JP2016037971A - 駐車ブレーキ装置 - Google Patents

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JP2016037971A JP2014159397A JP2014159397A JP2016037971A JP 2016037971 A JP2016037971 A JP 2016037971A JP 2014159397 A JP2014159397 A JP 2014159397A JP 2014159397 A JP2014159397 A JP 2014159397A JP 2016037971 A JP2016037971 A JP 2016037971A
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Tomoyuki Ebihara
智幸 海老原
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Abstract

【課題】四輪駆動車両の噛合式ブレーキに、大きな操作力が得られるカム構造を適用するには、姿勢を一定保持可能な複雑な姿勢制御機構が必要となる、という問題があった。【解決手段】制動アーム50は、可動ブロック49からの取り外し回転方向62に回転する押圧部56aを有し、制動アーム50を押し引きして可動ブロック49・制動アーム50間を係合状態・取り外し状態にするカム本体51aと、これを軸支するカム軸51bとを有するカムアーム51を備え、カム軸51bの軸心53は、可動ブロック49からの反力61で押圧部56aに作用する回転移動力63の作用線63a上または該作用線63a近傍に配置し、カム本体51aは、作用線63aに略垂直で押圧部56aに略平行に対峙する右前面57aと、これに連設され離間方向に傾斜する左前面57cとを有し、制動時には、押圧部56aを当接した右前面57aで回転移動力63を受ける。【選択図】図5

Description

本発明は、車軸に回転動力を伝達する駆動軸の回転を、被係合側の第一爪部材と係合側の第二爪部材との間の係合によって制動する駐車ブレーキ装置に関し、特に、カム部材を使って両爪部材間を係合する場合に、該係合状態を安定化させるための係合維持構成に関する。
従来より、動力ユニット及び前輪用・後輪用の各車軸駆動装置を備えたユーティリティビークルなどの四輪駆動車両では、エンジンから車軸までの動力伝達経路の途中部に駐車ブレーキ装置を配置する技術が公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
該技術では、前記駐車ブレーキ装置が動力伝達経路の下流側に配置されており、坂道で車両を止めなければならない場合などには、車輪の接地面から高いトルクが作用するため、駐車ブレーキ装置には、制動容量が大きな、湿式多板などによる摩擦式ブレーキが用いられる。
しかし、該摩擦式ブレーキは、設置スペースが大きく、摩擦による摩耗や焼損を防ぐための潤滑機構も必要であることから、小型で潤滑機構が不要な、爪による噛合式ブレーキの適用が考えられる。
特開2004−82926号公報
前記噛合式ブレーキでは、高トルク下で爪同士が係合した状態では、爪間にトルクの閉じ込みが発生するため、取り外すのに大きな操作力が必要となり、該操作力を生成するためのカム構造やそのリンク機構が欠かせない。
ところが、該カム構造を適用しようとすると、十分に大きな操作力は得られるものの、制動時には、爪を備えた爪部材の一部にカム部材の周曲面を当接した上で、該カム部材を回転させて前記爪部材を押し引きすることにより、両爪部材の爪間を係合させることから、該係合状態を安定化するには、前記カム部材の姿勢を一定に保持する必要がある。
このため、複雑な姿勢制御機構が必要となり、駐車ブレーキ装置の構造が複雑となり、製造コストの増加やメンテナンス性の悪化を招く、という問題があった。
更に、この姿勢制御機構の分だけ大型化して設置スペースが大きくなり、駐車ブレーキ装置の設置箇所が著しく限定され、該駐車ブレーキ装置を搭載する四輪駆動車両の設計自由度が悪化する、という問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、車軸に回転動力を伝達する駆動軸の回転を、被係合側の第一爪部材と係合側の第二爪部材との間の係合によって制動する駐車ブレーキ装置において、前記第二爪部材は、前記第一爪部材からの取り外し回転方向に回転して移動する押圧部を有すると共に、前記第二爪部材を押し引きして第一爪部材・第二爪部材間を係合状態または取り外し状態にするカム本体と、該カム本体を回動可能に軸支するカム軸とを有するカム部材を備え、前記カム軸の軸心は、前記第一爪部材から受ける反力に伴って生じて押圧部に作用する回転移動力の作用線上または該作用線近傍に配置し、前記カム本体には、該作用線に略垂直であって前記押圧部に略平行に対峙する平行受圧面と、該平行受圧面に連設され前記押圧部から離間方向に傾斜する傾斜受圧面とを有し、制動時には、前記押圧部を平行受圧面に当接して、前記回転移動力を作用線上または該作用線近傍において平行受圧面で受け、非制動時には、前記カム部材を操作し、前記押圧部を平行受圧面から傾斜受圧面まで相対摺動させるものである。
請求項2においては、前記第一爪部材は、前記駆動軸の外周に相対回転不能に外嵌される可動ブロックであって、該可動ブロックで前記第二爪部材側の端部には、可動爪部を形成しており、前記第二爪部材は、前記駐車ブレーキ装置のケース内で両端が回転可能に爪軸に軸支される制動アームであって、該制動アームで前記爪軸を挟んで可動爪部側の端部には、該可動爪部に係脱可能な固定爪部を形成する一方、前記爪軸を挟んで固定爪部と反対側の端部には、前記押圧部を外周に配置した従動ロッドが設けられており、前記カム部材は、前記ケース内でカム本体の一端が回転可能にカム軸に軸支されるカムアームであって、前記カム本体の他端には、前記平行受圧面と傾斜受圧面を内周に連設して備えたカム孔が穿孔され、該カム孔内に、前記従動ロッドが相対摺動可能に挿嵌されるものである。
請求項3においては、前記従動ロッドには、筒状のカラー部材を回転可能に外嵌し、該カラー部材を前記カム孔の内周面と従動ロッドとの間に介設すると共に、該カラー部材の外周面に前記押圧部を設けるものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1により、制動時には、前記回転移動力を利用してカム軸の回転抵抗を増加させることができ、カム部材の姿勢を一定に保持し、カム部材・第二爪部材間の当接状態、ひいては両爪部材間の係合状態を安定化させることができる。これにより、複雑な姿勢保持機構が不要となって、駐車ブレーキ装置の構造が単純となり、製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。更に、装置の大型化を防いで設置スペースが小さくなり、駐車ブレーキ装置の設置位置が大きく限定されることがなく、該駐車ブレーキ装置を搭載する四輪駆動車両の設計自由度も向上する。
