JP2007085707A - 空気調和機の制御情報書換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 空気調和機3の制御情報3Aを書き換える制御情報書換装置1において、書換処理の際にマイコン20により実行される空気調和機側書換プログラムと、書換処理の際に利用される空気調和機3用の制御情報とをフラッシュメモリ21に格納した構成を有し、コネクタ14に接続されたコンピュータ4から制御情報が送信された場合に、この制御情報を受信してフラッシュメモリ21に格納する。
【選択図】 図2
Description
そこで、従来、空気調和機の制御情報を書き換える装置が提案されたが、空気調和機の仕様毎に異なる装置または装置部品を用いる必要があったため、空気調和機の仕様が多くなると対応が困難になるという問題の解決が求められていた。
この構成によれば、空気調和機の制御情報書換装置において、制御情報書換装置に固定的に設けられた不揮発性メモリに、書換処理手段によって実行される書換処理プログラムと、書き換えを行う制御情報とを格納し、さらに、接続部に接続される外部の装置から送信される制御情報を不揮発性メモリに格納するので、外部の装置から送信された制御情報を用いて空気調和機の制御情報を書き換えることができる。このため、空気調和機の制御情報を書き換える必要が生じた場合に、その都度、対象となる空気調和機の仕様に合わせた制御情報を不揮発性メモリに格納することが可能になるので、空気調和機の仕様毎に装置を用意しておく必要がなく、例えば1台の装置を用いて多種多様な空気調和機の制御情報の書き換えを行うことができる。これにより、様々な空気調和機の仕様に容易に対応することができる上、空気調和機の制御情報書換装置を無駄なく利用でき、さらに、作業者の負担が大幅に軽減される。さらにまた、外部の装置から最新の制御情報を送信すれば、不揮発性メモリに、最新の制御情報を格納しておくことができ、最新の制御情報に迅速に対応することができるという利点がある。
また、本発明において、前記空気調和機から電源の供給を受けて動作する構成としてもよい。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る制御情報書換装置1の構成を示す外観図である。この制御情報書換装置1は、空気調和機の制御情報書換装置として機能するものであり、空気調和機3(図2)に接続され、空気調和機3が有する制御情報の書き換えを行う。ここで、制御情報とは、空調装置3において圧縮機、ファン、弁の制御を行うための制御プログラム、及び、パラメータ等を含む。また、制御情報書換装置1により書き換える制御情報は固定的なものではなく、外部の装置としてのコンピュータ4(図2)から制御情報書換装置1に転送できるよう構成されている。
マイコン20は、制御情報取得処理を実行することで接続処理手段として機能し、制御情報書換処理を実行することで書換処理手段として機能する。
空気調和機側書換プログラム21Aは、後述する制御情報書換処理(図6)においてマイコン20により実行される書換処理プログラムであり、空気調和機3の制御情報3Aを書き換えるためのプログラムである。
ここで、制御情報3Aの書き換えとは、既に空調装置3に書き込まれている制御情報3Aを新しいものに更新する処理の他、制御情報3Aが書き込まれていない状態の空調装置3に対し、制御情報3Aを新たに書き込む処理を含む。
空気調和機用制御情報21Bは、制御情報書換処理において空気調和機3へ転送される制御情報であり、空気調和機3が有する圧縮機、熱交換機用ファン、各種弁等の駆動制御を行うための制御プログラム、及び、この制御プログラムに係るパラメータ等を含む。この空気調和機用制御情報21Bは、空気調和機3の機種名、型番、カスタマイズの有無等の仕様、空気調和機3が既に有する制御情報3Aのバージョンに適合したものであり、空気調和機3の機能向上・追加等の目的で、或いは、空気調和機3の仕様を特定の目的に基づいてカスタマイズするために作成・配布される制御情報である。空気調和機用制御情報21Bには、制御情報本体に加え、その制御情報を書き込むことが可能な空気調和機3の仕様に係る情報(空気調和機3の機種名、型番、カスタマイズの有無等、及び、書き換え前の制御情報3Aのバージョン)を含む。空気調和機用制御情報21Bは、後述する制御情報取得処理(図5)においてコンピュータ4から取得され、フラッシュメモリ21に格納される。
また、PC側通信制御プログラム21Cは、制御情報取得処理においてマイコン20により実行され、コンピュータ4から転送される制御情報を取得して、空気調和機用制御情報21Bとしてフラッシュメモリ21に格納するためのプログラムである。
なお、空気調和機側書換プログラム21A及びPC側通信制御プログラム21Cは、それぞれ、当該プログラムの実行時にマイコン20により参照されるデータを含んでいてもよい。
この制御情報取得処理は、図4に例示したように、制御情報を配布するサーバ6に、通信回線5を介してコンピュータ4が接続可能に構成された状態で実行される。
制御情報書換処理においては、まず、制御情報書換装置1のコネクタ14にコンピュータ4が接続され、コンピュータ4から制御情報書換装置1に対する電源供給が開始される(ステップS11)。ここで電源供給の開始に伴って制御情報書換装置1の電源がONになり、マイコン20がフラッシュメモリ21内のPC側通信制御プログラム21Cを読み出して、その実行を開始する(ステップS12)。
