JP2007073890A - 熱電変換装置 - Google Patents

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堅也 永久
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謙 佐々木
Kyota Chiyonobu
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Abstract

【課題】カスケード構成の熱電変換装置の変換効率を向上させる。
【解決手段】熱電変換装置は、少なくとも2個のP型半導体素子Ph,Pc及びN型半導体素子Nh,Ncを交互にカスケード接続してなる複数のカスケード半導体素子と、隣接するカスケード半導体素子同士の両端が異なる型の半導体素子となるように対向面に並設した対向する熱交換基板1,2を備える。熱交換基板1,2とカスケード半導体素子との間、カスケード半導体素子のP型半導体素子及びN型半導体素子との間には、P型半導体素子及びN型半導体素子を交互に直列接続する電極板が介在している。カスケード半導体素子の一端となるP型半導体素子Ph及びN型半導体素子Nhの熱電変換効率と、他端となるP型半導体素子Pc及びN型半導体素子Ncの熱電変換効率とは異なっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱エネルギー及び電気エネルギーを相互に変換する熱電変換装置に関する。
いわゆるペルチェ効果を利用して電気エネルギーを熱エネルギーに変換したり、いわゆるゼーベック効果を利用して熱エネルギーを電気エネルギーに変換したりする熱電変換素子が知られている。例えばゼーベック効果を利用する場合、異なる2種類の金属やP型半導体及びN型半導体等の熱電変換素子を熱的に並列に配置し、これらの素子を電気的に直列に接続し外部に負荷を接続して閉回路を構成することにより、この閉回路に電流が流れ、電力として取り出すことができる。このような構成によれば、例えば高温流体及び低温流体の温度差に基づいて熱電発電が可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
図8を参照しつつ、熱交換器に配設されて熱電発電装置となる熱電変換装置900の構成例について説明する。同図は、特許文献1で開示されている熱電変換装置900の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。この熱電変換装置900は、基板91、92の間で、例えば4個の半導体素子及び電極からなる単位ユニット900aが電極板(例えば電極板941、942)を介して交互に複数個直列接続されて構成されるものである。
同図に例示されるように、単位ユニット900aは、(1)基板91、92の間の高温側(+Z側)に並設される一対(少なくとも一対、即ち複数)のN型半導体素子911及びP型半導体素子912と、(2)基板91、92の間の低温側(−Z側)に並設される一対(少なくとも一対、即ち複数)のP型半導体素子921及びN型半導体素子922と、(3)基板91及び2つの半導体素子911、912の間に介在して当該2つの半導体素子を接続する電極板931と、(4)基板92及び2つの半導体素子921、922の間に介在して当該2つの半導体素子を接続する電極板951と、(5)N型半導体素子911及びP型半導体素子921の間に介在してこれらをZ軸方向に接続する電極板941と、(6)P型半導体素子912及びN型半導体素子922の間に介在してこれらをZ軸方向に接続する電極板942と、を備えて構成されている。ここで、N型半導体素子911、913、915、922、924は、同一のN型半導体素子であり、P型半導体素子912、914、921、923、925は、同一のP型半導体素子である。
また、単位ユニット900aに隣接する単位ユニットも、上記と同様に、4個の半導体素子913、914、923、924及び電極932、942、943、952を備えて、単位ユニット900aと相似形に構成されるものである。
以上の構成により、熱電変換装置900の高温側からの第1層に着目すれば、電流は、(A)電極板941、N型半導体素子911、電極板931、P型半導体素子912、(B)電極板942、N型半導体素子913、電極板932、P型半導体素子914、(C)電極板943、N型半導体素子915、電極板933の順に流れる(図8の矢印)。また、高温側からの第2層に着目すれば、電流は、(A)電極板941、P型半導体素子921、電極板951、N型半導体素子922、(B)電極板942、P型半導体素子923、電極板952、N型半導体素子924、(C)電極板943、P型半導体素子925、電極板953の順に流れる(図8の矢印)。
具体的には、単位ユニット900aにおいて、電極板941を流れる電流Ih’+Ic’のうち、第1層には電流Ih’が流れ、第2層には電流Ic’が流れる。つまり、第1層には、基板91における高温と、電極板941、942における高温及び低温の間の温度(以後、「中温(中間温度)」と称する)との温度差に基づく起電力が発生して電流Ih’が流れる一方、第2層には、電極板941、942における中温と、基板92における低温との温度差に基づく起電力が発生して電流Ic’が流れると考えることができる。
このような2層からなる単位ユニット900aの各層では、例えば基板91、92の間が第1層又は第2層の一方のみで構成されている場合に比べて、半導体素子911、912、921、922のZ軸方向の長さが相対的に短くなる(電気抵抗が小さくなる)ために、当該半導体素子におけるジュール発熱による熱損失が低減される。これにより、熱電変換装置900の熱電変換効率が向上する。
尚、図8の例示では2層であるが、上記の構成は一般に3層以上に拡張可能である。これにより、1層のみで構成されている場合に比べて、各半導体素子のZ軸方向の長さの平均値がおよそこの層数分の1に低減され、熱電変換効率が向上するとされている。また、熱電冷却装置としての構成例及び多層(2層以上)の効果についても上記と同様である。
特開昭63−253677号公報
ところで、前述した単位ユニット900aの第1層では、基板91における高温と、電極板941、942における中温との温度差に基づいて起電力が発生する。よって、この第1層では、例えば基板91、92の間が第1層のみで構成されている場合に比べて、温度差が小さい分だけ起電力が低下する虞がある。
同様に、前述した単位ユニット900aの第2層では、電極板941、942における中温と、基板2における低温との温度差に基づいて起電力が発生する。よって、この第2層では、例えば基板91、92の間が第2層のみで構成されている場合に比べて、温度差が小さい分だけ起電力が低下する虞がある。
以上から、単位ユニット900aの熱電変換効率(起電力)は、前述した熱損失の抑制による正の効果が上記温度差が小さくなることによる負の効果により打ち消されて、結果的には向上しない虞がある。これは上記2層に限らず3層以上の場合にも生じる問題である。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱電変換装置の熱電変換効率を向上させることにある。