請求項2により、前記押圧部を配置した従動ロッドをカム孔の内部に挿嵌して保護し、押圧部と平行受圧面、または押圧部と傾斜受圧面との隙間に、切り屑などの異物が侵入するのを極力防止することができ、カム本体をカム軸の軸心に向かって正確に押し引きして該カム軸の回転抵抗を一層増加させ、カム部材の姿勢を精度良く一定に保持することができる。
請求項3により、カム孔の内周面との摺動性・耐摩耗性に優れたカラー部材を用いることで、押圧部と平行受圧面・傾斜受圧面間の相対摺動性、及びカムアーム・制動アームの部品寿命を向上させることができる。
本発明に係わる駐車ブレーキ装置を搭載した四輪駆動車両のスケルトン図である。 クラッチユニットを備えた前車軸駆動装置の側面図である。 駐車ブレーキ装置41の斜視図であって、図3(a)は制動アーム・カムアームの組立斜視図、図3(b)は制動ブロックの斜視図である。 非制動状態にあるクラッチユニットの底面断面図である。 制動状態にあるクラッチユニットの底面断面図である。 図5の駐車ブレーキ装置の拡大底面図である。 別形態の駐車ブレーキ装置41Aの背面断面図である。 図7のX−X矢視底面断面図である。 別形態の駐車ブレーキ装置41Bの背面断面図である。 図9のY−Y矢視底面断面図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、図1の矢印Fで示す方向を四輪駆動車両100の前進方向とし、以下で述べる各部材の位置や方向などは、この前進方向を基準とするものである。
まず、本発明に関わる駐車ブレーキ装置41を搭載した四輪駆動車両100の全体構成について、図1により説明する。
該四輪駆動車両100は、エンジン2、主変速装置としてのベルト式無段変速装置3、及び副変速装置・前後進切換装置としてのギア式変速装置4を組み合わせて成る動力ユニット1を備えている。
そして、該四輪駆動車両100の後部には、左右一対の後輪6・6を支持する後車軸駆動装置5を、四輪駆動車両100の前部には、左右一対の前輪8・8を支持する前車軸駆動装置7を備えており、前記動力ユニット1の出力を両車軸駆動装置5・7に伝達することで、後輪6・6、前輪8・8の四輪全てを駆動可能としている。また、左右各後輪6にはブレーキ6bが付設され、左右各前輪8にはブレーキ8bが付設されている。
また、前記動力ユニット1の構造について説明する。
前記ベルト式無段変速装置3において、そのベルトケース3aが、前記エンジン2の前面とギア式変速装置4の前面に沿って配設されている。
そして、前記エンジン2からのエンジン出力軸11とギア式変速装置4の変速入力軸15が、車両前後方向水平に前方に突出して、前記ベルトケース3a内に挿入され、該ベルトケース3a内では、前記エンジン出力軸11に可変式の駆動プーリ12、変速入力軸15に可変式の従動プーリ14がそれぞれ設けられており、該プーリ12・14間に、ベルト13が巻回されている。
前記ギア式変速装置4において、そのミッションケース4a内には、前記変速入力軸15が車両前後方向水平に延設して軸支されると共に、該変速入力軸15と平行に、変速用カウンタ軸16、アイドル軸17、減速用カウンタ軸18、及び前記ギア式変速装置4の出力軸19が、車両前後方向水平に延設され、軸支されている。そして、前記ミッションケース4a内では、前記変速入力軸15と変速用カウンタ軸16との間に、高速前進ギア列20、低速前進ギア列21、及び後進ギア列22が介設されている。
前記変速入力軸15には、これらのギア列20・21・22の駆動ギアが固設され、前記変速用カウンタ軸16には、これらのギア列20・21・22の従動ギアが相対回転自在に設けられており、各従動ギアと各駆動ギアとを噛合することにより、各ギア列20・21・22が構成されている。
なお、低速前進ギア列21の従動ギアは、高速前進ギア列20の従動ギアに相対回転自在に装着されており、後進ギア列22の駆動ギアと従動ギアとは、前記アイドル軸17に設けたアイドルギアを介して噛合されている。
前記変速用カウンタ軸16に、シフタ23が軸方向摺動可能かつ相対回転不能に装着されている。詳しくは、変速用カウンタ軸16に固設されたスプラインハブの外周面にシフタ23がスプライン嵌合されている。
そして、該シフタ23は、前記変速用カウンタ軸16に沿っての摺動により、低速前進ギア列21の従動ギアのみと噛合した低速前進位置、高速前進ギア列20の従動ギアのみと噛合した高速前進位置、後進ギア列22の従動ギアのみと噛合した後進位置、及び、いずれのギア列20・21・22の従動ギアとも噛合しない中立位置からなる4位置のうち、いずれかの位置に設定される。
このようなシフタ23の摺動位置の切換により、ギア式変速装置4は、前進速度として高速段と低速段のうちの一方を選択するための副変速装置として機能するとともに、前進か後進かを選択するための前後進切換装置としても機能する。
前記変速用カウンタ軸16から出力軸19にかけては、減速ギア列24が構成されている。該減速ギア列24は、前記変速用カウンタ軸16に固設された小径ギア、該小径ギアに噛合する、前記減速用カウンタ軸18に固設された大径ギア、該減速用カウンタ軸18に固設された小径ギア、及び該小径ギアに噛合する、前記出力軸19に固設された大径ギアより構成される。
これにより、前記エンジン2からのエンジン動力が、前記ベルト式無段変速装置3で無段変速された後、主変速動力としてギア式変速装置4に入力され、その後、該ギア式変速装置4で前進2段・後進段に副変速され、更に2段階で減速されてから、前記出力軸19より前後の車軸駆動装置5・7に回転動力を伝達できるようにしている。
なお、該出力軸19は、その後端部がミッションケース4aより後方に突出され、スプライン連結筒25を介して、同一軸心上の伝動軸26に相対回転不能に連結されている。更に、前記後車軸駆動装置5の後車軸駆動ケース5a内では、入力軸28が車両前後方向水平に延設されて軸支され、該入力軸28の前端部が、前記後車軸駆動ケース5aから前方に突出されており、スプライン連結筒27を介して、同一軸心上の前記伝動軸26に相対回転不能に連結されている。
また、前記後車軸駆動装置5について説明する。
該後車軸駆動装置5の前記後車軸駆動ケース5a内では、前記入力軸28の後端に、ベベルピニオン29が固設されると共に、出力軸31が左右水平方向に延設して軸支され、該出力軸31にベベルギア30が固設されており、該ベベルギア30は前記ベベルピニオン29に噛合されている。
そして、前記出力軸31の左右端は、前記後車軸駆動ケース5aから左右外方に突出され、その突出端が、左右各伝動軸33と内外のユニバーサルジョイント32・34とを介して、左右各後輪6の車軸6aに連結されている。
