JP2007065577A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一連のプリントジョブの処理スループットを向上できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複数のプリントジョブデータを保持しておき、プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、定着器部分の温度が、所定の条件を満足することとなった場合に、保持している他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行する。あるいは、実行中の画像形成処理に係る画像処理プロセスを変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱して画像の定着を行うプリンタや複合機などの画像形成装置、及びその制御方法に関する。
電子写真方式を採用するプリンタや複合機などの画像形成装置では、用紙等の記録媒体に画像を転写し、その後、当該記録媒体に熱と圧力とを加えて転写した画像の定着を行う。この定着を行うための定着器は、一般に図5に示すように熱源部11と、この熱源部11によって加熱される第1ローラ12と、第1ローラ12との間で記録媒体を挟み込む第2ローラ13とを含んで構成される。また、この熱源部11は、定着器を通過する記録媒体が、第1ローラ12等から奪う熱量を見込んで、第1ローラ12等の温度が略一定となるように制御される。
しかしながら、定着器から記録媒体が奪う熱量は、記録媒体の紙質等、複合的な条件によって異なる。従って制御が困難となって、定着器の温度が、定着に適した温度の基準より高くなってしまったり、あるいは低くなってしまう場合も生じ得る。このような場合に、従来の画像形成装置では、画像形成の処理を一時的に中断することとしていた。
特開2004−333989号公報 特開2003−149998号公報
このように従来の画像形成装置では、定着器の温度の状態によって、画像形成処理が中断するため、一連のプリントジョブの処理スループットを向上できない。
なお、特許文献1には、目標となる定着器の温度が低い順にプリントジョブの実行順序を並べ替えることで、定着器のウォームアップ時の処理スループットを向上させる技術が開示されている。また、特許文献2には、定着器のローラの表面において用紙が通過する通紙部分と、用紙が通過しない非通紙部分とがあることに考慮して、非通紙部分の温度が高温となったときに、プリントジョブの順序を入れ替えて、当該非通紙部分を用紙が通過する、比較的サイズの大きい用紙を使うジョブなどを優先的に実行する技術が開示されている。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、一連のプリントジョブの処理スループットを向上できる画像形成装置を提供することを、その目的の一つとする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像を転写した記録媒体を加熱して、前記転写した画像を定着させる定着器を具備する画像形成装置であって、複数のプリントジョブデータを保持する保持手段と、プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ入れ替え条件を満足することとなった場合に、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行する画像形成処理手段と、を含むことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本発明は、画像を転写した記録媒体を加熱して、前記転写した画像を定着させる定着器を具備する画像形成装置であって、複数のプリントジョブデータを保持する保持手段と、プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のプロセス変更条件を満足することとなった場合に、前記実行中の画像形成処理に係る画像形成プロセスを、異なる画像形成プロセスに変更する画像形成処理手段と、を含むことを特徴としている。
ここで前記画像形成プロセスには、モノクローム画像の形成プロセスと、カラー画像の形成プロセスとが含まれ、前記画像形成処理手段は、前記モノクローム画像の形成プロセスと、カラー画像の形成プロセスとを入れ替えて実行することとしてもよい。この画像形成装置は一つの感光体を用いて複数の色の像を現像するものであってもよい。
また、前記画像形成処理手段は、前記画像形成処理手段は、プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ入れ替え条件を満足することとなった場合に、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択する処理を実行し、選択された場合には前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行し、選択されなかった場合に、前記プロセス変更条件が満足されたものとして、前記実行中の画像形成処理に係る画像形成プロセスを、異なる画像形成プロセスに変更することとしてもよい。
