JP3865640B2 - チップ部品検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ・サイズ・パッケージ(CSP:chip size package)その他の半導体装置実装体、種々の電気部品など、1つの面に電極端子をもったもの(本明細書では、これらをチップ部品という)の電気的特性を検査するプローブカードのプローブ先端をクリーニングする方法と、そのようなクリーニングの機構を備えたチップ部品検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
チップ部品は最終段階で電気的特性を測定して良否が判定された後、良品のみが所定の包装形態にパッケージされて出荷されている。この作業はほとんど自動化されており、検査から包装まで行う検査テーピング装置などによって行われている。
【0003】
半導体素子を例にとると、従来はICチップをエポキシ樹脂などでモールドし、電極として板状のリード端子を設けていた実装体が主であった。そのため、電気的特性を測定するためにはそれぞれの実装体のパッケージに合わせた専用のソケットを用いていた。
【0004】
しかしながら、近年、半導体素子はパッケージの小型化が進み、チップ・サイズ・パッケージと呼ばれるICチップとほぼ同じ大きさのパッケージが普及してきた。チップ・サイズ・パッケージでは、従来あった板状のリード端子の代わりに、バンプと呼ばれる半田ボールの電極端子が半導体素子の下面に設けられている。
【0005】
このようなパッケージの半導体素子の電気的特性を測定する場合は、従来のソケットに代わり、ウェーハ検査で用いられていたプローブカードを用いて半導体素子と検査機との電気的な接続を行うようになってきた。
【0006】
ところが、プローブを半導体素子のバンプに押し当てると、プローブの先端でバンプが削られ、その削り屑がプローブ先端に付着してしまう。そのため、測定を何回か繰り返した後にプローブ先端の異物を除去するクリーニング作業が必要になってくる。
【0007】
従来、プローブのクリーニングを行うには、プローブを検査機から一端取り外すか、プローブカードの載っているステージを移動して、クリーニング用の研磨材や、粘着シート等に押し当て、プローブ先端に付着した異物を除去していた。これらの方法は特開平10−92885号公報や、特開2000−180468号公報など多くの提案が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような方法は、ウェーハの検査を目的としていたため、クリーニングを行うたびにプローブカードを外したり位置を移動させたりしても、作業効率を著しく損なうことことは無かった。
【0009】
しかしながら、半導体製品に限らず、実装されたチップ部品の検査では、検査回数がウェーハ検査の場合に比べ極端に多くなり、頻繁にプローブのクリーニングを行わなくてはならないため、クリーニングのたびにプローブカードを外したりプローブカードのステージを移動したりしていては作業効率を著しく低下させることになる。
【0010】
本発明は、チップ部品の検査装置において、検査用のプローブカードを取り外したり移動したりする必要もなく、プローブのクリーニングを頻繁に行えるようにすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被検査チップ部品との接触面に複数のプローブを備えたプローブカードを備えて被検査チップ部品の電気的特性を検査する検査部、及びその検査部に被検査チップ部品を順次移送する移送機構を少なくとも備えたチップ部品検査装置を対象にしている。
【0012】
本発明のチップ部品検査装置によって行われるクリーニング方法は、そのようなチップ部品検査装置において、プローブカードの全プローブの先端と接触する大きさの平坦面をプローブカードのプローブ先端に押し当てることによりプローブ先端の異物を除去する。
【0013】
このクリーニング方法ではプローブカードは検査部に固定したままで平坦面をプローブカードのプローブ先端に押し当てるだけであるので、プローブカードを取り外したり移動したりする必要もなく、プローブのクリーニングを頻繁に行えるようになる。
【0014】
本発明のチップ部品検査装置は、このクリーニング方法を実現する機構を備えたものである。すなわち、上のようなチップ部品検査装置において、移送機構は水平面内で回転するローター、そのローターの周上に配置され垂直方向に移動する複数個の昇降機構、及びそれらの昇降機構の幾つかにそれぞれ取りつけられ被検査チップ部品を着脱可能に吸着する吸着ノズルを備えている。そして、さらに、昇降機構の1つにはプローブカードの全プローブの先端と接触する大きさの平坦なクリーニング面をもち、そのクリーニング面をプローブカードのプローブ先端と接触させてクリーニングを行うクリーニング部材が取りつけられている。
