JP2007082002A - 分周回路、クロック生成回路、およびそれを搭載した電子機器 - Google Patents

分周回路、クロック生成回路、およびそれを搭載した電子機器 Download PDF

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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】 水晶振動子などの発振周波数を、小数部を含む数値で分周したい。
【解決手段】 小数部を含む複数ビットのデジタルデータで規定された分周比のうち、プログラマブルカウンタ14には整数部のビットデータが設定され、プログラマブルカウンタ14は、設定されたビットデータを、入力されるクロックに対応してカウントダウンする。積算回路16は、小数部のビットデータを、プログラマブルカウンタ14へのロードサイクルに応じて積算していく。参照レジスタ20は、参照値として1を保持する。積算回路16は、小数部のビット数に対応した積算レジスタ17を含み、小数部のビットデータの積算値が積算レジスタ17をオーバーフローしたとき、参照レジスタ20の参照値を一時的に0に設定する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PLL(Phase Locked Loop)などに使用される分周回路、クロック生成回路、およびそれを搭載した電子機器に関する。
マイコンなどによる周波数制御には、PLL機構を備える発振器が広く利用されている。高周波数の電圧制御発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator)を使ったPLLでは、分周器のカウント速度が間に合わないため、プリスケーラと呼ばれる固定の分周器を入れたり、パルススワロ方式を採用することがある。パルススワロ方式は、例えば特許文献1に開示されいる。パルススワロ方式を採用したPLLは、2種類の分周比を切り替え可能なデュアルモジュラスプリスケーラと、プログラマブル分周器を備え、電圧制御発振器の出力をNまたは(N+1)で分周する。
特開2002−076884号公報
上述したように、電圧制御発振器の出力を分周する分周器の分周比(桁数)を大きくすると、安定して分周可能な上限周波数を高くするのは難しい。
分周比(桁数)を小さくすれば、高速な分周器が作りやすいが、その代わり基準周波数を高くする必要があり、PLLがロック可能なステップ周波数間隔が拡大し、細かな周波数を設定することが難しい。
この点、DDS(Direct Digital Synthesizer)を使用すれば、小数部を含む数値の波形合成を行うことができる。しかしながら、DDSは、大きな加算器を高い周波数で動作させる必要があり、消費電力も大きくなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構成で、入力されるクロックを小数部を含む数値で分周することができる分周回路、クロック生成回路、およびそれを搭載した電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の分周回路は、小数部を含む複数ビットのデジタルデータで規定された分周比のうち、整数部のビットデータを利用して分周するカウンタと、小数部のビットデータを、カウンタへのロードサイクルに応じて積算していく積算回路と、を備える。積算回路は、小数値の積算値が1以上になったとき、分周比に1を加える。
この態様によると、簡素な構成で、入力されるクロックを小数部を含む数値で分周することができる。また、小数部の値が切り捨てられることなく、分周比に反映させることができる。
本発明の別の態様もまた、分周回路である。この分周回路は、小数部を含む複数ビットのデジタルデータで規定された分周比のうち、整数部のビットデータが設定され、そのビットデータを、入力されるクロックに対応してカウントダウンするカウンタと、小数部のビットデータを、カウンタへのロードサイクルに応じて積算していく積算回路と、参照値として1を保持する参照レジスタと、カウンタの値と参照レジスタの値とを比較し、一致したときアクティブ信号を出力する比較回路と、を備える。積算回路は、小数部のビット数に対応した積算レジスタを含み、小数部のビットデータの積算値が積算レジスタをオーバーフローしたとき、参照レジスタの参照値を一時的に0に設定する。
この態様によると、簡素な構成で、入力されるクロックを小数部を含む数値で分周することができる。また、小数部の値が切り捨てられることなく、分周比に反映させることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、クロック生成回路である。このクロック生成回路は、所定の基準クロックと、本クロック生成回路の出力を起点とする帰還クロックとを比較し、それらの誤差を打ち消すための制御信号を出力する位相比較器と、制御信号に応じた発振周波数でクロックを出力する電圧制御発振器と、電圧制御発振器の出力クロックを分周し、分周したクロックを帰還クロックとして位相比較器に入力する上述したいずれかの態様の分周回路と、を備える。