これにより、後車軸駆動装置5は、差動機構を備えずに左右車軸6aを支持しており、前記動力ユニット1からの回転動力を、前記出力軸19からそのまま左右後輪6・6に常時伝達できるようにしている。
なお、該出力軸19は、その前端部がミッションケース4aより前方に突出され、前記ベルト式無段変速装置3のベルトケース3aを貫通し、該ベルトケース3aより前方に突出される。
そして、該出力軸19の前端部は、ユニバーサルジョイント35を介して、伝動軸36の後端部に連結され、該伝動軸36の前端部は、ユニバーサルジョイント37を介して、前記前車軸駆動装置7の入力軸38の後端部に連結されている。
また、本発明に関わる駐車ブレーキ装置41を有するクラッチユニット39を取り付けた前記前車軸駆動装置7について説明する。
該前車軸駆動装置7の前車軸駆動ケース7a内で、前記入力軸38が、前後水平方向に延設して軸支され、その後端部が前車軸駆動ケース7aより後方に突出され、その突出部上に、二輪/四輪駆動切換用のクラッチ装置40と駐車ブレーキ装置41とを具備するクラッチユニット39が設けられている。
該クラッチユニット39内では、前記入力軸38は、後部の上流側分割軸部38aと、前部の下流側分割軸部38bとに分割されている。そして、該下流側分割軸部38bの前端部には、ベベルピニオン42が固設され、該ベベルピニオン42は、前記前車軸駆動ケース7a内の差動機構43への入力ギア44に噛合されている。
該差動機構43では、前記前車軸駆動ケース7aに軸支されている左右一対の差動出力軸45の内端部同士が、差動可能に連結されている。そして、該左右各差動出力軸45は、前車軸駆動ケース7aから左右外方に突出され、その突出端が、左右各伝動軸47と内外のユニバーサルジョイント46・48を介して、左右各前輪8の車軸8aに連結されている。
なお、前記差動機構43はリミティッドスリップ式差動機構であって、左右各前輪8のいずれかに地面からのトルクがかかると、左右各差動出力軸45間の差動を制限し、実質的にデフロックした状態となるように機能する。
これにより、前車軸駆動装置7は、差動連結した左右車軸8aを支持しており、前記動力ユニット1からの回転動力を、前記出力軸19から断接可能に左右前輪8・8に伝達できるようにしている。
次に、前記クラッチユニット39について、図1乃至図4により説明する。
図1、図2、図4に示すように、該クラッチユニット39のユニットケース39aの前端が、前記前車軸駆動装置7の前車軸駆動ケース7aの後開口に嵌入され、ボルト103によって、該前車軸駆動ケース7aに締止されており、これらのケース7a・39aから、前車軸駆動装置7とクラッチユニット39の一体状のケースが構成されている。
そして、前記ユニットケース39aは、前記入力軸38を内装する主ハウジング39b、クラッチ操作機構80を内装するクラッチハウジング39c、及びブレーキ操作機構90を内装するブレーキハウジング39dから成る。
このうちの主ハウジング39bは、上向き開口状の水平な上端開口を有しており、該上端開口を覆うようにして、前記ブレーキハウジング39dが接合されている。そして、該ブレーキハウジング39dの後部が上方に膨出され、前記ブレーキ操作機構90を収容する室が画されると共に、該ブレーキハウジング39dの前部に、前記クラッチハウジング39cが取り付けられ、前記クラッチ操作機構80を収容する室が画されている。
更に、前記入力軸38の上流側分割軸部38aの前端には、突起38a1が形成される一方、前記入力軸38の下流側分割軸部38bの後端には、凹部38b1が形成されており、前記突起38a1を凹部38b1に嵌入することによって、前記上流側分割軸部38aと下流側分割軸部38bとが、同一軸心上で互いに相対回転可能に連結されている。
また、図2、図4により、このようなユニットケース39a内のクラッチ装置40について説明する。
該クラッチ装置40において、前述した上流側分割軸部38aの前端部と、下流側分割軸部38bの後端部には、スプライン周面が設けられており、クラッチ装置40は、これら分割軸部38a・38bのスプライン周面と、クラッチスライダ40aとを備える。
そして、該クラッチスライダ40aは、前記上流側分割軸部38aに対し、その外周のスプライン周面に、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に常時外嵌されており、二輪駆動モード位置101と四輪駆動モード位置102との間を、摺動できるようにしている。
ここで、前記クラッチ操作機構80においては、鉛直のクラッチ操作軸82が前記クラッチハウジング39cに軸支されており、該クラッチ操作軸82の上端部は、前記ユニットケース39aより上外方に突出され、リンク機構104を介して、駆動モード選択用レバー105に連動連係されている。
一方、前記クラッチ操作軸82の下端部には、水平に延設された図示せぬ連結アームを介して、クラッチスライダ作動軸84が連結されており、該クラッチスライダ作動軸84の下端部は、前記クラッチスライダ40aの外周に設けた環状溝40bに嵌入されている。
これにより、前記駆動モード選択用レバー105を操作することで、前記クラッチ操作軸82の軸心を中心にしてクラッチスライダ作動軸84が回動され、それに伴い、前記クラッチスライダ40aが、前記入力軸38の軸方向前後に摺動できるようにしている。
このようなクラッチ操作機構80により、前記クラッチスライダ40aを二輪駆動モード位置101に設定すると、前記上流側分割軸部38aのスプライン周面に嵌合されたクラッチスライダ40aは、前記下流側分割軸部38bのスプライン周面には嵌合されず、これにより、該下流側分割軸部38bと前記差動機構43とが、前記上流側分割軸部38aの回転動力から遮断され、左右後輪6・6のみが駆動される「二輪駆動モード」となる。
そして、前記クラッチスライダ40aを四輪駆動モード位置102に設定すると、前記上流側分割軸部38aのスプライン周面に嵌合されたクラッチスライダ40aは、前記下流側分割軸部38bのスプライン周面にも嵌合され、これにより、該下流側分割軸部38bと前記差動機構43とに、前記上流側分割軸部38aの回転動力が伝達され、左右後輪6・6に加えて左右前輪8・8も駆動される「四輪駆動モード」となる。
また、図2乃至図4により、同じユニットケース39a内の駐車ブレーキ装置41について説明する。
該駐車ブレーキ装置41においても、前述の上流側分割軸部38aの前後途中部にスプライン周面が設けられており、駐車ブレーキ装置41は、この上流側分割軸部38aのスプライン周面と、可動ブロック49、制動アーム50、及びカムアーム51を備えている。
このうちの可動ブロック49は、前記入力軸38の上流側分割軸部38aに対し、その外周のスプライン周面に、軸方向摺動不能かつ相対回転不能に常時外嵌された筒状部材であって、その筒状のブロック本体49aの後半部には、後端部から前方に向かって係合凹部49bが凹設され、該係合凹部49bは、前記上流側分割軸部38aの外周近傍に、円周方向略90度間隔で四個配置されている。
