JP2007079502A - 光学ユニット、同ユニットを使用した画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製造コストを効果的に削減可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 光源から出射された光を偏向する偏向手段よりなる第1の光学ユニット部100と、第1の光学ユニット部から発せられた光を前記感光体上に導くための光学素子よりなる第2の光学ユニット部200とを有し、第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じて光源の基準となる光量の制御を行なう構成である。
【選択図】 図10
【解決手段】 光源から出射された光を偏向する偏向手段よりなる第1の光学ユニット部100と、第1の光学ユニット部から発せられた光を前記感光体上に導くための光学素子よりなる第2の光学ユニット部200とを有し、第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じて光源の基準となる光量の制御を行なう構成である。
【選択図】 図10
Description
本発明は光学ユニット、同ユニットを使用した画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及びコンピュータ読取り可能な記録媒体に係り、光学系をユニット構成とした画像形成装置、その光学ユニット、画像形成装置の制御方法、プログラム及びコンピュータ読取り可能な記録媒体に関する。
複写機、プリンタ、FAX機、印刷機(全てカラー機を含む)等の電子写真方式の画像形成装置において、感光体に静電潜像を形成するための光学系を複数のユニットで構成することが提案されている。
これは複数のユニットのうち一部のユニットのみ入れ替えることにより、製品の機種の相異による構成部品間の相対配置の相異等を吸収し得るためである。この方法によれば、このような入れ替えに係る一部のユニット以外のユニットは機種によらず共通であり、各機種に対しそのままの構成で適用可能となるため、各機種毎にその全体構成を変更する場合に比して、製造コストの効果的な低減が可能となる(特許文献3参照)。
特開平06−030198号公報
特開2003−035878号公報
特開平11―044857号公報
画像形成装置の光学系における光量調整をフィードバック制御にて行う場合、感光体上に静電潜像を形成するための半導体レーザ等の光源の近傍にフォトセンサ等の光量検出器を設け、その光量検出器からの出力を基にフィードバック制御にて光源から発せられる光量を調整する。
このような場合例えば図4に示す如く、光量検出器PDに直列に接続された可変抵抗VRをの抵抗値を調整することにより光量検出器の出力レベルを調整することがなされる。すなわち、上記可変抵抗VRの抵抗値を変えながら光学系の出力光量をパワーメータPMで計測し、その計測値が所定の光量となった段階の可変抵抗の抵抗値を設定値とするのである。
ここで、光量検出器PDの直列抵抗VRの抵抗値を変えることにより、光量検出器PDが発生する受光量に応じた電流値による当該抵抗VRにおける電圧降下が変化する。当該抵抗VRは図4に示す如く他端が接地されているため、抵抗VRにおける電圧降下はそのまま光検出器PDの受光量に応じて発生される光量検出値(モニタ電圧Vm)として帰還される。したがって抵抗VRの調整により帰還量としての光量検出値を調整することが可能となる。
フィードバック制御においては光量検出器PDからの出力に応じ、その出力が、所定の基準入力値と一致するように光源LDの駆動パワーが自動調整される。例えば光源から感光体に至る迄に光ビームが通過する光学系のロスが大きい場合、上記パワーメータPMの出力が下がる。この場合上記可変抵抗VRの抵抗値を下げることにより、光量検出器PDからの帰還量としての電圧値が低下する。その結果フィードバック制御により光源LDの駆動パワーが自動的に増加される。そしてパワーメータPMの測定値が所定の値となった段階における抵抗VRの値を設定値として得る。
このような設定を行うことにより、感光体に到達する光量が所定値、すなわち基準光量Pとなった段階で光検出器PDからの帰還量(抵抗VRの電圧降下値)が上記所定の基準入力と一致することとなる。この状態を得ることを基準光量の設定と称する。
すなわち適用する光学系のロスに応じて抵抗VRによる光量検出帰還量を調整することにより、基準入力値に対し感光体に至る光量が所定の基準光量Pが得られる状態を得る。このように基準光量の設定がなされた後、この所定の基準入力を基準としてこれを所望の画像データにより変調することにより、上記光学系のロス分に依らず、常に的確な光量で感光体上に静電潜像を形成することが可能となる。
ここで上記の如く光学系を複数のユニットにより構成し、或いは複数のユニットに分割し、機種の相異によってもその一部のユニットについてのみ変更することで対応する方法の場合、機種の相異により、その変更する一部ユニット毎に光学系のロスが異なる場合がある。その場合機種毎に上述の如く、光量検出器PDの直列抵抗VRの調整により基準光量の設定を行うとその分所要工数が増し、製品のコストアップにつながる可能性がある。
本発明は上記課題に鑑み、画像形成装置の光学系を複数のユニット構成とする場合において、基準光量の設定に係る製品のコストアップを効果的に低減可能な構成を提供することを目的とする。
本発明によれば、光源から出射された光を偏向する偏向手段よりなる第1の光学ユニット部と、第1の光学ユニット部から発せられた光を前記感光体に導くための光学素子よりなる第2の光学ユニット部と、前記光源の駆動パワーをフィードバック制御する制御部とを設け、前記制御部では、前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた帰還量の補正を行なうこととした。
このように構成することにより、第2の光学ユニットの変更によりその光学的ロスが異なるようになった場合であっても、制御部にてその異なるロス分を加味したフィードバック制御を実現し得る。
この場合上記基準光量の設定作業は第1の光学ユニット部に対してのみ行い、第2の光学ユニット部による光学的ロス分については制御部により演算により対応する。すなわち、第1の光学ユニット部内のロス分については光量検出器の直列抵抗の抵抗値の調整により行うが、第2の光学ユニットによるロス分については演算により帰還量を補正することで対応する。
その結果製品の出荷時等に行う基準光量設定作業は、機種に依らず固定した構成を有する第1の光学ユニット部についてのみ行えばよいこととなり、機種によらず、毎回同様な内容の設定作業で済むこととなる。その結果設定作業の工数を効果的に削減可能となり、もって製品のコストアップを効果的に抑制可能である。
以下図と共に本発明の実施の形態につき説明を行う。
図1は本発明の実施の形態による画像形成装置のユニット構成について説明するための図である。
本発明の実施の形態による画像形成装置では、光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)とにより光学ユニットが構成されている。
図1においては説明の便宜上光学ユニット1(100)は光学ユニット2(200)上に離間した配置とされているが、実際には光学ユニット1(100)は光学ユニット2(200)中に配置される。
光学ユニット1(100)にはLD(レーザダイオード、図示せず)、LD駆動部10、コリメートレンズ20、シリンダレンズ25、fθレンズ40、ポリゴンミラー30、BTL(図示せず)、折り返しミラー(図示せず)、同期検知センサSSが含まれる。
他方光学ユニット2(200)には必要な場合折り返しミラーが含まれる。
このような構成においてLDから射出された光ビームはコリメートレンズ20で平行光にされ、シリンダレンズ25により所定のビーム径になるように集光され、ポリゴンミラー30によって主走査方向に偏向走査され、fθレンズ40によって等角運動が等速運動に変換され、BTLにより副走査方向のピント合わせ(集光機能と副走査方向の位置補正(面倒れ補正等))がなされ、折り返しミラー50で反射され、感光体(図2中、感光体60に対応)上の所望の位置に照射される。
図示の如く光学ユニット1(100)はフレーム(筐体)F1上に構成され、光学ユニット2(200)は、フレームF1とは別のフレーム(筐体)F2上に構成されている。
図示の如く光学ユニット1(100)はフレーム(筐体)F1上に構成され、光学ユニット2(200)は、フレームF1とは別のフレーム(筐体)F2上に構成されている。
本発明の実施の形態ではこのように各光学ユニット100,200の各々が別個の筐体F1,F2上に構成されていることにより、画像形成装置の機種毎の光学系を構成する各光学素子等の間の相対位置の相異、光学素子の個数の相異等に依らず、一部の光学ユニット(本実施の形態の場合、光学ユニット1(100))については共通の構成、すなわち同一の設計仕様のものを適用し、それ以外の光学ユニット(本実施の形態の場合、光学ユニット2(200))について機種毎に異なる構成を個別に適用することにより、機種毎の所望の設計仕様を満たすことを可能としている。