【0015】
本発明のチップ部品検査装置では、検査部には複数のプローブをもつプローブカードが設けられており、被検査チップ部品が吸着ノズルに吸着されて取りつけられ、ローターの回転により被検査チップ部品が検査部の位置に移送されてくると、昇降機構によって吸着ノズルがプローブカード方向に移動させられることにより被検査チップ部品の電極がプローブの先端に押し当てられて被検査チップ部品の各電極とプローブの先端とが接触させられ、被検査チップ部品の電気的諸特性が測定される。
【0016】
そして、ローターの回転によりクリーニング部材が検査部の位置に移送されてくると、昇降機構によってクリーニング部材がプローブカード方向に移動させられることによりクリーニング部材のクリーニング面がプローブの先端に押し当てられてプローブ先端の異物が除去される。
また、移送機構はローターを一定回転方向に間欠駆動するものであり、ローターが1回転するごとにクリーニング部材のクリーニング面をプローブカードのプローブ先端と接触させてクリーニングを行うようにすれば、ローターが1回転する間にプローブカードのクリーニングが1回行われる。
【0017】
さらに、本発明のチップ部品検査装置では、検査部の位置においてクリーニング部材がプローブカードのプローブ先端と接触してクリーニングを行うときのクリーニング部材のクリーニング面の高さは、検査部の位置において吸着ノズルに吸着された被検査チップ部品がプローブカードのプローブ先端と接触して検査されるときの被検査チップ部品の電極先端と同じ高さにされている。
【0018】
これにより、クリーニング部材のクリーニング面とプローブカードのプローブ先端との接触を確保することができる。また、クリーニング面の高さを基準にしてプローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さを調整することができるようになる。
【0019】
さらに、本発明のチップ部品検査装置では、プローブカードのプローブ先端と被検査チップ部品の電極との接触をより確実にし、プローブ先端のクリーニングもより確実にするために、プローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さはクリーニング部材のクリーニング面に全てのプローブ先端が接触する高さに所定のオーバードライブ量を加えた高さに設定されている。
【0020】
従来、プローブ先端の垂直方向の位置を調整するには、顕微鏡を使ってプローブの先端とチップ部品の電極との接触を目視で確認したり、プローブのたわみ量を測定したり、専用の導電板又は接触子との導通を確認(特開平5−166893号公報)したりしていた。しかし、目視検査では調整精度が低く、たわみ測定や導通を確認する方法は専用の装置を備える必要があり高価になってしまうという問題があった。また、検査するチップ部品の種類が変更になり、新たにプローブカードの高さ調整を行う必要がある場合にも、高さ調整が簡単に行えるようにすることが求められている。
【0021】
そこで、本発明のチップ部品検査装置ではクリーニング部材のクリーニング面を利用すれば、プローブカードの高さ調整も行うことができる。すなわち、そのための本発明のチップ部品検査装置の好ましい形態では、クリーニング部材は少なくともクリーニング面が導電性の金属材料からなり、検査部のプローブカードは少なくとも垂直方向に調整可能な機構を備えたテーブルに支持されており、プローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さが、クリーニング部材のクリーニング面とプローブカードの全てのプローブ先端とが電気的に導通する高さを基準にして前記テーブルにより設定できるようになっているものである。
これにより、プローブカードの高さ調整を簡単に行うことができるようになる。
また、上記クリーニングを行うのと同時に、検査部の位置とは異なる部品供給位置で、部品供給位置に配置された昇降機構に取り付けられている吸着部に被検査チップ部品を吸着するようにしてもよい。
さらに同時に、検査部の位置及び部品供給位置とは異なる梱包位置で、梱包位置に配置された昇降機構に取り付けられている吸着部に被検査チップ部品が吸着されている場合にはその被検査チップ部品を脱離させるようにしてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、チップ部品検査装置の一実施例を図1から図5により説明する。図1は概略平面図、図2は同実施例で吸着ノズルに吸着されたチップ部品の電極位置(a)とクリーニング部材のクリーニング面との高さの関係を示す側面図、図3は平面図、図4は図3におけるY方向から見た正面図、図5は図3におけるX方向から見た側面図である。
