JP2007073622A - 導電性ボール搭載装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】
吸着ヘッドの下端面と当接面とを導通検出手段を介して電気的に接続し、下端面と当接面とを所定距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、異常付着ボールの有無を判断し、安定した検出を可能とする。

【解決手段】
導電性ボール搭載装置に次の手段を採用する。
第1に、吸着ヘッドとボール供給部とワーク支持部とを備え、ボール供給部で吸着ヘッドに吸着した導電性ボールをワーク支持部の被搭載物上に搭載する装置とする。
第2に、吸着ヘッドの下端面を導電性材質で形成すると共に、吸着ヘッドの下方に該下端面に平行な導電性材質からなる当接面を設ける。
第3に、該下端面と当接面とを相対的に上下動可能とする
第4に、該下端面と当接面とを導通検出手段を介して電気的に接続する。
第5に、該下端面と当接面とを所定の距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、吸着ヘッドに異常に付着した導電性ボールを検出する。

【選択図】 図3

Description

本発明は、導電性ボール搭載装置の改良に関するもので、吸着ヘッドの下端面に異常に付着した導電性ボールの検出を主眼に開発された導電性ボール搭載装置である。
導電性ボール搭載装置においては、吸着ヘッドの真空漏れ、静電気、吸着孔付近へのフラックスの付着、吸着孔への導電性ボールの噛み込みなどが原因で、吸着ヘッドで導電性ボールを吸着したとき、吸着ヘッドに余分に付着したダブルボールが発生したり、導電性ボールの搭載時に吸着ヘッドの吸着孔から離れないリメインボールが発生する可能性があった。
吸着ヘッドでのダブルボールの発生は、そのまま搭載動作を行うと所定の搭載位置以外に導電性ボールが搭載されてしまうことになり、リメインボールの発生は、欠陥位置に別に導電性ボールを搭載してやらなければならず、導電性ボール搭載装置の生産性を損ねるものとなる。そのため、このようなダブルボールやリメインボールのような異常付着の導電性ボールの発生を検出する必要があった。
そこで、従来は特許文献1記載のような2次元CCDカメラを利用したり、レーザセンサを利用したりして異常付着ボールの検出を行ってきた。しかし、導電性ボールの小径化に伴い、レーザセンサ等の検出手段では、ダブルボールやリメインボールの検出は困難になる上、装置を使用する環境(温度、埃等)に影響されやすく、検出精度が安定しないという問題があった。
特開平11−297774号公報
本発明は、吸着ヘッドの吸着部材の下端面と検出用の当接部材の当接面とを導通検出手段を介して電気的に接続し、吸着部材の下端面と当接部材の当接面とを所定の距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、吸着ヘッドに異常に付着した導電性ボールの有無を判断し、微小導電性ボールにおいて安定した異常付着ボールの検出を可能とすることを目的とする。
第1の発明は、上記課題を解決するため、導電性ボール搭載装置に次の手段を採用する。
第1に、下端面に導電性ボールを吸着する吸着孔を有する吸着ヘッドと、吸着ヘッドの吸着孔に導電性ボールを供給するボール供給部と、導電性ボールが搭載される被搭載物が位置決めして支持されるワーク支持部とを備え、ボール供給部で吸着ヘッドの吸着孔に吸着した導電性ボールをワーク支持部の被搭載物上に搭載する導電性ボール搭載装置とする。
第2に、前記吸着ヘッドの下端面を導電性材質で形成すると共に、吸着ヘッドの下方に吸着ヘッドの下端面に平行な導電性材質からなる当接面を設ける。
第3に、吸着ヘッドの下端面と当接面とを相対的に上下動可能とする。
第4に、前記吸着ヘッドの下端面と当接面とを導通検出手段を介して電気的に接続する。
第5に、吸着ヘッドの下端面と当接面とを所定の距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、吸着ヘッドに異常に付着した導電性ボールを検出する。
第2の発明は、第1の発明に、吸着孔が、下端に導電性ボールを1個だけ吸着可能にするための凹部を形成したものであるという手段を付加した導電性ボール搭載装置である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、当接面が、支持部に支持されたものであり、吸着ヘッドと当接面の支持部の少なくとも一方に上下方向の干渉吸収機構を設けることを付加した導電性ボール搭載装置である。
