JP2007078305A - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

【課題】 調理器本体の前面適所に扉と操作パネルを設けたものにおいて、操作パネルに配置した操作キーの操作性を向上する事を目的とするものである。
【解決手段】 調理器本体の前面適所に操作パネルを配置したものにおいて、操作パネルを電動機構により上下方向に傾動可能に構成すると共に、電動機構を制御する制御手段と、調理器本体への人体の接近を検出する人体センサを設け、制御手段を、人体センサにより調理器本体への人体の接近を検出すると、電動機構を作動して操作パネルを傾斜させる様に構成して成る。
【選択図】 図３

Description

本発明は、オーブンレンジや電子レンジ等の様に、調理時間等の調理条件を入力する操作パネルを備えた加熱調理器に関する。

被調理物を収納して加熱する調理室の前面に扉を備え、かつこの扉に隣接して操作パネルを配置し、この操作パネルに複数の操作キーを配置した加熱調理器では、例えば特許文献１に示される様に、操作パネルを手動により上下方向に傾斜する様に構成したものがある。
実開平５−７９３０７号公報

一方、上記特許文献１に記載の構成では、調理器の設置条件に応じて一度操作パネルを傾斜させると、調理器の使用に係わらず操作パネルが傾斜し、本体の前面より操作パネルの上端部或いは下端部が前方に突出し、外観上違和感を与えるという問題がある。

又、使用の終了都度、操作パネルを垂直状態に戻しても良いが、その操作が煩わしいという問題がある。

そこで本発明は、調理器の使用状態に応じて自動的に操作パネルを傾斜させ、操作パネルの操作性を向上させると共に、使い勝手を向上する事を目的とする。

本発明の請求項１の構成は、調理器本体の前面適所に操作パネルを配置したものにおいて、操作パネルを電動機構により上下方向に傾動可能に構成すると共に、電動機構を制御する制御手段と、調理器本体への人体の接近を検出する人体センサを設け、制御手段を、人体センサにより調理器本体への人体の接近を検出すると、電動機構を作動して操作パネルを傾斜させる様に構成して成るものである。

本発明の請求項２の構成は、請求項１の構成において、制御手段を、人体センサの出力により、調理器本体の前面より予め設定した所定時間以上人体を検出しなければ、電動機構を作動して操作パネルを垂直状態に回動する様に構成して成るものである。

本発明の請求項３の構成は、請求項１〜２の構成において、制御手段を、操作パネルに配置した切替キーの設定により、人体センサが所定時間人体を検出しない場合に操作パネルを垂直状態に回動するか否かの選択を行える様に構成して成るものである。

本発明の請求項４の構成は、請求項１〜３の構成において、制御手段を、人体センサの出力により人体の接近を検出中に、操作パネルから所定時間入力操作を検出しなければ、電動機構を作動して操作パネルを垂直状態に駆動する様に構成して成るものである。

本発明の請求項１に記載の構成により、電動機構により操作パネルを傾斜する様に構成すると共に、人体センサにより調理器への人の接近を検出し、人が接近すると操作パネルを傾斜させることで、手動操作により操作パネルを傾斜させる必要がなく、使い勝手を向上させる事が出来るものである。

本発明の請求項２に記載の構成により、人体センサにより人の接近を所定時間以上検出しなければ操作パネルを垂直状態に戻すことで、操作パネルの戻し忘れによる美観の低下や、操作パネルへの落下物の衝突による誤動作や損傷を防止する事が出来るものである。

本発明の請求項３に記載の構成により、人体センサによる検出に応じて操作パネルを傾斜するかしないかを選択する切替キーを設けたことで、何らかの理由により調理器本体の前に人が居ながら調理器を使用しない場合には、操作パネルの不要な突出を防止し、操作パネルの突出による人体や物の接触を防止する事が出来るものである。

本発明の請求項４に記載の構成により、人体センサにより人の接近を検出しながら操作パネルより入力操作がない場合には、操作パネルを垂直状態に戻すことで、操作パネルの不要な突出を防止し、使い勝手を向上する事が出来るものである。