【0023】
図1において、20はローターであり、平面内でローター20の周囲には8つに等分割されたステージ▲1▼〜▲8▼が配置されている。ローター20には回転中心からの同一円周上で、8等分された位置にそれぞれ垂直方向に移動する昇降機構(図1では図示を省略している)が設けられており、そのうちの1つの昇降機構にはクリーニング部材8aが取りつけられ、残りの昇降機構には吸着ノズル8がそれぞれ取りつけられている。
【0024】
ローター20は矢印で示されるように平面内で時計方向に回転し、吸着ノズル8及びクリーニング部材8aが8つのステージ▲1▼〜▲8▼に順次停止するように間欠駆動される。
【0025】
吸着ノズル8及びクリーニング部材8aは図4又は図5に示されるように、ローター20に対し、垂直方向に上下動可能なように、昇降機構22を介して取りつけられている。ローター20は吸着ノズル8又はクリーニング部材8aがステージ▲1▼〜▲8▼の位置にきた時に一時的に停止し、その後、昇降機構22によって吸着ノズル8及びクリーニング部材8aが必要な位置で降下させられ、所定の処理の後、元の位置まで上昇させられる。その後、ローター20が再度回転して吸着ノズル8及びクリーニング部材8aを次のステージへ移送する。
【0026】
吸着ノズル8は、図2(a)に示されるように、先端が被検査チップ部品6を着脱可能に吸着する吸着面となっており、その中心部には吸着面に通ずる吸着孔12が設けられている。図には表れていないが、各吸着ノズル8の吸着孔12は吸引ポンプに接続されており、ソレノイドバルブにより吸引と大気への開放の切換えがなされるようなっている。
【0027】
クリーニング部材8aは、図2(b)に示されるように、先端がクリーニング面9となって、後述のステージ▲3▼の位置に配置された検査部40に設けられたプローブカード42のプローブ43に付着した異物を除去する。クリーニング面9はプローブカードの全プローブ43の先端と接触する大きさの平坦面をもち、その平坦面をプローブカードのプローブ34先端と接触させてクリーニングを行うものである。
【0028】
図2に示されるように、検査部40の位置においては、クリーニング部材8aがプローブカードのプローブ34先端と接触してクリーニングを行うときのクリーニング面9の高さは、吸着ノズル8に吸着された被検査チップ部品6がプローブカードのプローブ34先端と接触して検査されるときの被検査チップ部品6の電極7先端と同じ高さになるように、検査部40における昇降機構22の下降位置が設定されている。
【0029】
また、プローブカードのプローブ34先端の垂直方向での高さは、クリーニング部材のクリーニング面9に全てのプローブ34先端が接触できる高さであり、その高さはクリーニング部材のクリーニング面9に全てのプローブ先端43が接触する高さに所定のオーバードライブ量を加えた高さに設定されている。
【0030】
プローブカードのプローブ34先端の垂直方向での高さ調整を容易にするために、クリーニング部材8aのクリーニング面9が導電性をもつように、クリーニング部材8aが導電性の金属材料から構成されている。そのような金属材料としては、ステンレス、銅、真鍮その他、種々の材質のものを使用することができるが、この実施例ではステンレスを使用した。
【0031】
図1に戻って説明を続けると、ステージ▲1▼の位置には被検査チップ部品を順次供給する供給部としてテープマガジン30が配置されている。被検査チップ部品はエンボス加工により部品収容凹部が形成されたキャリアテープの部品収容凹部にそれぞれ収容され、カバーテープにより封入されている。被検査チップ部品を収容したキャリアテープは、図4に示されるように、リール32に巻かれた状態でテープマガジン30に装着される。キャリアテープはリール32から引き出され、カバーテープが上側になるようにステージ▲1▼方向に間欠送りされていく。ステージ▲1▼で吸着ノズル8が降下する位置は部品供給位置であり、カバーテープ34はその部品供給位置の手前で剥がされて別のリール36に巻き取られていく。カバーテープ34は熱圧着によりキャリアテープに融着されているだけであり、容易に引き剥がすことができる。カバーテープ34が引き剥がされた後のキャリアテープには、その部品収容凹部に被検査チップ部品が残り上部が開口した状態でステージ1の部品供給位置へ移送される。部品供給位置では吸着ノズル8がチップ部品上に降下し、その先端吸着面にチップ部品が負圧吸着され、その後吸着ノズル8が昇降機構22により上昇させられる。チップ部品が取り出された後のキャリアテープは、テープマガジンの他の場所に装着されたリールに巻き取られていく。