その結果、画像形成装置の光学系の光学素子等の全てに関する構成について機種毎に個別に設計・製造・試験・検査する場合に比し、効果的にこれら各工程に要される工数を低減可能である。
すなわち本実施の形態の場合光学ユニット1(100)については機種によらず共通の構成(設計仕様)を適用するため、画像形成装置の光学系のうち、光学ユニット1(100)に関する設計・製造・試験・検査の各工程は機種毎に共通の内容とすることができる。したがって各工程に要する工数を効果的に低減可能である。
特に上記の如く画像形成装置の光学系を構成する光学素子等の内訳が、光学ユニット1(100)には各種レンズ20,25,40、ポリゴンミラー30等が含まれるのに比し、光学ユニット2(200)には折り返しミラー50のみ含まれるような場合、より効果的である。すなわち光学ユニット2に対する上記設計・製造・試験・検査の各工程に対し、光学ユニット2(200)に対する各工程の方がより簡易なものと考えられる。したがってより複雑な工程を要すると考えられる光学ユニット1(100)に対する各工程を機種によらず共通化できることにより、画像形成装置の光学系全体に要される設計・製造・試験・検査の各工程を効果的に低減可能と考えられる。
以下に本発明の各実施例につき図と共に詳細に説明する。
各実施例について、その光学系は基本的に図1と共に上述した構造を、共通に有する。
図2は本発明の実施例1による画像形成装置の概略構成を模式的に示す。
同画像形成装置は大略光学ユニット1(100)、光学ユニット2(200)よりなる光学系(光学ユニット)と、同光学系から出射された光ビームが照射されることにより静電潜像が形成される感光体60とを含む。
このような構成の画像形成装置において、入力画像データによって点灯するLD(レーザダイオード)の光ビームは、光学ユニット1(100)内のコリメートレンズ20により平行光束化され、シリンダレンズ25を通り、ポリゴンモータ35によって回転するポリゴンミラー30によって偏向され、fθレンズ40を通り、BTL45を通り、折り返しミラー50によって反射され、光学ユニット2(200)を通過して、感光体60上を走査される。
尚図2中、光学ユニット1に含まれる光学素子等のうち、LD(レーザダイオード)、コリメートレンズ20及びシリンダレンズ25の図示を省略している。又上記BTL45とは、バレル・トロイダル・レンズの略であり、副走査方向のピント合わせ(集光機能と副走査方向の位置補正(面倒れ等))機能を有する。
感光体60の回りには、帯電器65、現像ユニット80、転写器95、クリーニングユニット90、除電器70が備わっており、周知の電子写真プロセスとしての帯電、露光、現像、転写の各工程により最終的に記録紙P上に上記入力画像データに応じた印刷画像が形成される。そして、図示せぬ定着装置によって記録紙P上の画像が定着される。
具体的には帯電器65により予め帯電された感光体60上が光学ユニット1,光学ユニット2(100,200)による光学系から出射された偏向光ビームにより走査されることで感光体60上に静電潜像が形成される。これが現像ユニット80にて現像されることでトナー画像とされ、同トナー画像は転写機により記録紙P上に転写される。
なおこの電子写真プロセスは特許文献1乃至3等に示される如く周知であるため、その詳細についての説明はここでは省略する。
図3は同画像形成装置における上記基準光量Pの設定方法を示す図である。
光学ユニット1(100)は上記の如く、画像データに応じて点灯制御されるLD、LD駆動部(図示せず)、コリメートレンズ(同図では図示を省略)、シリンダレンズ(同図示を省略)、fθレンズ(同図示を省略)、ポリゴンモータ35によって回転するポリゴンミラー30、BTL(同図示を省略)、折り返しミラー50を備えている。
画像データによって変調されて点灯するLDの光ビームは、上記の如く光学ユニット1(100)内のコリメートレンズにより平行光束化され、シリンダレンズを通り、ポリゴンモータ35によって回転するポリゴンミラー30によって偏向され、fθレンズを通り、BTLを通り、折り返しミラー50によって反射され、光学ユニット1(100)から出射される。
基準光量の設定は以下の如くに実施される。すなわち光学ユニット1(100)から出射された光ビームはパワーメータPMによりその光量の測定がなされる。そして所定の基準入力に対し、パワーメータPMの測定値として規定の基準光量Pが得られるように、光学ユニット1(100)に備わっているLD駆動部10(図4参照)のボリューム抵抗VR(図4参照)を調整する。
図4はこの光ビームの基準光量の設定方法を説明するための図である。
図4に示す如く、本画像形成装置は入力画像データに応じて上記光学系のLDの駆動パワーを制御するLD制御部5を有し、同制御部5にはDAC(ディジタル−アナログ変換器)6が設けられている。
上記の如く本画像形成装置において、LD制御部5から光学ユニット1(100)内のLD駆動部10に画像データ信号が送られ、この画像データによって変調された態様にて、LD駆動部10による駆動がなされ、LDが点灯制御される。
光学ユニット1(100)はLDの点灯制御の際にPD(フォトダイオード)がLDの射出光の一部を受光する構成とされ、上記の如くその受光量に対応した電流がVR(ボリューム抵抗)に流れる。電流がVRに流れると電圧降下(モニタ電圧)が発生し、このようにして得られたモニタ電圧VmがLD駆動部10に供給される。
LD駆動部10では、LDに供給する駆動電流に応じて得られる上記モニタ電圧Vmと、LD制御部5のDAC6からLD駆動部10に入力される一定のLDレベル電圧(すなわち所定の基準入力)とを比較する。そしてその比較結果に基づいてLD駆動部10ではLDに流す駆動電流の電流値を制御して上記の如くフィードバック制御にて光量を調整する。その結果LD駆動部10では上記基準光量Pに対応するLD駆動電流値を基準として、LD制御部5からLD駆動部10に入力される入力画像データ信号に基づいてこれを変調してLDを駆動する。その結果入力画像データに応じた光強度でLDが点灯されることになる。
上記基準光量Pを設定する場合、パワーメータPMのセンサで受光して受光電力を測定する(図3,図4)。ここで図3,図4の例では光学ユニット1(100)からの光ビームの出射位置にパワーメータPMを配置しているが、この方法の場合、光学ユニット2(200)に折り返しミラー50等の光量の減衰を生ずる光学素子が含まれているような場合光学ユニット1(100)の出口部分においては規定の光量が得られても、更に光学ユニット2(200)を経て感光体60に至るまでに光量が減衰することになる。その結果感光体60上では必要な光量が得られないこととなる。
このため、光学ユニット2に折り返しミラー等の光量の減衰を伴う光学素子が含まれているような場合、パワーメータPMの位置を、光学ユニット2(200)の出射位置における出射光の光量を測定する位置とする。その結果パワーメータPMで測定される光量は画像形成装置の感光体60上に照射される光量と同等となる。
上記基準光量Pの設定は具体的には以下の如くに行う。すなわち光学ユニット1(100)内のLDに対し一定のLDレベル電圧(すなわち所定の基準入力)が入力されている状態でVRの抵抗値を変化させてモニタ電圧Vmを調整し、パワーメータPMの指示値が基準光量Pの値を指示した際のVRの抵抗値を設定値として得る。以上の手法で、光学ユニット1からの出射光量が規定の基準光量Pになるように光量調整を行う。その結果、上記所定の基準入力に対し、画像形成装置の感光体60上で基準光量Pが得られる状態が得られる。
図5は図2乃至4と共に説明を行った実施例1の画像形成装置における印刷動作のフローチャートである。
同図中、まず印刷モードに応じた各種設定を行い(ステップS1)、次に、図4と共に説明を行ったLD光量調整を行い(ステップS2)、実際の印刷動作を開始する(ステップS3)。
但しステップS2においてはパワーメータPMによる基準光量の設定は行わない。すなわちパワーメータPMを使用したVRの抵抗値調整による基準光量の設定は原則的に製品の出荷時等にのみ行う。そして実際のユーザによる使用時にはVRの抵抗値は固定とされ、LD制御部5のDAC6から出力される基準LDレベル(所定の基準入力)とVRによる電圧降下分である上記モニタ電圧Vmとを比較する。そしてその比較結果が一致した場合に上記出荷時の設定により得られた基準光量Pが光学ユニット2から出射されていると判断する。そしてこの状態を基準として入力画像データに応じてLD駆動パワーを変調制御することによりステップS3の実際の印刷動作が行われる。
なお図5のフローチャートは後述する実施例2、実施例3、実施例4の各々においても同様に適用される。
