JP2007078146A - 制水体設置装置 - Google Patents

制水体設置装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007078146A
JP2007078146A JP2005270333A JP2005270333A JP2007078146A JP 2007078146 A JP2007078146 A JP 2007078146A JP 2005270333 A JP2005270333 A JP 2005270333A JP 2005270333 A JP2005270333 A JP 2005270333A JP 2007078146 A JP2007078146 A JP 2007078146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
pipe
sealing ring
water control
joint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005270333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4919638B2 (ja
Inventor
Naoki Kaneda
直樹 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cosmo Koki Co Ltd
Original Assignee
Cosmo Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Cosmo Koki Co Ltd filed Critical Cosmo Koki Co Ltd
Priority to JP2005270333A priority Critical patent/JP4919638B2/ja
Publication of JP2007078146A publication Critical patent/JP2007078146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919638B2 publication Critical patent/JP4919638B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)

Abstract

【課題】 密封リングがスリーブ部から離脱することを防止でき、継手体による制水体と既設管との水密的な接続が維持される制水体設置装置を提供すること。
【解決手段】 継手体が、既設管1の外周に沿って管軸C方向に移動可能な継手リング11と、スリーブ部4aに対して移動可能な密封リング12と、継手リング11と密封リング12との間を密封する第1シール13と、継手リング11と既設管1との間隙を密封する第2シール14と、からなり、密封リング12とスリーブ部4aとに、密封リング12がスリーブ部4aから離脱することを防止する離脱防止手段4d、12fが設けられている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、既設管の一部を水密的に密封した筐体内において、既設管の所定箇所を既設管切除手段により切除し、所定箇所に管軸と略平行に配置されるスリーブ部を有する制水体を設置して、制水体のスリーブ部と既設管との間に継手体を水密的に接続する制水体設置装置に関する。
従来の制水体設置装置は、継手体が、既設管の外径より大径の内径を有するリング体であって既設管の外周に沿って管軸方向に移動可能な継手リングと、スリーブ部に対して管軸方向に移動可能なリング体であって周方向に亘ってスリーブ部と当接して密封する密封シールを備え継手リングと接続される密封リングと、弾性を有し管軸方向において既設管の切断面よりも制水体側にて継手リングと密封リングとの間を周方向に亘って水密的に密封する第1シールと、弾性を有し管軸方向において既設管の切断面よりも前記第1シールの対面側にて継手リングと既設管との間隙を周方向に亘って水密的に密封する第2シールと、からなり、筐体内において水密的に既設管と制水体との接続をしている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2649426号公報(第2頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、既設管と制水体との水密的な接続を行った後に、地震等の地盤の変動若しくは仕切弁の開閉等による管路の変動などの影響によって、密封リングが制水体のスリーブ部から離脱して、密封シールとスリーブ部との当接が維持されずに、既設管内の流