JP2007080894A - レーザ結晶化方法 - Google Patents

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信介 由良
Atsuhiro Sono
淳弘 園
Tatsuki Okamoto
達樹 岡本
Naoki Nakagawa
直紀 中川
Kazuyuki Sugahara
和之 須賀原
Ichiji Yamayoshi
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Abstract

【課題】レーザ光の偏光方向によって結晶粒形に異方性が生じた場合であっても、TFT特性の異方性を抑制できるYAG2ωレーザを用いたレーザ結晶化方法を提供する。
【解決手段】非晶質Si膜11に直線偏光のビーム光13を照射してレーザアニールをすることにより、多結晶Si膜12を形成する。このとき、直線偏光の方向をスキャン方向21に対して45度を成す角度にする。多結晶Si膜12の結晶粒形の大きさは、スキャン方向21とそれに垂直な方向で略同一になる。そのため、多結晶Si膜12を用いてTFTを形成した場合に、スキャン方向21のチャネルを有するTFTと、スキャン方向21に垂直な方向のチャネルを有するTFTの移動度の差を抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示デバイス等に用いられる薄膜トランジスタに関し、特に非晶質シリコンを結晶化するレーザ結晶化方法に関する。
現在、液晶パネルの画素部では、ガラス製又は合成石英製基板上の非晶質又は多結晶のシリコン膜(半導体膜)に形成された薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)によるスイッチングにより、画像を構成している。
現在は、画素トランジスタを駆動するドライバ回路を、主として液晶パネルの外部に独立して設置しているが、液晶パネルに同時に構成することができれば、液晶パネルの製造コストや信頼性等の面で飛躍的なメリットを得ることができる。
しかし、現在は、TFTの能動層を構成するシリコン膜の結晶性が悪いために、キャリアの移動度に代表されるTFTの性能が低く、高速性及び高機能性が要求される集積回路の作製は困難である。
そのため、高移動度のキャリアを有するTFTを実現することを目的として、シリコン膜の結晶性を改善するために、レーザ光による熱処理(レーザアニール)が一般に行われている(例えば、非特許文献1参照)。
ここで、シリコン膜の結晶性とTFTにおけるキャリア移動度との関係は以下のように説明される。
非晶質シリコン膜(非晶質半導体膜、a−Si膜)をレーザアニールすることにより得られるシリコン膜は一般に多結晶体である。多結晶体の結晶粒界には結晶欠陥が局在しており、これがTFTの能動層のキャリア移動を阻害する。
従って、TFTにおける移動度を高くするには、キャリアが能動層を移動中に結晶粒界を横切る回数を少なくし、かつ結晶欠陥密度を小さくすれば良い。
レーザアニールの目的は、結晶粒径が大きくかつ結晶粒界における結晶欠陥が少ない多結晶シリコン膜(多結晶Si膜、poly−Si膜)を形成することにある。
次に、従来のTFTの製造方法を説明する。まず、例えばプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相蒸着法)により、ガラス基板上にシリコン酸化膜を形成する。このシリコン酸化膜上に例えばプラズマCVDにより非晶質シリコン膜を堆積する。
次いでエキシマレーザ(XeCl(波長:308nm)、又はNd:YAGレーザの第2高調波(以下YAG2ωと称する。)(波長:532nm))を非晶質シリコン膜に照射する。このレーザ光の照射により、レーザ光が照射された部分が溶融する。その後、温度が低下するに従って溶融したシリコンが結晶化して、多結晶シリコン膜を形成する。
その後、多結晶シリコン膜をパターニングする。そして、多結晶シリコン膜上にシリコン酸化膜及び金属膜(Ta、CrおよびMo等の低電気抵抗の金属膜)を形成する。
次いで金属膜をパターニングすることにより、ゲート電極を形成する。次に、ゲート電極又はゲート電極を形成した際のレジストをマスクとして、イオンドーピング法により多結晶シリコン膜にN型又はP型の不純物を導入して、ソース及びドレイン領域を自己整合的に形成する。
その後、シリコン酸化膜を堆積し、ソース、ドレイン、ゲート電極にコンタクトホールを形成し、金属膜(Al、W、Moなど)を堆積する。この金属膜をパターニングすることにより、ソース、ドレイン、ゲート電極の配線を行う。これによりN型の不純物を導入した部分にnチャネル型トランジスタ(NMOS)の、P型不純物が導入された部分にpチャネル型トランジスタ(PMOS)のTFTが完成する。
