JP2005072736A - 撮像ユニットおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像装置の本体に対して撮像素子を精度良く位置決めすることができ、カバーガラスや撮像素子のフレキシブル配線基板の剥がれを防止できる撮像ユニットを提供する。
【解決手段】 光が通過する開口部2mが形成されたフレキシブル配線基板2と、該基板の第1面の側に配置され、上記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像素子3と、基板における第2面に、上記開口部を覆うように固定されるカバー部材1と、撮像素子が接続されたフレキシブル配線基板を保持する主保持部材9とを有する。そして、主保持部材と基板の第1面とが当接する。また、カバー部材を光学素子保持部材8の側から主保持部材9の側に付勢する付勢手段8f〜8iを設ける。
【選択図】 図4
【解決手段】 光が通過する開口部2mが形成されたフレキシブル配線基板2と、該基板の第1面の側に配置され、上記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像素子3と、基板における第2面に、上記開口部を覆うように固定されるカバー部材1と、撮像素子が接続されたフレキシブル配線基板を保持する主保持部材9とを有する。そして、主保持部材と基板の第1面とが当接する。また、カバー部材を光学素子保持部材8の側から主保持部材9の側に付勢する付勢手段8f〜8iを設ける。
【選択図】 図4
Description
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる撮像ユニットに関するものである。
特許文献1には、中空TAB(tape automated bonding)パッケージを使った固体撮像素子をデジタルカメラなどの撮像装置に取り付ける方法が提案されている。この取り付け方法では、TABテープ(フレキシブル配線基板)に位置決め穴を設け、この位置決め穴を使ってカメラの構造部材にTABテープを位置決めし、固定するというものである。
また、中空TABパッケージの光軸方向の位置決めは、TABテープの撮影レンズ側の面を構造部材に当接することによって位置決めし、保持されるようになっている。
さらに、特許文献2には、カバーガラスの表面に金属皮膜を形成し、カメラなどの構造体に設けた金属部品とカバーガラスの金属皮膜とをハンダなどの熔融金属によって接続し、冷却硬化させて固定する方法が提案されている。
特開2002−218293号公報(段落0030〜0033、図5〜7等)
特開2001−309244号公報(段落0027〜0031、図1〜3等)
しかしながら、特許文献1にて提案の方法では、TABテープを使って光軸方向の位置決めおよび保持を行っているために以下のような問題がある。
TABテープは容易に折り曲げ可能であり、テープの曲げ方向には変形しやすい(剛性が低い)。このため、中空TABパッケージの自重や落下衝撃によってTABテープに力が作用すると、TABテープが変形し、撮像素子の受光面の位置が変化してしまう。
また、カバーガラスや撮像素子はTABテープに接着固定されているが、これらはカメラ内でTABテープに吊られるようにして保持されることになる。このため、落下衝撃などでカバーガラスや撮像素子に力が作用すると、この接着部が剥がれ易い。
さらに、特許文献1にて提案の方法では、TABテープにおける撮像素子からの信号読み出し用の配線部に、位置決め穴を設けているため、TABテープの配線部の他の基板との接続は、TABテープの位置決め穴よりも外側に形成した配線部を折り曲げる等して行わなければならないので、TABテープの配線部の引き回し長さが長くなってしまう。そして、上記配線部の引き回し長さが長くなると、撮像素子からの信号が外来ノイズの影響を受けやすくなったり、TABテープが長くなってコストが高くなったり、撮像装置が大型化したりするという不都合が生じる。
一方、特許文献2にて提案の方法では、高温の熔融ハンダを使用するため、冷却時に発生する熱応力によるカバーガラスや撮像素子の変形が問題となる。
