JP2007074625A - デジタルミキサおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ディスプレイに表示されるリコールセーフ設定ウィンドウ200上に、チャンネルストリップの配置を模擬したチャンネル表示部211〜219を表示する。各チャンネル表示部211〜219内のチャンネル画像220は、全パラメータについてリコールセーフが設定されているチャンネルは黒色の塗り潰し、一部のパラメータについてリコールセーフが設定されているチャンネルはハッチング、全くリコールセーフが設定されていないチャンネルは白抜きで表示される。
【選択図】 図7
Description
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、設定画面における設定内容とチャンネルストリップとの関係を直感的に把握することができ、高い操作性を実現できるデジタルミキサおよびプログラムを提供することを目的としている。
請求項1記載のデジタルミキサにあっては、複数のチャンネルの音声信号の状態を各々制御する複数のパラメータからなる動作データを記憶する記憶手段(22)と、前記動作データに基づいてミキシング処理を行う信号処理手段(8)と、ディスプレイ(2)と、前記複数のチャンネルの少なくとも一部を成す第1群のチャンネル(入力チャンネル,ステレオ出力チャンネル)の各々に対して操作パネル(30)上に設けられ、各々に一または複数の操作子を配列して成る複数のチャンネルストリップと、前記各チャンネルストリップを模擬した複数のチャンネルストリップ模擬画像(220,320)を、前記各チャンネルストリップの配置関係に対応する配置関係で配列したパネル模擬部(211〜219)を前記ディスプレイ(2)に表示させる表示制御手段(18)と、前記複数のチャンネルストリップのうち何れかに対する操作を検出すると、操作されたチャンネルストリップに対応するチャンネルの所定のパラメータ(リコールセーフ・フラグSEF(i))の値を設定するパラメータ設定手段(SP10,SP72)と、前記各チャンネルストリップ模擬画像を、対応する前記各チャンネルの前記所定のパラメータの値に応じた表示態様で表示する表示態様設定手段(SP14,SP76)とを具備することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のデジタルミキサにおいて、前記チャンネルストリップは、何れかの前記チャンネルが固定的に割り当てられた固定チャンネルストリップ(31〜37)と、何れかの前記チャンネルのうち選択されたものが割り当てられる切替チャンネルストリップ(42)とから成り、前記複数のチャンネルは、前記固定チャンネルストリップ(31〜37)に固定的に割り当てられた前記第1群のチャンネル(入力チャンネル,ステレオ出力チャンネル)と、前記切替チャンネルストリップ(42)に対してのみレイヤ(グループ)単位で選択的に割り当てられる第2群のチャンネル(MIX出力チャンネル)とから成り、前記パネル模擬部(211〜219)は、前記操作パネル(30)上の前記切替チャンネルストリップ(42)の配置位置に対応する位置に、前記第2群のチャンネル(MIX出力チャンネル)に対応する複数のチャンネルストリップ模擬画像(220,320)を、前記レイヤ(グループ)単位で縦方向に配列した第2群チャンネル表示部(217,218,317,318)を含むことを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項1または2記載のデジタルミキサにおいて、前記各チャンネルストリップは、当該操作子単独の操作によって当該チャンネルの音声信号に影響を与える直接制御操作子(オン/オフキー、電動フェーダ)と、当該操作子単独の操作によっては該音声信号に影響を与えない間接制御操作子(SELキー)とを各々が有するものであり、前記パラメータ設定手段(SP10,SP72)は、前記間接制御操作子(SELキー)の操作状態に基づいて前記所定のパラメータ(リコールセーフ・フラグSEF(i))の値を設定するものであり、所定の動作モード(SET_BY_SELモード)のオン/オフ状態を選択する動作モード選択手段(SET_BY_SELボタン230)と、前記間接制御操作子(SELキー)の操作状態に基づいて、前記所定のパラメータ(リコールセーフ・フラグSEF(i))に関連する他のパラメータ(パラメータセーフ・フラグSPF(i,j))の値の設定を可能ならしめるチャンネルを選択するチャンネル選択手段とをさらに具備し、前記パラメータ設定手段(SP10,SP72)は、前記動作モードがオン状態(SET_BY_SELモード)であることを条件として、前記間接制御操作子(SELキー)の操作状態に基づいて前記所定のパラメータ(リコールセーフ・フラグSEF(i))の値を設定するものであることを特徴とする。