このステップS11及びS12において、制御情報書換装置1が有する表示画面12(図1)に、電源がONになったことやコンピュータ4に接続されたこと、或いは動作を開始したことを示す案内表示を行ってもよい。
このステップS13では、コンピュータ4からサーバ6に対して、次に述べる制御情報書換処理の対象となる空気調和機3の仕様に関する情報(機種名、型番、カスタマイズの有無等)、及び、空気調和機3が現在有する制御情報3Aのバージョン等の情報を送信し、この情報に適合する制御情報がコンピュータ4に送信されるようにしてもよい。
ここで、マイコン20によって表示画面12を制御し、ステップS14の実行中に、制御情報の転送中であることを示す案内表示を行わせてもよいし、ステップS14の実行後に、処理終了を示す案内表示を行わせてもよい。
ここで、制御情報書換装置1は、スイッチ11が操作されるまで待機し(ステップS22)、スイッチ11が操作されると、フラッシュメモリ21内の空気調和機側書換プログラム21Aを読み出して、実行を開始する(ステップS23)。
そして、制御情報書換装置1は、空気調和機3との間でコネクタ13を介して各種制御信号を送受信し、空気調和機3の仕様に関する情報及び制御情報3Aのバージョン等の情報を取得する(ステップS24)。
ここで、空気調和機用制御情報21Bを用いて制御情報3Aを書き換えてよい場合には(ステップS25;Yes)、制御情報書換装置1は空気調和機3に対して空気調和機用制御情報21Bを転送し、空気調和機3により、転送された空気調和機用制御情報21Bに基づいて制御情報3Aが更新される(ステップS26)。
また、ステップS24で取得した情報と、空気調和機用制御情報21Bの仕様とが適合せず、空気調和機用制御情報21Bを用いて制御情報3Aを書き換えできない場合(ステップS25;No)、制御情報書換装置1及び空気調和機3は制御情報3Aの更新を行わずに本処理を終了する。
また、制御情報書換装置1は空気調和機3及びコンピュータ4から電源の供給を受けて動作可能に構成されているので、制御情報書換装置1の電源を確保する労力が不要である。これにより、制御情報書換装置1を小型化することが可能となる上、作業者の負担を減らして作業効率を向上させることが可能となる。
また、空気調和機側書換プログラム21A、空気調和機用制御情報21B及びPC側通信制御プログラム21Cが、フラッシュメモリ21内において格納される具体的な形態については、例えば、フラッシュメモリ21にプログラム格納領域とデータ格納領域とを設け、空気調和機側書換プログラム21A及び空気調和機用制御情報21Bをプログラム格納領域に格納し、空気調和機用制御情報21Bをデータ格納領域に格納する構成としてもよいし、その他の構成にすることも可能である。
また、制御情報書換装置1は、空気調和機3またはコンピュータ4から供給される電源により動作するものに限らず、電池や充電池を用いた電源装置を内蔵した構成としてもよい。さらに、制御情報書換装置1が内蔵する電源装置から空気調和機3の制御回路に電源を供給する構成としてもよい。また、コンピュータ4は、デスクトップ型あるいはノート型のコンピュータのいずれであってもよく、PDA(Personal Digital Assistant)等の小型電子機器であってもよい。さらに、空気調和機3の詳細な仕様については任意であり、その他の細部構成等についても適宜変更可能であることは勿論である。
3 空気調和機
3A 制御情報
4 コンピュータ(外部の装置)
5 通信回線
6 サーバ
10 筐体
11 スイッチ
12 表示画面
13 コネクタ
14 コネクタ(接続部)
20 マイコン(書換処理手段、接続処理手段)
21 フラッシュメモリ(不揮発性メモリ)
21A 空気調和機側書換実行プログラム(書換処理プログラム)
21B 空気調和機用制御情報(制御情報)
21C PC側通信制御プログラム
22 操作部
23 表示部
24 空気調和機側インタフェース回路
25、27 電源回路
26 PC側インタフェース回路
Claims (3)
- 空気調和機に接続され、当該空気調和機の運転制御に用いられる制御情報を書き換える空気調和機の制御情報書換装置であって、
書換処理プログラムを実行することによって前記空気調和機の制御情報を書き換える書換処理手段と、
当該制御情報書換装置に固定的に設けられ、前記書換処理プログラムと、前記空気調和機に対し書き換えを行う制御情報とを格納する書き換え可能な不揮発性メモリと、
当該制御情報書換装置の外部の装置に接続される接続部と、
この接続部を介して前記外部の装置から送信される制御情報を前記不揮発性メモリに格納する接続処理手段と、
を備えることを特徴とする空気調和機の制御情報書換装置。 - 前記接続処理手段は、前記外部の装置から前記書換処理プログラムが送信された場合に、この書換処理プログラムを前記不揮発性メモリに格納することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の制御情報書換装置。
- 前記空気調和機から電源の供給を受けて動作することを特徴とする請求項1または2記載の空気調和機の制御情報書換装置。
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