前記課題を解決するための発明は、少なくとも2個のP型半導体素子及びN型半導体素子を交互にカスケード接続してなる複数のカスケード半導体素子と、隣接する前記カスケード半導体素子どうしの両端が異なる型の半導体素子となるように、前記カスケード型半導体素子が対向面の間に並設される、対向する熱交換基板と、一方の前記熱交換基板と前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子との間と、前記カスケード半導体素子の前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の接合面の間と、他方の前記熱交換基板と前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子との間と、に介在し、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子を交互に直列接続するとともに、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子を交互に直列接続する電極板と、を備え、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率と、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率とは、異なることを特徴とする熱電変換装置である。
この熱電変換装置によれば、例えば高温側となるカスケード半導体素子の一端のP型半導体素子及び/又はN型半導体素子を、この高温側で熱電変換効率が相対的に高い半導体素子とする一方、例えば低温側となるカスケード半導体素子の他端のP型半導体素子及び/又はN型半導体素子を、この低温側で熱電変換効率が相対的に高い半導体素子とすることができる。これにより、例えば、高温側のP型(N型)半導体素子及び低温側のP型(N型)半導体素子の両方に対して、高温側又は低温側の一方のみで熱電変換効率が相対的に高い同一のP型(N型)半導体素子を使用する場合に比べて、熱電変換効率が向上する。また、対向する熱交換基板の所定の間隔に対してカスケード半導体素子の代わりに単一の半導体素子を使用している場合に比べて、前述した正の効果と、各P型半導体素子及びN型半導体素子の電気抵抗が小さくなったことによる熱損失の低減という正の効果とを併せれば、各P型半導体素子及びN型半導体素子における温度差が小さくなったことによる負の効果を打ち消すことが可能となる。よって、この熱電変換装置によれば、前述した単一の半導体素子を使用している場合に比べて、熱電変換効率が向上し得る。
また、かかる熱電変換装置において、前記一方の熱交換基板は、前記他方の熱交換基板よりも高温となる基板であり、前記カスケード半導体素子の温度が所定温度よりも高温の場合、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率は、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率よりも高い、ことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、熱電変換効率がより向上する。
また、かかる熱電変換装置において、前記他方の熱交換基板は、前記一方の熱交換基板よりも低温となる基板であり、前記カスケード半導体素子の温度が所定温度よりも低温の場合、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率は、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率よりも高い、ことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、熱電変換効率がより向上する。
また、かかる熱電変換装置において、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子と、前記一方の前記熱交換基板と当該P型半導体素子及び当該N型半導体素子との間に介在する電極板とに電流が流れる場合の電気抵抗は、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子と、前記他方の前記熱交換基板と当該P型半導体素子及び当該N型半導体素子との間に介在する電極板とに電流が流れる場合の電気抵抗よりも、小さいことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、カスケード半導体素子の一端及び電極板(相対的に高温側)を流れる電流がカスケード半導体素子の他端及び電極板(相対的に低温側)を流れる電流よりも大きくなる結果、そのジュール発熱もより大きくなって、高温側がより高温となる。これは高温側と低温側とのより大きな温度差をもたらすため、熱電変換装置の熱電変換効率がより大きくなる。
また、かかる熱電変換装置において、前記一方の熱交換基板から前記他方の熱交換基板まで前記電極板及び前記カスケード半導体素子を介して貫通する貫通孔と、前記貫通孔に挿入される棒部材と、前記カスケード半導体素子及び前記電極板が圧着するように、対向する前記熱交換基板の外側で前記棒部材の両端と結合される圧着部材と、前記カスケード半導体素子及び前記電極板の接合面が摺動可能に圧着するように、少なくとも一方の前記熱交換基板の外側と前記圧着部材との間に介在する弾性部材と、を更に備えたことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、貫通孔及び棒部材により対向して保持される電極板とカスケード半導体素子とは、圧着部材により、この棒部材の方向に圧着される。この圧着がより強くなれば、電極板及びカスケード半導体素子を流れる電流はより大きくなるため、熱電変換効率が向上する。また、この熱電変換装置によれば、貫通孔及び棒部材により対向して保持される電極板とカスケード半導体素子とは、弾性部材により、この棒部材と交差する方向に摺動可能となる。よって、もしこの弾性部材の弾性力がより大きくなれば、前述した圧着がより強くなることにより熱電変換効率がより大きくなる。一方、もしこの弾性部材の弾性力がより小さくなれば、前述した圧着がより弱くなることにより、電極板及びカスケード半導体素子の間の熱膨張差による熱応力が、電極板及びカスケード半導体素の接合面の摺動に吸収されてより小さくなる。従って、弾性部材の弾性力を所定のレベルに設定することにより、前述した圧着及び摺動のバランスをとることができる。つまり、弾性部材の弾性力を、熱電変換装置の熱電変換効率を維持しつつ熱応力を抑制するように設定することができる。
また、かかる熱電変換装置において、前記電極板に対する前記カスケード半導体素子の接合面と、前記カスケード半導体素子に対する前記電極板の接合面とのうち、一方の前記接合面は凸面であり、他方の前記接合面は凹面である、ことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、凹面及び凸面は、例えば平坦な接合面どうしに比べて接触面積が大きい。これにより、電極板とカスケード半導体素子との接触抵抗がより小さくなるため、熱電変換効率がより大きくなる。