本発明は、撮像装置の本体に対して撮像素子を精度良く位置決めすることができるとともに、カバーガラスや撮像素子のフレキシブル配線基板の剥がれを防止でき、またフレキシブル配線基板の長さを短くすることができるようにした撮像ユニットを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、第1の発明の撮像ユニットは、光が通過する開口部が形成されたフレキシブル配線基板と、該基板の第1面の側に配置されるとともに該基板に電気的に接続され、上記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像素子と、基板における第1面とは反対側の第2面に、上記開口部を覆うように固定されるカバー部材と、撮像素子が接続されたフレキシブル配線基板を保持する主保持部材とを有する。そして、カバー部材の入射面側に配置される光学素子と、該光学素子を保持するとともに、主保持部材により保持される光学素子保持部材とを有し、主保持部材と基板の第1面とが当接する。さらに、カバー部材を光学素子保持部材の側から主保持部材の側に付勢する付勢手段を有する。
また、第2の発明の撮像ユニットは、光が通過する開口部が形成されたフレキシブル配線基板と、該基板の第1面の側に配置されるとともに該基板に電気的に接続され、上記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像素子と、上記基板における第1面とは反対側の第2面に、上記開口部を覆うように固定されたカバー部材とを有する。基板には、撮像素子に接続される配線が形成された配線部と、該基板の撮像素子に対する位置決めに用いられる位置決め部とが形成されている。そして、基板は、配線部と位置決め部とが分岐した形状を有する。
第1の発明では、撮像ユニットは、光学素子保持部材と主保持部材とによってカバーガラスおよびフレキシブル配線基板を挟んだ構造となる。これによって、撮像素子およびカバー部材、さらには光学素子の光軸方向の位置決めは、基板の背面が主保持部材に圧接することで精度良く行われる。また、フレキシブル配線基板は、カバーガラスを介して主保持部材に圧接されるので、自重や落下衝撃によって力が作用しても剛性の高いカバーガラスおよび主保持部材によって変形が抑制される。これにより、フレキシブル配線基板だけで撮像素子を保持する従来の場合に比べて、保持強度(剛性)を高くできるため、外力が作用しても撮像素子の受光面の位置が変化しにくくなる。
さらに、付勢手段により発生した付勢力によってフレキシブル配線基板とカバーガラスとの間に押圧力が作用するので、フレキシブル配線基板とカバーガラス(さらには撮像素子)との分離(接着により固定した場合の剥がれ)も防止することができる。
ここで、付勢手段を光学素子保持部材に一体形成された弾性変形可能な部位により構成することにより、部品点数を増加させることなく、上記構造を構築することができる。
また、カバー部材における付勢手段による付勢力が伝達される領域と、基板の第1面に対して主保持部材が当接する領域とを撮像素子への光入射方向において重ならせることにより、付勢力によるカバーガラスや基板の変形や撮像素子の受光面の変位を回避することができる。
さらに、基板の配線部を、カバー部材と主保持部材との間に挟むことにより、フレキシブル配線基板とカバーガラスとの分離をより効果的に防止することができる。
また、主保持部材と光学素子保持部材のうち一方の部材に、他方の部材に対する位置決めを行うための位置決め突起部を形成し、該位置決め突起部を、基板および他方の部材にそれぞれ形成された位置決め穴部に挿入することにより、各構成部材の位置決めを簡単に行うことができる。
そして、主保持部材を撮像装置の本体に固定することにより、撮像ユニット全体の保持および位置決めを高い剛性をもって行うことができる。
また、第2の発明によれば、フレキシブル配線基板の配線部と位置決め部とを分岐形状とすることによって、配線部の曲げ位置が位置決め部の影響を受けなくなる。このため、配線部を他の基板に接続する際の曲げ位置をカバーガラスに近接して設定することができるようになり、配線部の長さを短縮することができる。
したがって、撮像素子からの信号が外来ノイズの影響を受けにくくなったり、フレキシブル配線基板の長さを短くしてコスト面で有利としたり、撮像装置を小型化したりすることができる。
ここで、上記位置決め部をフレキシブル配線基板の開口部を挟む位置に複数設けることにより、主保持部材に対するフレキシブル配線基板の位置決めをより確実かつ簡単に行うことができる。
