JP2000324063A - 無線通信端末評価装置 - Google Patents

無線通信端末評価装置

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JP2000324063A
JP2000324063A JP11130565A JP13056599A JP2000324063A JP 2000324063 A JP2000324063 A JP 2000324063A JP 11130565 A JP11130565 A JP 11130565A JP 13056599 A JP13056599 A JP 13056599A JP 2000324063 A JP2000324063 A JP 2000324063A
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communication terminal
reflectors
paths
transmission
antenna
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JP11130565A
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Shinji Masuda
進二 増田
Koji Kaneko
幸司 金子
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被評価端末である通信端末が受信する信号の
パス数および到来方向を増大することができ、さらに通
信端末が受信する信号の各パス毎の受信レベル、位相、
遅延時間、到来方向を時間的に変化させることができる
電波環境を簡易に生成すること。 【解決手段】 基地局部1が生成した信号を分配器3に
よって分配し、パス毎に制御部40の制御のもとに所定
の遅延量、移相量、減衰量を与えた信号を電波暗室17
内の送信アンテナ18〜21から送信し、この送信され
た信号を電波暗室17内に設けられた複数の反射板22
〜33で反射し、さらに複数のパスを生成し、このパス
を通信端末38の送受信アンテナ38aに向け、通信端
末38に受信させる。通信端末38は、処理した信号を
受信アンテナ39に送信し、この受信アンテナ39が受
信した信号をもとに通信端末38の性能評価を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、擬似基地局が生
成した信号を複数のパスに分配し、これらのパス毎に所
定の遅延量、移相量、減衰量を与えた信号を合成した送
信信号を電波暗室内のアンテナから送信することによっ
て電波暗室内に所望の電波環境を生成し、この電波環境
内で前記送信信号を受信する通信端末の評価を行う無線
通信端末評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、移動通信機器に対する発着
呼、通話品質等の総合性能評価を行うために、実フィー
ルドにおいて試験が行われているが、信頼性の高い評価
と評価試験期間短縮のために、この実フィールド環境を
実験室内で再現できることが望まれており、無線通信端
末評価装置が開発されている。
【0003】たとえば、文献「PHSフィールドシミュ
レータによるフェージング環境の再現」(電子情報通信
学会通信ソサイエティ大会予稿集B−5−30,199
8,金子等)には、図9に示すような無線通信端末評価
装置を提案している。図9において、デジタル変調器1
31は、所定の周波数の連続波信号を出力し、フェージ
ングシミュレータ132,133は、この連続波信号の
減衰およびドップラーシフトを行う。電波暗室134内
には、受信アンテナ139が電波暗室134の中央に配
置され、送信アンテナ135〜138が受信アンテナ1
39の周りで電波暗室134の四隅近傍に配置される。
スペクトラムアナライザ140は、受信アンテナ139
で受信した信号の周波数上のレベルを測定する。
【0004】デジタル変調器131から出力された連続
波信号は、まず送信アンテナ135〜138に対応して
四つのパスに分配され、この分配された四つのパスは、
二つのパスづつ、それぞれフェージングシミュレータ1
32,133に入力される。フェージングシミュレータ
132,133にそれぞれ入力されたパスは、さらにそ
れぞれ三つのパスに分配され、パス設定部141〜15
2によって、各パス毎に異なった遅延量、減衰量、ドッ
プラーシフト量を与える。この各パス毎に与える遅延
量、減衰量の値は、電波暗室134内で生成すべき電波
環境をレイトレース法によるシミュレーション結果をも
とに決定している。また、各パス毎のドップラーシフト
量の値は、想定される受信アンテナ139の移動速度か
ら求めている。
【0005】各パス毎に所定の遅延量、減衰量、ドップ
ラーシフト量が与えられた信号は、その後再び合成され
て、フェージングシミュレータ132,133から四つ
の信号を出力し、各信号は送信アンテナ135〜138
に送られ、送信アンテナ135〜138からそれぞれ電
波暗室134内に送信される。そして、受信アンテナ1
39によって受信した各パスの受信状況がスペクトラム
アナライザ140によって出力される。これによって、
この無線通信端末評価装置では、四つの送信アンテナ1
35〜138を用いて送信し、各送信アンテナ135〜
138からは三つのパスが出力されるため、受信アンテ
ナ139へのパスの到来方向は四つで、パス数が12の
電波環境を実現している。