また、かかる熱電変換装置において、前記貫通孔は、挿入された前記棒部材との間に隙間を有することが好ましい。
この熱電変換装置によれば、電極板とカスケード半導体素子とは、この隙間の分だけ相互に摺動可能となるため、前述した熱応力がより抑制される。
また、かかる熱電変換装置において、前記電極板は、隣接する前記カスケード半導体素子の間に、前記熱交換基板の膨張及び収縮を吸収するための撓み部を有することが好ましい。
この熱電変換装置によれば、もし熱交換基板が電極板よりも熱膨張した場合、この撓み部が例えば熱交換基板の面に交差する方向に沿って縮むことにより、この熱膨張が電極板とカスケード半導体素子との接合面に影響を及ぼすことを防止できる。或いは、熱交換基板が電極板よりも熱収縮した場合、この撓み部が例えば熱交換基板の面に交差する方向に沿って伸びることにより、この熱収縮が電極板とカスケード半導体素子との接合面に影響を及ぼすことを防止できる。よって、この接合面に作用し得る熱応力がより抑制される。
また、かかる熱電変換装置において、前記熱交換基板と、当該熱交換基板と対向する前記電極板との間は、絶縁性潤滑材で絶縁されることが好ましい。
この熱電変換装置によれば、電極板と熱交換基板との間の相互の変位がより円滑になるため、熱交換基板の熱膨張又は熱収縮が電極板とカスケード半導体素子との接合面に影響を及ぼすことが防止される。よって、この接合面に作用し得る熱応力がより抑制される。
また、かかる熱電変換装置において、前記熱交換基板の外側の面は、前記圧着部材が当該面から退避するための凹部を有する、ことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、熱交換基板を備える例えば熱交換器が嵩高いものとなることを防止できる。
また、かかる熱電変換装置において、前記弾性部材は、対向する前記熱交換基板のうち、低温側となる一方の前記熱交換基板の外側と、前記圧着部材との間に介在する、ことが好ましい。
この熱電変換装置によれば、弾性部材の高温劣化が防止される。また、弾性力の調整等の目的で弾性部材にアクセスし易くなる。
また、かかる熱電変換装置において、前記貫通孔の内周面は、絶縁材で被覆されることが好ましい。
これにより、複数の電極板の間で、カスケード半導体素子以外のものにより電気的に短絡する虞が無くなる。
また、かかる熱電変換装置において、前記棒部材は、絶縁材で被覆された部材、又は、絶縁材からなる部材の何れかであることが好ましい。
これにより、複数の電極板の間で、カスケード半導体素子以外のものにより電気的に短絡する虞が無くなる。
熱電変換装置の熱電変換効率を向上させつつ熱応力を抑制できる。
===熱電変換装置の構成===
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態の熱電変換装置100、101、102、103、104、105の構成例について説明する。尚、各部材の番号に関して、同一の部材には同じ番号が付されている。
<<<第1の実施の形態>>>
図1に例示されるように、本実施の形態の熱電変換装置100は、基板(熱交換基板)1、2の間で、例えば4個の半導体素子及び電極からなる単位ユニット100aが電極板(例えば電極板41、42)を介して交互に複数個直列接続されて構成される熱電発電装置である。尚、同図は、本実施の形態の熱電変換装置100の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。
同図に例示されるように、本実施の形態の単位ユニット100aは、(1)基板1、2の間の高温側(+Z側)に並設される一対(少なくとも一対、即ち複数)の高温域仕様のN型半導体素子(以後「Nh半導体素子」と称する)11及び高温域仕様のP型半導体素子(以後「Ph半導体素子」と称する)12と、(2)基板1、2の間の低温側(−Z側)に並設される一対(少なくとも一対、即ち複数)の低温域仕様のP型半導体素子(以後「Pc半導体素子」と称する)21及び低温域仕様のN型半導体素子(以後「Nc半導体素子」と称する)22と、(3)基板1及び2つの半導体素子11、12の間に介在して当該2つの半導体素子11、12を接続する電極板31と、(4)基板2及び2つの半導体素子21、22の間に介在して当該2つの半導体素子21、22を接続する電極板51と、(5)Nh半導体素子11及びPc半導体素子21の間に介在してこれらをZ軸方向に接続する電極板41と、(6)Ph半導体素子12及びNc半導体素子22の間に介在してこれらをZ軸方向に接続する電極板42と、を備えて構成されている。つまり、この単位ユニット100aは、Nh半導体素子11及びPc半導体素子21が電極板41を介して接合されたカスケード半導体素子と、Ph半導体素子12及びNc半導体素子22が電極板42を介して接合されたカスケード型半導体素子と、を備えて構成されていると言える。
また、単位ユニット100aに隣接する単位ユニットも、上記と同様に、4個の半導体素子13、14、23、24及び電極32、42、43、52を備えて、単位ユニット100aと相似形に構成されるものである。
図1に例示されるNh半導体素子11、13、15は、基板2の低温側よりも基板1の高温側で熱電変換効率が相対的に高いN型半導体素子を表わす。また、図1に例示されるNc半導体素子22、24は、基板1の高温側よりも基板2の低温側で熱電変換効率が相対的に高いN型半導体素子を表わす。また、図1に例示されるPh半導体素子12、14は、基板2の低温側よりも基板1の高温側で熱電変換効率が相対的に高いP型半導体素子を表わす。また、図1に例示されるPc半導体素子21、23、25は、基板1の高温側よりも基板2の低温側で熱電変換効率が相対的に高いP型半導体素子を表わす。
本実施の形態のNh半導体素子11、13、15及びNc半導体素子22、24は、これら2つの熱電変換効率の温度特性と、各基板1、2の温度とに応じて設定される。一般にN型半導体を構成する様々な合金に対して、熱電材料としての性能を示すいわゆる無次元性能指数が最大となる温度(所定温度)が知られている。この温度は、例えば、n-CoSb合金ではおよそ800Kであり、n-MgSi合金ではおよそ700Kであり、n-PbTe合金ではおよそ600Kであり、n-BiTe合金ではおよそ300Kであることが知られている。尚、「n-」はいわゆるNドープを意味する。
また、本実施の形態のPh半導体素子12、14及びPc半導体素子21、23、25は、これら2つの熱電変換効率の温度特性と、各基板1、2の温度とに応じて設定される。一般にP型半導体を構成する様々な合金に対して、熱電材料としての性能を示すいわゆる無次元性能指数が最大となる温度(所定温度)が知られている。この温度は、例えば、p-SiGe合金ではおよそ1100Kであり、p-CeFeSb合金ではおよそ1000Kであり、p-MnSi合金ではおよそ700Kであり、p-BiTe合金ではおよそ300Kであることが知られている。尚、「p-」はいわゆるPドープを意味する。
