JP2007067243A - 回路基板及び電子機器 - Google Patents

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Toshichika Urushibara
利親 漆原
Tadayuki Miyamoto
忠之 宮本
Sachiko Hyodo
幸子 兵藤
Koji Shiozawa
浩二 塩澤
Masakazu Okabe
正和 岡部
Yusuke Masuda
祐輔 増田
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Abstract

【課題】回路基板の電子機器等への取付時、固定ネジの頭部がリジッド基板の上面に突出するようになるため、装置全体の小型化を阻害していた。
【解決手段】複数の第1のランド部64を有する第1のリジッド基板4と、複数の第2のランド部65を有する第2のリジッド基板7と、第1のリジッド基板4と第2のリジッド基板7とで挟持されると共に複数の第1のランド部64に対応する複数の第3のランド部14を一面に有し且つ複数の第2のランド部65に対応する複数の第4のランド部15を他面に有するフレキシブル配線板2と、を備えて構成されている。複数の第1のランド部64と複数の第3のランド部14の少なくとも一部を電気的に接続すると共に、複数の第2のランド部65と複数の第4のランド部15の少なくとも一部を電気的に接続し、第1のリジッド基板4及び第2のリジッド基板7の一方の一部を他方の外縁から突出させることにより固定部52を設けた。
【選択図】 図8

Description

本発明は、フレキシブル配線板を2枚のリジッド基板で挟持して一体化することにより高密度実装を可能とした回路基板、及びその回路基板を備えた電子機器に関するものである。
従来の、この種の回路基板の例としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、フレキシブル基板をリジッド基板で挟み込んだプリント配線基板の製造方法に関するものが記載されている。この特許文献1に記載されたプリント配線基板の製造方法は、「少なくとも一方の面に第1の配線パターンがパターンニングされるリジッド基板を形成するリジッド基板形成工程と、少なくとも一方の面に第2の配線パターンがパターンニングされるフレキシブル基板を形成するフレキシブル基板形成工程と、上記フレキシブル基板を上記複数のリジッド基板で挟み込むように積層し、上記フレキシブル基板と上記リジッド基板とを一体化する積層工程と、外層基板となる上記リジッド基板上に、所定領域を開口した吐粒研磨用マスクを形成する吐粒研磨用マスク形成工程と、上記吐粒研磨用マスクの開口された所定領域に吐粒研磨処理を施すことにより、上記リジッド基板を除去し、上記フレキシブル基板を外部に露出させる吐粒研磨工程とを有する」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載のプリント配線基板の製造方法によれば、「可撓性を有するフレキシブル基板をリジッド基板で挟み込んだ状態で製造することから、従来のように、リジッド基板の開口近傍に、ダムを設ける必要がないことから製造効率の向上及び低コスト化等を図ることができる。」等の効果を得ることができる。
特開2004−31682号公報
しかしながら、前述したプリント配線基板の製造方法によって製造される従来の回路基板の場合には、第1のリジッド基板と第2のリジッド基板とが同一の形状をなしており、両リジッド基板の全体がぴったりと重なり合う構成とされていた。そのため、これらの回路基板を用いて回路接続を行なう場合、その基板重合部を、例えば、撮像装置のシャーシ等にねじ止めして固定する場合には、2枚のリジッド基板を貫通する取付孔を設け、その取付穴に固定ねじのねじ軸部を挿通して締付固定することになる。その結果、その回路基板の電子機器等への取付時には、固定ねじの頭部がリジッド基板の上面に突出するようになるため、リジッド基板の表面に凹凸部が現れ、装置全体の小型化に反することになるという問題があった。
解決しようとする問題点は、従来の回路基板では、2枚のリジッド基板に取付孔を貫通することによって一部に固定部を設け、その取付穴に固定ねじのねじ軸部を挿通し、その固定ねじの頭部で固定部を締め付けることにより、その回路基板を電子機器等のシャーシ等に固定する構成となっていた。そのため、シャーシ等に固定されたリジッド基板の上面に固定ねじの頭部が突出することになることから、電子機器等の小型化に反することになる、という点である。
本発明の回路基板は、所定間隔に配置された複数の第1のランド部を有する第1のリジッド基板と、所定間隔に配置された複数の第2のランド部を有する第2のリジッド基板と、第1のリジッド基板と第2のリジッド基板とで挟持されると共に複数の第1のランド部に対応する複数の第3のランド部を一面に有し且つ複数の第2のランド部に対応する複数の第4のランド部を他面に有するフレキシブル配線板と、を備え、複数の第1のランド部と複数の第3のランド部の少なくとも一部を電気的に接続すると共に、複数の第2のランド部と複数の第4のランド部の少なくとも一部を電気的に接続し、第1のリジッド基板及び第2のリジッド基板の一方の一部を他方の外縁から突出させることにより固定部を設けたことを最も主要な特徴とする。
また、本発明の電子機器は、所定間隔に配置された複数の第1のランド部を有する第1のリジッド基板と、所定間隔に配置された複数の第2のランド部を有する第2のリジッド基板とでフレキシブル配線板を挟持し、フレキシブル配線板には、複数の第1のランド部に対応する複数の第3のランド部を一面に設け且つ複数の第2のランド部に対応する複数の第4のランド部を他面に設け、複数の第1のランド部と複数の第3のランド部の少なくとも一部を電気的に接続すると共に、複数の第2のランド部と複数の第4のランド部の少なくとも一部を電気的に接続し、第1のリジッド基板及び第2のリジッド基板の一方の一部を他方の外縁から突出させることにより固定部を設けた回路基板を備え、その回路基板を用いて複数の電子回路間を接続すると共に、固定部を撮像装置本体に固定したことを特徴とする。
本発明の回路基板及び電子機器によれば、第1のリジッド基板と第2のリジッド基板の一方の一部を他方の外縁から突出させて固定部を設け、その固定部を用いて回路基板を電子機器等に実装するが、固定部は、第1のリジッド基板と第2のリジッド基板の一方にのみ設けられ、他方には空間部が設定されている。そのため、他方の空間部内に固定ねじの頭部等を収納することができ、リジッド基板の上面に固定ねじの頭部等が突出するのを減少し或いは防止して、電子機器等の小型化に貢献することができる。
リジッド基板の上面に固定ねじの頭部等が突出するのを防止し、電子機器等の小型化に貢献できる回路基板及びその回路基板を備えた電子機器を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。図1〜図16は、本発明の実施の形態の例を説明するものである。即ち、図1は本発明の回路基板の第1の実施の例を示す外観斜視図、図2A,Bは同じく回路基板の表面図及び裏面図、図3A,Bはフレキシブル配線板の表面図及び裏面図、図4は2種類の第1のリジッド基板と第3のリジッド基板が一体化された第1のプリント配線基板の表面図、図5は同じく第1のプリント配線基板の裏面図、図6は2種類の第2のリジッド基板が一体化された第2のプリント配線基板の表面図、図7は同じく第2のプリント配線基板の裏面図である。
図8A,Bは本発明の回路基板の実装工程の前後を示す説明図、図9は本発明の回路基板を用いて製造された製造品の要部をX線撮影したレントゲン写真、図10は図9の内容を説明する説明図、図11は図9に用いた第1のリジッド基板の第2の面を示す説明図、図12は図9に用いた第2のリジッド基板の第2の面を示す説明図、図13は本発明の回路基板の使用状態を説明する撮像装置の要部を断面した説明図、図14は図13の要部を拡大して示す説明図、図15は図14の縦断面図、図16は撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1及び図2A,Bに示すように、本発明の第1の実施例として示す回路基板1は、いわゆるリジッドフレキシブル配線板と呼ばれるもので、フレキシブル配線板2と、このフレキシブル配線板2の一面に固着される3枚のリジッド基板3,4,5と、フレキシブル配線板2の他面に固着される2枚のリジッド基板6,7とを備えて構成されている。ここで、本発明の実施例において回路基板1の表面及び裏面とは、フレキシブル配線板2の第1のリジッド基板3,4が実装される面を表面とし、これと反対側の第2のリジッド基板6,7が実装される面を裏面として説明する。この表面及び裏面は、この実施例と逆の関係であってもよいことは勿論である。