【0006】また、文献「PHSフィールド環境再現装
置の一検討」(電子情報通信学会通信総合大会予稿集B
−5−157,1998,金子等)には、図10に示す
ような無線通信端末評価装置を提案している。図10に
おいて、擬似基地局101〜103は送受信を行う基地
局を模擬し、擬似基地局104は移動局との制御チャネ
ルの送信のみを行う基地局を模擬する。擬似回線105
〜108は、擬似基地局101〜104から送信される
信号に対して各パス毎に所定の遅延量、減衰量、移相量
を与えてシールドルーム116内の対応する送信アンテ
ナ117〜119等に出力するとともに、擬似回線10
5〜107は、シールドルーム116内の受信アンテナ
120等から受信される信号を減衰させて擬似基地局1
01〜103に出力する。シールドルーム116内に設
置された通信端末121は、被評価端末であり、送信ア
ンテナ117〜119から送信された信号を受信し、受
信アンテナ120に対して信号を送信する。タイミング
・減衰制御部122は、擬似回線105〜108の遅延
量、減衰量、移相量を動的に制御する。
【0007】図10において、擬似基地局101は、タ
イミング・減衰制御部122によってタイミング制御さ
れた信号を擬似回線105に入力し、擬似回線105内
では、入力された信号を分配し、この分配した信号をタ
イミング・減衰制御部122の制御のもとに、遅延回路
109〜111によって所定の遅延量遅延させるととも
に、減衰器112〜114によって所定の減衰量減衰さ
せ、シールドルーム116内の送信アンテナ117〜1
19から、各分配された信号毎に送信する。これによっ
て擬似基地局101および擬似回線105からは三つの
パスが各送信アンテナ117〜119からシールドルー
ム116内に送信され、所望の電波環境を生成すること
になる。また、同様にして、擬似基地局102〜104
および擬似回線106〜108の対構成によっても同様
な所望の電波環境を生成する。
【0008】被評価端末としての通信端末121は、擬
似基地局101〜104および擬似回線105〜108
から送出された信号を受信し、所定の信号を受信アンテ
ナ120に送信し、受信アンテナ120は、通信端末1
21からの送信信号を受信する。そして、この受信アン
テナ120によって受信した信号は擬似回線105内の
減衰器115によって所定の減衰量減衰されて、擬似基
地局101に入力される。沿うようにして、擬似基地局
102,103と擬似回線106,107とにそれぞれ
対応する受信アンテナも通信端末121からの送信信号
を受信し、擬似回線106,107内で所定の減衰量減
衰してそれぞれ擬似基地局102,103内に出力す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した従来の無線通信端末評価装置では、電波暗室13
4内の受信アンテナ139によって受信される信号の到
来方向は送信アンテナ135〜138に対応して4方向
であり、パス数は各送信アンテナ135〜138毎に三
つのパスが生成されることから、全部で12パスとな
り、到来パスの方向およびパス数が制限され、評価者が
意図する十分な電波環境を生成することができないとい
う問題点があった。特に、図9に示した従来の無線通信
端末評価装置では、受信レベルの出現頻度結果をみる
と、小さい受信レベルの出現頻度が少なくなっており、
上述したように、評価者が意図する十分な電波環境を電
波暗室内で生成することができない。
【0010】また、図10に示した従来の無線通信端末
評価装置では、擬似回線数およびアンテナ数を設けるの
に制限がないので、この擬似回線数およびアンテナ数を
増大させることによって、受信される信号の到来方向を
多く設定でき、またパス数も十分に設定することがで
き、評価者が意図する十分な電波環境を生成することが
可能である。
【0011】しかしながら、この図10に示した従来の
無線通信端末評価装置によって、評価者が意図する十分
な電波環境を生成しようとすると、非常に多くの擬似回
線数およびアンテナ数を必要とし、電波環境の生成を効
率的に行うことができないという問題点があった。
【0012】さらに、上述した図9および図10に示し
た従来の無線通信端末評価装置では、通信端末の移動を
模擬した電波環境を生成することができないという問題
点があった。すなわち、受信される信号の到来方向が変
化し、しかも信号の遅延量、減衰量、移相量が変化する
電波環境を任意に生成することができず、移動体通信に
おける実フィールドに対応した電波環境を生成して試験
評価を行うことができなかった。
【0013】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
被評価端末である通信端末が受信する信号のパス数およ
び到来方向を増大することができ、さらに通信端末が受
信する信号の各パス毎の受信レベル、位相、遅延時間、
到来方向を時間的に変化させることができる電波環境を
簡易に生成することができる無線通信端末評価装置を得
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる無線通信端末評価装置は、擬似基
地局が生成した信号を複数のパスに分配し、これらのパ
ス毎に所定の遅延量、移相量、減衰量を与えた送信信号
を電波暗室内のアンテナから送信することによって電波
暗室内に所望の電波環境を生成し、この電波環境内で前
記送信信号を受信する通信端末の評価を行う無線通信端
末評価装置において、前記電波暗室内に前記アンテナか