さらに、このTFT上に絶縁膜、透明電極、液晶、偏光膜、カラーフィルタ等の膜を形成して液晶表示装置(TFTパネル)が完成する。
上記のエキシマレーザ(波長308nm)によるレーザ光照射では、一般的にはビームを例えば250mm×0.4mm(特開2004−217124号公報:特許文献1)のサイズのスキャン方向に垂直の線状の形状にしている。そして、照射エネルギー密度がトップフラットのビームプロファイルになるようにビームを整形し、通常300Hzのパルスを重ね95%即ち20μmピッチでビームを送ることによりa−Si膜を多結晶化する。
エキシマレーザによるレーザアニールでは、トップフラットの照射エネルギー密度のビームプロファイルで照射される上に、波長308nmの光はa−Si或いはpoly−Si内で吸収され易く、その浸透長は7nmしか無い。そのため、Si膜は表面のみで加熱され、膜厚方向の温度差ができやすい。
そこで、膜全体が完全に溶融せず、膜の底部に結晶核が残存する程度の照射エネルギー密度で照射し、膜の底部の結晶核から結晶を成長させる。照射エネルギー密度が高く完全に溶融させ結晶核が残存しなくなると、冷却時に過冷却状態となり、自然に核が形成される温度になると多数の核ができ、一気に固化するため、微結晶の集合体となってしまう。
従ってエキシマレーザは、照射エネルギー密度のマージンが狭い。さらに308nmの光はpoly−Si,溶融Siにより吸収率が変化しないため、既に大きな結晶ができていても、重ねて照射する際に、閾値以上の照射エネルギー密度の光を照射すると、上記のメカニズムで微結晶化してしまう。
薄膜トランジスタの良好な特性を得るために、結晶粒径を大きくしようとすると、照射エネルギー密度を高くする必要があるが、レーザ光の照射エネルギー密度のばらつきが上記閾値を超えると微結晶化してしまうため、結晶粒径はレーザ光の照射エネルギー密度のばらつきで規定されてしまい結晶粒径を余り大きくできない。
また、エキシマレーザではXeClガスを放電ガスとして、これを放電させて放出される紫外線を利用する。しかし、放電ガスが反応性が高く寿命が短いため、頻繁にガス交換が必要な上、放電電極も腐食されるため、定期的な放電チャンバーの交換も必要である。
さらに、紫外線を用いるため、光学系に紫外光で分解した付着物が生じやすく、外気に晒される石英窓の交換が必要である。この様にエキシマレーザアニール装置は生産に用いる際その維持・保守に多大な労力、費用を要する。
一方、YAG2ωレーザによるレーザアニールでは、エキシマレーザアニールの場合と同様に線状ビームで照射するが、ビームの短軸方向のビームプロファイルはガウス分布とし、ビームの最大照射エネルギー密度の部分では、膜が完全に溶融するようにする。
YAG2ωレーザの波長532nmでは、poly−Siの浸透長は830nmと長く、薄膜のSi膜内では余り減衰せず、膜は一様に加熱されるため、膜厚方向の温度差は生成されにくい。この様なビームを照射すると完全に溶融する部分とそうでない部分の境界部では、レーザ光照射後の冷却時に未溶融部分から既に溶融した部分に向かって結晶が横方向に成長し、0.5〜1μmの大きい結晶ができる。
YAG2ωレーザによるレーザアニールではビームを3μm以下の狭いピッチで送ることにより、この横方向成長でできた結晶を狭いピッチでしきつめていく。YAG2ωレーザの532nmの波長では、溶融Siに比較してpoly−Siの吸収率が低い。
このため、溶融が早く始まる結晶粒界の部分と結晶の内部で吸収率が異なるため、結晶サイズが大きくなると再度レーザ光を照射したときに結晶が再度溶融されにくい。このため、YAG2ωレーザによるレーザ光照射では照射エネルギー密度が少々高くなっても、微結晶化することが無く、照射エネルギー密度のマージンはエキシマレーザより広い。
また、YAG2ωレーザアニール装置では、消耗部分はNd3+:YAGの発振波長1064nmを532nmに変換する波長変換結晶のみであり、また、光学部品への付着物の発生も起こりにくく、その維持、保守はエキシマレーザアニール装置に比較すると遥かに容易である。
上記のYAG2ωレーザ光照射による結晶化において、多結晶膜を構成する結晶はレーザ光のビームプロファイルの傾斜の大きい方向に長くなりやすい。また、結晶は偏光の電界の方向にも長くなりやすい傾向がある。
ところが、照射後の結晶に異方性があると、その多結晶膜から作成されるTFTの特性に異方性ができる。例えば、多結晶膜が1方向に細長い結晶から構成されている場合、その方向がTFTのチャネル方向に一致すると、チャネルを横断する結晶粒界の数が少ないが、チャネル方向に垂直であればチャネルを横断する結晶粒界の数は多くなる。この違いは移動度の違いとなり、チャネル方向は結晶の長手方向に一致するTFTは移動度が大きくなり、結晶の長手方向に垂直なトランジスタの移動度は小さくなる。