フレキシブル配線板2は、電気配線を1層又は複数層に渡って平面的且つ立体的に形成した配線板である。このフレキシブル配線板2は、例えば銅のような導電性金属によって1層又は複数層に形成された導電性層と、例えばポリイミド(PI)等の絶縁性を有するプラスチックによって導電性層を被覆するように形成された被覆層とを有している。即ち、導電性層の一面(表面)及び他面(裏面)の略全面が被覆層によって覆われている。このフレキシブル配線板2は、図3A及びBに示すように、3つの基板搭載部2a,2b,2cと、隣り合う基板搭載部2a,2b及び2a,2c間を連結する2つの連結部2d,2eによって構成されている。
フレキシブル配線板2の第1の基板搭載部2aは略四角形をなしており、その寸法は、例えば縦20mm×横22mmである。この第1の基板搭載部2aの上端縁が第1の上基準部S1とされ、この第1の上基準部S1と直交する一方の側端縁が第1の横基準部T1とされている。第1の基板搭載部2aには、この第1の基板搭載部2aを含めてフレキシブル配線板2の全体の位置決めをするための2つの位置決め穴8A,8Bが、表裏面間を貫通するように設けられている。
2つの位置決め穴8A,8Bは、第1の上基準部S1が延在する左右(横)方向には距離Lを隔て、また、第1の横基準部T1が延在する上下(縦)方向には距離Hを隔てて設けられている。更に、第1の位置決め穴8Aは、第1の上基準部S1からは距離H0を隔て、第1の縦基準部T1からは距離L0+Lを隔てて設けられている。また、第2の位置決め穴8Bは、第1の上基準部S1からは距離H0+Hを隔て、第1の縦基準部T1からは距離L0を隔てて設けられている。この第1の基板搭載部2aの表面側である第1の面及び裏面側である第2の面には、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させる複数のランド穴10,11がそれぞれ設けられている。
複数のランド穴10,11は、第1の基板搭載部2aの第1の面及び第2の面のそれぞれ略全面に渡って、それぞれ格子状に略等間隔に配置されている。即ち、複数のランド穴10と複数のランド穴11は、略同様の配置構成とされており、第1の上基準部S1が延在する横方向には距離aを隔て、また、第1の横基準部T1が延在する縦方向には距離bを隔てて設けられている。これらの距離a,bは、この実施例では等しい長さに設定されており(距離a=b)、例えば2mmである。
その一方、第1の基板搭載部2aの第1の面に設けた複数の第1のランド穴10と第2の面に設けた複数の第2のランド穴11とは、それぞれが互いに重なり合うことがないように配置されている。即ち、この実施例では、正方形をなすよう4つの角部に配置された4つの第1のランド穴10(又は第2のランド穴11)の略中央部に第2のランド穴11(又は第1のランド穴10)がそれぞれ位置するように配置されている。
例えば、第1の面において第1の上基準部S1から最初の第1のランド穴10までの距離をb1として第1の横基準部T1から最初の第1のランド穴10までの距離をa1とすると共に、第2の面において第1の上基準部S1から最初の第2のランド穴11までの距離をb2として第1の横基準部T1から最初の第2のランド穴11までの距離をa2とすると、距離a1は1mm、距離b1は2mmであり、また、距離a2は2mm、距離b2は1mmである。
また、第1の基板搭載部2aの第1の上基準部S1と反対側の辺に第1の連結部2dの一端が連続されている。第1の連結部2dの幅は、第1の基板搭載部2aの横方向の長さの略半分程度に設定されており、第1の上基準部S1の略中央部に連続されている。この第1の連結部2dの長手方向である上下方向の他端(下端)に第2の基板搭載部2bが連続されている。
第2の基板搭載部2bは略四角形をなしており、その寸法は、例えば縦18mm×横20mmである。この第2の基板搭載部2bの上端縁が第2の上基準部S2とされ、この第2の上基準部S2と直交する一方の側端縁が第2の横基準部T2とされている。第2の上基準部S2は、第1の上基準部S1から上下方向へ距離Mを隔てて設定されている。また、第2の基板搭載部2bの第2の横基準部T2と反対側の辺には、側方に突出する鉤突部12が設けられている。鉤突部12は、第1の基板搭載部2a側に傾斜した斜面部を有している。
この第2の基板搭載部2bにも第1の基板搭載部2aと同様に、表面側である第1の面と裏面側である第2の面とに、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させる複数のランド穴14,15がそれぞれ設けられている。複数のランド穴14,15は、第2の基板搭載部2bの第1の面及び第2の面のそれぞれ略全面に渡って、それぞれ格子状に略等間隔に配置されている。
複数のランド穴14,15は、略同様の配置構成とされており、第2の上基準部S2が延在する横方向には距離aを隔て、また、第2の横基準部T2が延在する縦方向には距離bを隔てて設けられている。これらの距離a,bは、この実施例では等しい長さに設定されており(距離a=b)、例えば2mmである。その一方、第1の面に設けた複数の第1のランド穴14と第2の面に設けた複数の第2のランド穴15とは、それぞれが互いに重なり合うことがないように配置されている。
即ち、この実施例では、正方形をなすよう4つの角部に配置された4つの第1のランド穴14(又は第2のランド穴15)の略中央部に第2のランド穴15(又は第1のランド穴14)がそれぞれ位置するように配置されている。例えば、第1の面において第2の上基準部S2から最初の第1のランド穴14までの距離をb3として第2の横基準部T2から最初の第1のランド穴14までの距離をa3とすると共に、第2の面において第2の上基準部S2から最初の第2のランド穴15までの距離をb4として第2の横基準部T2から最初の第2のランド穴15までの距離をa4とすると、距離a3は1mm、距離b3は2mmであり、また、距離a4は2mm、距離b4は1mmである。
前記第2の連結部2eの一端は、第1の基板搭載部2aの第1の横基準部T1側の辺に連続されている。第2の連結部2eの幅は、第1の基板搭載部2aの縦方向の長さの略半分程度に設定されており、第1の上基準部S1の中央部よりやや下側に連続されている。この第2の連結部2eは、長手方向の中途部において略90度に湾曲されており、その他端である上端に第3の基板搭載部2cが連続されている。第3の基板搭載部2cは長方形をなしており、その寸法は、例えば縦6mm×横18mmである。この第3の基板搭載部2cの表面側である第1の面には、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させる複数のランド穴16が設けられている。
複数のランド穴16は、第3の基板搭載部2cの第1の面の略全面に渡って千鳥状に略等間隔に配置されている。即ち、複数のランド穴16は、横方向には距離cを隔て、また、縦方向には距離dを隔てて複数列に配列されている。この実施例では、隣り合う3つのランド穴16が略正三角形をなすように配置されており、例えば距離cは0.7mm、距離dは1.2mmである。
このような構成を有するフレキシブル配線板2の第1の面に3枚のリジッド基板3,4,5が実装され、その反対側の第2の面に2枚のリジッド基板6,7が実装されている。3枚のリジッド基板3〜5は、例えば、図4及び図5に示すように、1枚の第1のプリント配線基板21に一体的に構成することが好ましい。また、2枚のリジッド基板6,7は、例えば、図6及び図7に示すように、同じく1枚の第2のプリント配線基板22に一体的に構成することが好ましい。
第1のプリント配線基板21及び第2のプリント配線基板22は、互いの大きさを等しくした長方形の板体からなる第1のベース部材24及び第2のベース部材25を有している。各ベース部材24及び25には、回路基板1を製造する際に、図示しない製造治具の所定位置にベース部材24,25を位置決めするために2つの位置決め穴26A及び26Bがそれぞれ設けられている。2つの位置決め穴26A,26Bは同一位置に設定されており、どちらのベース部材24,25を基準にしても組立作業を行うことができるようにしている。