そこで、本実施の形態では、高温側の基板1が例えば800K以上であり、低温側の基板2が例えば300K以下である場合、Nh半導体素子11、13、15にはn-CoSb合金を使用し、Nc半導体素子22、24にはn-BiTe合金を使用し、Ph半導体素子12、14にはp-CeFeSb合金を使用し、Pc半導体素子21、23、25にはp-BiTe合金を使用するものとする。基板1の近傍にあるn-CoSb合金及びp-CeFeSb合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、基板1の温度(800K以上)に応じた温度となる。一方、基板2の近傍にあるn-BiTe合金及びp-BiTe合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、基板2の温度(300K以下)に応じた温度となる。よって、n-CoSb合金及びp-CeFeSb合金は、n-BiTe合金及びp-BiTe合金に比べて、基板1及び基板2の温度差(およそ500K以上)に応じた温度差をもって、より高温となる。これにより、各半導体素子11、12、21、22の熱電変換効率の平均値が上記温度分布(800K、300K)において最大となる。つまり、本実施の形態では、例えば仮にNh半導体素子11、13、15及びNc半導体素子22、24の両方に高温仕様のn-CoSb合金を使用した場合に比べて、熱電変換効率が向上するはずである。
或いは、本実施の形態では、高温側の基板1が例えば700K以上であり、低温側の基板2が例えば300K以下である場合、Nh半導体素子11、13、15にはn-MgSi合金を使用し、Nc半導体素子22、24にはn-BiTe合金を使用し、Ph半導体素子12、14にはp-MnSi合金を使用し、Pc半導体素子21、23、25にはp-BiTe合金を使用するものとする。基板1の近傍にあるn-MgSi合金及びp-MnSi合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、基板1の温度(700K以上)に応じた温度となる。一方、基板2の近傍にあるn-BiTe合金及びp-BiTe合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、基板2の温度(300K以下)に応じた温度となる。よって、n-MgSi合金及びp-MnSi合金は、n-BiTe合金及びp-BiTe合金に比べて、基板1及び基板2の温度差(およそ400K以上)に応じた温度差をもって、より高温となる。これにより、各半導体素子11、12、21、22の熱電変換効率の平均値が上記温度分布(700K、300K)において最大となる。つまり、本実施の形態では、例えば仮にNh半導体素子11、13、15及びNc半導体素子22、24の両方に高温仕様のn-MgSi合金を使用した場合に比べて、熱電変換効率が向上するはずである。
以上の構成により、本実施の形態の単位ユニット100aでは、電極板41を流れる電流Ih+Icのうち、(熱電変換装置100の高温側からの)第1層には電流Ihが流れ、(熱電変換装置100の高温側からの)第2層には電流Icが流れる。つまり、第1層には、基板1における高温と、電極板41、42における高温及び低温の間の温度(以後、「中温(中間温度)」と称する)との温度差に基づく起電力が発生して電流Ihが流れる一方、第2層には、この電極板41、42における中温と、基板2における低温との温度差に基づく起電力が発生して電流Icが流れる。
また、本実施の形態の単位ユニット100aでは、Nh半導体素子11及びPh半導体素子12又は電極板31の電気抵抗と、Pc半導体素子21及びNc半導体素子22又は電極板51の電気抵抗との比は、電流Ihが電流Icよりも大きくなるように設定されている。或いは、Nh半導体素子11及びPh半導体素子12並びに電極板31からなる第1層側の電気抵抗と、Pc半導体素子21及びNc半導体素子22並びに電極板51からなる第2層側の電気抵抗との比は、電流Ihが電流Icよりも大きくなるように設定されている。具体的には、例えば、電極31のYZ面に沿った断面積を電極51の断面積よりも大きくしたり、Nh半導体素子11及びPh半導体素子12のXY面に沿った断面積をPc半導体素子21及びNc半導体素子22の断面積よりも大きくしたりすることにより、上記電気抵抗比が実現される。
更に、本実施の形態の単位ユニット100aでは、電極板31の+Z側の面及び電極板51の−Z側の面は、基板1、2に対して電気的絶縁性を有する接着剤(不図示)によりそれぞれ固着されている。電極板31の−Z側の面は、Nh半導体素子11及びPh半導体素子12に対して半田又は銀ロウ(不図示)によりろう接され、電極板51の+Z側の面は、Pc半導体素子21及びNc半導体素子22に対して半田又は銀ロウによりろう接されている。電極板41の両面(+Z側及び−Z側の面)と、Nh半導体素子11及びPc半導体素子21とは半田又は銀ロウによりろう接され、電極板42の両面と、Ph半導体素子12及びNc半導体素子22とは半田又は銀ロウによりろう接されている。尚、上記半田又は銀ロウによるろう接の代わりに、例えば溶射による融接が行われてもよい。
<<<第2の実施の形態>>>
図2(a)に例示されるように、本実施の形態の熱電変換装置101は、前述した第1の実施の形態の熱電変換装置100に対して、前述した半田又は銀ロウ(不図示)及び接着剤(不図示)の代わりに、貫通孔80、ボルト・ナット60(ボルト60a及びナット60b、棒部材、圧着部材)、バネ(弾性部材)70、及び後述する固体潤滑性物質(絶縁性潤滑材、不図示)を備えて構成される熱電発電装置である。尚、同図は、本実施の形態の熱電変換装置101の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。
本実施の形態の貫通孔80は、基板1、2と、2つの半導体素子(例えばNh半導体素子11及びPc半導体素子21)と、これらの間に介在する電極板(例えば電極板31、41、51)とをZ軸方向に貫通する孔である。
本実施の形態のボルト60aは、前述した貫通孔80の内周面と電気的に絶縁されるとともに当該貫通孔80に挿入される棒部(棒部材)と、基板1の外側(+Z側)に当接する頭部(圧着部材)と、を有する部材である。このボルト60aの棒部における頭部と反対側の先端部分には、本実施の形態のナット(圧着部材)60bが噛合するためのネジ(不図示)が形成されている。この先端部分には、基板2の外側(−Z側)に設けられたバネ(弾性部材)70を介して、ナット60bが噛合している。このバネ70が介在するボルト・ナット60により、例えば、基板1、2と、Nh半導体素子11及びPc半導体素子21と、電極板31、41、51とは、各圧着面(接合面)において圧着されるとともに、XY面に沿った相互の摺動が可能となる。
本実施の形態の固体潤滑性物質(不図示)は、窒化ホウ素(BN)粒子等からなるものであり、例えば基板1及び電極板31の間の電気的絶縁性を保持するものである。尚、これに限定されるものではなく、例えば基板1及び電極板31の間には一般に電気的絶縁体が介在していればよい。但し、潤滑性を有する物質を用いた方が、例えば基板1及び電極板31の間のXY面に沿った相互の変位がより円滑になる。