さらに、請求項4記載の構成にあっては、請求項3記載のデジタルミキサにおいて、前記表示制御手段(18)は、前記パネル模擬部(211〜219)とともに、指定されたパラメータを前記所定のパラメータとして表示するパラメータ表示部(232,241〜249,341〜349)を前記ディスプレイ(2)に表示させるものであり、前記パラメータ設定手段(SP10,SP72)によって設定されたパラメータの値を前記各間接制御操作子の外観状態(点灯・消灯状態)に反映させる操作子表示制御手段(SP11,SP74)をさらに具備することを特徴とする。
また、請求項5記載のプログラムにあっては、複数のチャンネルの音声信号の状態を各々制御する複数のパラメータからなる動作データを記憶する記憶手段(22)と、前記動作データに基づいてミキシング処理を行う信号処理手段(8)と、ディスプレイ(2)と、前記複数のチャンネルの少なくとも一部を成す第1群のチャンネル(入力チャンネル,ステレオ出力チャンネル)の各々に対して操作パネル(30)上に設けられ、各々に一または複数の操作子を配列して成る複数のチャンネルストリップと、前記記憶手段(22)と前記信号処理手段(8)と前記ディスプレイ(2)と前記チャンネルストリップとを制御する処理装置(18)とを有するデジタルミキサに適用されるプログラムであって、前記各チャンネルストリップを模擬した複数のチャンネルストリップ模擬画像(220,320)を、前記各チャンネルストリップの配置関係に対応する配置関係で配列したパネル模擬部(211〜219)を前記ディスプレイ(2)に表示させる表示制御過程と、前記複数のチャンネルストリップのうち何れかに対する操作を検出すると、操作されたチャンネルストリップに対応するチャンネルの所定のパラメータ(リコールセーフ・フラグSEF(i))の値を設定するパラメータ設定過程(SP10,SP72)と、前記各チャンネルストリップ模擬画像を、対応する前記各チャンネルの前記パラメータの値に応じた表示態様で表示する表示態様設定過程(SP14,SP76)とを前記処理装置(18)に実行させることを特徴とする。
1.1.全体構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサの構成を図1を参照し説明する。
図1において2はタッチパネルであり、バスライン12を介して供給された表示情報に基づいてユーザに各種画面を表示するディスプレイと、このディスプレイの表面に貼付され、ユーザの指で押下されると、その旨および押下位置を検出するタッチスクリーンとから構成されている。タッチパネル2内のディスプレイは、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。4は表示器・操作子群であり、後述する操作パネル30上の各部に配置される各種のノブ、スイッチおよびLEDキーから構成されている。LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバスライン12を介して設定される。また、ノブ、スイッチおよびLEDキー等の操作状態はバスライン12を介して出力される。
次に、信号処理部8等において実現されるアルゴリズムの内容を図2を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムは信号処理部8に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU18の制御の下、フラッシュメモリ20等から信号処理部8にロードされる。図2において51はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部8に供給する。52はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部8内部のフォーマットに変換する。66はアナログ出力部であり、信号処理部8から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。68はデジタル出力部であり、信号処理部8から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