このように本発明の実施例1の構成によれば光学系が光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)とにより構成されるため、上記の如く、製造工程の工数の効果的な低減が可能となる。
上述の実施例1の構成では上記基準光量Pの設定の際、光学ユニット2による光量減衰を考慮した場合、パワーメータPMを光学ユニット2(200)の光ビームの出射位置に配置し、その位置で基準光量Pが得られるようにVRの抵抗値を調整する。したがって機種により光学ユニット2(200)の構成が異なる場合、光学ユニット2における光学的ロスの量が異なることが考えられ、その場合、VRの抵抗値の所要調整量が機種毎に相異することになる。すなわち機種毎に基準光量Pの設定作業の内容が異なることになる。
以下に説明する実施例2乃至4ではこの問題を解決するため、製品出荷時等に行うパワーメータPMを使用し光学ユニット1(100)の直列抵抗VRの抵抗値を調整する基準光量Pの設定の際、パワーメータPMを図3、4に示す如く、光学ユニット1(100)からの光ビームの出射位置に配置し、所定の基準入力に対し光学ユニット1(100)の出射光量、すなわち光学ユニット2(200)の入射光量が基準光量Pとなるように設定を行う。
すなわち実施例2乃至4では、光学ユニット1(100)の基準光量Pの設定において、VRの抵抗値の調整により、上記所定の基準入力に対し光学ユニット1(100)の出射光が基準光量Pとなるように行われる。
そして光学ユニット1(100)を出射した後、感光体60上に至るまでの光学ユニット2(200)による光学的ロス分、すなわち光学ユニット2(200)に含まれる光学素子、具体的には折り返しミラー50による光学的ロスについては、演算にて加味する。
すなわち光学ユニット1(100)の基準光量Pに対し、実際には光学ユニット2(200)を通過することにより光ビームの光量が減衰する。その分演算により、VRの電圧降下分による上記モニタ電圧Vmに対し係数を掛けることにより帰還量としてのモニタ電圧値Vmを減少させる。その結果上記LD駆動部10におけるフィードバック制御により、光学ユニット2(200)による光量の減衰に応じた分、LDの駆動パワーを増加させる制御がなされることになる。光学ユニット2(200)の通過による光量減衰分がこのようにして補正された結果、光学ユニット2(200)からの出射光量が上記基準光量Pとなった時点でLD駆動部10におけるフィードバック制御が安定化する。
以下に実施例2の構成につき具体的に説明する。
図5は実施例2のおける各光学ユニット1,2(100,200)の構成を説明するための模式図である。
図5に示す如く、光学ユニット1(100)には、画像データに応じて点灯制御されるLD、LD制御部(図示せず)、コリメートレンズ(図示せず)、シリンダレンズ(図示せず)、fθレンズ(図示せず)、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラー30、BTL(図示せず)、折り返しミラー1(50−1)が備えられている。
他方光学ユニット2(200)には折り返しミラー2(50−2)、折り返しミラー3(50−3)が備えられている。
このような構成の実施例2による画像形成装置の光学系において、入力画像データによって点灯されるLDの光ビームは光学ユニット1(100)内のコリメートレンズにより平行光束化され、シリンダレンズを通り、ポリゴンモータ35によって回転するポリゴンミラー30によって偏向され、fθレンズを通り、BTLを通り、折り返しミラー1(50−1)によって反射され、光学ユニット1(100)から出射される。
光学ユニット1(100)から出射された光ビームは上記の如くパワーメータPMにより光量が測定され、所定の基準入力に対し測定値が基準光量Pになるように、光学ユニット1(100)に備わっているLD駆動部10のボリューム抵抗VRの抵抗値が調整される。すなわち光学ユニット1の基準光量Pの設定がなされる。
このようにして光学ユニット1(100)から出射される光ビームの光量の調整後、更に光学ユニット2(200)に搭載されている折り返しミラー50の枚数に応じて、光量補正係数を用いて光量制御を行う。次にその手法について説明する。
図4と共に図6に示す実施例2における構成に対する光学ユニットの基準光量の設定方法を説明する。
実施例2による画像形成装置において、LD制御部5から光学ユニット1(100)内のLD駆動部10に画像データ信号が送られ、これに応じてLDが点灯制御される。図4に示す如く、光学ユニット1(100)においてはLDを点灯制御する際に光量検出器としてのPD(フォトダイオード)がLDの射出光の一部を受光するように構成されている。
そしてPDの受光量に対応した電流がVR(ボリューム抵抗)に流れ、その電流がVRに流れることによって電圧降下(モニタ電圧Vm)が生ずる。このモニタ電圧VmがLD駆動部10に帰還量として供給される。LD駆動部10ではこのようにして得られるLDに流れる駆動電流に応じたモニタ電圧Vmと、LD制御部5のDAC6からLD駆動部10に入力される一定のLDレベル電圧(所定の基準入力)とを比較する。そして実施例1の場合と同様にして光学ユニット1(100)の基準光量Pの設定を行う。
そして基準光量Pを発生させる際のLDの駆動電流を基準として、LD制御部5からLD駆動部10に入力される画像データ信号に基づいてLDが変調駆動される。その結果入力画像データに応じた光強度でLDが駆動される。
LDの発光量を調整して基準光量Pを設定する場合は上述の如く、パワーメータPMのセンサで受光して電力を測定し、所定の基準入力としてのLDレベルのみがDAC6からLD駆動部10に供給されている状態でVRの抵抗値を変化させてモニタ電圧Vmを調整する。そしてパワーメータPMの指示値が規定の値を指示した際のVRの抵抗値を設定値として得る。以上の手法で、所定の基準入力に対する光学ユニット1(100)の出射量が基準光量Pになるように光量調整がなされる。
上記の如く実施例2ではLDの基準光量Pの設定の際、パワーメータPMは光学ユニット1(100)の光ビームの出射位置に配置して行う。
次に光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50に関する光量補正係数による光量制御につき説明する。
光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50に関する光量補正係数をα、プロセスコントロールの結果による補正係数をβとした場合、以下の式(1)により光学ユニット2(200)からの出射光量を算出し、これを帰還量として適用しフィードバック制御にて光量制御を行う。
(出射光1の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(1)
上式(1)中の「出射光1の光量」が光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)との双方による光学的ロス分を加味した光学ユニット12(200)からの出射光量を示す値となる。
(出射光1の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(1)
上式(1)中の「出射光1の光量」が光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)との双方による光学的ロス分を加味した光学ユニット12(200)からの出射光量を示す値となる。
この式(1)における左辺の「出射光1の光量」及び右辺の「光学ユニット1より出射された基準光量P」は、実際の演算値としては、それぞれ「出射光1の光量に応じたLD出射光量の帰還量」及び「光学ユニット1より出射された基準光量Pに応じたLD出射光量の帰還量」である。しかしながらこの式(1)は、その右辺第1項が実際にその表示通り「光学ユニット1より出射された基準光量Pに応じたLD出射光量の帰還量」となると仮定した場合の式である。
すあわち上記仮定の状態において、実際には補正係数α、βの乗算により帰還量が「光学ユニット1より出射された基準光量Pに応じたLD出射光量の帰還量」より減少するため、LD駆動部10によるフィードバック制御動作により、この帰還量を所定の基準入力に一致させるためにLDの駆動パワーが上昇される。その結果、図4に示すモニタ電圧Vmは「光学ユニット1より出射された基準光量Pに応じたLD出射光量の帰還量」を越えて増加する。そしてその結果として上式(1)の左辺の「出射光1の光量に応じたLD出射光量の帰還量」が所定の基準入力に一致した段階でフィードバック制御が安定化する。この考え方は以下の実施例3,4においても同様に適用される。