前記制動アーム50は、前記ユニットケース39a内に水平回転可能に軸支されたアーム状部材であって、左右方向に長い板状のアーム本体50aと、該アーム本体50aの右端後部に固設され前記係合凹部49bに係脱可能な単一の係合爪部50bと、前記アーム本体50aの右半部より下方に垂設される筒状の爪軸50cと、前記アーム本体50aの左半部より立設する棒状の従動ロッド50dとから形成される。
そして、前記爪軸50cは、前記ユニットケース39aの内壁部に水平回動可能に軸支されており、前記係合爪部50bと従動ロッド50dとを、前記爪軸50cを挟んで互いに反対側に配置した状態で、該爪軸50cを中心に水平回転できるようにしている。
前記カムアーム51は、前記制動アーム50のアーム本体50aより後方で、前記ユニットケース39a内に水平回転可能に軸支された側面視L字状部材であって、前後方向に長い板状のカム本体51aと、該カム本体51aの後部より立設してカム本体51aを回動可能に軸支する筒状のカム軸51bとから形成される。
そして、前記カム本体51aの前部には、前記従動ロッド50dが相対摺動可能に下方から挿嵌されるカム孔57が、上下方向に穿孔されている。
ここで、前記ブレーキ操作機構90においても、前記クラッチ操作機構80と同様に、鉛直の前記カム軸51bが前記ブレーキハウジング39dに軸支されており、該カム軸51bの上端部は、前記ユニットケース39aより上外方に突出され、該突出端にブレーキ操作アーム55の一端が固設されている。そして、該ブレーキ操作アーム55の他端は、リンク機構88を介して駐車ブレーキレバー89に連動連係されている。なお、該リンク機構88としては、後述するリンク機構88についても、その構成は特に限定されるものではなく、例えば、ワイヤー・連結ロッドなどの複数の部材の組み合わせ、電動モータなどの電動アクチュエータ、該電動アクチュエータとギアとの組み合わせであってもよい。
これにより、該駐車ブレーキレバー89を操作することで、前記カム軸51bの軸心53を中心にしてカム本体51aが回動され、それに伴い、前記制動アーム50の係合爪部50bが、爪軸50cの軸心52を中心にして、前記係合凹部49bから離間する回転方向(以下、「取り外し回転方向」とする)62またはその逆方向に回転し、前記入力軸38の軸方向前後に移動できるようにしている。
次に、前記駐車ブレーキ装置41における制動機構について、図3乃至図6により説明する。
図3、図5、図6に示すように、制動時には、後述するようにして、前記制動アーム50が取り外し回転方向62とは反対の係合回転方向70に回転し、前記係合爪部50bが可動ブロック49に向かって移動され、該可動ブロック49の係合凹部49bに、前記係合爪部50bが加圧係合される。
このため、前記爪軸50cを挟んで係合爪部50bと反対側にある従動ロッド50dには、前記係合爪部50bが可動ブロック49から受ける反力61に伴い、前記取り外し回転方向62に沿って回転して移動しようとする力(以下、「回転移動力」とする)63が生じる。
ここで、該従動ロッド50dには、本実施例の場合、筒状のカラー部材56が回転可能に外嵌されており、該カラー部材56の外周前部が、前記取り外し回転方向62に回転して移動する押圧部56aとして機能する。
一方、該従動ロッド50dが挿通される前記カム孔57は、底面視で後方に屈曲したL字状に形成されており、前記爪軸50c側に近い側の内周右半部には、右前面57a・右後面57bとが互いに平行に左右方向に延出して形成され、カム孔57の内周左半部には、前記右前面57a・右後面57bにそれぞれ連設される左前面57c・左後面57dが互いに平行に左側を前方に傾斜して形成される。
更に、前記右前面57a・右後面57b間は、右側面57eによって右側で接続され、前記左前面57c・左後面57d間は、左側面57fによって左側で接続されており、前記右前面57a・右後面57b・右側面57eによって囲まれた第一孔内空間64と、前記左前面57c・左後面57d・左側面57fによって囲まれた第二孔内空間65とが形成され、該第一孔内空間64と第二孔内空間65により、前記カム孔57が構成されている。
そして、このうちの右前面57aが、前記押圧部56aに略平行に対峙する平行受圧面として機能し、該右前面57aに連設する左前面57cが、前記右前面57aに連設され押圧部56aから離間方向に傾斜する傾斜受圧面として機能する。
このような受圧面として機能する右前面57a・左前面57cを有するカムアーム51を、前記カム軸51bの軸心53を中心にして回動することにより、該カムアーム51のカム孔57内を、前記従動ロッド50dのカラー部材56の押圧部56aが、平行受圧面である右前面57aと傾斜受圧面である左前面57cとの間を跨るようにして相対摺動する。
そして、該カムアーム51が制動角度59まで回転すると、前記第一孔内空間64内で、前記押圧部56aが平行受圧面である右前面57aに当接して制動状態となり、該制動状態では、該押圧部56aに作用する前記回転移動力63の作用線63a上を、前記カム軸51bの軸心53が通るようにしている。同時に、前記右前面57aは、該作用線63aに対して垂直になっている。
これにより、前記回転移動力63の全てを、前記作用線63a上において右前面57aで受けることができ、該回転移動力63が、前記従動ロッド50dをカム孔57内で左右に向かって摺動させる方向には全く作用せずに、前記カム本体51aを前方に押動して、前記カム軸51bの軸心53周りの回転抵抗を増加させる方向に作用する。このため、前記カムアーム51の姿勢が一定に保持され、前記押圧部56aと平行受圧面である右前面57aとの当接状態や、前記係合凹部49bと係合爪部50bとの係合状態が、非常に安定化する。
なお、図5に示すように、前記軸心53の位置については、前記作用線63aを挟んで左右方向に若干ずれていてもよいが、その際のずれ幅145は、制動時における前記従動ロッド50dの軸心50d1とカム軸51bの軸心53との間の軸間距離144の左右各15パーセント以内に収めるのが好ましい。更に、前記右前面57aの角度についても、前記作用線63aの垂線146を挟んで前後方向に若干ずれていてもよいが、その際のずれ角147は、前後各10度以内に収めるのが好ましい。いずれの場合も、所定のずれ幅145やずれ角147を超えると、前記回転移動力63が、前記従動ロッド50dをカム孔57内で左右に向かって摺動させる方向にも作用するようになって、前記係合凹部49bと係合爪部50bとの係合状態が不安定になるからである。
