JP2007078134A - 駆動力配分装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クラッチ締結力を制御するためにボールカム同士を相対回転させる機構をコンパクトにして装置内の設置スペースを小さくして小型軽量化を図る。
【解決手段】スリップ可能な摩擦クラッチ装置16と同軸に相対回転自在な一対のボールカム22,24を配置し、一対のボールカム22,24の相対回転による一方のボールカムの軸方向の移動により摩擦クラッチ装置16の締結力を変化させて前輪もしくは後輪への駆動力の配分を制御する。一方のボールカム22に外歯ギア30を一体に設け、他方のボールカム24に内歯ギア34を一体に設け、外歯ギア30と内歯ギア34の両方に噛合うように駆動ギア36を設け、駆動ギア36を電動アクチュエータで駆動してクラッチ締結力を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】スリップ可能な摩擦クラッチ装置16と同軸に相対回転自在な一対のボールカム22,24を配置し、一対のボールカム22,24の相対回転による一方のボールカムの軸方向の移動により摩擦クラッチ装置16の締結力を変化させて前輪もしくは後輪への駆動力の配分を制御する。一方のボールカム22に外歯ギア30を一体に設け、他方のボールカム24に内歯ギア34を一体に設け、外歯ギア30と内歯ギア34の両方に噛合うように駆動ギア36を設け、駆動ギア36を電動アクチュエータで駆動してクラッチ締結力を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、第1出力軸もしくは第2出力軸への駆動力の配分制御をスリップ可能な摩擦クラッチ装置で行う駆動力配分装置に関する。
従来、前輪への駆動力の配分制御をスリップ可能な摩擦クラッチ装置で行う4輪駆動用の駆動力配分装置としては例えば図5のものが知られている(特許文献1)。
図5において、ケース141内にはエンジンから変速機を介して駆動される入力軸142が設けられ、入力軸142は後輪の第1出力軸143に直結され、前輪の第2出力軸144に対しては摩擦クラッチ装置150、スプロケットギア156、チェーンベルト157及びスプケットギア158を介して連結される。摩擦クラッチ装置150の締結力は、サーボモータ162の駆動で連続的に制御され、車両の前後輪の駆動力配分を制御する。
図6は図5におけるサーボモータ162によるクラッチ締結力の制御機構を取出して概略的に示している。サーボモータ162は、互いに向き合った2個のボールカム、即ち相対する面のカム傾斜溝にボール171を介在した支持リング168と加圧リング170を相対回転させることで、両者の相対距離を開き、多板クラッチの押付け力を制御する。
支持リング168に対し回転自在に配置され、ボール171を介して相対した加圧リング170は外周に形成したピン172をケースの軸方向溝173に入れることで回転が規制され、サーボモータ162の回転を減速して歯車165が噛みあう支持リング168に伝えて回転させると、回転が規制された加圧リング170がボール171に対するカム傾斜溝の回転移動によりボールカム同士の相対距離が変化して軸方向に移動し、摩擦クラッチ装置150の押付け力を制御する。
図7は前輪への駆動力の配分制御をスリップ可能な摩擦クラッチ装置で行う駆動力配分装置の他の例である(特許文献2)。図7において、ケース201内にはエンジンから変速機を介して駆動される入力軸202が設けられ、入力軸202は後輪の第1出力軸203に直結され、前輪の第2出力軸207に対しては摩擦クラッチ装置212及びチェーン206を介して連結される。摩擦クラッチ装置212の締結力は、サーボモータ(図示せず)の駆動で連続的に制御され、車両の前後輪の駆動力配分を制御する。
図8は図7における摩擦クラッチ装置212の締結力を連続的に制御する機構を取出して概略的に示している。サーボモータによる回転は円筒形の回転カム240を駆動する。摩擦クラッチ装置と同軸に一対のボールカム231,232が相対回転自在に配置され、相対する面に形成したカム傾斜溝にボール233を入れている。ボールカム231,232にはアーム235,236が形成され、その先端のローラ237,238を回転カム240のカム面に配置している。
サーボモータにより回転カム240を上から見て左回りに回転すると、回転カム240によりアーム235,236の角度が広げられて、ボールカム231,232が相対回転し、ボールカム231により摩擦クラッチ装置212を押すことで、締結力を連続的に制御し、車両の前後輪の駆動力配分を制御する。
