JP2007083144A - 灰処理方法及びシステム - Google Patents

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範明 仙波
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昌夫 田熊
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良則 寺澤
Tsuneki Yamauchi
恒樹 山内
Nobuyuki Ukai
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Abstract

【課題】 飛灰及び主灰を効率的に無害化し、さらに再資源化に適した灰性状とすることができる灰処理方法及びシステムを提供する。
【解決手段】 廃棄物を焼却処理する焼却炉10から発生した飛灰33及び主灰36を処理する灰処理システムにおいて、焼却炉10の排ガスが導入されるボイラ20、減温塔21、除塵装置22を備えた排ガス処理系統と、飛灰36を洗浄する飛灰水洗装置24と、飛灰含有排水を脱水する脱水機25と、脱水ケーキ35を焼却炉10に投入する脱水ケーキ返送ラインとを備えた飛灰処理系統と、主灰36を粉砕する粉砕機29と、粉砕した主灰36を洗浄する主灰水洗装置30とを備えた主灰処理系統と、を有し、前記主灰水洗装置30から排出される排水39の少なくとも一部を前記飛灰水洗装置24に導入する構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般廃棄物或いは産業廃棄物を焼却処理した際に発生する飛灰及び主灰を含む灰の処理に関し、特に、灰に含有される塩類、重金属類、DXN類を低減し、処理後の灰をセメント、コンクリート製品等の原料として再利用に適した性状とする灰処理方法及びシステムに関する。
従来より、都市ごみや下水汚泥等の一般廃棄物又は各種工場から排出される産業廃棄物は、減容化及び無害化のために焼却により処理されている。一般に、焼却炉の炉底から排出される主灰や排ガスから捕集される飛灰の処理方法としては、埋め立て処理、溶融スラグ化、建築資材への再資源化などが挙げられる。特に近年では、これらの灰を人工骨材、植栽用土、路床材、路盤材、焼成タイルなどの製品に加工して有効利用することが求められている。焼却炉から排出される灰には、重金属類、DXN類、SOx、塩類等が含有されており、灰の用途に応じて、これらの物質を基準値以下まで低減する必要がある。重金属類、DXN類は人体や環境に有害な物質であるため、どのような処理を施す場合でも低減することが求められ、さらにSOx、塩類は灰を再利用するに際して低減することが要求される。
焼却炉から排出される灰の処理を扱った技術については、各種提案、実用化されている。
例えば、特許文献1(特許第3492191号公報)、特許文献2(特開2000−227214号公報)では、焼却炉から発生した飛灰を洗浄し、重金属類及び塩類を溶液側に移行させた後、脱水処理して焼却炉に戻してDXN類を熱分解する処理方法が開示されている。飛灰中の重金属類、塩類は水に溶出し易いため、水洗により除去し、溶出し難いDXN類は炉内へ再投入することにより熱分解して低減する。しかし、この方法では重金属類含有量の低減は不十分であり、また重金属類の溶出も土壌環境基準には至っていないのが実状である。塩類は水洗により低減可能であるが、灰を再資源化するためには、水洗のみでは不十分である。また、排ガス中和剤としてカルシウム系化合物を使用している場合、中和反応により生成したCaSOは難溶性であるため、飛灰水洗後の脱水ケーキに残留してしまう。そのため、炉内への再投入で加熱された際にSOxを発生し、排ガス中和剤の使用量が増加する。
灰の再利用に十分な程度まで塩類を低減することが困難な理由として、塩類が難溶性のフリーデル氏塩の形態で含有されることが挙げられる。フリーデル氏塩に含まれる塩素は水洗のみでは溶出せず、脱水後も固形分側に残留する。従って、水洗で除去できない難溶性塩類の対策として、特許文献3(特開平10−128304号公報)等に開示されている方法がある。これは、灰塵の洗浄懸濁液にCOを導入し、塩素イオンの溶出を促進するとともに、重金属類を固定化する方法である。しかし、反応が過度に進むと重金属類が再溶出するという問題がある。
また、特許文献4(特開2002−282650号公報)、特許文献5(特開2002−28443号公報)では、焼却炉からの排ガスにナトリウム系脱塩剤を投入して塩類と反応させ、反応生成物を含有する飛灰を捕集して水洗し、固形分を炉内へ再投入する方法が開示されている。
特許第3492191号公報 特開2000−227214号公報 特開平10−128304号公報 特開2002−282650号公報 特開2002−28443号公報
このように、焼却炉にて発生する主灰及び飛灰中には塩類、重金属類、及びDXN類等が含有されており、埋立て処理、或いは灰の再資源化のためにはこれらを低減することが課題とされていた。
埋立て処理をする場合には、重金属類及びDXN類等の有害物質のみを基準値以下まで低減することが求められるが、特に、再資源化に際してはそれ以上の厳しい基準が設けられていることが多い。例えば、灰をコンクリートとして再利用する場合には、重金属類及びDXN類の低減の他に、塩類濃度を1000ppm以下まで低減することが要求される。このように、灰を再利用する際の基準を十分に達成することは極めて困難であり、従来の灰処理技術では再資源化に適した方法はなかった。
従って、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、飛灰及び主灰を効率的に無害化し、さらに再資源化に適した灰性状とすることができる灰処理方法及びシステムを提供することを目的とする。また、排ガス中和剤の使用量抑制、及び排水の発生量の低減を図り、低コストで高効率化された灰処理方法及びシステムを提供することを目的とする。