1.3.1.パネル全体構成
次に、本実施例のデジタルミキサの操作パネル30の構成を図4を参照し説明する。この操作パネル30は、左セクション30aと、中央セクション30bと、右セクション30cとから構成されている。左セクション30aの内部において31〜34は入力チャンネルストリップ部であり、第1〜第32入力チャンネルのゲイン等を調節するチャンネルストリップが順次「8」チャンネルづつ設けられている。また、右セクション30cの内部において35,36は入力チャンネルストリップ部であり、第33〜第48入力チャンネルのゲイン等を調節するチャンネルストリップが順次「8」チャンネルづつ設けられている。37はステレオ出力チャンネルストリップ部であり、ステレオ出力チャンネル部60の左右のゲイン等を調節する一対のチャンネルストリップから構成されている。
次に、操作パネル30上における要部の詳細構成について説明する。まず、図5(a)を参照しシーン操作部44の詳細構成を説明する。図5(a)において44−5はシーン番号表示部であり、ストア/リコールの対象となるシーン番号を表示する。44−2,3はアップダウンボタンであり、該シーン番号をインクリメント/デクリメントする。44−1はストアボタンであり、シーン番号表示部44−5に表示されている番号のシーンデータとして、カレントデータの内容をストアする。また、44−4はリコールボタンであり、シーン番号表示部44−5に表示されている番号のシーンデータをリコールし、カレントデータとして反映させる。
次に、図5(b)を参照しグループ選択操作部46の詳細構成を説明する。図5(b)において46−1〜46−6は入力チャンネル選択キーであり、入力チャンネルに係る「6」グループのうち何れかを選択するものである。46−7,46−8はMIX出力チャンネル選択キーであり、MIX出力チャンネルに係る「2」グループのうち何れかを選択するものである。46−9はステレオ出力チャンネル選択キーであり、ステレオ出力チャンネルのグループを選択するものである。ここで、入力チャンネル選択キー46−1〜46−6に対応するグループは、各々図4における入力チャンネルストリップ部31〜36に対応するグループである。そして、操作パネル30上におけるこれら入力チャンネルストリップ部31〜36の物理的な位置関係と、同一の位置関係で入力チャンネル選択キー46−1〜46−6が配列されていることが解る。
次に、図6(a)を参照し、割当チャンネルストリップ部42の詳細構成を説明する。割当チャンネルストリップ部42は、同様の構成を有する「8」個のチャンネルストリップを横方向に配列して成るものである。左端のチャンネルストリップ内において501はノブであり、アッテネータ部71における減衰率の設定、センドレベル調節部82−1〜82−16におけるセンドレベルの設定等、種々の目的のために用いられる。このため、ノブ501は無限回転型になっている。すなわち、ノブ501が操作されると、その操作前後の回転角度に応じて、対応するパラメータの量が設定されることになる。502はSELキーであり、各チャンネルストリップに係るチャンネルを選択チャンネルに設定するために用いられる。503はCUEキーであり、該チャンネルの音声信号をモニタするために用いられる。504はレベルメータであり、複数のLEDによって構成され該チャンネルの出力レベルを表示する。505はオン/オフキーであり、オンオフ切換部76の状態を制御する。506は電動フェーダであり、音量調整部75におけるゲインを調節する。
次に、図6(b)を参照し、入力チャンネルストリップ部31〜36の詳細構成を説明する。各入力チャンネルストリップ部31〜36は、各々、同様の構成を有する「8」個のチャンネルストリップを横方向に配列して成るものである。左端のチャンネルストリップ内において512はSELキー、513はCUEキー、514はレベルメータ、515はオン/オフキー、516は電動フェーダであり、上記割当チャンネルストリップ部42内の構成要素502〜506と同様の機能を有する。換言すれば、割当チャンネルストリップ部42内のノブ501に対応するものが入力チャンネルストリップ部31〜34には設けられていないことになる。従って、ある入力チャンネルに対してノブ501によって調整可能なパラメータを調整するためには、グループ選択操作部46において該入力チャンネルの属するグループを選択し、割当チャンネルストリップ部42に当該グループの状態を反映させるとよい。