体が漏洩するなど水密性が維持されない恐れがあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、密封リングがスリーブ部から離脱することを防止でき、継手体による制水体と既設管との水密的な接続が維持される制水体設置装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の制水体設置装置は、既設管の一部を水密的に密封した筐体内において、前記既設管の所定箇所を既設管切除手段により切除し、前記所定箇所に管軸と略平行に配置されるスリーブ部を有する制水体を設置して、前記制水体のスリーブ部と前記既設管との間に継手体を水密的に接続する制水体設置装置であって、
前記継手体が、前記既設管の外径より大径の内径を有するリング体であって前記既設管の外周に沿って管軸方向に移動可能な継手リングと、前記スリーブ部に対して管軸方向に移動可能なリング体であって周方向に亘って前記スリーブ部と当接して密封する密封シールを備え前記継手リングと接続される密封リングと、弾性を有し管軸方向において前記既設管の切断面よりも前記制水体側にて前記継手リングと前記密封リングとの間を周方向に亘って水密的に密封する第1シールと、弾性を有し管軸方向において前記既設管の切断面よりも前記第1シールの対面側にて前記継手リングと前記既設管との間隙を周方向に亘って水密的に密封する第2シールと、からなり、
前記密封リングと前記スリーブ部とに、前記密封リングが前記スリーブ部から離脱することを防止する離脱防止手段が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、密封リングがスリーブ部から離脱することを防止でき、密封シールとスリーブ部との当接が維持されるため、継手体による制水体と既設管との水密的な接続が維持される。
本発明の請求項2に記載の制水体設置装置は、請求項1に記載の制水体設置装置であって、前記密封リングが、前記スリーブ部の外径より大径の内径を有するリング体であり、前記離脱防止手段が、前記密封リングの内面と前記スリーブ部の外面とに設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、密封リングが、スリーブ部より大径のリング体であり、離脱防止手段が、スリーブ部の外面と密封リングの内面とに設けられているため、スリーブ部の外方から密封リングを容易に装着できる。
本発明の請求項3に記載の制水体設置装置は、請求項1または2に記載の制水体設置装置であって、前記離脱防止手段が、前記密封リングと前記スリーブ部との相対移動部に周方向に沿って形成した凹部と凸部とで構成されており、管軸方向における前記凹部の長さが、少なくとも管軸方向における前記凸部の長さよりも長く形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、離脱防止手段が、密封リングとスリーブ部との相対移動部に形成した凹部と凸部というシンプルな構成を採っているので、スリーブ部及び密封リングの成形が容易にできる。
本発明の請求項4に記載の制水体設置装置は、請求項3に記載の制水体設置装置であって、前記凹部と前記凸部との当接面が、前記継手体が接続される接続位置において、互いに当接するように設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部と凸部とが、継手体が接続される接続位置において、互いに当接するように設けられているため、凹部と凸部とを当接させることで、継手体の接続位置を確認することができる。
本発明の請求項5に記載の制水体設置装置は、請求項4に記載の制水体設置装置であって、前記凹部と前記凸部との当接面が、前記密封リングの周方向に亘って管軸と直交方向に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、凹部と凸部との当接面が、密封リングの周方向に亘って管軸と直交方向に設けられているため、凹部と凸部とが当接した継手体の接続位置において、密封リングを管軸と平行に配置できる。