すなわち式(1)では上記所定の基準入力値に対する光学ユニット1(100)からの出射光量である上記基準光量Pに対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50の枚数(=2枚)分、すなわち2回、折り返しミラー50による補正係数αを乗ずることにより、光学ユニット2(200)の出射光量、すなわち「出射光1の光量」の値を得る。
なお上記プロセスコントロールの結果による補正係数βとは感光体60の特性等、上記の各光学ユニット1,2(100,200)における光学的ロス以外に要される、プロセス制御(すなわちフィードバック制御による光量制御)に係る諸々の補正量に該当する値であり、例えば感光体60に対するトナー付着量の検出値等に基づいて常時その値が調整される。
実施例2ではこのようにLD駆動部10へのPD検出値に基づいたLD出射光量の帰還量に対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50によるロス分に対応する補正係数αを乗じた値を最終的なLD出射光量の帰還量としてLD駆動部10に与える。このように構成することにより、光学ユニット2(200)に含まれる光学素子によるロス分を演算によって制御系に組み入れることが可能となるため、出荷時等の基準光量の設定時には機種毎に共通の構成を有する光学ユニット1(100)からの出射光量についての設定作業のみを行えばよいこととなる。
すなわち、演算により光学ユニット2のロス分を帰還量に加味することにより、所定の基準入力に対する光学ユニット2の出射光として基準光量Pが得られるような制御がなされる。このため、出荷時等に光学ユニット1に光学ユニット2をも含めた状態としてパワーメータPMを使用した直列抵抗VRの抵抗値調整による基準光量の設定を行わずとも、上記式(1)の演算により光学ユニット2の出射光量の帰還量が得られるため、この値が基準光量となるような制御がなされるためである。
したがってLD駆動部10にてこの帰還量を適用してフィードバック制御を行うことにより、基準入力に対する光学ユニット2の出射光量、すなわち感光体60上の受光量としての基準光量Pを基準とした光量制御が実現され得る。
このように出荷時等に行う基準光量の設定は各機種共通の構成を有する光学ユニット1についてのみ行えばよいため、同作業に要される工数を効果的に低減可能である。
図7は本発明の実施例3によるカラー画像形成装置における光学系の構成を示す。
同画像形成装置の光学系は光学ユニット1(100)、光学ユニット2(200)を含む。
光学ユニット1(100)には画像データに応じて点灯制御されるLD、LD制御部(図示せず)、コリメートレンズ(図示せず)、シリンダレンズ(図示せず)、fθレンズ(図示せず)、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラー30、BTL(図示せず)、折り返しミラー3(50−3)、折り返しミラー6(50−6)が備えられている。
他方光学ユニット2(200)には折り返しミラー1(50−1)、折り返しミラー2(50−2)、折り返しミラー4(50−4)、折り返しミラー5(50−5)、折り返しミラー7(50−7)、折り返しミラー8(50−8)、折り返しミラー9(50−9)、折り返しミラー10(50−10)が備えられている。
実施例3による画像形成装置では図7に示す如く4つの感光体60−1乃至60−4が設けられている。これらは例えばYMCK(イェロウ、マジェンタ、シアン、ブラック)の4色の色要素のそれぞれに対応し、それぞれの感光体において出射光1乃至4(LB−1乃至LB−4)の走査により対応する静電潜像が形成される。そしてそれぞれの感光体には4色分のトナー画像が形成され、それらが中間転写ベルト(図示を省略)上等にて重畳されることによりフルカラー画像が形成される。
図7の構成では、図示の如くポリゴンミラー35が2段構成とされ、上段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー3、折り返しミラー4、折り返しミラー5に順次反射された後感光体60−2に至り、同じく上段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー6、折り返しミラー7、折り返しミラー8に順次反射された後感光体60−3に至り、下段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー1、折り返しミラー2に順次反射された後感光体60−1に至り、更に下段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー9,折り返しミラー10に順次反射された後感光体60−4に至る。
このような構成の実施例3による画像形成装置の光学系において、入力画像データによって点灯されるLDの光ビームは光学ユニット1(100)内のコリメートレンズにより平行光束化され、シリンダレンズを通り、ポリゴンモータ35によって回転するポリゴンミラー30によって偏向され、fθレンズを通り、BTLを通り、折り返しミラー3(50−3)或いは折り返しミラー6(50−6)によって反射され、光学ユニット1(100)から出射される。
光学ユニット1(100)から出射された光ビームは上記の如くパワーメータPMにより光量が測定され、測定値が規定の基準光量Pになるように、光学ユニット1(100)に備わっているLD駆動部10のボリューム抵抗VRの抵抗値が調整される。
このようにして光学ユニット1(100)から出射される光ビームの光量を調整後、更に光学ユニット2(200)に搭載されている折り返しミラー50の枚数に応じて、光量補正係数を用いて光量制御を行う。次にその手法について説明する。
図9と共に図7に示す実施例3における構成に対する基準光量の調整方法を説明する。
実施例3では上記の如くYMCK4色分の画像を形成するため、図9に示す如く各色に対応する4個の光源LDが設けられ、それに対応して4個の光量検出器としてのPDが設けられ、同様に4個のVRが設けられ、更に対応する4個のLD駆動部10−1乃至10−4が設けられる。図9に示される如く、各LDはLD制御部5から出力される基準LDレベル信号及び各色に対応する画像データにより個々独立に制御される。
実施例3による画像形成装置においてはLD制御部5から光学ユニット1(100)内の各LD駆動部10―1乃至10−4にそれぞれ画像データ信号が送られ、これに応じて各LDが点灯制御される。図9に示す如く、光学ユニット1(100)においては各LDを点灯制御する際に光量検出器としてのそれぞれのPD(フォトダイオード)が対応するLDの射出光の一部を受光するように構成されている。
そして各PDの受光量に対応した電流が対応するVR(ボリューム抵抗)に流れ、その電流がVRに流れることによって電圧降下(モニタ電圧Vm)が生ずる。この各モニタ電圧Vmが対応するLD駆動部10にそれぞれ帰還量として供給される。各LD駆動部10ではこのようにして得られるLDに流れる駆動電流に応じたモニタ電圧Vmと、LD制御部5のDAC6からLD駆動部10に入力される一定のLDレベル電圧(所定の基準入力)とを比較する。そして実施例1の場合と同様にして基準光量Pの設定を行う。
そしてこの基準光量Pを発生させる際のLDの駆動電流を基準として、LD制御部5からLD駆動部10に入力される画像データ信号に基づいてLDが変調駆動される。その結果入力画像データに応じた光強度でLDが駆動される。
上記の如くLDの発光量を調整して基準光量Pを設定する場合は、図9に示す如く、光学ユニット1(100)からの各々の出射光をそれぞれのパワーメータPMのセンサで受光して電力を測定し、各LDが一定の駆動パワーで駆動されている状態で対応するVRの抵抗値を変化させてモニタ電圧Vmを調整する。そしてパワーメータPMの指示値が規定の値を指示した際のVRの抵抗値を設定値として得る。以上の手法で、各LDの発光量に応じて光学ユニット1(100)の出射光が基準光量Pになるように光量調整を行う。その際、YMCK4色分につき、光学ユニット1(100)からの出射光の基準値は互いに等しい一定の光量基準値Pとなるように設定を行う。すなわち、同一の基準入力に対し、各色同一の基準光量Pが光学ユニット1から出射されるように各LDについての基準光量の設定を行う。
上記の如く実施例3においても、YMCK各色についての基準光量Pの設定の際、パワーメータPMは光学ユニット1(100)の該当する光ビームの出射位置に配置して行う。
次に光学ユニット2に係る光量補正係数による光量制御につき説明する。
光学ユニット2に含まれる折り返しミラー50に関する光量補正係数をα、プロセスコントロールの結果による補正係数をβとした場合、以下の式(2)乃至(5)により光学ユニット2(200)からの出射光量を算出し、これを帰還量として適用しフィードバック制御にて光量制御を行う。
(出射光1の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(2)
(出射光2の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(3)