【0032】
この実施例では、被検査部品であるチップ部品6として、裏面に電極7として半田のボール端子をもつチップ・サイズ・パッケージされた半導体装置を取り上げる。ステージ▲1▼ではチップ部品はボール端子の面が下になるようにして、その背面側が吸着ノズルの吸着面に吸着される。
【0033】
ステージ▲2▼には、図には示されていないが、下方向からチップ部品のボール端子位置を検知する位置センサが配置されている。この位置センサは、例えばCCDカメラその他の撮像装置を備えており、撮像したボール端子位置を画像処理により検知する。
【0034】
ステージ▲3▼には、図4に示されるように、吸着ノズル8に吸着された状態のチップ部品のボール端子と接触してそのチップ部品の電気的特性を検査する検査部40が配置されている。検査部40にはチップ部品のボール端子と接触するプローブを備えたプローブカード42が搭載されている。プローブカード42はXYZステージ44に取りつけられており、XYZステージ44はステージ▲2▼で位置センサが検知したチップ部品のボール端子位置に基づいて、ステージ▲3▼で吸着ノズル8がその吸着しているチップ部品を降下させてきたときにプローブカード42のプローブ先端とチップ部品のボール端子が正しく接触するように、プローブカード42の前後左右位置を調節する。XYZステージ44は、必要に応じてプローブカード42の高さも調節することができる。
【0035】
ステージ▲4▼には、図3に示されるように、吸着ノズル8に吸着された状態のチップ部品の吸着位置を修正する位置修正機構50が配置されている。位置修正機構50は、ステージ▲2▼で位置センサが検知したチップ部品のボール端子位置に基づいてチップ部品の吸着位置を判定し、後述の梱包部60でキャリアテープに収容するのに不都合な程度に位置がずれている場合には、チップ部品に横から力を加えることにより、チップ部品の吸着位置を機械的に修正する。
【0036】
ステージ▲5▼は、ここでは特に特定の用途には使用していないが、必要に応じて処理を追加できるように設けられた予備のステージである。
ステージ▲6▼には良品/不良品選別部55が配置されている。良品/不良品選別部55では、ステージ▲3▼における検査の結果、そのチップ部品が不良品であると判定された場合、ここで吸着ノズル8の吸着が解除され、不良品のチップ部品がドレインへ破棄される。
【0037】
ステージ▲7▼には、図5に示されるように、検査の結果良品であると判定されステージ▲4▼で吸着位置が修正されたチップ部品をキャリアテープに収容する梱包部60が配置されている。梱包部60にはチップ部品収容装置が配置されている。チップ部品収容装置では、リールから供給されたキャリアテープ2が間欠送りされてチップ部品挿入位置Pへ送られる。位置Pでは吸着ノズル8が降下し、キャリアテープ2の部品収容凹部4へチップ部品を挿入し、吸着を解除して部品を部品収容凹部4に収容する。
【0038】
チップ部品を収容したキャリアテープ2上には、部品収容凹部4を被うようにリール62からカバーテープが供給され、熱圧着によりキャリアテープ2とカバーテープ62が融着されてチップ部品が部品収容凹部4内に封入される。その後、キャリアテープ2は巻取り部のリール64に巻き取られていく。
ステージ▲8▼もここでは特に特定の用途には使用していないが、必要に応じて処理を追加できるように設けられた予備のステージである。
【0039】
次にこのチップ部品検査装置の実施例の動作について説明する。
まず、被検査チップ部品の検査は次のように行われる。
被検査チップ部品はキャリアテープに封入されリール32に巻かれた状態でテープマガジン30に装着されて供給される。被検査チップ部品はステージ▲1▼の部品供給位置でボール端子の面が下になるようにして、その背面側が吸着ノズル8の吸着面に吸着される。
【0040】
ローター20が45°回転して被検査チップ部品がステージ▲2▼に送られ、位置センサによりその被検査チップ部品のボール端子位置が検知される。
【0041】
さらにローター20が45°回転して被検査チップ部品がステージ▲3▼に送られ、検査部40により被検査チップ部品の電気的特性が検査される。
【0042】
さらにローター20が45°回転して被検査チップ部品がステージ▲4▼に送られ、ステージ▲2▼で位置センサが検知した被検査チップ部品のボール端子位置に基づいて位置修正機構50により被検査チップ部品の吸着位置が修正される。