ら送信された送信信号を反射して前記通信端末に差し向
ける複数の反射板を備え、前記複数の反射板は、前記送
信信号内における前記通信端末への一つのパスをさらに
複数のパスとして生成することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、複数の反射板が、電波
暗室内に設けられ、アンテナから送信された送信信号を
反射して通信端末に差し向け、送信信号内における通信
端末への一つのパスをさらに複数のパスとして生成する
ようにしているので、少ないアンテナ数で通信端末への
到来パス数を増大させることができる。
【0016】つぎの発明にかかる無線通信端末評価装置
は、上記の発明において、前記複数の反射板は、前記電
波暗室内で再配置が可能であることを特徴とする。
【0017】この発明によれば、複数の反射板は電波暗
室内での再配置を可能とし、この再配置によって送信信
号の遅延時間、位相、受信レベルをさらに再設定するこ
とができるとともに、到来方向を再設定することができ
る。
【0018】つぎの発明にかかる無線通信端末評価装置
は、上記の発明において、前記電波暗室内で前記複数の
反射板を移動させ、かつ各反射板の角度を変化させる駆
動手段と、前記駆動手段の連続制御を行う制御手段と、
をさらに備えたことを特徴とする。
【0019】この発明によれば、制御手段は、複数の反
射板を移動させ、かつ各反射板の角度を変化させる制御
を行って、アンテナから当該反射板を介した通信端末ま
での経路距離を時間的に変化させ、かつ反射された送信
信号を常に通信端末に差し向けられるように制御され、
経路距離の時間的変化に伴う遅延時間、位相、受信レベ
ルを変化するとともに、到来方向が時間的に変化する送
信信号を生成することができる。
【0020】つぎの発明にかかる無線通信端末評価装置
は、上記の発明において、前記通信端末は、1以上の楕
円体の二つの焦点のうちの一つの焦点位置に配置され、
1以上の前記アンテナは、前記1以上の楕円体の二つの
焦点のうちの他の焦点位置にそれぞれ配置され、前記複
数の反射板は、前記1以上の楕円体の外縁上に配置さ
れ、当該楕円体の接面を反射面とすることを特徴とす
る。
【0021】この発明によれば、前記通信端末は、1以
上の楕円体の二つの焦点のうちの一つの焦点位置に配置
され、1以上の前記アンテナは、前記1以上の楕円体の
二つの焦点のうちの他の焦点位置にそれぞれ配置され、
前記複数の反射板は、前記1以上の楕円体の外縁上に配
置され、当該楕円体の接面を反射面とし、これにより、
反射板が楕円体の外縁上を配置されている限りは、アン
テナから反射板を介した通信端末までの経路距離は一定
となり、到来方向のみを変えた複数のパスを生成するこ
とができる。
【0022】つぎの発明にかかる無線通信端末評価装置
は、上記の発明において、前記複数の反射板は、同一の
二つの焦点を共有し、当該楕円体の長軸の長さが異なる
楕円体の外縁上に配置され、当該楕円体の接面を反射面
とすることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、複数の反射板は、同一
の二つの焦点を共有し、当該楕円体の長軸の長さが異な
る楕円体の外縁上に配置され、当該楕円体の接面を反射
面とし、異なる楕円体の外縁上に配置された反射板で反
射される送信信号毎に異なる経路距離が設定されること
になり、この設定された経路距離に対応した遅延時間、
位相、受信レベル、およびこれらの組み合わせをもった
パスを生成することができる。
【0024】つぎの発明にかかる無線通信端末評価装置
は、上記の発明において、前記複数の反射板は、反射率
の異なる反射板を含むことを特徴とする。
【0025】この発明によれば、反射率の異なる反射板
によって送信信号の信号レベルを変化させて通信端末に
反射することによって、受信レベルの異なった複数のパ
スを生成することができる。
【0026】つぎの発明にかかる無線通信端末評価装置
は、上記の発明において、前記通信端末が前記アンテナ
からの送信信号の直接受信を妨げる遮蔽板を前記電波暗
室内にさらに備えたことを特徴とする。
【0027】この発明によれば、反射板は、通信端末と
アンテナとの間に配置され、通信端末によるアンテナか
らの送信信号の直接受信を妨げる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる無線通信端末評価装置の好適な実施の形態
を詳細に説明する。
【0029】実施の形態1.まず、この発明の実施の形
態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態
1である無線通信端末評価装置の構成を示す図である。
図1において、この無線通信端末評価装置は、大きく基
地局部1、擬似回線部2、制御部40、電波暗室17を
有する。
【0030】基地局部1は、通常の基地局が発生する信
号を擬似的に発生させる。疑似回線部2は、基地局部1
から出力される信号を複数のパスに分配する分配器3、
分配器3によって四つに分配されたパスに対してそれぞ
れ所望の遅延量を付与する遅延回路4〜7、遅延された
各パスにそれぞれ所望の移相量を付与する移相器8〜1
1、および移相された各パスにそれぞれ所望の減衰量を
付与する減衰器12〜15を有して各パスの信号を電波
暗室17に出力するとともに、電波暗室17から出力さ
れる、後述する通信端末38からの受信信号に対して所
望の減衰量を与える減衰器16を有し、この減衰された
受信信号を基地局部1に出力する。
【0031】制御部40は、電波環境を設定する設定部