本発明の請求項6に記載の制水体設置装置は、請求項1ないし5のいずれかに記載の制水体設置装置であって、前記離脱防止手段が、前記密封シールよりも前記既設管の切断面から離間した箇所に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、離脱防止手段が、密封シールにより遮断された既設管内の流体と接触することがないため、流体の影響を受けて腐食することがなく、密封リングがスリーブ部から離脱することを長期に亘って防止できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1(a)は、本発明の実施例における筐体を既設水道管に装着した状況及び管内流体の流下方向を示した概略平面図であり、(b)は、同じく筐体内部の既設水道管を切断した状況を示した概略平面図であり、(c)は、同じく筐体内部に流体弁を設置した状況を示した概略平面図であり、(d)は、同じく筐体を取り外した状況を示した概略平面図である。図2(a)は、継手リングを既設水道管に装着した状況を示した一部断面図であり、(b)は、筐体を既設水道管に装着した状況を示した一部断面図である。図3は、筐体を既設水道管に装着した状況を示した側面図である。図4は、筐体内部の既設水道管を切除する状況を示した概略図である。図5は、筐体内部に流体弁を設置した状況を示した一部断面図である。図6は、同じく図5の平面図である。図7(a)は、継手体の接続工程のうち継手リングが密封リングに向かって移動する工程を示した部分断面図及び一部拡大断面図であり、(b)は、同じく継手リングと密封リングとを接続する工程を示した部分断面図及び一部拡大断面図であり、(c)は、同じく継手リング及び密封リングを流体弁と対面する方向に向かって移動する工程を示した部分断面図及び一部拡大断面図である。図8は、継手体の接続後に筐体を取り外した状況を示した断面図である。
先ず、本実施例の制水体設置装置の概要について説明する。
図1(a)に示されるように、本発明の既設管であって上水管である既設水道管1において接続される制水体の配管状況を説明すると、例えば既設水道管1の一部に撤去や補修が必要な特定エリアEよりも上流側である所定箇所Sにおいて、筐体10を既設水道管1の外周面に水密的に装着し、図1(b)、(c)に示されるように、所定箇所Sを切除して、本発明の制水体である流体弁4を水密的に接続し、図1(d)に示されるように、既設水道管1の既設流路を開閉可能とする構成を有している。
図1(d)に示されるように、流体弁4内部の弁体4cを閉状態とすることにより、既設水道管1の特定エリアEには管内流体が流下しないように操作し、図示しない迂回路等により管内流体を流下させることもできるため、特定エリアEに位置する管部分の撤去やあるいは補修等の作業が可能となる。
尚、本発明の制水体は、特に本実施例の流体弁4に限られるものではなく、既設管内部の管路を遮断、変更若しくは切替可能に形成されるものであればよい。
次に、本実施例の制水体設置装置について設置工程に基づいて説明する。
図1及び図2(a)に示されるように、本実施例の継手リング11、11は、既設水道管1を後述のように切除する所定箇所Sの上流側及び下流側近傍において、既設水道管1の外面に周方向に沿って夫々取付けられる。
また、該取付けられた継手リング11、11の内面に、両端を接続することにより無端状に形成される弾性を有する第2シール14、14が、所定箇所Sの上流側及び下流側近傍において、既設水道管1の外面に周方向に沿って夫々取付けられる。
次に、図2(b)及び図3に示されるように、既設水道管1の所定箇所Sと、上述したように既設水道管1に取付けられた第2シール14が取付けられた継手リング11を一括に囲繞可能に形成される筐体10が、既設水道管1の外面に水密的に取付けられる。
筐体10は、ボルトナット9により取り外し可能であって水密的に接続される上下2分割構造を有しており、対面した側面において既設水道管1の外径と略同径に形成される側方開口部10aと、既設水道管1の周面と、を合わせるように既設水道管1を囲繞して、側方開口部10aと既設水道管1との間に水密性を有するパッキン43を嵌挿して、分割構造を有する押し輪41、42にて密封している。
また、筐体10は、上部に既設水道管1の外径よりも大径なる平面視円形の上方開口部10bを有しており、上方開口部10bの上方を開閉自在とする開閉弁20を備えており(図4参照)、後述する既設水道管1のホールソーカッタ30及び既設水道管1の切断後の管片1aが、上方開口部10bを通じて筐体10から出入するようになっている。
次に、既設水道管1の切除について説明する。
図4に示されるように、本発明の既設管切除手段であるホールソーカッタ30は、上方開口部10bの内径と略同径の内径を有する胴体31と、胴体31の内部空間に収納される穿孔用カッタ32と、穿孔用カッタ32を既設水道管1の所定箇所Sに向けて押圧可能な穿孔機33と、から構成されている。
更に、穿孔用カッタ32は、既設水道管1の外径よりも大なる内径及び高さを有し、下端周縁に下向きに配設された穿孔刃32aと、穿孔刃32aと同じ中心軸を有し穿孔刃32aよりも下方の位置に下向きに配設されたセンタードリル32bと、センタードリル32bの先方に設けられた掛止片32cと、を有する内空円筒状に形成されている。
