JP2007077681A - ガード部材およびこれを備えた作業機械用ブレード - Google Patents

ガード部材およびこれを備えた作業機械用ブレード Download PDF

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Abstract

【課題】 簡易な構成により、運土時における後方への土砂のこぼれ量を低減することが可能なガード部材およびこれを備えた作業機械用ブレードを提供する。
【解決手段】 ブレード10では、その上端部に沿ってガード30が取り付けられている。ガード30は、接土面31aが側面視においてブレード10の中央前面部12の上端部における延長線に対して前方へ傾斜するように、ブレード10の上端部に取り付けられている。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ブルドーザやホイールローダ等の作業機械に装着される土工用の作業装置である作業機械用ブレードの上部に取り付けられるガード部材およびこれを備えた作業機械用ブレードに関する。
建設工事や土木工事等の作業現場においては、ブルドーザやホイールローダ等の各種作業機械が多用されている。
これらの作業機械には、掘削、運土、盛土、締固め、整地等の作業時に使用される作業機械用ブレードが装着されている。
このような作業機械用ブレードを用いた作業では、1サイクル当たりの運土量を増大させることや、掘削・運土中の抵抗をできる限り小さくすること、各種の土質に対して適応できること等が要求されるため、作業機械用ブレードの形状や駆動方法が特に重要となる。
例えば、特許文献1には、上記作業機械用ブレードを備えたアングル・チルト・ドーザ装置について開示されている。
実開平3−119054号公報(平成3年12月9日公開)
しかしながら、上記従来のブルドーザの作業機械用ブレードでは、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたブルドーザのブレードでは、上端部に取り付けられたガード部材に相当する部分が、ブレードの上端部におけるブレード面の延長線よりも後方へ傾斜するように取り付けられている。このため、運土作業時においてブレード全体の角度を後方傾斜させた場合には特に、ブレードの前方へ溜まった土砂が大量にブレード上部のガードの付近から後方へこぼれてしまうおそれがある。この結果、ブレードの前方に溜めた土砂の運搬効率が低下して、1サイクル当たりの運土量を増大させることができなくなってしまう。
本発明の課題は、簡易な構成により、運土作業時における後方への土砂のこぼれ量を低減することが可能なガード部材およびこれを備えた作業機械用ブレードを提供することにある。
第1の発明に係るガード部材は、作業機械に装着される作業機械用ブレードの上端部に設けられるガード部材であって、側面視において、作業機械用ブレード上端部における作業機械用ブレード前面の延長線に対して前方に傾斜する接土面を備えている。
ここでは、例えば、ブルドーザ等の作業機械の前方側に装着される作業機械用ブレードの上端部に設けられるガード部材であって、側面視における接土面の取付角度が、作業機械用ブレード上端部における作業機械用ブレード前面の延長線よりも前方へ傾斜するように取り付けられている。
ここで、ガード部材は、運土量を増大させる目的で作業機械用ブレード上端部に取り付けられる部材であって、例えば、板材と、その裏面側に取り付けられた複数のリブとによって構成されている。また、ガード部材の接土面とは、運土作業時等において土砂を前方へ押すために土砂と接触する面を意味している。
通常、作業機械用ブレードに対してガード部材が取り付けられる際には、その接土面が、側面視において、ガード部材が取り付けられる作業機械用ブレードの上端部における作業機械用ブレード前面の延長線上に沿って、あるいは上記延長線よりも後方側に傾斜するように取付けが行われる。このため、運土作業時に作業機械用ブレードの前方へ溜まってきた土砂が作業機械用ブレード上端部のガード部材の位置まで達すると、ガード部材を乗り越えて後方へこぼれてしまうおそれがある。特に、作業機械用ブレードの角度を後方へ傾斜させて運土を行う場合には、ガード部材の接土面の角度はさらに後方へ傾斜してしまうため、後方への土砂のこぼれ量が増大してしまう。
そこで、本発明のガード部材では、作業機械用ブレード上端部に取り付けられるガード部材を、側面視においてその接土面が作業機械用ブレード上端部における作業機械用ブレード前面の延長線よりも前方傾斜するように取り付けている。