第1のプリント配線基板21は、2枚の第1のリジッド基板3,4と1枚の第3のリジッド基板5の組み合わせからなるリジッド基板群の2組を1枚のベース部材24に形成したものである。また、第2のプリント配線基板22は、2枚の第2のリジッド基板6,7の組み合わせからなるリジッド基板群の2組を1枚のベース部材25に形成したものである。第1のプリント配線基板21には、図2Aに示す組立後の状態と同じ形態となるように2組6枚のリジッド基板3〜5が、第1のベース部材24の中央部を中心に点対称となるよう所定位置に同じ形態で配置されている。同様に、第2のプリント配線基板22には、図2Bに示す組立後の状態と同じ形態となるように2組4枚のリジッド基板6,7が、第2のベース部材25の中央部を中心に点対称となるよう所定位置に同じ形態で配置されている。
図4及び図5に示すように、第1のプリント配線基板21では、第1のベース部材24の中央の上部に第1の組の第3のリジッド基板5が配置され、これに対応するように第1のベース部材24の中央の下部に第2の組の第3のリジッド基板5が配置されている。そして、第1のベース部材24の右側部に第1の組の第1のリジッド基板の第1の具体例を示す第1のリジッド第1基板3と第1のリジッド基板の第2の具体例を示す第1のリジッド第2基板4が縦並びに配置され、これに対応するように第1のベース部材24の左側部に第2の組の第1のリジッド第1基板3と第1のリジッド第2基板4が縦並びに配置されている。
2組の第1のリジッド第1基板3と第1のリジッド第2基板4は、左右において上下逆さまに配置されており、全体として2組合計6枚のリジッド基板3〜5が、第1のベース部材24の中央部を中心として点対称に配置されている。これにより、第1のプリント配線基板21をその面方向に180度回転すると、第1の組の3枚のリジッド基板3〜5が第2の組の同じ位置に移動し、第2の組の3枚のリジッド基板3〜5が第1の組の同じ位置に移動することになる。
また、第2のプリント配線基板22では、第2のベース部材25の左右両側に、2組の第2のリジッド基板6,7が点対称となるように配置されている。即ち、第2のベース部材25の右側部には、第2のリジッド基板の第1の具体例を示す第2のリジッド第1基板6と、第2のリジッド基板の第2の具体例を示す第2のリジッド第2基板7が上から下へ縦並びに配置されている。この第1の組の2枚のリジッド基板6,7に対して、第2の組の2枚のリジッド基板6,7が下から上へ縦並びに配置されている。これらリジッド基板6,7が点対称に配置されていることから、第2のプリント配線基板22をその面方向に180度回転すると、第1の組の2枚のリジッド基板6,7が第2の組の同じ位置に移動し、第2の組の2枚のリジッド基板6,7が第1の組の同じ位置に移動することになる。
これら5種類のリジッド基板3〜7は、例えばガラス繊維とエポキシ樹脂のプラスチック(一般に「ガラエポ」と呼ばれる。略号はGF/EP・FRP)からなる硬質板材料とポリイミド(PI)からなる薄肉可撓性板材料とを積層し、これに銅のような導電性金属によって1層又は複数層に形成された配線パターンを設けることによって構成される多層プリント配線基板である。それぞれのリジッド基板3〜7は、第1のベース部材24又は第2のベース部材25の所定位置から所定形状で切り出すことによって製造できるようにされている。
図4〜図6に示すように、第1のベース部材24及び第2のベース部材25の、前記リジッド基板3〜7が設けられる部位における第1の面(表面)及び第2の面(裏面)の所定位置には、それぞれ所定形状に形成された導電性層からなる配線パターンがそれぞれ設けられている。これらリジッド基板3〜7の第1の面には、各リジッド基板3〜7において必要とされている電子部品がそれぞれ実装され、その配線パターンと電気的に接続されている。そして、各リジッド基板3〜7の第1の面のその他の部分は、絶縁性の被覆層によって覆われている。
それぞれのリジッド基板3〜7において、第1の面の配線パターンと第2の面の配線パターンは、その表裏面間を貫通する複数のスルーホールによって所定位置で電気的に接続されている。しかしながら、表面と裏面の配線パターン間を電気的に接続する方法としては、この実施例のスルーホール(銅スルーホールめっき法)に限定されるものではなく、例えばペースト充填法、半田接続法等を用いることができるものである。
また、各リジッド基板3〜7において、それぞれの第2の面には、略全面を覆う被覆層がそれぞれ設けられている。これら第2の面を覆う被覆層には、前記フレキシブル配線板2の配線パターンと電気的に接続するための複数のランド穴27,28,29,30,31がそれぞれ設けられている。そして、第1のベース部材24及び第2のベース部材25のそれぞれ所定位置において、それぞれ複数の架橋片33〜37を残して周囲を囲むスリット溝を設けることにより、5種類のリジッド基板3〜7がそれぞれの形状にて製造可能とされている。
図4及び図5に示すように、第1のリジッド第1基板3は、フレキシブル配線板2の第1の基板搭載部2aと同様の形状をなしており、その寸法は、例えば縦20mm×横22mmの略四角形である。この第1のリジッド第1基板3の上端縁が第3の上基準部S3とされ、この第3の上基準部S3と直交する一方の側端縁が第3の横基準部T3とされている。
この第1のリジッド第1基板3には、フレキシブル配線板2を介して重ね合わされる第2のリジッド第1基板6との間を位置決めするための2つの位置決め穴38A,38Bが、表裏面間を貫通するように設けられている。2つの位置決め穴38A,38Bは、第3の上基準部S3が延在する横方向には距離Lを隔て、また、第3の横基準部T3が延在する縦方向には距離Hを隔てて設けられている。そして、上基準部S3から縦方向へ距離H0の位置に第1の位置決め穴38Aが設定され、また、横基準部T3から横方向へ距離L0の位置に第2の位置決め穴38Bが設定されている。
この第1のリジッド第1基板3の表面となる第1の面には、CCD(固体撮像素子)等の電子部品を実装するための端子部39が設けられている。端子部39は、2列に配列された複数の端子片を有しており、これにより所定のCCD等が半田付け等によって電気的に接続可能とされている。また、図5に示すように、第1のリジッド第1基板3の裏面となる第2の面には、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させるための複数のランド穴27が設けられている。
複数のランド穴27は、第1の基板搭載部2aの第1の面に設けた複数のランド穴10と対応する位置に同一間隔で配置されている。即ち、複数のランド穴27は、第3の上基準部S3が延在する横方向には距離aを隔て、また、第3の横基準部T3が延在する縦方向には距離bを隔てて設けられている。これらの距離a,bは、この実施例では等しい長さに設定されていて(距離a=b)、例えば2mmである。そして、上基準部S3から縦方向へ距離b1の位置に上から1列目のランド穴27が設定され、また、横基準部T3から横方向へ距離a1の位置に右から1列目のランド穴27が設定されている。
このような構成を有する第1のリジッド第1基板3が、3つの架橋片33によって第1のベース部材24に支持されている。3つの架橋片33は、第1のリジッド第1基板3の周囲を囲うスリットの3箇所を切り残すことによって形成されており、3方から支持するように配置されている。
かくして、第1のリジッド第1基板3の2つの位置決め穴38A,38Bをフレキシブル配線板2の2つの位置決め穴8A,8Bに一致させて重ね合せるようにする。これにより、第1のリジッド第1基板3を第1の基板搭載部2aに位置合わせすることができる。その結果、第1のリジッド第1基板3の各ランド穴27が第1の基板搭載部2aの第1の面の各ランド穴10と重なり合うことになる。
同じく、図4及び図5に示すように、第1のリジッド第2基板4は、フレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2bと同様の形状をなしており、その寸法は、例えば縦18mm×横20mmの鉤突部4aのついた略四角形である。この第1のリジッド第2基板4の上端縁が第4の上基準部S4とされ、この第4の上基準部S4と直交する一方の側端縁が第4の横基準部T4とされている。