次に、既設水道管1の切断工程について説明すると、開閉弁20を閉状態とし、円筒状の穿孔用カッタ32の中心軸がほぼ鉛直方向を向き、かつ筐体10内の既設水道管1の中心軸とほぼ直交方向に交差する位置に配設するように、胴体31を開閉弁20の上方に水密的に連通接続する。
次に、開閉弁20を開状態とし、穿孔用カッタ32を回転動作させながら、穿孔刃32aが、既設水道管1の全断面を通過するように進退移動させる穿孔機33により、穿孔用カッタ32を下降動作させる。穿孔用カッタ32の回転動作及び下降動作により、既設水道管1は穿孔用カッタ32の下端周縁の直径寸法分離間した2箇所の切断面で、既設水道管1上面の外周面から下方に徐々に切断され、穿孔刃32aが既設水道管1の全断面を通過するように下降動作した地点で、2箇所の切断面で既設水道管1が切断され、2箇所の切断面の間で管片1aが、既設水道管1の管路から分断される。
上述の既設水道管1の切断動作において、既設水道管1は不断水状態であるため、本実施例の既設水道管1内は満水状態であり、穿孔用カッタ32による切断動作において、センタードリル32bが既設水道管1上面の外周面から既設水道管1の内部に達した時点で、既設水道管1の内部の流体が管外に漏出し、筐体10の内空間及び上方に連通接続した胴体31内部を満たすようになる。ただし、既設水道管1の内部から漏出した流体が、筐体10の外部に漏出することはない。したがって、既設水道管1内の流体を不断水状態のまま、切断動作が可能となる。
また、既設水道管1の切断の際に発生する切り粉は、筐体10の所定箇所S近傍の下部に開閉自在に設けられた排出口10cにより、既設水道管1内の流体と共に排出できるようになっている。
次に、既設水道管1の切断動作後に、胴体31の内部に配設した穿孔用カッタ32と、センタードリル32bの掛止片32cに掛止した切断後の管片1aと、を同時に筐体10の外部に搬出する。
また、筐体10内からの搬出工程は、搬出物(管片1aと既設管切除手段)を胴体31内部へ引き上げた後に、開閉弁20を閉じることにより、既設水道管1内の流体は筐体10外部に漏れず、不断水状態での搬出作業が可能となる。
尚、本発明における既設管切除手段は、必ずしも上述の構成に限られるものではなく、筐体10内における既設管の所定箇所Sを水密的に切除するものであれば、例えば既設管の周方向に切削手段が回転することにより、既設管を切断してもよい。
次に、流体弁4と既設水道管1との接続について説明する。
上述したように筐体10内の接続位置に設置された流体弁4と既設水道管1との接続は、継手体により行う。図5に示されるように、本発明の継手体は、既設水道管1の外径より大径の内径を有するリング体である継手リング11と、同様にリング体である密封リング12と、弾性を有し継手リング11と密封リング12との間を密封する第1シール13と、同様に弾性を有し継手リング11と既設水道管1との間を密封する第2シール14と、からなる。
また、管片1aを除去した後の既設水道管1の所定箇所Sには、本発明の制水体である流体弁4が、予め筐体10内に設けられた受台7上に設置されるようになっている。流体弁4を筐体10内の所定箇所Sに搬入設置する搬入設置手段は、特に図示しないが、上方開口部10bと水密的に且つ取り外し可能に連通接続される胴部内に、流体弁4を所定箇所Sに設置可能な設置手段が形成されている構成を有していればよい。
流体弁4は、既設水道管1の外径と略同径の外径を備えるスリーブ部4a、4aを両側部に有し、中央部には、上端が外部に突出した弁軸4bの回動により内部が開閉可能に形成される弁体4cが設けられている。
また、スリーブ部4a、4aの外面には、スリーブ部4a、4aに対して水密的に管軸C方向に移動可能であって後述のように継手リング11と接続される密封リング12、12が、スリーブ部4a、4aの外方から装着されている。
次に、継手リング11について詳細に説明すると、継手リング11の内面に周方向に亘って形成された凹溝11dに第2シール14が嵌挿され、既設水道管1の外面と圧接している。
また、筐体10の側方開口部10a寄りにおける継手リング11の外面には、外方に向かって凸部に形成される凸型部11bが、周方向に沿って設けられており、筐体10の側面に管軸C方向に軸支される送りねじ5に螺合され、管軸C方向に移動可能に形成される凹型片6に嵌合されている。従って、筐体10の側方外部に突出した送りねじ5の端部5aを正逆回動することにより、凹型片6の移動と共に、継手リング11が管軸C方向に移動可能となる。
次に、密封リング12について詳細に説明すると、継手リング11寄りにおける密封リング12の端部が、管軸C方向に膨出する膨出部12cに形成されており、後述する接続工程において、継手リング11の挿通孔11cに嵌挿されるようになっている。また、継手リング11側の密封リング12の外面に形成された凹溝12bには、周方向に亘って第1シール13が設けられている。