また、基板に、撮像ユニットの取り付け方向を示す指標部を設け、この指標部をフレキシブル配線基板に固定されたカバー部材の外側に露出させることにより、カバー部材を固定した後のフレキシブル配線基板に対して、撮像素子を向きを間違えることなく接続することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である、デジタルカメラ(撮像装置)に搭載される撮像ユニットを一部を構成するTABパッケージを分解してその概略を示している。また、図2は、TABパッケージを組み立てた状態を示す断面図である。フレキシブル配線基板であるTABテープ2は、ベースフィルム2aと、該ベースフィルム2aの背面側に形成された銅箔パターン2bと、銅箔パターン2bを覆うカバーレイ2cとによって構成されている。また、TABテープ2には、前面側から入射した光を通過させるための矩形の開口部2mが形成されている。TABテープ2の背面(第1面)の側には、撮像素子3が受光面3aを開口部2mに向けて配置される。
銅箔パターン2bにおける開口部2mの内側に向かって突出した複数の接続部2jはカバーレイ2cで覆われておらず、これら接続部2jには、撮像素子3の前面における受光面3aの周囲に形成されたランド部3jと、バンプ4を介して電気的に接続される。これにより、銅箔パターン2b(つまりは、TABテープ2における撮像素子3から上下方向に延びた配線部2h,2iを介して、撮像素子3の駆動や撮像素子3からの電気信号の読み出しを行うことができる。
また、図2に示すように、撮像素子3はTABテープ2の背面のうち開口部2mの周囲部分に封止材6を介して接着固定されている。
一方、TABテープ2の前面(第2の面)のうち開口部2mの周囲部分には、開口部2mを覆うように(つまりは撮像素子3の受光面3aを覆うように)カバーガラス1が封止材5を介して接着固定されている。TABテープ2と撮像素子3との間に封止材6を介在させ、かつTABテープ2とカバーガラス1が封止材5との間に封止材5を介在させることにより、カバーガラス1と撮像素子3との間の空間に外部から異物が侵入することを防止している。
また、TABテープ2には、位置決め穴2d,2eを有する位置決め用延出部(位置決め部)2f,2gが、配線部2h,2iとは分岐した形状に形成されている。なお、位置決め用延出部2f,2gは、配線部2h,2iに対して略平行に延びている。位置決め穴2d,2eは、TABパッケージを光軸に対して直交する方向について後述するセンサープレートに対して位置決めするための穴である。位置決め穴2d,2eを使ってセンサープレートに精度良く組み付け、さらにセンサープレートをカメラ本体に精度良く組み付けることにより、図5に示すように、カメラ16に設けられた撮影レンズ17の光軸に対して撮像素子3を精度良く位置合わせできる。
撮影レンズからの光束がカバーガラス1に入射し、撮像素子3の受光面に達すると、撮像素子3に受光した光を電荷に変換し、撮像信号を生成する。この撮像信号は、TABテープ2の銅箔パターン2cが通っている配線部2h,2iを介して、不図示の信号処理基板に送られる。そして、信号処理基板は、撮像信号をアンプで増幅し、さらにA/D変換器で変換を行うことにより、撮像データを生成する。そして、この撮像データに対して所定の信号処理を施すことによって画像データが生成され、該画像データは、不図示の記録媒体(半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等)に記録されたり、不図示の表示パネルに表示されたりする。
ここで、撮像素子3で生成される撮像信号は、非常に微弱な電気信号であるので、撮像素子3から信号処理基板までの配線が長くなるほど、周辺回路からの電磁ノイズの影響を受け易い。このため、TABテープの配線部の引き回し長さを極力短くすることが望ましい。また、TABテープが長くなると、TABテープの製造コストも高くなるため、TABテープの配線部の引き回し長さを極力短くすることが望ましい。
そこで、本実施例では、前述したように、TABテープ2の位置決め用延出部2f,2gと配線部2h,2iとを分岐形状に形成しているので、図8に示すように、TABテープ2の配線部2h,2iを裏面側に折り曲げて信号処理基板12に接続する際の配線部2h,2iの折り曲げ位置を、従来のものより大幅に内側(カバーガラス1の近く)に設定することができる。
これにより、配線部2h,2iの長さを従来に比べて短くすることができる。この配線部2h,2iの短縮により以下のような効果がある。
1) 周辺回路からの電磁ノイズが撮像信号に与える影響を抑えることができる。
