく設定している。なお、反射板4の傾斜角度は一例であって、これらは、管理領域5内に集積されるRFIDタグ3のアンテナの向きの統計を取る、或いは経験則などに応じて適宜選定すればよい。要は、反射面4aを備えた反射板4を用いることにより、RFIDタグ3のアンテナの向きの如何に関わらず、リーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波が、集積空間Sに集積される全てのRFIDタグ3のアンテナに到来可能な構成になっていればよいものである。また、反射面4aの幅は電磁波の波長、又は波長の3/4,1/2の長さと同じ長さになると、反射面4a上で電磁波の共振現象が引き起されて減衰し、反射波7a,7bの電力が低下してしまう。そこで、反射板4の幅は電磁波の波長以上に設定する。
また、反射板4の反射面4aは、平面形状,二次放物面,円柱面,楕円面などの形状に形成される。反射面4aの形状が二次放物面,円柱面,楕円面などの形状にすると、平面形状の反射面4aと比較すると、反射面4aからの反射波の拡散を最小限度に抑えられることができる。更に、反射面4aが内側に凹んだ二次放射面であると、反射波が平行な放射特性を示すこととなる。反射面4aが内側に凹んだ円柱面,楕円面であると、反射波が集束する放射特性を示すこととなる。場合によっては、反射面4aの形状を外側に突出た二次放物面,円柱面及び楕円面などの形状にするようにしてもよいものである。
ここで、リーダライタ1とRFIDタグ3との関係を説明する。リーダライタ1のメインメインアンテナ2から出力される電磁波6a,6bは、略扇状の指向特性をもって放射されるものとする。この場合、電磁波6a,6bとRFIDタグ3のアンテナとの位置関係により、RFIDタグ3のアンテナが電磁波を受信できない場合がある。
具体的に説明すると、図1において、RFIDタグ3は、そのアンテナがリーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波を受信するのに適した姿勢に向いているため、メインアンテナ2からの直接波6を受信することができる状態にある。これに対して、RFIDタグ3、3は、そのアンテナがリーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波の進行方向に対して平行或いは、電磁波がRFIDタグ本体で遮蔽されてしまう姿勢にあるため、そのアンテナでリーダライタ1のメインアンテナ2からの直接波6を良好に受信することができないか、或いは受信レベルが低下する。
そこで、本発明の実施形態では、RFIDタグ3とリーダライタ1の間で情報の送受信を行う際に、メインアンテナ2から各反射板4の方向に放射する電磁波6a,6bを反射面4aにて略水平方向に反射させ、その反射波7a,7bを、管理領域5内に立体的に積重ねられたRFIDタグ3,3に向けて進行させている。
前記コントロールユニット8は、支えたRFIDタグ3のアンテナが受信するメインアンテナ2からの直接波6と反射板4からの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる機能を有している。
RFIDタグ3が備えているアンテナとしては、平面アンテナ,ダイポールアンテナ,モノポールアンテナ,ターンスタイルアンテナなどの汎用構造のアンテナが使われている。ターンスタイルアンテナは2組のダイポールアンテナを互いに90度の位置関係で組合せたアンテナである。本発明の実施形態では、メインアンテナ2からRFIDタグ3のアンテナへの通信には円偏波を用いており、RFIDタグ3のアンテナは電磁波を受信する際に、右旋回,左旋回の双方の円偏波の電磁波を受信可能である。
RFIDタグ3のアンテナが、ダイポールアンテナ,モノポールアンテナ,ターンスタイルアンテナである場合、RFIDタグ3の表裏面及び側面方向からの電磁波を受信可能である。RFIDタグ3のアンテナが平面アンテナである場合、RFIDタグ3の表裏面方向らの電磁波を受信可能である。平面アンテナの場合、メインアンテナ2から放射される電磁波に対する受信有効面積の大小により受信電磁波レベルが変化する。ダイポールアンテナ,モノポールアンテナ,ターンスタイルアンテナの場合、メインアンテナ2から放射される電磁波に対する受信有効面積の大小により受信電磁波レベルが変化する。
なお、メインアンテナ2から放射される電磁波に対する受信電磁波レベルの変化が有効受信長の変化に起因するアンテナとして、ダイポールアンテナ,モノポールアンテナ,ターンスタイルアンテナを例に挙げたが、これに限られるものではない。また、メインアンテナ2から放射される電磁波に対する受信電磁波レベルの変化が有効受信長の変化に起因するアンテナとして、平面アンテナを例に挙げたが、これに限られるものではない。平面アンテナには、スロットアンテナ,パッチアンテナ,スパイラルアンテナなどが含まれる。
そこで、RFIDタグ3のアンテナが、ダイポールアンテナ,モノポールアンテナ,ターンスタイルアンテナなどである場合に、前記コンーロールユニット8は、RFIDタグ3のアンテナの電磁波に対する受信有効受信長を制御することにより、RFIDタグ3のアンテナが受信するメインアンテナ2からの直接波6と反射板4からの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる。RFIDタグ3のアンテナが平面アンテナなどである場合に、前記コンーロールユニット8は、RFIDタグ3のアンテナの電磁波に対する受信有効面積を制御することにより、RFIDタグ3のアンテナが受信するメインアンテナ2からの直接波6と反射板4からの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる。