以上から、基板1、2と、第1層の半導体素子(例えばNh半導体素子11)と、第2層の半導体素子(例えばPc半導体素子21)と、電極板(例えば電極板31、41、51)との間には、半田、銀ろう、接着剤等は介在せず、各圧着面どうしがバネ70の付勢により機械的に圧着されているものとする。
尚、本実施の形態では、貫通孔80の径と、ボルト60aの棒部の径とは、当該貫通孔及び棒部の間に隙間が形成されるように設定されている。電極板31、41、42、51と半導体素子11、12、21、22とは、この隙間の分だけ相互に摺動可能となる。
また、本実施の形態では、貫通孔80の内周面と、ボルト60aの棒部とは相互に電気的絶縁性を有する必要がある上に、熱電変換装置101の熱電変換効率を向上させるために基板1、2の間には熱伝導性の媒体をできるだけ介在させない必要がある。このため、例えば、ボルト60aの少なくとも棒部には、電気的絶縁性を有し且つ熱伝導性の低い材質を用いることが好ましい。このようなボルト・ナット60として例えばポリイミド樹脂製のものが挙げられる。或いは、例えば、貫通孔80の内周面又はボルト60aの棒部が電気的絶縁性を有するチューブ等で被覆されている場合、この棒部は、熱伝導性が低いという条件を満たすならば、たとえ電気伝導性が高い材質であってもよい。この場合、ボルト・ナット60には例えばSUS等の金属製のものが使用できるため、前述したポリイミド樹脂製のものに比べて部材の調達が容易になる。
更に、本実施の形態では、ボルト60aは、高温側の基板1の外側から挿入され、ナット60bは、低温側の基板2の外側からこのボルト60aに対しバネ70を介して噛合している。バネ70は、高温劣化防止及び圧着の調整のために、低温側の基板2に設けられていることが好ましい。圧着の調整とは、ボルト60aに対するナット60bの位置の設定を変えてバネ70の弾性力を調整することを意味する。
<<<第3の実施の形態>>>
図2(b)に例示されるように、本実施の形態の熱電変換装置102は、前述した第2の実施の形態の熱電変換装置101に対して、基板1’、2’にそれぞれ設けられた座ぐり(凹部)1a、2aを更に備えて構成される熱電発電装置である。尚、同図は、本実施の形態の熱電変換装置102の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。
本実施の形態の座ぐり1a、2aは、熱交換器における高温側の基板1’の外側(+Z側)の面及び低温側の基板2’の外側(−Z側)の面に対して、ボルト60aの頭部及びナット60bを当該面から退避した状態にするために形成されている。これにより、熱交換器が嵩高くなることが防止される。尚、本実施の形態では、バネ70は、基板2’における拡径された貫通孔2bに収納されている。
<<<第4の実施の形態>>>
図3に例示されるように、本実施の形態の熱電変換装置103は、前述した第3の実施の形態の熱電変換装置102に対して、電極31、32、33、41、42、43、51、52、53のX軸方向中央部にそれぞれ設けられた撓み部31a、32a、33a、41a、42a、43a、51a、52a、53aを更に備えて構成される熱電発電装置である。尚、同図は、本実施の形態の熱電変換装置103の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。
本実施の形態の撓み部31a、32a、33aは、基板1と、電極板31、32、33との熱膨張差を吸収するために、基板1の外側(+Z側)から内側(−Z側)に向かって湾曲する形状をなすものである。
本実施の形態の撓み部41a、42a、43aは、基板1及び基板2と、電極板41、42、43との熱膨張差を吸収するために、+Z側又は−Z側に向かって湾曲する形状をなすものである。
本実施の形態の撓み部51a、52a、53aは、基板2と、電極板51、52、53との熱膨張差を吸収するために、基板2の外側(−Z側)から内側(+Z側)に向かって湾曲する形状をなすものである。
<<<第5の実施の形態>>>
図4に例示されるように、本実施の形態の熱電変換装置104は、前述した第4の実施の形態の熱電変換装置103に対して、例えば、電極板330、430、530、Nh半導体素子150、及びPc半導体素子250における各圧着面に形成された凹面及び凸面を更に備えて構成される熱電発電装置である。尚、同図は、本実施の形態の熱電変換装置104における圧着面の構成例を示す断面図である。
同図に例示されるように、Nh半導体素子151の圧着面が球面形状の凸面151aをなす場合、これと対向する電極板331及び電極板431の圧着面はそれぞれ球面形状の凹面331a、431aをなすものである。
或いは、Nh半導体素子152の圧着面が円柱又は多角柱形状の凸面152aをなす場合、これと対向する電極板332及び電極板432の圧着面はそれぞれ円柱又は多角柱形状の凹面332a、432aをなすものである。
或いは、Nh半導体素子153の圧着面が円錐又は多角錐形状の凸面153aをなす場合、これと対向する電極板333及び電極板433の圧着面はそれぞれ円錐又は多角錐形状の凹面333a、433aをなすものである。
要するに、凹面及び凸面は、当該面どうしの接触抵抗を小さくしつつ、相互に摺動可能な形状をなすものであれば、如何なるものでもよい。例えば、半導体素子の圧着面が凹面をなし、電極板の圧着面が凸面をなすものであってもよい。
<<<第6の実施の形態>>>
前述した熱電変換装置100〜104は2層からなるものであるが、これに限定されるものではなく、一般に3層以上に拡張可能である。
図5に例示されるように、本実施の形態の熱電変換装置105は、前述した第4の実施の形態の熱電変換装置103に対して、当該装置103の第1層と略相似形をなす層を第3層として更に備えて構成される熱電発電装置である。尚、同図は、本実施の形態の熱電変換装置105の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。
本実施の形態のカスケード半導体素子は、高温側から低温側にかけて、例えばNh半導体素子、Pm半導体素子、及びNc半導体素子により構成されるものである。ここで、Nh半導体素子は、基板1及び基板2の間の中温側よりも、基板1の高温側で熱電変換効率が相対的に高いN型半導体素子を表わし、Nm半導体素子は、高温側又は低温側よりも中温側で熱電変換効率が相対的に高いN型半導体素子を表わし、Nc半導体素子は、中温側よりも低温側で熱電変換効率が相対的に高いN型半導体素子を表わす。Ph半導体素子、Pm半導体素子、及びPc半導体素子も上記と同様である。