また、密封リング12の内面に形成された凹溝12eには、密封リング12の内面及び流体弁4のスリーブ部4aの外面と当接する本発明の密封シールであるOリング17、17が、周方向に亘って設けられており、スリーブ部4aの外面と当接して密封リング12の管軸C方向の移動が水密的に行われるようになっている。
更に、密封リング12の内面には、密封リング12がスリーブ部4aから離脱することを防止する本発明の離脱防止手段である凹部12fが、Oリング17、17よりも切断面1bから離間した箇所に周方向に亘って設けられている。
また、スリーブ部4aの外面には、同様に本発明の離脱防止手段である凸部4dが、周方向に亘って管軸Cと直交方向に設けられており、凹部12fと凸部4dとが凹凸嵌合している。このようにすることで、後述する継手体の接続の際に若しくは接続の終了後において、密封リング12が、流体弁4のスリーブ部4aから離脱することを防止でき、Oリング17、17とスリーブ部4aとの当接が維持されるため、継手体による流体弁4と既設水道管1との水密的な接続が維持される。
また、本実施例における密封リング12は、スリーブ部4aの外径より大径の内径を有するリング体であり、本発明の離脱防止手段である凹部12fが密封リング12の内面に設けられ、同様に凸部4dがスリーブ部4aの外面に設けられており、このようにすることで、スリーブ部4aの外方から密封リングを容易に装着できる。
更に、本発明の離脱防止手段が、相対移動部である密封リング12の内面とスリーブ部4aの外面とに、夫々周方向に沿って形成した凹部12fと凸部4dとで構成されており、管軸C方向における凹部12fの長さが、少なくとも管軸C方向における凸部4dの長さよりも長く形成され、後述する継手体の接続における密封リング12の移動長さ分形成されている。このようにすることで、離脱防止手段が、密封リング12とスリーブ部4aとの相対移動部に形成した凹部12fと凸部4dというシンプルな構成を採っているので、密封リング12及びスリーブ部4aの成形が容易にできる。
次に、本実施例の継手体の接続工程について説明する。
図5及び図7(a)に示されるように、筐体10内の所定箇所Sに流体弁4が設置された状態において、筐体10の側方外部に突出した送りねじ5の端部5aを正転回動することにより、凹型片6を介して、継手リング11が、既設水道管1の外面に沿って密封リング12に向かって移動する。
図7(b)に示されるように、継手リング11を移動することにより、継手リング11の内面と密封リング12の外面とが当接し、継手リング11の内面と第1シール13とが、周方向に亘って当接するようになる。
また、継手リング11と流体弁4とが接続される際には、密封リング12の継手リング11側の管軸C方向に膨出している膨出部12cが、継手リング11の密封リング12側の端部に設けられる挿通孔11cに嵌挿され、継手体の接続を誘導する。このようにすることで、継手リング11が移動の際に誘導されて密封リング12とスムーズに接続される。
尚、図6に示されるように、上述した継手リング11と密封リング12との接続の際には、筐体10の側面に設けられた明り取り窓10dより筐体10の内部を照らしながら、同様に筐体10の側面に複数箇所(本実施例では片側4箇所)設けられた覗き窓8により、筐体10の外部から内部の状況を視認して、該接続を行うことができるようになっており、該状況に応じて筐体10内部にずれた状態にて載置された流体弁の位置(図中流体弁4’)を、筐体10側面に設けられた調整ネジ51、51を筐体10外方から螺出入することにより調整して、正規の接続位置(図中流体弁4)に設置することができる。
また、既設水道管1の外面において、既設水道管1の切断面1bよりも流体弁4側においては、継手リング11と密封リング12との間を周方向に亘って密封する第1シール13が形成され、切断面1bよりも第1シール13の対面側においては、継手リング11と既設水道管1との間を周方向に亘って密封する第2シール14が形成されているために、既設水道管1の内部流体が、切断面1bから既設水道管1の外部に流出することは封じられている。
ここで、筐体10の上方開口部10b及び排出口10cを開口し、筐体10内部に滞留した流体を排出した後に、継手リング11の外面と密封リング12の外面とに、管軸C方向に略同軸に形成された挿通孔11a、12aに、ボルト21を挿通してナット22を螺合する。このようにすることで、既設水道管1と流体弁4とが水密的に接続された状態において、継手リング11と密封リング12とが一体的に接続される。
次に、図7(c)に示されるように、送りねじ5の端部5aを逆転回動することにより、凹型片6を介して、継手リング11及び密封リング12が一体的に、既設水道管1の外面に沿って流体弁4と対面する方向に向かってスリーブ部4aに対して移動し、密封リング12の張出端面12dが、本発明の継手体が接続される接続位置において、既設水道管1の切断面1bと周方向に沿って当接する。