そこで、本発明はかかる課題を解決するために、
廃棄物を焼却処理する焼却炉にて発生した飛灰及び主灰を処理する灰処理方法において、
前記飛灰を飛灰水洗装置で洗浄した後に脱水し、得られた脱水ケーキを前記焼却炉に投入する飛灰処理工程と、前記主灰を主灰水洗装置で洗浄する主灰処理工程と、を備えたことを特徴とする。
また、前記主灰処理工程にて、前記主灰から鉄、アルミ等の金属分の選別、該主灰の粉砕の少なくとも何れかを含む前処理を行った後に、該主灰を主灰水洗装置に導くようにしても良い。
本発明によれば、主灰を水洗することにより主灰中の塩類濃度を極めて低い値まで脱塩することができ、セメント、コンクリート等の再資源化に適した性状とすることができる。
また、飛灰を水洗することにより、飛灰中の塩類、重金属類、硫黄成分を液側に移行させることができる。飛灰中に残留するDXN類は、炉内に再投入され、高温の炉内を通過することによって熱分解により除去される。水洗後に残留する重金属類及び塩類も、炉内への再投入により揮散して排ガス側へ移行するため、主灰とともに排出される脱水ケーキ中の塩類、重金属類濃度は小さくなる。
さらに、飛灰を塊状の脱水ケーキとして炉内に投入するようにしたため、炉内で飛散し難く、安定した加熱が可能である。
また、前記主灰水洗装置から排出される排水の少なくとも一部を前記飛灰水洗装置に導入して、該排水で飛灰を洗浄することを特徴とする。
このように、主灰の洗浄に用いられた排水を飛灰の洗浄に再利用することにより、排水発生量を大幅に削減することができる。
一般的に、主灰中の塩類含有量は0.3〜2.0%であるのに対して、飛灰中の塩類含有量は7〜15%と高い。そこで、本発明では主灰水洗装置から飛灰水洗装置への排水の流れを形成させ、主灰水洗装置では、塩類が含まれない洗浄用水で主灰を洗浄することにより、主灰中の塩類濃度を極めて低い値まで脱塩し、セメント・コンクリート原料等の再利用に適した性状とする。一方、飛灰水洗装置では、主灰水洗後の排水を用いて飛灰を洗浄する構成であるが、飛灰は炉内に再投入するため塩類が多少残留しても問題とならず、高濃度の塩類を含有する飛灰を粗洗浄するようになっている。
また、前記脱水ケーキを、前記焼却炉の廃棄物投入ホッパとは別に設けた脱水ケーキ投入手段から炉内の燃焼領域に直接投入することを特徴とする。
脱水ケーキを廃棄物投入ホッパから炉内へ供給した場合、脱水ケーキが廃棄物層下部を通過すると炉下部から導入する燃焼用空気にて冷却され、十分な加熱がなされず、脱水ケーキ中に塩類、重金属類が残存する恐れがあるが、本発明によれば脱水ケーキを炉内の主燃焼域に直接投入する構成であるため、より効果的な塩類、重金属類の揮散が実現される。
また、前記焼却炉からの排ガスを除塵装置に導入して前記飛灰を捕集するようにした灰処理方法であって、前記除塵装置の上流側にて排ガスにナトリウム系中和剤を供給することを特徴とする。
このように、酸性ガス中和剤としてナトリウム系中和剤を使用することにより、難溶性のCaSOは生成せず、易溶性のNaSOが生成するため、これらは飛灰水洗装置にて液側に移行し、脱水ケーキに残留しない。これにより脱水ケーキ量が減り、炉内温度低下を和らげられるほか、加熱してもSOxを発生しないため、排ガス中和剤使用量の低減が可能である。
さらに、前記焼却炉からの排ガスを除塵装置に導入して前記飛灰を捕集するようにした灰処理方法であって、前記除塵装置の下流側の排ガスを少なくとも一部引き抜いて前記主灰水洗装置に導入し、該排ガスに含有されるCOと主灰を接触させた後に、再度排ガス処理系統に戻すことを特徴とする。
このように排ガスを主灰水洗装置へ吹き込むことで、重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制が期待できる。また、難溶性のCl化合物であるフリーデル氏塩の溶出が期待できる。溶出した難溶性塩類は、主灰水洗装置にて洗い流される。
尚、前記主灰水洗装置内の塩類濃度を測定し、該測定した値に基づき排ガスを導入することが好ましく、これにより反応が過度に進むことがなく、重金属類の再溶出を防止できる。このとき、主灰の水洗に用いた排水を飛灰の水洗に再利用することが好ましく、これにより排水中に溶解したCOにより飛灰に含まれるフリーデル氏塩の溶出も期待できる。
さらにまた、前記廃棄物を前記焼却炉にて焼却処理するとともに、他の廃棄物をメタン発酵装置でメタン発酵処理する方法であって、前記メタン発酵処理にて発生した消化ガスの少なくとも一部を前記主灰水洗装置に導入し、該消化ガスに含有されるCOと主灰を接触させることを特徴とする。
消化ガスに含有されるCOは30〜40%の高い濃度で存在し、これを有効利用することにより効果的な重金属類の固定化及び難溶性塩類の溶出が可能となる。また、消化ガスをアルカリ性の主灰水洗装置に導入することにより、消化ガスの脱硫も同時に行うことができる。
また、前記焼却炉からの排ガスを除塵装置に導入して前記飛灰を捕集するようにした灰処理方法であって、前記排ガスと前記主灰を固気接触させた後に、該主灰を前記主灰水洗装置にて洗浄することを特徴とする。
このように排ガス中のCOと主灰とを固気接触させることにより、重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制、及び難溶性塩類の溶出が期待できる。さらに、本発明では固気接触としているため、反応が過度に進むことがなく、重金属類の再溶出を防止できる。
また、排ガス中の酸性成分が、アルカリ性の主灰と接触することにより中和反応がおこり、除塵装置の上流側で供給する排ガス中和剤の使用量を低減することができる。