さらに、RFIDタグ3として、ダイポールアンテナ,モノポールアンテナ,ターンスタイルアンテナ,平面アンテナなどが混在する場合には、RFIDタグ3のアンテナの種類に応じて電磁波に対する受信有効受信長,受信有効面積を制御することにより、RFID3のアンテナが受信するメインアンテナ2からの直接波6と反射板4からの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる。
実施形態では、コントロールユニット8を、物品などを搬送するために用いる台車9により構成している。具体的に説明する。図1に示すように、コントロールユニット8を構成する台車9は、物品を積載して移動する車体9aと、物品を支える天板9bと、回転駆動用の動力源10を含んでいる。
前記天板9bは、車体9aの頂部に回転軸9cを中心として角回転可能に支持され、前記天板9bには、RFIDタグ3を取付けた物品が立体的に積載されるようになっている。前記駆動源10は、その出力軸10aが前記天板9bの回転軸9cに連結されている。前記駆動源10は、サーバ17からの指令に基づいて制御され、前記天板9bを角回転させる。
車体9aが管理領域5に進入した際に、駆動源10が天板9bを角回転することにより、RFIDタグ3のアンテナの電磁波に対する受信有効長,受信有効面積を制御して、RFIDタグ3のアンテナが受信するメインアンテナ3からの直接波6と反射板4aからの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる。
次に、本発明の実施形態に係る無線通信システムの動作について説明する。RFIDタグ3は、識別すべき物品に取付けられる。そして、RFIDタグ3には、図示しない情報書込装置を使って物品を識別するために必要な情報が書込まれる。このように情報が書込まれたRFIDタグ3は、物品に付随して集積空間S内に運ばれ、この空間S内に複数のRFIDタグ3が集積することとなる。
RFIDタグ3を付した物品は、台車に上下に重ねられて集積空間S内の管理領域5に運ばれるものであり、物品が管理領域5内に運ばれる過程では、RFIDタグ3のアンテナ向きを管理することはなく、そのアンテナの向きはランダムな方向を向いているのが実情である。
複数のRFIDタグ3が集積された管理領域5では、その管理領域5の天井に設置されたリーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波は、例えば物品の搬入にタイミングを合わせて放射され、その電磁波に基づいてリーダライタはRFIDタグ3の情報を読取ることにより、物品の管理が行われる。
しかしながら、上述したようにRFIDタグ3のアンテナはランダムな方向を向いているため、1台のリーダライタ1のメインアンテナ2から放射される電磁波を、ランダムな方向を向いたRFIDタグ3のアンテナに受信させることは不可能である。
複数の反射板4が上下複数段に配置された管理領域5内に、台車9が進入すると、メインアンテナ2からRFIDタグ3のアンテナに直接電磁波が到来する電磁波の経路に加えて、反射板4の反射面4aを介してメインアンテナ2からRFIDタグ3に到来する電磁波の経路が形成される。
したがって、リーダライタ1のメインアンテナ2から放射された電磁波に対して受信状態にあるRFIDタグ3には、リーダライタ1からの直接波6が直に到達し、RFIDタグ3のアンテナとリーダライタ1のメインアンテナ2とを使って電磁波による双方向の通信が行われる。これにより、RFIDタグ3に書込まれた情報はリーダライト1によって収集され、コンピュータ端末15に送られる。コンピュータ端末15は、リーダライタ1から得られた情報をネットワーク16に通してサーバ17に提供する。サーバ17はコンピュータ端末15から提供された情報に基づいて、RFIDタグ3が取付けられた物品の管理を行う。サーバ17は、物品管理の情報に変更が生じ、或いは新たな情報を追加する必要が生じた場合などに、その情報をネットワーク16に通してコンピュータ端末15に送出す。
コンピュータ端末15は、サーバ17からの情報を受取ると、その情報をリーダライタ1に送出する。リーダライタ1は、受取った情報を電磁波によりメインアンテナ2から空間Sに向けて放射する。該当するRFIDタグ3が、リーダライタ1からの情報をメインアンテナ2から直接受取ると、その情報が該当するRFIDタグ3のメモリに書込まれる。
リーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波に対してRFIDタグ3のアンテナが受信状態の姿勢にない場合、図1に示すように、これらのRFIDタグ3,3には、反射板4の反射面4aによりリーダライタ1のメインアンテナ2からの電磁波(反射波7a,7b)が到来することとなる。
確かに、メインアンテナ2からの直接波6が届かない領域に位置するRFIDタグ3,3には、反射板4で反射された反射波7a,7bが到来することとなるが、RFIDタグ3の位置によっては、メインアンテナ2からの直接波6と、反射板4からの反射波7a,7bが入射する場合がある。