40c、各種の電波環境に関するデータが格納される評
価データ保持部40b、評価データ保持部40bに保持
されたデータをもとに設定部40cの設定内容に対応し
た各パスの遅延量、移相量、減衰量を演算する演算部4
0aを有し、上述した擬似回線部2内の遅延回路4〜7
の遅延量、移相器8〜11の移相量、および減衰器12
〜16の減衰量を各別に制御する。この制御部40によ
る遅延量、位相量、減衰量の制御値は、シミュレーショ
ン結果であってもよいし、実測値をそのまま用いてもよ
い。
【0032】電波暗室17は、生成すべき電波環境の周
波数帯を外部から遮断するシールド効果を有するととも
に、少なくとも、この周波数帯の予期しない反射を防ぐ
ため、室内の内壁は電波吸収体で覆われている。電波暗
室17内には、被評価通信端末である通信端末38、各
パスの送信信号を送信する送信アンテナ18〜21、送
信アンテナからの送信信号を反射して通信端末38の送
受信アンテナ38aに向ける反射板22〜33、送信ア
ンテナ18〜21からの送信信号の直接波が通信端末3
8の送受信アンテナ38aに向けられるのを防ぐ遮蔽板
34〜37、および送受信アンテナ38aから送信され
る信号を受信する受信アンテナ39を有する。送信アン
テナ18〜21は、それぞれ擬似回線部2内の減衰器1
2〜15に接続され、受信アンテナ39は、擬似回線部
2内の減衰器16に接続される。
【0033】電波暗室17内では、通信端末38および
これに付属の送受信アンテナ38aが中央に配置され
る。通信端末38の周囲には、送信アンテナ18〜21
が配置され、送信アンテナ18〜21と通信端末38と
の間は、送信アンテナ18〜21からの送信信号の直接
波を送受信アンテナ38aが受信しないように配置され
る。送信アンテナ18〜21の周囲には、各送信アンテ
ナ18〜21の送信信号を反射して通信端末38の送受
信アンテナ38aに差し向ける複数の反射板22〜33
が設置される。反射板22〜24、25〜27、28〜
30、31〜33は、それぞれ送信アンテナ18〜21
の送信信号を反射して送受信アンテナ38に差し向け
る。
【0034】ここで、この無線通信端末評価装置による
電波暗室17内での通信端末38に対する電波環境生成
動作について説明する。まず基地局部1から出力された
通信端末38への下り送信信号は、擬似回線部2の分配
器3によって四つのパスに分配される。四つのパスとし
たのは、電波暗室17内で通信端末の周囲に配置される
送信アンテナ18〜21の数に対応させたものである。
【0035】分配器3によって分配された四つのパスの
信号はそれぞれ、制御部40の制御のもとに、まず遅延
回路4〜7によって遅延され、その後移相器8〜11に
よって移相され、さらに減衰器12〜15によって減衰
される。これらの遅延、移相、減衰された四つのパスの
信号は、それぞれ電波暗室17内の送信アンテナ18〜
21に出力され、電波暗室17内で無指向に送信され
る。なお、各パスの遅延、移相、減衰の値は、制御部4
0によって制御されるが、この制御には、時間的に変化
させる制御もなされる。この時間的に変化させることに
よってフェージングに対する通信端末38の性能を評価
することができる。
【0036】送信アンテナ18〜21から出力された各
パスに対応する送信信号は、それぞれ複数の反射板22
〜24、25〜27、28〜30、31〜33によって
反射され、送受信アンテナ38aに差し向けられる。こ
の場合、各送信アンテナ18〜21から送信された送信
信号は、それぞれ三つの反射板22〜24、25〜2
7、28〜30、31〜33によって反射されるため、
もとの四つのパス数は、3倍のパス数である12パスと
なる。このパス数は、反射板を追加することによってさ
らに増大することができる。
【0037】各反射板22〜33から反射入力されたパ
スの信号は、通信端末38の送受信アンテナ38aによ
って受信される。通信端末38は、この受信した各パス
の信号の合成を行う受信処理を行い、この処理結果をも
とに所定の処理を施した後、基地局部1に対する上り送
信信号を送信する。この上り送信信号は、受信アンテナ
39によって受信され、減衰器16によって所望のレベ
ルまで減衰されて基地局部1に送出され、この結果をも
とに通信端末38の評価がなされる。
【0038】つぎに、電波暗室17内における送信アン
テナ18〜21、通信端末38の送受信アンテナ38
a、反射板22〜33、および遮蔽板34〜37の配置
関係について図2および図3を参照して説明する。図2
は、電波暗室17内の配置例の一部を示す平面図であ
り、図3は、図2の平面図におけるA−A線断面図であ
る。
【0039】図2において、送受信アンテナ49は図1
の送受信アンテナ38aに相当し、楕円体52,53の
各二つの焦点のうちの一つの焦点位置に共通して設置さ
れる。一方、送信アンテナ47,48は図1の送信アン
テナ18,20に相当し、楕円体52,53の各二つの
焦点のうちの他の焦点位置にそれぞれ配置される。反射
板41〜46は図1の反射板22〜24,28〜30に
相当し、反射板41〜43は、楕円体52の外縁に設置
され、楕円体52の接面を反射面として設定し、反射板
44〜46は、楕円体53の外縁に設置され、楕円体5
3の接面を反射面として設定している。
【0040】これによって、送信アンテナ47,48か
らの送信信号は、反射板41〜43,44〜46によっ
て反射され、送受信アンテナ46に差し向けられる。こ
れは、楕円の性質にひとつに、一つの焦点から出力され