さらに、前記主灰水洗装置からの排水、前記飛灰水洗装置からの排水、及び前記飛灰の脱水により生じた排水のうち少なくとも何れかの一部を、前記除塵装置の上流側に設けられた減温塔に導入することを特徴とする。
これにより、排ガス中和剤の使用量を抑制できるとともに、系外へ排出する排水量を削減できる。
また、廃棄物を焼却処理する焼却炉から発生した飛灰及び主灰を処理する灰処理システムにおいて、
前記飛灰を洗浄する飛灰水洗装置と、該飛灰水洗装置からの飛灰含有排水を脱水する脱水機と、該脱水により得られた脱水ケーキを前記焼却炉に投入する脱水ケーキ返送ラインとを備えた飛灰処理系統と、
前記主灰を洗浄する主灰水洗装置とを備えた主灰処理系統と、を有することを特徴とする。
このとき、前記主灰処理系統が、前記主灰水洗装置の前段に、前記主灰を粉砕する粉砕機、前記主灰から鉄、アルミ等の金属分を選別除去する選別装置のうち少なくとも何れかを備えるようにしても良い。
また、前記主灰水洗装置から排出される排水の少なくとも一部を前記飛灰水洗装置に導入する排水再利用ラインを設けたことを特徴とする。
また、前記焼却炉の廃棄物投入ホッパとは別に、前記脱水ケーキ返送ラインからの脱水ケーキを炉内の燃焼領域に直接投入する脱水ケーキ投入手段を設けたことを特徴とする。
さらに、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記除塵装置の上流側に、前記排ガスにナトリウム系中和剤を供給する手段を設けたことを特徴とする。
また、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記除塵装置の下流側から少なくとも一部引き抜いた排ガスを前記主灰水洗装置に導入する手段を設け、該排ガスに含有されるCOと主灰を接触させた後に、該主灰水洗装置からの排ガスを前記ボイラと前記除塵装置の間に戻すことを特徴とする。
尚、飛灰は、ボイラ、減温塔、除塵装置から回収されるものとする。
また、前記廃棄物のうち、高カロリー廃棄物を前記焼却炉で焼却処理し、低カロリー廃棄物をメタン発酵装置でメタン発酵処理するシステムであって、
前記メタン発酵装置にて発生した消化ガスの少なくとも一部を前記主灰水洗装置に導入する手段を設け、該消化ガスに含有されるCOと主灰を接触させることを特徴とする。尚、前記高カロリー廃棄物とは、プラスチック等の低含水率の廃棄物で、前記低カロリー廃棄物とは、生ごみ等の高含水率の廃棄物である。
さらに、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記主灰水洗装置の上流側に、前記除塵装置の下流側から引き抜いた排ガスを導入して前記主灰と固気接触させる反応器を設け、該反応器からの排ガスを前記ボイラと前記除塵装置の間に戻すことを特徴とする。
さらにまた、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記除塵装置の上流側に、前記主灰水洗装置より上流側から導いた前記主灰を導入して前記排ガスを固気接触させる反応器を設け、該反応器から排出される主灰を前記主灰水洗装置に導入することを特徴とする。
また、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記主灰水洗装置からの排水、前記飛灰水洗装置からの排水、及び前記脱水機にて分離された排水のうち少なくとも何れかの一部を、前記減温塔に導入することを特徴とする。
また、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記飛灰水洗装置からの排水の少なくとも一部を膜分離する膜分離装置を設け、該膜分離により塩類を分離除去した排水を前記減温塔に導入することを特徴とする。このように、膜分離装置を設けることにより、塩類が系内で蓄積することを防止できる。
さらにまた、前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
前記飛灰水洗装置からの排水及び前記脱水機にて分離された排水のうち少なくとも何れかの一部にCOを供給して重曹の結晶を製造する手段を設け、該製造した重曹を排ガス中和剤として前記除塵装置の上流側に供給することを特徴とする。これにより、排水中に含まれるNa分が重曹の結晶として析出するため、排ガス中和剤として再利用可能になる。
以上記載のごとく本発明によれば、主灰を水洗するようにしたため、主灰に含有される塩類濃度を極めて小さくすることができ、灰の再資源化に適した性状とすることができる。
また、飛灰を炉内に再投入して系外へ排出しない構成としたため、処理が簡易化するとともに、水洗後の飛灰中に残存するDXN類が熱分解除去され、塩類、重金属類が揮散して排ガス側に移行する。
また、主灰の水洗に用いた排水を飛灰の水洗に再利用することによって、排水の発生量を大幅に抑制可能である。
さらに、脱水ケーキを炉内に直接投入する構成により、脱水ケーキの安定加熱が可能となり、より効果的な塩類、重金属類の揮散が実現される。
また、排ガス中和剤としてNa系中和剤を使用することにより、難溶性のCaSOが生成されず、硫黄成分が系内に蓄積しない。
さらに、排ガス中のCOを主灰と接触させることにより、難溶性塩類の溶出が期待できるとともに、重金属類の固定化が期待できる。
さらにまた、焼却炉に併設したメタン発酵装置からの消化ガスを主灰水洗装置に導入する構成により、高濃度のCOが主灰と接触し、難溶性塩類の溶出及び重金属類の固定化が効果的になされる。
また、系内にて発生した排水を減温塔から吹き込むことにより、排水量の低減及び中和剤使用量の抑制が図れ、低コスト化が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1に本実施例1に係る灰処理システムの全体構成図を示す。同図を参照して本実施例1に係るシステムの具体的構成及び全体フローを説明する。