この様にTFTの特性が方向により異なると、回路設計における制約となり望ましくない。即ち、設計の際にTFTの配置を特性を考慮して行う必要性が発生する。また、TFTの方向を結晶の長手方向に常に一致させる様に設計すれば、常に良好な特性を得ることができるが、TFTのチャネル方向は1方向となるため、設計上の大きな制約になる。
この様な問題を解決するため、特開2003−347210号公報(特許文献2)、或いは特開2003−347211号公報(特許文献3)では、照射するレーザ光の偏光を線状のビームプロファイルの短軸方向に垂直な直線偏光或いは短軸方向に垂直な方向に長軸を持つ楕円偏光とすることが述べられている。
これは、ビームプロファイルの短軸方向が長軸方向よりも照射エネルギー密度のビームプロファイルの傾斜が大きくなり結晶が長くなりやすい傾向があるが、直線偏光の方向をこれに垂直とすることにより、この効果を緩和させようというものである。即ち光の電界の方向に結晶が伸びやすいことを利用して、ビームプロファイルの効果を打ち消すというものである。線状のビームプロファイルの長軸方向の楕円偏光とするのも同じ理由である。
K.Morikawa et.al.,「Comparison of poly−Si TFT Characteristics Crystallized by a YAG2ω Laser and an Excimer Laser」SID 04 DIGEST、p1088(2004) 特開2004−217124号公報 特開2003−347210号公報 特開2003−347211号公報
しかしながら、ビームプロファイルの傾斜は照射エネルギー密度に依存する。照射エネルギー密度が低い場合は結晶の異方性は偏光により決定されるが、照射エネルギー密度が大きいと結晶の異方性は照射エネルギー密度の傾斜の方向に結晶が長くなる様になり、偏光に余り依存しなくなる。
従って、ビームプロファイルによる結晶の異方性と、偏光による結晶の異方性が打ち消し合うためには、照射エネルギー密度が制限される。
実際、送りピッチやSi膜厚の特定の条件において適切なサイズの結晶ができる照射エネルギー密度では、結晶成長の方向依存性は、偏光の方向のみで一意的に決まってしまう。
そのため、ビームプロファイルによる結晶の異方性により偏光による結晶の異方性を打ち消すことができず、結晶粒形に異方性が生じてTFT特性の方向依存性を有する。
そこで、本発明の目的は、YAG2ωレーザを用いたレーザ結晶化において、レーザ光の偏光方向によって結晶粒形に異方性が生じた場合であっても、TFT特性の異方性を抑制できるレーザ結晶化方法を提供することである。
請求項1に記載の発明は、基板上に形成された非晶質半導体膜をレーザ光のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法であって、(a)前記レーザ光のスキャン方向に対して傾いた方向の直線偏光を有する前記レーザ光を生成する工程と、(b)前記生成されたレーザ光を前記非晶質半導体膜にスキャン照射する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、基板上に形成された非晶質半導体膜をレーザ光のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法であって、(a)円偏光を有する前記レーザ光を生成する工程と、(b)前記生成されたレーザ光を前記非晶質半導体膜にスキャン照射する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、基板上に形成された非晶質半導体膜をレーザ光のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法であって、(a)前記レーザ光のスキャン方向に対して長軸方向が傾いた楕円偏光を有するレーザ光を生成する工程と、(b)前記生成されたレーザ光を前記非晶質半導体膜にスキャン照射する工程と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、レーザ光の偏光を直線偏光とし、その方向がスキャン方向に対して傾きを有しているので、結晶粒形はスキャン方向に対して傾いた方向に長くなる。
そのため、スキャン方向に垂直な方向の結晶粒形の大きさと、スキャン方向に平行な方向な結晶粒形の大きさの差を小さくできる。
その結果、チャネル方向がスキャン方向に形成されたTFTと、スキャン方向と垂直の方向に形成されたTFTとの間の特性の差を抑制できる。