(出射光3の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(4)
(出射光4の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(5)
上式(2)乃至(5)の各々における「出射光1の光量」、「出射光2の光量」、「出射光3の光量」、「出射光4の光量」が、各々光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)との双方による光学的ロス分を加味した光学ユニット2(200)からの出射光量となる。
(出射光1の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(2)
(出射光2の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(3)
(出射光3の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(4)
(出射光4の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(5)
上式(2)乃至(5)の各々における「出射光1の光量」、「出射光2の光量」、「出射光3の光量」、「出射光4の光量」が、各々光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)との双方による光学的ロス分を加味した光学ユニット2(200)からの出射光量となる。
すなわち式(2)では上記所定の基準入力値に対する光学ユニット1(100)からの出射光量である上記基準光量Pに対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50の枚数(=2枚)分、すなわち2回、折り返しミラー50による補正係数αを乗ずることにより、光学ユニット2(200)の出射光量、すなわち「出射光1の光量」を得る。
同様に式(3)乃至(5)の各々においても、上記所定の基準入力値に対する光学ユニット1(100)からの出射光量である上記基準光量Pに対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50の枚数(=2枚)分、すなわち2回、折り返しミラー50による補正係数αを乗ずることにより、光学ユニット2(200)の出射光量、すなわち「出射光2の光量」乃至「出射光4の光量」を得る。
これは図7の構成において、光学ユニット2(200)においては、各色に対応する光ビームがに各々2枚の折り返しミラーを経るため、上式(2)乃至(5)は、各々同様に補正係数αを2回乗算する構成とされる。
すなわち、感光体60−1に至る光ビームLB−1は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー1,2(50−1,50−2)の計二枚による反射を経る。同様に感光体60−2に至る光ビームLB−2は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー4,5(50−4,50−5)の計二枚による反射を経る。同様に感光体60−3に至る光ビームLB−3は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー8,9(50−8,50−9)の計二枚による反射を経る。同様に感光体60−4に至る光ビームLB−4は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー9,10(50−9,50−10)の計二枚による反射を経る。
尚、例えば図7に示す如く光ビームLB−1とLB−2とを比べた場合、LB−1は光学ユニット1(100)において折り返しミラーによる反射を経ないのに対し、LB−2は光学ユニット1(100)において折り返しミラー3(50−3)による反射を経る。その結果、出荷時等における光学ユニット1(100)の出射光量に対する基準光量Pの設定においては、光ビームLB−1、LB−2のそれぞれに対する光学ユニット1における光学的ロスの量が異なると考えられるため、対応するVRの所要調整量が、これに対応して異なると考えられる。
実施例2の場合同様に、上記プロセスコントロールの結果による補正係数βは感光体60の特性等、上記の各光学ユニット1,2(100,200)における光学的ロス以外にプロセス制御上要される諸々の補正量に該当する値であり、例えば感光体60に対するトナー付着量の検出値等に基づいて常時その値が調整される。
実施例3においても実施例2と同様に、YMCK各色毎のLD駆動部10へのPD検出値に基づいたLD出射光量の帰還量に対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50によるロス分に対応する補正係数αを乗じた値を最終的なLD出射光量の帰還量としてLD駆動部10に与える。このように構成することにより、光学ユニット2(200)に含まれる光学素子によるロス分を演算によって制御系に組み入れることが可能となるため、出荷時の基準光量の設定時には機種毎に共通の構成を有する光学ユニット1(100)からの出射光量についてのみ設定作業を行えばよいこととなる。
すなわち、演算により光学ユニット2のロス分を帰還量に加味することにより、所定の基準入力に対する光学ユニット2の出射光として基準光量Pが得られるような制御がなされる。このため、出荷時等にYMCK各色毎に光学ユニット1に光学ユニット2をも含めた状態としてパワーメータPMを使用した直列抵抗VRの抵抗値調整による基準光量の設定を行わずとも、上記式(2)乃至(5)の演算により光学ユニット2の出射光量の帰還量が得られるため、この値が基準光量Pとなるような制御がなされるからである。
したがってYMCK各色毎にLD駆動部10にてこの帰還量を適用してフィードバック制御を行うことにより、基準入力に対する光学ユニット2の出射光量、すなわち感光体60上の受光量としての基準光量Pを基準とした光量制御がYMCK各色毎に実現され得る。
このように出荷時等に行う基準光量の設定は各機種共通の構成を有する光学ユニット1について行えばよいため、同作業に要される工数を効果的に低減可能である。
図8は本発明の実施例4によるカラー画像形成装置における光学系の構成を示す。
同画像形成装置の光学系も光学ユニット1(100)、光学ユニット2(200)を含む。
光学ユニット1(100)には画像データに応じて点灯制御されるLD、LD制御部(図示せず)、コリメートレンズ(図示せず)、シリンダレンズ(図示せず)、fθレンズ(図示せず)、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラー30、BTL(図示せず)、折り返しミラー2(50−2)、折り返しミラー5(50−5)が備えられている。
他方光学ユニット2(200)には折り返しミラー1(50−1)、折り返しミラー3(50−3)、折り返しミラー4(50−4)、折り返しミラー6(50−6)、折り返しミラー7(50−7)、折り返しミラー8(50−8)、折り返しミラー9(50−9)が備えられている。
実施例4による画像形成装置においても図8に示す如く4つの感光体60−1乃至60−4が設けられている。これらは例えばYMCK(イェロウ、マジェンタ、シアン、ブラック)の4色の色要素のそれぞれに対応し、これらに対する出射光1乃至4(LB−1乃至LB−4)の走査により対応する静電潜像が形成される。そしてこれら4色分のトナー画像が形成され、それらが中間転写ベルト(図示を省略)上等にて重畳されることによりフルカラー画像が形成される。
図8の構成でも、図示の如くポリゴンミラー35が2段構成とされ、上段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー2、折り返しミラー3、折り返しミラー4に順次反射された後感光体60−2に至り、同じく上段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー5、折り返しミラー6、折り返しミラー7に順次反射された後感光体60−3に至り、下段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー1に反射された後感光体60−1に至り、更に下段のポリゴンミラー35により偏向された光ビームは折り返しミラー8,折り返しミラー9に順次反射された後感光体60−4に至る。
このような構成の実施例4による画像形成装置の光学系において、入力画像データによって点灯されたLDの光ビームは光学ユニット1(100)内のコリメートレンズにより平行光束化され、シリンダレンズを通り、ポリゴンモータ35によって回転するポリゴンミラー30によって偏向され、fθレンズを通り、BTLを通り、折り返しミラー3(50−3)或いは折り返しミラー6(50−6)によって反射され、光学ユニット1(100)から出射される。