本発明による実施例を先ず図１に基づき説明すると、１は例えばシステムキッチン等に組み込んで使用する床置型の調理器本体で、前面に扉２を上下方向に開閉自在に枢支していると共に、この扉の横に隣接して操作パネル３を配置している。

上記操作パネル３は、その高さ寸法を扉２の高さ寸法よりも短く構成して、その下方に固定板４を配置し、この固定板と操作パネル３の高さを扉２の高さと同じに構成していると共に、操作パネル３は、図２にて示す様にその上端部を回転軸５により回転自在に枢支し、その底面を底板６により閉塞し、かつこの底板の底面にラックギヤ７を装着している。

又、上記ラックギヤ７の下方には、固定板４の後方に位置してラックギヤ７に噛合するピニオンギヤ８と、このピニオンギヤを回転駆動するギヤードモータ９を配置し、これらにて電動機構１０を構成している。

図３は上記操作パネル３の実施例を示すもので、上部に液晶パネルや蛍光表示管等で構成した表示器１１を配置していると共に、この表示器の下方に操作部１２を設けている。

そして上記表示器１１には、調理メニュー１３・・と、温度や出力を表示する設定表示部１４と、時間やタイマーを表示するタイマー部１５等を配置している。

又上記操作部１２には、キーロックを設定するロックキー１６と、音声の音量を設定する音声キー１７と、操作パネル３を傾斜或いは垂直に戻す操作パネルキー１８とを横並びに配置し、これらのキーの下方に自動調理メニューを選択設定する自動調理キー１９と、手動調理メニューを選択設定する手動調理キー２０と、調理の仕上がり状態を硬めや柔らかめに設定する仕上がりキー２１とを横並びに配置し、かつこれらのキーの下方に赤外線センサや超音波センサで構成した人体センサ２２と、この人体センサによる出力を有効或いは無効に切り替える切替キー２３との組合せと、調理温度を設定する温度キー２４，２４とを横並びに配置し、更にこれらのキーの下方に時間やタイマー時間を設定する３個の時間キー２５・・を横並びに配置し、これら時間キーの下方にスタートキー２６と取消しキー２７を配置している。

図４は制御手段を構成する制御回路３０の実施例を示すもので、商用の交流電源３１に電源回路３３を接続していると共に、この電源回路の出力にマイクロコンピュータ３４を接続している。

又、上記マイクロコンピュータ３４の出力ポートには、上記表示器１１を駆動する表示回路３５と、ブザー３６を作動するブザー回路３７と、上記操作パネル３を電動により斜めに傾斜するギヤードモータ９を駆動するモータ駆動回路３９と、上記調理器本体１の熱源となる図示しないガスバーナへの燃料供給を制御する電磁弁４０を駆動する電磁弁駆動回路４１と、上記ガスバーナの点火用の点火器４２を作動する点火器駆動回路４３と、扉２の内部に形成した図示しない調理室を照明する庫内灯４４を点滅する庫内灯駆動回路４５とを接続し、同じく入力ポートには、扉２の開閉を検出するドア開閉検出回路４６の出力と、上記操作部１２に配置した各操作キーの入力を検出するキー入力回路４７の出力と、上記図示しない調理室の温度を検出する庫内温度検出回路４８の出力と、ガスバーナの点火を検出する炎検出回路４９の出力と、上記人体センサ２２の出力から人体の有無を検出する人体検出回路５０を接続していると共に、入出力ポートにはデータ記憶用のメモリ５１を接続している。

而して、調理器本体１の前面に人体が接近すると、人体センサ２２の出力にてこれを検出し、かつ上記マイクロコンピュータ３４は、人体検出回路５０が予め設定した第１の所定時間（例えば３秒）以上人体を検出すると、モータ駆動回路３９の出力にてギヤードモータ９を作動して操作パネル３を図２中に破線にて示す様に傾斜させ、操作部１２に配置した各キーの操作を行ない易く構成している。