これにより、運土作業時において、作業機械用ブレードの前方へ溜まってきた土砂が作業機械用ブレード上端部のガード部材の位置まで達した場合でも、ガード部材の接土面によって土砂を前方へと押し戻す流れを形成できるため、運土作業時における後方への土砂のこぼれ量を大幅に減少させることができる。この結果、作業機械用ブレード上部に取り付けられるガード部材の取付け角度を調整するだけの簡易な構成により、効率よく運土作業を実施することができる。
第2の発明に係るガード部材は、第1の発明に係るガード部材であって、ガード部材の作業機械用ブレード前面の延長線に対する前傾角度は、0度より大きく50度以下である。
ここでは、作業機械用ブレード上端部におけるガード部材の接土面の前傾角度が上記所定範囲内になるように、作業機械用ブレードに対してガード部材を取り付けている。
これにより、運土作業時においてガード部材付近まで溜まった土砂を前方へと移動させる流れを形成することで、従来のガード部材が取り付けられた作業機械用ブレードよりも、後方への土砂のこぼれ量を効果的に低減することができる。
なお、上記数値範囲のうち、下限値である0度より大きい角度については、ガード部材の接土面を作業機械用ブレードの前面上端部における延長線に対して少しでも前傾させることで、運土作業時における後方への土砂のこぼれ量を低減するために設定されたものである。一方、上限値である50度については、上記前傾角度が大きくなり過ぎると、運土作業時において作業機械用ブレードの前方における土砂を前方へ押し戻す流れを妨げてしまうことから設定されたものである。
このため、作業機械用ブレードの上部における土砂のこぼれ量を効果的に低減しつつ、前方へ押し戻す流れを効果的に形成するという点では、上述した作業機械用ブレードに対するガード部材の傾斜角度としては、5〜30度とすることがより好ましい。
第3の発明に係るガード部材は、第1または第2の発明に係るガード部材であって、接土面の両端には、前方視認用の開口部が形成されている。
ここでは、作業機械用ブレードの上端部に設けられたガード部材の両端部分に、作業機械のオペレータから作業機械用ブレード前方を視認するための開口部を設けている。通常、オペレータが作業機械用ブレードの前方の土砂の状態を視認する際には、作業機械用ブレードの両端部付近を見ることが知られている。
これにより、その作業機械用ブレードの前方を視認する際にオペレータが目線をやる作業機械用ブレードの上端部に、オペレータの視界を遮るガード部材を取り付けた場合でも、ガード部材の両端に視認用の開口を設けているため、オペレータによる作業機械用ブレードの前方視認性を悪化させることを回避することができる。この結果、土砂が後方へこぼれる量を低減しつつ、かつオペレータによる作業機械用ブレード前方の視認性を確保することができる。
第4の発明に係る作業機械用ブレードは、第1から第3の発明のいずれか1つに係るガード部材と、作業機械に対して装着される取付け部と、ガード部材の接土面と連続的な面を有する前面部と、を備えている。
ここでは、上述したガード部材が上端部に設けられた作業機械用ブレードとして発明を特定している。
これにより、作業機械用ブレードの上端部に設けられたガード部材によって後方へ土砂がこぼれる量を低減できる。
なお、ガード部材は作業機械用ブレードの上端部に対して溶接によって取り付けられていてもよいし、作業機械用ブレードの上端部を延長して形成されていてもよい。
第5の発明に係る作業機械用ブレードは、第4の発明に係る作業機械用ブレードであって、前面部の両端には、凹部が形成されている。
ここでは、掘削時における作業機械用ブレード先端部分の接地面積を少なくするために、作業機械用ブレードの前面部における両側の部分に凹部を設けている。
これにより、作業機械用ブレードの先端部分における接地部分の面積を減らして接地抵抗が少ない状態で効率よく作業を行うことができる。さらに、凹部の部分に土砂を溜め込むことができるため、従来の作業機械用ブレードよりも運土量を増大させることができる。
本発明に係るガード部材によれば、簡易な構成により、運土作業時における後方への土砂のこぼれ量を効果的に低減することができる。
本発明の一実施形態に係るガード(ガード部材)30が取り付けられたブレード(作業機械用ブレード)10について、図1〜図7を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明において用いる「前後」方向については、ブルドーザの前進方向を「前」、後進方向を「後」とする。