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明のいずれかの発明に、異常に付着した導電性ボールを検出したときに、吸着ヘッドから排出される導電性ボールを回収するボール回収部を設ける手段を付加した導電性ボール搭載装置である。
第1の発明では、平行に設けた吸着ヘッドの下端面と当接面とを所定の距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、吸着ヘッドに異常に付着した導電性ボールを検出するので、微小な導電性ボールであっても正確で確実に検出することが可能である。
第2の発明では、吸着孔が、下端に導電性ボールを1個だけ吸着可能にするための凹部を形成したものであるので、吸着孔に導電性ボールを吸着したときに、正規に吸着されている導電性ボールと異常付着ボールとの高低差が大きくなり、異常付着ボールの検出がより確実なものとなる。
第3の発明では、吸着ヘッドと当接面の支持部の少なくとも一方に上下方向の干渉吸収機構を有しているので、吸着ヘッド下端面と当接面の接触や異常接近による装置や導電性ボールへの障害を防止することができる。
第4の発明では、異常付着の導電性ボールを検出したときに、吸着ヘッドから排出される導電性ボールを回収するボール回収部を設けているので、異常付着ボールにフラックスが付着している場合であっても、異常付着ボールをボール供給部に戻さないので、ボール供給部でのミスの発生を防止することができる。
以下、図面に従って、実施例と共に本発明の実施の形態について説明する。実施例は、導電性ボール搭載装置として半田ボール搭載装置を用いている。図1は、半田ボール搭載装置1の全体を示す概略平面説明図であり、図2が同正面図である。
半田ボール搭載装置1は、半田ボールを真空吸引して吸着保持する吸着ヘッド2と、半田ボールが多数貯留されているボール供給部3と、半田ボールを搭載するワークである基板25を支持するワーク支持部4と、該基板25にフラックスを転写する転写ヘッド5と、転写ヘッド5にフラックスを供給するフラックス供給部6と、吸着ヘッド2の半田ボール吸着の欠落を検査するミッシングボール検査部7と、異常付着ボールを検出するための検出部11となる当接面20a及び導通検出部12と、半田ボールを回収する半田ボール回収部8と、吸着ヘッド2の吸着部材21の下端面21aに付着したフラックスを除去するフラックス除去部9とを備えている。
吸着ヘッド2は、図3及び図4に示されるように平坦な下端面21aを有し、所定位置に半田ボールを直接吸着するための吸着孔16が多数形成された吸着部材21が設けられ、半田ボール17を吸着孔16で吸着保持し、基板25に半田ボールを搭載するものである。吸着部材21は、金属などの導電性材質よりなり、吸着ヘッド2がアースされているため、絶縁体19を介して吸着ヘッド2の下端に装着されている。実施例での吸着部材21は導電性材質よりなるが、本体部分は樹脂製などの絶縁体で形成し、下端面21aのみを金属膜などの導電性材質にしたものであってもよい。尚、吸着ヘッド2には、上下方向の干渉吸収機構10が設けられている。この干渉吸収機構10は、吸着ヘッド2と検出部11の少なくとも一方に存在すれば足りる。
吸着孔16は、図4(A)に示されるように吸着部材21の下端面21aに、下端に半田ボール17が1個が収まるように面取り18が施されている。これによりボール吸着時に正規の吸着半田ボール17と異常付着半田ボール27との高低差が大きくなる。従って、面取り18は、座グリであっても同様の役割を発揮する。
吸着ヘッド2下方で吸着ヘッド2の移動範囲内に、異常付着半田ボール27検出用の吸着部材21の下端面21aと平行な当接面20aが上面に形成された導電性材質からなる当接部材20を有する検出部11が設けられている。当接部材20の大きさは少なくとも吸着部材21の吸着孔16が形成されている領域より大きい。検出部11の当接部材20の当接面20aは、吸着部材21と同材質であることが好ましい。実施例では当接部材20も、全体が導電性材質よりなるが、本体部分は樹脂製などの絶縁体で形成し、当接面20aのみを金属膜などの導電性材質にしたものであってもよい。当接部材20の支持部では、当接部材20は絶縁体26を介してフレームに装着されている。尚、吸着部材21と検出部11は、相対的に上下動可能とされている。実施例では、吸着ヘッド2のZ軸移動装置23により上下動する。