たは楕円の外縁の接線によって反射した場合、他方の焦
点に集まるという性質があり、この性質を利用したもの
である。
【0041】遮蔽板50,51は図1の遮蔽板34,3
6に相当し、それぞれ送信アンテナ47,48からの送
信信号が直接送受信アンテナ49によって受信されるの
を遮る。この遮蔽板50,51は、送信アンテナ47,
48から送受信アンテナ49に直接送信される送信信号
の経路上に配置され、楕円体52,53の外縁には設置
されない。このような遮蔽板50,51を必要とすると
きは、たとえば、送受信アンテナ49を有する通信端末
が受信する信号レベルを等しくしたい場合があり、送信
アンテナ47,48から送信される送信レベルが同じ
で、楕円体52,53が同型の場合には、送受信アンテ
ナ49に到達する受信レベルを同一にすることができ
る。もちろん、再現すべき電波環境が、送信アンテナ4
7,48から送受信アンテナ49への直接波が存在しな
いものである場合にも遮蔽板47,48が用いられる。
【0042】図3に示すように、反射板41,45の配
置位置は、これら反射板41,45によって反射し、送
受信アンテナ47,48に送信される送信信号の経路
と、送信アンテナ47,48から送受信アンテナ49に
送信される直接波の送信信号の経路とが空間的に分離さ
れるようにする。これは、反射板41,45からの反射
信号が遮蔽板50,51に照射され、予期しない送信信
号が散乱によって生起して送受信アンテナ49に送出さ
れないようにして所望の電波環境を確実に生成するよう
にするためである。
【0043】なお、図2に示した楕円体52,53の破
線は、楕円体52,53の断面形状を示し、図3に示し
た楕円体52,53の破線も、楕円体52,53の断面
形状を示している。また、反射板41〜46は、楕円体
52,53の任意の外縁に配置することが可能である
が、通常は、陸上移動通信を考慮してほぼ水平面上に配
置されることが多い。
【0044】また、図2および図3では、二つの楕円体
52,53を仮想的に設けているが、図1に対応させる
と、四つの楕円体を持たせる必要がある。すなわち、送
信アンテナの数に対応した数の楕円体を仮想的に設ける
必要がある。また、6つの反射板41〜46に限らず、
さらに楕円体52,53の外縁上に必要数のパスを生成
すべき反射板を増減することができることは言うまでも
ない。
【0045】さらに上述した反射板41〜46の反射面
が楕円体52,53の接面となるようにする調整は、た
とえばレーザ光等を用いて精度高く設定することができ
る。もちろん、単に送信アンテナ47,48から反射板
41〜46に光を照射して、反射光が送受信アンテナ4
9に指向されるように調整してもよい。
【0046】この実施の形態1によれば、電波暗室17
内にアンテナ数を増大させることなく、また擬似回線数
を増大させることなく、反射板を増設するという簡易な
構成によって、通信端末に対するパス数を増大させるこ
とができる。また、送信アンテナ47,48と送受信ア
ンテナ49との間に遮蔽板50,51を設けることによ
って送信アンテナ47からの直接波を遮蔽することがで
き、所望の電波環境を容易に生成することができる。
【0047】実施の形態2.つぎに、この発明の実施の
形態2について説明する。実施の形態1では、一つの送
信アンテナに対応する複数の反射板を同一楕円体の外縁
に配置して、送受信アンテナへの送信信号のパス数を複
数設定し、全てのパスが送信アンテナから反射板を介し
た送受信アンテナへの経路距離を同一にしていたが、こ
の実施の形態2では、さらに送信アンテナから反射板を
介した送受信アンテナへの経路距離を変化させ、一つの
アンテナからの送信信号に対して遅延時間、位相、受信
レベルを変えた複数のパスを生成するようにしている。
【0048】この実施の形態2の構成は、図1に示した
構成と同じであるが、上述したように反射板の設置位置
が実施の形態1と異なる。図4は、この発明の実施の形
態2である反射板の設置位置の一例を示す平面図であ
る。図4において、二つの楕円体65,66は、それぞ
れ共通の二つの焦点をもつが、大きさ(長軸の長さ)が
異なる。二つの焦点のうちの一つの焦点は、送信アンテ
ナ63が配置され、他の焦点には、送受信アンテナ64
が配置される。反射板61は、楕円体65の外縁に配置
され、反射板61の反射面は楕円体65の接面としてい
る。また、反射板62は、楕円体66の外縁に配置さ
れ、反射板62の反射面は楕円体66の接面としてい
る。従って、実施の形態1と同様に、送信アンテナ63
からの送信信号は反射板61,62で反射され、送受信
アンテナ64に差し向けられる。
【0049】ところで、楕円の性質の一つとして、楕円
の外縁上の点と二つの焦点とを結ぶ直線和は等しいの
で、この性質によって、反射板61を介した送信アンテ
ナ63と送受信アンテナ64との間の距離と、反射板6
2を介した送信アンテナ63と送受信アンテナ64との
間の距離とは異なることになる。従って、送信アンテナ
63から出力された送信信号は、反射板61を介した送
信信号と反射板62を介した送信信号とは、遅延時間、
位相、受信レベルが異なった送信信号として、異なる到
来方向あるいはほぼ同一の到来方向から送受信アンテナ
64に入射されることになる。
【0050】ここで、楕円の外縁上の点と二つの焦点と
を結んだ直線の長さの和は、楕円の長軸と等しくなる。
この結果、反射板61を介した送信信号の経路距離と反
射板62を介した送信信号の経路距離との差は、楕円体
65,66の各長軸の差と等しくなるので、容易に求め