[ブレード10全体の構成]
本実施形態に係るブレード10は、図示しないブルドーザの前方に取り付けられる作業用の土工板であって、図1〜図4に示すように、上下に凹状に湾曲する湾曲形状を有するブレード前面部(前面部)11と、ブレード前面部11の上端部に取り付けられたガード30とを備えている。また、ブレード10は、図4および図5に示すように、ブルドーザの前部にリフトフレーム、ストラット・アーム、チルトシリンダやリフトシリンダを介して取り付けるための複数個の取付けフランジ部(取付け部)25,…,25が後方に向けて突設されている。
さらに、ブレード10は、図示しないチルトシリンダやリフトシリンダ、油圧ポンプ等を制御することにより、排土作業を行う際には掘削姿勢に対して30〜60度程度前傾させた姿勢になるように制御され、運土作業を行う際には掘削姿勢に対して10〜30度程度後傾させた姿勢になるように制御される。これにより、排土作業においては、従来よりも大きくブレード10を前傾させることで排土性を向上させることができる。一方、運土作業においては、ブレード10による運土量を増大させることができる。
(ブレード前面部11の構成)
ブレード前面部11は、横長の高剛性の鋼鉄材によって形成されており、中央前面部12と、中央前面部12の両側にそれぞれ配置された左右一対の連結前面部13と、連結前面部13の両側にそれぞれ配置された左右一対の端部前面部14とを有している。
中央前面部12は、図5に示すように、側面視において曲率が一定の湾曲面であって、下端に直線状の第1切刃15を有している。中央前面部12は、図3のブレード平面図に示すように、連結前面部13や端部前面部14よりも前方に張り出している。また、中央前面部12は、掘削機能、運土機能および整地機能を備えたブレード幅を下端部に有している。第1切刃15は、この中央前面部12の下端部に沿って取り付けられた、平らな直線状の板材である。これらの構成により、掘削、運土および整地の各作業ごとにブレード10を交換することなく、掘削・運土作業・地ならし作業を効果的に行うことができ、各作業を円滑、かつ能率的に行うことができる。
連結前面部13は、中央前面部12の第1切刃15から連続的に後方向に所定の角度をもって拡開して延びる第2切刃16を有している。また、連結前面部13は、その一側縁が中央前面部12の側縁と同一方向に傾斜して延びており、図2に示すように、正面視において、上端側から下端側に向かって次第に幅が広くなるように形成されており、掘削・運土作業時に中央前面部12および端部前面部14の双方から移動してくる土砂を円滑に合流させる機能を有している。
端部前面部14は、連結前面部13の第2切刃16から連続的に前方向に所定の角度をもって拡開して延びる直線状の第3切刃(端刃)17を有している。また、端部前面部14は、図2に示すように、上端側から下端側に向かって同一の幅になるように形成されている。さらに、端部前面部14は、掘削・運土中の土砂をブレード側方から外部にこぼれ出ないように確実に保持する機能を有している。
これらの連結前面部13および端部前面部14は、図3および図6に示すように、平面視において互いの接合部分が、中央前面部12と連結前面部13との接合部分および端部前面部14の外側の端部よりも後方へ凹んだ位置にあり、前後方向に直交する方向に広がる略V字形になるように互いに接合されている。なお、端部前面部14の外側の端部については、平面視における前後方向において中央前面部12と連結前面部13との接合部分と同じ位置にあってもよいし、中央前面部12と連結前面部13との接合部分よりも後方側に配置されていてもよい。これにより、ブレード10の両端部には、それぞれ連結前面部13と端部前面部14とによって凹部21が形成される。そして、連結前面部13および端部前面部14は、作業時において各前面部12,13,14に沿って盛り上げられた土砂を両側の凹部21の前方およびその間に抱え込むことで、土量の損失を減らすことができる。さらに、上述のように、平面視において連結前面部13および端部前面部14の接合部分が、中央前面部12と連結前面部13との接合部分および端部前面部14の外側の端部よりも後方へ凹んだ位置に配置されていることで、掘削時における土砂の抵抗を小さくして、中央前面部12の前方に堆積される土量を大幅に増大させることができる。
なお、本実施形態では、連結前面部13および端部前面部14が、平面視において略V字形を形成するように配置されている例を挙げて説明しているが、この形状に限定されるものではなく、例えば、略U字状を形成するように配置されていてもよい。