請求項4に記載の発明によれば、レーザ光の偏光が円偏光としているので、スキャン方向に垂直な方向の結晶粒形の大きさと、スキャン方向に平行な方向な結晶粒形の大きさの差を小さくできる。
その結果、チャネル方向がスキャン方向に形成されたTFTと、スキャン方向と垂直の方向に形成されたTFTとの間の特性の差を抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、レーザ光の偏光を楕円偏光とし、その長軸方向がスキャン方向に対して傾きを有しているので、結晶粒形はスキャン方向に対して傾いた方向に長くなる。
そのため、スキャン方向に垂直な方向の結晶粒形の大きさと、スキャン方向に平行な方向な結晶粒形の大きさの差を小さくできる。
その結果、チャネル方向がスキャン方向に形成されたTFTと、スキャン方向と垂直の方向に形成されたTFTとの間の特性の差を抑制できる。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法を説明するための図である。図1に示すように、本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法は、図示しないガラス基板(以下、単に「基板」と称する場合がある。)上に形成された非晶質Si膜11をレーザ光13のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法である。
そして、本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法は、所定の偏光を有するレーザ光13を生成する工程と、生成されたレーザ光13を非晶質Si膜11にスキャン照射する工程を備えている。
以下、本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法について詳細に説明する。
まず、基板上に下地SiO2膜を介してPECVDにより非晶質Si膜11を70nmの膜厚で形成し、450℃脱水素のアニールを行った。その後、以下の条件でレーザ光13を非晶質Si膜11上に照射してレーザアニールを行い、多結晶Si膜12を形成することでレーザ結晶化を行った。
レーザ光13は、半導体レーザにより励起されたYAG2ωレーザによる波長1064nmの光を波長変換結晶で532nmのレーザ光としたもので、Qスイッチにより、繰り返し1000Hzのパルス光としている。
そして、レーザ光13は、ビーム成型光学系により幅40μm、長さ50mmの均一な線状ビームとされている。そして、図1に示す様に非晶質Si膜11に照射して、線状のスポット14と垂直な方向(スキャン方向21)に基板上を一定のスキャンピッチでスキャンして非晶質Si膜11をレーザアニールしている。
このとき、照射部には高い純度のN2(窒素)を吹き付けてN2雰囲気でレーザ結晶化を行った。スキャンピッチは1パルスあたり2μmとなる様に設定した。
このスキャンピッチは小さい程、偏光による結晶化の影響が現れやすいが、特に2μmピッチである必要は無い。送りピッチが大きいと周期的に微結晶領域が現れる様になるが、この微結晶領域が残らないスキャンピッチであれば良い。
図2は、レーザアニール時のレーザ光13のスキャン方向21を示す上面図である。図2に示すように、スポット14に垂直なスキャン方向21の方向に、レーザ光13を基板上にスキャン照射している。
図2において、TFT28は、スキャン方向21と平行なチャネルの方向を有するTFTを示し、TFT29はスキャン方向21と垂直なチャネルの方向を有するTFTを示している。
レーザ光13の偏光は、直線偏光又は円偏光としている。図3は、スポット14を上から見た場合のレーザ光13の偏光の方向を説明するための図である。
直線偏光の方向は、図3に示すように、スポット14を上から見て、電界の方向がスキャン方向21に垂直方向の直線偏光22(図3(a))、電界の方向がスキャン方向21に一致する直線偏光23(図3(b))、電界の方向が、スキャン方向21に対して45度の角度25を成す直線偏光24(図3(c))の3種類としている。
ここで、一般に、レーザ光13は、レーザ発振器から発振された段階では無偏光であるため、直線偏光に変換する偏光子を通して直線偏光にする。
そして、直線偏光の方向を回転させるためにはλ/2板をその主軸が適当な方向になる様に設定して光路に入れれば良い。
図3(d)は、円偏光26の電界の方向を示している。円偏光26を形成するには、通常λ/4板をその主軸が直線偏光と45度を成すようにおいて通過させれば良い。
そして、それぞれ照射エネルギー密度を0.45から0.63J/cm2まで変えてレーザアニールを行った。照射エネルギー密度は、パルス当たりの照射エネルギーを半値幅で除して求めたものである。