これにより、傾斜した操作パネル３の操作部１２より各キーを操作して調理条件を入力し、扉２を開いて図示しない調理室内に被調理物を設置した後、扉２を閉じスタートスイッチ２６をオン操作することで調理を開始する。

一方、上記マイクロコンピュータ３４は、スタートキー２６がオン操作されて調理が開始されると、このスタートキーのオン操作後、第２の所定時間（例えば２秒）経過するとギヤードモータ９を反転させ、操作パネル３を垂直状態に戻す様に構成している。

又上記マイクロコンピュータ３４は、扉２が開いて通電されると、モータ駆動回路３９の出力にてギヤードモータ９を作動して操作パネル３を図２中に破線にて示す様に傾斜させ、操作部１２に配置した各キーの操作を行ない易く構成している。

更に上記マイクロコンピュータ３４は、上記第１の所定時間以上人体の接近を検出しても、その後第３の所定時間（例えば５秒）以上人体の接近を検出しなくなった場合には、モータ駆動回路３９の出力にてギヤードモータ９を反転させて操作パネル３を垂直状態に戻す様に構成している。

これらの構成により、調理器の前面より所定時間以上人体が離れた場合には、自動的に操作パネル３を収納することで、操作パネルの収納忘れによる人体や物の操作パネルへの接触を防止し、これらの接触による人体や操作パネル３等の損傷を防止するものである。

一方、調理器本体１の設置条件等により、調理器本体付近への人体の出入りが煩雑な場合には、切替キー２３の操作により人体センサ２２による人体検出を無効とし、人体が接近しても操作パネル３が傾斜しない様に設定する。

これにより、操作パネル３が不必要に傾斜と収納とを繰り返すことがなく、繰り返しによる電動機構１０の故障や耐久性能の低下を防止する事が出来るものである。

又上記マイクロコンピュータ３４は、人体センサ２２により人体を検出して操作パネル３を傾斜時に、操作部１２に配置した各キーより第４の所定時間（例えば３０秒）入力操作が行なわれなかった場合には、ギヤードモータ９を反転させて操作パネル３を垂直状態に戻す様に構成している。

これにより、調理器本体１の近くに人体が居ても、操作は行なわれないと判断して操作パネル３を垂直状態に収納することで、操作パネル３の不要な傾斜を防止し、操作パネル３の突出による人体の接触等を確実に防止する事が出来るものである。

尚、上記実施例における各所定時間は任意に変更可能で、これらの設定時間を使用者により変更できる様に構成しても良い。

本発明の実施例を示す正面図である。 同じく要部の側面図である。 同じく操作パネルの正面図である。 同じく制御回路のブロック図である。

符号の説明

１ 調理器本体
３ 操作パネル
１０ 電動機構
２２ 人体センサ
２３ 切替キー
３０ 制御回路（制御手段）

Claims (4)

1. 調理器本体の前面適所に操作パネルを配置したものにおいて、上記操作パネルを電動機構により上下方向に傾動可能に構成すると共に、上記電動機構を制御する制御手段と、調理器本体への人体の接近を検出する人体センサを設け、上記制御手段を、人体センサにより調理器本体への人体の接近を検出すると、上記電動機構を作動して操作パネルを傾斜させる様に構成した事を特徴とする加熱調理器。
2. 上記制御手段を、上記人体センサの出力により、調理器本体の前面より予め設定した所定時間以上人体を検出しなければ、上記電動機構を作動して操作パネルを垂直状態に回動する様に構成した事を特徴とする、上記請求項１に記載の加熱調理器。
3. 上記制御手段を、上記操作パネルに配置した切替キーの設定により、上記人体センサが所定時間人体を検出しない場合に操作パネルを垂直状態に回動するか否かの選択を行える様に構成した事を特徴とする、上記請求項１〜２に記載の加熱調理器。
4. 上記制御手段を、人体センサの出力により人体の接近を検出中に、上記操作パネルから所定時間入力操作を検出しなければ、上記電動機構を作動して操作パネルを垂直状態に駆動する様に構成した事を特徴とする、上記請求項１〜３に記載の加熱調理器。

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