このように、メインアンテナ2からの電磁波の放射方向に対するRFIDタグのアンテナの向きに応じて、メインアンテナ2からRFIDタグ3に直接到来する直接波6と、反射板4の反射による反射波7a,7bが入射し、それらの直接波6と反射波7a,7bの相互間にて電磁波の干渉が発生するおそれがあり、前記直接波と反射波の双方の電磁波をRFIDタグに有効に入射させることが不可能な状態が引き起される。この現象が引き起されると、RFIDタグは、アンテナからの電磁波にて伝送されたデータ信号を復号させることができず、リードライトの通信を行うことができないこととなる。
そこで、コントロールユニット8により、RFIDタグ3のアンテナが受信するメインアンテナ2からの直接波6と反射板4からの反射波7a,7bの受信電磁波レベルに差を生じさせる。
具体的に説明すると、物品に取り付けられた複数のRFIDタグ3は、それぞれのRFIDタグのアンテナはランダムな方向を向いている。従って、RFIDタグ3を管理領域5内で角回転させると、RFIDタグ3のアンテナが平面アンテナである場合、直接波6と反射波7a,7bの放射方向に対する平面アンテナ受信有効面積が変化し、直接波と反射波の受信電磁波レベルもそれぞれ変化する。RFIDタグのアンテナがダイポールアンテナ、モノポールアンテナである場合、直接波6と反射波7a,7bの放射方向に対するRFIDアンテナのそれぞれの受信有効長が変化し、直接波6と反射波7a,7bの受信電磁波レベルがそれぞれ変化する。
RFIDタグ3のアンテナの直接波6と反射波7a,7bに対する受信電磁波レバルに差が生じると、電磁波相互の干渉が軽減される。直接波6と反射波7a,7bに対する受信電磁波レベルの差が最大となったときには、直接波6と反射波7a,7bのいずれか一方がRFIDタグ3のアンテナに有効に入射されることとなる。
以上のように、RFIDタグ3のアンテナで受信した電磁波相互の干渉が軽減され、或いは直接波6と反射波7a,7bのいずれか一方がRFIDタグ3のアンテナに有効に入射されると、RFIDタグ3側でデータの復調を行うことができる。
次に、RFIDタグ3のアンテナのメインアンテナ2からの電磁波に対する受信有効長,受信有効面積と受信電磁波レベルの差について図2に基づいて説明する。図2は、メインアンテナ2からの直接波6と、反射板4からの反射波7c、7dがRFIDタグ3のアンテナに入射可能な状態を示している。図2では、図1におけるRFIDタグ3についてのみ記載されているが、RFIDタグ3についても同様である。
図2に示すように、メインアンテナ2からの電磁波6,6c,6dは、車体9aに積み上げられた物品に取り付けられたRFIDタグ3に、直接メインアンテナ2から直接波6として、または複数の反射板4によりほぼ水平方向から反射波7c,7dとして放射される。
RFIDタグ3のアンテナが受信する電磁波レベルは、メインアンテナ2からRFIDタグ3のアンテナまでの電磁波の経路長と、メインアンテナ2からの直接波6の放射方向または反射板4からの反射波の放射方向に対する、RFIDタグ3のアンテナの受信有効長或いは受信有効面積により変化する。RFIDタグ3の受信有効長或いは受信有効面積は、メインアンテナ2からの直接波6の放射方向または反射板4からの反射波の放射方向に対するRFIDタグ3のアンテナの向きに起因して変化する。モノポールアンテナ,ダイポールアンテナ,ターンスタイルアンテナでは、メインアンテナ2側からの電磁波の放射方向からみたRFIDタグ3のアンテナの長さを受信有効長、平面アンテナでは、メインアンテナ2側からの電磁波の放射方向からみたRFIDタグ3のアンテナ面の面積を受信有効面積とする。この場合、RFIDタグ3のアンテナ面が前記放射方向に対して垂直のときに、受信有効長または受信有効面積は最大となり、受信電磁波レベルは最大値を示す。
図2に示す例では、1個のRFIDタグ3への直接波6の経路と、RFIDタグ3とほぼ水平方向にある1個の反射板4を経由した反射波7c,7dの経路が形成されており、RFIDタグ3のアンテナ面は縦方向に対して45度傾いた状態で反射板4の反射面4aと面している。
(受信電磁波レベル調整前における平面アンテナの場合)
図2において、RFIDタグ3のアンテナが平面アンテナであり、RFIDタグ3における平面アンテナのアンテナ面が直接波6に対して略45度で向き合い、反射板4の反射面4aが直接波6c,6dに対して略45度で向き合い、さらに前記平面アンテナのアンテナ面が反射板4からの反射波7c,7dに略45度で向き合っているとする。
平面アンテナのアンテナ面の1辺がAcmの正方形の受信有効面積はAcmであり、45度傾くと、その受信有効面積は、A/√2cmと変化するため、図2における平面アンテナの受信有効面積は、1/√2(;0.7)となる。この場合、直接波6と反射波7c,7dのRFIDタグ3の平面アンテナまでの経路を比較すると、直接波6の経路より、反射板4を経由した反射波(直接波6c,6dを含む)7c,7dの経路の方が若干長いだけである。従って、直接波6と反射波7c、7dからの受信電磁波レベルにほとんど差がない。
これに対して、RFIDタグ3の平面アンテナが受信する電磁波相互の位相の面から考察すると、直接波6の経路と、反射板4を経由した反射波(直接波6c,6dを含む)7c,7dの経路の長さには若干の差があるために、RFIDタグ面に入射した直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じる。
数値を用いて説明すると、電磁波の周波数を2GHzとすると、1波長が15cmであり、直接波6の経路と、反射板4を経由した反射波(直接波6c,6dを含む)7c,7dの経路長の差は若干であるが、位相の面から考察すると、RFIDタグ3のアンテナ面に入射した直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じる。