なお、図3(e)は、後述する楕円偏光27とした場合のレーザ光13の電界の方向を示す図である。
楕円偏光27は、スキャン方向21に対して45度の角度28としている。ここで、楕円偏光27を形成するには、まず直線偏光化したレーザ光13をλ/4板を通過させて楕円偏光化する。続いて、λ/2板を通過させることで、長軸方向がスキャン方向21と45度の角度28を有する楕円偏光27を形成できる。
図4は、レーザ光13のビームプロファイルを示す図である。レーザ光の位置(横軸)対するレーザ光13の照射エネルギー密度31(縦軸)を示してる。ここで、図4において、横軸方向はスキャン方向21としている。
ビームプロファイルは、図4に示すように、頂部がフラットな形状でスキャン方向21では半値幅32が59μm、スキャン方向21に垂直な方向の半値幅33は5.1cmの線状のビームである。また、ビームプロファイル頂部のフラットな部分の幅34はスキャン方向21で30μmである。
そして、レーザアニ−ルにより非晶質Si膜11を多結晶化した後は、その多結晶Si膜12を用いてTFT28,29を作成し、その特性を測定する。
前述したように、図2において、チャネルの方向がスキャン方向21と一致するものをTFT28、スキャン方向21と直交するものをTFT29とする。そして、TFT28,29は、nチャネルの場合は、チャネル長さ5μm、幅10μm、pチャネルの場合にはチャネル長さ5μm、幅20μmの寸法で形成されている。
図5は、以上のような条件で形成した多結晶Si膜12を用いてTFTを形成し、レーザ光13の照射エネルギー密度(横軸)に対する移動度(縦軸)の測定結果を示す図である。
また、図5は、レーザ光13が直線偏光22の場合のTFT28,29の移動度の測定結果を示す図である。
図5中、符号⊥は、スキャン方向21に垂直方向に電流が流れるチャネルを持ったTFT29、符号//はスキャン方向21に電流が流れるチャネルを持ったTFT28の移動度の測定結果である。
図5からわかるように、nチャネル、pチャネルとも移動度は、チャネルがスキャン方向21に垂直の場合の方が大きい傾向がある。特にnチャネルでその傾向が強く2割以上大きい。
図6は、レーザ光13が直線偏光23の場合のTFT28,29の移動度の測定結果を示す図である。
図5の場合とは逆に、照射エネルギー密度が高い領域で、スキャン方向21に電流が流れるチャネルを有するTFT28の方が、スキャン方向21に垂直方向に電流が流れるチャネルを有するTFT29より移動度が大きいことが分かる。
図7は、図2のスキャン方向21に対して45度の角度25を成す直線偏光24のレーザ光13でレーザアニールを行った場合のTFT28、29の移動度の測定結果を示している。
レーザ光13の偏光を直線偏光24とした場合には、TFT28,29の移動度に差が少ないことが分かる。
さらに、図8は、図2に示す円偏光26のレーザ光13で照射した場合のTFT28,29の移動度の測定結果を示している。若干スキャン方向21に垂直な方向に電流が流れるTFT29の方が移動度が大きい傾向が見られるが、図5や図6の場合と比較して、その差は少ない。
本実施の形態に係るレーザ結晶化方法の第1の態様は、レーザ光13の偏光をスキャン方向21に対して傾いた方向の直線偏光24にしている。
そのため、結晶粒形がスキャン方向21に対して傾きを持った方向に長くなるので、スキャン方向21に平行な方向と、スキャン方向21に垂直な方向の結晶粒形の大きさの差が小さくなる。
その結果、スキャン方向21に平行なチャネル方向を持つTFT28とスキャン方向21に垂直な方向のチャネル方向を持つTFT29の移動度の差を小さくできる。
本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法の第2の態様では、レーザ光の偏光を、円偏光にして前記非晶質半導体膜に照射している。
その結果、スキャン方向21に平行なチャネル方向を持つTFT28とスキャン方向21に垂直な方向のチャネル方向を持つTFT29の移動度の差を小さくできる。
ここで、TFTをガラス基板上に作成する場合、電流が流れる方向は通常基板の長辺に平行な方向か、短辺に平行な方向のどちらかである。また、レーザアニ−ルのスキャン方向21も長辺方向のスキャンが、スキャンの往復数を少なくし、スキャン時間を短くする上で有利である。従って、上記の様にレーザ光13の偏光を円偏光26、スキャン方向21に対して傾いた方向の直線偏光24とすることで、TFTの特性のチャネル方向依存性を少なくできる。
また、図3には示されていないが、直線偏光でスキャン方向21に45度を成す偏光は対称な2方向がある。さらに円偏光も図3には示されていないが円偏光26とは反対の回転方向の偏光も存在する。これら何れの場合も対称性から考えて、TFT特性のチャネル方向依存性が少なくなることは明白である。