特許第2715340号公報
米国特許公開2003/0029690
しかしながら、このような従来の駆動力配分装置にあっては次の問題がある。まず図5,6の駆動力配分装置にあっては、一方のボールカムと一体になった被駆動ギアの回転角が大きいため、装置に収納するために大きなスペースを必要とするという問題がある。
また図7,8の駆動力配分装置にあっては、回転カム240により同時にボールカム231,232を相対回転させるため、その開き角は図5,6の場合に比べて小さくなるものの、円筒形の回転カム240が大型化し、装置内に収納するために大きなスペースを必要するという問題がある。
本発明は、クラッチ締結力を制御するためにボールカム同士を相対回転させる機構をコンパクトにして装置内の設置スペースを小さくして小型軽量化を図る駆動力配分装置を提供することを目的とする。
本発明は、スリップ可能な摩擦クラッチ装置と同軸に相対回転自在な一対のボールカムを配置し、一対のボールカムの相対回転による一方のボールカムの軸方向の移動により摩擦クラッチ装置の締結力を変化させて第1出力軸もしくは第2出力軸への駆動力の配分を制御する駆動力配分装置に於いて、
一対のボールカムの一方にアーム部を介して形成された外歯ギアと、
一対のボールカムの他方にアーム部を介して外歯ギアの外側に相対する位置に形成された内歯ギアと、
外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合い、外歯ギアと内歯ギアを異なる方向に同時に回動させて一対のボールカムを相対回転させる駆動ギアと、
駆動ギアを駆動する電動アクチュエータと、
を設けたことを特徴とする。
一対のボールカムの一方にアーム部を介して形成された外歯ギアと、
一対のボールカムの他方にアーム部を介して外歯ギアの外側に相対する位置に形成された内歯ギアと、
外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合い、外歯ギアと内歯ギアを異なる方向に同時に回動させて一対のボールカムを相対回転させる駆動ギアと、
駆動ギアを駆動する電動アクチュエータと、
を設けたことを特徴とする。
また本発明は、第1出力軸もしくは第2出力軸への駆動力の配分制御をスリップ可能な摩擦クラッチ装置で行う駆動力配分装置に於いて、
第1出力軸もしくは第2出力軸の一方に結合されエンジンからの入力を直接前輪もしくは後輪に伝達する軸部材と、
一方の要素が軸部材と同軸に連結されるとともに他方の要素が第1出力軸もしくは第2出力軸に結合された摩擦クラッチ装置と、
摩擦クラッチ装置と同軸上に互いに相対回転可能に配置され、その相対する面の一方に複数の傾斜溝をもった一対のボールカムと、
一対のボールカムの一側にスラスト軸受を介して接した状態で軸部材に固定される固定部材と、
一対のボールカムの他側にスラスト軸受を介して接した状態で摩擦クラッチ装置を押すことでクラッチの締結力を発生させる押付け部材と、
一対のボールカムの傾斜溝部に挟まれて保持されるボールと、
一対のボールカムの一方にアーム部を介して形成された外歯ギアと、
一対のボールカムの他方とアーム部を介して外歯ギアの外側に相対する位置に形成された内歯ギアと、
外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合い、外歯ギアと内歯ギアを異なる方向に同時に回動させて一対のボールカムを相対回転させる駆動ギアと、
駆動ギアをその出力軸に固定して駆動する電動アクチュエータと、
電動アクチュエータに電気信号を送ることで摩擦クラッチ装置の締結力を制御する制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
第1出力軸もしくは第2出力軸の一方に結合されエンジンからの入力を直接前輪もしくは後輪に伝達する軸部材と、
一方の要素が軸部材と同軸に連結されるとともに他方の要素が第1出力軸もしくは第2出力軸に結合された摩擦クラッチ装置と、
摩擦クラッチ装置と同軸上に互いに相対回転可能に配置され、その相対する面の一方に複数の傾斜溝をもった一対のボールカムと、
一対のボールカムの一側にスラスト軸受を介して接した状態で軸部材に固定される固定部材と、
一対のボールカムの他側にスラスト軸受を介して接した状態で摩擦クラッチ装置を押すことでクラッチの締結力を発生させる押付け部材と、
一対のボールカムの傾斜溝部に挟まれて保持されるボールと、
一対のボールカムの一方にアーム部を介して形成された外歯ギアと、
一対のボールカムの他方とアーム部を介して外歯ギアの外側に相対する位置に形成された内歯ギアと、