この場合、前記画像形成処理手段は、前記実行中の画像形成処理により前記定着器から奪われる熱の予測値と、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの画像形成処理により前記定着器から奪われる熱の予測値との比較に基づいて、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行することとしてもよい。
また、前記割り込みジョブに係る画像形成処理が完了したタイミングでの前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ復帰条件を満足する場合に、前記中断していたプリントジョブデータに係る画像形成処理を再開することとしてもよい。
さらに本発明の一態様に係る方法は、画像を転写した記録媒体を加熱して、前記転写した画像を定着させる定着器を具備する画像形成装置の制御方法であって、プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ入れ替え条件を満足することとなった場合に、受け付けている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行することを特徴としている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、用紙搬送部21と、画像形成制御部22と、画像転写部23と、定着部24と、定着制御部25と、記憶部26とを含んで構成されている。
用紙搬送部21は、搬送ローラ等を備えて構成され、予め定められた搬送経路に沿って記録媒体である用紙を、用紙トレイから画像転写部22、及び定着部23を通して排出するまで移動させるものである。
画像形成制御部22は、CPU等であり、記憶部26に格納されている画像処理プログラムに従って動作する。この画像形成制御部22は、記憶部26に蓄積されるプリントジョブデータの一つを選択して、当該プリントジョブデータに基づいて画像データを生成し、画像転写部23に出力する。また、この画像形成制御部22は、定着制御部25が出力する指示に従って、プリントジョブの処理順序等を制御する。この画像形成制御部22の処理については、後に述べる。画像転写部23は、現像器や感光体としてのドラムを含んで構成され、画像形成制御部22から入力される画像データに基づいてドラム上に画像を形成し、当該形成した画像を、所定の転写位置にて、用紙搬送部21によって搬送された用紙に転写する。なお、本実施の形態では、一つの感光体を用いて複数の色の像を現像する、例えば4サイクルの画像形成装置であってもよい。
定着部24は、画像転写部23にて画像の転写を受けた用紙を加熱して、転写した画像を定着させる。本実施の形態では、この定着器24は、ヒータを内蔵した第1ローラ31と、この第1ローラに接して回転する第2ローラ32と、第1ローラの表面温度を測定するセンサ33とを備える。
定着制御部25は、CPU等であり、記憶部26に格納されている定着制御プログラムに従って動作する。この定着制御部25は、定着部24のセンサ33から入力される表面温度の情報に基づいて、第1ローラ31に内蔵されたヒータに供給する電力を制御する(加熱量制御処理)。また、本実施の形態の定着制御部25は、プリントジョブの処理順序などを制御するよう、画像形成制御部22に指示する(プリントジョブ制御処理)。これら定着制御部25の処理の内容については、後に述べる。
記憶部26は、RAMやROMを含んで構成される。この記憶部26には、画像形成制御部22や、定着制御部25によって実行されるプログラムが保持される。また、この記憶部26は、画像形成制御部22や、定着制御部25のワークメモリとしても動作する。本実施の形態では、クライアントであるプリント要求側から受信したプリントジョブのデータは、この記憶部26に蓄積されて、保持される。
ここで、画像形成制御部22と定着制御部25とによって実行される各処理について説明する。まず、定着制御部25における加熱量制御処理について述べる。定着制御部25は、センサ33から入力される情報により示される温度と、予め定められた温度範囲しきい値(上限値並びに下限値の双方)とを比較する。
そして、センサ33から入力される情報で示される温度が、温度範囲しきい値の上限値を超えている場合は、第1ローラ31に内蔵されているヒータへの電力供給量を低減させる。また、センサ33から入力される情報で示される温度が、温度範囲しきい値の下限値を下回っている場合は、第1ローラ31に内蔵されているヒータへの電力供給量を増加させる。
この定着制御部25の処理により、定着器における第1ローラ31の表面温度は、図2に示すように変化するようになる。すなわち、この表面温度は、通紙のたびに用紙が奪う熱のために低下し、またヒータに供給される電力で暖められ、目標温度に近接する。また、通紙の際に上記温度範囲しきい値の下限値を下回ると、電力供給量が増加され、単位時間あたりの温度上昇量がより大きくなり、目標温度に近接するよう制御される。
また、本実施の形態の定着制御部25は、センサ33が出力する情報で特定される温度(第1ローラ31の表面温度)が、予め定めたジョブ入れ替え条件を満足することとなると、現在のプリントジョブを一時的に停止して他のプリントジョブを割り込みさせて処理する(プリントジョブ制御処理)。以下、このプリントジョブ制御処理について説明する。
本実施の形態では、ジョブ入れ替え条件は、第1ローラ31の表面温度が、目標温度を内に含むジョブ実行継続温度範囲を逸脱した後、所定のΔtの時間に亘り、目標温度から離れる方向に変化し続けていることを条件とする。