第1切刃15、第2切刃16および第3切刃17は、耐磨耗性に優れ、破損しにくい強靭な材料(例えば、ボロン鋼等)によって形成されている。そして、第1切刃15、第2切刃16および第3切刃17は、上述したような配置形態をとっているため、第1切刃15が第2切刃16および第3切刃17よりも先行して掘削することになる。よって、第1切刃15がその周辺の地面を他の切刃16,17よりも先行して崩すことで、第2切刃16および第3切刃17において必要な実質的な掘削力を第1切刃15の掘削力よりも小さくすることができる。そして、第2切刃16および第3切刃17における掘削量としては、第1切刃15よりも少量となる。
本実施形態では、中央前面部12、連結前面部13および端部前面部14の各前面は、側面視において、上下方向において連続する凹状の同一曲率の湾曲面となっている。このように、各前面部12〜14の前面が上下方向において凹状の同一曲率を持つ湾曲面を有していることで、ブレード10の前面における土砂の前方への流れをスムーズにして、土砂の抱え込み量や盛り上げ高さが制限されてしまうことを回避することができる。
(ガード30の構成)
ガード30は、図1〜図4に示すように、ブレード前面部11の上端部に対して溶接によって取り付けられている。また、ガード30は、本体部31と開口部(前方視認用の開口部)32,32とを有している。
本体部31は、運土作業時等においてブレード10の前面に堆積した土砂に接触して前方へと押し戻す流れを形成する接土面31aと、本体部31における接土面31aとは反対側の面(後側の面)に立設された複数のリブ31bと、を備えている。
接土面31aは、図7に示すように、側面視において、ブレード10の中央前面部12前面の上端部における延長線(接線方向)に対して前方へ約30度傾いた状態で取り付けられた直線状の(平らな)面である。このように、ブレード10の上端部に対してガード30の前面(接土面31a)をブレード10の前面の上端部における延長線に対して前傾するような姿勢でガード30を取り付けた場合には、ブレード10のブレード前面の上端部における延長線に対して前傾した接土面31aによって前方へ押し返す方向に土砂の流れが形成される。このため、例えば、運土作業時において、ブレード10全体を約20度程度後方へ傾けた状態で作業を行った場合でも、ブレード10の前方へ堆積された土砂がブレード10の後方へこぼれ落ちる量を大幅に低減できる。
リブ31bは、本体部31の裏面に対して略垂直に立設された複数の板状部材であって、接土面31aに対してかかる荷重を後方から支持する。
開口部32,32は、ブレード10が装着されたブルドーザのオペレータが、作業中に運転席からブレード10の前方に堆積した土砂の量等を視認するために形成された穴であって、ガード30の本体部31の左右両側に設けられている。これにより、ブレード10の上端部にオペレータからのブレード10の前方の視界を遮るガード30を取り付けた場合でも、作業時におけるオペレータの視認性を低下させることを回避することができる。
[本ブレード10の特徴]
(1)
本実施形態のブレード10では、図1等に示すように、その上端部に沿ってガード30が取り付けられている。ガード30は、図7に示すように、接土面31aが側面視においてブレード10の中央前面部12の上端部における延長線に対して前方へ傾斜するように、ブレード10の上端部に取り付けられている。
通常、ブルドーザのブレードによって掘削等された大量の土砂の運土作業時において、ブレードの前方へ堆積した大量の土砂がブレード10の上端部に取り付けられたガード付近まで到達すると、その土砂の移動方向は、ブレード上端部におけるガード(接土面)の傾きに依存して決定される。例えば、ガード(接土面)が鉛直方向よりも後方へ傾斜している場合には、ブルドーザが前進するとガード付近の土砂が大量にガードの上部あるいは左右両端からブレードの後方へこぼれ落ちてしまう。一方、ガード(接土面)が鉛直方向よりも前方へ傾斜している場合には、ブルドーザが前進するとブレード上部のガードの前面(接土面)によって前方へと押し戻す土砂の流れが形成される。特に、ブレードの下端部における抵抗を低減するために、ブレード自体を後方へ傾けて運土を行う場合には、ブレード上方に設けられたガードの角度も後方側へ傾くため、後方への土砂のこぼれ量が増大しやすい。
本発明のガード30は、ガード30の接土面31aがブレード10の中央前面部12の上端部における延長線に対して前傾するように取り付けられている。