この第1のリジッド第2基板4の表面となる第1の面には、多数の電子機器や電子部品が実装されており、位置決め穴を設けるためのスペース上の余裕はない。そのため、第1のリジッド第2基板4には、第1のリジッド第1基板3に設けたような位置決め穴は存在していない。この第1のリジッド第2基板4の第1の面には、2つのジャイロセンサ41,42と、マイクロコンピュータ43と、その他の複数の電子部品が実装されている。これらのジャイロセンサ41,42等は、所定位置に設けたスルーホールによって配線パターンの所定部分と電気的に接続可能されている。
2つのジャイロセンサ41,42は、例えば、この回路基板1が用いられる撮像装置の一具体例を示す後述する電子スチルカメラの姿勢検出センサとして適用することができる。例えば、第1のジャイロセンサ41は、電子スチルカメラのカメラ本体に付加された手ぶれ等による第1の方向(レンズ装置の光軸と直交する方向)Xの変位量を検出する。また、第2のジャイロセンサ42は、そのカメラ本体に付加された手ぶれ等による第2の方向(レンズ装置の光軸と直交する方向であって第1の方向Xとも直交する方向)Yの変位量を検出するものである。この実施例では、2個のジャイロセンサを設けて第1の方向Xの変位量と第2の方向Yの変位量を個別に検出する例について説明したが、1個のジャイロセンサで第1の方向X及び第2の方向Yの2方向の変位量を検出する構成としてもよいことは勿論である。
また、図5に示すように、第1のリジッド第2基板4の裏面となる第2の面には、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させるための複数のランド穴28が設けられている。複数のランド穴28は、フレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2bの第1の面に設けた複数のランド穴15と対応する位置に同一間隔で配置されている。即ち、複数のランド穴28は、第4の上基準部S4が延在する横方向には距離aを隔て、また、第4の横基準部T4が延在する縦方向には距離bを隔てて設けられている。
これらの距離a,bは、前述したように等しい長さに設定されており(距離a=b)、例えば2mmである。そして、上基準部S4から縦方向へ距離b3の位置に上から1列目のランド穴28が設定され、また、横基準部T4から横方向へ距離a3の位置に左から1列目のランド穴28が設定されている。この第1のリジッド第2基板4による第2の基板搭載部2bに対する位置合わせは、その上基準部S4を第2の基板搭載部2bの上基準部S2に一致させると共に、その横基準部T4を第2の基板搭載部2bの横基準部T2に一致させるようにして行う。
このような構成を有する第1のリジッド第2基板4が、3つの架橋片34によって第1のベース部材24に支持されている。3つの架橋片34は、第1のリジッド第2基板4の周囲を囲うスリットの3箇所を切り残すことによって形成されており、3方から支持するように配置されている。
かくして、互いの上基準部S2,S4及び横基準部T2,T4を一致させるように、第1のリジッド第2基板4をフレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2bに重ね合せる。これにより、第1のリジッド第2基板4の複数のランド穴28を第2の基板搭載部2bの複数のランド穴14にそれぞれ位置合わせすることができ、両ランド穴14,28が互いに重なり合うことになる。
図4及び図5に示すように、第3のリジッド基板5は、フレキシブル配線板2の第3の基板搭載部2cと同様の形状をなしており、その寸法は、例えば縦6mm×横18mmの長方形である。この第3のリジッド基板5の表面側である第1の面には、他の電子機器等と電気的に接続するためのコネクタ45が実装されている。コネクタ45は、第3のリジッド基板5よりやや小さな長方形の枠体を有しており、その枠体の長辺に沿って複数の接続端子45aが設けられている。複数の接続端子45aは、複数のランド穴16を介して複数のスルーホールにより第3の基板搭載部2cの配線パターンと電気的に接続されている。
このような構成を有する第3のリジッド基板5が、2つの架橋片35によって第1のベース部材24に支持されている。2つの架橋片35は、第3のリジッド基板5の周囲を囲うスリットの2箇所を切り残すことによって形成されており、左右両側から支持するように配置されている。
図6及び図7に示すように、第2のリジッド第1基板6は、フレキシブル配線板2の第1の基板搭載部2a及び第1のリジッド第1基板3と左右対称の形状をなしており、その寸法は、例えば縦20mm×横22mmの略四角形である。この第2のリジッド第1基板6の上端縁が第5の上基準部S5とされ、この第5の上基準部S5と直交する一方の側端縁が第5の横基準部T5とされている。
この第2のリジッド第1基板6には、フレキシブル配線板2を介して重ね合わされる第1のリジッド第1基板3との間を位置決めするための2つの位置決め穴48A,48Bが、表裏面間を貫通するように設けられている。2つの位置決め穴48A,48Bは、第5の上基準部S5が延在する横方向には距離Lを隔て、また、第5の横基準部T5が延在する縦方向には距離Hを隔てて設けられている。そして、上基準部S5から縦方向へ距離H0の位置に第1の位置決め穴48Aが設定され、また、横基準部T5から横方向へ距離L0の位置に第2の位置決め穴48Bが設定されている。
この第2のリジッド第1基板6の表面となる第1の面には、図6に示すように、抵抗やコンデンサ等の複数の電子部品49が実装されている。これらの電子部品49は、所定位置に設けたスルーホールによって配線パターンの所定部分と電気的に接続可能されている。また、図7に示すように、第2のリジッド第1基板6の裏面となる第2の面には、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させるための複数のランド穴50が設けられている。
複数のランド穴50は、第1の基板搭載部2aの第2の面に設けた複数のランド穴11と対応する位置に同一間隔で配置されている。即ち、複数のランド穴50は、第5の上基準部S5が延在する横方向には距離aを隔て、また、第5の横基準部T5が延在する縦方向には距離bを隔てて設けられている。これらの距離a,bは、この実施例では等しい長さに設定されていて(距離a=b)、例えば2mmである。そして、上基準部S5から縦方向へ距離b1の位置に上から1列目のランド穴50が設定され、また、横基準部T5から横方向へ距離a1の位置に右から1列目のランド穴50が設定されている。
このような構成を有する第2のリジッド第1基板6が、3つの架橋片36によって第2のベース部材25に支持されている。3つの架橋片36は、第2のリジッド第1基板6の周囲を囲うスリットの3箇所を切り残すことによって形成されており、3方から支持するように配置されている。
かくして、第2のリジッド第1基板6の2つの位置決め穴48A,48Bをフレキシブル配線板2の2つの位置決め穴8A,8Bを介して第1のリジッド第1基板3の2つの位置決め穴38A,38Bに一致させて重ね合せるようにする。これにより、第2のリジッド第1基板6の2つの位置決め穴48A,48Bを第1のリジッド第1基板3の2つの位置決め穴38A,38Bに位置合わせすることができる。その結果、第2のリジッド第1基板6の各ランド穴が第1の基板搭載部2aの第2の面の各ランド穴11と重なり合うことになる。このようにして3層に重ね合わされると共に所定部分がスルーホールや半田付け等によって電気的に接合された第1のリジッド第1基板3と第1の基板搭載部2aと第2のリジッド第1基板6とによって第1のリジッドフレキシブル部55が構成されている。
また、図6及び図7に示すように、第2のリジッド第2基板7は、フレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2b及び第1のリジッド第2基板4より少々大きく形成されており、その寸法は、例えば縦23mm×横23mmの鉤突部7aのついた略正方形である。この第2のリジッド第2基板7の上端縁が第6の上基準部S6とされ、この第6の上基準部S6と直交する一方の側端縁が第6の横基準部T6とされている。
この第2のリジッド第2基板7は、第6の上基準部S6及び第6の横基準部T6を基準としてその反対側にそれぞれ延在され、その分大きく形成されている。即ち、第2のリジッド第2基板7では、一辺は第6の横基準部T6と反対側の鉤突部7a側に延在されており、その鉤突部7a内に第1のリジッド第2基板4の鉤突部4aが収まるように形成されている。また、第2のリジッド第2基板7の上基準部S6と反対側に突出させることにより、この第2のリジッド第2基板7等を所定の位置、場所等(例えばカメラ本体のフレーム、メカシャーシ等)にねじ止めするための固定部52を設けている。