従って、前記カムアーム51は、複雑な姿勢保持機構を用いずとも前記制動角度59に保持されて、前記従動ロッド50dの取り外し回転方向62への摺動が確実に規制されることとなり、前記記係合凹部49b・係合爪部50b間の安定係合によって、前記入力軸38の回転が、前記可動ブロック49・制動アーム50・カムアーム51を介して制動される。
なお、本実施例では、前記押圧部56aは、前記筒状のカラー部材56の外周前部であって、平行受圧面の右前面57aとは面接触しているが、カラー部材56の剛性を上げたり、カラー部材56を省略して剛性の高い従動ロッド50dを直接接触させて、押圧部56aが右前面57aと点接触や線接触してもよく、その接触状況は、該右前面57aが前記作用線63aに対して略垂直であれば、特には限定されない。
また、図4、図5により、以上のような制動機構に基づく制動動作について説明する。
図4は、前記カムアーム51が、前記ブレーキ操作機構90によって、矢印66の方向に回動され、非制動角度58にある場合を示す。該非制動角度58では、前記係合凹部49bから係合爪部50bが取り外されて離間した非制動状態となっている。
該非制動状態では、前記従動ロッド50dのカラー部材56が、前記左前面57c・左後面57d・左側面57fに当接されるようにして、前記第二孔内空間65内に嵌入し、所定の非制動位置68に位置決めされている。
図5は、前記カムアーム51が、前記ブレーキ操作機構90によって、前記矢印66と反対の矢印67の方向に回動され、前記制動角度59にある場合を示す。該制動角度59では、前記係合凹部49bに係合爪部50bが加圧係合された制動状態となっている。
そして、前記カムアーム51が非制動角度58から制動角度59まで回動する間は、前記従動ロッド50dのカラー部材56が、前記カム孔57の右前面57aから左前面57cにわたる内周面部分によって後方に引き戻され、前記爪軸50cの軸心52を中心にして係合回転方向70に回転し、前記第二孔内空間65から第一孔内空間64まで移動されるようにしている。
該第一孔内空間64内で前記右前面57a・右後面57b・右側面57eに当接して所定の制動位置69に位置決めされると、前記従動ロッド50dと反対側にある係合爪部50bが、前記可動ブロック49の係合凹部49bに加圧係合され、前述の如く、該可動ブロック49から受ける反力61に伴って回転移動力63が生じ、該回転移動力63により、前記カムアーム51の姿勢が制動状態のままで保持される。
更に、図4に示す前記非制動状態に戻す場合は、前記カムアーム51を、前記ブレーキ操作機構90によって矢印66の方向に回動し、前記従動ロッド50dのカラー部材56が、前記カム孔57の右後面57bから左後面57dにわたる内周面部分によって前方に押動される。
そして、前記カラー部材56は、前記爪軸50cの軸心52を中心にして取り外し回転方向62に回動し、その押圧部56aが平行受圧面の右前面57aから傾斜受圧面の左前面57cまで相対摺動するようにして、前記第一孔内空間64から第二孔内空間65まで移動する。
なお、本実施例では、カム孔57の内周面との摺動性・耐摩耗性の向上の観点から、前記カラー部材56を用いているが、これらの特性を満たす従動ロッド50dであればよく、カラー部材56の使用が必須ではない。
すなわち、車軸8a・8aに回転動力を伝達する駆動軸である入力軸38の回転を、被係合側の第一爪部材である可動ブロック49と係合側の第二爪部材である制動アーム50との間の係合によって制動する駐車ブレーキ装置41において、前記制動アーム50は、前記可動ブロック49からの取り外し回転方向62に回転して移動する押圧部56aを有すると共に、前記制動アーム50を押し引きして可動ブロック49・制動アーム50間を係合状態または取り外し状態にするカム本体51aと、該カム本体51aを回動可能に軸支するカム軸51bとを有するカム部材であるカムアーム51を備え、前記カム軸51bの軸心53は、前記可動ブロック49から受ける反力61に伴って生じて押圧部56aに作用する回転移動力63の作用線63a上または該作用線63a近傍に配置し、前記カム本体51aには、該作用線63aに略垂直であって前記押圧部56aに略平行に対峙する平行受圧面である右前面57aと、該右前面57aに連設され前記押圧部56aから離間方向に傾斜する傾斜受圧面である左前面57cとを有し、制動時には、前記押圧部56aを右前面57aに当接して、前記回転移動力63を作用線63a上または該作用線63a近傍において右前面57aで受け、非制動時には、前記カムアーム51を操作し、前記押圧部56aを右前面57aから左前面57cまで相対摺動させるので、制動時には、前記回転移動力63を利用してカム軸51bの回転抵抗を増加させることができ、カムアーム51の姿勢を一定に保持し、カムアーム51・制動アーム50間の当接状態、ひいては制動アーム50・可動ブロック49間の係合状態を安定化させることができる。これにより、複雑な姿勢保持機構が不要となって、駐車ブレーキ装置41の構造が単純となり、製造コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。更に、装置の大型化を防いで設置スペースが小さくなり、駐車ブレーキ装置41の設置位置が大きく限定されることがなく、該駐車ブレーキ装置41を搭載する四輪駆動車両100の設計自由度も向上する。
更に、前記第一爪部材は、前記駆動軸である入力軸38の外周に相対回転不能に外嵌される可動ブロック49であって、該可動ブロック49で前記第二爪部材である制動アーム50側の端部には、可動爪部である係合凹部49bを形成しており、前記第二爪部材は、前記駐車ブレーキ装置41のケースであるユニットケース39a内で両端が回転可能に爪軸50cに軸支される制動アーム50であって、該制動アーム50で前記爪軸50cを挟んで係合凹部49b側の端部には、該係合凹部49bに係脱可能な固定爪部である係合爪部50bを形成する一方、前記爪軸50cを挟んで係合爪部50bと反対側の端部には、前記押圧部56aを外周に配置した従動ロッド50dが設けられており、前記カム部材は、前記ユニットケース39a内でカム本体51aの一端、本実施例では後端が回転可能にカム軸51bに軸支されるカムアーム51であって、前記カム本体51aの他端、本実施例では前端には、前記平行受圧面である右前面57aと傾斜受圧面である左前面57cを内周に連設して備えたカム孔57が穿孔され、該カム孔57内に、前記従動ロッド50dが相対摺動可能に挿嵌されるので、前記押圧部56aを配置した従動ロッド50d、本実施例では、前記押圧部56aを設けたカラー部材56を外嵌した従動ロッド50dを、カム孔57の内部に挿嵌して保護しており、押圧部56aと右前面57a、または押圧部56aと左前面57cとの隙間に、切り屑などの異物が侵入するのを極力防止することができ、カム本体51aをカム軸51bの軸心53に向かって正確に押し引きして該カム軸51bの回転抵抗を一層増加させ、カムアーム51の姿勢を精度良く一定に保持することができる。