2) TABテープ全体の長さを短くすることができるので、TABテープの製造コストを下げることができる。
3) TABパッケージを搭載するカメラの小型化が図れる。
さらに、本実施例では、図1に示すように、TABテープ2の上下の配線部2h,2iの側方の余った部分を利用して位置決め用延出部2f,2gを形成し、これを配線部2h,2iに対して略平行に延びるように形成しているので、位置決め用延出部2f,2gを設けることによってTABテープの横幅が増加することはない。このため位置決め用延出部部2f,2gを設けることによってTABテープ2の製造コストはほとんどアップせず、非常に効率の良い材料取りが可能となる。
また、TABテープ2の開口部2m(つまりは撮像素子3)を対角方向に挟んだ上下に位置決め用延出部2f,2gを設けることにより、位置決め穴2d,2e間の距離を大きくとることができる。したがって、TABパッケージの回転ガタも小さくできる。
なお、配線部2h,2iの幅を比較的大きくした場合でも、配線部2h,2iを左右方向(配線部をその側方の位置決め用延出部側とは反対側)にオフセットすることにより、無理なく位置決め部2f,2gを形成することができる。これについては実施例3でも説明する。
TABテープ2における開口部2mの周囲のうち下側における、配線部2iを挟んだ位置決め用延出部2gとは反対側には、指標延出部2kが設けられている。指標延出部2kは、一般的なセラミックパッケージ電子部品等に印刷されている1番ピンを示す指標と同様に、TABパッケージのカメラ本体に対する取り付け方向を示す指標となる。この指標延出部2kを設けることにより、TABパッケージあるいは撮像ユニットとして組み立てられた状態でも方向確認ができる。しかも、指標延出部2kをTABテープ2と一体に構成することによって、別に指標を設ける必要がなく、指標部の追加によるコストアップも発生しない。
図3には、前述したTABパッケージに、センサープレート9や光学ローパスフィルター(以下、LPFと称す)7を組み付けた撮像ユニットを示している。また、図4には、撮像ユニットを分解して示している。
センサープレート(主保持部材)9は、TABテープ2の背面に当接するよう設けられ、TABパッケージとともに、カバーガラス1の前側に配置されたLPF7を保持するLPFホルダー8も後述するビス止め部8a,8bを介して保持する。センサープレート9には、TABテープ2に接続された撮像素子3を収容する開口部9iが形成されている。
LPF7の外周は、LPFホルダー8の矩形状のフィルタ枠部8kの内側に接着固定される。接着剤の封止作用によって、LPF7の外周とLPFホルダー8のフィルタ枠部8kの内周との隙間から、LPF7とカバーガラス1との間の空間に異物が侵入しないように構成されている。
また、LPFホルダー8のフィルタ枠部8kの背面は、カバーガラス1の前面外周部に当接する。LPFホルダー8は、後述するように付勢されてカバーガラス1に圧接するため、LPFホルダー8とカバーガラス1と間の隙間から、LPF7とカバーガラス1との間の空間に異物が侵入することが防止される。
ここで、図4に示すように、LPFホルダー8のフィルタ枠部8kの左右には、弾性変形可能な腕部(付勢手段)8f,8g,8h,8iが一体形成されている。腕部8fと8gとの間および腕部8hと8iとの間にはビス止め部8a,8bが設けられており、ビス止め部8a,8bのビス穴に通したビス11a,11bをセンサープレート9のビス下穴9a,9bに締め込むことによって、腕部8f,8g,8h,8iが撓み、弾性力が発生する。この弾性力は、LPFホルダー8をカバーガラス1に押し付ける(LPFホルダー8をセンサープレート9側に付勢する)付勢力として作用する。
デジタルカメラなどの撮像装置では、撮像素子の受光面や該受光面に近いカバーガラスに埃や塵等の異物が付着すると、該異物が撮影画像に写り込むが、撮像素子の受光面から離れたLPFの外面などに異物が付着してもそれらの影は撮像素子上では大きくぼけるので、撮影画像にはほとんど写り込まない。
そこで、以上説明したような撮像ユニットの構成とすることで、撮像素子3の受光面やカバーガラス1に埃や塵等の異物が付着することを確実に防止できる。また、撮像ユニットをクリーンルームなどの埃や塵等が少ない環境で組み立てることによって、より確実に撮像素子付近への異物の付着を防止することができる。