外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合い、外歯ギアと内歯ギアを異なる方向に同時に回動させて一対のボールカムを相対回転させる駆動ギアと、
駆動ギアをその出力軸に固定して駆動する電動アクチュエータと、
電動アクチュエータに電気信号を送ることで摩擦クラッチ装置の締結力を制御する制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、相対回転可能なボールカムの一方に外歯ギアを設け、もう一方のボールカムには外歯ギアと空間的に重なり合う外側の相対する位置に内歯ギアを取付け、外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合うように駆動ギアを設けて減速機付きモータで駆動するようにしたため、駆動ギアの回転に伴って一対のボールカムが互いに反対方向に回転することで、ボールカム同士の相対距離が開いて多板クラッチを押すことができ、特に、ボールカムと一体となったギア部が互いに空間的に重なり合う構造のため、トランスファー内部のスペースを共有することとなり、装置内の設置スペースが小さくて済み、装置の小型化と軽量化を図ることができる。
またボールカムの開き角を小さくするために体積の大きな円筒形の回転カムも必要としないことから、装置内の設置スペースが小さくて済み、装置の小型化と軽量化を図ることができる。
さらに、駆動ギアは外歯ギアと内歯ギアから互いに反対方向の接線方向反力を受け、それらが略打ち消し合うため、駆動ギア自体には接線方向の力がほとんど加わらない。そのため、駆動ギアの支持に大きな強度を必要とせず、支持構造の小型化と軽量化をはかることができる。
図1は本発明による駆動力配分装置の実施形態を示した断面図である。図1において、本発明の駆動力配分装置はケース10を有し、ケース10の左側に、エンジンからの回転を自動変速機あるいは手動変速機を介して入力する入力軸12が設けられ、入力軸12は同軸に配置された第1出力軸としての後輪出力軸14に直結されている。
後輪出力軸14と同軸には摩擦クラッチ装置16が設けられる。摩擦クラッチ装置16はクラッチハブ44を後輪出力軸14に固定し、クラッチドラム46を後輪出力軸14に対し回転自在に設けたスプロケットギア50に連結している。後輪出力軸14と平行には、反対側に動力を取り出す第2出力軸としての前輪出力軸20がケース10に設けられており、前輪出力軸20にはスプロケットギア52が一体に形成されており、摩擦クラッチ装置16側のスプロケットギア50との間にチェーンベルト18を掛けて連結している。
このような駆動力配分装置において、2輪駆動の際には摩擦クラッチ装置16のクラッチハブ44とクラッチドラム46間が切り離され、入力軸12の回転は後輪出力軸14に直接伝達される。4輪駆動時にあっては摩擦クラッチ装置16が接続状態となり、入力軸12からの駆動力を、後輪出力軸14、摩擦クラッチ装置16、スプロケットギア50、チェーンベルト18、スプロケットギア52を介して前輪出力軸20にも伝達する。
摩擦クラッチ装置16に対しては、クラッチハブ44とクラッチドラム46の間に設けた多板クラッチ48のクラッチ締結力を制御する機構が設けられる。このクラッチ締結力の制御機構は、後輪出力軸14と同軸に相対回転自在に設けられた一対のボールカム22,24の相対するカム面の傾斜溝部に挟まれて保持されたボール26、ボールカム22からアーム部により延在されて先端側に形成した外歯ギア30、ボールカム24からアーム部を延在して先端側の内側に外歯ギア30に相対する空間的に重なり合う回転面の位置に形成した内歯ギア34、外歯ギア30と内歯ギア34の間に配置されて両方に噛み合う駆動ギア36、駆動ギア36を減速機40を介して回転駆動するサーボモータ38、ボールカム22,24の両側に配置されたスラスト軸受54,56、スラスト軸受54の外側に配置され後輪出力軸14に固定された固定部材58、スラスト軸受56側に配置され後輪出力軸14に対し軸方向に移動自在な押付け部材42、更にサーボモータ38を制御する制御装置60で構成される。
図2は図1の摩擦クラッチ装置16のクラッチ締結力を制御する機構を取り出して示している。図2において、後輪出力軸14には一対のボールカム22,24が回転自在に設けられ、ボールカム22,24の相対面にの一方に設けた複数の傾斜溝部に挟まれて複数のボール26が保持されている。このボールカム22,24及びボール26で構成されるボールカム機構は、ボールカム22,24の相対回転により、両者の軸方向の間隔が、ボール26が位置する傾斜溝部の深さにより変化する。