具体的には、高温側で例えば800K以上であり、中温側で例えば700Kであり、低温側で例えば300K以下である場合、カスケード半導体素子Nh・Pm・NcにおけるNh半導体素子には例えば前述したn-CoSb合金を使用し、Pm半導体素子には例えば前述したp-MnSi合金を使用し、Nc半導体素子には例えば前述したn-BiTe合金を使用するものとする。(1)高温側の基板の近傍にあるn-CoSb合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、高温側の温度(800K以上)に応じた温度となる。(2)2つの基板の間にあるp-MnSi合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、中温側の温度(700K)に応じた温度となる。(3)低温側の基板の近傍にあるn-BiTe合金の温度(カスケード半導体素子の温度)は、低温側の温度(300K以下)に応じた温度となる。よって、n-CoSb合金は、p-MnSi合金に比べて、高温側及び中温側の温度差(およそ100K以上)に応じた温度差をもって、より高温となり、このp-MnSi合金は、n-BiTe合金に比べて、中温側及び低温側の温度差(およそ400K以上)に応じた温度差をもって、より高温となる。これにより、カスケード半導体素子Nh・Pm・Ncの熱電変換効率が上記温度分布(800K、700K、300K)に対して最大となる。つまり、本実施の形態では、例えば仮にNh半導体素子及びNcの両方に高温仕様のn-CoSb合金を使用した場合に比べて、熱電変換効率が向上するはずである。
<<<第7の実施の形態>>>
図6に例示されるように、前述した第4の実施の形態の熱電変換装置103は、前述した単位ユニット103a(図6(c))が複数個(例えば16個)組み合わせられて構成されたものである。尚、図6(a)は、本実施の形態の熱交換器の高温側の基板1’から見た電極板(例えば電極板41、42)の配置例を示す平面図であり、図6(b)は、この熱交換器の高温側の基板1’から見た電極板(例えば電極板31、51)の配置例を示す平面図であり、図6(c)は、この熱電変換装置103のA−A’及びB−B’に沿った断面図である。
同図の例示によれば、16個の単位ユニット103aが直列に接続されており、これにより、第1層ではNh半導体素子及びPh半導体素子がN・P・N・P・・・N・P(以上N・Pが16組)のように交互に直列に接続され、第2層ではPc半導体素子及びNc半導体素子がP・N・P・N・・・P・N(以上P・Nが16組)のように交互に直列に接続されることになる。これにより、単位ユニット103aの起電力の合計が、発電装置としての熱電変換装置103の起電力となる。
尚、本実施の形態の熱電変換装置103は、1枚の基板1’と、1枚の基板2’との間に設けられているが、これに限定されるものではなく、これらの基板1’、2’は、単位ユニット103a毎に分離されていてもよい。この分離された基板及び単位ユニット103aを新たな単位とすれば、本実施の形態の熱交換器の部分的な修理や変更等に柔軟に対応できるものとなる。また、第3の実施の形態から本実施の形態(第7の実施の形態)への拡張は、前述した第1〜3の実施の形態の熱電変換装置100〜102及び第5、6の実施の形態の熱電変換装置104、105のそれぞれについても同様に実施できる。
===熱電変換効率及び熱応力===
前述した実施の形態における複数層のうちの各層では、例えば基板1、1’、2、2’の間が第1層のみで構成されている場合に比べて、各半導体素子(例えばNh半導体素子11)のZ軸方向の長さが相対的に短くなる(電気抵抗が小さくなる)ために、当該半導体素子におけるジュール発熱による熱損失が低減される。これにより、例えば第1層のみで構成されている場合に比べて、複数層からなる熱電変換装置100〜105の熱電変換効率が向上する。但し、この熱損失が低減される効果は、単位ユニット900aが同一のカスケード半導体素子N・P(例えばN型半導体素子911及びP型半導体素子921)からなる前述した熱電変換装置900においても奏されるものである(図8)。
しかしながら、前述した第1〜7の実施の形態では、例えば各層の温度において無次元性能指数が最大となるような半導体素子からなる2つのカスケード半導体素子Nh・Pc及びPh・Ncが単位ユニット(例えば単位ユニット100a)を構成しているため、この単位ユニットの熱電変換効率(起電力)は、前述した単位ユニット900aの場合よりも向上する。この効果と前述した熱損失が低減される効果とを併せれば、単位ユニットの熱電変換効率は、例えば第1層のみで構成されている場合に比べて、各層の温度差が基板1、1’、2、2’の間の温度差よりも小さくなるという負の効果を打ち消して余りある程度に向上し得る。
また、前述した第1〜7の実施の形態では、例えば単位ユニット100aにおける第1層側のNh半導体素子11及びPh半導体素子12、及び/又は、電極板31の電気抵抗と、第2層側のPc半導体素子21及びNc半導体素子22、及び/又は、電極板51の電気抵抗との比が、電流Ihが電流Icよりも大きくなるように設定されている。これにより、第1層側におけるジュール発熱が第2層側におけるジュール発熱よりも大きくなって、高温側がより高温となる。これは高温側と低温側とのより大きな温度差をもたらすため、2層からなる前述した第1〜5及び7の熱電変換装置100〜104の熱電変換効率がより大きくなる。また、この効果は、3層からなる前述した第6の実施の形態においても奏されるものである。3層以上からなる場合、第(n+1)層に流れる電流が第n層に流れる電流よりも小さくなるように(nは1以上の整数)、高温側から低温側にかけて各層の電気抵抗が順に大きくなるように設定されていればよい。
以上から、前述した第1〜7の実施の形態の熱電変換装置100〜105の熱電変換効率は、熱電変換装置900よりも向上し、更に前述した第1層のみで構成された熱電変換装置(不図示)よりも向上し得る。
特に、前述した第2〜7の実施の形態の熱電変換装置101〜105によれば、電極板(例えば電極板31、41、51)と、第n層の半導体素子(例えばNh半導体素子11)と、第(n+1)層の半導体素子(例えばPc半導体素子21)とは、バネ70によりXY面に沿って摺動可能となる(nは1以上の整数)。もしナット60aがボルト60aに対してより締め込まれれば、バネ70の弾性力がより大きくなって前述した圧着がより強くなることにより、接触抵抗がより小さくなり、電流Ih+Icはより大きくなる。これにより熱電変換効率もより大きくなる。一方、もしナット60aがボルト60aからより緩められれば、バネ70の弾性がより小さくなって前述した圧着がより弱くなることにより、電極板(例えば電極板31、41、51)と、第n層の半導体素子(例えばNh半導体素子11)と、第(n+1)層の半導体素子(例えばPc半導体素子21)との熱膨張差によるXY面に沿った熱応力が、上記電極板と上記半導体素子とのXY面に沿った相互の摺動に吸収されてより小さくなる。以上を踏まえて、バネ70を介したボルト・ナット60の締め込みの度合いを所定のレベルに設定することにより、前述した圧着及び摺動のバランスをとることができる。つまり、バネ70の弾性力を、熱電変換装置101〜105の熱電変換効率を維持しつつ熱応力を抑制するように設定することができる。