従って、RFIDタグ3における平面アンテナの直接波6と反射波7c,7dに対する受信電磁波レベルにほとんど差がなく、直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じるため、直接波6と反射波7c,7dの相互間に干渉が生じる。そのため、RFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できず、メインアンテナ2からの問い合わせ信号を復号でき図、RFIDタグ3は応答信号を返せず、メインアンテナ2と通信を行えない。
(受信電磁波レベル調整前におけるモノポールアンテナ、ダイポールアンテナの場合)
次に、RFIDタグ3のアンテナがモノポールアンテナ、ダイポールアンテナである場合を図3に基づいて説明する。図3は図2のa−b線に沿う断面図である。
RFIDタグ3のアンテナがモノポールアンテナ、ダイポールアンテナであるとき、図3に示すように、モノポールアンテナ,ダイポールアンテナが垂直状態13の場合、直接波6と反射波7c,7dにそれぞれほぼ45度の角度で向き合い、これらのアンテナの直接波6及び反射波7c,7dに対する受信有効長は、1/√2(;0.7)となる。
また、図3に示すように、モノポールアンテナ,ダイポールアンテナが水平状態14の場合、直接波6と反射波7c,7dにそれぞれほぼ90度の角度で向き合い、これらのアンテナの直接波6及び反射波7c,7dに対する受信有効長は全長(;1)となる。
以上説明したように、RFIDタグ3のアンテナの向きがいずれの状態であっても、RFIDタグ3のアンテナの直接波6と反射波7c,7dに対する受信電磁波レベルにほとんど差がない状態である。
これに対して、RFIDタグ3のアンテナが受信する電磁波相互の位相の面から考察すると、直接波6の経路と、反射板4を経由した反射波(直接波6c,6dを含む)7c,7dの経路長には若干の差があるために、RFIDタグ3のアンテナ面に入射した直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じる。
数値を用いて説明すると、電磁波の周波数を2GHzとすると、1波長が15cmであり、直接波6の経路と、反射板4を経由した反射波(直接波6c,6dを含む)7c,7dの経路長の差は若干であるが、位相の面から考察すると、RFIDタグ面に入射した直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じる。
従って、RFIDタグ3における平面アンテナの直接波6と反射波7c,7dに対する受信電磁波レベルにほとんど差がなく、直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じるため、直接波6と反射波7c,7dの相互間に干渉が生じる。そのため、RFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できず、メインアンテナ2からの問い合わせ信号を復号できず、RFIDタグ3は応答信号を返せず、メインアンテナ2と通信を行えない。
そこで、本発明の実施形態では、コントロールユニット8により前記受信電磁波レベルに差を生じさせる。具体的に説明すると、管理領域5内の車体9aの天板9bを駆動源10により角回転させ、直接波6と反射波7c,7dに対するRFIDタグ3のアンテナの向きを変更する。駆動源10により天板9bを90度角回転させた状態が図4である。図5は、図4のa−b線に沿う断面図である。
天板9bが90度角回転する期間中は、メインアンテナ2から問い合せ信号(円偏波の電磁波)が継続して発信されている。天板9bが90度角回転すると、図4に示すように、図2の状態からRFIDタグ3が右回転で90度回転した状態となる。
(受信電磁波レベル調整後における平面アンテナの場合)
平面アンテナの直接波6に対する受信有効面積については、ほとんど変化がなく、その受信有効面積は、1/√2(;0.7)である。これに対して、RFIDタグ3のアンテナ面の向きは反射波7c,7dの放射方向と平行になり、反射波7に対する受信有効面積はほとんど無くなる(;0)。
以上のように、コントロールユニット8の操作により、RFIDタグ3における平面アンテナの直接波6と反射波7c,7dに対する受信電磁波レベル差が生じるため、平面アンテナのアンテナ面で直接波6と反射波7c,7dの相互間に位相のずれが生じても、直接波6と反射波7c,7d間における電磁波同士の干渉は低減する。そのため、RFIDタグ3は、直接波6からデータ信号を復調できる。少なくともアンテナの向きを90度回転させることにより、受信電磁波からデータ信号を復調でき、メインアンテナ2からの問い合わせ信号を復号できる。
(受信電磁波レベル調整後におけるモノポールアンテナ、ダイポールアンテナの場合)
RFIDタグ3のアンテナがモノポールアンテナ,ダイポールアンテナであるときに、図5に示すように、モノポールアンテナ,ダイポールアンテナが水平状態14の場合、直接波6にはほぼ90度の角度で向き合い、その受信有効長は全長(;1)となっている。しかし、反射波7c,7dの放射方向に対しては平行になり、その受信有効長はなくなる(;0)。アンテナが垂直状態13の場合、直接波6にはほぼ45度の角度で向き合い、その受信有効長は1/√2(;0.7)となる。しかし、反射波7にはほぼ90度の角度で向き合い、その受信有効長は全長(;1)となる。