また、上述した接続位置において、凹部12fと凸部4dとが、周方向に沿って互いに当接するように設けられており、このようにすることで、凹部12fと凸部4dとを当接させることで、継手体の接続位置を確認することができるとともに、密封リング12がスリーブ部4aから離脱することが防止される。
更に、凹部12fと凸部4dとの当接面が、密封リング12の周方向に亘って管軸Cと直交方向に設けられているため、凹部12fと凸部4dとが当接した密封リング12の接続位置において、密封リング12を管軸Cと平行に配置できる。
最後に、図8に示されるように、既設水道管1を囲繞していた筐体10を取り外して、継手リング11の凸型部11b内周面と既設水道管1外面との間に、水密性を有する防水シール23を周方向に亘って嵌挿し、分割構造を有する押し輪24にて密封する。その後、図1(d)に示されるように、流体弁4を外部から開閉することで、管内の流体の流れを制御できる。
本発明の離脱防止手段である凹部12fと凸部4dとが、Oリング17により遮断された既設水道管1内の流体と接触することがないため、流体の影響を受けて腐食することがなく、密封リング12が、流体弁4のスリーブ部4aから離脱することを長期に亘って防止でき、継手体による流体弁4と既設水道管1との水密的な接続が維持される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、本発明の離脱防止手段は、密封リング12に形成された凹部12fと、流体弁4のスリーブ部4aに形成された凸部4dとから構成されているが、密封リング12がスリーブ部4aから離脱せずに継手体の水密的な接続が維持されるものであれば、何でもよい。
また、上記実施例では、密封リング12は、スリーブ部4aの外径より大径の内径を有し、密封リング12の内面とスリーブ部4aの外面とに、本発明の離脱防止手段である凹部12fと凸部4dとが、夫々形成されているが、密封リングの形状及び離脱防止手段の形成箇所は必ずしも上記実施例に限られず、例えば本発明の密封リングは、スリーブ部の内径より小径の外径を有し、スリーブ部の内部に装着されており、該密封リングの外面と該スリーブ部の内面とに、離脱防止手段が形成されていてもよい。
また、上記実施例では、継手体の接続位置において、本発明の離脱防止手段である密封リング12の凹部12fとスリーブ部4aの凸部4dとが、周方向に沿って互いに当接するように設けられているが、本発明の離脱防止手段は、必ずしも継手体の接続位置において互いに当接するように設けられていなくてもよく、例えば継手体が接続された後、密封リングが、スリーブ部に対して離間する方向に外力が働き押圧された時に、凹部と凸部とが互いに当接して、密封リングが離脱防止されるように設けられていてもよい。
また、上記実施例では、本発明の既設管である既設水道管1の管内流体は上水であるが、既設管の管内流体は、例えば下水でもよいしガスでもよい。
また、上記実施例では、筐体10の側面に軸支された送りねじ5の回動により、継手リング11を管軸C方向に移動可能としているが、継手リング11が既設管に沿って管軸C方向に移動するものであれば、移動手段は、上記実施例に限られず何でもよい。
また、上記実施例では、継手リング11と密封リング12とをボルト21及びナット22にて係合して一体的とし、管軸C方向に移動可能としているが、継手リング11と密封リング12とを一体的に移動可能とするものであれば、係合方法は、上記実施例に限られず何でもよい。
(a)は、本発明の実施例における筐体を既設水道管に装着した状況及び管内流体の流下方向を示した概略平面図であり、(b)は、同じく筐体内部の既設水道管を切断した状況を示した概略平面図であり、(c)は、同じく筐体内部に流体弁を設置した状況を示した概略平面図であり、(d)は、同じく筐体を取り外した状況を示した概略平面図である。 (a)は、継手リングを既設水道管に装着した状況を示した一部断面図であり、(b)は、筐体を既設水道管に装着した状況を示した一部断面図である。 筐体を既設水道管に装着した状況を示した側面図である。 筐体内部の既設水道管を切除する状況を示した概略図である。 筐体内部に流体弁を設置した状況を示した一部断面図である。 同じく図5の平面図である。 (a)は、継手体の接続工程のうち継手リングが密封リングに向かって移動する工程を示した部分断面図及び一部拡大断面図であり、(b)は、同じく継手リングと密封リングとを接続する工程を示した部分断面図及び一部拡大断面図であり、(c)は、同じく継手リング及び密封リングを流体弁と対面する方向に向かって移動する工程を示した部分断面図及び一部拡大断面図である。 継手体の接続後に筐体を取り外した状況を示した断面図である。