この態様によると、小数部を含む数値で分周することが可能なため、出力クロックの周波数を柔軟に設定することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、クロック生成回路である。このクロック生成回路は、所与のクロックを分周し、基準クロックを生成する上述したいずれかの態様の分周回路と、基準クロックと、本クロック生成回路の出力を起点とする帰還クロックとを比較し、それらの誤差を打ち消すための制御信号を出力する位相比較器と、制御信号に応じた発振周波数でクロックを出力する電圧制御発振器と、電圧制御発振器の出力クロックを分周し、分周したクロックを帰還クロックとして位相比較器に入力する上述したいずれかの態様の分周回路と、を備える。
この態様によると、小数部を含む数値で分周することが可能なため、出力クロックの周波数を柔軟に設定することができる。基準クロックの周波数を容易に高くすることができるため、位相比較器の出力応答周波数を上げることができる。
位相比較器の出力する制御信号に含まれるノイズ成分を低減し、電圧制御発振器に出力するループフィルタをさらに備えてもよい。基準周波数を高くできたことで、位相比較器出力の制御信号には基準周波数を高くする前に比べ、低い周波数成分が除去されており、ループ・フィルタはローコストな簡素な構成であっても、高いフィルタ効果が得られる。
本発明のさらに別の態様は、電子機器である。この電子機器は、クロック生成回路と、クロック生成回路により生成したクロックを利用して、所定のデータを再生する再生回路と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、簡素な構成で、入力されるクロックを小数部を含む数値で分周することができる。
まず、本発明の実施形態における分周回路の詳細を説明する前に、当該分周回路が適用されるPLL機構を持つクロック生成回路100について説明する。図1は、本発明の実施形態における分周回路が用いられるクロック生成回路100の構成を示す図である。本クロック生成回路100は、基準発振器105、第1分周回路110、位相比較器120、ループフィルタ130、電圧制御発振器140および第2分周回路150を備える。少なくとも第1分周回路110、位相比較器120および第2分周回路150は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。
基準発振器105には水晶発振器などが用いられ、本クロック生成回路100の出力するクロックの元となるクロックを生成する。第1分周回路110は、基準発振器105から入力されるクロックを所定の第1分周比N1を利用して、位相比較器120に供給すべき基準クロックを生成する。第1分周回路110の詳細な構成は後述する。
位相比較器120は、第1分周回路110から入力される基準クロックの周波数と、後述する第2分周回路150から入力される帰還クロックの周波数とを比較し、それらの差分を打ち消すための制御電圧を出力する。ループフィルタ130は、位相比較器120の出力した制御電圧に含まれる高周波成分や雑音を取り除く。また、ループフィルタ130は、その時定数などによりPLLの応答性を決定する。ループフィルタ130には、ローパスフィルタを使用することができる。ローパスフィルタは、抵抗と容量で構成されるパッシブフィルタでもよいし、さらにオペアンプを使用したアクティブフィルタを用いてもよい。
電圧制御発振器140は、上記制御電圧に応じて、発振周波数が変化する発振器である。電圧制御発振器140は、上記制御電圧に応じて、上記基準クロックの周波数と後述する第2分周回路150の第2分周比N2との積算値に近づくように、発振周波数が制御される。PLL機構により当該制御が繰り返されて、上記基準クロックの周波数と第2分周比N2の周波数の積に最終的にロックする。電圧制御発振器140の出力クロックは、本クロック生成回路100の出力信号として外部に出力されるとともに、第2分周回路150に帰還される。
第2分周回路150は、電圧制御発振器140の出力クロックと所定の第2分周比N2を利用して、位相比較器120に出力する帰還クロックを生成する。第2分周回路150の詳細な構成は後述する。
このようなPLL機構を備えるクロック生成回路100の出力クロックの周波数をfo、基準発振器105の発振周波数をfosc、第1分周比をN1、および第2分周比をN2とすると、以下の式1が成り立つ。
fo=fosc÷N1×N2 …(式1)
ここで、第1分周比N1および第2分周比N2に小数部を含む数値を設定できれば、所望の出力周波数foを柔軟に無理なく生成することができる。すなわち、基準周波数を変更したい周波数ステップにまで低く分周することなく所望の出力周波数が設定可能となる。また、位相比較器出力に含まれる制御信号の周波数スペクトラムから、音声帯域などの有用な帯域へのノイズによる影響を低減可能な基準周波数、第1分周比N1および第2分周比N2を選択可能となる。
以下、第1分周回路110の詳細な構成について説明する。図2は、本発明の実施形態1における第1分周回路110の詳細な構成を示す図である。実施形態1における第1分周回路110は、バッファ12、プログラマブルカウンタ14、積算回路16、積算レジスタ17、比較回路18および参照レジスタ20を備える。当該第1分周回路110は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。図2では、第1分周比N1は20ビットのデジタルデータで規定され、上位15ビットが整数部に対応し、下位5ビットは小数部に対応する。上位15ビットはバッファ12を介してプログラマブルカウンタ14に入力され、下位5ビットは積算回路16に入力される。