どちらの状態も、直接波6と反射波7の受信電磁波レベルに差が生じるため、RFIDタグ3のアンテナ面で直接波6と反射波7c,7d相互間に位相のずれが生じても、電磁波同士の干渉は低減し、RFIDタグ3は直接波6または反射波7からデータ信号を復調できる。少なくとも90度回転させることにより、受信電磁波からデータ信号を復調でき、メインアンテナ2からの問い合わせ信号を復号できる。
以上の結果を図10の表に表してある。図10は、図3と図5の状態における、それぞれのアンテナの受信有効面積または受信有効長を示している。ターンスタイルアンテナは、ダイポールアンテナの水平状態と垂直状態の組み合わせであり、両方の合計値を受信有効長として表してある。RFIDタグ3のアンテナにターンスタイルアンテナを用いた場合にも、受信有効長に基づいて電磁波の干渉を判断でき、図3の状態では、同じ値(1.7)の受信有効長であり、受信電磁波からデータ信号を復調できないが、RFIDタグ3のアンテナの向きが90度右回転すると、受信有効長に差が生じ、データ信号を復調できるようになる。
車体9aの天板9bが角回転している期間中に、メインアンテナ2は、車体9上に立体的に積み上げられた複数のRFIDタグ3に向けて、問い合わせ信号(電磁波)を繰り返して発信し、応答のあったそれぞれのRFIDタグ3と通信を行う。コンピュータ端末15は、応答があって通信が終了したRFIDタグ3の識別番号をそれぞれ記憶する。
車体9aの天板9bを角回転させる速度は、RFIDタグ3が直接波6または反射波7c、7dから問い合わせ信号を復号し、それに対してRFIDタグ3が応答信号をメインアンテナ2に向け発信し、その後のRFIDタグ3とメインアンテナ2間の数回の交信を行って通信を終了するまで、一連の通信が可能な速度に設定している。
図2〜図5に示すように、RFIDタグ3を少なくとも90度回転させることにより、角回転中にメインアンテナ2とRFIDタグ3間に直接波6または反射波7c,7dを利用した有効な通信経路が形成され、RFIDタグ3は応答信号をメインアンテナ2に向け発信し、さらに、RFIDタグ3とメインアンテナ2間の数回の交信を行って通信は終了する。
図6に示すRFIDタグ3の姿勢状態では、RFIDタグ3のアンテナ面が直接波6の放射方向と平行になり、またRFIDタグ3とほぼ水平方向にある反射板4からの反射波7c,7dの放射方向とも平行になっている。図7は、図6のa−b線に沿う断面図である。図6では、図1におけるRFIDタグ3についてのみ記載されているが、RFIDタグ3についても同様である。
(受信電磁波レベル調整前における平面アンテナの場合)
平面アンテナをRFIDタグ3のアンテナに用いている場合、平面アンテナのアンテナ面は直接波6と反射波7c,7dにほぼ平行であり、それぞれ受信有効面積はなくなる(;0)。したがって、RFIDタグ3のアンテナによる受信電磁波レベルが低く、上述したようにRFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できない。
(受信電磁波レベル調整前におけるモノポールアンテナ,ダイポールアンテナの場合)
モノポールアンテナ,ダイポールアンテナをRFIDタグ3のアンテナに用いているときに、そのアンテナが水平状態14の場合、直接波6の受信有効長は全長(;1)となり、反射波7c,7dに対する受信有効長はなくなる(0)。アンテナが垂直状態13の場合、直接波6に対する受信有効長はなく(0)、反射波7c,7dに対する受信有効長は全長(;1)となる。どちらの状態も、反射波と直接波の受信電磁波レベルに差があり、上述したようにRFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できる。
車体9a上のRFIDタグ3は角回転を継続しており、またメインアンテナ2からの問い合わせ信号も繰り返し発信されている。図8は、図6の状態からRFIDタグ3が右回転で90度回転した状態の、RFIDタグ3への直接波6の経路と、反射板4を経由した反射波(直接波6c,6dを含む)7c,7dの経路を示す。図9は図11のa−b線に沿う断面図である。
(受信電磁波レベル調整後における平面アンテナの場合)
平面アンテナをRFIDタグ3のアンテナに用いている場合、RFIDタグ3のアンテナ面は直接波6の放射方向と平行であり、図6の状態と同じく受信有効面積はなくなる(;0)。しかし、RFIDタグ3のアンテナ面は反射波7c,7dの放射方向とは垂直に面しており、反射波7c,7dに対する受信有効面積は全面となる(;1)。RFIDタグ3は反射波7c,7dからデータ信号を復調できる。少なくとも90度回転させることにより、RFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できるようになる。
(受信電磁波レベル調整後におけるモノポールアンテナ,ダイポールアンテナの場合)
モノポールアンテナ,ダイポールアンテナをRFIDタグ3のアンテナに用いているとき、そのアンテナが水平状態14の場合、直接波6には図6の状態と同じくほぼ90度の角度で向き合い、受信有効長は全長(;1)となっている。しかし、反射波7c,7dの放射方向に対しても90度の角度で向き合い、受信有効長は全長(;1)となっている。
アンテナが垂直状態13の場合、図6の状態と同じく直接波6の受信有効長はなく(;0)、反射波7の受信有効長は全長(;1)となる。少なくとも90度回転させることにより、アンテナが水平状態14の場合は、直接波6と反射波7c,7dの受信電磁波レベルが等しくなり、RFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できなくなったが、アンテナが垂直状態13の場合は変化がない。