ることができ、この経路距離の差は、送受信アンテナ6
4に到達した送信信号の遅延時間差、位相差、受信レベ
ル差に関連するので、これらを容易に求めることができ
る。換言すれば、楕円体の長軸の長さを異ならせ、この
各楕円体の外縁上に反射板をそれぞれ配置することによ
って、送信アンテナ63から出力される送信信号を各経
路、すなわち各パス毎に遅延時間、位相、受信レベルを
制御することができることになる。
【0051】この実施の形態2によれば、楕円体の二つ
の焦点が同一で長軸が異なる楕円体の外縁上にそれぞれ
反射板を設置することによって、反射するパス毎に、遅
延時間、位相、受信レベルを変化させることができ、結
果としてこれらのパス毎の遅延時間、位相、受信レベル
を擬似回線部2による制御とは別に制御することができ
る。
【0052】実施の形態3.つぎに、この発明の実施の
形態3について説明する。実施の形態1では同一の楕円
体の外縁上に複数の反射板を設けて複数のパスを設定
し、実施の形態2では、一つの送信アンテナに対応する
複数の反射板を、同一の焦点をもち、異なる長軸の楕円
体の外縁上に配置して、送受信アンテナへの送信信号の
パス数を複数設定するとともに、パス毎の遅延時間、位
相、受信レベルを異なるように設定するものであった
が、この実施の形態3では、パス毎の受信レベルを反射
板自体によって変化させるようにしている。
【0053】この実施の形態3の構成は、図1に示した
構成と同じであるが、上述したように反射面の反射率が
異なる反射板としているのが実施の形態1と異なる。図
5は、この発明の実施の形態3である反射板の設置位置
の一例を示す平面図である。図5において、楕円体75
の外縁には、反射率の異なる反射板71,72が設置さ
れる。具体的に、反射板71の反射率は100%であ
り、反射板72の反射率は50%である。楕円体の一つ
の焦点に配置された送信アンテナ73からの送信信号
は、反射板71,72を介して送受信アンテナ74に送
信される。
【0054】ここで、反射板71の反射率は100%で
あるので、送信アンテナ73から反射板71に到達した
信号レベルは維持されて送受信アンテナ74に反射する
が、反射板72の反射率は50%であるので、反射板7
2に到達した信号は半分の信号レベルに低下させられて
送受信アンテナ74に反射される。この結果、送受信ア
ンテナ74に到達する、反射板71を介した送信信号の
信号レベルと反射板72を介した送信信号の信号レベル
とは異なるものとなる。すなわち、図5においては同一
の楕円体の外縁上に反射板が設置されているので、受信
レベルのみを変化させたパスを送受信アンテナ74に送
信することができる。
【0055】なお、上述した実施の形態3では、実施の
形態1に対応させて同一の楕円体の外縁上に反射板を配
置した場合の例を挙げたが、実施の形態2に対応させて
異なる楕円体の外縁上に反射板を配置した場合にも適用
することができる。この場合、反射板を介した経路距離
のみではなく、さらに反射率の変化によって受信レベル
を特定のパスに対して設定することができる。
【0056】また、上述した反射率の変化は、反射板の
反射面を所望の周波数帯を所望の反射率に設定できる電
波吸収体で構成してもよいし、面積当たりの反射面積を
制限した反射面としてもよい。
【0057】この実施の形態3によれば、反射板の反射
率を変化させるのみで、同一の送信アンテナから送信さ
れた送信信号の信号レベルを変化させた複数のパスを生
成することができる。
【0058】実施の形態4.つぎに、この発明の実施の
形態4について説明する。実施の形態1〜3では同一あ
るいは異なる楕円体の外縁上に複数の反射板を設けて複
数のパスを設定し、あるいはさらにパス毎の遅延時間、
位相、受信レベル、あるいは送信信号の到来方向を変化
させるようにしているが、実施の形態4では、反射板を
時間的に連続して移動させて反射板を介したパスの遅延
時間、位相、受信レベル、および到来方向を動的に変化
させるようにしている。
【0059】この実施の形態4の構成は、図1に示した
構成における制御部40内に反射板22〜33の反射面
および移動を制御する反射板移動制御部91を有すると
ともに、電波暗室17内の各反射板22〜33は、電波
暗室内に設置された図示しない走行軸上を走行できる機
能を有し、反射板移動制御部91によって制御される
が、その他の構成は図1に示した構成と同じであり、同
一構成部分については同一符号を付している。
【0060】評価データ保持部40bには、図1に示し
た各パスの遅延時間、位相、減衰に関する情報の他にこ
れらの情報に対する時間的変化情報が含まれ、組み合わ
される。反射板移動制御部91は、この時間的変化情報
が含まれた情報をもとに、各反射板22〜33の反射面
および移動の制御を行う。
【0061】図7は、反射板の構成の一例を示す斜視図
である。図7において、反射板81は、送信信号を反射
する反射面81aと、反射面81aを支持する支持板8
1bとを有する。支持板81bは、回転軸82によって
走行台83に結合され、走行台83内に有する図示しな
い回転駆動機構による回転を回転軸82を介して伝達さ
れる。この回転軸82は反射板移動制御部91によって
回転制御され、この回転制御によって反射面81aは、
常に送信アンテナ18〜21からの送信信号を送受信ア
ンテナ38aに差し向けることができる。
【0062】また、走行台83は、電波暗室17内の走
行軸84上を走行する図示しない走行機構を有し、反射
板移動制御部91によって位置および速度の制御がなさ
れる。なお、回転軸82による反射面81aの左右方向