まず、都市ごみ、汚泥、産業廃棄物等のごみ31は、ストーカ式焼却炉10にて焼却処理される。該ストーカ式焼却炉10は、ごみ投入ホッパ11と、該ごみ投入ホッパ11から投入されたごみ31を攪拌しながら炉内を移送させる火格子12と、該火格子12の下方から燃焼用空気(一次空気)15を導入する一次空気導入口13と、火格子上に形成された一次燃焼室16と、燃焼後の主灰36を排出する主灰排出口14と、前記一次燃焼室16の上方に形成され、二次空気17の導入によりガス中の未燃分を完全燃焼させる二次燃焼室18と、主灰排出口14より排出された主灰36を冷却する灰冷却装置27と、を備える。本実施例では、一例としてストーカ式焼却炉10につき記載したが、これに限定されるものではなく、流動床式焼却炉、回転キルン式焼却炉等、他の焼却炉であっても良い。
前記ストーカ式焼却炉10の後段にはボイラ20が配設されており、焼却炉10からの排ガスはボイラ20にて熱回収された後、減温塔21に導入される。該減温塔21では、冷却水の噴霧により排ガスの冷却が行われる。減温塔21にて冷却された排ガスは、除塵装置22に導入される。該除塵装置22には、バグフィルタ、サイクロン式集塵機、電気集塵機等が用いられるが、好適にはバグフィルタを用いる。このとき、除塵装置22の上流側の排ガス管路若しくは減温塔21にて排ガス中和剤32が噴霧される。中和剤32は、排ガス中のHCl、SOx等の酸性ガスを中和反応により除去する薬剤であり、例えば、消石灰(CaOH)、或いは苛性ソーダ(NaOH)や重曹(NaHCO)等のNa系中和剤などのアルカリ性の中和剤が、単独若しくは複数併用して使用される。前記除塵装置22にて飛灰33が除去された排ガスは、煙突23から系外へ排出される。また、除塵装置の後段に、触媒反応塔を設置することもある。
さらに本実施例の特徴的な構成として、前記ボイラ20、前記減温塔21、若しくは前記除塵装置22等にて回収された飛灰33を処理する飛灰処理系統と、前記ストーカ式焼却炉10の炉底から排出される主灰36を処理する主灰処理系統とを備えている。
飛灰処理系統は、前記回収された飛灰33を水洗する飛灰水洗装置24と、該水洗した飛灰を脱水する脱水機25と、を備え、さらに脱水機25にて生じた排水を処理する排水処理設備26を備えている。
前記飛灰水洗装置24は、水槽内に給水34された洗浄用水により飛灰33を水洗処理する装置である。このとき、必要に応じて撹拌手段を設け、撹拌しながら水洗すると良い。水洗時のL/S(液体/固体比)は、3〜7程度が好ましい。該飛灰水洗装置24は、バッチ式、連続式の何れの方式を用いることもできるが、本実施例ではバッチ式の水洗装置が好ましい。該バッチ式の水洗装置では、複数回洗浄を行うことでより効果的な洗浄が可能となり、低コストとなる。望ましくは、1回目の水洗ではL/Sを小さくし、2回目以降はL/Sを1回目と同等以上とする。これは、塩類の略100%が水に溶解するが、脱水ケーキの付着水に残るため、1回目で溶解させて脱水した後、2回目以降でこの付着水を除去することになるためである。複数回の洗浄は、一つの装置で行っても良いし、複数個の装置を直列に並べて用いてもよい。また、バッチ式の水洗装置の場合、複数の水洗用水槽を設けて交互に運転することが好ましい。
前記飛灰水洗装置24では、飛灰中に含有される重金属類と、水に溶出し易い塩類及び硫黄成分を同時に除去する。これにより重金属類、塩類は液側に移行し、脱水機25により固液分離されて排水に含有されて排水処理設備26に送給される。このとき、実験によれば飛灰中に含有されるClの約90〜100%、Pbの約20〜50%が液側に移行した。前記排水処理設備26は、主に重金属類を除去する装置からなり、例えばキレート処理、凝集沈殿処理、さらに高度水処理等が行われる。排水処理後の排水は放流される。
前記脱水機25にて、飛灰中のDXN類は水に難溶であるため、固形物側に残留する。
脱水機25により固液分離された固形物、即ち脱水ケーキ35は、焼却炉10のごみピット若しくはその後段の投入ホッパ11に導かれ、炉内へ再投入される。脱水ケーキ35は、炉内への再投入によりDXN類が熱分解して除去されるとともに、残留するPb等の重金属類、塩類が揮発して排ガス側に移行する。このとき、飛灰33は脱水機25にてケーキ状の塊である脱水ケーキ35として炉に返送されるため、炉内に再投入されても再飛散し難い。
一方、主灰処理系統は、焼却炉10から排出された主灰36から鉄、アルミニウムを選別する選別装置28と、主灰29を粉砕して細粒化する粉砕機29と、該粉砕した主灰を水洗する主灰水洗装置30と、を備えている。主灰36は飛灰33と異なり粒径が大きく、表面積が小さいため、2〜5mm程度に粉砕することが好適である。尚、選別装置28、粉砕機29は本実施例に記載した構成が最も好適であるが、これらは適宜設置するようにし、またその配置構成は特に限定されない。
前記主灰水洗装置30は、上記した飛灰水洗装置24と略同様の構成を有する。さらに本実施例では、該主灰水洗装置30へ給水37され水洗に使用された排水39は、前記飛灰水洗装置24に導入して、飛灰33の水洗に再利用する。このとき、該排水39の少なくとも一部を再利用するが、好ましくは全量を再利用にまわすと良い。尚、前記主灰水洗装置30から排出される排水39は、飛灰水洗装置24に送給せずに、排水処理設備26にて処理して系外へ排出するようにしても良い。
このように、主灰水洗装置30にて主灰36を水洗することにより、主灰中の塩類濃度が極めて低い値まで低減し、セメント・コンクリート製品等土木資材への原料化38に適した性状とすることができる。
また、主灰水洗装置30にて主灰36の水洗に用いられた排水39を飛灰水洗装置24に送給して再利用することにより、排水発生量を大幅に削減することができる。