また、このジョブ実行継続温度範囲を定める継続上限値Tjob_maxは、第1ローラ31の表面温度が所定の温度まで冷えるまでプリントジョブの実行を停止する温度Tsmax(高温サギング判定温度)よりも低く、また、ジョブ実行継続温度範囲を定める継続下限値Tjob_minは、第1ローラ31の表面温度が所定の温度まで上昇するまでプリントジョブの実行を停止する温度Tsmin(低温サギング判定温度)よりも高いものとする。つまり、目標温度Ttargetを挟んで、
Tsmax>Tjob_max>Ttarget>Tjob_min>Tsmin
の関係が成立しているとする。
すなわち、例えば定着制御部25は、センサ33から入力される情報で表される第1ローラ31の表面温度について所定時間範囲ごとに移動平均を演算し、当該移動平均が、ジョブ実行継続温度範囲を逸脱した後、所定のΔtの時間に亘り、目標温度から離れる方向に変化し続けたときに、ジョブの入れ替えを画像形成制御部22に指示する(図3(a)または(b))。
画像形成制御部22では、ジョブの入れ替えの指示を受けると、現在実行中のプリントジョブが第1ローラ31から奪う熱を推定する。この推定は、例えば、プリントジョブにおいて指定されている用紙の種類に関連して予め定められた熱に関する値(例えば温度低下量)を用いて行う。具体的な例を述べると、指定され得る用紙とそのサイズや向き、実行されるプロセス(カラー・白黒の別など)ごとに、当該用紙が奪う熱に関する情報を関連づけたテーブルを記憶部26に格納しておく(図4)。
そして画像形成制御部22は、現在実行中のプリントジョブのデータから、利用される用紙の種類やサイズ、向き、プロセスの内容に関連づけてこのテーブルに格納されている、熱に関する情報(例えば温度低下量)を取得し、この取得した情報を、第1ローラ31から奪う熱の推定値(実行中ジョブに係る推定値)とする。
また画像形成制御部22は、記憶部26に蓄積されている、実行中のプリントジョブ以外のプリントジョブのデータについても、所定の順序(例えば受信した順序)で、各プリントジョブを実行したときに、第1ローラ31から奪われる熱を推定する。
そして画像形成制御部22は、実行中ジョブに係る推定値と、実行中ジョブ以外のプリントジョブに係る推定値とを比較し、比較の結果、実行中ジョブよりも、第1ローラ31の表面温度を目標温度に近づけ得るプリントジョブがあれば、当該プリントジョブのデータを割り込み対象として選択する。例えば、第1ローラ31の表面温度が、ジョブ実行継続温度範囲を定める継続上限値Tjob_maxを超えている場合には、実行中ジョブに係る推定値と、実行中ジョブ以外のプリントジョブに係る推定値とを比較し、より多くの熱を奪う(温度低下量の大きい)プリントジョブを見いだしたときに、当該見いだしたプリントジョブを割り込み対象とする。
画像形成制御部22は、現在実行中のプリントジョブの処理を中断して、割り込み対象として選択したプリントジョブの処理を開始する。このとき、画像形成装置に排出トレイが複数存在する場合は、中断したプリントジョブに係る用紙を排出していた排出トレイと、割り込みにより実行を開始したプリントジョブに係る用紙を排出する排出トレイとを異ならせてもよい。また、排出トレイを異ならせなくとも、例えば用紙排出方向を変化させるか、あるいは用紙排出の位置を変化させるなどの方法で、各プリントジョブに係る用紙をそれぞれ識別可能とすることが好ましい。
また、画像形成制御部22は、割り込みにより実行したプリントジョブ(割り込みジョブ)の処理を完了すると、その旨を表す情報を定着制御部25に出力する。
定着制御部25では、割り込みジョブの処理完了を表す情報が入力されると、第1ローラ31の表面温度を調べ、予め定められているプリントジョブ復帰温度範囲内にあるか否かを調べる。ここでプリントジョブ復帰温度範囲は、プリントジョブ継続温度範囲よりもより目標温度に近い範囲として設定してもよい。つまり、プリントジョブ復帰温度範囲を定める復帰上限値Tret_max及び復帰下限値Tret_minは、
Tjob_max>Tret_max>Ttarget>Tret_min>Tjob_min
としてもよい。
ここで第1ローラ31の表面温度が、予め定められているプリントジョブ復帰温度範囲内にある場合は、定着制御部25は、画像形成制御部22に対してジョブの復帰を指示する。また、第1ローラ31の表面温度が、予め定められているプリントジョブ復帰温度範囲内にない場合は、定着制御部25は、画像形成制御部22に対して、ジョブの入れ替えを指示する。
画像形成制御部22は、ジョブの復帰が指示された場合は、中断していたジョブの実行を再開する。また、ジョブの入れ替えが指示された場合は、画像形成制御部22は、さらに別の割り込みジョブの候補を検索して、割り込みジョブを実行する処理を繰り返して行う。
なお、ここでは、プリントジョブの受入れ順に、定着器から奪う熱の量が、目標温度に近接させるに寄与すると判断される一番最初のプリントジョブを割り込みジョブとして選択したが、割り込みジョブの別の選択例として、中断するプリントジョブとは、用紙のサイズが異なるプリントジョブを選択することとしてもよい。これによると、排出トレイを異ならせたり、排出位置を制御することなく、各プリントジョブに係る用紙をそれぞれ識別可能にできる。また、第1ローラ31の表面温度がプリントジョブ継続温度範囲を超えて高い場合には、定着器から奪う熱の量が最大となっているプリントジョブを選択してもよいし、第1ローラ31の表面温度がプリントジョブ継続温度範囲を超えて低い場合には、定着器から奪う熱の量が最小となっているプリントジョブを選択してもよい。