ボールカム22からはアーム部28が延在され、アーム部28の先端に外歯ギア30を形成している。またボールカム24から延在されたアーム部32の先端に、外歯ギア30に相対して内歯ギア34を形成している。このため外歯ギア30と内歯ギア34は、回転中心に対し同じギア回転面に位置し、回転面を共有した構造としている。
外歯ギア30と内歯ギア34の間には、両方に噛み合って駆動ギア36が配置され、駆動ギア36はサーボモータ38の回転を減速出力する減速機40の出力軸に連結されている。ここで、サーボモータにより減速機40を矢印A方向に回転すると、駆動ギア36に噛み合っている外歯ギア30は矢印B方向に回転し、同時に内歯ギア34は矢印C方向に回転し、この外歯ギア30と内歯ギア34の反対方向の回転に伴うボールカム22,24の相対回転で、ボールカム22とボールカム24の間隔が変化することになる。
ここで、クラッチ締結力を制御する本発明の機構にあっては、一対のボールカム22,24から延在したアーム部28,32の先端に形成した外歯ギア30と内歯ギア34が空間的に重なり合う構造のため、装置内部におけるスペースを共有することとなり、装置内の設置スペースを小さくでき、駆動力配分装置の小型化と軽量化を図ることができる。
図3は図2の摩擦クラッチ装置における締結力制御機構を軸方向から見た説明図である。図3において、ボールカム22と一体に設けた外歯ギア30とボールカム24と一体に設けた内歯ギア34は、摩擦クラッチ装置16における締結力をゼロとする初期位置ある。
ここで、外歯ギア30を一体に形成したボールカム22のアーム部28の中心線を28a、内歯ギア34を一体に形成したボールカム24のアーム部32の中心線を32aとし、両者の中心線28a,32aの成す角をα/2とする。この状態で駆動ギア36を矢印A方向に回転すると、外歯ギア30が矢印B方向に回転し、同時に内歯ギア34が矢印C方向に回転する。
この外歯ギア30のB方向、内歯ギア34のC方向の回転により、ボールカム22,24の中心に対しα/2だけ回転すると、アーム部28の中心線28aは初期位置におけるアーム部32の中心線32aの位置に移動し、同時にアーム部32の中心線32aは初期位置におけるアーム部28の中心線28aの位置に移動する。
このように本発明のクラッチ締結力を制御する機構にあっては、外歯ギア30と内歯ギア34が同一空間(同一回転面)でお互い逆方向に回動して、それぞれボールカム22,24の相対回転を作り出す。
図3の初期位置から駆動ギア36のA方向の回転により、外歯ギア30がB方向、内歯ギア34がC方向に回転すると、この回転に伴いボールカム22,24の間隔は広がり、ボールカム22,24の間隔が広がれば、図1の固定部材58に対しスラスト軸受54を介して接しているボールカム22側が固定側(回転可能)となり、ボールカム24側が軸方向に移動し、スラスト軸受56を介して押付け部材42を移動し、多板クラッチ48を押すことで、クラッチ締結力を増加させる。
ここで、駆動ギア36は外歯ギア30と内歯ギア34から互いに反対方向の接線方向反力を受け、それらが略打ち消し合うため、駆動ギア36自体には接線方向の力がほとんど加わらない。そのため、駆動ギア36の支持に大きな強度を必要とせず、指示構造の小型化と軽量化をはかることができる。
図4は本発明における締結力制御機構の回転角を従来装置の回転角と対比して示した説明図である。図4(A)は図6の従来例であり、この場合には一対のボールカムとなる支持リング168と加圧リング170につき、一方の支持リング168しか回転していないため、一定のクラッチ締結力、即ち加圧リング170の軸方向の移動量を得るための回転角αは、全て支持リング168の回転角として回転する必要がある。
図4(B)は図8の従来例であり、この従来例にあっては、円筒状の回転カム240を使用することで、一対のボールカム231,232の両方を互いに反対方向に回動して軸方向の間隔を広げており、同じ軸方向の移動量を得るためには、アーム235,236による回転角は、図4(A)のボールカムの片側のみを回転した場合の回転角αに対し、その半分のα/2とすることができる。
図4(C)は本発明のクラッチ締結力制御機構における回転角であり、本発明にあってはボールカム22,24と一体になった外歯ギア30と内歯ギア34を同一回転面で相対させ、両方に噛み合う駆動ギア36で回転させており、外歯ギア30の回転量及び回転方向に対し、内歯ギア34は同じ回転量で逆方向に回動する。
したがって両者の回転方向を図4(C)のように空間的に重ねることができ、図4(A)(B)の従来装置と同じ軸方向のボールカム22,24の相対移動を必要とする回転角は重なり合った空間でα/2とすることができる。