一般的に、主灰36中の塩類含有量は0.3〜2.0%であるのに対して、飛灰33中の塩類含有量は7〜15%と高い。そこで、主灰水洗装置30では、塩類が含まれない洗浄用水で主灰36を洗浄することにより、主灰36の塩類除去率を極めて高くすることができ、セメント・コンクリート原料等の再資源化に適した性状とすることができる。一方、飛灰水洗装置24では、主灰水洗後の排水を用いて飛灰33を洗浄する構成であるが、飛灰33は炉内に再投入するため塩類が多少残留しても問題とならず、高濃度の塩類を含有する飛灰33を粗洗浄するようになっている。
また、脱水ケーキ35として炉内に再投入される飛灰は、高温の炉内を通過することによりDXN類が熱分解して除去され、重金属類及び塩類が揮散して排ガス側へ移行するため、主灰36とともに排出される脱水ケーキ35中の塩類、重金属類濃度は小さくなる。
図2に本実施例2に係る灰処理システムの全体構成図を示す。以下図2〜図11に示した実施例2〜実施例9において、実施例1と同様の構成についてはその詳細な説明を省略する。
図2において、実施例1と異なる構成は、飛灰33を水洗、脱水して生成された脱水ケーキ35を焼却炉10へ再投入する際に、ごみ投入ホッパ11とは異なる位置に設けられた脱水ケーキ投入装置40より脱水ケーキ35を炉内へ投入する構成にある。
前記脱水ケーキ投入装置40の一例を図3に示す。同図に示すように、炉壁に設けられた脱水ケーキ投入装置40は、逐次供給される脱水ケーキ35を回転羽根40aによりごみ層部で燃焼が活発な領域へ飛ばすようになっている。回転羽根40aは、脱水ケーキ35の散布方向と範囲、繰り出し量を調整可能な構成を有する。脱水ケーキ中のCl、Pbは1100℃まで加熱されると90%以上揮散するため、本実施例のように脱水ケーキ35を炉内の燃焼領域に直接投入することで、より効果的な塩類、重金属類の揮散が実現される。
図4に本実施例3に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例3は、実施例1の構成に加えて、焼却炉10から排出される排ガスに使用する排ガス中和剤として、Na系中和剤32aを用いる構成を備えている。該Na系中和剤32aは除塵装置22の上流側、好ましくは減温塔21と除塵装置22の間で供給する。
Na系中和剤32aとしては、重曹(NaHCO)、苛性ソーダ(NaOH)等が挙げられ、これらが単独若しくは複数併用して使用される。このとき、重曹単独の使用は高価であるため、苛性ソーダと重曹の併用が好ましい。また、Na系中和剤32aの供給方法としては、消石灰スラリーの減温塔21への供給と重曹の除塵装置22前への供給、重曹単独の除塵装置22前への供給、苛性ソーダの減温塔21への供給と重曹の除塵装置22前への供給、等が挙げられる。
焼却炉10からの排ガスは、減温塔21にて減温された後にNa系中和剤32aを供給され、排ガス中の酸性成分が中和された後に除塵装置22にて飛灰33が捕集される。
本実施例のごとく、排ガス中和剤としてNa系中和剤32aを使用することにより、難溶性のCaSOは生成せず、易溶性のNaSOが生成するため、これらは飛灰水洗装置24にて液側に移行し、脱水ケーキ35に残留しない。これにより、脱水ケーキ量が減り炉内温度低下を和らげられるほか、加熱してもSOxを発生しないため、中和剤使用量の低減が可能である。
図5に本実施例4に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例4の特徴的構成は、主灰水洗装置30へ二酸化炭素(CO)を供給する構成である。COは外部から供給するようにしても良いし、図示されるように排ガス45を導いて供給するようにしても良い。排ガスを利用する場合、除塵装置22の後段(※1)より一部引き抜き、主灰水洗装置30に供給する。このとき、主灰水洗装置30に設けられ、装置内の塩類濃度を測定するセンサ44と、排ガス45を主灰水洗装置30に導入する排ガス導入ライン上に設けられ、該排ガス45を主灰水洗装置30に導くブロワ42と、排ガス量を調整するダンパ43と、を備えることが好ましい。前記センサ44は、例えばpH測定センサ、電気伝導率測定センサ等が挙げられる。この構成を用いて、主灰水洗装置30内の洗浄用水の塩類濃度に基づきダンパ43を開閉制御し、該装置30内への排ガス供給量を調整する。
一般に、焼却炉10からの排ガス45中の二酸化炭素濃度は10%程度であり、該排ガス45を主灰水洗装置30に吹き込むことで重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制が期待できる。また難溶性のCl化合物であるフリーデル氏塩の溶出が期待できる(下記反応式(1)参照)。
3CaO・Al・CaCl・10HO+3CO
→3CaCO+2Al+CaCl+7HO ・・・(1)
主灰水洗装置30を通過させた排ガス48は、主灰からの微粒子を同伴する場合があるため、除塵装置22の上流側へ戻す。微粒子が少ない場合には、除塵装置22の下流に戻してもよい。
このように、本実施例によれば、排ガス中のCOを利用して重金属類を固定化するとともに難溶性塩類の溶出を促進することが可能となる。また、主灰水洗装置30内の塩類濃度に基づき排ガス供給量を調整することにより、過剰に反応が進んで重金属類が再溶出することを防止できる。
図6に本実施例5に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例5の特徴的構成は、メタン発酵装置50を併設したシステムであって、該メタン発酵装置50にて発生した消化ガス51を主灰水洗装置30に供給し、該消化ガス51中に含まれるCOを利用して重金属類の炭酸塩化及びフリーデル氏塩の溶出を行う構成となっている。
本実施例では、プラスチック等の低含水率の高カロリーごみ31aと、生ごみ等の高含水率の低カロリーごみ31bとに種別し、これらを別の処理系統にて処理するようにしている。高カロリーごみ31aは焼却炉10にて焼却処理し、低カロリーごみ31bはメタン発酵装置50にてメタン発酵処理する。