吸着部材21と検出部11(具体的には下端面21aと当接面20a)とは、導通検出部12を介して電気的に接続される。具体的には、導線32、電源33、電流計34または電圧計で構成される。吸着部材21の下端面21aと当接部材20の当接面20aとを所定の距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、吸着部材21に異常付着した導電性ボールを検出する。具体的にはダブルボールとリメインボールの検出に用いられる。
ダブルボールの検出では図4(A)に示すように吸着部材21の下端面21aが、吸着孔16に正規に吸着された半田ボール17には接しない高さで、異常付着半田ボール27には接する高さまで吸着ヘッド2を下降させて電流が流れたかどうかを検査する。ダブルボールである異常付着半田ボール27が存在する場合、そのボールを通して電流が流れるため、電流が流れた場合は異常付着半田ボール27が存在する。電流が流れない場合には、半田ボール17は全て正規に吸着された状態でありダブルボールは存在しない。
リメインボールの検出では図4(B)に示すように吸着部材21の下端面21aが、正規に吸着された半田ボールに接する高さで、検出部11の当接部材20の当接面20aには接しない高さまで吸着ヘッド2を下降させて電流が流れたかどうかを検査する。リメインボールが存在する場合、そのボールを通して電流が流れるため、電流が流れた場合は異常付着半田ボール28であるリメインボールが存在する。電流が流れない場合には、吸着孔16には半田ボールが存在しない状態であり、リメインボールは存在しない。
吸着ヘッド2には、吸着ヘッド2の内部空間に真空を付与する真空手段と、吸着ヘッド2の内部空間に正圧を付与する加圧手段(気体供給手段)とが接続されている。該真空手段より半田ボールを吸着保持し、該加圧手段により、半田ボールの搭載後に吸着を解除するための圧縮エアを噴射する。
吸着ヘッド2には、横移動装置となるX軸移動装置22(図1中左右への移動装置)とY軸移動装置24(図1中上下方向への移動装置)と、やはり吸着ヘッド2の昇降装置となるZ軸移動装置23とが装備され、X軸及びY軸方向への移動及び上下動可能とされている。X軸移動装置22、Y軸移動装置24及びZ軸移動装置23での吸着ヘッド2の移動は、ボール供給部3上方への移動、ボール吸着のための上下移動、ワーク支持部4の上方への移動、及びボール搭載動作のための上下移動、ミッシングボール検査部7への移動、検出部11の上方への移動、異常付着ボールの検出のための上下移動、半田ボール回収部8への移動、フラックス除去部9への移動がある。
ワーク支持部4は、半田ボールが搭載される基板25が所定の位置に位置決めされて載置されるΘ回転ステージ41よりなる。Θ回転ステージ41は、Θ方向に回転自在とされている。基板25は、ワーク供給コンベア13、ステージコンベア14でΘ回転ステージ41上に運ばれ、図示されていないストッパとΘ回転ステージ41の動作にて位置決めされる。尚、半田ボールの搭載が完了した基板25は、排出コンベア15により排出される。
ボール供給部3や半田ボール回収部8やフラックス除去部9に対し、ワーク支持部4を挟んで奥方に位置するのが、基板25にフラックスを転写する転写ヘッド5と、転写ヘッド5にフラックスを供給するフラックス供給部6であり、符号61は、フラックス供給部6のフラックスを均一化させるためのスキージである。また、フラックス転写ヘッド5にも吸着ヘッド2同様に、X軸移動装置22と、Z軸移動装置23、Y軸移動装置24が装備されており、半田ボールを搭載する前に、ワークにフラックスを転写するようになっている。
図中31は、ボール供給部3となるボール容器であり、符号8が半田ボール回収部である。半田ボール回収部8からボール供給部3の間に、ミッシングボール検査部7が配備されている。尚、半田ボール回収部8、ミッシングボール検査部7、ボール供給部3は、吸着ヘッド2の直線的な移動経路中に、順に並べて配置されている。
ミッシングボール検査部7には、発光部71が配備されている。発光部71は、吸着ヘッド2の吸着部材21に検査光を照射して、半田ボールが欠落している吸着孔16から吸着ヘッド2の内部に入り込む光を検出して、半田ボールの欠落を発見する。
フラックス除去部9には、吸着ヘッド2の吸着部材21の下端面21aと当接し、吸着部材21の下端面21aに付着したフラックスを拭き取るための布などからなる吸収性シートが設けられている。