図11は、以上の図6と図8の状態の、それぞれのアンテナの受信有効面積または受信有効長を表にして示している。ターンスタイルアンテナも図6の状態では、同じ値(;1)の受信有効長であり、受信電磁波からデータ信号を復調できないが、90度回転すると受信有効長に差が生じ、データ信号を復調できるようになる。
車体9aの天板9bが角回転中に、メインアンテナ2は車体9a上に立体的に積み上げられた複数のRFIDタグ3に向けて、問い合わせ信号を繰り返して発信し、応答のあったそれぞれのRFIDタグ3と通信を行う。コンピュータ端末15は応答があり、通信を終了したRFIDタグ3の識別番号をそれぞれ記憶する。天板9bの角回転速度は、RFIDタグ3が直接波6または反射波7c,7dから問い合わせ信号を復号し、それに対しRFIDタグ3が応答信号をメインアンテナ2に向け発信し、その後のRFIDタグ3とメインアンテナ2間の数回の交信を行って通信を終了するまで、一連の通信が可能な速度に設定している。
図6から図9に示すように、RFIDタグ3を少なくとも90度回転させることにより、回転中にメインアンテナ2とRFIDタグ3間に直接波6または反射波7を利用した有効な通信経路が形成され、RFIDタグ3は応答信号をメインアンテナ2に向け発信し、さらに、RFIDタグ3とメインアンテナ2間の数回の交信を行って通信は終了する。
図2から図9に示すアンテナの向きの他の例として、RFIDタグ3のアンテナ面が直接波6の放射方向と垂直に面し、角回転時は常に直接波6の受信有効面積が全面(;1)または受信有効長が全長(;1)の場合がある。この場合にも、RFIDタグ3の90度の回転中に、反射波7による受信有効面積または受信有効長が1以下となり、RFIDタグ3は受信電磁波からデータ信号を復調できるようになる。
少なくとも90度回転させることにより、回転中に台車9上の立体的に積み上げられたRFIDタグ3の直接波6と反射波7の受信電磁波レベルに差が生じ、データ信号を復調できるようになる。コンピュータ端末15は台車9上の全てのRFIDタグ3と通信を行ったと判断し、問い合わせ信号の発信を止める。同時に回転台10または12の回転も止め、台車は、通路や製造ライン5の進行を開始する。
台車が通路や製造ラインを進行し、側方または両側方に設置された四角形の反射板4の端に来ると、車体9aの天板9bが回転を始めても良い。同時に上方のメインアンテナ2から、問い合わせ信号の発信を開始する台車9が反射板4の側方を通過中に、メインアンテナ2は問い合わせ信号を繰り返して発信し、応答のあったそれぞれのRFIDタグ3と通信を行う。コンピュータ端末15は応答があり、通信を終了したRFIDタグ3の識別番号をそれぞれ記憶する。
(実施形態2)
図12は、本発明の実施形態2に係る無線通信システムを示す構成図である。本発明の実施形態は、図1に示す反射板4により管理領域5を取囲むように配置したものである。すなわち、複数の反射板4を2組にして、それぞれの反射板4を商店や工場の向かい合った両壁面、または商店の通路や工場の製造ラインを挟む向かい合った両側方に金具等を利用して取り付け、管理領域5を囲むように配置される。または、複数の反射板4が金具等から紐等によりほぼ縦方向に両側方に吊り下げられる。両壁面または両側方の複数の反射板4は、メインアンテナ2からの電磁波6a,6bを反射して水平または、ほぼ水平方向に反射波7a,7bを放射するように傾けて取り付けられる。立体的に積み上げられたRFIDタグ3は、上方からはメインアンテナ2から直接電磁波6が放射され、RFIDタグ3,3には、両側方にそれぞれ水平方向に配置した反射板4から反射波7a,7bが放射される。
本発明の実施形態によれば、車体9a上に立体的に積載されたRFIDタグ3,3に対して、反射板4の反射面4aで反射した反射波7a,7bが複数の方向から進行するため、反射波7a,7bを確実にRFIDタグ3,3に照射することができる。さらに、どちらかの反射板4からの反射波7a,7bにより、広範囲のRFIDタグ3,3,3との通信や、低電磁波レベルでの通信を行うことができる。また、管理領域5が商店の通路或いは工場の製造ラインの一部に形成されている場合には、車体9aがメインアンテナ2の下方に到着した時点で、天板9b上の物品及び物品に取り付けられたRFIDタグ3,3,3を角回転させて、RFIDタグのアンテナ面上での直接波6と反射波7a,7bの相互間における電磁波同士の干渉を抑制する。
両側方の反射板4からの経路が等しい位置にあるRFIDタグ3は、両側方の反射板4からの反射波に対する受信電磁波レベルが等しくなり、電磁波相互間に干渉が生じる場合がある。しかし、本発明の実施形態においては、少なくとも90度の角回転中にRFIDタグのアンテナ面が反射波7a,7bの放射方向と平行になる等により、それぞれの反射波7の受信電磁波レベルが変化して、電磁波相互間の干渉を低減させ、RFIDタグ3との通信を確実に行うことができる。
なお、図12に示す実施形態において、メインアンテナ2からの直接波6と、反射板4からの反射波7a,7bをそれぞれのRFIDタグ3、3,3で受け、かつ、コントールユニット8により、RFIDタグ3、3,3のアンテナ面における直接波6と反射波7a,7bに対する受信電磁波レベルに差を生じさせる機能は、実施形態1と同様に実行される。
(実施形態3)
図13は、本発明の実施形態3に係る無線通信システムを示す構成図である。以上の実施形態では、コントロールユニット8を台車9により構成したが、本発明の実施形態では、コントロールユニット8を台車9と別体に構成している。