また、前述した第2〜7の実施の形態では、貫通孔80の径と、ボルト60aの棒部の径とは、当該貫通孔及び棒部の間に隙間が形成されるように設定されているため、電極板(例えば電極板31、41、51)と、第n層の半導体素子(例えばNh半導体素子11)と、第(n+1)層の半導体素子(例えばPc半導体素子21)とは、この隙間の分だけ相互に摺動可能である。よって、上記電極板と上記半導体素子との熱膨張差によるXY面に沿った熱応力が、上記電極板と上記半導体素子とのXY面に沿った相互の摺動に吸収されてより小さくなる。
更に、前述した第2〜7の実施の形態では、例えば電極板31及び基板1が対向する面どうしには、窒化ホウ素(BN)粒子等の固体潤滑性物質(不図示)が塗布されている。これにより、上記電極板と上記基板の面との間のXY面に沿った相互の変位がより円滑になるため、上記基板の熱膨張又は熱収縮が、上記電極板と半導体素子との圧着面に影響を及ぼすことが防止される。
特に、前述した第4〜7の実施の形態では、例えば電極板31は、第1層のNh半導体素子11及びPh半導体素子12の間に撓み部31aを有するため、例えば基板1’が電極板31よりも熱膨張した場合、この撓み部31aがZ軸方向に沿って縮むことにより、この熱膨張が電極板31と半導体素子11、12との圧着面に影響を及ぼすことを防止できる。或いは、例えば基板1’が電極板31よりも熱収縮した場合、この撓み部31aがZ軸方向に沿って伸びることにより、この熱収縮が電極板31と半導体素子11、12との圧着面に影響を及ぼすことを防止できる。尚、撓み部31aの形状は、図3〜6の例示に限定されるものではなく、要するに、例えば基板と電極板との熱膨張差を吸収するのに好適なものであれば、如何なる形状であってもよい。
特に、前述した第5の実施の形態では、電極板330、430、530と、N型半導体素子150及びP型半導体250とは、その凹凸面において圧着されているため、例えば平坦な面どうしに比べて接触面積が大きい。これにより、上記電極板と上記半導体素子との接触抵抗がより小さくなって、熱電変換効率がより大きくなる。
以上から、前述した第2〜7の実施の形態の熱電変換装置102〜105は、熱電変換効率を向上させつつ熱応力を抑制可能なものである。
===その他の実施の形態===
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば前述した第7の実施の形態の熱電変換装置103(図6)は、平面形状をなし対向する基板1’、2’の間に設けられたものであるが、これに限定されるものではない。図7に例示されるように、熱電変換装置100”は、例えば蒸気配管の外周面を高温側基板1”とし、その更に外周面を低温側基板2”とする同心円形をなすものであってもよい。図7(a)は、本実施の形態の蒸気配管の長手方向に沿って見た熱電変換装置100”の部分断面図であり、図7(b)は、長手方向に垂直な方向から見た熱電変換装置100”の部分断面図であり、図7(c)は、熱電変換装置100”の部分斜視図である。
また、前述した第1〜7の実施の形態の熱電変換装置100〜105は、ゼーベック効果を利用した熱電発電装置であったが、これに限定されるものではなく、ペルチェ効果を利用した熱電冷却装置であってもよい。この場合、熱電変換装置100〜105に電流を供給する所定の電源が別途必要となる。
更に、前述した第2〜7の実施の形態の熱電変換装置101〜105は、低温側の基板2、2’にバネ70を備えていたが、これに限定されるものではなく、例えば高温側の基板1、1’及び低温側基板2、2’の両方に備えていてもよい。
また更に、前述した第1〜5、7の実施の形態では、一対のカスケード半導体素子はNh半導体素子及びPc半導体素子(Nh・Pc)と、Ph半導体素子及びNc半導体素子(Ph・Nc)とから構成されるものであったが(Nh・Pc、Ph・Nc)、これに限定されるものではない。
例えば、一対のカスケード型半導体素子は(Nh・Pm、Ph・Nm)であってもよい。但し、Pm及びNmは前述した第6の実施の形態の中温用の半導体素子を示すものである。これは、(Nh・Pc、Ph・Nc)におけるPc及びNcの代わりにPm及びNmを用いたものである。つまり、この一対のカスケード素子では、高温側には当該高温に適した半導体素子が使用されているが、低温側に対しては、高温側よりは相対的に低温側である上記の中温側用の半導体素子が使用されていることになる。この(Nh・Pm、Ph・Nm)は、従来の(Nh・Ph、Ph・Nh)及び(Nm・Pm、Pm・Nm)より熱電変換効率が大きい。尚、この場合、高温側でのPc及びNcに対するPh及びNhの熱電変換効率の増加(I)の度合いが、低温側でのPc及びNcに対するPm及びNmの熱電変換効率の減少(D)の度合いよりも大きいことが好ましい。具体的には、従来の(Nc・Pc、Pc・Nc)における高温側をPh及びNhに変えたことによる効果Iが、従来の(Nc・Pc、Pc・Nc)における低温側をPm及びNmに変えたことによる効果Dを打ち消して余りあることになる。よって、(Nh・Pm、Ph・Nm)は、従来の(Nc・Pc、Pc・Nc)よりも熱電変換効率が大きくなる。
或いは、例えば、一対のカスケード型半導体素子は(Nm・Pc、Pm・Nc)であってもよい。これは、(Nh・Pc、Ph・Nc)におけるPh及びNhの代わりにPm及びNmを用いたものである。つまり、この一対のカスケード素子では、低温側には当該低温に適した半導体素子が使用されているが、高温側に対しては、低温側よりは相対的に高温側である上記の中温側用の半導体素子が使用されていることになる。この(Nm・Pc、Pm・Nc)は、従来の(Nc・Pc、Pc・Nc)及び(Nm・Pm、Pm・Nm)より熱電変換効率が大きい。尚、この場合、低温側でのPh及びNhに対するPc及びNcの熱電変換効率の増加(I)の度合いが、高温側でのPh及びNhに対するPm及びNmの熱電変換効率の減少(D)の度合いよりも大きいことが好ましい。具体的には、従来の(Nh・Ph、Ph・Nh)における低温側をPc及びNcに変えたことによる効果Iが、従来の(Nh・Ph、Ph・Nh)における高温側をPm及びNmに変えたことによる効果Dを打ち消して余りあることになる。よって、(Nm・Pc、Pm・Nc)は、従来の(Nh・Ph、Ph・Nh)よりも熱電変換効率が大きくなる。
つまり、前述した熱電材料の無次元性能指数が最大となる温度をTmaxとすれば、カスケード半導体素子は、各基板の温度に適合したTmaxを持つ熱電材料の組み合わせである必要はなく、少なくとも一方の基板の温度に適合したTmaxを持つ熱電材料を含んでいればよい。