また、LPFホルダー8におけるフィルタ枠部8kを挟んだ対角方向2箇所には、位置決めピン8d,8eがセンサープレート9側に延びるように設けられている。この位置決めピン8d,8eはそれぞれ、TABテープ2の位置決め穴2d,2eおよびセンサープレート9に形成された位置決め穴9d,9eに対して挿入される。なお、TABテープ2の位置決め穴2dおよびセンサープレート9の位置決め穴9dは、位置決めピン8dの外径とほぼ同じ内径を持つ円形穴である。一方、TABテープ2の位置決め穴2eおよびセンサープレート9の位置決め穴9eは、位置決めピン8eの外径に対して撮像素子3の対角方向に若干長い長穴形状に形成され、プラスチックで形成されたLPFホルダー8と金属板で形成されたセンサープレート9との熱膨張率の差による熱変形量の差を吸収できるように構成されている。
以上のように撮像ユニットを構成することにより、LPFホルダー8、TABパッケージおよびセンサープレート9は、互いに精度良く位置決めされる。また、TABパッケージは、カバーガラス1とTABテープ2とが、LPFホルダー8とセンサープレート9によって挟まれて光軸方向における位置決めがなされる。また、この構成により、光軸方向の力に対してTABテープ2がカバーガラス1およびセンサープレート9によって補強されている。したがって、光軸方向について強度(剛性)が低いTABテープ2を使っても、光軸方向のみならず光軸直交方向にも十分な強度と位置精度とを持った位置決め保持を行うことができる。
ここで、本実施例では、前述したように、TABパッケージに対してセンサープレート9およびLPFホルダー8を精度良く位置決めできるので、LPF7も撮像素子3に対して精度良く位置合わせを行うことができる。したがって、撮影有効光束の外周からLPF7の外周端までの余裕量を大きくとらずに済む。。これにより、LPF7の小型化が可能となり、一般に高価なLPF7のコストダウンを図ることができる。
さらに、本実施例では、カバーガラス1とTABテープ2とを接着したTABパッケージが、LPFホルダー8とセンサープレート9によって挟まれたサンドイッチ構造となっており、特に、配線部2h,2iにおけるカバーガラス1との接着部がLPFホルダー8とセンサープレート9とによって挟まれているので、TABテープ2の折り曲げやTABパッケージの持ち運びなどでTABテープに外力が作用したときでも、カバーガラス1とTABテープ2の接着部が剥離するおそれは少ない。
さらに、本実施例では、カバーガラス1におけるLPFホルダー8との当接領域、すなわち腕部8f,8g,8h,8iに生じた弾性力(付勢力)がカバーガラス1に伝達される領域と、TABテープ2の背面におけるセンサープレート9の当接領域とが光軸方向(撮像素子3への光入射方向)において重なっており、カバーガラス1における上記当接領域の背面は、TABテープ2を介してセンサープレート9によって受けられる構成になっているので、上記付勢力によるカバーガラス1の変形を防止しつつ、カバーガラス1とTABテープ2の接着部の剥離を抑えることができる。
図6〜図9には、上述した撮像ユニットを信号処理基板12に対して接続した状態を示している。TABテープ2の上下の配線部2h,2iは背面側に折り返されて、撮像ユニットの背面側に配置された信号処理基板12の上側および下側に引き回され、信号処理基板12の背面に実装されたコネクタ12h,12iに接続されている。このような接続の仕方とすることにより、配線部2h,2iを短くすることができるとともに、カメラの小型化を図ることができる。
なお、図6に示すように、信号処理基板12の背面には、上記コネクタ12h,12iのほかに、撮像素子3を駆動したり撮像素子3からの撮像信号を処理したりするための各種電子部品が実装されている。また、この信号処理基板12には、カメラ全体の制御を司るメインコントローラ(CPU等)も実装されている。
また、LPFホルダー8をセンサープレート9に対してビス止めしたビス11a,11bは、センサープレート9に対して不図示のスペーサを介して配置された信号処理基板12もセンサープレート9にビス止めする。
そして、信号処理基板12が組み付けられた撮像ユニットのセンサープレート9は、図5に示すように、カメラ本体(メインシャーシ)15にビス穴9f,9gを通したビス18を用いて取り付けられる。図示はしないが、センサープレート9とカメラ本体15との間にも位置決め構造が設けられており、センサープレート9をカメラ本体15に対して精度良く組み付けることで、撮像ユニット(特に、撮像素子3)を撮影レンズ17の光軸に対して精度良く位置合わせすることができる。