プログラマブルカウンタ14は、設定された第1分周比N1の上位15ビット分のデータを、入力されるクロックにしたがいカウントダウンしていく。参照レジスタ20は、プログラマブルカウンタ14の値と比較すべき参照値を保持するレジスタである。0または1のいずれかを保持するレジスタであってもよいし、複数ビットを保持するレジスタであってもよい。この場合、最下位ビットの値を参照値として使用することができる。参照レジスタ20は、1に設定される。比較回路18は、プログラマブルカウンタ14の値と参照レジスタ20の値とを比較し、一致したときアクティブ信号を位相比較器120に出力する。例えば、両方の値が不一致のときローレベルの信号を出力し、一致したときハイレベルの信号を出力する。通常、プログラマブルカウンタ14に設定された値が1までカウントダウンされると、アクティブ信号を出力することになり、入力されるクロックを第1分周比N1の整数部の値で分周したことになる。
積算回路16は、積算レジスタ17を含み、第1分周比N1の下位5ビット分のデータを積算レジスタ17に積算していく。積算レジスタ17は、第1分周比N1の小数部のビット数に対応しており、本実施形態では5ビットのレジスタである。積算レジスタ17は、積算値がオーバーフローすると、参照レジスタ20に一時的に0を設定するためのキャリー信号を出力する。ここでは、積算値が32以上になるとキャリー信号を出力する。
参照レジスタ20の値またはその最下位ビットの値が0になると、比較回路18はプログラマブルカウンタ14の値が0までカウントダウンされたとき、アクティブ信号を出力することになる。すなわち、プログラマブルカウンタ14が0をカウントする分、設定値に1を足した値で分周することになる。
比較回路18の出力するアクティブ信号は、バッファ12からプログラマブルカウンタ14へのロードタイミングおよび積算回路16の積算タイミングを規定する。バッファ12は、保持している第1分周比N1の上位15ビット分のデータを上記アクティブ信号の入力タイミングに応じて、プログラマブルカウンタ14に設定する。積算回路16は、上記アクティブ信号の入力タイミングに応じて、第1分周比N1の下位5ビット分のデータを積算する。参照レジスタ20は、比較回路18が上記アクティブ信号を出力した後、0を保持する場合、1に再設定される。最下位ビットを参照値にしている場合、最下位ビットが1に再設定される。
図2の構成では、第1分周比N1の下位5ビットを、パルススワロー方式のPLL機構で使用されるパルススワローカウンタの役割に類似した働きをさせている。すなわち、分周比の整数部の値と整数値の値+1との切り替え制御をするときの基準情報として、第1分周比N1の小数部を使用する。
図2では、第1分周回路110の構成を示したが、第2分周回路150も同様の構成である。第1分周比N1の代わりに第2分周比N2が使用される。プログラマブルカウンタ14は、設定された第2分周比N2の上位15ビット分のデータを、位相比較器120の出力クロックにしたがいカウントダウンしていく。その他は第1分周回路110の説明と同様である。
図3は、実施形態1における第1分周回路110の動作例を示す図である。第1分周比N1として192.25が設定された例で説明する。第1分周比N1が20ビットのデジタルデータで規定されるとすると、192.25は"000000011000000.01000"と記述される。このデジタルデータは、整数部に相当する上位15ビット"000000011000000"と小数部に相当する下位5ビット"01000"とに分離される。上位15ビット"000000011000000"はプログラマブルカウンタ14に設定され、下位5ビット"01000"は積算回路16に入力される。この192に相当する上位15ビット"000000011000000"を分周比として使用すると、生成するクロックに小数部が反映されないことになる。本実施形態では、この小数部を分周比に反映させる機構を備える。
図3にて、第1分周比N1は、プログラマブルカウンタ14にその上位15ビット"000000011000000"が設定され、積算レジスタ17に下位5ビット"01000"が累積される。参照レジスタ20は1を保持している。プログラマブルカウンタ14はカウントダウンしていき、1に到達すると、次の第1分周比N1のロードサイクルに入る。次のロードサイクルでも、プログラマブルカウンタ14にその上位15ビット"000000011000000"が設定されて、積算レジスタ17に下位5ビット"01000"が累積される。積算レジスタ17は、積算の結果、"10000"を保持することになる。参照レジスタ20は1を保持している。
同様に、次のロードサイクルで積算レジスタ17は"11000"となり、さらに次のロードサイクルで"00000"となりオーバーフローする。これに応じて、参照レジスタ20は0に遷移する。このロードサイクルでは、プログラマブルカウンタ14は0までカウントダウンすることになり、分周比が193となる。次のロードサイクルで、積算レジスタ17は"01000"となり、参照レジスタ20は1に復帰する。以下の同様の処理が繰り返される。