一般にメタン発酵装置50にて発生した消化ガス51の成分は、その大部分がメタンガスであり、その他に20〜50%程度のCOを含む。従って、この消化ガス51を、主灰水洗装置30に供給する給水37に吹き込むか、若しくは主灰水洗装置30に吹き込むことによって、実施例4と同様に重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制が期待できるとともに、難溶性のフリーデル氏塩の溶出が期待できる。本実施例では高濃度のCOを含むガスを使用するため、高効率での重金属類の固定化及び脱塩が図れる。
一方、主灰水洗装置30を通過した消化ガス52は、COが低減されるとともに、ガス中に含まれる硫黄成分が水洗により除去されるため、消化ガスを精製する際の脱硫装置の小型化若しくは不要化が可能となる。該消化ガス52は、ガスホルダ53に貯蓄され、焼却炉10の燃料等として利用できる。
図7に本実施例6に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例6は、実施例1の構成に加えて、主灰水洗装置30の前段に、主灰36と排ガス45を固気接触させる反応器47を設けた構成となっている。
前記反応器47には、焼却炉10から排出される主灰36を、必要に応じて選別装置28、粉砕機29に通した後に供給し、該主灰36と排ガス45を接触させる。
前記反応器47の具体的構成の一例を、図9(a)、(b)に示す。主灰36を充填した反応器47に、該灰の充填部を通過するように排ガス45を供給して固気接触させる。本実施例では図9(a)に示した縦型反応器または(b)横置型反応器の何れの構成を採ることも可能である。
前記排ガス45は、除塵装置22の後段(※1)から引き抜き、反応器47を通過させた後に除塵装置22より上流側に戻す。
主灰36と排ガス45の接触より、排ガス中のCOと反応して主灰36中の重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制が期待できるとともに、難溶性のフリーデル氏塩の溶出が期待できる。
図8に本実施例7に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例6は、実施例1の構成に加えて、ボイラ20、減温塔21、除塵装置22からなる排ガス処理系統に、主灰36と排ガスを固気接触させる反応器49を設けた構成となっている。焼却炉10から排出された主灰36を、必要に応じて選別装置28、粉砕機29を通過させた後に、前記反応器49に導入して排ガスと接触させる。これにより、実施例6と同様に、主灰36と排ガスの接触により、排ガス中のCOと主灰が反応して主灰36中の重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制が期待できるとともに、難溶性のフリーデル氏塩の溶出が期待できる。一方、アルカリ性の主灰36と接触することにより、排ガスの酸性成分が中和され、除塵装置22上流側で供給する中和剤32の使用量を低減することが可能となる。
反応器49の構成は、図9(a)の縦型反応器または(b)横置型反応器の何れの構成を採ることも可能である。該反応器49には、少なくとも一部の排ガスを導入すればよいが、排ガス中の酸性成分の中和を考慮した場合、全量を通過させて主灰36と接触させることが好ましい。また、主灰36が湿灰である場合、その水分が酸性ガスを吸収するため、排ガスの酸性成分の中和が促進される。
前記反応器49の設置箇所は、ボイラ20の下流側で且つ除塵装置22の上流側とする。これは、主灰36との接触により排ガス中に煤塵が混入する恐れがあるためである。さらに、該反応器49をボイラ20と減温塔21の間に設置する場合、高温下での固気接触となるため、フリーデル氏塩の溶出が促進される利点がある。一方、該反応器49を減温塔21と除塵装置22の間に設置する場合、排ガス温度が減温塔21の上流側より低いため、酸性ガスの中和反応が促進し、中和剤32の使用量を低減できる利点がある。従って、ボイラ20の運転条件、性能等の諸条件、排ガス性状、中和剤の種類及び供給量などを鑑みて適宜設置箇所を選定すると良い。
反応器49を通過した主灰36’は、実施例1と同様に、主灰水洗装置30に導入して溶出した塩類、重金属類30を水洗する。
このように、主灰36と排ガスとを接触させることにより、排ガス中のCOと反応して主灰36中の重金属類の炭酸塩化による溶出量抑制が期待できるとともに、難溶性のフリーデル氏塩の溶出が期待できる。
一方、排ガス側ではアルカリ性の主灰36との接触により、排ガスの酸性成分が中和され、除塵装置22上流側で供給する中和剤32の供給量を低減することが可能となる。排ガスと固気接触させた主灰36’は主灰水洗装置30に導入して水洗し、溶出した塩類を除去する。
主灰36の水溶液はアルカリ性であり、そのままだと重金属類が溶出しやすく、一方、排ガスは酸性である。そこで、本実施例のように、主灰36を排ガスに曝すことで、主灰36の中性化及び炭酸塩化による重金属類溶出抑制を図る一方、排ガスの中和による中和剤使用量抑制を実現できる。また、中性化した主灰36を水洗することで塩類を除去し、再利用に適した状態とすることができる。
尚、実施例4〜実施例7に記載した形態は、何れも排ガス若しくは消化ガスに含有されるCOを利用する構成であるが、これらの実施例において外部から供給したCOを併用するようにしても良い。