第1の実施の形態の熱電変換装置の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。 (a)は、第2の実施の形態の熱電変換装置の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図であり、(b)は、第3の実施の形態の熱電変換装置の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図であり、 第4の実施の形態の熱電変換装置の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。 第5の実施の形態の熱電変換装置における圧着面の構成例を示す断面図である。 第6の実施の形態の熱電変換装置の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。 (a)は、第7の実施の形態の熱交換器の高温側の基板から見た電極板の配置例を示す平面図であり、(b)は、熱交換器の高温側の基板から見た電極板の配置例を示す平面図であり、(c)は、熱電変換装置のA−A’及びB−B’に沿った断面図である。 (a)は、本実施の形態の蒸気配管の長手方向に沿って見た熱電変換装置の部分断面図であり、(b)は、長手方向に垂直な方向から見た熱電変換装置の部分断面図であり、(c)は、熱電変換装置の部分斜視図である。 熱電変換装置の構成例を説明するための当該装置側部の部分断面図である。
符号の説明
1、1’ 基板 1a 座ぐり
2、2’ 基板 2a 座ぐり
2b 貫通孔 80 貫通孔
11、13、15 Nh半導体素子 12、14 Ph半導体素子
21、23、25 Pc半導体素子 22、24 Nc半導体素子
31、32、33 電極板 31a、32a、33a 撓み部
41、42、43 電極板 41a、42a、43a 撓み部
51、52、53 電極板 51a、52a、53a 撓み部
60 ボルト・ナット 70 バネ
100、100” 熱電変換装置 900 熱電変換装置
101、102 熱電変換装置 103、104、105 熱電変換装置
100a、900a 単位ユニット 151a、152a、153a 凸面
331a、332a、333a 凹面 431a、432a、433a 凹面

Claims (13)

  1. 少なくとも2個のP型半導体素子及びN型半導体素子を交互にカスケード接続してなる複数のカスケード半導体素子と、
    隣接する前記カスケード半導体素子どうしの両端が異なる型の半導体素子となるように、前記カスケード型半導体素子が対向面の間に並設される、対向する熱交換基板と、
    一方の前記熱交換基板と前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子との間と、前記カスケード半導体素子の前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の接合面の間と、他方の前記熱交換基板と前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子との間と、に介在し、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子を交互に直列接続するとともに、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子を交互に直列接続する電極板と、を備え、
    前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率と、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率とは、異なることを特徴とする熱電変換装置。
  2. 前記一方の熱交換基板は、前記他方の熱交換基板よりも高温となる基板であり、
    前記カスケード半導体素子の温度が所定温度よりも高温の場合、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率は、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱電変換装置。
  3. 前記他方の熱交換基板は、前記一方の熱交換基板よりも低温となる基板であり、
    前記カスケード半導体素子の温度が所定温度よりも低温の場合、前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率は、前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子の熱電変換効率よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の熱電変換装置。
  4. 前記カスケード半導体素子の一端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子と、前記一方の前記熱交換基板と当該P型半導体素子及び当該N型半導体素子との間に介在する電極板とに電流が流れる場合の電気抵抗は、
    前記カスケード半導体素子の他端となる前記P型半導体素子及び前記N型半導体素子と、前記他方の前記熱交換基板と当該P型半導体素子及び当該N型半導体素子との間に介在する電極板とに電流が流れる場合の電気抵抗よりも、小さいことを特徴とする請求項2又は3に記載の熱電変換装置。
  5. 前記一方の熱交換基板から前記他方の熱交換基板まで前記電極板及び前記カスケード半導体素子を介して貫通する貫通孔と、
    前記貫通孔に挿入される棒部材と、
    前記カスケード半導体素子及び前記電極板が圧着するように、対向する前記熱交換基板の外側で前記棒部材の両端と結合される圧着部材と、
    前記カスケード半導体素子及び前記電極板の接合面が摺動可能に圧着するように、少なくとも一方の前記熱交換基板の外側と前記圧着部材との間に介在する弾性部材と、
    を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の熱電変換装置。
  6. 前記電極板に対する前記カスケード半導体素子の接合面と、前記カスケード半導体素子に対する前記電極板の接合面とのうち、一方の前記接合面は凸面であり、他方の前記接合面は凹面である、ことを特徴とする請求項5に記載の熱電変換装置。
  7. 前記貫通孔は、挿入された前記棒部材との間に隙間を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の熱電変換装置。
  8. 前記電極板は、隣接する前記カスケード半導体素子の間に、前記熱交換基板の膨張及び収縮を吸収するための撓み部を有することを特徴とする請求項5乃至7の何れかに記載の熱電変換装置。
  9. 前記熱交換基板と、当該熱交換基板と対向する前記電極板との間は、絶縁性潤滑材で絶縁されることを特徴とする請求項5乃至8の何れかに記載の熱電変換装置。
  10. 前記熱交換基板の外側の面は、前記圧着部材が当該面から退避するための凹部を有する、ことを特徴とする請求項5乃至9の何れかに記載の熱電変換装置。
  11. 前記弾性部材は、対向する前記熱交換基板のうち、低温側となる一方の前記熱交換基板の外側と、前記圧着部材との間に介在する、ことを特徴とする請求項5乃至10の何れかに記載の熱電変換装置。
  12. 前記貫通孔の内周面は、絶縁材で被覆されることを特徴とする請求項5乃至11の何れかに記載の熱電変換装置。
  13. 前記棒部材は、絶縁材で被覆された部材、又は、絶縁材からなる部材の何れかであることを特徴とする請求項5乃至11の何れかに記載の熱電変換装置。

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