なお、積算レジスタ17がオーバーフローしたときデータが残っている場合、そのデータはそのまま生かされる。例えば、"11000"が2回積算されると、オーバーフローするが積算レジスタ17には"10000"が残る。そして、次に積算されると、再度オーバーフローして"01000"が残る。このように、小数部の値はすべて分周比に反映される。
図4は、本発明の実施形態2における第1分周回路110の詳細な構成を示す図である。実施形態2における第1分周回路110は、実施形態1と比較し、第1分周比N1の整数部が参照レジスタ21に設定される。実施形態2における第1分周回路110は、バッファ12、プログラマブルカウンタ15、積算回路16、積算レジスタ17、比較回路19および参照レジスタ21を備える。当該第1分周回路110は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。図4でも、第1分周比N1は20ビットのデジタルデータで規定され、上位15ビットが整数部に対応し、下位5ビットが小数部に対応する。上位15ビットはバッファ12を介して参照レジスタ21に入力され、下位5ビットは積算回路16に入力される。
プログラマブルカウンタ15は、1から後述する参照値と一致するまで、入力されるクロックにしたがいカウントアップしていく。参照レジスタ21は、プログラマブルカウンタ15の値と比較すべき参照値を保持するレジスタである。参照レジスタ21には、第1分周比N1の上位15ビットが設定される。比較回路19は、プログラマブルカウンタ15の値と参照レジスタ21の値とを比較し、一致したときアクティブ信号を位相比較器120に出力する。通常、プログラマブルカウンタ15に設定された値が第1分周比N1の整数部の値までカウントアップされると、アクティブ信号を出力することになり、入力されるクロックを第1分周比N1の整数値で分周したことになる。
積算回路16は、積算レジスタ17を含み、第1分周比N1の下位5ビット分のデータを積算レジスタ17に積算していく。積算レジスタ17は、第1分周比N1の小数部のビット数に対応しており、本実施形態では5ビットのレジスタである。積算レジスタ17は、積算値がオーバーフローすると、参照レジスタ21に一時的に1を加えるためのキャリー信号を出力する。ここでは、積算値が32以上になるとキャリー信号を出力する。
参照レジスタ21の値が第1分周比N1の整数部の値+1になると、比較回路19はプログラマブルカウンタ15の値が当該整数部の値+1までカウントアップされたとき、アクティブ信号を出力することになる。
比較回路19の出力するアクティブ信号は、バッファ12から参照レジスタ21へのロードタイミングおよび積算回路16の積算タイミングを規定する。バッファ12は、保持している第1分周比N1の上位15ビット分のデータを上記アクティブ信号の入力タイミングに応じて、参照レジスタ21に設定する。積算回路16は、上記アクティブ信号の入力タイミングに応じて、第1分周比N1の下位5ビットの値を積算する。参照レジスタ21は、比較回路19が上記アクティブ信号を出力した後、第1分周比N1の整数部の値+1を保持する場合、第1分周比N1の整数部の値に再設定される。
以上説明したように実施形態1および実施形態2における分周回路によれば、入力されるクロックを小数部を含む数値で分周することができる。PLL機構を持つクロック生成回路にて、小数部を含む水晶発振器の発振周波数などを本分周回路で分周すれば、位相比較器の基準クロックを容易に高くすることができる。よって、高周波の出力クロックを容易に得ることができる。しかも、パルススワロ方式やDSSを使用する場合と比較し、簡素な構成で実現することができる。
また、パルススワロ方式を採用し、プリスケーラでn分周とn+1分周とを繰り返す手法は、ループフィルタで除去しにくい周期性を持つ誤差パルスが位相比較器の出力に発生する。この点、本分周回路によれば、端数を反映させるために積算方式を採用しているため、誤差パルスを高い周波数で分散させることができる。よって、フィルタとして作りやすい帯域まで、その誤差パルスのリップルをシェイピングすることができる。
さらに、位相比較器の基準クロックの周波数を容易に音声帯域外に設定することができ、PLL機構を備えたクロック発生回路の特性低下の要因を大きく改善することができる。すなわち、簡単なループフィルタにより高特性のクロック源を低コストで構築することができる。したがって、クロック源から音質への悪影響を低減することができ、フィルタ設計も容易になる。
次に、上記クロック生成回路100を搭載した電子機器200について説明する。図5は、クロック生成回路100を搭載した電子機器200の構成を示す図である。電子機器200は、テレビなどのセット機器が該当し、ビデオデータおよびオーディオデータを再生する機能を備える。図5では、オーディオデータADATAを再生するブロックのみを描いている。