なお、図3に示した楕円偏光27は、円偏光26と直線偏光24の組み合わせである。そのため、円偏光26、直線偏光24の結果から容易に推測できるように、スキャン方向21に対して長軸方向が45度の角度28で傾いた楕円偏光27の場合も、TFT特性のチャネル方向への依存性を少なくできる。
図9は、図3の偏光に対応したレーザ光13を非晶質Si膜11に照射することにより多結晶化し、いわゆるSeccoエッチにより粒界部をエッチングした後にSEM観察を行って、多結晶Si膜12の粒界部のみを抽出した図である。
図9(a)はスキャン方向21の直線偏光23、図9(b)はスキャン方向21に垂直方向の直線偏光22、図9(c)はスキャン方向21と45度を成す直線偏光24、図9(d)は円偏光26、図9(e)はスキャン方向21と45度を成す方向に長軸を持つ楕円偏光27で、その長軸短軸の偏光強度の比は2:1である。
ビームプロファイルは、図9(a)〜(c)では、図4に示すように頂部がフラットなプロファイルでスキャン方向21の半値幅100μm、スキャン方向21でのフラットな頂部部幅は42μmである。
また図9(d)、(e)のビームプロファイルも図4に示す頂部がフラットな形状でスキャン方向21では半値幅32が54μmの線状のビームであり、フラットな頂部幅はスキャン方向21で35μmである。
図9(a)〜(c)では直線偏光の方向に結晶粒が長くなっていることが分かる。円偏光26、惰円偏光27の図9(d),(e)は結晶粒の方向性が明確には見られない。
次に、図9(a)〜(e)の粒子径解析を行った結果を図10に示す。図10は、粒子(結晶粒)の外径を示すフェレ径のスキャン方向21及びスキャン方向21に対して垂直方向(スキャン垂直方向)の平均値、スキャン方向21とスキャン垂直方向の比の関係を示す図である。
図10に示すように、図9(a),(b)については結晶粒形の異方性は大きいが、スキャン方向21に対して45度の角度に偏光した直線偏光24、円偏光26、惰円偏光27についてはフェレ径の比を見ても分かる様に結晶粒形の異方性は小さい。
直線偏光24、或いはスキャン方向21に45度の長軸の楕円偏光27の場合は、図からは明らかにスキャン方向21に45度を成す角度に異方性が見られるが、スキャン方向21及びスキャン方向21に垂直方向で見ると異方性は見かけ上見えなくなっている。
また、YAG2ωレーザ照射後の表面の凹凸を見ると、直線偏光24では偏光に垂直方向のうねりが発生する傾向がある。一方、円偏光26や楕円偏光27では、スキャン方向21に垂直方向のうねりが発生する。
そして、スキャン方向21の直線偏光23、及びスキャン方向21に垂直方向の直線偏光22より、円偏光26や楕円偏光27及びスキャン方向21に45度を成す直線偏光24の方が表面粗さが小さくなる傾向も見られた。
本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法では、レーザ光の偏光を、円偏光にして非晶質Si膜11に照射している。
その結果、スキャン方向21に平行なチャネル方向を持つTFT28とスキャン方向21に垂直な方向のチャネル方向を持つTFT29の移動度の差を小さくできるとともに、実施の形態1の第1態様に比べて表面粗さを小さくできる。
また、本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法の第3態様では、レーザ光の偏光を、長軸方向が前記レーザ光のスキャン方向21に対して傾いた楕円偏光27にして、レーザ光13を非晶質Si膜11に照射している。
その結果、スキャン方向21に平行なチャネル方向を持つTFT28とスキャン方向21に垂直な方向のチャネル方向を持つTFT29の移動度の差を小さくできるとともに、実施の形態1の第1態様に比べて表面粗さを小さくできる。
さらに、上記の様に細長い結晶粒が形成される場合、その長軸の傾きをθとすると、θが45度からずれるとX、Y方向の結晶のサイズの比は変化する。直線偏光で45度傾けた図9(c)の場合、θが変化したときの(スキャン方向21のフェレ径/スキャンに垂直方向のフェレ径)を計算した結果を図11に示す。フェレ径比は粒界の密度に反比例すると考えられる。
ここで、フェレ径の比が±10%以内を等方的と考えるとθは45度から±5度以内であれば良いことになる。
本実施の形態に係るレーザ結晶化方法によれば、レーザ光13の偏光を、レーザ光13のスキャン方向21に対して40度以上50度以下の角度に傾けている。
そのため、フェレ径の比を±10%以内に抑えることができる。その結果、スキャン方向21に平行なチャネル方向を持つTFT28とスキャン方向21に垂直な方向のチャネル方向を持つTFT29の移動度の差を小さくできる。