図10には、本発明の実施例2である撮像ユニットの構成を示している。なお、図10において、実施例1と同じ構成要素には実施例1と同符号を付している。
本実施例では、実施例1でLPFホルダー8に設けられていた弾性変形可能な腕部8f,8g,8h,8iに代えて、LPFホルダー8のフィルタ枠部8kにおけるカバーガラス1に対向する面に形成した溝部8j内にゴムパッキン20をはめ込んでいる。
ゴムパッキン20は弾性に富んだゴムにより構成されており、LPFホルダー8のビス止め部をセンサープレート9にビス止めすることにより、ゴムパッキン20はLPFホルダー8とカバーガラス1との間に挟まれて少し押し潰された状態に保持される。
そして、ゴムパッキン20は、押し潰されることによってカバーガラス1をLPFホルダー8側に付勢する弾性力(付勢力)を発生する。この付勢力によって、TABパッケージの全体がセンサープレート9に対して押圧され、光軸方向の位置決めがなされる。
また、カバーガラス1とセンサープレート9との間にTABテープ2(配線部)が挟み込まれるので、TABテープ2に外力が加わっても、カバーガラス1とTABテープ2の接着部に剥離が生じ難くなる。
また、剛性の高いカバーガラス1およびセンサープレート9を用いてTABパッケージを保持するため、落下衝撃などの力が作用しても撮像素子3の位置が変化するおそれも少ない。
なお、本実施例においても、LPFホルダー8の位置決めピン8d,8eがTABテープ2の位置決め穴2d,2eおよびセンサープレート9の位置決め穴9d,9eに挿入されることにより、これら3つの部品は互いに光軸直交方向について位置決めされる。
図11および図12には、本発明の実施例3である撮像ユニットの一部を構成するTABパッケージの構成を示している。
本実施例では、実施例1に比べて、撮像素子3に接続されたTABテープ2の銅箔パターン(配線)数が多く、配線部2h,2iの幅を大きい場合を示している。
本実施例では、TABテープ2の配線部2h,2iの幅(左右)方向の中心を、撮像素子3およびカバーガラス1の左右方向中心に対して位置決め用延出部2f,2gとは反対側(図中の矢印方向)にオフセットさせている。これによって、配線部2h,2iの幅を大きくしても、位置決め用延出部2f,2gを設けるためのスペースを確保することができる。
また、方向判別用の指標延出部2kは、配線部2iと分岐している必要はないので、配線部2iの脇に一体的に設けている。
このような形状のTABテープ2を用いた場合でも、実施例1と同様に、位置決め用延出部2d,2gによって配線部2h,2iの折り曲げ位置が制限されることはないので、TABテープの小型化が可能である。
図13および図14には、本発明の実施例3である撮像ユニットの一部を構成するTABパッケージの構成を示している。
本実施例では、実施例3と同様に、配線部2h,2iの幅が大きい場合を示している。本実施例では、上下の位置決め用延出部2f,2gを幅方向における同じ側に配置している。そして、TABテープ2の配線部2h,2iの幅方向の中心を、撮像素子3およびカバーガラス1の左右方向中心に対して位置決め用延出部2f,2gとは反対側(つまりは、図中に矢印で示すように同じ方向)にオフセットさせている。これによって、配線部2h,2iの幅を大きくしても、位置決め用延出部2f,2gを設けるためのスペースを確保することができる。 方向判別用の指標延出部2kは、位置決め用延出部2gに設けている。
このような形状のTABテープ2を用いた場合でも、実施例1と同様に、位置決め用延出部2d,2gによって配線部2h,2iの折り曲げ位置が制限されることはないので、TABテープの小型化が可能である。
なお、上記各実施例では、デジタル(スチル)カメラに搭載される撮像ユニットについて説明したが、本発明は、ビデオカメラ等、撮像素子を用いる各種撮像装置の撮像ユニットに適用することができる。
1 カバーガラス
2 TABテープ
2h,2i 配線部
2f,2g 位置決め用延出部
2k 指標延出部
3 撮像素子
4 パンプ
5,6 封止材
7 光学ローパスフィルタ
8 LPFホルダー
8d,8e 位置決めピン
9 センサープレート
12 信号処理基板
15 カメラ本体
16 カメラ
17 撮影レンズ
2 TABテープ
2h,2i 配線部
2f,2g 位置決め用延出部
2k 指標延出部
3 撮像素子
4 パンプ
5,6 封止材