この図4(A)(B)の従来のクラッチ締結力の制御機構における空間的な回転角に対し、図4(C)の本発明のクラッチ締結力の制御機構にあっては、空間的に重なった回転角を持つことで装置内における設置スペースを小さくでき、装置の小型軽量化を達成することができる。
また図1の制御装置60は、スイッチ操作などによる2輪駆動と4輪駆動の切替えに応じ、サーボモータ38によるクラッチ締結力の制御機構で摩擦クラッチ装置16を2輪駆動の際には切り離し、4輪駆動の際には締結力を最大として接続する切替えを行う。
また4輪駆動によるクラッチ締結力の発生状態にあっては、駆動力配分装置における高速と低速の切替えに応じ、4輪駆動高速ではクラッチ締結力を低めに制御し、4輪駆動低速ではクラッチ締結力を最大に制御するなどの必要に応じた適宜のクラッチ締結力の制御を行うことができる。
なお本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
また、4輪駆動用に限らず、摩擦クラッチ装置の締結力を連続的に制御するものすべてに適用できる。
10:ケース
12:入力軸
14:後輪出力軸
16:摩擦クラッチ装置
18:チェーンベルト
20:前輪出力軸
22,24:ボールカム
26:ボール
28,32:アーム部
30:外歯ギア
34:内歯ギア
36:駆動ギア
38:サーボモータ
40:減速機
42:押付け部材
44:クラッチハブ
46:クラッチドラム
48:多板クラッチ
50,52:スプロケットギア
54,56:スラスト軸受
58:固定部材
60:制御装置
12:入力軸
14:後輪出力軸
16:摩擦クラッチ装置
18:チェーンベルト
20:前輪出力軸
22,24:ボールカム
26:ボール
28,32:アーム部
30:外歯ギア
34:内歯ギア
36:駆動ギア
38:サーボモータ
40:減速機
42:押付け部材
44:クラッチハブ
46:クラッチドラム
48:多板クラッチ
50,52:スプロケットギア
54,56:スラスト軸受
58:固定部材
60:制御装置
Claims (2)
- スリップ可能な摩擦クラッチ装置と同軸に相対回転自在な一対のボールカムを配置し、一対のボールカムの相対回転による一方のボールカムの軸方向への移動により前記摩擦クラッチ装置の締結力を変化させて第1出力軸もしくは第2出力軸への駆動力の配分を制御する駆動力配分装置に於いて、
前記一対のボールカムの一方にアーム部を介して形成された外歯ギアと、
前記一対のボールカムの他方にアーム部を介して前記外歯ギアの外側に相対する位置に形成された内歯ギアと、
前記外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合い、前記外歯ギアと内歯ギアを異なる方向に同時に回動させて前記一対のボールカムを相対回転させる駆動ギアと、
前記駆動ギアを駆動する電動アクチュエータと、
を設けたことを特徴とする駆動力配分装置。
- 第1出力軸もしくは第2出力軸への駆動力の配分制御をスリップ可能な摩擦クラッチ装置で行う駆動力配分装置に於いて、
第1出力軸もしくは第2出力軸の一方に結合されエンジンからの入力を直接第1出力軸もしくは第2出力軸に伝達する軸部材と、
一方の要素が前記軸部材と同軸に連結されるとともに他方の要素が第2出力軸もしくは第1出力軸に結合された摩擦クラッチ装置と、
摩擦クラッチ装置と同軸上に互いに相対回転可能に配置され、その相対する面の一方に複数の傾斜溝をもった一対のボールカムと、
前記一対のボールカムの一側にスラスト軸受を介して接した状態で前記軸部材に固定される固定部材と、
前記一対のボールカムの他側にスラスト軸受を介して接した状態で前記摩擦クラッチ装置を押すことでクラッチの締結力を発生させる押付け部材と、
前記一対のボールカムの傾斜溝に挟まれて保持されるボールと、
前記一対のボールカムの一方にアーム部を介して形成された外歯ギアと、
前記一対のボールカムの他方とアーム部を介して前記外歯ギアの外側に相対する位置に形成された内歯ギアと、
前記外歯ギアと内歯ギアの両方に噛合い、前記外歯ギアと内歯ギアを異なる方向に同時に回動させて前記一対のボールカムを相対回転させる駆動ギアと、
前記駆動ギアをその出力軸に固定して駆動する電動アクチュエータと、
前記電動アクチュエータに電気信号を送ることで前記摩擦クラッチ装置の締結力を制御する制御装置と、
を備えたことを特徴とする駆動力配分装置。
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