楕円偏光の場合も同様に長軸方向をレーザ光13のスキャン方向に対して40度以上50度以下の角度に傾けることで、フェレ径比を±10%以内に抑えることができる。
さらに、本実施の形態に係るレーザ結晶化方法によれば、レーザ光13の偏光を、レーザ光13のスキャン方向21に対して45度の角度に傾けている。
そのため、スキャン方向21に平行な方向と、スキャン方向21に垂直な方向の結晶粒形の大きさを等しくできる。
その結果、スキャン方向21に平行なチャネル方向を持つTFT28とスキャン方向21に垂直な方向のチャネル方向を持つTFT29の移動度の差を最も小さくできる。
なお、本実施の形態1に係るレーザ結晶化方法ではYAG2ωレーザを用いたが、これに限るものではない。例えば、Nd:YVO4レーザの第2高調波、Nd:YLFレーザの第2高調波、Nd:ガラスレーザの第2高調波、Yb:YAGレーザの第2高調波、Yb:ガラスレーザの第2高調波、Arイオンレーザ、Ti:サファイアレーザの第2高調波など波長が390nmから640nmの範囲のレーザ光であれば良い。
<実施の形態2>
実施の形態1に係るレーザ結晶化方法では、レーザ光13(図1参照)の偏光を1方向の直線偏光24(図3参照)のみとしたが、本実施の形態2に係るレーザ結晶化方法では、レーザ光13の偏光を2方向の直線偏光の重ね合わせで構成する。
その他の構成は、実施の形態1と同様であり、重複する説明は省略する。
図12は、本実施の形態2に係るレーザ結晶化方法において用いられるレーザ光13の偏光を説明するための図である。
図12(a)のレーザ光13は、スキャン方向21(図1,2参照)に垂直な方向の直線偏光91aと平行な方向の直線偏光91bにより構成されている。そして、直線偏光91a,91bは光強度が等しくなっている。
この様に、レーザ光13の偏光が2つの直交する直線偏光91a,91bを重ね合わせた偏光である場合、それぞれの偏光の光強度が等しければ、偏光は結晶成長の異方性を生じる要因にはならない。
しかし、図12(b)の場合の様に、2つの直線偏光92a,92bの成分が異なる場合には、偏光を原因とした結晶成長に異方性が発生する。例えば、図12(b)の場合にはスキャン方向21に結晶が長くなる傾向が現れ、作成したTFTの特性はこの方向の移動度が高く、これに垂直な方向の移動度は低くなる。
この様な場合には、図12(c)に示す様に、レーザ光13の2つの直線偏光93a,93bの方向がスキャン方向21に対し、45±5度の角度94となる様に偏光の方向を45度又は−45度回転させれば良い。
この様にすれば、スキャン方向21に対して45度を成す方向に長い結晶ができるが、実施の形態1と同様に、図2に示すようなチャネルの方向を有するTFT28,29の特性をほぼ等しくすることができる。
以上説明したように、レーザ光13の偏光を、スキャン方向21に対して傾いた直線偏光93aと別の直線偏光93bの重ね合わせにすることで、結晶粒のスキャン方向21の長さとスキャン方向21に垂直な方向の長さがほぼ等しくなるため、TFT28,29の移動度をほぼ等しくできる。
また、別の方法として、図12(d)に示す様に円偏光化しても良い。通常λ/4板をその主軸が直線偏光と45度を成すようにおいて通過させれば、偏光92a,92bは、回転方向が異なる2つの円偏光95a,95bの重ね合わせにとすることができる。この様にすれば、等方的な結晶粒ができる。その結果、TFT28,29間の移動度をほぼ等しくできる。
さらに別の方法として、図12(e)に示す様に、レーザ光13の偏光を、回転方向の異なる2つの楕円偏光96a,bの重ね合わせとし、図12に示すように、その長軸の方向の角度97をスキャン方向21と45±5度となる様に設定しても良い。
ここで、直線偏光92a,92bを楕円偏光96a,96bとするにはλ/4板を通過させて楕円偏光化し、そして、その長軸の方向をスキャン方向21と45度を成すようにするにはλ/2板を用いて回転させれば良い。
この様にすると、強度の強い楕円偏光96bの長軸方向に結晶が長くなる傾向が現れるが、スキャン方向21と45度を成すため、図2に示すチャネル方向を有するTFT28,29は、この結晶の長手方向に対して対称になりその特性は等しくなる。
本実施の形態に係るレーザ結晶化方法によれば、レーザ光13が2つの直線偏光の組み合わせであって、それぞれの直線偏光の強度に差がある場合であっても、スキャン方向21に対して45度の角度に傾斜した2つの直線偏光、又は円偏光、若しくは、長軸方向がスキャン方向21に対して45度の角度に傾斜した楕円偏光に変換してレーザ照射を行っているので、TFT28,29の特性の差を抑制することができる。