第2のリジッド第2基板7の固定部52には、固定ねじが挿通される2つの挿通穴53,54が設けられている。2つの挿通穴53,54は、第6の上基準部S6が延在する方向に所定の間隔をあけて設けられている。2つの挿通穴53,54は、この回路基板1を製造する際の位置決め基準となる前記第1のリジッド第1基板3の2つの位置決め穴38A,38Bと同様の役割を兼ねている。
この第2のリジッド第2基板7の表面となる第1の面には、図6に示すように、抵抗やコンデンサ等の複数の電子部品57が実装されている。これらの電子部品57は、所定位置に設けたスルーホールによって配線パターンの所定部分と電気的に接続可能されている。また、図7に示すように、第2のリジッド第2基板7の裏面となる第2の面には、被覆層を貫通して内部の導電性層の一部を露出させるための複数のランド穴51が設けられている。
複数のランド穴51は、第2の基板搭載部2bの第2の面に設けた複数のランド穴15と対応する位置に同一間隔で配置されている。即ち、複数のランド穴51は、第6の上基準部S6が延在する横方向には距離aを隔て、また、第6の横基準部T6が延在する縦方向には距離bを隔てて設けられている。これらの距離a,bは、この実施例では等しい長さに設定されていて(距離a=b)、例えば2mmである。そして、上基準部S6から縦方向へ距離b4の位置に上から1列目のランド穴51が設定され、また、横基準部T6から横方向へ距離a4の位置に右から1列目のランド穴51が設定されている。この第2のリジッド第2基板7による第2の基板搭載部2b及び第1のリジッド第2基板4に対する位置合わせは、その上基準部S6を第1のリジッド第2基板4の上基準部S4に一致させると共に、その横基準部T6を第1のリジッド第2基板4の横基準部T4に一致させるようにして行う。
このような構成を有する第2のリジッド第2基板7が、3つの架橋片37によって第2のベース部材25に支持されている。3つの架橋片37は、第2のリジッド第2基板7の周囲を囲うスリットの3箇所を切り残すことによって形成されており、3方から支持するように配置されている。
かくして、互いの上基準部S2,S4,S6及び横基準部T2,T4,T6を一致させるように、第2のリジッド第2基板7をフレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2b及びに第1のリジッド第2基板4に重ね合せる。これにより、第1のリジッド第2基板4の複数のランド穴28を第2の基板搭載部2bの複数のランド穴14にそれぞれ位置合わせすることができ、両ランド穴15,28が互いに重なり合うことになる。このようにして3層に重ね合わされると共に所定部分がスルーホールや半田付け等によって電気的に接合された第1のリジッド第2基板4と第2の基板搭載部2bと第2のリジッド第2基板7とによって第2のリジッドフレキシブル部58が構成されている。
前記ランド穴10,11,14,15,16,27,28,29,30,31,50,51によって開口された部分に半田が印刷され、その半田が印刷された部分がランド部を構成している。即ち、ここで言うランド部とは、リフロー等によって半田付けするための接合部を意味する。
このような構成を有する回路基板1は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、図3A,Bに示すような構成を有するフレキシブル配線板2と、図4及び図5に示すような構成を有する第1のプリント配線基板21と、図6及び図7に示すような構成を有する第2のプリント配線基板22を用意する。次に、図4及び図6に示すように、第1のプリント配線基板21の第1の面及び第2のプリント配線基板22の第1の面には、それぞれ所定の電子機器や電子部品等を実装する。
即ち、図4に示すように、第1のプリント配線基板21の第1のリジッド第1基板3の第1の面には、その所定位置に端子部39を実装する。第1のリジッド第2基板4の第1の面の所定位置には、2つのジャイロセンサ41,42とマイクロコンピュータ43とその他の必要な電子部品を実装する。また、第3のリジッド基板5の第1の面の所定位置には、コネクタ45を実装する。同様に、図6に示すように、第2のプリント配線基板22の第2のリジッド第1基板6の第1の面には、その所定位置にコンデンサや抵抗その他の必要な電子部品49を実装する。そして、第2のリジッド第2基板7の第1の面の所定位置には、同じく抵抗等の必要な電子部品57を実装する。そして、第2のプリント配線基板22から第2のリジッド第1基板6と第2のリジッド第2基板7をそれぞれ切り離す。
次に、図示しない専用の治具を用意し、その治具の所定位置に、それぞれ複数のランド穴が設けられている第2の面を上(電子部品等が実装されている面を下)にして、個々に切り離した第2のリジッド第1基板6及び第2のリジッド第2基板7と第1のプリント配線基板21をセットする。このとき、第2のリジッド第1基板6は、治具に設けた2つの位置決めピンを2つの位置決め穴48A,48Bに係合させて所定位置に位置決めする。また、第2のリジッド第2基板7は、同じく治具に設けた2つの位置決めピンを2つの挿通孔53,54に係合させて所定位置に位置決めする。この際、第2のリジッド第1基板6と第2のリジッド第2基板7は、図2A,Bに示す製造後の状態と同じ位置関係となるように配置する。
このように所定のリジッド基板が所定位置にセットされた専用治具を、図示しない半田印刷機に投入し、各リジッド基板に設けた複数のランド穴の所定位置のすべてに半田印刷して電気的接続を行なうための複数のランド部を形成する。この半田印刷された基板を保持する治具を、同じく図示しない半田検査機に投入し、印刷された半田の状態を検査する。この半田検査に合格したものを、次の工程に移行する。
次に、フレキシブル配線板2を、第2のリジッド第1基板6と第2のリジッド第2基板7の上に重ね合せる。この場合、両基板6,7の上面となっている第2の面にフレキシブル配線板2の第2の面を対向させ、第1の基板搭載部2aに設けた2つの位置決め穴8A,8Bを、治具の2つの位置決めピンに嵌合させる。これにより、第1の基板搭載部2aの第2の面に設けた複数のランド穴11が第2のリジッド第1基板6に設けた複数のランド穴50と対向され、そのランド穴50のうち所定のランド穴50に印刷された複数のランド部が対応するランド穴11を介してフレキシブル配線板2の導電性層に接続される。同様に、フレキシブル配線板2の、第2の基板搭載部2bの第2の面に設けた複数のランド穴15が第2のリジッド第2基板7に設けた複数のランド穴51と対向され、そのランド穴51のうち所定のランド穴51に印刷された複数のランド部が対応するランド穴15を介してフレキシブル配線板2の導電性層に接続される。
次に、治具から第1のプリント配線基板21を取り外し、これを裏返して第2の面をフレキシブル配線板2に対向させ、その上に第1のプリント配線基板21を重ね合せる。このとき、第1のプリント配線基板21に保持されている第1のリジッド第1基板3に設けた2つの位置決め穴38A,38Bを、治具の2つの位置決めピンに嵌合させる。これにより、第1のリジッド第1基板3に設けた複数のランド穴27が第1の基板搭載部2aの第1の面に設けた複数のランド穴10と対向される。その結果、第1のリジッド第1基板3の複数のランド穴27のうち所定のランド穴27に印刷された複数のランド部が対応する第1の基板搭載部2aのランド穴10を介してフレキシブル配線板2の導電性層に接続される。
同様に、第1のリジッド第2基板4に設けた複数のランド穴28が第2の基板搭載部2bの第1の面に設けた複数のランド穴14と対向される。その結果、第1のリジッド第2基板4の複数のランド穴28のうち所定のランド穴28に印刷された複数のランド部が対応する第2の基板搭載部2bのランド穴14を介してフレキシブル配線板2の導電性層に接続される。
また、フレキシブル配線板2の第3の基板搭載部2cには、第1のプリント配線基板21に設けた第3のリジッド基板5が重ね合わされる。これにより、第3のリジッド基板5の第2の面に設けた複数のランド穴29が第3の基板搭載部2cに設けた複数のランド穴16と対向され、そのランド穴29のうち所定のランド穴29に印刷された複数のランド部が対応するランド穴16を介してフレキシブル配線板2の導電性層に接続される。その結果、5枚(5種類)のリジッド基板3〜7が、フレキシブル配線板2を介して互いに電気的に導通可能とされる。