さらに本実施の形態の定着制御部25は、プリントジョブを入れ替える代わりに、画像形成プロセスを入れ替えてもよい。すなわち、例えばカラーの画像形成プロセスにより形成した画像を定着する場合に定着器から奪われる熱量は一般に、白黒(モノクローム)の画像形成プロセスにより形成した画像を定着する場合に定着器から奪われる熱量に比べて大きい。そこで、この画像形成プロセスの相違による熱量の差を利用して、目標温度により近接させるよう画像形成プロセスを調整する。
この場合、定着制御部25は、センサ33から入力される情報で表される第1ローラ31の表面温度について所定時間範囲ごとに移動平均を演算し、プロセス変更条件として、当該移動平均が、プロセス維持温度範囲を逸脱した後、所定のΔtの時間に亘り、目標温度から離れる方向に変化し続けたときに、画像形成プロセスの入れ替えが可能であるか否かを調べ、可能であれば、画像形成プロセスの入れ替えを画像形成制御部22に指示する。
すなわち、現在実行しているプリントジョブが白黒のプリントジョブである場合、プロセス維持範囲温度の上限値(プロセス維持上限値)を超えてさらに、Δtの時間に亘り目標温度から離れる方向に変化しているときには、画像形成プロセスの入れ替えが可能であるが、目標温度よりも低い方向に変化し続けている場合、画像形成プロセスを入れ替えてカラーのプロセスとすると却って目標温度から離れる結果となり、画像形成プロセスの入れ替えはできない。
同様に、現在実行しているプリントジョブがカラーのプリントジョブである場合、プロセス維持範囲温度の下限値(プロセス維持下限値)を超えてさらに、Δtの時間に亘り目標温度から離れる方向に変化しているときには、画像形成プロセスの入れ替えが可能であるが、目標温度よりも高い方向に変化し続けている場合、画像形成プロセスを入れ替えて白黒のプロセスとすると却って目標温度から離れる結果となり、画像形成プロセスの入れ替えはできない。
そこで定着制御部25は、プロセス変更条件を満足する場合で、かつ、画像形成プロセスの入れ替えが可能であるときに画像形成プロセスの入れ替えを画像形成制御部22に指示する。
画像形成プロセスの入れ替え指示を受けた画像形成制御部22は、現在実行中のプリントジョブが、カラーのプリントジョブであれば、以降形成する画像を、白黒の画像に変換し、画像の形成を行う。同様に、現在実行中のプリントジョブが白黒のプリントジョブであれば、以降形成する画像を、カラーのトナーを用いて形成する(例えば黒(K)単色のトナーを用いて形成していた画像を、シアン、マゼンタ、イエロー等を混合した、いわゆるプロセスブラックで形成するようにする)。
なお、画像形成制御部22が、ジョブの入れ替え指示の入力を受けたときに、記憶部26に他のプリントジョブがない場合や、記憶部26に格納されているプリントジョブのうちに、割り込みして実行することで第1ローラ31の表面温度を、目標温度に近接させることのできるプリントジョブがなかった場合(割り込みジョブを選択できなかった場合)に、その旨を表す情報を定着制御部25に出力してもよい。
この場合に定着制御部25は、当該情報の入力を受けたことでプロセス変更条件が満足されたとして、画像形成プロセスの入れ替えが可能であるか否かを調べ、可能であれば、画像形成プロセスの入れ替えを画像形成制御部22に指示してもよい。
なお、ここでは画像形成プロセスの例として、白黒とカラーとを変更する例について述べたが、画像形成プロセスの変更は、これに限られず、第1ローラ31の表面温度の目標温度設定を変更する(この場合、温度を用いて規定している各温度範囲の上限、下限の値も目標温度の変化量に応じて、変化させる)こととしてもよいし、用紙の搬送速度を変更してもよいし、第1ローラ31に内蔵されるヒータへの電力供給量を変更してもよい。
例えば、用紙搬送速度を遅くすると、単位時間あたりに用紙が奪う熱量を低減して、第1ローラ31の表面温度を高めることとなり、用紙搬送速度を早めれば、単位時間あたりに用紙が奪う熱量が増大して第1ローラ31の表面温度は低下する。
このように画像形成プロセスを変更している状態において、定着制御部25は、第1ローラ31の表面温度を調べ、予め定められているプリントジョブ復帰温度範囲内にあるか否かを調べる。そして第1ローラ31の表面温度が、予め定められているプリントジョブ復帰温度範囲内となった場合には、定着制御部25は、画像形成制御部22に対して画像形成プロセスの復帰を指示する。この復帰の指示を受けた画像形成制御部22は、画像形成プロセスを元の状態に変更する。
なお、ここまでの説明では画像形成装置が、プリンタである場合を例として説明したが、本実施の形態の画像形成装置は、プリンタに限らず、複写機であってもよいし、プリントサーバであってもよい。また、画像形成の指示を出力する側(例えばプリンタに接続されたコンピュータ側)にて処理を行ってもよい。
このように本実施の形態によれば、プリントジョブの実行中に定着器部分の温度により、プリントジョブの実行継続が困難となっても、定着器の温度を目標温度へ近接させるに寄与する他のプリントジョブを検索して、割り込み実行するので、一連のプリントジョブの処理スループットを向上できる。