光学ユニット1(100)から出射された光ビームは上記の如くパワーメータPMにより光量が測定され、測定値が規定の基準光量Pになるように、光学ユニット1(100)に備わっているLD駆動部10のボリューム抵抗VRの抵抗値が調整される。
このようにして光学ユニット1(100)から出射される光ビームの光量を調整後、更に光学ユニット2(200)に搭載されている折り返しミラー50の枚数に応じて、光量補正係数を用いて光量制御を行う。次にその手法について説明する。
図9と共に図8に示す実施例4における構成に対する基準光量の調整方法を説明する。
実施例4では上記の如くYMCK4色分の画像を形成するため、図9に示す如く各色に対応する4個の光源LDが設けられ、それに対応して4個の光量検出器としてのPDが設けられ、同様に4個のVRが設けられ、更に対応する4個のLD駆動部10−1乃至10−4が設けられる。図9に示される如く、各LDはLD制御部5から出力される基準LDレベル信号及び各色に対応する画像データにより個々独立に制御される。
実施例4による画像形成装置においても、LD制御部5から光学ユニット1(100)内の各LD駆動部10―1乃至10−4にそれぞれ画像データ信号が送られ、これに応じて各LDが点灯制御される。図9に示す如く、光学ユニット1(100)においては各LDを点灯制御する際に光量検出器としてのそれぞれのPD(フォトダイオード)が対応するLDの射出光の一部を受光するように構成されている。
そして各PDの受光量に対応した電流が対応するVR(ボリューム抵抗)に流れ、その電流がVRに流れることによって電圧降下(モニタ電圧Vm)が生ずる。この各モニタ電圧Vmが対応するLD駆動部10にそれぞれ帰還量として供給される。各LD駆動部10ではこのようにして得られるLDに流れる駆動電流に応じたモニタ電圧Vmと、LD制御部5のDAC6からLD駆動部10に入力される一定のLDレベル電圧とを比較する。そして実施例1の場合と同様にして基準光量Pの設定を行う。
またこの基準光量Pを発生させる際のLDの駆動電流を基準として、LD制御部5からLD駆動部10に入力される画像データ信号に基づいてLDが変調駆動される。その結果入力画像データに応じた光強度でLDが駆動される。
LDの発光量を調整して基準光量Pを設定する場合は、図9に示す如く、光学ユニット1(100)からの各々の出射光をそれぞれのパワーメータPMのセンサで受光して電力を測定し、各LD駆動部に対し一定の基準入力のみが与えられた状態で対応するVRの抵抗値を変化させてモニタ電圧Vmを調整する。そしてパワーメータPMの指示値が光量基準値P後を指示した際のVRの抵抗値を設定値として得る。以上の手法で、基準入力に対する光学ユニット1(100)の出射光が基準光量Pになるように光量調整を行う。その際、YMCK4色分につき、光学ユニット1(100)からの出射光の基準値は互いに等しい一定値として設定を行う。すなわち、同一の基準入力に対し、各色同一の基準光量Pが光学ユニット1から出射されるように各LDについての基準光量の設定を行う。
上記の如く実施例4においても、YMCK各色についての基準光量Pの設定の際、パワーメータPMは光学ユニット1(100)の該当する光ビームの出射位置に配置して行う。
次に光学ユニット2に係る光量補正係数による光量制御につき説明する。
光学ユニット2に含まれる折り返しミラー50に関する光量補正係数をα、プロセスコントロールの結果による補正係数をβとした場合、以下の式(6)乃至(9)により光学ユニット2(200)からの出射光量を算出し、これを帰還量として適用しフィードバック制御にて光量制御を行う。
(出射光1の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×β ...(6)
(出射光2の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(7)
(出射光3の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(8)
(出射光4の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(9)
上式(6)乃至(9)の各々における「出射光1の光量」、「出射光2の光量」、「出射光3の光量」、「出射光4の光量」が、各々光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)との双方による光学的ロス分を加味した光学ユニット2(200)からの出射光量の値を示す。
(出射光1の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×β ...(6)
(出射光2の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(7)
(出射光3の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(8)
(出射光4の光量)=(光学ユニット1より出射された基準光量P)×α×α×β ...(9)
上式(6)乃至(9)の各々における「出射光1の光量」、「出射光2の光量」、「出射光3の光量」、「出射光4の光量」が、各々光学ユニット1(100)と光学ユニット2(200)との双方による光学的ロス分を加味した光学ユニット2(200)からの出射光量の値を示す。
すなわち式(6)では上記所定の基準入力値に対する光学ユニット1(100)からの出射光量である上記基準光量Pに対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50の枚数(=1枚)分、すなわち1回、折り返しミラー50による補正係数αを乗ずることにより、光学ユニット2(200)の出射光量、すなわち「出射光1の光量」を得る。
他方式(7)乃至(9)の各々においては、上記所定の基準入力値に対する光学ユニット1(100)からの出射光量である上記基準光量Pに対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50の枚数(=2枚)分、すなわち2回、折り返しミラー50による補正係数αを乗ずることにより、光学ユニット2(200)の出射光量、すなわち「出射光2の光量」乃至「出射光4の光量」を得る。
これは図8の構成において、光学ユニット2(200)には、各色毎に1枚或いは2枚の折り返しミラーを経るため、上式(6)乃至(9)のうち、式(6)のみにおいては補正係数αを一回のみ乗算するのに対し、式(7)乃至(9)の各々においては補正係数αを2回乗算する構成とされる。
すなわち感光体60−1に至る光ビームLB−1は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー1(50−1)の一枚による反射を経る。同様に感光体60−2に至る光ビームLB−2は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー3,4(50−3,50−4)の計二枚による反射を経る。同様に感光体60−3に至る光ビームLB−3は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー6,7(50−6,50−7)の計二枚による反射を経る。同様に感光体60−4に至る光ビームLB−4は光学ユニット1(100)を出射後、折り返しミラー8,9(50−8,50−9)の計二枚による反射を経る。
また例えば図8に示す如く光ビームLB−1とLB−2とを比べた場合、LB−1は光学ユニット1(100)において折り返しミラーによる反射を経ていないのに対し、LB−2は光学ユニット1(100)において折り返しミラー2(50−2)による反射を経ている。その結果、出荷時等における光学ユニット1(100)の出射光量に対する基準光量Pの設定においては、光ビームLB−1、LB−2のそれぞれに対する光学ユニット1における光学ロスの量が異なると考えられるため、対応するVRの所要調整量が対応して異なることになると考えられる。
実施例2の場合同様に、上記プロセスコントロールの結果による補正係数βは感光体60の特性等、上記の各光学ユニット1,2(100,200)における光学的ロス以外に要される諸々の補正量に該当する値であり、例えば感光体60に対するトナー付着量の検出値等に基づいて常時その値が調整される。
実施例4においても実施例2と同様に、YMCK各色毎のLD駆動部10へのPD検出値に基づいたLD出射光量の帰還量に対し、光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50によるロス分に対応する補正係数αを乗じた値を最終的なLD出射光量の帰還量としてLD駆動部10に与える。このように構成することにより、光学ユニット2(200)に含まれる光学素子によるロス分を演算によって制御系に組み入れることが可能となるため、出荷時の基準光量の設定時には機種毎に共通の構成を有する光学ユニット1(100)からの出射光量についてのみ調整作業を行えばよいこととなる。