次に、図示しない重りを治具に装着し、前記導通状態を保持して、当該治具を図示しないリフロー炉に通過させる。このリフロー炉を通過させる際に、前記ランド部を融解してフレキシブル配線板2の導電性層に半田付けする。これにより、フレキシブル配線板2の表裏両面の所定位置にリジッド基板が一体的に取り付けられ、フレキシブル配線板2の一部の両面を2枚のリジッド基板で挟み込んでサンドイッチにした第1のリジッドフレキシブル部55と第2のリジッドフレキシブル部58が構成される。
その後、治具から重りを取り外し、更に、その治具から第1のプリント配線基板21を取り外す。そして、第1のプリント配線基板21に保持されている第1のリジッド第1基板3の3つの架橋片33と、第1のプリント配線基板21に保持されている第1のリジッド第2基板4の3つの架橋片34と、同じく第1のプリント配線基板21に保持されている第3のリジッド基板5の2つの架橋片35をそれぞれ切断する。これにより、回路基板1の製造が完了し、図1及び図2A,Bに示すような形状、構造を有する回路基板1が得られる。
図8A,Bは、この回路基板1の製造工程を説明するもので、同図Aは接合前の状態を示し、同図Bは接合後の状態を示している。図8Aに示すように、フレキシブル配線板2の第1の基板搭載部2aにおいては、第1の面の複数のランド穴10と第2の面の複数のランド穴11とは、これらが重なり合わないように互いに所定量だけ偏倚した位置に設けられている。フレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2bにおいても同様に、第1の面の複数のランド穴14と第2の面の複数のランド穴15とは、これらが重なり合わないように互いに所定量だけ偏倚した位置に設けられている。
これに対して、第1のリジッド第1基板3の複数のランド穴のうち所定のランド穴に設けた第1のランド部の第1の実施例を示す複数のランド部60は、第1の基板搭載部2aの第1の面に設けた第3のランド部の第1の実施例を示す複数のランド穴10とそれぞれ対向されている。また、第2のリジッド第1基板6の複数のランド穴のうち所定のランド穴に設けた第2のランド部の第1の実施例を示す複数のランド部61は、第1の基板搭載部2aの第2の面に設けた第4のランド部の第1の実施例を示す複数のランド穴11とそれぞれ対向されている。
同様に、第1のリジッド第2基板4の複数のランド穴のうち所定のランド穴に設けた第1のランド部の第2の実施例を示す複数のランド部64は、第2の基板搭載部2bの第1の面に設けた第3のランド部の第2の実施例を示す複数のランド穴14とそれぞれ対向されている。また、第2のリジッド第2基板7の複数のランド穴のうち所定のランド穴に設けた第2のランド部の第2の実施例を示す複数のランド部65は、第2の基板搭載部2bの第2の面に設けた第4のランド部の第2の実施例を示す複数のランド穴15とそれぞれ対向されている。
そこで、前記のように2枚のリジッド基板でフレキシブル配線板2を挟持し、第1の面において互いに対向された複数の第1のランド部60と複数の第3のランド部10に露出された導電性層を半田付けし、第2の面において互いに対向された複数の第2のランド部61と複数の第4のランド部11に露出された導電性層を半田付けする。これにより、フレキシブル配線板2の第1の基板搭載部2aを第1のリジッド第1基板3と第2のリジッド第1基板6とで挟持してサンドイッチにした第1のリジッドフレキシブル部55が構成されている。
同じく、第1の面において互いに対向された複数の第1のランド部64と複数の第3のランド部14に露出された導電性層を半田付けし、第2の面において互いに対向された複数の第2のランド部65と複数の第4のランド部15に露出された導電性層を半田付けする。これにより、フレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2bを第1のリジッド第2基板4と第2のリジッド第2基板7とで挟持してサンドイッチにした第2のリジッドフレキシブル部58が構成されている。
このような回路基板1によれば、リジッドフレキシブル部55,58において、フレキシブル配線板2を2枚のリジッド基板で挟持する構成となっているため、狭いスペースにおいて多数の電子機器や電子部品等を効率よく実装することができ、高密度な実装を実現することができる。しかも、リジッドフレキシブル部55,58以外はフレキシブル配線板2そのものであるため、柔軟性を有するフレキシブル配線板2の特性を生かし、フレキシブル部で曲げを加えて様々な実装形態を実現することができる。
この回路基板1の製造時、例えば、ランド部における半田量が不足して欠けを生じたり、これとは逆に半田量が多すぎてはみ出し等を生じると、リジッドフレキシブル部55,58において、その電気回路が短絡(ショート)したり断線したりして、各種の接続不良を生じることになる。
図9として示す図面は、前述のようにして製造した回路基板1の第2のリジッドフレキシブル部58に接続不良を生じた製造品をX線で撮影したレントゲン写真である。このレントゲン写真は、フレキシブル配線板の一面(この実施例では第1の面)に対して垂直をなす方向から透過するように見た(他面である第2の面から見てもよい。)ものであり、その要部を図示すると、図10に示すごとくである。第2のリジッドフレキシブル部58は、図示しないフレキシブル配線板2の第2の基板搭載部2cと、これを両側から挟持する第1のリジッド第2基板4及び第2のリジッド第2基板7から構成されている。
図11に示すように、第1のリジッド第2基板4の第2の面には、図示するように複数のランド部70,71が格子状に整列されて設けられている。また、図12に示すように、第2のリジッド第2基板7の第2の面には、図示するように複数のランド部72,73が不要部分を除いて格子状に整列されて設けられている。図11及び図12において、白丸で現したランド部70,72は、導電性金属の先端部が円形に形成されたものであり、また、白丸に十字を加えたランド部71,73は、導電性金属の先端部が略十字形に形成されたものである。この先端部の形状の違いは、レントゲン写真では図9に示すように現れている。
いま、図11に示す第1のリジッド第2基板4の最上段にあるランド部70,71のうち、鉤突部4a側から順に第1のランド部71a、第2のランド部71b、第3のランド部71cとし、上から2段目および段目のものを第4のランド部70a、第5のランド部70bとする。また、図12に示す第2のリジッド第2基板7の鉤突部7a側にあるランド部72のうち、上及び鉤突部7a側から順に第1のランド部72a、第2のランド部72b、第3のランド部72cとする。これらのランド部70a〜70b、71a〜71c及び72a〜72cは、図9に示すレントゲン写真では、図10に示すように現れている。
ここで、図9に示すレントゲン写真を見ると、大多数のランド部が個々のランド部と略同様の形状となっており、このように元のランド部の形どおりのものが、正しく接続された部分を表している。その一方、矢印Zで示すランド部72aは、元の形は丸であるが、レントゲン写真では略菱形のように変形しており、一部が横にはみ出して異形となっている。これは、ランド部72aが正常には接合されていないことを意味しており、このようにランド部の接合状態をレントゲン写真で見ることにより、そのランド部の半田付け状態を正確に判断することができる。
このように、回路基板1の半田付け状態を1点1点検査することにより、不良箇所がある回路基板1が誤って使用されるのを効果的に防止することができる。そのため、後述するビデオカメラ等の撮像装置に使用する際の歩留まりを減少させることができ、この種の撮像装置における生産効率の向上を図ることができる。
このような構成を有する回路基板1は、例えば、図13に示すような撮像装置の第1の実施の例を示すビデオカメラ80に用いて好適である。このビデオカメラ80は、情報記録媒体として半導体記録メディアを使用し、被写体からの光学的な画像をCCD(固体撮像素子)で電気的な信号に変換して、半導体記録メディアに記録したり、液晶ディスプレイ等の表示装置に表示できるようにしたものである。しかしながら、情報記録媒体としては半導体記録メディアに限定されるものではなく、磁気テープ等のテープ状記録媒体、光ディスクや光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体その他の情報記録媒体を適用できることは勿論である。