一般的に、ブレード10の前面は湾曲状になっており、その上端部は鉛直方向よりも前方側へ傾斜している。このため、このブレード上端部の延長線を基準にしてガード30の接土面31aを前傾させるようにガード30を取り付けることで、運土作業時においてブルドーザが前進した場合には、ブレード10上部のガード30の接土面31aによって前方へと押し戻す土砂の流れが形成される。
これにより、ブレード10の上部に取り付けるガード30の取付け角度を調整するだけの簡易な構成により、運土作業時におけるブレード10後方への土砂のこぼれ量を大幅に低減して、運土作業時における作業効率を向上させることができる。
(2)
本実施形態のブレード10では、ガード30は、図7に示すように、接土面31aが側面視においてブレード10の中央前面部12の上端部における延長線に対して前方へ約30度傾斜するように、ブレード10の上端部に取り付けられている。
このように、30度前後前傾するようにガード30を取り付けることで、ブレード10前面における土砂の流れを妨げることなく、ブレード10後方への土砂のこぼれ量を大幅に低減することができる。
(3)
本実施形態のブレード10では、図1〜図3に示すように、ガード30の両端に、運転席のオペレータからのブレード10の前方視認用の開口部32,32を設けている。
これにより、ブレード10の高さを上方へと延ばすガード30を取り付けた場合でも、オペレータによってブレード前方の土砂の状態や土砂の量を開口部32,32から確認することができる。この結果、ガード30を取り付けてもブレード10前方の視認性を低下させることを回避することができる。
(4)
本実施形態のブレード10は、図1および図3、図6に示すように、平面視において、連結前面部13および端部前面部14を略V字形に配置することによって形成される凹部21を両端に設けている。
これにより、掘削等の作業時におけるブレード10の下端部における接触部分が、中央前面部12の下端部に取り付けられた第1切刃15の部分が中心となり、連結前面部13および端部前面部14の下端部に取り付けられた第2切刃16および第3切刃17の部分はほとんど抵抗とはならないため、ブレード10による掘削時等におけるブレード10の下端部における接触抵抗を大幅に低減して作業性の向上が図れる。また、中央前面部12の下端部の第1切刃15によって掘削等された大量の土砂を、両側に設けられた凹部21において堆積させることで、1サイクル当たりの運土量を増大させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ガード30およびブレード10に対して本発明を適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、作業機械に装着された作業機械用ブレードの上端部にガード部材を設け、前記ガード部材を前記作業機械用ブレードの上端部における前記作業機械用ブレード前面の延長線に対して前方へ傾斜させ、前記ガード部材の前記延長線に対して前方へ傾斜させた角度を調整することにより、前記作業機械用ブレードの後方へこぼれ落ちる土砂の量を制御する作業機械のブレードの制御方法として、本発明を特定してもよい。
このような作業機械用ブレードの制御方法として本発明を特定した場合でも、以下に示すような効果を得ることができる。
すなわち、本発明の作業機械用ブレードの制御方法では、例えば、ブルドーザ等の作業機械の前方側に装着され、その上端部にガード部材を設けた作業機械用ブレードの制御方法であって、ガード部材が、側面視における接土面の取付角度が作業機械用ブレード上端部における作業機械用ブレード前面の延長線よりも前方へ傾斜するように取り付けられており、このガード部材の前傾角度を調整することで作業機械用ブレード後方への土砂のこぼれ量を制御する。
ここで、ガード部材は、運土量を増大させる目的で作業機械用ブレード上端部に取り付けられる部材であって、例えば、板材と、その裏面側に取り付けられた複数のリブとによって構成されている。また、ガード部材の接土面とは、運土作業時等において土砂を前方へ押すために土砂と接触する面を意味している。