吸着ヘッド2とフラックス除去部9とは、吸着部材21の下端面21aとフラックス除去部9の吸収性シートを接触させた状態で両面を相対的に移動させてフラックスを除去するように構成される。
以下、実施例の動作について説明する。第1工程では、基板25が搬入され、ワーク支持部4のΘ回転ステージ41で位置決めされる。第2工程では、フラックス転写ヘッド5にて基板25にフラックスが転写される。第3工程では、吸着ヘッド2が、ボール供給部3で半田ボールを吸着する。第4工程では、吸着ヘッド2がミッシングボール検査部7に移動し、ミッシングボールの検出を行う。所定数以下の吸着ミスの場合にはそのまま次の工程へ進む。第5工程では、吸着ヘッド2は、検出部11上方に移動し、下降してダブルボールの検出を行う。
ミッシングボール検査部7及び検出部11でのダブルボールの検出で、半田ボールの欠落、余剰がなければ、第6工程として、吸着ヘッド2は、そのままワーク支持部4の基板25上に至り、半田ボールを搭載する。欠落、余剰があれば半田ボール回収部8でボールを排出した後、ボール供給部3に戻り、半田ボールを再度吸着保持し直す。
第7工程では、ボール搭載後、検出部11で、リメインボールの検出をする。残存が見つかるとすぐに吸着ヘッド2を半田ボール回収部8へ後退させて、リメインボールを破棄する。リメインボールが存在しない場合や、リメインボールの破棄を終了した後、第8工程として、吸着ヘッド2は、フラックス除去部9へ移動し、ヘッドクリーニングを行う。第9工程はボール搭載の完了した基板25を排出し一連の工程を終了する。同時に新たな基板25が搬入され、上記工程が繰り返される。
実施例に係る半田ボール搭載装置の全体を示す概略平面説明図 同正面説明図 吸着ヘッドと検出部の関係を示す断面説明図 異常付着ボールの検出状態を示す説明図で、(A)はダブルボール検出を示し、(B)はリメインボール検出を示す。
符号の説明
1......半田ボール搭載装置
2......吸着ヘッド
3......ボール供給部
4......ワーク支持部
5......転写ヘッド
6......フラックス供給部
7......ミッシングボール検査部
8......半田ボール回収部
9......フラックス除去部
10.....干渉吸収機構
11.....検出部
12.....導通検出部
13.....供給コンベア
14.....ステージコンベア
15.....排出コンベア
16.....吸着孔
17.....半田ボール
18.....面取り
19,26.絶縁体
20.....当接部材
20a....当接面
21.....吸着部材
21a....下端面
22.....X軸移動装置
23.....Z軸移動装置
24.....Y軸移動装置
25.....基板
27,28.異常付着半田ボール
31.....ボール容器
32.....導線
33.....電源
34.....電流計
41.....Θ回転ステージ
61.....スキージ
71.....発光部

Claims (4)

  1. 下端面に導電性ボールを吸着する吸着孔を有する吸着ヘッドと、吸着ヘッドの吸着孔に導電性ボールを供給するボール供給部と、導電性ボールが搭載される被搭載物が位置決めして支持されるワーク支持部とを備え、ボール供給部で吸着ヘッドの吸着孔に吸着した導電性ボールをワーク支持部の被搭載物上に搭載する導電性ボール搭載装置において、
    前記吸着ヘッドの下端面を導電性材質で形成すると共に、吸着ヘッドの下方に吸着ヘッドの下端面に平行な導電性材質からなる当接面を設け、吸着ヘッドの下端面と当接面とを相対的に上下動可能とすると共に、前記吸着ヘッドの下端面と当接面とを導通検出手段を介して電気的に接続し、吸着ヘッドの下端面と当接面とを所定の距離まで接近させて電流が流れたかどうかにより、吸着ヘッドに異常に付着した導電性ボールを検出することを特徴とする導電性ボール搭載装置。
  2. 吸着孔は、下端に導電性ボールを1個だけ吸着可能にするための凹部を形成したものである請求項1記載の導電性ボール搭載装置。
  3. 当接面は、支持部に支持されたものであり、吸着ヘッドと当接面の支持部の少なくとも一方に上下方向の干渉吸収機構を設けた請求項1または2記載の導電性ボール搭載装置。
  4. 異常に付着した導電性ボールを検出したときに、吸着ヘッドから排出される導電性ボールを回収するボール回収部を設けた請求項1または2、または3記載の導電性ボール搭載装置。
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