図13に示すように、管理領域5の下方に、台車9を載せて回転させる回転台12と、回転台12を角回転させる駆動源13を備えており、駆動源13の出力軸13aを回転台12に連繋させている。回転台12,駆動源13によりコントロールユニット8が構成される。回転台12の側方に管理領域5を挟んで金具等を利用して複数の反射板4がほぼ縦方向に取り付けられる。または、金具等から紐等により複数の反射板4がほぼ縦方向に側方に吊り下げられる。管理領域5を通過する台車9は、メインアンテナ2の下方に設置された回転台12に載ると、台車9と台車9に積み上げられた物品と物品に取り付けられたRFIDタグ3は回転を始める。
駆動源13が回転台12を角回転させると、回転台12に支えられた台車9が角回転し、台車9が角回転する期間中に、メインアンテナ2は台車9上に立体的に積み上げられた複数のRFIDタグ3,3,3に向けて、問い合わせ信号を繰り返して発信し、応答のあったそれぞれのRFIDタグ33,3,3と通信を行う。コンピュータ端末15は応答があり、通信を終了したRFIDタグ3,3,3の識別番号をそれぞれ記憶する。天板9bの角回転速度は、RFIDタグ3が直接波6または反射波7c,7dから問い合わせ信号を復号し、それに対しRFIDタグ3,3,3が応答信号をメインアンテナ2に向け発信し、その後のRFIDタグ3,3,3とメインアンテナ2間の数回の交信を行って通信を終了するまで、一連の通信が可能な速度に設定している。
なお、図12に示す実施形態において、メインアンテナ2からの直接波6と、反射板4からの反射波7a,7bをそれぞれのRFIDタグ3、3,3で受け、かつ、コントールユニット8により、RFIDタグ3、3,3のアンテナ面における直接波6と反射波7a,7bに対する受信電磁波レベルに差を生じさせる機能は、実施形態1と同様に実行される。
本発明の実施形態によれば、台車9上に立体的に積載されたRFIDタグ3,3に対して、反射板4の反射面4aで反射した反射波7a,7bが複数の方向から進行するため、反射波7a,7bを確実にRFIDタグ3,3に照射することができる。また、管理領域5が商店の通路或いは工場の製造ラインの一部に形成されている場合には、台車9がメインアンテナ2の下方に到着した時点で、台車9上の物品及び物品に取り付けられたRFIDタグ3,3,3を角回転させて、RFIDタグのアンテナ面上での直接波6と反射波7a,7bの相互間における電磁波同士の干渉を抑制する。
また、本発明の実施形態によれば、コントロールユニット8が台車9と別体に構成されるため、台車9の構成を改変する必要がなく、従来から用いられている台車9をそのまま利用することができる。またコントロールユニット8が管理領域5の地下に構築したため、コントールユニット5が管理領域5上での台車9の搬送に支障を及すことを回避することができる。
(実施形態4)
図14は、本発明の実施形態4に係る無線通信システムを示す構成図である。本発明の実施形態は、図13に示す反射板4により管理領域5を取囲むように配置したものである。すなわち、複数の反射板4を2組にして、それぞれの反射板4を商店や工場の向かい合った両壁面、または商店の通路や工場の製造ラインを挟む向かい合った両側方に金具等を利用して取り付け、管理領域5を囲むように配置される。または、複数の反射板4が金具等から紐等によりほぼ縦方向に両側方に吊り下げられる。両壁面または両側方の複数の反射板4は、メインアンテナ2からの電磁波6a,6bを反射して水平または、ほぼ水平方向に反射波7a,7bを放射するように傾けて取り付けられる。立体的に積み上げられたRFIDタグ3は、上方からはメインアンテナ2から直接電磁波6が放射され、RFIDタグ3,3には、両側方にそれぞれ水平方向に配置した反射板4から反射波7a,7bが放射される。
本発明の実施形態によれば、台車9上に立体的に積載されたRFIDタグ3,3に対して、反射板4の反射面4aで反射した反射波7a,7bが複数の方向から進行するため、反射波7a,7bを確実にRFIDタグ3,3に照射することができる。さらに、どちらかの反射板4からの反射波7a,7bにより、広範囲のRFIDタグ3,3,3との通信や、低電磁波レベルでの通信を行うことができる。また、管理領域5が商店の通路或いは工場の製造ラインの一部に形成されている場合には、台車9がメインアンテナ2の下方に到着した時点で、台車9上の物品及び物品に取り付けられたRFIDタグ3,3,3を角回転させて、RFIDタグのアンテナ面上での直接波6と反射波7a,7bの相互間における電磁波同士の干渉を抑制する。
両側方の反射板4からの経路が等しい位置にあるRFIDタグ3は、両側方の反射板4からの反射波に対する受信電磁波レベルが等しくなり、電磁波相互間に干渉が生じる場合がある。しかし、本発明の実施形態においては、少なくとも90度の角回転中にRFIDタグのアンテナ面が反射波7a,7bの放射方向と平行になる等により、それぞれの反射波7の受信電磁波レベルが変化して、電磁波相互間の干渉を低減させ、RFIDタグ3との通信を確実に行うことができる。
なお、図13に示す実施形態において、メインアンテナ2からの直接波6と、反射板4からの反射波7a,7bをそれぞれのRFIDタグ3、3,3で受け、かつ、コントールユニット8により、RFIDタグ3、3,3のアンテナ面における直接波6と反射波7a,7bに対する受信電磁波レベルに差を生じさせる機能は、実施形態1と同様に実行される。