2.1.リコールセーフ設定ウィンドウ200
次に、タッチパネル2のディスプレイにおける各種表示画面の例を説明する。これらの画面は、タッチパネル2におけるユーザの画面選択操作に応じて、表示されるものである。
まず、図7に、リコールセーフ機能を設定するためのリコールセーフ設定ウィンドウ200の表示例を示す。図7において211〜216は入力チャンネル表示部、219はステレオ出力チャンネル表示部、217,218はMIX出力チャンネル表示部であり、各々が上述したグループに対応する。そして、各表示部内部には、対応するグループに属するチャンネルの数(「8」または「2」)だけ、長尺長方形と傾斜した正方形とから成るチャンネル画像220が表示されている。ここで、上述したグループ選択操作部46と同様に、各入力チャンネル表示部211〜216およびステレオ出力チャンネル表示部219は、操作パネル30内において対応するチャンネルストリップ部の配置関係と同様に配置されている。すなわち、入力チャンネル表示部211〜216は各々図4における入力チャンネルストリップ部31〜36に対応するとともに、これら入力チャンネルストリップ部31〜36と同様の位置関係で配置され、図4においてステレオ出力チャンネルストリップ部37は入力チャンネルストリップ部35の左側に設けられているから、対応するステレオ出力チャンネル表示部219も入力チャンネル表示部215の左側に設けられている。
(1)各チャンネルのリコールセーフのオン/オフ状態を対応するSELキーによって表示・設定するとともに、リコールセーフ機能の設定対象となるチャンネルを表示・設定するモード(SET_BY_SELモード)、または
(2)各チャンネルのリコールセーフのオン/オフ状態は後述するSAFEボタン232によって表示・設定し、SELキーはリコールセーフ機能の設定対象となるチャンネルを表示・設定するだけのモード(通常モード)
のうち一方の動作モードを選択する。このSET_BY_SELボタン230は、SET_BY_SELモードが選択されている場合にはオン状態になる(点灯される)。ここで、SET_BY_SELモードが選択されている場合は、操作パネル30上のSELキーのうちリコールセーフがオン状態のチャンネルに対応するチャンネルストリップのSELキーが点灯し、その他のSELキーは消灯する。すなわち、各チャンネルストリップのSELキーの点灯/消灯状態により、対応するチャンネルのリコールセーフのオン/オフ状態を確認することができる。一方、通常モードが選択されている場合、後述する選択チャンネルSCとして指定されているチャンネルに対応するチャンネルストリップのSELキーのみが点灯し、その他SELキーは消灯する。
(1)リコールセーフ・フラグSEF(i):これは、全ての入出力チャンネルのチャンネル番号iに対して、リコールセーフのオン(“1”)またはオフ(“0”)状態を示すフラグである。
(2)パラメータセーフ・フラグSPF(i,j):これは、チャンネル番号iのパラメータ群のうち識別番号がjであるパラメータ群に対して、パラメータセーフのオン(“1”)またはオフ(“0”)状態を示すフラグである。
次に、図8に、ミュートグループを設定するためのミュートグループ設定ウィンドウ300の表示例を示す。図8において311〜316は入力チャンネル表示部、319はステレオ出力チャンネル表示部、317,318はMIX出力チャンネル表示部であり、上述したリコールセーフ設定ウィンドウ200内の各チャンネル表示部211〜219と同様に構成されており、これらの内部にはチャンネル画像220と同形状のチャンネル画像320が表示されている。341〜348は第1〜第8ミュート設定ボタンであり、各チャンネル表示部311〜319における表示・設定対象となるミュートグループとして、第1〜第8ミュートグループのうち何れかを選択するものである。選択されたミュートグループに係るボタンは点灯表示される(図上ではハッチングで示す)。349はミュートセーフボタンであり、各チャンネル表示部311〜319においてミュートセーフグループの表示・設定を行うためのものである。ミュートセーフグループに含まれるチャンネルは、たとえ何れかのミュートグループに含まれていたとしても、ミュート操作部49の操作によってはミュートされないチャンネルである。
3.1.ウィンドウ200に対するSELキー操作イベント
次に、本実施例の動作について説明する。