7 光学ローパスフィルタ
8 LPFホルダー
8d,8e 位置決めピン
9 センサープレート
12 信号処理基板
15 カメラ本体
16 カメラ
17 撮影レンズ
Claims (14)
- 光が通過する開口部が形成されたフレキシブル配線基板と、
該基板の第1面の側に配置されるとともに前記基板に電気的に接続され、前記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像素子と、
前記基板における前記第1面とは反対側の第2面に、前記開口部を覆うように固定されるカバー部材と、
前記基板の第1面側に配置された主保持部材と、
前記カバー部材の入射面側に配置される光学素子と、
前記光学素子を保持するとともに、前記主保持部材により保持される光学素子保持部材とを有し、
前記主保持部材と前記基板の第1面とが当接し、
前記カバー部材を前記光学素子保持部材の側から前記主保持部材の側に付勢する付勢手段を有することを特徴とする撮像ユニット。 - 前記基板における、前記撮像素子に接続された配線が形成された配線部が、前記カバー部材と前記主保持部材との間に挟まれていることを特徴とする請求項1に記載の撮像ユニット。
- 前記付勢手段は、前記光学素子保持部材に一体形成された弾性変形可能な部位により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
- 前記付勢手段は、前記光学素子保持部材と前記カバー部材との間に配置された弾性変形可能な部材により構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像ユニット。
- 前記カバー部材における前記付勢手段による付勢力が伝達される領域と、前記基板の第1面における前記主保持部材が当接する領域とが前記撮像素子への光入射方向において重なっていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
- 前記主保持部材と前記光学素子保持部材のうち一方の部材に、他方の部材に対する位置決めを行うための位置決め突起部が形成され、該位置決め突起部が、前記基板および前記他方の部材にそれぞれ形成された位置決め穴部に挿入されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の撮像ユニット。
- 前記主保持部材は、撮像装置本体に対して取り付けられる取り付け部を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
- 請求項1から7のいずれか1つに記載の撮像ユニットを備え、撮影光学系により形成された被写体像を前記撮像素子により光電変換することを特徴とする撮像装置。
- 光が通過する開口部が形成されたフレキシブル配線基板と、
該基板の第1面の側に配置されるとともに前記基板に電気的に接続され、前記開口部を通過した光を電気信号に変換する撮像素子と、
前記基板における前記第1面とは反対側の第2面に、前記開口部を覆うように固定されるカバー部材とを有し、
前記基板に、前記撮像素子に接続される配線が形成された配線部と、該基板の前記撮像素子に対する位置決めに用いられる位置決め部とが形成されており、
前記基板は、前記配線部と前記位置決め部とが分岐した形状を有することを特徴とする撮像ユニット。 - 前記位置決め部が前記配線部に対して略平行に延びていることを特徴とする請求項9に記載の撮像ユニット。
- 前記基板において、前記位置決め部が前記開口部を挟む位置に複数設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の撮像ユニット。
- 前記基板における前記カバー部材の外側にて露出する位置に、該撮像ユニットの取り付け方向を示す指標となる指標部を設けたことを特徴とする請求項9から11のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
- 前記主保持部材は、撮像装置本体に対して取り付けられる取り付け部を有することを特徴とする請求項9から12のいずれか1つに記載の撮像ユニット。
- 請求項9から12のいずれか1つ記載の撮像ユニットを備え、撮影光学系により形成された被写体像を前記撮像素子により光電変換することを特徴とする撮像装置。
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