加えて、前記従動ロッド50dには、筒状のカラー部材56を回転可能に外嵌し、該カラー部材56を前記カム孔57の内周面と従動ロッド50dとの間に介設すると共に、該カラー部材56の外周面に前記押圧部56aを設けるので、カム孔57の内周面との摺動性・耐摩耗性に優れたカラー部材56を用いることで、押圧部56aと右前面57a・左前面57c間の相対摺動性、及びカムアーム51・制動アーム50の部品寿命を向上させることができる。
次に、前述したカムアーム51のカム孔57の内周面ではなく、小型で楕円板状のカム本体110a・111aの外周面を利用した各種制動機構について、図7乃至図10により説明する。
図7、図8に示すクラッチユニット39Aの駐車ブレーキ装置41Aは、前記駐車ブレーキ装置41のような、回転式の制動アーム50と、カム孔57の内周面にカム形状を有するカムアーム51を、それぞれ、単純構造のブレーキ用スライダ113と、外周面にカム形状を有する小型で楕円板状のカム110に変更することにより、カム構造の簡素化を図ったものである。
該駐車ブレーキ装置41Aは、前記入力軸38の上流側分割軸部38aのスプライン周面、制動ブロック112、ブレーキ用スライダ113、及びカム110を備える。
このうちの制動ブロック112は、ユニットケース39Aa内に係止された環状部材である。そして、その左右両端からは、径方向外側に係止爪部112a・112aが突出されており、該係止爪部112a・112aが、前記入力軸38を内装する主ハウジング39Ab内に形成された両溝39Af・39Afに嵌入されることにより、制動ブロック112がユニットケース39Aaに対して相対回転不能に固設されている。
更に、該制動ブロック112において、前記係止爪部112a・112aよりも径方向内側で、前記ブレーキ用スライダ113側の端部には、複数の固定爪部112bが、後方に向かって突設されている。
前記ブレーキ用スライダ113は、前記上流側分割軸部38aに対し、その外周のスプライン周面に、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に常時外嵌された筒状部材である。そして、該ブレーキ用スライダ113は、後ろから順に、前記固定爪部112bに係脱可能な複数の可動爪部113aと、該可動爪部113aよりも小径で筒状のガイド部113bとを連設して形成される。
該ガイド部113bは、前記制動ブロック112の軸心孔112cの内周面に対して、軸方向摺動可能かつ相対回転可能に挿通される一方、前記上流側分割軸部38aの外周面に対しては、軸方向摺動可能かつ相対回転不能に外嵌されている。
更に、ガイド部113bの前端面と、前記上流側分割軸部38aを前後のクラッチ装置40・駐車ブレーキ装置41A間で軸支する軸受け71との間には、環状の波ワッシャー114が介設されており、該波ワッシャー114の弾性力によって、前記ブレーキ用スライダ113が、前記入力軸38の軸方向に沿って制動ブロック112から離間する直進方向(以下、「取り外し直進方向」とする)124に、常時付勢されるようにしている。
前記カム110は、前記入力軸38の左方において、前記ユニットケース39Aaの上下の上壁部39g・底壁部39h間に支持される棒状のカム軸110bと、該カム軸110bの上下途中部に固設される上下のカム本体110a・110aとから形成される。
このうちのカム軸110bの下端部が、前記底壁部39hで上方に開口したボス孔39h1に相対回転可能に内挿される一方、カム軸110bの上端部が、前記上壁部39gを上方に貫通して突出されることにより、該カム軸110bは、前記ユニットケース39Aaに水平回動可能に支持されている。
そして、前記上壁部39gよりも上方に突出したカム軸110bの突出部には、その基部外周に環状溝110b1が形成されると共に、該環状溝110b1の左方近傍の上壁部39g上には、ステー115がボルト116によって着脱可能に締結固定されている。
これにより、前記カム軸110bをユニットケース39Aaに水平回動可能に支持した上で、該カム軸110bの環状溝110b1に、前記ステー115を側方から嵌入してボルト116で締結固定し、前記カム軸110bの上方への抜け止めを可能としている。
更に、前記ボス孔39h1の上下途中部には、横孔39h2が左方水平方向に穿孔される一方、前記カム軸110bの外周には半球状の嵌合凹部110b2が凹設されている。そして、該嵌合凹部110b2は、前記カム本体110a・110aがカム軸110bと一緒に水平回転してカム110が後述する非制動角度72または制動角度73に達すると横孔39h2に連通する位置に、凹設されている。
そして、該横孔39h2から前記嵌合凹部110b2にかけては、内側から順に、ボール118と圧縮状態のバネ119とが挿入され、該バネ119よりも外側の横孔39h2内には、ボルト117が螺挿されており、該バネ119により、前記ボール118を嵌合凹部110b2内に常時押圧できるようにしている。
これにより、カム軸110bが所定の非制動角度72または制動角度73まで回転すると、バネ119の弾性力によって、ボール118の内側半部が嵌合凹部110b2内に押し込まれ、カム軸110bの回転を所定角度に保持することができる。そして、前記バネ119の弾性力を超える力でカム軸110bを回転すると、前記ボール118の内側半部が、前記カム軸110bの外周によって横孔39h2内に押し戻され、カム軸110bを再び回転させることができ、カム軸110bの所定角度への位置決めを可能としている。
そして、このようなカム軸110bの上端も、前記リンク機構88を介して駐車ブレーキレバー89に連動連係されている。
前記カム本体110aは、円板部110a2の一部からカム軸110bの径方向外側に凸部110a1を突出して楕円形状に形成される。そして、上下のカム本体110aは、平面視で外形が重なるようにして、前述の如く、前記カム軸110bの上下途中部に固設されると共に、該カム本体110aの外周面は、前記波ワッシャー114の弾性力により、前記ブレーキ用スライダ113の背面113cに常時当接されて追従可能な状態となっている。
このうちの上のカム本体110aの上面は、前記上壁部39gより垂下してカム軸110bを軸支する部分の水平下面39g1に当接され、下のカム本体110aの下面は、前記底壁部39hより立設してカム軸110bを支持する部分の水平上面39h3に当接されている。
これにより、カム軸110bを回転させると、上下のカム本体110a・110aが、その外周面をブレーキ用スライダ113の背面113cに当接追従させたままで、水平に同期回転可能としている。
以上のような構成において、カム110が非制動角度72にある場合は、前記制動ブロック112の固定爪部112bからブレーキ用スライダ113の可動爪部113aが取り外されて離間した非制動状態となっている。