まず、タッチパネル2にリコールセーフ設定ウィンドウ200が表示されている場合に、何れかのチャンネルストリップにおいてSELキー502,512(図6参照)が押下されると、図9(a)に示すSELキー操作イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、選択チャンネルSCの番号が、押下されたSELキーに係るチャンネル番号iに設定される。次に、処理がステップSP4に進むと、各チャンネル表示部211〜219において、カーソル202が選択チャンネルSCの位置に移動され、チャンネル番号表示部231の表示が選択チャンネル番号SCに変更され、さらにSAFEボタン232、およびボタン241〜249の点灯・消灯状態は、現在の選択チャンネル番号SCの設定状態に応じた状態に変更される。
次に、リコールセーフ設定ウィンドウ200においてALLボタン241が押下された場合の処理を図9(b)を参照し説明する。図において処理がステップSP22に進むと、全てのパラメータ群j(j=1〜8)に対して、パラメータセーフ・フラグSPF(SC,j)が“1”(オン状態)に設定される。次に、処理がステップSP24に進むと、ALLボタン241が点灯され、ボタン242〜249が消灯状態にされる。
次に、ウィンドウ200においてボタン242〜249の何れかが押下された場合の処理を図9(c)を参照し説明する。図において処理がステップSP32に進むと、パラメータセーフ・フラグSPF(SC,j)の値が反転する。例えば、EQボタン243が押下されたのであれば、対応するパラメータ群の識別番号jは「2」であるから、フラグSPF(SC,2)が反転することになる。次に、処理がステップSP34に進むと、全てのパラメータ群j(j=1〜8)について、パラメータセーフ・フラグSPF(SC,j)が“1”であるか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると処理はステップSP36に進み、ALLボタン241が消灯され、パラメータセーフ・フラグSPF(SC,j)が“1”であるボタンが点灯されるとともに“0”であるボタンが消灯される。一方、ステップSP38において「YES」と判定されると、処理はステップSP38に進み、ALLボタン241が点灯され、ボタン242〜249の全てが消灯される。従って、ユーザがボタン242〜249を押下してゆくことにより、これらボタン242〜249に係るパラメータセーフを全てオン状態にすると、これらボタン242〜249が直ちに消灯され、ALLボタン241が点灯されることになる。また、選択チャンネルSCのチャンネル画像220の表示色については、フラグSEF(SC)が“1”の場合、ステップSP36では「青色」に更新され、ステップSP38では「緑色」に更新される。
次に、シーンリコールイベントが生じた場合、すなわちシーン操作部44においてリコールボタン44−4が押下された場合の処理を図10を参照し説明する。図において処理がステップSP50に進むと、指定されたシーンデータがRAM22内に確保されたワーク領域にコピーされる。次に、処理がステップSP52に進むと、RAM22のカレント領域に記憶されているカレントデータを信号処理部8に対して反映することが禁止される。すなわち、信号処理部8においては、禁止前のカレント領域内のパラメータに基づいて音声信号処理等が続行されることになる。次に、処理がステップSP54に進むと、ワーク領域内のパラメータ群の中から、未だ当該ステップSP54において選択対象にされていないパラメータ群が選択される。次に、処理がステップSP56に進むと、該パラメータ群に係るチャンネルiのリコールセーフ・フラグSEF(i)と、該チャンネルiおよび該パラメータ群jに係るパラメータセーフ・フラグSPF(i,j)とに基づいて、当該パラメータ群がリコール対象であるか否かが判定される。