の回転のみならず、反射面81aの上下方向の回転を行
う回転軸を追加して3軸制御を行うようにしてもよい。
【0063】図8は、走行軸を楕円体85の外縁上に設
けた場合における反射板の移動とこれに伴うパスの変化
を示した平面図である。図8において、楕円体85の一
つの焦点には送信アンテナ87が設置され、他方の焦点
には送受信アンテナ88が設置される。反射板81は、
所定時間前の反射板を示し、反射板82は、所定時間後
の反射板を示している。すなわち、反射板81は、反射
板移動制御部91の制御のもとに反射板81を楕円体8
5の外縁上を移動させられるとともに、反射板81の反
射面の角度制御が行われ、所定時間後に反射板82の位
置に移動する。
【0064】反射板81の反射面の角度制御は、反射面
が楕円体85の接面となるように行われるので、送信ア
ンテナ87から送信された送信信号は、反射板81の移
動中であっても送受信アンテナ88に向けられる。この
結果、送受信アンテナ88が受信する送信アンテナ87
からの送信信号の到来方向は角度aから角度bに時間と
ともに変化する。これによって、パスの到来方向の時間
的連続変化を行わせることができる。特に、反射板81
が同一の楕円体85の外縁上を移動する場合には、経路
距離が変化しないので、到来方向のみを動的に変化させ
ることができる。
【0065】この実施の形態4では、反射板を時間的に
連続で移動させるようにして少なくとも送信信号の到来
方向を動的に変化させるようにしているので、一層実電
波環境に近い電波環境を生成することができ、短時間に
通信端末38の性能評価を十分に行うことができる。
【0066】なお、上述した実施の形態1〜4では、楕
円体の外縁上に反射板を配置するようにしているが、こ
れに限らず、所望の遅延時間、位相、受信レベル、到来
方向を有するパスを生成できるような位置に反射板を任
意に設置してもよい。たとえば、実施の形態4では、任
意の軌道をもつ走行軸を持たせ、この走行軸上を移動さ
せ、かつ反射面の角度制御を行うようにすることによっ
て任意の時間的連続変化をもったパスを生成することが
できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の反射板が、電波暗室内に設けられ、アンテナ
から送信された送信信号を反射して通信端末に差し向
け、送信信号内における通信端末への一つのパスをさら
に複数のパスとして生成するようにしているので、少な
いアンテナ数で通信端末への到来パス数を増大させるこ
とができるので、アンテナの数や擬似回線の数を増大さ
せずに簡易な構成によってパス数を増大することができ
るという効果を奏する。
【0068】つぎの発明によれば、複数の反射板は電波
暗室内での再配置を可能とし、この再配置によって送信
信号の遅延時間、位相、受信レベルをさらに再設定する
ことができるとともに、到来方向を再設定することがで
きるので、所望の電波環境を柔軟に再設定することがで
きるという効果を奏する。
【0069】つぎの発明によれば、制御手段は、複数の
反射板を移動させ、かつ各反射板の角度を変化させる制
御を行って、アンテナから当該反射板を介した通信端末
までの経路距離を時間的に変化させ、かつ反射された送
信信号を常に通信端末に差し向けられるように制御さ
れ、経路距離の時間的変化に伴う遅延時間、位相、受信
レベルを変化するとともに、到来方向が時間的に変化す
る送信信号を生成することができるので、通信端末の動
的な性能評価を行うことができるという効果を奏する。
【0070】つぎの発明によれば、前記通信端末は、1
以上の楕円体の二つの焦点のうちの一つの焦点位置に配
置され、1以上の前記アンテナは、前記1以上の楕円体
の二つの焦点のうちの他の焦点位置にそれぞれ配置さ
れ、前記複数の反射板は、前記1以上の楕円体の外縁上
に配置され、当該楕円体の接面を反射面とし、これによ
り、反射板が楕円体の外縁上を配置されている限りは、
アンテナから反射板を介した通信端末までの経路距離は
一定となり、到来方向のみを変えた複数のパスを生成す
ることができるので、簡易な構成によって、複数のパス
を確実かつ容易に生成することができるという効果を奏
する。
【0071】つぎの発明によれば、複数の反射板は、同
一の二つの焦点を共有し、当該楕円体の長軸の長さが異
なる楕円体の外縁上に配置され、当該楕円体の接面を反
射面とし、異なる楕円体の外縁上に配置された反射板で
反射される送信信号毎に異なる経路距離が設定されるこ
とになり、この設定された経路距離に対応した遅延時
間、位相、受信レベル、およびこれらの組み合わせをも
ったパスを生成することができるので、電波暗室内でさ
らに一つの送信信号から異なる遅延時間、位相、受信レ
ベルをもったパスをさらに生成することができるという
効果を奏する。
【0072】つぎの発明によれば、反射率の異なる反射
板によって送信信号の信号レベルを変化させて通信端末
に反射することによって、受信レベルの異なった複数の
パスを生成することができるので、簡易な構成によって
確実に受信レベルの異なる複数のパスを生成することが
できるという効果を奏する。
【0073】つぎの発明によれば、反射板は、通信端末
とアンテナとの間に配置され、通信端末によるアンテナ
からの送信信号の直接受信を妨げるようにしているの
で、アンテナからの送信信号の直接受信を必要としない
場合に簡易にこの直接の送信信号を受信しないようにす
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である無線通信端末