なお、上記実施形態では、物品の管理に本発明を適用したが、これに限られるものではない。無線ICチップ(例えば、RFIDタグなど)を、ベルトコンベアまたは台車などで移動する物品、部材、装置に付して、これらの管理を行うようにしてもよい。また、無線ICチップ(例えば、RFIDタグなど)を、工場、倉庫、流通経路などに保管されている物品、部材、装置に付して、これらの管理を行うようにしてもよい。また、無線ICチップ(例えば、RFIDタグなど)を人或いは動物に携帯或いは付着させて、人物或いは個体の認知、或いは入退場の管理に本発明を適用してもよいものである。
以上説明したように本発明によれば、立体的に積み上げられた複数の物品に取り付けられた無線ICチップとメインアンテナの距離や、電磁波の放射方向に対する無線ICチップのアンテナ面の方向に如何に拘らず、直接波と反射波の干渉を回避し、直接波と反射波のいずれか一方を前記アンテナ面に有効に入射させることができ、無線通信を確実に行うことができる
本発明の実施形態1に係る無線通信システムを示す構成図である。 本発明の実施形態において、RFIDタグが上方に45度傾いた状態で反射板と対面している状態を示す側面図である。 図2のa−b線に沿う断面図である。 図2の状態からRFIDタグが右回転で90度回転した状態を示す側面図である。 図4のa−b線に沿う断面図である。 RFIDタグのアンテナ面が直接波の放射方向及び反射波の放射方向に対して平行になった状態を示す側面図である。 図6のa−b線に示す断面図である。 図6からRFIDタグが右回転で90度回転した状態を示す側面図である。 図8のa−b線に沿う断面図である。 図2と図4の状態において、それぞれのアンテナの受信有効面積または受信有効長を示す図である。 図6と図8の状態において、それぞれのアンテナの受信有効面積または受信有効長を示す図である。 本発明の実施形態2に係る無線通信システムを示す構成図である。 本発明の実施形態3に係る無線通信システムを示す側面図である。 本発明の実施形態4に係る無線通信システムを示す構成図である。
符号の説明
1 リーダライタ
2 メインアンテナ
3 RFIDタグ(無線ICチップ)
4 反射板
4a 反射面
8 コントロールユニット

Claims (10)

  1. 無線ICチップに向けて電磁波を放射するメインアンテナと、
    前記メインアンテナからの電磁波を前記無線ICチップに向けて反射する反射板と、
    前記無線ICチップを支えるコントロールユニットを有し、
    前記コンーロールユニットは、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせる機能を有することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記コンーロールユニットは、前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効長を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記コンーロールユニットは、前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記コンーロールユニットは、異種のアンテナを備えた無線ICチップを混在して支え、前記無線ICチップのアンテナの種類に応じて電磁波に対する受信有効長,受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記コントロールユニットは、前記直接波と前記反射波の受信領域内にて前記無線ICチップを角回転させることにより、前記受信電磁波レベルの差を生じさせることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 前記メインアンテナは、円偏波の電磁波を放射することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  7. メインアンテナから放射される電磁波と、反射板にて反射された電磁波の無線ICチップに至る電磁波経路を形成する電磁放射ステップと、
    前記電磁波の直接波と反射波の受信領域内にて、前記無線チップのアンテナが受信する前記メインアンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせるレベル制御ステップとを含むことを特徴とする無線通信方法。
  8. 前記レベル制御ステップにおいて、前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効長を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせることを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
  9. 前記レベル制御ステップにおいて、前記無線ICチップのアンテナの電磁波に対する受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせることを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
  10. 前記レベル制御ステップにおいて、前記無線ICチップのアンテナの種類に応じて電磁波に対する受信有効長,受信有効面積を制御することにより、前記無線チップのアンテナが受信する前記アンテナからの直接波と前記反射板からの反射波の受信電磁波レベルに差を生じさせることを特徴とする請求項7に記載の無線通信方法。
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