次に、タッチパネル2にミュートグループ設定ウィンドウ300が表示され、ミュートグループ番号kに係るミュート設定ボタン341〜348が点灯している場合に、何れかのチャンネルストリップにおいてSELキー502,512(図6参照)が押下されると、図11(a)に示すSELキー操作イベントルーチンが起動される。図において処理がステップSP70に進むと、選択チャンネル番号SCの値が、押下されたSELキーに係るチャンネル番号iに設定される。次に、処理がステップSP72に進むと、ミュートフラグMTF(SC,k)の値が反転される。次に、処理がステップSP74に進むと、選択チャンネルSCに係るSELキーの点灯・消灯状態が反転される。すなわち、ウィンドウ300においては、各SELキーは、ミュートグループkに当該チャンネルを属させるか否かを切り替えるキーとして機能することになる。そして、ミュートグループkに属するチャンネルのSELキーが点灯し、属さないチャンネルのELキーが消灯されるため、何れかのSELキーが押下されたのであれば、その点灯・消灯状態もミュートフラグMTF(SC,k)に応じて変更されるのである。次に、処理がステップSP76に進むと、変更後の状態に応じて、ウィンドウ300内のチャンネル画像320の表示色が変更される。すなわち、SELキーが押下される前に「白抜き」(ミュートグループkに属さない)であったのであれば「赤色」(ミュートグループkに属する)に変更され、SELキーが押下される前に「赤色」であったのであれば「白抜き」に変更される。
次に、ミュート操作部49において第kミュートボタンが押下された場合の処理を図11(b)を参照し説明する。図11(b)において処理がステップSP80に進むと、全ての入出力チャンネルの中から未だ当該ステップSP80において選択対象にされていない一のチャンネルiが選択される。次に、処理がステップSP82に進むと、該チャンネルiがミュート対象であるか否かが判定される。すなわち、ミュートフラグMTF(i,k)が“1”であってミュートセーフ・フラグMTS(i)が“0”であれば、該チャンネルiはミュート対象である。ここで「YES」と判定されると、処理はステップSP84に進み、チャンネルiのミュートが開始される。すなわち、ゲインが最低値になるまで、この時点からチャンネルiの音量調整部75におけるゲインが徐々に減少される。また、チャンネルiが操作パネル30上の何れかのチャンネルストリップに割り当てられている場合には、該チャンネルストリップ上の電動フェーダも、ゲインの最低値に対応する操作位置まで駆動される。一方、ステップSP82において「NO」と判定されると、ステップSP84はスキップされるため、チャンネルiのゲインは変更されない。次に、処理がステップSP66に進むと、全てのチャンネルiに対して上記ステップSP80〜SP84の処理が終了したか否かが判定される。ここで「NO」と判定されると、処理はステップSP80に戻り、上述したステップSP80〜SP86の処理が繰り返される。そして、全チャンネルiに対して上記処理が終了すると、本ルーチンの処理が終了する。
以上のように、本実施例によれば、タッチパネル2にリコールセーフ設定ウィンドウ200が表示されSET_BY_SELモードが選択されている場合、あるいはミュートグループ設定ウィンドウ300等が表示されている場合において、各チャンネルに関係するパラメータのオン/オフ状態を各チャンネルストリップに設けられたSELキーによって切り替えることができるとともに、SELキーの点灯・消灯状態に応じて現在のパラメータのオン/オフ状態等を表示することができる。さらに、各ウィンドウ200,300に表示されるチャンネル表示部211〜219、チャンネル表示部311〜319によれば、実際に操作パネル30全体を見渡すことなく、タッチパネル2を見るだけで全体のチャンネルに対するパラメータの設定状態を一覧することができる。特に、ウィンドウ200,300には、割当チャンネルストリップ部42上に選択的に反映することしかできないMIX出力チャンネルの状態についても、画面中央に縦方向にMIX出力チャンネル表示部217,218(またはMIX317,318)を配置したため、チャンネルストリップ上に反映されているか否かにかかわらず、全てのチャンネルの設定状態を一覧することが可能である。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、CPU18上で動作する各種プログラムによって各種処理を実行したが、これらのプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
(2)上記実施例においては、「当該操作子単独の操作によっては音声信号に影響を与えない間接制御操作子」の一例としてSELキーを使用した例を説明したが、かかる操作子がSELキー以外にも存在する場合には、その操作子をSELキーに代えて用いるようにしてもよい。
(3)また、本発明は、操作パネル上の全チャンネルストリップ部が固定チャンネルストリップ部であるようなデジタルミキサやアナログミキサに適用してもよいことは言うまでもない。
Claims (5)