【0043】
さらにローター20が45°回転して被検査チップ部品がステージ▲5▼に送られるが、ここでは特に処理はなされない。
【0044】
さらにローター20が45°回転して被検査チップ部品がステージ▲6▼に送られ、ステージ▲3▼における検査の結果、不良品であると判定された場合にはここでその被検査チップ部品がドレインへ破棄される。
【0045】
さらにローター20が45°回転し、被検査チップ部品が良品であると判定されて吸着ノズル8に吸着されている場合には梱包部60でキャリアテープ2に収容される。
【0046】
さらにローター20が45°回転してその吸着ノズル8がステージ▲8▼に送られるが、ここでは特に処理はなされない。
さらにローター20が45°回転してその吸着ノズル8がステージ▲1▼に送られ、新たな被検査チップ部品を吸着する。
【0047】
ここでは1台の吸着ノズル8を順次追跡しながら動作を説明したが、ローター20の45°の回転ごとに7台の吸着ノズル8に吸着された7個の被検査チップ部品が同時に処理されていき、良品と判定されたものは順次キャリアテープ2に収容されていく。
【0048】
次にプローブカード42のプローブ43のクリーニング動作について説明する。
ローター20の回転に伴い、7個の被検査チップ部品6が検査されるごとにクリーニング部材8aがステージ▲3▼の位置にくる。その位置にはプローブカード42が設置されており、そのプローブ43が上向きに配置されている。ステージ▲3▼の位置ではクリーニング部材8aが昇降機構22により降下させられ、クリーニング部材8aのクリーニング面9がプローブ43の先端に接触する。このとき、プローブ43の先端にバンプ屑などの異物が付着しておればクリーニング面9との接触により除去される。クリーニング面9は全てのプローブ43の先端が接触する面積を有しており、かつ吸着ノズル8に吸着されてプローブ43の先端と接触する被検査チップ部品6の電極7の先端と同じ高さに設定されているので、プローブ43の先端を確実にクリーニングすることができる。
【0049】
このように、被検査チップ部品6が7個検査されるごとにクリーニング部材8aでプローブ43の先端がクリーニングされるので、プローブ42はローター20の1回転ごとにクリーニングされた状態を保つことができ、しかも、クリーニングのためには吸着ノズル8の1つをクリーニング部材8aに置き換える程度のごく僅かな変更ですむため、従来のチップ部品検査装置をそのまま使用することができる。
【0050】
被検査チップ部品6を異なる種類のものに変更する場合は、テープマガジン30とプローブカード42を交換すればチップ部品検査装置はそのまま使える。このとき、プローブカード42の高さの位置を調整することになるが、クリーニング部材8aは導電性の金属材料で構成されているため、クリーニング部材8aをステージ▲3▼に位置決めして降下させたとき、クリーニング部材8aとプローブ43との電気的な導通を確認することでプローブカード42の高さの調整を行うことができる。
【0051】
このように、被検査チップ部品6の変更又はプローブカード42の交換によりプローブ43先端高さが異なっても、クリーニング部材8aをプローブ43の高さ調整に利用できるため、簡単な作業でプローブカード42の設定が可能となり、作業効率の改善に寄与するところ大である。特に、クリーニング部材8aの少なくともクリーニング面9が導電性である場合には、プローブ43の高さ調整が一層容易になる。
【0052】
プローブカード42の種類によっては、クリーニング部材とプローブ43の先端とが導通した後、プローブ43と被検査チップ部品6との接触、及びクリーニング効果が最適になる位置にさらに所定量だけプローブカード42の高さを上げるオーバードライブを施すことにより、被検査チップ部品6との接触及びプローブ43のクリーニングを確実に行うことができる。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明のチップ部品検査装置は、水平面内で回転するローターの周上の1つの位置の昇降機構にプローブカードのプローブと接触してプローブをクリーニングするクリーニング部材を備えているので、ローターが回転してクリーニング部材が検査部の位置に移送されてくると、昇降機構によってクリーニング部材がプローブカード方向に移動してクリーニングを行うので、ローターが1回転するごとにプローブカードがクリーニングされた状態に維持される。