該非制動状態では、前記カム本体110aの凸部110a1が右方に延出され、円板部110a2がブレーキ用スライダ113の背面113cに当接されるようにして、該ブレーキ用スライダ113が、前記波ワッシャー114の弾性力により、所定の非制動位置121に位置決めされている。
そして、前記駐車ブレーキレバー89を操作してカム110を制動角度73まで回転すると、前記固定爪部112bに可動爪部113aが係合された制動状態となる。
該制動状態では、前記カム本体110aの凸部110a1が、前記入力軸38の軸方向、本実施例では前方に延出され、該凸部110a1の先端部により、前記ブレーキ用スライダ113の背面113cが前方に押動されるようにして、該ブレーキ用スライダ113が、前記波ワッシャー114の弾性力に抗して、所定の制動位置122に位置決めされる。
すると、前記ユニットケース39Aaに固定された制動ブロック112の固定爪部112bに、前記入力軸38と一緒に回転しているブレーキ用スライダ113の可動爪部113aが係合し、該入力軸38の回転が制動される。
更に、このような制動状態では、前記ブレーキ用スライダ113には、前記可動爪部113aが制動ブロック112から受ける反力123に伴い、前記取り外し直進方向124に沿って直進し移動しようとする力(以下、「直進移動力」とする)125が生じる。
ここで、前記ブレーキ用スライダ113の背面113cでカム本体110aの凸部110a1との当接部が、前記取り外し直進方向124に移動する押圧部113c1として機能し、該押圧部113c1に前記直進移動力125が作用する。
そして、制動状態では、該直進移動力125の作用線125a上を、前記カム軸110bの軸心127が通るようにしている。
これにより、前記駐車ブレーキ装置41と同様、直進移動力125の全てを、前記作用線125a上においてカム本体110aの凸部110a1の先端で受けることができ、該直進移動力125は、前記カム本体110aを背面113c上で左右に転動させる方向には全く作用せず、前記カム本体110aを後方に押動して、前記カム軸110bの軸心127周りの回転抵抗を増加させる方向に作用する。このため、前記カム110の姿勢が一定に保持され、前記ブレーキ用スライダ113とカム110との当接状態や、前記固定爪部112bと可動爪部113aとの係合状態が、非常に安定化する。
すなわち、本実施例でも、カム軸110bの軸心127は、制動ブロック112から受ける反力123に伴って生じて押圧部113c1に作用する直進移動力125の作用線125a上または該作用線125a近傍に配置し、制動時には、前記押圧部113c1を凸部110a1に当接して、前記直進移動力125を作用線125a上または該作用線125a近傍において凸部110a1で受けるので、該直進移動力125を利用してカム軸110bの回転抵抗を増加させることができ、カム110の姿勢を一定に保持し、カム110・ブレーキ用スライダ113間の当接状態、ひいてはブレーキ用スライダ113・制動ブロック112間の係合状態を安定化させることにより、複雑な姿勢保持機構が不要となる。
また、図9,図10示すクラッチユニット39Bの駐車ブレーキ装置41Bは、前記駐車ブレーキ装置41Aのブレーキ用スライダ113を、小さなブレーキ用ピン128に変更する共に、該ブレーキ用ピン128の移動方向を、前記入力軸38の軸方向から径方向に変更することにより、装置全体の小型化を図ったものである。
該駐車ブレーキ装置41Bは、前記入力軸38の上流側分割軸部38aに設けた外周溝38c、制動ブロック129、ブレーキ用ピン128、及びカム111を備える。
このうちの外周溝38cは、前記上流側分割軸部38aの外周に形成され、軸方向に延びる溝状部材である。そして、該外周溝38cは、断面視凹円弧形状であって、円周方向略90度間隔で四個配置されている。
前記制動ブロック129は、ユニットケース39Ba内に係止された環状部材である。そして、その左右両端からは、径方向外側に係止爪部129a・129aが突出されており、該係止爪部129a・129aが、前記入力軸38を内装する主ハウジング39Bb内に形成された両溝39Bf・39Bfに嵌入されることにより、制動ブロック129がユニットケース39Baに対して相対回転不能に固設されている。
更に、該制動ブロック129の上部には、ボス部129bが立設され、該ボス部129bには、ガイド孔129b1が垂直な径方向に穿孔されている。
前記ブレーキ用ピン128は、前記ガイド孔129b1内を上下方向摺動可能な棒状部材であり、その上下端部は、凸円弧形状に形成されており、そのうちの下端は、前記ガイド孔129b1を通って、前記外周溝38cの前後途中部に嵌入できるようにしている。
更に、該ブレーキ用ピン128の上端は、前記ガイド孔129b1から上方に突出し、その突出部には、外周を上下摺動可能な円板状のバネ受け131が外嵌され、該バネ受け131と、前記ボス部129bが立設するブロック上面129cとの間には、圧縮状態のバネ132が、ボス部129bの周りに巻回された状態で介設されている。そして、前記バネ受け131より上方のブレーキ用ピン128には、該バネ受け131の上方摺動を規制する止め輪133が外嵌固定されている。
これにより、前記バネ132の弾性力によって、前記ブレーキ用ピン128が、前記入力軸38の径方向に沿って外周溝38cから離間する取り外し直進方向134に、常時付勢されるようにしている。
前記カム111は、前記入力軸38の上方において、前記ユニットケース39Baの上部に左右方向に延設し支持される棒状のカム軸111bと、該カム軸111bの左右途中部に固設される単一のカム本体111aとから形成される。
このうちのカム軸111bは、その左端部が、前記ユニットケース39Baを左方に貫通して突出され、前後回動可能に支持されている。
そして、突出したカム軸111bの突出部にも、その基部外周に環状溝111b1が形成されると共に、該環状溝111b1の上方近傍には、ステー137が図示せぬボルトによって着脱可能に締結固定されている。
これにより、前記カム軸111bをユニットケース39Baに前後回動可能に支持した上で、該カム軸111bの環状溝111b1に、前記ステー137を側方から嵌入して固定し、前記カム軸111bの左方への抜け止めを可能としている。
そして、このようなカム軸111bの左端も、前記リンク機構88を介して駐車ブレーキレバー89に連動連係されている。
前記カム本体111aも、前記カム110と同様に、円板部111a2の一部から径方向外側に凸部111a1を突出して楕円形状に形成される。そして、該カム本体111aの外周面は、前記バネ132の弾性力により、前記ブレーキ用ピン128の凸円弧形状の上端面128aに常時当接されて追従可能な状態となっている。
これにより、カム軸111bを回転させると、カム本体111aが、その外周面をブレーキ用ピン128の上端面128aに当接追従させたままで、前後に回転可能としている。