電子機器200は、クロック生成回路100、オーディオデータ再生回路210、オーディオデータ処理ブロック220およびスピーカ230を備える。オーディオデータ再生回路210は、上記実施形態におけるクロック生成回路100により生成されたクロックにしたがい、オーディオデータADATAを再生する。オーディオデータ処理ブロック220は、再生されたオーディオデータADATAに対し、デジタル/アナログ変換や各種エフェクト処理などを施し、スピーカ230に出力する。ビデオデータの場合、図示しないビデオデータ再生回路およびビデオデータ処理ブロックを経て図示しないディスプレイに表示される。
この電子機器200は上記実施形態におけるクロック生成回路100を搭載しているため、簡素な構成で所望の周波数のクロックを生成することができ、そのクロックをオーディオデータやビデオデータの再生に利用することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、図2および図4で、第1分周回路110に入力されるクロックは、基準発振器105から供給される例を説明した。この点、第1分周回路110に対する所与のクロックとして、外部から伝送されてきたクロックを使用してもよい。
また、出力クロックの周波数を調整するため、電圧制御発振器の後段に所定の分周比で分周するプリスケーラを設けてもよい。
実施形態における分周回路が用いられるクロック生成回路の構成を示す図である。 実施形態1における第1分周回路の詳細な構成を示す図である。 実施形態1における第1分周回路の動作例を示す図である。 実施形態2における第1分周回路の詳細な構成を示す図である。 クロック生成回路を搭載した電子機器の構成を示す図である。
符号の説明
12 バッファ、 14 プログラマブルカウンタ、 16 積算回路、 17 積算レジスタ、 18 比較回路、 20 参照レジスタ、 100 クロック生成回路、 105 基準発振器、 110 第1分周回路、 120 位相比較器、 130 ループフィルタ、 140 電圧制御発振器、 150 第2分周回路、 200 電子機器、 210 オーディオデータ再生回路、 220 オーディオデータ処理ブロック、 230 スピーカ。

Claims (7)

  1. 小数部を含む複数ビットのデジタルデータで規定された分周比のうち、整数部のビットデータを利用して分周するカウンタと、
    前記小数部のビットデータを、前記カウンタへのロードサイクルに応じて積算していく積算回路と、を備え、
    前記積算回路は、小数値の積算値が1以上になったとき、前記分周比に1を加えることを特徴とする分周回路。
  2. 小数部を含む複数ビットのデジタルデータで規定された分周比のうち、整数部のビットデータが設定され、そのビットデータを、入力されるクロックに対応してカウントダウンするカウンタと、
    前記小数部のビットデータを、前記カウンタへのロードサイクルに応じて積算していく積算回路と、
    参照値として1を保持する参照レジスタと、
    前記カウンタの値と前記参照レジスタの値とを比較し、一致したときアクティブ信号を出力する比較回路と、を備え、
    前記積算回路は、前記小数部のビット数に対応した積算レジスタを含み、前記小数部のビットデータの積算値が前記積算レジスタをオーバーフローしたとき、前記参照レジスタの参照値を一時的に0に設定することを特徴とする分周回路。
  3. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1または2に記載の分周回路。
  4. 所定の基準クロックと、本クロック生成回路の出力を起点とする帰還クロックとを比較し、それらの誤差を打ち消すための制御信号を出力する位相比較器と、
    前記制御信号に応じた発振周波数でクロックを出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力クロックを分周し、分周したクロックを前記帰還クロックとして前記位相比較器に入力する請求項1から3のいずれかに記載の分周回路と、
    を備えることを特徴とするクロック生成回路。
  5. 所与のクロックを分周し、基準クロックを生成する請求項1から3のいずれかに記載の分周回路と、
    前記基準クロックと、本クロック生成回路の出力を起点とする帰還クロックとを比較し、それらの誤差を打ち消すための制御信号を出力する位相比較器と、
    前記制御信号に応じた発振周波数でクロックを出力する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の出力クロックを分周し、分周したクロックを前記帰還クロックとして前記位相比較器に入力する請求項1から3のいずれかに記載の分周回路と、
    を備えることを特徴とするクロック生成回路。
  6. 前記位相比較器の出力する制御信号に含まれるノイズ成分を低減し、前記電圧制御発振器に出力するループフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載のクロック生成回路。
  7. 請求項4から6のいずれかに記載のクロック生成回路と、
    前記クロック生成回路により生成したクロックを利用して、所定のデータを再生する再生回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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