すなわち、演算により光学ユニット2のロス分を帰還量に加味することにより、所定の基準入力に対する光学ユニット2の出射光として基準光量Pが得られるような制御がなされる。このため、出荷時等にYMCK各色毎に光学ユニット1に光学ユニット2をも含めた状態としてパワーメータPMを使用した直列抵抗VRの抵抗値調整による基準光量の設定を行わずとも、上記式(6)乃至(9)の演算により光学ユニット2の出射光量の帰還量が得られるため、この値が基準光量Pとなるような制御がなされるからである。
したがってYMCK各色毎にLD駆動部10にてこの帰還量を適用してフィードバック制御を行うことにより、基準入力に対する光学ユニット2の出射光量、すなわち感光体60上の受光量としての基準光量Pを基準とした光量制御がYMCK各色毎に実現され得る。
このように出荷時等に行う基準光量の設定は各機種共通の構成を有する光学ユニット1について行えばよいため、同作業に要される工数を効果的に低減可能である。
図10は上記各実施例における基準光量の設定動作の流れを示す。
図中、ステップS21にてLDが点灯されるとステップS22にて光学ユニット1(100)からの出射光量がパワーメータPMにて測定される。そしてステップS23にて、この測定値が基準光量Pとなるように光学ユニット1内の光量検出器としてのPDの直列抵抗VRの抵抗値を調整する。
次にステップS24にて、上記基準光量Pに光学ユニット2(200)に含まれる折り返しミラー50による補正係数αを乗算することにより、光学ユニット2によるロス分を加味した帰還量を得る。更にステップS25にて、プロセスコントロールに関わる補正係数βを乗算する。その結果得られる帰還量は上記基準光量Pに対し、光学ユニット2による光量ロス分による補正係数αが乗算され、更にはプロセスコントロールに係る補正係数βが乗算された値とされる。
LD駆動部10ではこれら補正係数α、βの乗算により減少した帰還量を受け、その結果フィードバック制御により、このような補正により得られる帰還量が基準光量Pとなるように自動制御を行う。
このような調整動作が終了後LDが消灯される(ステップS26)。
LD駆動部10ではこのようにして補正係数α、β(いずれも基本的に1より小さい値を有する、すなわち、α<1、β<1)により減少された帰還量を受け、これに対応してLDの駆動パワーを上昇させるように制御する。その結果光学ユニット2(200)による光量ロス分を補正するようにLDの駆動パワーが制御されることとなる。したがって感光体60上において所要の光量による照射が得られることになる。
図11は上述した本発明の各実施例による画像形成装置の制御方法を、図13に示す如くの構成を有するコンピュータに実行させるためのプログラムを作成する処理の流れを示すフローチャートである。
但しこのフローチャートでは同上プログラムの内、LD光量をLD駆動部10に対し帰還する際に帰還量に対し乗算すべき補正係数の決定、すなわちLD光量帰還量の調整に係る部分の作成の流れを示す。
まず、調整する色要素に対応した光ビームの対応する感光体に至る経路において光学ユニット2(200)に折り返しミラーが無い場合(ステップS41のNo)、基準光量Pにプロセスコントロールの係数βを乗算して帰還量の調整を終了する(ステップS42)。他方光学ユニット2に折り返しミラーがある場合(ステップS41のYes),基準光量Pに折り返しミラー補正係数αを乗算(ステップS43)し、更にもう1枚折り返しミラーがあるか否かを判定する。その結果更なる折り返しミラーが無い場合(ステップS44のNo),プロセスコントロールの係数βを乗算して帰還量の調整を終了する(ステップS45)。
折り返しミラーがさらにある場合(ステップS44のYes)、折り返しミラー補正係数αを乗算し(ステップS46)、更にもう1枚折り返しミラーがあるか否かを判定する。その結果更なる折り返しミラーが無い場合(ステップS47のNo)、プロセスコントロールの係数βを乗算して帰還量の調整を終了する(ステップS48)。折り返しミラーが更にある場合(ステップS47のYes)、折り返しミラー補正係数αを乗算し(ステップS49)、プロセスコントロールの係数βを乗算して帰還量の調整を終了する(ステップS50)。
このように、各色要素に対応した光ビームの経路にある、光学ユニット2(200)内に含まれる折り返しミラー50の枚数分、補正係数αを乗算することでLD光量帰還量の調整を行う。その結果、例えば上記式(1)乃至(9)が得られる。
図12は上記本発明の各実施例による画像形成装置の制御系統の一例を示す。
同図に示す如く、本画像形成装置は制御部300と画像形成部500とよりなる。ここで制御部300は図4,図9に示すLD制御部5及び/又はLD駆動部10の構成の内、少なくとも演算手段に対応する部分を含んでも良い。画像形成部500は図2等に示す構成を有し、電子写真プロセスにより入力画像データに応じた印刷画像を形成するための構成を有する。
制御部300は図13に示す如くコンピュータにより構成することが可能である。
すなわち制御部300は、適宜所要のインタフェース手段を介して画像形成部500を構成する各機能部の動作を制御するCPU310,ユーザの操作指示を受けるための操作部320,ユーザに対し装置の内部状態等を表示するための表示部330,CPU310の動作を補助するためのメモリ340,制御プログラム等を格納するハードディスク装置350,外部からプログラム等をロードするためのCD−ROMドライブ360,通信網600を介し外部サーバと接続するためのモデム370を含む。
上述の本発明の各実施例による画像形成装置における光量制御動作、すなわち光学ユニット1(100)内のLDの出射光量をPDにて検出し、これに基づいてフィードバック制御によりLD光量を制御する場合において、LD光量の帰還量に対し、上記式(1)乃至(9)に示す如く補正係数α、βを適宜乗算してLD駆動部10に対し最終的な帰還量として与える処理を含む光量制御動作は、所定の光量制御用プログラムをCPU310に実行させ制御装置300としてのコンピュータに実行させることにより、該当する画像形成装置において実現することが可能である。
上記所定の光量制御用プログラムは、そこに含まれる一連の命令が上記制御部300としてのコンピュータにより順次実行されることにより上述の各実施例による画像形成装置における制御動作が実現されるように作成されるものとする。
またその場合、同光量制御用プログラムは前記制御装置300としてのコンピュータに対し、CD−ROMドライブ360を介しCD−ROM365からロードするようにしても良いし、或いは通信網600を介し外部サーバからダウンロードしても良い。
制御部300としてのコンピュータに同プログラムのロード後はハードディスク装置350にこれを格納し、実行時にこれをメモリ340にロードしてCPU310に実行させることにより該当する処理動作が実行され、もって上記式(1)乃至(9)に示す如く補正係数α、βが適宜乗算されてLD駆動部10に対する最終的な帰還量が算出され、もって光学ユニット2(200)における光量ロスが加味された態様でLDの光量制御がなされることになる。
尚上述の如くソフトウェアによって本発明による画像形成装置の制御方法を実現する例に限られず、上記光量制御用プログラムを上記LD制御部5、LD駆動部10或いは画像形成装置内のその他の部分にハードウェア或いはファームウェアの形で組み込むことにより本発明による画像形成装置の制御方法を実現することも可能である。
また上記式(1)乃至(9)は基準入力に対する基準光量Pに関する光学ユニット2(200)の出射光量に対応する帰還量の求め方を示しているが、実際の光量制御の際には基準入力を中心として画像データにより変調された入力が与えられ、それに応じLD駆動部10における上記フィードバック制御により光学ユニット2(200)の出射光量も基準光量Pを中心に変調されたものとなる。
5 LD制御部
6 DAC
10 LD駆動部
20 コリメートレンズ
25 シリンダレンズ
30 ポリゴンミラー
40 fθレンズ
45 BTL
50 折り返しミラー
60 感光体
LB 光ビーム
PM パワーメータ
100 光学ユニット1
200 光学ユニット2
6 DAC
10 LD駆動部
20 コリメートレンズ
25 シリンダレンズ
30 ポリゴンミラー
40 fθレンズ
45 BTL
50 折り返しミラー
60 感光体
LB 光ビーム
PM パワーメータ
100 光学ユニット1
200 光学ユニット2
Claims (19)
- 光源から出射された光による感光体上の走査により該感光体上に画像を形成する画像形成装置の光学ユニットであって、
光源から出射された光を偏向する偏向手段よりなる第1の光学ユニット部と、
前記第1の光学ユニット部から発せられた光を前記感光体上に導くための光学素子よりなる第2の光学ユニット部と、