通常、作業機械用ブレードに対してガード部材が取り付けられる際には、その接土面が、側面視において、ガード部材が取り付けられる作業機械用ブレードの上端部における作業機械用ブレード前面の延長線上に沿って、あるいは上記延長線よりも後方側に傾斜するように取付けが行われる。このため、運土作業時に作業機械用ブレードの前方へ溜まってきた土砂が作業機械用ブレード上端部のガード部材の位置まで達すると、ガード部材を乗り越えて後方へこぼれてしまうおそれがある。特に、作業機械用ブレードの角度を後方へ傾斜させて運土を行う場合には、ガード部材の接土面の角度はさらに後方へ傾斜してしまうため、後方への土砂のこぼれ量が増大してしまう。
そこで、本発明の作業機械用ブレードの制御方法では、作業機械用ブレード上端部に取り付けられるガード部材を、側面視においてその接土面が作業機械用ブレード上端部における作業機械用ブレード前面の延長線よりも前方傾斜するように取り付けており、このガード部材の前傾角度を調整することで、作業機械用ブレードの後方への土砂のこぼれ量を調整する。
これにより、運土作業時において、作業機械用ブレードの前方へ溜まってきた土砂が作業機械用ブレード上端部のガード部材の位置まで達した場合でも、ガード部材の接土面によって土砂を前方へと押し戻す流れを形成できるため、運土作業時における後方への土砂のこぼれ量を大幅に減少させることができる。
(B)
上記実施形態では、中央前面部12の上端部における延長線に対して30度前傾した接土面を有するガード30をブレード10の上部に取り付けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ブレード10の中央前面部12の上端部における延長線に対するガード30の接土面31の前傾角度としては、0度より大きく50度以下の範囲内であればよい。前傾角度をこの範囲内になるようにガード30を取り付けることで、上記実施形態に係るブレード10によって得られた効果と同様の効果を得ることができる。
ただし、上記実施形態のように、上記延長線に対するガード30の接土面の前傾角度を30度とした場合には、ブレード10の前方に溜まった土砂を前方へと押し戻す流れを効果的に形成することができるという点で、上記実施形態のように前傾角度を30度前後に設定することがより好ましい。
(C)
上記実施形態では、ブレード10の上端部における延長線に対して前傾する接土面31aを有するガード30を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、運土作業時のブレードの傾斜状態における鉛直方向を基準にして、接土面が前傾するように取り付けられたガードとして本発明を特定してもよい。
この場合には、運土作業時においてブレードを後方へ傾斜させた場合でも、その状態において鉛直方向に対して接土面が前傾するようにガードを取り付けることで、運土作業時におけるブレードの姿勢に関わらず確実に後方への土砂のこぼれ量を低減することが可能になる。
さらに、側面視において、ブレードの中央前面部の上端部における延長線に対して前傾しており、かつ運土作業時におけるブレードの姿勢において鉛直方向に対して前傾する接土面を有するガードであってもよい。
このように、2つの条件の双方を満たすように接土面の取付け角度を設定することで、より確実に運土作業時におけるブレード後方への土砂のこぼれ量を低減することができる。
(D)
上記実施形態では、図5に示すように、ガード30の接土面31aが側面視において直線状の平板である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、接土面が側面視において前方側へ湾曲する面であってもよいし、ガードの中央前面部の上端部における延長線に沿って配置された(前傾角度0度の)接土面の上端部が前方へ傾斜しているガードであってもよい。
(E)
上記実施形態では、ガード30の両端に前方視認用の開口部32を設けた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、両端の一方の側にのみ前方視認用の開口部が設けられていてもよいし、前方視認用の開口部が設けられていないガードであってもよい。
また、上記実施形態では、ガード30の両端に形成された前方視認用の開口部32が、格子状の開口である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、開口部としては、パンチングメタルのように平板に形成した穴であってもよい。
(F)
上記実施形態では、ブレード10の中央前面部12が側面視において全体に渡って曲率が一定の湾曲面である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、側面視において、中央前面部における中央部分が湾曲しており、上端部および下端部における少なくともいずれか一方の部分が直線状になっている作業機械用ブレードであってもよい。