符号の説明
1 既設水道管(既設管)
1a 管片
1b 切断面
4、4’ 流体弁(制水体)
4a スリーブ部
4b 弁軸
4c 弁体
4d 凸部(離脱防止手段)
5 送りねじ
5a 端部
6 凹型片
7 受台
8 覗き窓
9 ボルトナット
10 筐体
10a 側方開口部
10b 上方開口部
10c 排出口
10d 明り取り窓
11 継手リング
11a 挿通孔
11b 凸型部
11c 挿通孔
11d 凹溝
12 密封リング
12a 挿通孔
12b 凹溝
12c 膨出部
12d 張出端面
12e 凹溝
12f 凹部(離脱防止手段)
13 第1シール
14 第2シール
17 Oリング(密封シール)
20 開閉弁
21 ボルト
22 ナット
23 防水シール
24 押し輪
30 ホールソーカッタ(既設管切除手段)
31 胴体
32 穿孔用カッタ
32a 穿孔刃
32b センタードリル
32c 掛止片
33 穿孔機
41、42 押し輪
43 パッキン
51 調整ネジ
C 管軸
E 特定エリア
S 所定箇所

Claims (6)

  1. 既設管の一部を水密的に密封した筐体内において、前記既設管の所定箇所を既設管切除手段により切除し、前記所定箇所に管軸と略平行に配置されるスリーブ部を有する制水体を設置して、前記制水体のスリーブ部と前記既設管との間に継手体を水密的に接続する制水体設置装置であって、
    前記継手体が、前記既設管の外径より大径の内径を有するリング体であって前記既設管の外周に沿って管軸方向に移動可能な継手リングと、前記スリーブ部に対して管軸方向に移動可能なリング体であって周方向に亘って前記スリーブ部と当接して密封する密封シールを備え前記継手リングと接続される密封リングと、弾性を有し管軸方向において前記既設管の切断面よりも前記制水体側にて前記継手リングと前記密封リングとの間を周方向に亘って水密的に密封する第1シールと、弾性を有し管軸方向において前記既設管の切断面よりも前記第1シールの対面側にて前記継手リングと前記既設管との間隙を周方向に亘って水密的に密封する第2シールと、からなり、
    前記密封リングと前記スリーブ部とに、前記密封リングが前記スリーブ部から離脱することを防止する離脱防止手段が設けられていることを特徴とする制水体設置装置。
  2. 前記密封リングが、前記スリーブ部の外径より大径の内径を有するリング体であり、前記離脱防止手段が、前記密封リングの内面と前記スリーブ部の外面とに設けられている請求項1に記載の制水体設置装置。
  3. 前記離脱防止手段が、前記密封リングと前記スリーブ部との相対移動部に周方向に沿って形成した凹部と凸部とで構成されており、管軸方向における前記凹部の長さが、少なくとも管軸方向における前記凸部の長さよりも長く形成されている請求項1または2に記載の制水体設置装置。
  4. 前記凹部と前記凸部との当接面が、前記継手体が接続される接続位置において、互いに当接するように設けられている請求項3に記載の制水体設置装置。
  5. 前記凹部と前記凸部との当接面が、前記密封リングの周方向に亘って管軸と直交方向に設けられている請求項4に記載の制水体設置装置。
  6. 前記離脱防止手段が、前記密封シールよりも前記既設管の切断面から離間した箇所に設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載の制水体設置装置。
JP2005270333A 2005-09-16 2005-09-16 制水体設置装置 Active JP4919638B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270333A JP4919638B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 制水体設置装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005270333A JP4919638B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 制水体設置装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007078146A true JP2007078146A (ja) 2007-03-29