図10に本実施例8に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例8は、実施例1の構成に加えて、システム内にて発生した排水(※2)を循環利用する構成が設けられている。これは、主灰水洗装置30からの排水、飛灰水洗装置24からの排水(スラリー)、脱水機25からの排水のうち少なくとも何れかの排水の一部または全量を、減温塔21に供給する。これらの排水は主灰36若しくは飛灰33の洗浄に用いられた排水であるため、何れもアルカリ性を示し、減温塔21から吹き込むことで排ガス中の酸性成分を中和し、中和剤32aの使用量を抑制できるとともに、排水量を削減できる。
このとき、飛灰水洗装置24からの排水は、高濃度の塩類を含む飛灰33を洗浄後の排水であるため、これを循環利用すると系内に塩類が蓄積する恐れがある。この排水を減温塔21に使用すると、冷却水噴霧ノズルが閉塞するなどの不具合が発生することがある。従って、本実施例では飛灰水洗装置24からの排水を膜分離する膜分離装置55を設け、該膜分離装置55にて塩類を除去した排水を減温塔21に吹き込むことが好ましい。該膜分離装置55で用いられる膜は、RO膜(逆浸透膜)、MF膜(精密ろ過膜)が好適であり、何れも塩類を除去した排水を減温塔21に導入する。尚、膜分離装置55にて塩類を除去した排水は、他のプラント用水としても用いることができ、特にRO膜により得られた排水は機器洗浄等にも用いることができる。
図11に本実施例9に係る灰処理システムの全体構成図を示す。本実施例9は、実施例1の構成に加えて、飛灰水洗装置24からの排水(スラリー)、または脱水機25にて分離された脱水分離液にCO56を吹き込み、溶解しているNaOH、NaCOを重曹の結晶として回収し、除塵装置22より上流側に供給する構成が設けられている。本実施例では、排ガス処理系統にて供給する中和剤は、Na系中和剤32aとする。
これは、飛灰水洗装置24からの排水、脱水分離液にCOを吹き込むと、溶解しているNa分が重曹の結晶として析出するため、排ガス中和剤として再利用可能となり、回収した重曹を除塵装置22の上流側に供給することにより、中和剤32aの使用量を低減することが可能となるものである。
本発明は、廃棄物の焼却処理により発生する主灰及び飛灰を夫々別の処理系統で無害化する技術であり、飛灰を系外に排出せず、主灰を建築、建設資材等の再資源化に適した性状とすることができるため、灰の埋立て処理のほかに、灰の再資源化システムに好適に用いられる。
本発明の実施例1に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 本発明の実施例2に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 図2の脱水ケーキ投入装置を示す概略図である。 本発明の実施例3に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 本発明の実施例4に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 本発明の実施例5に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 本発明の実施例6に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 本発明の実施例7に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 反応器を模式的に示す図で、(a)は縦型反応器を示す側断面図、(b)は横置型反応器を示す側断面図である。 本発明の実施例8に係る灰処理システムを示す全体構成図である。 本発明の実施例9に係る灰処理システムを示す全体構成図である。
符号の説明
10 ストーカ式焼却炉
11 ごみ投入ホッパ
20 ボイラ
21 減温塔
22 除塵装置
24 飛灰水洗装置
25 脱水機
28 選別装置
29 粉砕機
30 主灰水洗装置
32 中和剤
32a Na系中和剤
33 飛灰
35 脱水ケーキ
36 主灰
40 脱水ケーキ投入装置
47、49 反応器
50 メタン発酵装置
51 消化ガス
55 膜分離装置

Claims (21)

  1. 廃棄物を焼却処理する焼却炉にて発生した飛灰及び主灰を処理する灰処理方法において、
    前記飛灰を飛灰水洗装置で洗浄した後に脱水し、得られた脱水ケーキを前記焼却炉に投入する飛灰処理工程と、前記主灰を主灰水洗装置で洗浄する主灰処理工程と、を備えたことを特徴とする灰処理方法。
  2. 前記主灰処理工程が、前記主灰から鉄、アルミ等の金属分の選別、該主灰の粉砕の少なくとも何れかを含む前処理を行った後に、該主灰を主灰水洗装置に導くことを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  3. 前記主灰水洗装置から排出される排水の少なくとも一部を前記飛灰水洗装置に導入して、該排水で飛灰を洗浄することを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  4. 前記脱水ケーキを、前記焼却炉の廃棄物投入ホッパとは別に設けた脱水ケーキ投入手段から炉内の燃焼領域に直接投入することを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  5. 前記焼却炉からの排ガスを除塵装置に導入して前記飛灰を捕集するようにした灰処理方法であって、前記除塵装置の上流側にて排ガスにナトリウム系中和剤を供給することを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  6. 前記焼却炉からの排ガスを除塵装置に導入して前記飛灰を捕集するようにした灰処理方法であって、前記除塵装置の下流側の排ガスを少なくとも一部引き抜いて前記主灰水洗装置に導入し、該排ガスに含有されるCOと主灰を接触させた後に、再度排ガス処理系統に戻すことを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  7. 前記廃棄物を前記焼却炉にて焼却処理するとともに、他の廃棄物をメタン発酵装置でメタン発酵処理する方法であって、前記メタン発酵処理にて発生した消化ガスの少なくとも一部を前記主灰水洗装置に導入し、該消化ガスに含有されるCOと主灰を接触させることを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  8. 前記焼却炉からの排ガスを除塵装置に導入して前記飛灰を捕集するようにした灰処理方法であって、前記排ガスと前記主灰を固気接触させた後に、該主灰を前記主灰水洗装置にて洗浄することを特徴とする請求項1記載の灰処理方法。