このビデオカメラ80は、カメラ本体81と、被写体の像を光として取り込んで撮像手段としてのCCD82に導くレンズ装置83と、CCD82から出力される映像信号に基づいて画像を表示する液晶ディスプレイ等からなる表示装置84と、レンズ装置83の動作や液晶ディスプレイ102の表示等を制御する図示しない制御装置やバッテリー電源等を備えて構成されている。
カメラ本体81は、縦長であって奥行方向に更に長くした偏平の筐体からなり、正面の上部にレンズ装置83の撮影レンズが配置されている。レンズ装置83は、略四角形の角筒体からなるレンズ鏡筒84を備えており、そのレンズ鏡筒84の先部がカメラ本体81に固定されている。レンズ鏡筒84には、複数のレンズの組み合わせからなるレンズ系が収納されており、そのレンズ系の光軸を水平とするようにレンズ鏡筒84がカメラ本体に取り付けられている。このレンズ鏡筒84の後端部に、回路基板1の第1のリジッドフレキシブル部55が固定されている。
第1のリジッドフレキシブル部55の第1のリジッド第1基板3の第1の面である表面にはCCD82が実装されており、この第1のリジッドフレキシブル部55を介してCCD82がレンズ鏡筒84に固定されている。CCD82はレンズ系の光軸上に配置されており、その結像面にレンズ系の焦点が合焦され、被写体の像が結像するようになされている。この第1のリジッドフレキシブル部55の前記光軸上の後方に適当な隙間をあけて、第2のリジッドフレキシブル部58が略平行となるよう対向させて設置されている。
このような設置を可能とするため、第1のリジッドフレキシブル部55と第2のリジッドフレキシブル部58との間を連結する第1の連結部2dがその中途部において折り曲げられている。この場合、第1の連結部2dは、フレキシブル配線板そのものであって、十分な柔軟性を保持しているため、大きな抵抗を生ずることなく、適当な曲率半径を保持して容易に折り曲げることができる。そのため、第2のリジッドフレキシブル部58を第1のリジッドフレキシブル部55に接近させて、両者を重ね合せるように平行に対向させることができる。従って、狭いスペース内に複数のリジッドフレキシブル部55,58を配置することができるため、カメラ本体81内のスペースの有効利用を図ることができる。
第2のリジッドフレキシブル部58は、カメラ本体81に固定された本体側メカシャーシ85に複数本の固定ねじ86でねじ止めすることによって固定されている。この第2のリジッドフレキシブル部58の本体側メカシャーシ85に対する取り付けは、第2のリジッド第2基板7に設けた固定部52によって行っている。
即ち、図14及び図15に拡大して示すように、固定部52の2つの挿通穴53,54に固定ねじ86の軸部をそれぞれ挿通し、その固定部52を本体側メカシャーシ85にねじ止めしている。このような固定部52を有する第2のリジッド第2基板7を設け、フレキシブル配線板の柔軟性を利用して第1の連結部2dにて湾曲させることにより、狭いスペースに複数のリジッドフレキシブル部の設置を可能として、配置形態の自由度を高め、カメラ本体81内のスペースの有効利用を図ることができる。
また、回路基板1の第2の連結部2eは、第1のリジッドフレキシブル部55から飛び出した部分において前方に90度折り曲げられている。そして、第2の連結部2eの他端に固定された第3のリジッド基板5に設けたコネクタが、本体側プリント基板88に設けた本体側接続具に接続されている。本体側プリント基板88はカメラ本体81の前後方向に展開されており、ビデオカメラ80全体の動作その他を制御する制御装置を構成するマイクロコンピュータその他の電子部品等が実装されている。図示しないが、カメラ本体81の内部には、CCD82によって電気信号に変換された撮像情報を記録したり再生したりする記録再生装置が内蔵され、また、記録再生装置その他の装置・機構に電力を供給するバッテリーが着脱可能に装着されている。
カメラ本体81の背面の上部には、レンズ装置83を通って入力された被写体の像を写し出す電子ビューファインダ90が配設されている。また、カメラ本体81の背面であって電子ビューファインダ90の下方には、バッテリー電源をオン・オフさせる電源スイッチ91と、撮影の開始や停止等を行うスタートストップボタン92が配置されている。
また、カメラ本体81の一方の側部には、CCD82から出力された電気信号に基づいて被写体の像を写し出す表示装置94が取り付けられている。表示装置94は、映像が表示される液晶ディスプレイ等からなる表示パネル95と、この表示パネル95を保持するパネルホルダ96等を備えている。パネルホルダ96は、二軸回転部97によってカメラ本体81に姿勢変更可能に取り付けられている。この二軸回転部97を中心にパネルホルダ96を回動させることにより、図13に示すように背面側に表示パネル95を向けた状態と、この状態から前後方向へ180度回動させて正面側に表示パネル95を向けた状態と、カメラ本体81の側面にパネルホルダ96を密着させた状態等の各種の姿勢を取ることができるようになっている。
図16は、前述したような構成を有するビデオカメラ80の概略構成の実施の例を示すブロック図である。このビデオカメラ80は、像ぶれ補正装置98を有するレンズ装置83と、制御装置の中心的役割をなす映像記録/再生部100と、映像記録/再生部100を駆動するためのプログラムメモリやデータメモリその他のRAMやROM等を有する内蔵メモリ101と、撮影された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部102と、撮影された映像等を表示する表示装置94と、記憶容量を拡大する外部メモリ103と、像ぶれ補正装置98を駆動制御する補正レンズ制御部104等を備えて構成されている。
映像記録/再生部100は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU)を有する演算回路等を備えて構成されている。この映像記録/再生部100には、必要に応じて、情報記録媒体として磁気テープを用いたVTR(ビデオテープレコーダ)のメカデッキ部や、情報記録媒体として光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状媒体を用いたハードディスクドライブ(HDD)を搭載する構成としても良く、また、半導体メモリを情報記録媒体として用いた記録再生装置を備える構成としてもよい。
この映像記録/再生部100に、内蔵メモリ101と映像信号処理部102と補正レンズ制御部104とモニタ駆動部105と増幅器106と3つのインタフェース(I/F)107,108とが接続されている。映像信号処理部102は、レンズ装置83に取り付けられたCCD82に増幅器106を介して接続されており、所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生部100に入力される。表示装置94は、モニタ駆動部105を介して映像記録/再生部100に接続されている。また、第1のインタフェース(I/F)107にはコネクタ109が接続されており、このコネクタ109に外部メモリ103が着脱自在に接続可能とされている。第2のインタフェース(I/F)108には、カメラ本体81に設けられた接続端子110が接続されている。
補正レンズ制御部104には、第3のインタフェース(I/F)111を介して第1のジャイロセンサ41が接続され、また、第4のインタフェース(I/F)112を介して第2のジャイロセンサ42が接続されている。これら第1及び第2のジャイロセンサ41,42は、レンズ装置83の像ぶれを像ぶれ補正装置98によって補正するためのものであり、カメラ本体81に付加される振れや揺れ等による変位を加速度として検出し、その検出加速度を像ぶれのための補正情報として用いている。
更に、補正レンズ制御部104には、補正レンズ99を第1の方向(レンズ系87の光軸と直交する方向)及び第2の方向(レンズ系87の光軸と直交する方向であって第1の方向とも直交する方向)に駆動制御する像ぶれ補正装置98のレンズ駆動部が接続されている。そして、像ぶれ補正装置98には、補正レンズ99の第1の方向及び第2の方向における位置を検出する位置検出センサ113が接続されている。