JP4919638B2 JP4919638B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=37938678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005270333A Active JP4919638B2 (ja) 2005-09-16 2005-09-16 制水体設置装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4919638B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103742710A (zh) * 2013-09-29 2014-04-23 锡林郭勒盟奥科特油田技术服务有限责任公司 一种带压更换阀门装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03272390A (ja) * 1990-03-19 1991-12-04 Cosmo Koki Kk 流体制御弁等の不断水設置方法及びその密封接続装置
JP2649426B2 (ja) * 1990-03-19 1997-09-03 コスモ工機株式会社 流体制御弁等の不断水設置方法及びその密封接続装置
JPH09264473A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Osaka Gas Co Ltd 管継手構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03272390A (ja) * 1990-03-19 1991-12-04 Cosmo Koki Kk 流体制御弁等の不断水設置方法及びその密封接続装置
JP2649426B2 (ja) * 1990-03-19 1997-09-03 コスモ工機株式会社 流体制御弁等の不断水設置方法及びその密封接続装置
JPH09264473A (ja) * 1996-03-29 1997-10-07 Osaka Gas Co Ltd 管継手構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103742710A (zh) * 2013-09-29 2014-04-23 锡林郭勒盟奥科特油田技术服务有限责任公司 一种带压更换阀门装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4919638B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8720465B2 (en) Device for work implementation without stopping flow, and method for work implementation without stopping flow
JP5124310B2 (ja) 制水体設置装置
JP2008069831A (ja) 管接続部材を分岐部から取り外すための弁装置及びその取外方法
JP4642511B2 (ja) 既設流体管の不断水仕切弁設置方法及び仕切弁設置装置
JP4700435B2 (ja) 制水体設置装置
JP4744988B2 (ja) 制水体設置装置
JP4919638B2 (ja) 制水体設置装置
JP2006194344A (ja) 不断水制水体設置装置
JP2008180373A (ja) 分岐継手
JP4744981B2 (ja) 制水体設置装置
JP5008887B2 (ja) 制水体設置装置
JP6118881B2 (ja) 取付構造
JP5964574B2 (ja) 作業具導入方法及びその際に用いられる取付具
JP5843389B2 (ja) 取付構造
JP4884171B2 (ja) 管の切断装置
RU2149736C1 (ru) Устройство для вырезания отверстия в трубопроводе, находящемся под давлением
JP4642522B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP4541909B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP4642521B2 (ja) 既設流体管の不断水制水体設置装置
JP2013117295A (ja) 弁筐体設置方法
JP5832929B2 (ja) 流体管分岐装置及び流体分岐方法
JP2006153178A (ja) 既設流体管の流路開閉装置
JP6291105B2 (ja) 取付構造
JP4519580B2 (ja) 既設流体管の不断水流路形成装置
JP6636767B2 (ja) 不凍結形空気弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919638

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250