さらに、検査部の位置においてクリーニング部材がプローブカードのプローブ先端と接触してクリーニングを行うときのクリーニング部材のクリーニング面の高さは、検査部の位置において吸着ノズルに吸着された被検査チップ部品がプローブカードのプローブ先端と接触して検査されるときの被検査チップ部品の電極先端と同じ高さにされているので、クリーニング部材のクリーニング面とプローブカードのプローブ先端との接触を確保することができる。また、クリーニング面の高さを基準にしてプローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さを調整することができるようになる。
さらに、プローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さはクリーニング部材のクリーニング面に全てのプローブ先端が接触する高さに所定のオーバードライブ量を加えた高さに設定されているので、プローブカードのプローブ先端と被検査チップ部品の電極との接触をより確実にし、プローブ先端のクリーニングもより確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップ部品検査装置の一実施例を示す概略平面図である。
【図2】同実施例で吸着ノズルに吸着されたチップ部品の電極位置(a)とクリーニング部材のクリーニング面との高さの関係を示す側面図である。
【図3】同実施例の平面図である。
【図4】図3におけるY方向から見た正面図である。
【図5】図3におけるX方向から見た側面図である。
【符号の説明】
6 チップ部品
7 チップ部品の電極
8 吸着ノズル
8a クリーニング部材
9 クリーニング面
12 吸着孔
20 ローター
22 昇降機構
30 テープマガジン
40 検査部
42 プローブカード
43 プローブ
44 XYZステージ
50 位置修正機構
55 良品/不良品選別部
60 梱包部
Claims (5)
- 被検査チップ部品の電気的特性を検査する検査部、及び前記検査部に被検査チップ部品を順次移送する移送機構を少なくとも備えたチップ部品検査装置において、
前記検査部は被検査チップ部品との接触面に複数のプローブをもつプローブカードを備えており、
前記移送機構は水平面内で回転するローター、前記ローターの周上に配置され垂直方向に移動する複数個の昇降機構、及び前記昇降機構の幾つかにそれぞれ取りつけられ被検査チップ部品を着脱可能に吸着する吸着ノズルを備えており、
さらに、前記昇降機構の1つには前記プローブカードの全プローブの先端と接触する大きさの平坦なクリーニング面をもち、そのクリーニング面を前記プローブカードのプローブ先端と接触させてクリーニングを行うクリーニング部材が取りつけられており、
前記検査部の位置において前記クリーニング部材が前記プローブカードのプローブ先端と接触してクリーニングを行うときの前記クリーニング部材のクリーニング面の高さは、前記検査部の位置において前記吸着ノズルに吸着された被検査チップ部品が前記プローブカードのプローブ先端と接触して検査されるときの被検査チップ部品の電極先端と同じ高さであり、
前記プローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さは、前記クリーニング部材のクリーニング面に全ての前記プローブ先端が接触する高さに所定のオーバードライブ量を加えた高さに設定されていることを特徴とするチップ部品検査装置。 - 前記クリーニング部材は少なくともクリーニング面が導電性の金属材料からなり、
前記検査部のプローブカードは少なくとも垂直方向に調整可能な機構を備えたテーブルに支持されており、
前記プローブカードのプローブ先端の垂直方向での高さは、前記クリーニング部材のクリーニング面と前記プローブカードの全てのプローブ先端とが電気的に導通する高さを基準にして前記テーブルにより設定できるようになっている請求項1に記載のチップ部品検査装置。 - 前記移送機構は前記ローターを一定回転方向に間欠駆動するものであり、
前記ローターが1回転するごとに前記クリーニング部材の前記クリーニング面を前記プローブカードの前記プローブ先端と接触させてクリーニングを行う請求項1又は2に記載のチップ部品検査装置。 - 前記クリーニングを行うのと同時に、前記検査部の位置とは異なる部品供給位置で、前記部品供給位置に配置された前記昇降機構に取り付けられている前記吸着部に被検査チップ部品を吸着する請求項3に記載のチップ部品検査装置。
- さらに同時に、前記検査部の位置及び前記部品供給位置とは異なる梱包位置で、前記梱包位置に配置された前記昇降機構に取り付けられている前記吸着部に被検査チップ部品が吸着されている場合にはその被検査チップ部品を脱離させる請求項4に記載のチップ部品検査装置。
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