- 複数のチャンネルの音声信号の状態を各々制御する複数のパラメータからなる動作データを記憶する記憶手段と、
前記動作データに基づいてミキシング処理を行う信号処理手段と、
ディスプレイと、
前記複数のチャンネルの少なくとも一部を成す第1群のチャンネルの各々に対して操作パネル上に設けられ、各々に一または複数の操作子を配列して成る複数のチャンネルストリップと、
前記各チャンネルストリップを模擬した複数のチャンネルストリップ模擬画像を、前記各チャンネルストリップの配置関係に対応する配置関係で配列したパネル模擬部を前記ディスプレイに表示させる表示制御手段と、
前記複数のチャンネルストリップのうち何れかに対する操作を検出すると、操作されたチャンネルストリップに対応するチャンネルの所定のパラメータの値を設定するパラメータ設定手段と、
前記各チャンネルストリップ模擬画像を、対応する前記各チャンネルの前記所定のパラメータの値に応じた表示態様で表示する表示態様設定手段と
を具備することを特徴とするデジタルミキサ。 - 前記チャンネルストリップは、何れかの前記チャンネルが固定的に割り当てられた固定チャンネルストリップと、何れかの前記チャンネルのうち選択されたものが割り当てられる切替チャンネルストリップとから成り、
前記複数のチャンネルは、前記固定チャンネルストリップに固定的に割り当てられた前記第1群のチャンネルと、前記切替チャンネルストリップに対してのみレイヤ単位で選択的に割り当てられる第2群のチャンネルとから成り、
前記パネル模擬部は、前記操作パネル上の前記切替チャンネルストリップの配置位置に対応する位置に、前記第2群のチャンネルに対応する複数のチャンネルストリップ模擬画像を、前記レイヤ単位で縦方向に配列した第2群チャンネル表示部を含む
ことを特徴とする請求項1記載のデジタルミキサ。 - 前記各チャンネルストリップは、当該操作子単独の操作によって当該チャンネルの音声信号に影響を与える直接制御操作子と、当該操作子単独の操作によっては該音声信号に影響を与えない間接制御操作子とを各々が有するものであり、
前記パラメータ設定手段は、前記間接制御操作子の操作状態に基づいて前記所定のパラメータの値を設定するものであり、
所定の動作モードのオン/オフ状態を選択する動作モード選択手段と、
前記間接制御操作子の操作状態に基づいて、前記所定のパラメータに関連する他のパラメータの値の設定を可能ならしめるチャンネルを選択するチャンネル選択手段と
をさらに具備し、
前記パラメータ設定手段は、前記動作モードがオン状態であることを条件として、前記間接制御操作子の操作状態に基づいて前記所定のパラメータの値を設定するものである
ことを特徴とする請求項1または2記載のデジタルミキサ。 - 前記表示制御手段は、前記パネル模擬部とともに、指定されたパラメータを前記所定のパラメータとして表示するパラメータ表示部を前記ディスプレイに表示させるものであり、
前記パラメータ設定手段によって設定されたパラメータの値を前記各間接制御操作子の外観状態に反映させる操作子表示制御手段
をさらに具備することを特徴とする請求項3記載のデジタルミキサ。 - 複数のチャンネルの音声信号の状態を各々制御する複数のパラメータからなる動作データを記憶する記憶手段と、前記動作データに基づいてミキシング処理を行う信号処理手段と、ディスプレイと、前記複数のチャンネルの少なくとも一部を成す第1群のチャンネルの各々に対して操作パネル上に設けられ、各々に一または複数の操作子を配列して成る複数のチャンネルストリップと、前記記憶手段と前記信号処理手段と前記ディスプレイと前記チャンネルストリップとを制御する処理装置とを有するデジタルミキサに適用されるプログラムであって、
前記各チャンネルストリップを模擬した複数のチャンネルストリップ模擬画像を、前記各チャンネルストリップの配置関係に対応する配置関係で配列したパネル模擬部を前記ディスプレイに表示させる表示制御過程と、
前記複数のチャンネルストリップのうち何れかに対する操作を検出すると、操作されたチャンネルストリップに対応するチャンネルの所定のパラメータの値を設定するパラメータ設定過程と、
前記各チャンネルストリップ模擬画像を、対応する前記各チャンネルの前記パラメータの値に応じた表示態様で表示する表示態様設定過程と
を前記処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。
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