評価装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示した電波暗室内の反射板、送信アン
テナ、送受信アンテナ、遮蔽板の配置の一例を示す平面
図である。
【図3】 図2におけるA−A線断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2である無線通信端末
評価装置における電波暗室内の反射板、送信アンテナ、
送受信アンテナの配置の一例を示す平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3である無線通信端末
評価装置における反射板の反射率を変えた場合のパスの
状態を示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4である無線通信端末
評価装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態4における反射板の構
成を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態4における反射板の移
動に伴うパスの状態を示す平面図である。
【図9】 従来における無線通信端末評価装置の構成を
示すブロック図である。
【図10】 従来における無線通信端末評価装置の構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】 1 基地局部、2 擬似回線部、3 分配器、4〜7
遅延回路、8〜11位相器、12〜16 減衰器、17
電波暗室、18〜21 送信アンテナ、22〜33
反射板、34〜37 遮蔽板、38 通信端末、38a
送受信アンテナ、39 受信アンテナ、40 制御
部、40a 演算部、40b 評価データ保持部、40
c 設定部、91 反射板移動制御部、52,53,6
5,66,75 楕円体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G036 BA14 BA15 BA30 BB17 5K042 AA06 CA02 CA12 DA01 FA11 FA20 5K067 AA33 AA41 BB02 BB04 BB22 BB43 BB45 EE02 EE12 KK03 LL08 LL11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擬似基地局が生成した信号を複数のパス
    に分配し、これらのパス毎に所定の遅延量、移相量、減
    衰量を与えた送信信号を電波暗室内のアンテナから送信
    することによって電波暗室内に所望の電波環境を生成
    し、この電波環境内で前記送信信号を受信する通信端末
    の評価を行う無線通信端末評価装置において、 前記電波暗室内に前記アンテナから送信された送信信号
    を反射して前記通信端末に差し向ける複数の反射板を備
    え、前記複数の反射板は、前記送信信号内における前記
    通信端末への一つのパスをさらに複数のパスとして生成
    することを特徴とする無線通信端末評価装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の反射板は、前記電波暗室内で
    再配置が可能であることを特徴とする請求項1に記載の
    無線通信端末評価装置。
  3. 【請求項3】 前記電波暗室内で前記複数の反射板を移
    動させ、かつ各反射板の角度を変化させる駆動手段と、 前記駆動手段の連続制御を行う制御手段と、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の無線
    通信端末評価装置。
  4. 【請求項4】 前記通信端末は、1以上の楕円体の二つ
    の焦点のうちの一つの焦点位置に配置され、1以上の前
    記アンテナは、前記1以上の楕円体の二つの焦点のうち
    の他の焦点位置にそれぞれ配置され、前記複数の反射板
    は、前記1以上の楕円体の外縁上に配置され、当該楕円
    体の接面を反射面とすることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一つに記載の無線通信端末評価装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の反射板は、同一の二つの焦点
    を共有し、当該楕円体の長軸の長さが異なる楕円体の外
    縁上に配置され、当該楕円体の接面を反射面とすること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無線
    通信端末評価装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の反射板は、反射率の異なる反
    射板を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一
    つに記載の無線通信端末評価装置。
  7. 【請求項7】 前記通信端末が前記アンテナからの送信
    信号の直接受信を妨げる遮蔽板を前記電波暗室内にさら
    に備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つ
    に記載の無線通信端末評価装置。
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