なお、容易に推測できるように、レーザ光13の偏光を、スキャン方向21に対して傾斜した直線偏光と、円偏光を重ね合わせとしても、TFT28,29の特性の差を抑制できる。
さらに、レーザ光13の偏光を、スキャン方向21に対して傾斜した直線偏光と、スキャン方向21に対して傾斜した長軸方向の楕円偏光の重ね合わせとしても、TFT28,29の特性の差を抑制できる。また、レーザ光13の偏光を、スキャン方向21に対して傾斜した長軸方向の楕円偏光と円偏光の重ね合わせとしても、TFT28,29の特性の差を抑制できる。
ここで、レーザ光13の偏光をスキャン方向21に対して傾斜した直線偏光と、円偏光の重ね合わせとするには、直線偏光のレーザ光13と円偏光のレーザ光13をそれぞれ用意し、2つのレーザ光13を重ね合わせることで形成できる。その他の組み合わせについても同様である。
実施の形態1に係るレーザ結晶化方法を説明するための図である。 実施の形態1に係るレーザ光のスキャン方向を示す図である。 実施の形態1に係るレーザ光の偏光方向を示す図である。 実施の形態1に係るレーザ光のビームプロファイルを示す図である。 実施の形態1に係るTFTの移動度の測定結果を示す図である。 実施の形態1に係るTFTの移動度の測定結果を示す図である。 実施の形態1に係るTFTの移動度の測定結果を示す図である。 実施の形態1に係るTFTの移動度の測定結果を示す図である。 実施の形態1に係る結晶粒の分布を示す図である。 実施の形態1に係るレーザ光の偏光の角度とフェレ径の比の関係を示す図である。 実施の形態1に係るレーザ光の偏光の角度とフェレ径比の関係を示す図である。 実施の形態2に係るレーザ光の偏光方向を示す図である。
符号の説明
11 非晶質Si膜、12 多結晶Si膜、13 照射レーザ光、14 スポット、21 スキャン方向、22,23,24 直線偏光、26 円偏光、27 楕円偏光。

Claims (9)

  1. 基板上に形成された非晶質半導体膜をレーザ光のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法であって、
    (a)前記レーザ光のスキャン方向に対して傾いた方向の直線偏光を有する前記レーザ光を生成する工程と、
    (b)前記生成されたレーザ光を前記非晶質半導体膜にスキャン照射する工程と、
    を備えることを特徴とするレーザ結晶化方法。
  2. 前記工程(a)は、前記直線偏光の方向を、前記レーザ光のスキャン方向に対して40度以上50度以下の角度に傾ける工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のレーザ結晶化方法。
  3. 前記工程(a)は、前記直線偏光の方向を、前記レーザ光のスキャン方向に対して45度の角度に傾ける工程を含むことを特徴とする請求項2に記載のレーザ結晶化方法。
  4. 基板上に形成された非晶質半導体膜をレーザ光のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法であって、
    (a)円偏光を有する前記レーザ光を生成する工程と、
    (b)前記生成されたレーザ光を前記非晶質半導体膜にスキャン照射する工程と、
    を備えることを特徴とするレーザ結晶化方法。
  5. 基板上に形成された非晶質半導体膜をレーザ光のスキャン照射により結晶化するレーザ結晶化方法であって、
    (a)前記レーザ光のスキャン方向に対して長軸方向が傾いた楕円偏光を有するレーザ光を生成する工程と、
    (b)前記生成されたレーザ光を前記非晶質半導体膜にスキャン照射する工程と、
    を備えることを特徴とするレーザ結晶化方法。
  6. 前記工程(a)は、前記楕円偏光の長軸方向を、前記レーザ光のスキャン方向に対して40度以上50度以下の角度に傾ける工程を含むことを特徴とする請求項5に記載のレーザ結晶化方法。
  7. 前記工程(a)は、生成される前記レーザ光の偏光を、前記レーザ光のスキャン方向に対して傾いた別の直線偏光との重ね合わせにする工程を備えることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のレーザ結晶化方法。
  8. 前記工程(a)は、生成される前記レーザ光の偏光を、別の円偏光との重ね合わせにする工程を備えることを特徴とする請求項4又は5に記載のレーザ結晶化方法。
  9. 前記工程(a)は、生成される前記レーザ光の偏光を、長軸方向が前記楕円偏光と直交する別の楕円偏光との重ね合わせにする工程を備えることを特徴とする請求項5に記載のレーザ結晶化方法。
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