かくして、被写体の像がレンズ装置83のレンズ系87に入力されてCCD82の結像面に結像されると、その映像信号が増幅器106を介して映像信号処理部102に入力される。この映像信号処理部102で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生部100に入力される。これにより、映像記録/再生部100から被写体の像に対応した信号がモニタ駆動部105、内蔵メモリ101若しくは外部メモリ103に出力される。その結果、モニタ駆動部105を介して表示装置94に被写体の像に対応した映像が表示され、或いは、必要により情報信号として内蔵メモリ101若しくは外部メモリ103に記録される。
このような撮影状態において、像ぶれ補正装置98が動作状態にあるものとして、カメラ本体81に振れや揺れ等が生じると、2つのジャイロセンサ41,42がその振れや揺れ等を検出し、その検出信号を補正レンズ制御部104を介して映像記録/再生部100に出力する。これを受けて映像記録/再生部100では、所定の演算処理を実行して、像ぶれ補正装置98の動作を制御する制御信号を補正レンズ制御部104に出力する。この補正レンズ制御部104では、映像記録/再生部100からの制御信号に基づいて所定の駆動信号を像ぶれ補正装置98に出力し、補正レンズ99を第1の方向及び/又は第2の方向にそれぞれ所定量だけ移動する。これにより、補正レンズ99の移動を介して像ぶれを解消し、綺麗な映像を得ることができる。
以上説明してきたように、本発明の回路基板によれば、リジッドフレキシブル基板と同等の実装形態及び高密度実装を実現できる構造を、リジッド基板とフレキシブル配線板の接着によって実現することができると共に、新たな実装形式を提供することができる。また、リジッドフレキシブル基板と同等の柔軟な構造によって回路設計の自由度を増すことができ、しかも、リジッド基板の両面に電子機器、電子部品等を実装することにより、高密度実装を可能とすることができる。更に、従来のリジッドフレキシブル基板では、その製造に際して、製造工程が多く且つ難易度が高いために高コストになっていたが、本願発明によれば、リジッド基板とフレキシブル配線板を接着するだけでよいため、コストの削減を図ることができ、低コスト化を実現することができる。そして、前述したような治具等を用いることにより、製造工程を簡単化できると共に、回路基板の歩留まりを高めることができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、リジッド基板とフレキシブル配線板を3層構造とした例について説明したが、これらに更にリジッド基板又はフレキシブル配線板を積み重ね、4層或いは5層以上の積層構造とすることができることは勿論である。更に、前記実施例においては、撮像装置としてビデオカメラを適用した例について説明したが、デジタルスチルカメラ、カメラ付きパーソナルコンピュータ、カメラ付き携帯電話その他の撮像装置にも適用できるものである。
本発明の回路基板の第1の実施の例を示すもので、第1のリジッド基板を表面、第2のリジッド基板を裏面としてその表面側から見た外観斜視図である。 図1の回路基板を示すもので、同図Aは第1のリジッド基板側を現した表面図、同図Bは第2のリジッド基板側を現した裏面図である。 図1の回路基板の一部を構成するフレキシブル配線板を示すもので、同図Aは第1の面である表面図、同図Bは第2の面である裏面図である。 図1の回路基板の一部を構成する2種類の第1のリジッド基板と第3のリジッド基板の2組を一体化した第1のプリント配線基板を示す表面図である。 図4に示す第1のプリント配線基板の裏面図である。 図1の回路基板の一部を構成する2種類の第2のリジッド基板の2組を一体化した第2のプリント配線基板を示す表面図である。 図6に示す第2のプリント配線基板の裏面図である。 図1の回路基板の実装工程を説明するもので、同図Aはフレキシブル配線板の上下に第1及び第2のリジッド基板を配置した接合前の状態を示す説明図、同図Bは同じく接合後の状態を示す説明図である。 図1に示す回路基板を実際に製造した製造品の第2のリジッドフレキシブル部をX線で撮影したレントゲン写真である。 図9に示すレントゲン写真の内容を説明するための説明図である。 図9に用いた第1のリジッド基板の第2の面を示す説明図である。 図9に用いた第2のリジッド基板の第2の面を示す説明図である。 図1に示す回路基板の使用状態を説明するもので、図1の回路基板を有する撮像装置の一実施例の要部を断面した説明図である。 図13に示す回路基板の第2のリジッドフレキシブル部を拡大して示す説明図である。 図14に示す第2のリジッドフレキシブル部の縦断面図である。 図13に示す撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…回路基板、 2…フレキシブル配線板、 2a,2b,2c…基板搭載部、 2d,2e…連結部、 3…第1のリジッド第1基板(第1のリジッド基板)、 4…第1のリジッド第2基板(第1のリジッド基板)、 4a,7a,12…鉤突部、 5…第3のリジッド基板、 6…第2のリジッド第1基板(第2のリジッド基板)、 7…第2のリジッド第2基板(第2のリジッド基板)、 8A,8B,38A,38B,48A,48B…位置決め穴、 10,14…ランド穴(第3のランド部)、 11,15…ランド穴(第4のランド部)、 16,29…ランド穴、 21…第1のプリント配線基板、 22…第2のプリント配線基板、 24,25…ベース部材、 26A,26B…位置決め穴、 27,28…ランド穴(第1のランド部)、 33,34,35,36,37…架橋片、 41,42…ジャイロセンサ、 43…マイクロコンピュータ、 45…コネクタ、 50,51…ランド穴(第2のランド部)、 52…固定部、 53,54…挿通穴、 60,64…第1のランド部、 61,65…第2のランド部、 80…ビデオカメラ(撮像装置)、 81…カメラ本体、 82…CCD(固体撮像素子)、 83…レンズ装置

Claims (4)

  1. 所定間隔に配置された複数の第1のランド部を有する第1のリジッド基板と、
    所定間隔に配置された複数の第2のランド部を有する第2のリジッド基板と、
    前記第1のリジッド基板と前記第2のリジッド基板とで挟持されると共に前記複数の第1のランド部に対応する複数の第3のランド部を一面に有し且つ前記複数の第2のランド部に対応する複数の第4のランド部を他面に有するフレキシブル配線板と、を備え、
    前記複数の第1のランド部と前記複数の第3のランド部の少なくとも一部を電気的に接続すると共に、前記複数の第2のランド部と前記複数の第4のランド部の少なくとも一部を電気的に接続し、
    前記第1のリジッド基板及び前記第2のリジッド基板の一方の一部を他方の外縁から突出させることにより固定部を設けた
    ことを特徴とする回路基板。
  2. 前記第1のリジッド基板と前記第2のリジッド基板と前記フレキシブル配線板には、前記複数の第1のランド部と前記複数の第3のランド部を位置合わせすると共に前記複数の第2のランド部と前記複数の第4のランド部を位置合わせするための位置決め穴をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の回路基板。
  3. 前記複数の第3のランド部と前記複数の第4のランド部は、互いの位置が重ならないように位置をずらして配列したことを特徴とする請求項1記載の回路基板。
  4. 所定間隔に配置された複数の第1のランド部を有する第1のリジッド基板と、所定間隔に配置された複数の第2のランド部を有する第2のリジッド基板とでフレキシブル配線板を挟持し、前記フレキシブル配線板には、前記複数の第1のランド部に対応する複数の第3のランド部を一面に設け且つ前記複数の第2のランド部に対応する複数の第4のランド部を他面に設け、前記複数の第1のランド部と前記複数の第3のランド部の少なくとも一部を電気的に接続すると共に、前記複数の第2のランド部と前記複数の第4のランド部の少なくとも一部を電気的に接続し、前記第1のリジッド基板及び前記第2のリジッド基板の一方の一部を他方の外縁から突出させることにより固定部を設けた回路基板を備え、
    前記回路基板を用いて複数の電子回路間を接続すると共に、前記固定部を撮像装置本体に固定したことを特徴とする電子機器。

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