また、プリントジョブの画像形成プロセスを変更する場合も、プリントジョブの処理を継続できるので、一連のプリントジョブの処理スループットを向上できる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一部の構成例を表す概略図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における定着器の温度変化の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置における定着器の温度変化の別の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置が、定着器から奪う熱の推定に用いるテーブルの設定例を表す説明図である。 一般的な画像形成装置における定着器部分の構成例を表す概略図である。
符号の説明
11 発熱部、12,31 第1ローラ、13,32 第2ローラ、21 用紙搬送部、22 画像形成制御部、23 画像転写部、24 定着部、25 定着制御部、26 記憶部、33 センサ。

Claims (8)

  1. 画像を転写した記録媒体を加熱して、前記転写した画像を定着させる定着器を具備する画像形成装置であって、
    複数のプリントジョブデータを保持する保持手段と、
    プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ入れ替え条件を満足することとなった場合に、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行する画像形成処理手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像を転写した記録媒体を加熱して、前記転写した画像を定着させる定着器を具備する画像形成装置であって、
    複数のプリントジョブデータを保持する保持手段と、
    プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のプロセス変更条件を満足することとなった場合に、前記実行中の画像形成処理に係る画像形成プロセスを、異なる画像形成プロセスに変更する画像形成処理手段と、
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成プロセスには、モノクローム画像の形成プロセスと、カラー画像の形成プロセスとが含まれ、前記画像形成処理手段は、前記モノクローム画像の形成プロセスと、カラー画像の形成プロセスとを入れ替えて実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置であって、
    一つの感光体を用いて複数の色の像を現像することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記画像形成処理手段は、プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ入れ替え条件を満足することとなった場合に、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択する処理を実行し、選択された場合には前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行し、選択されなかった場合に、前記プロセス変更条件が満足されたものとして、前記実行中の画像形成処理に係る画像形成プロセスを、異なる画像形成プロセスに変更することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1または5に記載の画像形成装置であって、
    前記画像形成処理手段は、前記実行中の画像形成処理により前記定着器から奪われる熱の予測値と、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの画像形成処理により前記定着器から奪われる熱の予測値との比較に基づいて、前記保持手段に保持されている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1、5、または6のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記割り込みジョブに係る画像形成処理が完了したタイミングでの前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ復帰条件を満足する場合に、前記中断していたプリントジョブデータに係る画像形成処理を再開することを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像を転写した記録媒体を加熱して、前記転写した画像を定着させる定着器を具備する画像形成装置の制御方法であって、
    プリントジョブデータに係る画像形成処理の実行中に、前記定着器の温度の測定結果が、所定のジョブ入れ替え条件を満足することとなった場合に、受け付けている他のプリントジョブデータの一つを割り込みジョブとして選択し、前記実行中の画像形成処理を中断して、当該選択した割り込みジョブに係る画像形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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