以上のような構成において、カム111が非制動角度138にある場合は、前記入力軸38の外周溝38cからブレーキ用ピン128の下端が取り外されて離間した非制動状態となっている。
該非制動状態では、前記カム本体111aの凸部111a1が後方に延出され、円板部111a2がブレーキ用ピン128の上端面128aに当接されるようにして、該ブレーキ用ピン128が、前記バネ132の弾性力により、所定の非制動位置140に位置決めされている。
そして、前記駐車ブレーキレバー89を操作してカム111を制動角度139まで回転すると、前記入力軸38の外周溝38cにブレーキ用ピン128の下端が嵌入された制動状態となる。
該制動状態では、前記カム本体111aの凸部111a1が、前記入力軸38の径方向、本実施例では下方に延出され、該凸部111a1の下端部により、前記ブレーキ用ピン128の上端面128aが下方に押動されるようにして、該ブレーキ用ピン128が、前記バネ132の弾性力に抗して、所定の制動位置141に位置決めされる。
すると、前記ユニットケース39Baに固定された制動ブロック129のガイド孔129b1内を摺動するブレーキ用ピン128が、回転している前記入力軸38の外周溝38cに嵌入し、該入力軸38の回転が制動される。
更に、このような制動状態でも、前記ブレーキ用スライダ113と同様に、前記ブレーキ用ピン128には、その下端が入力軸38から受ける反力142に伴い、前記取り外し直進方向134に沿って直進し移動しようとする直進移動力143が生じる。
ここで、前記ブレーキ用ピン128の上端面128aでカム本体111aの凸部111a1との当接部が、前記取り外し直進方向134に移動する押圧部128a1として機能し、該押圧部128a1に前記直進移動力134が作用する。
そして、制動状態では、前記直進移動力143の作用線143a上を、前記カム軸111bの軸心136が通るようにしている。
これにより、前記駐車ブレーキ装置41と同様、直進移動力143の全てを、前記作用線143a上においてカム本体111aの凸部111a1の先端で受けることができ、該直進移動力143は、前記カム本体111aを上端面128a上で前後に転動させる方向には全く作用せず、前記カム本体111aを上方に押動して、前記カム軸111bの軸心136周りの回転抵抗を増加させる方向に作用する。このため、前記カム111の姿勢が一定に保持され、前記ブレーキ用ピン128とカム111との当接状態や、前記ブレーキ用ピン128の下端の入力軸38の外周溝38cへの嵌入状態が、非常に安定化する。
すなわち、本実施例でも、カム軸111bの軸心136は、制動ブロック129から受ける反力142に伴って生じて押圧部128a1に作用する直進移動力143の作用線143a上または該作用線143a近傍に配置し、制動時には、前記押圧部128a1を凸部111a1に当接して、前記直進移動力143を作用線143a上または該作用線143a近傍において凸部111a1で受けるので、該直進移動力143を利用してカム軸111bの回転抵抗を増加させることができ、カム111の姿勢を一定に保持し、カム111・ブレーキ用ピン128間の当接状態、ひいてはブレーキ用ピン128・入力軸38間の係合状態を安定化させることにより、複雑な姿勢保持機構が不要となる。
本発明は、車軸に回転動力を伝達する駆動軸の回転を、被係合側の第一爪部材と係合側の第二爪部材との間の係合によって制動する、全ての駐車ブレーキ装置に適用することができる。
8a・8a 車軸
38 入力軸(駆動軸)
39a ユニットケース(駐車ブレーキ装置のケース)
41 駐車ブレーキ装置
49 可動ブロック(第一爪部材)
49b 係合凹部(可動爪部)
50 制動アーム(第二爪部材)
50b 係合爪部(固定爪部)
50c 爪軸
50d 従動ロッド
51 カムアーム(カム部材)
51a カム本体
51b カム軸
53 軸心
56 カラー部材
56a 押圧部
57 カム孔
57a 右前面(平行受圧面)
57c 左前面(傾斜受圧面)
61 反力
62 取り外し回転方向
63 回転移動力
63a 作用線

Claims (3)

  1. 車軸に回転動力を伝達する駆動軸の回転を、被係合側の第一爪部材と係合側の第二爪部材との間の係合によって制動する駐車ブレーキ装置において、
    前記第二爪部材は、前記第一爪部材からの取り外し回転方向に回転して移動する押圧部を有すると共に、
    前記第二爪部材を押し引きして第一爪部材・第二爪部材間を係合状態または取り外し状態にするカム本体と、該カム本体を回動可能に軸支するカム軸とを有するカム部材を備え、
    前記カム軸の軸心は、前記第一爪部材から受ける反力に伴って生じて押圧部に作用する回転移動力の作用線上または該作用線近傍に配置し、
    前記カム本体には、該作用線に略垂直であって前記押圧部に略平行に対峙する平行受圧面と、該平行受圧面に連設され前記押圧部から離間方向に傾斜する傾斜受圧面とを有し、
    制動時には、前記押圧部を平行受圧面に当接して、前記回転移動力を作用線上または該作用線近傍において平行受圧面で受け、
    非制動時には、前記カム部材を操作し、前記押圧部を平行受圧面から傾斜受圧面まで相対摺動させることを特徴とする駐車ブレーキ装置。
  2. 前記第一爪部材は、前記駆動軸の外周に相対回転不能に外嵌される可動ブロックであって、該可動ブロックで前記第二爪部材側の端部には、可動爪部を形成しており、
    前記第二爪部材は、前記駐車ブレーキ装置のケース内で両端が回転可能に爪軸に軸支される制動アームであって、該制動アームで前記爪軸を挟んで可動爪部側の端部には、該可動爪部に係脱可能な固定爪部を形成する一方、前記爪軸を挟んで固定爪部と反対側の端部には、前記押圧部を外周に配置した従動ロッドが設けられており、
    前記カム部材は、前記ケース内でカム本体の一端が回転可能にカム軸に軸支されるカムアームであって、前記カム本体の他端には、前記平行受圧面と傾斜受圧面を内周に連設して備えたカム孔が穿孔され、該カム孔内に、前記従動ロッドが相対摺動可能に挿嵌されることを特徴とする請求項1に記載の駐車ブレーキ機構。
  3. 前記従動ロッドには、筒状のカラー部材を回転可能に外嵌し、該カラー部材を前記カム孔の内周面と従動ロッドとの間に介設すると共に、該カラー部材の外周面に前記押圧部を設けることを特徴とする請求項2に記載の駐車ブレーキ機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107191515A (zh) * 2017-05-19 2017-09-22 中建八局第二建设有限公司 一种离心式悬吊钩超速控制装置
CN109681550A (zh) * 2019-02-01 2019-04-26 上海普英特高层设备股份有限公司 制动锁止机构

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