前記光源の駆動パワーをフィードバック制御する制御部とよりなり、
前記制御部では、前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた帰還量の補正を行って光量の制御を行なう構成とされてなる光学ユニット。 - 前記光源が複数設けられており、
前記制御部では、前記複数の光源の各々について前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた帰還量の補正を行って光量の制御を行なう構成とされてなる請求項1に記載の光学ユニット。 - 前記第1の光学ユニット部は、前記光源から発せられた光を検出し、検出値に応じた電流値を出力するフォトセンサと、
当該フォトセンサの出力電流を電圧値に変換して出力するための抵抗とを有し、
前記抵抗の抵抗値を調整することで前記フィードバック制御における帰還量を調整し、もって光量制御の基準値を調整する構成とされてなる請求項1又は2に記載の光学ユニット。 - 前記制御部は前記第2の光学ユニット部の出力光量値を、前記抵抗値の調整により調整されてなる第1の光学ユニット部から発せられる光量に基づいて演算により求め、当該出力光量値をフィードバックすることにより第2の光学ユニット部の所望の出力光量値を得る構成とされ、
前記出力値に第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正値を適用することにより、当該光学素子の特性に応じたフィードバック制御を実現する構成とされてなる請求項3に記載の光学ユニット。 - 前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正値とは折り返しミラーによる反射の際の光量減衰率よりなる請求項4に記載の光学ユニット。
- 前記第1の光学ユニット部と第2の光学ユニット部とは、各々別個の筐体上に構成されてなる請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の光学ユニット。
- 光源から出射された光による感光体の走査により該感光体上に画像を形成する画像形成装置であって、
光源から出射された光を偏向する偏向手段よりなる第1の光学ユニット部と、
第1の光学ユニット部から発せられた光を前記感光体に導くための光学素子よりなる第2の光学ユニット部と、
前記光源の駆動パワーをフィードバック制御する制御部とよりなり、
前記制御部では、前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた帰還量の補正を行って光量の制御を行なう構成とされてなる光学ユニットを搭載してなる画像形成装置。 - 前記光学ユニットには前記光源が複数設けられており、
前記制御部では、前記複数の光源の各々について前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた帰還量の補正を行って光量の制御を行なう構成とされてなる請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記第1の光学ユニット部は、前記光源から発せられた光を検出し、検出値に応じた電流値を出力するフォトセンサと、
当該フォトセンサの出力電流を電圧値に変換して出力するための抵抗とを有し、
前記抵抗の抵抗値を調整することで前記フィードバック制御における帰還量を調整し、もって光量制御の基準値を調整する構成とされてなる請求項7又は8に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は前記第2の光学ユニット部の出力光量値を、前記抵抗値の調整により調整されてなる第1の光学ユニット部から発せられる光量に基づいて演算により求め、当該出力光量値をフィードバックすることにより第2の光学ユニット部の所要の出力光量値を得る構成とされ、
前記出力光量値に第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正値を適用することにより、当該光学素子の特性に応じたフィードバック制御が実現される構成とされてなる請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正値とは折り返しミラーによる反射の際の光量減衰率よりなる請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記第1の光学ユニット部と第2の光学ユニット部とは、各々別個の筐体上に構成されてなる請求項7乃至11のうちのいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 光源から出射された光による感光体の走査により該感光体上に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置は光源から出射された光を偏向する偏向手段よりなる第1の光学ユニット部と、第1の光学ユニット部から発せられた光を前記感光体に導くための光学素子よりなる第2の光学ユニット部とを有し、
前記光源の駆動パワーをフィードバック制御する段階と、
前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた帰還量の補正を行って光量の制御を行なう段階とよりなる画像形成装置の制御方法。 - 前記光学ユニットには前記光源が複数設けられており、
前記複数の光源毎に前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正を行って光量の制御を行なう段階とよりなる請求項13に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記第1の光学ユニット部は、前記光源から発せられた光を検出し、検出値に応じた電流値を出力するフォトセンサと、
当該フォトセンサの出力電流を電圧値に変換して出力するための抵抗とを有するものとされ、
前記抵抗の抵抗値を調整することにより帰還量を調整することにより光量の基準値を制御する段階を含む請求項13又は14に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記第2の光学ユニット部の出力光量値を、前記抵抗値の調整により調整されてなる第1の光学ユニット部から発せられる光量に基づいて演算により求め、当該出力光量値をフィードバックすることにより第2の光学ユニット部の所望の出力光量値を得る段階と、
前記出力値に第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正値を適用することにより、当該光学素子の特性に応じたフィードバック制御を実現する段階とよりなる請求項15に記載の画像形成装置の制御方法。 - 前記第2の光学ユニット部に含まれる光学素子の特性に応じた補正値とは折り返しミラーによる反射の際の光量減衰率よりなる構成とされてなる請求項16に記載の画像形成装置の制御方法。
- 請求項13乃至17のうちのいずれか一項に記載の画像形成装置の制御方法の各段階をコンピュータに実行させるための命令よりなるプログラム。
- 請求項18に記載のプログラムを格納したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005271005A JP2007079502A (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 光学ユニット、同ユニットを使用した画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及びコンピュータ読取り可能な記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010122546A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Ricoh Co Ltd | レーザスキャンユニット、前記ユニットを有する感光体の感度特性評価装置および前記ユニットを制御するためのプログラム |
JP2012003046A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Sharp Corp | 光走査装置及び画像形成装置 |
JP2019082710A (ja) * | 2019-01-11 | 2019-05-30 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置および露光装置 |
-
2005
- 2005-09-16 JP JP2005271005A patent/JP2007079502A/ja active Pending
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