この場合でも、上端部の直線状の部分の延長線を基準にして、ガードの接土面が前傾するようにガードをブレードの上端部に取り付けることで、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(G)
上記実施形態では、左右の連結前面部13および端部前面部14の配置形態として、図1および図3等に示すように、中央前面部12よりも後方へ凹ませた略V字を形成するように配置した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、平面視において、ブレード前面部を構成する中央前面部、連結前面部、端部前面部が一直線上に配置されるような配置形態であってもよい。
ただし、上記実施形態のように、ブレード10の両端に略V字の凹部21が形成されるように、連結前面部13および端部前面部14を配置することは、ブレード10の下端部における掘削抵抗を低減して、作業効率を向上させることができる点でより好ましい。
(H)
上記実施形態では、各前面部12〜14が独立して形成されており、各前面部12〜14の左右端部同士を溶接によって接合して左右方向に連続的な面を形成した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、鋳造などにより各前面部同士が一体成形されることによりブレード前面部が形成されたブレードであってもよい。このように、ブレード前面部の大きさや厚み等に応じて適宜設定を変更して一体形成することにより、各前面部を成形後に互いに溶接によって接合する場合と比較して生産工程の数を減らせることから、ブレードの生産効率を大幅に上昇させることができる。
(I)
上記実施形態では、作業機械としてのブルドーザに装着されるブレードを例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ブレードが装着される対象としてはブルドーザ以外にも、ホイールローダやドーザショベル、モータグレーダ等のように、作業機械の前方に取り付けられて掘削、整地、切土、押土等の作業を行う土工板を装着する他の作業機械(土工機械)であってもよい。
本発明のガード部材は、簡易な構成により、運土作業時における後方への土砂のこぼれ量を低減することができるという効果を奏することから、ブルドーザやホイールローダ、ドーザショベル、モータグレーダ等の各種作業機械が装着しているブレードの上端部に取り付けられる部材として広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係るガード部材を取り付けたブレードを示す斜視図。 図1のブレードを示す正面図。 図1のブレードを示す平面図。 図1のブレードの側面図。 図2におけるA−A線矢視断面図。 図2におけるD−D線矢視断面図 図5のブレード上部における部分拡大図。
符号の説明
10 ブレード
11 ブレード前面部(前面部)
12 中央前面部
13 連結前面部
14 端部前面部
15 第1切刃
16 第2切刃
17 第3切刃
21 凹部
25 取付けフランジ部(取付け部)
30 ガード(ガード部材)
31 本体部
31a 接土面
31b リブ
32 開口部(前方視認用の開口部)

Claims (5)

  1. 作業機械に装着される作業機械用ブレードの上端部に設けられるガード部材であって、
    側面視において、前記作業機械用ブレード上端部における前記作業機械用ブレード前面の延長線に対して前方に傾斜する接土面を備えているガード部材。
  2. 前記ガード部材の前記作業機械用ブレード前面の延長線に対する前傾角度は、0度よりも大きく50度以下である、
    請求項1に記載のガード部材。
  3. 前記接土面の両端には、前方視認用の開口部が形成されている、
    請求項1または2に記載のガード部材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のガード部材と、
    前記作業機械に対して装着される取付け部と、
    前記ガード部材の前記接土面と連続的な面を有する前面部と、
    を備えた作業機械用ブレード。
  5. 前記前面部の両端には、凹部が形成されている、
    請求項4に記載の作業機械用ブレード。
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