  9. 前記主灰水洗装置からの排水、前記飛灰水洗装置からの排水、及び前記飛灰の脱水により生じた排水のうち少なくとも何れかの一部を、前記除塵装置の上流側に設けられた減温塔に導入することを特徴とする請求項1記載の灰の処理方法。
  10. 廃棄物を焼却処理する焼却炉から発生した飛灰及び主灰を処理する灰処理システムにおいて、
    前記飛灰を洗浄する飛灰水洗装置と、該飛灰水洗装置からの飛灰含有排水を脱水する脱水機と、該脱水により得られた脱水ケーキを前記焼却炉に投入する脱水ケーキ返送ラインとを備えた飛灰処理系統と、
    前記主灰を洗浄する主灰水洗装置とを備えた主灰処理系統と、を有することを特徴とする灰処理システム。
  11. 前記主灰処理系統が、前記主灰水洗装置の前段に、前記主灰を粉砕する粉砕機、前記主灰から鉄、アルミ等の金属分を選別する選別装置のうち少なくとも何れかを備えることを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  12. 前記主灰水洗装置から排出される排水の少なくとも一部を前記飛灰水洗装置に導入する排水再利用ラインを設けたことを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  13. 前記焼却炉の廃棄物投入ホッパとは別に、前記脱水ケーキ返送ラインからの脱水ケーキを炉内の燃焼領域に直接投入する脱水ケーキ投入手段を設けたことを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  14. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記除塵装置の上流側に、前記排ガスにナトリウム系中和剤を供給する手段を設けたことを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  15. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記除塵装置の下流側から少なくとも一部引き抜いた排ガスを前記主灰水洗装置に導入する手段を設け、該排ガスに含有されるCOと主灰を接触させた後に、該主灰水洗装置からの排ガスを前記ボイラと前記除塵装置の間に戻すことを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  16. 前記廃棄物のうち、高カロリー廃棄物を前記焼却炉で焼却処理し、低カロリー廃棄物をメタン発酵装置でメタン発酵処理するシステムであって、
    前記メタン発酵装置にて発生した消化ガスの少なくとも一部を前記主灰水洗装置に導入する手段を設け、該消化ガスに含有されるCOと主灰を接触させることを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  17. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記主灰水洗装置の上流側に、前記除塵装置の下流側から引き抜いた排ガスを導入して前記主灰と固気接触させる反応器を設け、該反応器からの排ガスを前記ボイラと前記除塵装置の間に戻すことを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  18. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記除塵装置の上流側に、前記主灰水洗装置より上流側から導いた前記主灰を導入して前記排ガスと固気接触させる反応器を設け、該反応器から排出される主灰を前記主灰水洗装置に導入することを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  19. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記主灰水洗装置からの排水、前記飛灰水洗装置からの排水、及び前記脱水機にて分離された排水のうち少なくとも何れかの一部を、前記減温塔に導入することを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  20. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記飛灰水洗装置からの排水の少なくとも一部を膜分離する膜分離装置を設け、該膜分離により塩類を分離除去した排水を前記減温塔に導入することを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
  21. 前記焼却炉の排ガスから熱回収するボイラと、該熱回収後の排ガスを減温する減温塔と、該減温した排ガスから飛灰を捕集する除塵装置と、を備え、
    前記飛灰水洗装置からの排水及び前記脱水機にて分離された排水のうち少なくとも何れかの一部にCOを供給して重曹の結晶を製造する手段を設け、該製造した重曹を排ガス中和剤として前記除塵装置の上流側に供給することを特徴とする請求項10記載の灰処理システム。
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